JP3253242B2 - 汚物乾燥処理装置 - Google Patents

汚物乾燥処理装置

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JP3253242B2 JP34361395A JP34361395A JP3253242B2 JP 3253242 B2 JP3253242 B2 JP 3253242B2 JP 34361395 A JP34361395 A JP 34361395A JP 34361395 A JP34361395 A JP 34361395A JP 3253242 B2 JP3253242 B2 JP 3253242B2
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    • F26B3/205Drying solid materials or objects by processes involving the application of heat by conduction, i.e. the heat is conveyed from the heat source, e.g. gas flame, to the materials or objects to be dried by direct contact the heat source being a heated surface, e.g. a moving belt or conveyor the materials to be dried covering or being mixed with heated inert particles which may be recycled

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屎尿等の汚物を乾
燥する技術に係わり、例えば浄化装置のない工事現場や
イベント会場,災害現場、あるいは交通の不便な山岳観
光施設などにおいて、汚物を効率良く乾燥して処理する
ことができる汚物乾燥処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような汚物乾燥処理装置と
しては、例えば特開平2−40280号公報に記載され
た屎尿乾燥装置が知られている。
【0003】上記公報に記載された屎尿乾燥装置は、外
箱の内部に収納された乾燥釜を備えており、あらかじめ
乾燥釜中に入れておいたセラミックスあるいはステンレ
ス鋼製の蓄熱球と共に乾燥釜に投入された屎尿を撹拌羽
根によって撹拌しながら、石油あるいはガスバーナーか
らの熱風をバーナーパイプを介して外箱と乾燥釜の間に
供給することによって屎尿中の水分を蒸発させるように
したものである。
【0004】また、特開平7−136640号公報に
は、回転式の乾燥釜と、高周波コイルを備えたヒーター
ユニットと、乾燥釜内に収納された金属製の撹拌球と、
該撹拌球に自由な移動を阻害する邪魔柱を有し、屎尿と
共に撹拌球を収納した乾燥釜を回転させることにより屎
尿を撹拌しつつ、ヒーターユニットにより乾燥釜および
金属製撹拌球を電磁加熱して屎尿中の水分を蒸発させた
のち、蒸発残渣を真空式の塵埃回収機により吸引除去す
るようにした屎尿乾燥装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の汚物乾燥処理装置のうち、特開平2−40280号
公報に記載された屎尿乾燥装置においては、乾燥釜内の
屎尿を乾燥釜の外側底部からバーナーの熱風によって加
熱する方式になっているため、乾燥釜の底部全体を均一
に加熱することが困難であり、乾燥釜の上部周囲に配設
した熱交換パイプを通した空気を乾燥釜内に吹き込むこ
とによって一部の熱を回収するようにしてはいるもの
の、熱効率が良くないという問題点がある。また、熱風
を吸引して排出するためのファンや、熱交換パイプを通
して乾燥釜内に空気を吹き込むための送風設備を要する
ため、装置の大型化が避けられず、さらには蒸発残渣と
して乾燥釜内に溜まった固形分を取り除くために、所定
期間ごとに乾燥釜内を清掃する必要があるといった問題
点がある。
【0006】また、特開平7−136640号公報に記
載された屎尿乾燥装置においては、乾燥釜内に溜まった
蒸発残渣を除去するための真空式回収機を備えており、
乾燥釜の定期清掃などのメンテナンスが不要になるもの
の、清掃パイプの挿入位置が一定となっているため、乾
燥釜底部に広く散在する固形分を十分に除去することが
困難であると共に、電磁加熱により乾燥釜の底部や側面
を効率よく加熱するには電気容量が大きくなって、ヒー
ターユニットが大型化し、前記回収機や、蒸発した乾燥
釜の蒸気を排出するための排気機構、乾燥終了後に回収
機の清掃パイプを乾燥釜内に挿入するための昇降機構な
どを含めた全体構造が複雑かつ大型化せざるを得ないと
いう問題点があり、これらの問題点を解決することが従
来の汚物乾燥処理装置における課題となっていた。
【0007】
【発明の目的】本発明は、従来の汚物乾燥処理装置にお
ける上記課題に着目してなされたものであって、複雑な
構造を必要とせず、しかも熱効率が高く、汚物中の水分
を速やかに蒸発させることができると共に、残渣固形物
を容易に回収処理することができる汚物乾燥処理装置を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る汚物乾燥処理装置は、断熱性を備え、汚物を収納する
乾燥容器と、熱風を発生する熱風発生手段と、一端が熱
風発生手段に接続され、他端が前記乾燥容器の底部に開
口して乾燥容器内に熱風を送り込む熱風送給パイプと、
一端が前記乾燥容器の上部に接続された排出パイプと、
排出パイプの他端に接続され、該排出パイプからの排気
中に含まれる固形物を分離する粉末分離手段と、粉末分
離手段の排気口に接続された脱臭手段と、前記粉末分離
手段に取付けられ、当該粉末分離手段により分離された
固形物を回収する回収容器を備えると共に、前記熱風発
生手段からの熱風の一部を脱臭手段に導く第1のバイパ
スが設けてある構成としたことを特徴としており、この
ような汚物乾燥処理装置の構成を前述した従来の課題を
解決するための手段としている。
【0009】本発明に係わる装置の実施態様として請求
項2に係わる汚物乾燥処理装置においては、前記熱風送
給パイプの他端側先端部には、複数の貫通孔を備えた複
数の伝熱プレートが取付けてある構成、同じく実施態様
として請求項3に係わる汚物乾燥処理装置においては、
隣接する伝熱プレートの貫通孔の位置が互いにずれてい
る構成、請求項4に係わる汚物乾燥処理装置において
は、乾燥容器内に収納された複数の蓄熱球と、該蓄熱球
を前記乾燥容器内で移動させる撹拌手段が設けてある構
成、請求項5に係わる汚物乾燥処理装置においては、排
出パイプの一端が乾燥容器の開口部を覆う蓋部の略中央
部に取付けられ、熱風送給パイプの他端が前記蓋部の中
央部以外の部分から乾燥容器底部に導かれると共に、当
該熱風送給パイプからの熱風の噴出方向が水平面に対し
て0〜90°の角度をなしている構成、同じく実施態様
として請求項6に係わる装置においては、熱風発生手段
の始動から所定時間が経過するまでの間、熱風発生手段
からの熱風を脱臭手段に導く第2のバイパスが設けてあ
る構成としたことを特徴としており、このような汚物乾
燥処理装置の構成を前述した従来の課題を解決するため
の手段としている。
【0010】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる汚物乾燥処理
装置においては、熱風送給パイプの先端が乾燥容器の底
部に開口し、熱風発生手段からの熱風が乾燥容器内に溜
まった屎尿などの汚物内に直接吹き込まれるので、熱伝
達の効率が極めて高く、汚物中の水分が速やかに蒸発
し、短時間のうちに乾燥が終了することになる。また、
蒸発残渣としての固形物は、水分がなくなると高温の熱
風によりさらに加熱され、酸化して灰状となって、例え
ばサイクロンのような粉末分離手段に吹き飛ばされ、こ
こで分離されて回収容器に貯えられ、適宜廃棄処分され
る。粉末分離手段において固形物を分離した熱風は、例
えば白金などの触媒を用いた脱臭手段を介して外気に放
出されるので、周辺の環境が悪臭によって害されるよう
なことはない。このとき、当該汚物乾燥処理装置は、熱
風発生手段と脱臭手段の間に第1のバイパスを備えてお
り、熱風発生手段からの熱風の一部が脱臭手段に導かれ
るようになっているので、脱臭手段の触媒が常時加熱さ
れることから、触媒作用が活性化され、脱臭が完全に行
われるようになる。
【0011】本発明に係わる汚物乾燥処理装置の実施態
様として請求項2に係わる装置においては、熱風送給パ
イプの先端部に、複数の貫通孔を備えた数枚の伝熱プレ
ートが取付けてあるので、これら伝熱プレートが汚物中
に浸漬されることによって熱伝達の効率がさらに良好な
ものとなり、乾燥時間が短縮されると共に、水分が蒸発
して酸化され、熱風に吹き飛ばされた残渣固形物が伝熱
プレート間を移動する間により細かな粉末状となる。ま
た、当該装置の実施態様として請求項3に係わる汚物乾
燥処理装置においては、隣接する伝熱プレートの貫通孔
が互いに重なり合わないようにずらしてあるので、汚物
中に吹き込まれた熱風が気泡となって浮上する間に各伝
熱プレートに邪魔されることから、滞留時間が長くな
り、熱伝達の効率がさらに向上することになる。
【0012】本発明に係わる汚物乾燥処理装置の実施態
様として請求項4に係わる装置においては、乾燥容器内
に、例えば金属やセラミックスなどからなる複数の蓄熱
球が収納されると共に、当該蓄熱球を容器内で移動させ
るための撹拌手段が設けてあるので、熱風の熱を蓄えた
蓄熱球が汚物に接触することにより熱伝達の効率がさら
に良好なものとなり、乾燥時間が短縮されると共に、残
渣固形物が蓄熱球および撹拌手段によってさらに微細に
粉砕され、速やかに粉末分離手段に吹き飛ばされること
から、処理時間が短縮されることになる。
【0013】同じく、本発明に係わる汚物乾燥処理装置
の実施態様として請求項5に係わる装置においては、排
出パイプの一端が乾燥容器の開口部を覆う蓋部のほぼ中
央部に位置し、熱風送給パイプの他端が蓋部の中央部以
外の部分から乾燥容器底部に導かれ、かつ熱風送給パイ
プからの熱風の噴出方向が水平面に対して0〜90°の
角度をなすようにしてあるので、乾燥容器内に吹き込ま
れた熱風がサイクロンのように乾燥容器内を旋回するた
め、汚物への熱伝達効率が向上すると共に、残渣固形物
が排出パイプから粉末分離手段に速やかに送られること
になる。
【0014】さらに、実施態様として請求項6に係わる
汚物乾燥処理装置は、第2のバイパスを備え、熱風発生
手段の始動に際して所定の時間だけ、熱風発生手段から
の熱風が脱臭手段に導かれるようになっているので、装
置の始動直後において、冷えた状態の汚物中を通過した
温度の低い熱風が十分に加熱されていない状態の触媒に
接触することによって、熱風中の悪臭成分が分解されな
いまま大気に放出されるようなことがなくなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて具体的に説明
する。
【0016】実施例1 図1ないし図5は、本発明に係わる汚物乾燥処理装置の
第1の実施例として、当該汚物乾燥処理装置を仮設トイ
レの屎尿処理に適用した例を示し、図1はその全体構造
を示す説明図、図2は汚物乾燥処理装置の構造を示す拡
大図、図5は当該処理装置の後述する熱風発生機と脱臭
器との間に設けるバイパスの構造を示す拡大図である。
【0017】図に示す汚物乾燥処理装置1は、処理対象
の汚物、すなわちこの実施例では屎尿が収納される乾燥
容器2と、熱風発生手段としての熱風発生機3と、一端
が熱風発生機3に接続されると共に、他端が乾燥容器2
の蓋部4を貫通して熱風発生機3において発生した熱風
を乾燥容器2内に導入する熱風送給パイプ5と、熱風中
に含まれる粉末化した屎尿中の固形物を分離する粉末分
離手段としてのサイクロン6と、前記蓋部4に取付けら
れて乾燥容器2とサイクロン6とを連通させる排出パイ
プ7と、脱臭手段としてサイクロン6の排気口に接続さ
れた脱臭器8と、サイクロン6の底部に着脱可能に取付
けられてサイクロン6により分離された屎尿中の固形物
を貯める回収容器6aから主に構成されている。
【0018】乾燥容器2の蓋部4には、前述のように、
熱風送給パイプ5が貫通し、排出パイプ7の一端が固定
されていると共に、流入口弁9aを介して汚物の一時貯
留容器9が設けてあり、当該流入口弁9aを開放するこ
とにより一時貯留容器9内の汚物が乾燥容器2内に流入
するようになっている。そして、一時貯留容器9は汚物
流入パイプ10および開閉弁10aを介して仮設トイレ
内の便器Sに連結されている。
【0019】乾燥容器2は、耐熱鋼あるいはステンレス
鋼からなる外殻材2aと内張材2bの間にガラスウー
ル,ロックウールなどの保温材2cを介在させることに
よって断熱性を確保している。
【0020】乾燥容器2の蓋部4を貫通して乾燥容器2
の底部に延出する熱風送給パイプ5は、その先端が乾燥
容器2の底面近傍において開口すると共に、先端部に
は、この実施例では3枚の伝熱プレート11が取付けら
れ、汚物との接触面積を増すことにより伝熱効率の向上
を図っている。
【0021】伝熱プレート11は、図3に示すように、
球面状に湾曲したステンレス鋼製の円板であって、無数
の貫通孔11aを備えている。なお、伝熱プレート11
の熱風送給パイプ5への取付けに際しては、上下の伝熱
プレート11の貫通孔11aが互いに重なり合わないよ
うに、位置をずらして取付けられている。
【0022】脱臭器8の内部には、例えば白金などの触
媒が収納されており、汚物中を通過した熱風は、その中
に含まれるスカトール,メルカプタンなどの悪臭成分が
分解されたのち、大気に放出されるようになっている。
【0023】そして、この脱臭器8と熱風発生機3の間
のには、脱臭器8に収納した触媒を加熱し、触媒を常時
活性化させておくために、これらの間を直結するバイパ
スを設けることが必要である。すなわち、図5はこのよ
うなバイパスの構造を示すものであって、バイパスは第
1バイパス15と第2バイパス16からなり、熱風送給
パイプ5の乾燥容器2内に入る直前のエルボー部と脱臭
器8の間に設けてある。
【0024】第2バイパス16は,バルブ16aを備
え、このバルブ16aを跨ぐ位置に第1バイパス15が
設けてあって、第1バイパス15は,流路にオリフィス
15aを備えている。したがって、熱風発生機3からの
熱風の一部がバルブ16aの開閉に係わりなく、第1バ
イパス15を介して脱臭器8に常時送給され、脱臭器8
の触媒が活性な高温状態に常時保持されるので、熱風中
の悪臭成分を完全に分解処理することができることにな
る。
【0025】一方、第2バイパス16については、バル
ブ16aを開放することにより、熱風発生機3からの熱
風が脱臭器8に送られ、汚物中には吹き込まれなくなる
ことから、熱風発生機3の作動開始から所定時間が経過
するまでバルブ16aを開放することによって、脱臭器
8の触媒が十分に加熱されるまで汚物の乾燥処理が実質
的に開始されないことになるので、悪臭成分が分解され
ないまま大気に放出されるようなことがなくなる。な
お、バルブ16aを電動弁とすることにより、タイマと
連動させたバルブ16aの自動開閉制御が可能になる。
【0026】なお、この実施例においては、熱風発生機
3として、日産自動車株式会社製携帯用マイクロガスタ
ービン発電機(100V−2.6kW)を用いた。但
し、熱効率を低下させ、排気温度を約500℃まで高め
た。
【0027】次に、上記構造を有する汚物乾燥処理装置
1における汚物の処理過程について説明する。
【0028】まず、便器S内の汚物は、フラッシュタン
クT内のフラッシュ水と共に汚物流入パイプ10を経て
一時貯留容器9に送られる。このとき、開閉弁10aは
開、流入口弁9aは閉となっている。
【0029】一時貯留容器9内の汚物が所定量となる
と、流入口弁9aが開放され、汚物は乾燥容器2内に流
入する。
【0030】図示しない水位センサによって、乾燥容器
2内の汚物量が所定レベル(熱風送給パイプ5の先端部
および3枚の伝熱プレート11が汚物中に浸漬された状
態)に達したことが検知されると、熱風発生機3が作動
を開始し、熱風送給パイプ5を経て熱風が汚物中に直接
吹き込まれる。なお、このような水洗式トイレの場合、
乾燥容器2内の汚物量はフラッシュ水量によってほとん
ど定まるので、水位センサの代わりに、フラッシュ回数
をカウントすることによって熱風発生機3の作動を開始
させるようにすることも可能である。
【0031】乾燥容器2内の汚物中に導入された熱風
は、気泡となって直接、あるいは伝熱プレート11を介
して汚物を加熱し、汚物中の水分を蒸発させる。このと
き、伝熱プレート11は、前述したように上下の伝熱プ
レート11の貫通孔11aが互いに重なり合わないよう
にずらして配置してあるので、気泡の浮上が伝熱プレー
ト11によって阻害され、汚物との接触時間が長くなる
ことから、熱伝達の効率を良好なものとすることができ
る。
【0032】水分が蒸発したのち、蒸発残渣としての汚
物中固形物は、高温の熱風によってさらに加熱され、酸
化して灰状になり、一部は熱風によって吹き飛ばされて
伝熱プレート11の間を移動する間にさらに細かな粉状
となる。
【0033】このようにして灰状あるいは粉状となった
残渣固形物は、熱風により排出パイプ7を経てサイクロ
ン6に飛ばされ、ここで熱風の気流から分離されてサイ
クロン6の回収容器6aに貯められ、廃棄処分される。
【0034】サイクロン6において残渣固形物が取除か
れた熱風は、脱臭器8に導かれ、熱風中に含まれる悪臭
成分が触媒作用によって分解されたのち、大気中に放出
される。このとき、脱臭器8内の触媒は、熱風発生機3
から第1バイパス15あるいは第2バイパス16を経て
送給された熱風によって加熱され、十分に活性化されて
いるので、悪臭成分を完全に分解処理することができ、
悪臭が外部に漏れるようなことがない。
【0035】乾燥容器2内、あるいは排出パイプ7内の
温度を検出し、所定以上の温度が所定時間以上継続した
ことが検知されると、汚物処理が終了したものと見なし
て熱風発生機3が停止し、次の作動開始に備える。
【0036】図4は、乾燥容器2内における熱風送給パ
イプ5および排出パイプ7の他の配置例を示すものであ
る。
【0037】すなわち、上記実施例においては、熱風送
給パイプ5を乾燥容器2のほぼ中央部に配設し、熱風送
給パイプ5からの熱風の噴出方向を真下に向けた例を示
したが、図4に示すように、排出パイプ7を乾燥容器2
の蓋部4の中央に配置し、熱風送給パイプ5を乾燥容器
2の中心から外周側に寄せた位置に配設すると共に(伝
熱プレート11の熱風送給パイプ5への取付け位置も当
然偏心した位置となる)、熱風送給パイプ5の開口面を
傾斜させて、熱風の噴出方向を斜め下方(この実施例で
は45°)に向けるようにすることもできる。
【0038】このような構造とすることによって、乾燥
容器2内に吹き込まれた熱風がサイクロンのように乾燥
容器2内を旋回するため、汚物に熱が効率良く伝達され
るようになると共に、灰状あるいは粉状となった残渣固
形物の細かい部分を乾燥容器2の中央部に配設された排
出パイプ7からサイクロン6に速やかに送ることができ
るようになる。またこの場合、蓋部4の中央部、すなわ
ち排出パイプ7の取付け部周縁部を円錐状に成形するこ
とがさらに望ましい。
【0039】実施例2 図6は、本発明の第2の実施例に係わる汚物乾燥処理装
置を示すものであって、この実施例に係わる汚物乾燥処
理装置20は、伝熱プレート11を用いることなく、セ
ラミックスあるいはステンレス鋼などの金属からなる蓄
熱球21を乾燥容器2内に入れると共に、乾燥容器2内
の汚物を蓄熱球21と共に撹拌するための撹拌羽根22
(撹拌手段)およびこの撹拌羽根22を回転駆動するた
めのモータ23を備えたものであって、これらの点を除
いて、第1の実施例と基本的に同様な構造を有し、当該
汚物乾燥処理装置20の汚物流入パイプ10は、図1と
同様に、仮設トイレ内の便器Sに連結されている。
【0040】この実施例に係わる汚物乾燥処理装置20
においても、第1の実施例と同様に、汚物が乾燥容器2
内に投入され、所定のレベルに達したのち、熱風発生機
3が作動を開始し、熱風が汚物中に直接吹き込まれ、汚
物中の水分が蒸発する。
【0041】水分がある程度少なくなった時点で、モー
タ23の作動によって撹拌羽根22を回転させ、汚物を
蓄熱球21と共に撹拌する。これにより水分の蒸発が促
進されると共に、乾燥された残渣固形物がさらに細かく
粉砕される。
【0042】そして、細かく粉砕されて粉状、あるいは
熱風によって灰状となった残渣固形物は、熱風によって
サイクロン6に飛ばされ、ここで分離されてサイクロン
6の回収容器6aに貯められ、同様に廃棄処分される。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係わる汚物乾燥処理装置は、乾燥容器の底部に開口す
る熱風送給パイプ、および排出パイプを介して乾燥容器
に連結された粉末分離手段を備えており、熱風発生手段
からの熱風が乾燥容器内に溜まった汚物内に直接吹き込
まれることから、汚物中の水分を効率よく蒸発させるこ
とができると共に、熱風によって吹き飛ばされた残渣固
形物を粉末分離手段によって容易に回収することがで
き、簡単な構造でありながら、短時間のうちに屎尿など
の汚物を完全に処理することができる。また、熱風発生
手段からの熱風の一部を脱臭手段に導く第1のバイパス
を備えているので、脱臭手段の触媒を加熱して常時活性
化しておくことができ、脱臭作用を完全なものとするこ
とができるという極めて優れた効果をもたらすものであ
る。
【0044】上記汚物乾燥処理装置の実施態様として請
求項2に係わる装置は、熱風送給パイプの先端部に、複
数の貫通孔を有する数枚の伝熱プレートを設けたもので
あるから、熱伝達の効率をさらに向上させることがで
き、処理時間をさらに短縮することができ、当該装置の
実施態様として請求項3に係わる汚物乾燥処理装置にお
いては、隣接する伝熱プレートの貫通孔の位置が互いに
ずらしてあるので、汚物中に吹き込まれた熱風が気泡と
なって浮上するに際して滞留時間が長くなることから、
熱伝達の効率をさらに向上させることができる。
【0045】本発明に係わる汚物乾燥処理装置の実施態
様として請求項4に係わる装置においては、乾燥容器内
に蓄熱球と、蓄熱球を汚物と共に撹拌する撹拌手段が設
けてあるので、熱風の熱を蓄えた蓄熱球が汚物に接触す
ることにより熱伝達の効率がさらに良好なものにするこ
とができると共に、残渣固形物が蓄熱球および撹拌手段
によってさらに微細に粉砕されるため、処理時間をさら
に短縮することができる。
【0046】さらに、本発明に係わる汚物乾燥処理装置
の実施態様として請求項5に係わる装置においては、排
出パイプの一端が乾燥容器の開口部を覆う蓋部のほぼ中
央部に位置し、熱風送給パイプの他端が蓋部の中央部以
外の部分から乾燥容器底部に導かれ、かつ熱風送給パイ
プからの熱風の噴出方向が水平面に対して0〜90°の
角度をなすようにしてあるので、乾燥容器内に吹き込ま
れた熱風が乾燥容器内を旋回することから、汚物への熱
伝達効率を向上させることができ、残渣固形物を粉末分
離手段に速やかに送給することができ、請求項6に係わ
る汚物乾燥処理装置は、熱風発生手段の始動に際して所
定の時間だけ、熱風発生手段からの熱風を脱臭手段に導
く第2のバイパスを備えたものであるから、装置の始動
直後において悪臭成分の大気への放出を防止することが
できるという優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例として、本発明に係わる
汚物乾燥処理装置を仮設トイレの屎尿処理に適用した場
合の全体構成を示す説明図である。
【図2】図1における汚物乾燥処理装置の構造を詳細に
示す拡大図である。
【図3】(a) 図1および図2に示した伝熱プレート
の形状を示す平面図である。(b) 図3(a)に示し
た伝熱プレートの断面図である。
【図4】乾燥容器内における熱風送給パイプおよび排出
パイプの他の配置例を示す断面説明図である。
【図5】熱風発生手段と脱臭手段との間を結ぶバイパス
構造例を示す概略説明図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係わる汚物乾燥処理装
置の構造を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1,20 汚物乾燥処理装置 2 乾燥容器 3 熱風発生機(熱風発生手段) 5 熱風送給パイプ 6 サイクロン(粉末分離手段) 6a 回収容器 7 排出パイプ 8 脱臭器(脱臭手段) 11 電熱プレート 11a 貫通孔 15 第1バイパス 16 第2バイパス 21 蓄熱球 22 攪拌羽根(攪拌手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−59090(JP,A) 特開 平2−40281(JP,A) 特開 平6−22074(JP,A) 特開 昭55−118575(JP,A) 特開 昭55−104700(JP,A) 特開 平2−307545(JP,A) 特開 昭55−86526(JP,A) 特開 平8−71536(JP,A) 特開 平5−7862(JP,A) 特公 昭42−27475(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/04 B09B 3/00 C02F 11/00 B01D 53/38 B01D 53/74 F26B 9/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱性を備え、収納した汚物を乾燥する
    乾燥容器と、 熱風を発生する熱風発生手段と、 一端が熱風発生手段に接続され、他端が前記乾燥容器の
    底部に開口して乾燥容器内に熱風を送り込む熱風送給パ
    イプと、 一端が前記乾燥容器の上部に接続された排出パイプと、 排出パイプの他端に接続され、該排出パイプからの排気
    中に含まれる固形物を分離する粉末分離手段と、 粉末分離手段の排気口に接続された脱臭手段と、 前記粉末分離手段に取付けられ、当該粉末分離手段によ
    り分離された固形物を回収する回収容器を備えると共
    に、 前記熱風発生手段からの熱風の一部を脱臭手段に導く第
    1のバイパスが設けてあることを特徴とする汚物乾燥処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記熱風送給パイプの他端側先端部に
    は、複数の貫通孔を備えた複数の伝熱プレートが取付け
    てあることを特徴とする請求項1記載の汚物乾燥処理装
    置。
  3. 【請求項3】 隣接する伝熱プレートの貫通孔の位置が
    互いにずれていることを特徴とする請求項2記載の汚物
    乾燥処理装置。
  4. 【請求項4】 乾燥容器内に収納された複数の蓄熱球
    と、該蓄熱球を前記乾燥容器内で移動させる撹拌手段が
    設けてあることを特徴とする請求項1記載の汚物乾燥処
    理装置。
  5. 【請求項5】 排出パイプの一端が乾燥容器の開口部を
    覆う蓋部の略中央部に取付けられ、熱風送給パイプの他
    端が前記蓋部の中央部以外の部分から乾燥容器底部に導
    かれると共に、当該熱風送給パイプからの熱風の噴出方
    向が水平面に対して0〜90°の角度をなしていること
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
    の汚物乾燥処理装置。
  6. 【請求項6】 熱風発生手段の始動から所定時間が経過
    するまでの間、熱風発生手段からの熱風を脱臭手段に導
    く第2のバイパスが設けてあることを特徴とする請求項
    1ないし請求項5のいずれかに記載の汚物乾燥処理装
    置。
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