JPH084570B2 - 小便乾燥機の清掃機構 - Google Patents

小便乾燥機の清掃機構

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JPH084570B2
JPH084570B2 JP2164593A JP16459390A JPH084570B2 JP H084570 B2 JPH084570 B2 JP H084570B2 JP 2164593 A JP2164593 A JP 2164593A JP 16459390 A JP16459390 A JP 16459390A JP H084570 B2 JPH084570 B2 JP H084570B2
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光宏 岸
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株式会社彦間製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上に利用分野〕 本発明は、浄化処理装置の無い屋外、船舶や電車等の
交通機関、バキュームカーが入り込めないトンネルで小
便の処理を行なうことができる小便乾燥機に関し、特
に、小便を乾燥した後に残る塵埃を自動的に取り除いて
清掃させることができる小便乾燥機の清掃機構に関す
る。
〔従来の技術〕
人体から排泄された小便は、通常の家庭においては、
水洗トイレ等により下水に放出するか、浄化槽に一時貯
留して浄化した後で河川に放流させるのが通例であっ
た。しかしながら、屋外で行なう催し物、例えば運動
会、見本市、集会等の人員が多数繰り出す会場では、仮
設の便所を設けて一時的に小便の処理を行なっていた。
この従来における屋外や浄化施設のない場所での小便
の処理は、移動できる仮設の便所が用いられていた。し
かし、その多くは小便を収納する容器を備え、人体より
排泄された小便は、この容器の中に蓄えられるものであ
った。従って、催し物の終了後においては、仮設便所の
容器内に収納された小便の処分を行なわなければならな
い。この処分には、バキュームカー等によって貯留され
た小便を吸引し、タンクで回収した後で浄化するか、あ
るいは放流して処理しなければならないものであり、手
数がかかるものであった。
また、長距離を移動する電車、バス、船舶等の交通機
関内では、排泄された小便を保管する専用のタンクを備
え付けており、このタンク内に小便を収納し、小便を化
学薬品等で防臭処理を行なった後、終着地点や中継地点
等でバキュームカーで回収する方法が一般的であった。
このように、従来の仮設、あるいは移動できる交通機
関での小便の処理においては、人体より排泄されたまま
の状態で貯留し、その後回収するものが殆どであり、非
近代的であり、極めて非衛生的なものであった。このた
め長期に使用していると排泄した小便がタンク内に残留
し、悪臭の原因となり、処理の近代化のためからも好ま
しいものではなかった。
このような現状より、従来より衛生的に処理する方法
が各種提案されている。例えば、小便とともに化学薬品
を投入し、殺菌および防臭する方法がある。これは新幹
線等の交通機関に多く持ちいられているが、薬品がタン
ク内で循環するため長期に使用することができず、また
薬品の使用による経費が高くなる欠点を有していた。
また、排泄された小便をバーナー等の火力で直接乾燥
させる方法も考えられている。しかし、小便の大部分は
水分であるため、この水分を除去するためには、多くの
エネルギーを必要とするとともに一回の処理時間が長く
なるものであった。
このような従来の観点から、本願の出願と同一の発明
者は、小便を収納するタンク内に回転する羽根を設け、
タンク内に蓄熱体を収納させた小便処理装置を提案して
いる。この構成では、タンクを外部から加熱すると同時
に羽根を回転させることで、迅速に小便を乾燥させ、小
便の大部分の水分を蒸発させるものであった(例えば、
特願昭63年124150号、特願昭63年172852号、特願昭62年
190857号等)。
この新しく提案された小便の処理方法では、小便の乾
燥は密閉した容器内で加熱して処理させなけらばならな
いものであった。乾燥のための容器を密閉しておくの
は、小便が蒸発する際に発生する臭気を外部に放出させ
ないためと、熱の損失を防ぐためである。この密閉した
構成では、小便の成分の大部分の水分を蒸発させること
ができるが、小便の一部の成分である燃えないガス等は
容器内に残留することになる。このため、長期にこの小
便処理装置を使用すると、容器内に残留したカスや塵埃
を取り除く清掃の作業が必ず必要となってくる。この清
掃の作業では、密閉した容器を分解し、内部を露出させ
た後で清掃の作業を行なわなければならないものであっ
た。この分解、清掃、再組立ての作業は手数がかかると
共に、この分解清掃の作業時間中は小便乾燥機が使えな
い欠点が生じていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は上述の欠点に鑑み、人体から排泄された小便
を容器内に収納し、容器を外部から加熱することで蒸発
処分させるが、蒸発後に残った残渣やカスを容器を分解
せずに清掃させることを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明では、小便を収納する耐熱性のある容器と、容
器内に収納された複数個の球形状をした蓄熱体と、容器
内に収納した小便と蓄熱体を撹拌する撹拌手段と、この
容器を加熱して小便を乾燥させる加熱手段と、容器の上
部から下方に向けて空気を噴出して塵埃を吹き飛ばすた
めのノズルと、容器の上部と連通して容器内の空気を流
出させる排気手段と、排気手段に接続されて容器から排
出された空気の中より塵埃を分離する集塵手段と、集塵
手段の塵埃を分離した空気を流出させる流路に接続し、
容器から排出された空気に含まれる臭気を除く除臭手段
とから構成されたことを特徴とする小便乾燥機の清掃機
構を提供するものである。
〔作用〕
本発明では、耐熱性のある容器内に小便を収納させ、
この容器を外部から加熱することで小便の大部分の成分
である水分を蒸発させる。この容器内にはセラミック等
の耐熱性のある蓄熱体を収納させてあり、この蓄熱体を
撹拌手段によって撹拌させるので蒸発速度が迅速とな
り、単に容器に温めるのよりも迅速な処理が可能とな
る。
そして、容器内の小便が全て蒸発し終わったならばそ
の変化を検知し、外部から圧縮した空気を容器内に噴出
させる。蒸発が終わった後では、容器内には小便に含ま
れている人体の老廃物や灰分が細かい塵埃となって残留
しているが、この塵埃は圧縮空気によって吹き上げら
れ、容器の一部に接続した放出パイプより外部に流失さ
れる。そして、この塵埃の混ざった空気は集塵機に導か
れ、集塵機内において空気と塵埃とが分離させられる。
この清掃の動作を蒸発の処理の後に常時行なうことに
より、蒸発後の容器は常に清潔に保たれる。このため、
小便乾燥機を長期の間使用しても、保守、点検する必要
が無くなる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面により説明する。
本実施例においては、装置そのものをクレーン等で吊
り上げ、トラック等で移動できる小便乾燥機1に本発明
を応用した例に付いて説明する。
この小便乾燥機1は例えば、鋼板を折り曲げて形成し
た。内部が空洞の立方形のユニットの形状をしており、
これ単体で小便の保管、蒸発等の一連の処理を行うこと
ができるものである。そして、この小便乾燥機1はこれ
単体で構成されており、トラック等で工事現場や催し物
会場などに搬送させることができるものであり、電源を
供給することで単独で作動させることができる。
この小便乾燥機1の前面には、人体から排泄された小
便を受け取る便器2が固定してあり、この便器2の下部
には導入パイプ3を連結したあり、導入パイプ3の下端
は小便乾燥機1の内部に引き込まれている。この小便乾
燥機1の側面には、外部と空気の流動を図るための通気
穴5、6がそれぞれ上下に開口されており、また小便乾
燥機1の上面の四隅にはクレーン等で吊り上げるための
吊り輪7を固定してある。この吊り輪7にワイヤーを掛
け、クレーンで吊上げることによって必要とする場所に
移動することができる。
次に、第2図はこの小便乾燥機1の内部構造の概略を
示した透視図である。
この小便乾燥機1内には円筒形状をした蒸発器11が設
けてあり、この蒸発器11の側面には円筒形をした回収箱
12が設置してある。この回収箱12の上部中央にはサイク
ロン式の集塵機13が設置してあり、集塵機13の上部には
円筒形をした除臭手段としての脱臭器14が載置してあ
る。そして、蒸発器11には前記便器2に連続している導
入パイプ3が接続してあり、蒸発器11の中央側面には排
気手段としての排風パイプ15が接続してあり、この排風
パイプ15は前記集塵機13と接続してある。次に、この小
便乾燥機1の下部には送風機16が設けてあり、この送風
機16の出力である送風パイプ17は分岐してそれぞれ制御
弁18、19に接続してある。この制御弁18は、前記蒸発器
11に接続した清掃パイプ20に接続しており、制御弁19は
脱臭器14に接続した予熱パイプ21が接続されている。
また、第3図は本実施例における蒸発器11、回収箱1
2、脱臭器14等を接続するパイプの連結状況を示す配管
図である。
前記便器2に接続した導入パイプ3の途中にはオーバ
ーフローのためのタンク室25があり、このタンク室25の
内部にはオーバーフローを検知するための水センサー26
が収納してある。そして、この導入パイプ3の途中に
は、導入パイプ3の通路を開閉する制御弁27が介在させ
てある。
次に、前記蒸発器11の下半分は容器としての蒸発釜28
として構成されており、この蒸発釜28は金属、ステンレ
ス等の耐熱性のある材料で形成されていて、その側面中
央に前記導入パイプ3の一端が連結されている。この蒸
発釜28の上部側面には、集塵機13と接続している排風パ
イプ15が接続してある。そして、この蒸発釜28の側面お
よび下部には加熱手段としてのヒーター29が巻き廻して
あり、このヒーター29および蒸発釜28の外周は熱を放散
させないように断熱材30によって取り囲まれている。そ
して、この蒸発釜28の側面に接近して、蒸発釜28の上昇
温度を検知する温度センサー63が断熱材30内に埋め込ん
である。また、蒸発釜28の底にはドレンパイプ31が接続
されており、このドレンパイプ31の中間には蒸発釜28内
に溜まった小便を臨時に排出するためのコック32が取り
付けてある。
次に、前記蒸発釜28の上部には円筒形をしたジョイン
ト部35が取り付けてあり、このジョインド部35の上部に
は下方が開口した上端が閉鎖したモーター受部36を被せ
てある。この蒸発釜28、ジョイント部35、モーター受部
36により、蒸発釜28内部は外囲からは閉鎖された気密な
構造となっている。このジョイント部35の上下にはベア
リング37、38が設けてあり、このベアリング37、38によ
って回転軸39が垂直方向で回転自在に軸支してある。こ
の回転軸39は細長い円柱形をしており、その下端は前記
蒸発釜28の底部に接近するまで延長しており、その下部
外周の二箇所には撹拌手段としての撹拌羽根40が取り付
けてある。そして、蒸発釜28の内部には、前記撹拌羽根
40によって回転させられる球形状をした蓄熱体41が複数
個収納されている。この蓄熱体41は、例えば二酸化アル
ミニュウムのような保熱力の高い材料で形成してある。
そして、前記モーター受部36の上面にはモーター42を
固定してあり、このモーター42の出力軸43はモーター受
部36の内部に向けられており、この出力軸43はジョイン
ト44を介して前記回転軸39の上端に連結させてある。こ
の構成によりモーター42の出力は出力軸43より回転軸39
に伝えられ、撹拌羽根40および蓄熱体41を蒸発釜28の内
部で回転させることができる。
次に、前記送風機16の内部には、モーター47と、この
モーター47によって回転させられるファン48が収納させ
てある。この送風機16より送風された空気が流出する送
風パイプ17は途中で分岐しており、送風パイプ17の一方
には制御弁18を介して清掃パイプ20に接続されている。
そして、この清掃パイプ20の先端はジョイント部35より
乾燥釜28の内部に入り込んでおり、その先端はノズル49
となっていて蒸発釜28の底方向に向けられている。ま
た、送風パイプ17の分岐した他方には制御弁19が介在さ
れており、この制御弁19には予熱パイプ21が接続してあ
る。この予熱パイプ21の先端は前記前記脱臭器14の下部
と接続させてある。
また、前記排風パイプ15の先端はサイクロン式の集塵
手段としての集塵機13の側面に接続してあり、この集塵
機13の下部には空気から分離された塵埃のみを落下させ
て、一時的に収納する回収箱12が接続してある。この回
収箱12の内部には金属製で、上端が開口した底のある塵
埃箱50が設けてあり、この塵埃箱50の外周には加熱のた
めのヒーター51が巻き廻してあり、塵埃箱50およびヒー
ター51は断熱材52によって外部に熱を放出しないよう囲
まれている。そして、この塵埃箱50の上部開口を塞ぐよ
うにして蓋53が密着させてあり、前記集塵機13の下端開
口はこの蓋53に連結されている。次に、集塵機13の内部
中央には、分離された空気のみを流動させる分離パイプ
54が垂直に設けたあり、この分離パイプ54の上端は前記
脱臭器14の底部に連結してある。
次に、前記脱臭器14は蒸発釜28から放出された水蒸気
の内から、アンモニアや臭素等の悪臭の原因となる成分
を酸化させ、臭いを除去させる作用をするものである。
この脱臭器14は内部が中空の円筒形をしており、その下
部には再加熱ヒター57が設けてあり、再加熱ヒーター57
の上方にはハニカム構造をした触媒58が充満させてあ
る。なお、脱臭器14の内部であって、触媒58の上下の位
置には整流板59、60が取り付けてある。また、この脱臭
器14の上部には、L字形をして外部に空気を放出するた
めのダクト61が取り付けてある。
なお、上記の蒸発釜28、ジョイント部35、モーター受
部36のより具体的な構成は、第4図により示されてい
る。
次に、第5図は本発明における制御系を示す電気回路
図である。
各種の制御信号が入る入力回路66には、主スイッチ6
4、蒸発スイッチ65、水温センサー26が接続してあり、
この入力回路66の出力は制御回路67に伝えられている。
この制御回路67には前記温度センサー63が入力してお
り、その出力には待機回路68、弁作動回路69、乾燥回路
70を接続してあり、同時に小便乾燥機1の使用不能を表
示するランプ71も接続してある。
この待機回路68の出力には、再加熱ヒータ57、送風機
16のモーター47が接続してある。そして、弁作動回路69
には、前記制御弁18、19、27が接続してある。また、乾
燥の動作を行なうための乾燥回路70には、インバーター
回路72、モーター42、ヒーター29、51が接続してあり、
インバーター回路72からの出力は前記モーター47に接続
されている。
次に、本実施例の作用を説明する。
〈待機の動作〉 まず、この小便乾燥機1を使用する前には、待機の準
備状態にしておかなければならない。
このため、まず主スイッチ64を投入して入力回路66を
介し、制御回路67に小便乾燥機1を使用する指示を伝え
る。すると、制御回路67は待機回路68に信号を伝え、再
加熱ヒーター57を通電して加熱するとともにモーター47
を動作させる。同時に弁作動回路69にも信号を伝え、制
御弁19を開き、同時に制御弁18を閉じ、さらに制御弁27
も閉じておく(なお、後述の小用のために便器2を使用
している際に押しボタン71を操作させると、制御弁27は
短時間の間開放する)。
すると、モーター47によって回転させられたファン48
の風は、送風パイプ17より予熱パイプ21に伝えられ、外
部からの空気は脱臭器14内に送られる。この予熱パイプ
21からの空気により、再加熱ヒーター57で発生された熱
は風の流れとともに触媒58方向に流れ、再加熱ヒーター
57の熱で触媒58を温める作用をする。この時、モーター
47を低速で回転させる動作をさせておく。この触媒58を
温めるのは、白金、プラチナ等の触媒58は一定以上の温
度に保たなければ酸化の作用をしないためである。触媒
58を冷たい状態に置いたままで、アンモニア、尿素等の
成分を通過させると、ダクト61からは悪臭を含んだ空気
が放出されてしまう。この悪臭が放散するのを防止する
ために、送風機16からの風を予熱パイプ21より脱臭器14
に送り、触媒58を常時温めて待機の状態にしておく。
また、制御弁27は、小用時に押しボタン71(或いは、
蒸発スイッチ65)を操作すると一時的に開放するので、
便器2に放出された小便は導入パイプ3を介して乾燥釜
28に流入することになる。
そして、制御弁18は閉鎖しているので、送風機16から
の空気は乾燥釜28には流れず、乾燥釜28内の悪臭は導入
パイプ3から外部に吹き返すことはない。
なお、蒸発釜28に接続してあるコック32は手動で閉鎖
しておく。このコック32を開くのは、この小便乾燥機1
が故障した場合などにおいて、乾燥釜28内に残留してい
る小便を放出させるためのものであり、通常の動作にお
いては一切使用することはない。
〈小便乾燥機の使用〉 このように待機状態の小便乾燥機1を使用して小用を
しようとする者は、この小便乾燥機1の前面に接近し、
便器2に向けて小便を排泄する。この便器2に受け止め
られた小便は、導入パイプ3を通じて乾燥釜28内に導か
れ、乾燥釜28内に順次蓄えられる。
〈乾燥の動作〉 次に、乾燥釜28内に一定量以上の小便が蓄えられる
と、収納した小便を処理しなければならなくなる。この
ため、収納した小便を乾燥させるための指示を、乾燥ス
イッチ65(又は押しボタン71)を押すことによって始め
させる(本実施例では手動で乾燥スイッチ65(又は71)
を押すことにより、乾燥の動作を開始させているが、こ
の方法に限らず、例えばタイマーによって一定時間毎に
乾燥動作の信号を入力回路66に伝える方法であってよ
い。また、小便乾燥機1の前面に赤外線センサーを設け
ておき、小便乾燥機1を使用する人の回数を計数し、一
定回数以上使用された場合において、乾燥動作の指示信
号を入力回路66に伝える方法であってもよい)。
この乾燥スイッチ65が押されると、その信号は入力回
路を通じて制御回路67に伝えられる。すると再加熱ヒー
ター57、モーター47はそのままの状態で動作を続けてい
るが、弁作動回路69、乾燥回路70には制御回路67から乾
燥動作のための信号が伝えられる。
まず、弁作動回路69においては制御弁18を開き、同時
に制御弁19、27を閉鎖する。すると、今まで予熱パイプ
21に流れていた空気は、清掃パイプ20方向に切り換えら
れて流れ、送風機16からの空気はノズル49より乾燥釜28
内に流入する。乾燥釜28に空気を流入させるのは、乾燥
釜28の内部に溜まった水蒸気を押し出すためと、蒸発中
における酸化を促進させようとするものである。また、
制御弁27を閉鎖するのは、蒸発中の悪臭が導入パイプ3
を介して、便器2により外部に流出するのを防止させる
ためである。
同時に、乾燥回路70はモーター42を作動させるととも
に、ヒーター29、51に通電させる。
ヒーター29電流が流れると、ヒーター29は発熱して乾
燥釜28を外部から加熱し、収納した小便を蒸発するまで
の温度に高める作用をする。
前記モーター42が動作されると、その出力軸43の回転
はカップリング44を介して回転軸39に伝えられ、回転軸
39と撹拌羽根40を回転させることになる。この撹拌羽根
40が回転することにより、乾燥釜28の底部分に収納され
た蓄熱体41も同時に回転し、収納した小便を撹拌するこ
とで全体の温度が均一に上昇するように撹拌の作用をす
ることになる。このとき、蓄熱体41にはヒーター29から
の熱が蓄えられているので、撹拌羽根40が回転すること
により、小便はこの蓄熱体41の表面と掻き混ぜられなが
ら接触し、蓄熱体41の熱は円滑に小便に伝えら、小便の
温度上昇は早められることになる。
このヒーター29によって加熱された蒸発釜28内の小便
は、一定以上の温度になると蒸発を開始する。前述のよ
うに清掃パイプ20より空気が外囲から供給され、ノズル
49から乾燥釜28内に順次空気が伝えられていることか
ら、蒸発した水蒸気は排風パイプ15より集塵機13方向に
伝えられる。この集塵機13に入った水蒸気を含む空気は
分離パイプ54を通じて脱臭器14に流動する(この時、ノ
ズル49からの空気量は緩やかであり、集塵機13内ではサ
イクロンの渦が発生せず、除塵の作用は未だ行なわな
い)。
前述のように、再加熱ヒータ57は加熱されているた
め、悪臭を含んだ水蒸気はここで再加熱され、次いで触
媒58方向に流動する。この触媒58では再度加熱されて高
温となった水蒸気が、白金等の触媒と接触するため酸化
され、アンモニア、臭素等の悪臭の成分が酸化され、無
臭状態となってダクト61より外部に放出される。この動
作を繰り返すことにより、蒸発釜28内における小便は順
次蒸発させられ、無臭となって外部に放出される。
なお、前述のように制御弁27が閉鎖した状態におい
て、便器2に向かって小便を排泄することもあるが、こ
の場合にはその小便はタンク室25に一時蓄えられる。そ
して、タンク室25が満杯になると水量センサー26が作動
し、もうこれ以上収納する余力がないことを入力回路66
に伝える。この信号が入力回路66、制御回路67に伝えら
れると、ランプ71を点橙させて、小便乾燥機1の前面の
ランプ71で現在使用することができないことを使用者に
報知する。
〈清掃の動作〉 前述の乾燥の動作が所定時間継続すると、乾燥釜28内
に収納した小便が全て蒸発される。すると、乾燥釜28内
には水分として蒸発されなかった老廃物や灰分などの残
渣が粉末状として残ることになる。前述のように撹拌羽
根40によって蓄熱体41が廻されていることから、未蒸発
成分は粉末状に粉砕されることになる。そして、蒸発釜
28の水分が無くなると、乾燥釜28の温度は急激に上昇す
ることから、温度センサー63は乾燥釜28の温度が上昇し
たことを検知し、水分が無くなったことと判断して制御
回路67に伝える。この温度センサー63の検知によって清
掃の動作が開始される。
まず、待機回路68はモーター47への信号を停止し、同
時に乾燥回路70はインバーター回路72に信号を伝え、高
い周波数での出力をモーター47へ伝える。すると、モー
ター47は前述の乾燥の動作におけるよりも回転数が高め
られ、ファン48を高速で回転させ、風量を多くして送風
パイプ17、清掃パイプ20に空気を圧送することになる。
すると、ノズル49からは大量の風が噴出されることとな
り、このノズル49から噴出された空気は乾燥釜28内にあ
る塵埃を吹上げ、空気と共に塵埃を排風パイプ15より放
出させる。この排風パイプ15から送られた塵埃を含んだ
空気は高速で集塵機13内に入り込み、この集塵機13内で
は空気は渦巻き状に回転し(サイクロン)、細かい塵埃
は落下して塵埃箱50内に蓄積される。塵埃が取り除かれ
た空気は、前述と同様に分離パイプ54より脱臭器14を通
じてダクト61より外部に放出される。
この分離されて塵埃箱50内に溜められた塵埃には、ま
だ多少の水分を含んでいることから、ヒーター51によっ
て再度加熱され、水分は水蒸気として蒸発し、前述と同
様に分離パイプ54より脱臭器14に伝えられ、触媒58で酸
化されてダクト61より放出される。この清掃パイプ20よ
り多量の空気が放出されるため、乾燥釜28内の塵埃は全
て外部に空気と共に移動され、清掃の作業が終了する。
〈待機の準備〉 このように、蒸発および清掃の一連の動作が終了した
ならば、この小便乾燥機1を次に使用したい人のために
小便乾燥機1を待機の状態に移行させる。図示しないタ
イマー等で、制御回路67が清掃の動作を終了したと判断
した時、待機回路68によりモーター47を低い回転数で動
作させ、風量を少なくして送風パイプ17へ空気を送る。
同時に弁作動回路69により、制御弁18を閉鎖し、制御弁
19、27を開放させる。また、乾燥回路70はその動作を停
止させ、インバーター回路72を停止させると共にモータ
ー42を停止させ、ヒーター29、51への電流の供給を停止
する。この動作により、前述のような待機の動作と同じ
状態となり、小便乾燥機1を利用する人のために待機す
ることになる。
〔発明の効果〕
本発明は上述のように構成したので、小便を乾燥させ
る処理装置において、水分として蒸発させた後に残る老
廃物や灰分等の塵埃の清掃を自動的に行なうことができ
る。このため、小便乾燥機を定期的に分解して清掃する
必要が無くなり、長期間小便乾燥機を使用することがで
きる。また、小便乾燥機が小便の蒸発の動作をする都
度、乾燥釜内を清掃することになるので、乾燥釜の内部
は常に清潔に保たれ、故障が発生することが少なくな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を移動できる小便乾燥機に応
用した例を示す外観斜視図、第2図は同上の小便乾燥機
の内部構造の概要を示すスケルトン図、第3図は同上の
各部材の接続状況を示す配管図、第4図は乾燥機の内部
構造を示す分解斜視図、第5図は同上の電気系統を示す
配線図、第6図は動作の流れを示すフローチャートであ
る。 1……小便乾燥機、13……集塵手段としての集塵機、14
……除臭手段としての脱臭器、15……排気手段としての
排風パイプ、20……清掃パイプ、28……容器としての蒸
発釜、29……加熱手段としてのヒーター、40……撹拌手
段としての撹拌羽根、41……蓄熱体、49……ノズル。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】小便を収納する耐熱性のある容器と、容器
    内に収納された複数個の球形状をした蓄熱体と、容器内
    に収納した小便と蓄熱体を撹拌する撹拌手段と、この容
    器を加熱して小便を乾燥させる加熱手段と、容器の上部
    から下方に向けて空気を噴出して塵埃を吹き飛ばすため
    のノズルと、容器の上部と連通して容器内の空気を流出
    させる排気手段と、排気手段に接続されて容器から排出
    された空気の中より塵埃を分離する集塵手段と、集塵手
    段の塵埃を分離した空気を流出させる流路に接続し、容
    器から排出された空気に含まれる臭気を除く除臭手段と
    から構成されたことを特徴とする小便乾燥機の清掃機
    構。
  2. 【請求項2】小便を収納する耐熱性のある容器と、容器
    内に収納された複数個の球形状をした蓄熱体と、容器内
    に収納した小便と蓄熱体を撹拌する撹拌手段と、この容
    器を加熱して小便を乾燥させる加熱手段と、容器の上部
    から下方に向けて空気を噴出して塵埃を吹き飛ばすため
    のノズルと、容器の上部と連通して容器内の空気を流出
    させる排気手段と、排気手段に接続されて容器から排出
    された空気の中より塵埃を分離する集塵手段と、集塵手
    段の塵埃を分離した空気を流出させる流路に接続し、容
    器から排出された空気に含まれる臭気を除く除臭手段
    と、ノズルに接続して空気を供給する送風手段と、小便
    を蒸発させている際には空気の供給量を少なくし、容器
    を清掃させる際には空気の供給量を多くするように送風
    手段の動作を制御する制御手段とから構成されたことを
    特徴とする小便乾燥機の清掃機構。
  3. 【請求項3】小便を収納する耐熱性のある容器と、容器
    内に収納された複数個の球形状をした蓄熱体と、容器内
    に収納した小便と蓄熱体を撹拌する撹拌手段と、この容
    器を加熱して小便を乾燥させる加熱手段と、容器の上部
    から下方に向けて空気を噴出して塵埃を吹き飛ばすため
    のノズルと、容器の上部と連通して容器内の空気を流出
    させる排気手段と、排気手段に接続されて容器から排出
    された空気の中より塵埃を分離する集塵手段と、集塵手
    段の塵埃を分離した空気を流出させる流路に接続し、容
    器から排出された空気に含まれる臭気を除くための除臭
    手段と、除臭手段の上流側に連通されて予熱のための空
    気を供給する送風手段とから構成されたことを特徴とす
    る小便乾燥機の清掃機構。
  4. 【請求項4】小便を収納する耐熱性のある容器と、容器
    内に収納された複数個の球形状をした蓄熱体と、容器内
    に収納した小便と蓄熱体を撹拌する撹拌手段と、この容
    器を加熱して小便を乾燥させる加熱手段と、容器の上部
    から下方に向けて空気を噴出して塵埃を吹き飛ばすため
    のノズルと、容器の上部と連通して容器内の空気を流出
    させる排気手段と、排気手段に接続されて容器から排出
    された空気の中より塵埃を分離する集塵手段と、集塵手
    段の塵埃を分離した空気を流出させる流路に接続し、容
    器から排出された空気に含まれる臭気を除く除臭手段
    と、空気を供給する送風手段と、ノズルと送風手段の間
    を連通すると共に空気の流動を開閉する第一の弁手段を
    介在させたパイプと、除臭手段の上流側と送風手段の間
    を連通すると共に空気の流動を開閉する第二の弁手段を
    介在させたパイプと、送風手段と第一と第二の弁手段を
    制御する制御手段とから成り、待機状態の時には第一の
    弁手段を閉鎖し、送風機の送風量を低くして第二の弁手
    段を開放させ、小便の乾燥処理状態の時には第二の弁手
    段を閉鎖し、送風機の送風量を低くして第一の弁手段を
    開放させ、清掃処理状態の時には第二の弁手段を閉鎖
    し、送風機の送風量を多くして第一の弁手段を開放させ
    るように制御することを特徴とする小便乾燥機の清掃機
    構。
  5. 【請求項5】小便を収納する耐熱性のある容器と、容器
    内に収納された複数個の球形状をした蓄熱体と、容器内
    に収納した小便と蓄熱体を撹拌する撹拌手段と、この容
    器を加熱して小便を乾燥させる加熱手段と、容器の上部
    から下方に向けて空気を噴出して塵埃を吹き飛ばすため
    のノズルと、容器の上部と連通して容器内の空気を流出
    させる排気手段と、排気手段に接続されて容器から排出
    された空気の中より塵埃を分離する集塵手段と、集塵手
    段の塵埃を分離した空気を流出させる流路に接続し、容
    器から排出された空気に含まれる臭気を除く除臭手段
    と、小便を容器に導入するように接続されたパイプと、
    このパイプに介在されて流路を開閉する弁手段とから成
    り、容器に収納した小便を蒸発させる際と容器内を清掃
    する際には弁手段を閉鎖させることを特徴とする小便乾
    燥機の清掃機構。
  6. 【請求項6】前記集塵手段は、サイクロン式の集塵機で
    あることを特徴とする請求項1乃至5記載の小便乾燥機
    の清掃機構。
  7. 【請求項7】前記除臭手段は、その内部に再加熱手段と
    触媒を収納したことを特徴とする請求項1乃至5記載の
    小便乾燥機の清掃機構。
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