JPH03165884A - 屎尿乾燥装置 - Google Patents

屎尿乾燥装置

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JPH03165884A
JPH03165884A JP30506289A JP30506289A JPH03165884A JP H03165884 A JPH03165884 A JP H03165884A JP 30506289 A JP30506289 A JP 30506289A JP 30506289 A JP30506289 A JP 30506289A JP H03165884 A JPH03165884 A JP H03165884A
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drying
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heat
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night soil
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Mitsuhiro Kishi
光宏 岸
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、浄化処理装置のない屋外、船舶、・電車等の
交通機関、バキュームカーが入り込めないトンネル内で
の屎尿の処理を行うことができる屎尿乾燥装置に関する
〔従来の技術〕
人体から排泄された原尿は、通常の家屋においては水洗
トイレ等により下水に放出するか、浄化槽に一時貯入し
て浄化した後で一般河川に放出させるものであた。しか
しながら、屋外で行う催物、例えば運動会、見本市、集
会等の人員が多数繰り出す会場では仮設の便所を設けて
、一時的に屎尿の処理を行っていた。
従来における屋外や浄化施設の無い場所での屎尿の処理
では、移動できる仮設の便所が用いられていたが、その
多くは屎尿を収納する便槽を持ち、人体より排泄された
屎尿はこの便槽の中に蓄えられるものであった。従って
、催物の終了後における仮設便所に収納された屎尿の処
分をしなければならない。このため、バキュームカー等
によって貯留された屎尿を吸引し、タンクで回収した後
で浄化あるいは放流して処理しなければならないもので
あり、手数が掛かるものであった。
また、長距離を移動する電車、バス、船舶等の交通機関
内では、排泄された簾尿を保管する専用のタンクを備え
付けており、このタンク内に屎尿を収納し、屎尿を化学
薬品等で防臭処理を行った後、終着駅や中継地点等でバ
キュームカーで回収する方法が一般的であった。
このように、従来の仮設あるいは、移動できる交通機関
の屎尿の処理においては、人体より排泄された原形の状
態で貯留し、その後回収するものが殆どであり、極めて
非衛生的なものであるといわざるをえなかった。このた
め、長期に使用していると排泄した屎尿がタンク内に残
留し、悪臭の原因となるばかりでなく、作業員が嫌がる
ため処理の近代化のためからも好ましいものではなかっ
た。
こういった目的のために、従来より衛生的に処理する各
種の方法が考えられている。例えば、屎尿とともに化学
薬品を投入し殺菌および防臭する方法がある。これは新
幹線等の交通機関に多く用いられているが、薬品がタン
ク内で循環するため長期に使用ができず、また、薬品の
使用による経費が高くなる欠点を有していた。
また、ビニール等の袋に屎尿を収納し、ビニー?袋をパ
ッキングすることにより、臭いの発散を防止する方法も
考えられている。しかし、一回の排泄■においてかなり
広い面積のビニール袋を使用しなければならず、処理費
用が高くなるとともに後日ビニール袋から深尿を分離す
るための後処理が煩わしいものであった。
また、排泄された屎尿をバーナ等の火力で直接乾燥させ
る方法も考えられている。しかし、原尿の大部分に戒分
は水分であるため、この水分を除去するためには、多く
のエネルギーを要するとともに一回の処理時間が長くな
るものであった。
このような観点から、本願の出願人と同一の発明者は、
屎尿を収納するタンク内に回転する羽根を設け、タンク
内に蓄熱体を収納させた屎尿処理装置を提案している。
この構威では、タンクを外部から加熱する同時に羽根を
回転させることで、迅速に屎尿を乾燥させ、屎尿の大部
分の水分を蒸発させることができるものであった〈例え
ば、特願昭63年124150号、特願昭63年172
852号、特願昭62年190857号等)。
しかしながら、これらの乾燥の方法においては、タンク
内で羽根が回転する際に羽根がタンクの底部に接近して
回転するため、タンクの周囲に付着した屎尿を粉砕する
ことができないものであった。
また、羽根によって蓄熱体を直接移動させようとするた
め、蓄熱体がタンクの底で引っ掛かった場合には無理に
蓄熱体を回転させることになり、動作がぎこちなく、モ
ーター等に負担が掛かるものであった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は上述の欠点に鑑み、人体より排泄された屎尿を
タンク内に収納し、タンクを外部から加熱することによ
って、蓄熱体を加熱し収納した屎尿を迅速に乾燥しよう
とするものである。そして、この攪拌する羽根はタンク
の底部に接近するとともに内周壁にも接近しており、そ
の形状が大きな面積を移動するようにしてある。このた
めタンクの内周壁に付着した屎尿を削ぎ落とすことがで
き、同時にコの字形の中央にある開口より、蓄熱体を通
過させることができ、無理な力を蓄熱体に与えないよう
にすることができる原尿乾燥装置を提供するものである
〔問題点を解決するための手段〕
本発明では、原尿を収納する耐熱性のある容器と、この
容器を外部から加熱する加熱手段と、容器内で収納した
屎尿を攪拌する少なくとも一枚の羽根を持つ攪拌手段と
、容器内に収納された複数個の球形をした蓄熱体とから
或る屎尿乾燥装置において、前記攪拌牟段はややコの字
形をした羽根を有し、この羽根の下面は容器の底に接近
させるとともに、羽根の側面は容器の内周面に接近させ
るように形成したことを特徴とする屎尿乾燥装置を提供
するものである。
〔作用〕 本発明では、耐熱性のある容器内に屎尿を収納させ、こ
の容器を外部から加熱することで、原尿を乾燥させる。
そして、容器内にセラξツク等の耐熱性の蓄熱体を収納
させてあり、かつ攪拌手段の羽根によってこの蓄熱体と
尿・尿を攪拌させることができるので、容器の外部から
の熱は容器自体とその蓄熱体全体を温め、蓄熱体の表面
から発散される熱が屎尿を熱して水分を迅速に蒸発させ
るこができる。
そして、この攪拌手段にはややコの字形に形成した羽根
が固定してあるので、この羽根の下面はタンクの底部に
接近して回転し、タンクの底に固着した屎尿を削ぎ落と
す同時に蓄熱球を移動させることができる。そして、羽
根の側面はタンクの内周壁に接近して移動するので、タ
ンクの内周壁に乾燥して付着した屎尿を削ぎ落とすこと
ができる。このため、タンク内は常時清潔に保たれ、乾
燥した屎尿は粉砕され、風等の移送方法で次の処理に廻
すことができる。さらに、タンク内で回転される蓄熱体
はこの羽根の中央に開口した窓孔を通過させることがで
きるので、蓄熱体がタンクの底で引っ掛かった場合には
、この羽根の窓孔を通過して移動させることができるの
で、羽根に無理な力を与えることが無くなり、攪拌手段
を円滑に動作をさせることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面により説明する。
本実施例においては、屎尿乾燥装置を移動させることが
できる仮設便所1に利用した場合に付いて説明する。
この仮設便所1は、例えばプラスッチクや強化合戒樹脂
等で形成された箱状の形をしており、地面に載置される
基台2は立方体形をしており、この基台2の上部には屋
根を取付けたハウス3が固定してあり、このハウス3の
全面には前方に開いて利用者がハウス3内に入ることが
できるドアー4が取付けてある。
この仮設便所1の内部には、この基台2の上部に位置し
て屎尿乾燥装置5が取付けてあり、この屎尿乾燥装置5
の上部には屎尿を受け止めるための便器6が固定してあ
る。また、基台2の側面には吸塵防臭装置7が取付けて
あり、この吸塵防臭装置7の上部には、水蒸気を外部に
放散させるための拡散パイプ8が取付けてある。
次に、第2図は第1図で示した屎尿乾燥装置5の内部の
構造を示す断面図である。
この原尿乾燥装置5はユニット状に組立ててあり、外周
は円柱形をした薄肉鋼板で形成された外箱11より構威
されており、この外箱1lの上部は蓋板12によって閉
威されている。そして、外箱11の下部より少し高い位
置には水平に中板13が固着してあり、この中板13と
蓋板12によって燃焼室、が形成されている。この外箱
l1の内側であって、蓋板12と中板13の間には、外
箱1lの内壁と少しの間隔を置くようにしていて保持筒
14が固定してあり、外箱11と保持筒14の間にはガ
ラス繊維等の断熱材が充填してある。
また、この保持筒14の内部には蓋板12の下面より吊
下げるようにして、乾燥釜16が固定してあり、この乾
燥釜16の底面は前記中板13と間隔を置いて固定して
ある。この乾燥釜16はその外周が円筒形をしており、
底面が平坦な形状であるが、その底部中央には上方に向
かって延長した円筒形をした導入筒l7が固定してある
。この燃焼釜16と導入筒17によって、燃焼釜16の
内部の空間はリング状をした空間に形成されていること
になる。
9 そして、前記中板13には加熱ヒーター18がリング状
に取り付けて固定してあり、この加熱ヒーター18はス
パイラル状に巻いた部材を円盤状に配置したものであっ
て、中板13の上面と乾燥釜16の下面との間に設置さ
れている。この加熱ヒーターl8の中央には、前記導入
筒17の内径よりやや広い空間が形成されている。この
中板13の中央にはやや径大の通気孔23が開口させて
あり、さらに通気孔23の周囲の位置には複数の連通孔
4lが開口させてある。前述の中板13の上面と乾燥釜
16の下面との間の空間であって、加熱ヒーター18よ
り下方には皿状をした、その表面を鏡面仕上げをしてあ
る、輻射熱を反射させるための反射板42が設けてある
この反射板42の中央には通口43が開口させてあり、
反射板42は中板13と加熱ヒーター18の何れとも離
れて位置させてある。
次に、外箱11の内部であって、その下部には底板19
がやや水平に固定されていて、この底板19の中央には
軸受20がその軸線を垂直にして固定されている。この
軸受20の内部には回転軸21が挿通さ10 れており、軸受20と回転軸21とはベアリング22に
よって保持されている。この回転軸21は中板13の中
央に開口されたやや径大の通気孔23を抜けて前記導入
筒17の内部を延長し、その上端は導入筒l7の上端開
口より上方に位置されている。この回転軸21の外形は
前記通気孔23の内径よりも小さく、また導入筒17の
内径よりも小さく形成してある。
このため、導入筒17の内部を通じて、中板13、底板
19の空間と乾燥釜16の内部とは空気が流通できるだ
けの余裕が形成されている。そして、この回転軸21の
頂上には、水平方向に一筋の噛合い溝24が加工してあ
る。また、外箱l1の側面であって、中板13と底板1
9の間に形成された空間に位置して外部と連通できる導
通筒40が固定してある。
次に、この回転軸21には攪拌装置が固定されているが
、この攪拌装置は前記回転軸21の頂部において着脱自
在に組合わされているものであり、その中心は円筒形を
した回転筒25から構威されている。この回転筒25の
一方の開口は、円盤形をした閉鎖板26によって閉鎖さ
れている。
11 そして、回転筒25の内径は前記導入筒17の外形より
もやや大きく形成してあり、導入筒17の外側と回転筒
25の内壁の間には、空気が流動できる空間が形成して
ある。また、回転筒25の内部上端であって閉鎖板26
の下面には、回転筒25の軸線と直角方向に向けて結合
片27が固定してある。この結合片27は前記係合溝2
4と組合わせられ、回転軸21に回転筒25を固定して
連結できるものである。この回転筒25の外側であって
その下部には、断面を半円形とした押動棒28が水平方
向に延長して固定してあり、この押動棒28の下面は前
記乾燥釜16の底面に接近するように位置させてある。
また、回転筒25の側面のやや上部にはL字形を逆にし
た回転側片29が固定してあり、この回転側片29の下
端は前記押動棒28の上面先端に固着してある。この回
転側片29の外側面は前記乾燥釜16の内周壁に接近す
るように位置させてある。この回転側片29と押動棒2
8によって断面がややコの字形をした回転羽根が形成さ
れることになる(なお、この押動棒28と回転側片29
の取付け形状については後で説明12 する)。さらに、この乾燥釜16の内部にはアルミナ(
二酸化アルご)等のセラξツク、ステンレス等の鉄鋼等
の材料で形成された球形状をした蓄熱体30が複数個収
納されている。
そして、前記上蓋12には前記6と連通させた導入パイ
プ31が固定してありこの導入パイプ32は外部とこの
乾燥釜l6の内部を連通させている。そして、この上蓋
12の上部には燃焼された空気を外部に流動させるため
の放出パイプ32が固定してあり、この放出バイプ32
によって乾燥釜16の内部は前記吸塵防臭装置7と連通
されている。
また、回転軸21の下端であって底板19の下方に位置
して、スプロッケットホイール33が固着してある。そ
して、この外箱11の側面図には水平に伸びた取付け板
35が固着してあり、この取付け板35にはモータ34
が固着してあり、このモータ34の出力軸は下方に向け
られていて、この出力軸にはスプロッケトホイール36
が固着してある。そして、この二つのスプロッケホイー
ル33、36の間にはチェーン37が巻廻してある。
13 次に、第4図は前記攪拌機構における攪拌羽根の位置を
示す平面図であり、回転筒25をその上方から見た状態
を示している。
前記押動棒28は回転筒25の側面下部において、回転
筒25の接線方向に延長する方向には、押動棒28の軸
線が回転筒25の中心軸とは交差しないように傾斜させ
てある。同様に回転側片29もその平面が回転筒25の
軸線と交差しないように固定してある。そして、第4図
において示されるように、この押動棒28と回転側片2
9の回転方向は、その傾斜角が回転筒25に対して前方
に向かって傾斜した側を先頭にして回転するものであり
、この押動棒28の回転によって蓄熱体30は回転筒2
5の側壁に向けて集められるように作用される。
次に、第5図はこの屎尿乾燥装M5と前記集塵防臭装置
7の配管の接続状況を説明したものである。
前記導通筒40には送風機45が連結してあり、この送
風機45の内部には、モーター46と、このモーター4
6によって回転させられるファン47が収納しl4 てある。このファン47の回転により、導通筒40より
中板13と底板19の間の空間に外部からの空気を圧送
することができることになる。また、便器6と接続して
いる導入パイプ32゛の途中には、外囲と乾燥釜16内
部を遮蔽するためのシャッター48、49が設けてある
。このシャッター48、49は水平に移動できるもので
あり、交互に動作して排泄物を乾燥釜16内に導くとと
もに、乾燥釜16からの悪臭と熱を外囲に放出させない
ようにしている。
次に、前記放出パイプ32から連続して処理される集塵
防臭装置7の内部の構造を説明する。
この放出バイプ32には延長させるための連通パイプ5
1が接続してあり、この連通パイプ51の終端は集塵装
M52内にあるサイクロン集塵器53内に連結されてい
る竺このサイクロン集塵器53は内部で空気を高速で旋
回させ、塵埃を分離して下方に放出させる作用をするも
ので、その内部中央には分離管54が設けてある。この
サイクロン集塵器53の下部開口には塵埃を受け止める
滓皿55が設けてあり、滓皿55の下部には加熱用のヒ
ーター56が設け15 てある。
そして、分離管54の排出側には再加熱室57が接続さ
れており、この再加熱室57内にはヒーター58が収納
されている。さらに、この再加熱室57の排出側には触
媒室59が接続され、触媒室59の内部には白金、プラ
チナ等で形成された触媒60が収納されている。そして
、この触媒室59の排出側には吸引筒61が丁字形にな
るように接続してあり、吸引筒61内には内径を絞るエ
ジェクタ−62が収納してある。この吸引筒61のエジ
ェクタ−62側の端部には送風8163が接続してあり
、送風4fl63内にはモーター64と、このモーター
64によって駆動されるファン65が収納してある。こ
の吸引筒61はオリフェスの原理で空気を触媒室59か
ら引き出す作用をするもので、吸引筒6lの排出側には
前記拡散バイプ8が接続されている。
次に、本実施例の作用を説明する。
用便しようとする人は、まず仮設便所1の中に入り、便
器6に向けて排泄する。この排泄された糞尿は便器6よ
り導入バイプ31を介して落下し、16 乾燥釜16の内部に一時貯留される。この時、シャッタ
ー48が先ず開き、シャッター49の上に糞尿が載置さ
れた後でシャッター4・8が閉じる。その後にシャッタ
ー49が開いて糞尿は乾燥釜16内部に落下して収納さ
れる。この動作は自動的に行われ、糞尿が便器6内に残
留して次の使用者に不快感を与えないとともに、乾燥釜
16から糞尿の悪臭が仮設便所1内に上昇するのを防止
している。ある程度の回数だけこの仮設便所1が利用さ
れ、乾燥釜16の内部に屎尿が一定量以上貯留された時
、タイマ、センサー等の指令によって乾燥が開始される
この乾燥の処理においては、先ずヒーター18に通電さ
れ、このヒーターl8を発熱させるとともにモーター3
4を作動させてスプロケットホイール36、チェーン3
7、スプケットホイール33を介して回転軸21を一定
の速度で回転させる。この回転の作動では、前述したよ
うに回転軸2lの回転方向は押動棒28、回転側片29
がその傾斜した面を前方に向けて回転するように動作さ
れ、第4図においてAで示す方向に回転することになる
17 同時にモータ46、64も駆動され、それぞれファン4
7、65を回転させる。この動作により、外部からの空
気は導通筒40を介して中板l3と底板19の間に流入
され、圧入された空気は通気孔23、連通孔41を通過
してに中板13の上方に流入する。そして、流入した空
気は反射板42の周囲と通口43を廻ってヒーター18
眸接触するように流動する。このヒーター18に接触す
ることで熱せられた空気はさらに上昇し、回転軸21と
動入筒l7の間に形成された隙間Bを通過し、動人筒1
7の上端で放出され、ついで導入筒17の外部と回転筒
25の内壁で形成された隙間Cを下方に向けて移動する
ことになる。最終的には、空気は回転筒25の下部の開
口より乾燥釜16の内部に放出されることになり、この
温められた空気が乾燥釜16の内部に放出される。
また、前記ヒーター18は乾燥釜16をその底面より温
めており、反射板42によって輻射熱は乾燥釜16底面
方向に集中されるため、乾燥釜l6の内部に収納された
屎尿は温められる。同時に、乾燥釜16内の蓄熱体30
にも熱は伝えられ、この蓄熱体30は18 熱を保持することから、乾燥釜16の内部の屎尿は、ヒ
ーター18による下部からの熱、蓄熱体30から発生さ
れる熱及び回転筒25の下部開口からより放出された温
められた空気によってそれぞれ熱せられ、屎尿の水分蒸
発と乾燥が開始される。
この時、回転筒25が回転させられているため、連結片
27によって組み合わされた回転筒25が回転し、押動
棒28と回転側片29を乾燥釜16の内部の空間でゆっ
くりと回転させることになり、押動棒28は蓄熱体30
を押しながら乾燥釜l6の下部の底面において順次回転
させる。このため、蓄熱体30は乾燥釜16の内部底面
で移動するとから、蓄えられた屎尿はこの乾燥釜16と
常時密着することから屎尿の乾燥速度が早くなる。同時
に、蓄熱体30が屎尿を攪拌するため、屎尿は細かく裁
断され、灰になったときの形状が細かく砕かれることに
なり、空気による舞い上げが容易となるものである。
さらに、回転側片29は乾燥釜16の内壁に接近しなが
ら回転するので、その側面の一直線状となった先端は乾
燥処理の最中において、乾燥釜l6の内19 壁にこびり付いた屎尿の残渣を削ぎ落とし、乾燥釜16
の内壁に屎尿の滓が固着しないように常時清掃している
。このため、乾燥釜l6の内壁には屎尿が固まらず、乾
燥釜16から屎尿への熱の伝導は極めて効率の良いもの
となる。
この押動棒28による蓄熱体30の移動においては、押
動棒28が蓄熱体30を押すことによって行われるもの
であるが、蓄熱体30は乾燥釜16の底面にこびり付い
た滓などと接触することで移動に抵抗が生ずる場合があ
る。この場合において、押動棒28が無理に蓄熱体30
を押すと、モーター34の負荷になると共に不要な負担
を掛けることとなるが、押動棒28が複数の蓄熱体30
を押していると蓄熱体30は回転筒25の外側面と押動
棒28の根元付近に集められる。このため、押動棒28
に一番接近している内側の蓄熱体30は、他の蓄熱体3
0の作用力によって押し上げられ、押動棒28の上面に
持ち上げられるように作用力Dが働き、この結果先頭の
蓄熱体30は第6図中30Dで示すように、押動棒28
の上面に乗り上げ、次いで押動棒28の上面を落下し、
第620 図中E方向に移動し、押動棒28の後部に30Bで示す
ように落下させられる。これにより、順次蓄熱体30は
D,Hの方向に移動し、押動棒28によって無理に蓄熱
体30が押されないように逃げを作っている。また、同
時に蓄熱体30が押動棒28から落下する際には、乾燥
釜16の底面に軽い衝撃をもって接触するため、蓄熱体
30の表面に付着した屎尿の滓はその衝撃によって落下
することになり、蓄熱体30の清掃にも役立つことにな
る。
このようにして、ヒーター18の発熱と回転軸21の回
転によって、乾燥釜16の内部にある屎尿はその水分が
蒸発させられて、屎尿の大部分の成分は水蒸気となって
発散させられる。この水蒸気は放出パイブ32より流動
し、連通バイプ51を介して集塵装置52に伝えられる
この集塵装置52内のサイクロン集塵器53では、流入
した空気は高速でサイクロン集塵器53内壁で旋回し、
質量のある滓は下方に落下し、屎尿の滓や蒸発しない灰
は滓皿55上で回収させられる。この滓皿55に溜まっ
た滓、灰には水蒸気の戒分が残っていて、サイクロン集
塵器53内で温度が下がると水滴となって滓皿55上に
沈澱することになる。
このため、ヒーター56で滓皿55を加熱して水分を再
度蒸発させ、再加熱室57方向に移送させる。この再加
熱室57では再加熱ヒーター58があり、流入してきた
空気は再加熱ヒーター58で再度加熱される。そして、
温められた空気は触媒室59に送られ、内部にある触媒
60の表面に接触することによって、悪臭の原因となる
アンモニア等の成分が酸化され、臭いが除去される。
また、前記ファン65が作動していると、外部の空気は
吸引筒61より拡散パイブ8に常時移送されていること
になる。この流動している空気はエジェクタ−62を通
過する際に高速となって、吸引筒61の周囲の圧力を下
げるため、触媒室59からの空気を吸引して吸引筒61
側に吸い込むことになる。
このため、集塵装W52、再加熱室57、触媒室59の
内部の空気は順次排出され、送風機63からの空気と混
じり合って拡散パイプ8の上端より大気中に放出される
22 以上のサイクルを繰り返すことによって、乾燥釜16の
内部の内部にある深尿はその大部分の水分が蒸発され、
乾燥釜16が空になるまで乾燥のサイ、タルが続けられ
る。そして、内部の屎尿が全て乾燥し、乾燥釜16の内
部に保留している戻尿が無くなったときに、ヒーター1
8、モーター44、64、ヒーター56、再加熱ヒータ
ー58の動作が停止し、次の乾燥処理のために待機する
ことになる。
次に、第7図は本発明の他の実施例を示すものである。
この実施例においては、第1図、第3図と共通の部材に
付いては同一の符号を付し、その説明を省略した。
前記回転筒25の側面左右には、薄い板金で形成された
コ字形をした羽根板70、7lが対向する位置に固着さ
れている。この羽根板70, 71はその下辺が乾燥釜
l6の底面に接近するように形成され、さらに、羽根v
i70、71の側辺は乾燥釜16の内周壁に接近するよ
うな形状に形成されている。そして、各羽根板70、7
1の中央にはコ字形をした切り欠き23 72、73が形成されており、この切り欠き72、73
によって羽根板70, 71と回転筒25の側面との間
には長方形状をした窓穴が形成されている。
この実施例では、羽根板70、.71の下辺が回転しな
がら蓄熱体30を押し廻し、乾燥釜16の底面において
順次移動させることができるので、蓄熱体30の回転移
動において、屎尿の内固形戒分を粉砕させることができ
るものである。
〔発明の効果〕
本発明は上述のように構威したので、攪拌機構が乾燥釜
の内部で回転する場合において、乾燥釜の底面及び内周
壁に接近して羽根が回転し、付着した残留物を掻き落と
すことができる。このため、乾燥釜の内壁は常に清掃さ
れ、熱伝導率を高めることができるとともに、不必要な
残渣を除去させて自動清掃をおこなうことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明における屎尿乾燥装置を仮設便所に応用
した例を示す外観斜視図、第2図は本発明の屎尿処理装
置の内部の構造を示す断面図、第24 3図は乾燥釜と攪拌機構の構威を示す分解斜視図、第4
図は攪拌機構の平面図、第5図は屎尿乾燥装置と吸塵防
臭装置の接続の状況を示す説明図、第6図は攪拌機構の
動作を示す説明図、第7図は攪拌機構の他の実施例を示
す分解斜視図である。 ■・・・仮設便所、5・・・屎尿乾燥装置、l6・・・
乾燥釜、18・・・加熱ヒーター、25・・・回転筒、
28・・・押動棒、29・・・回転側片、30・・・蓄
熱体、70、71・・・羽根゛板。 特 許 出 願 人 株 式 ム 社 彦 間 製 作 所 代 理 人 弁 理 士 日 比 恒 明 2 5 口 第 ● 図 第 6 図 特開平3−165884 (10) 第 7 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 屎尿を収納する耐熱性のある容器と、この容器を外部か
    ら加熱する加熱手段と、容器内で収納した屎尿を撹拌す
    る少なくとも一枚の羽根を持つ撹拌手段と、容器内に収
    納された複数個の球形をした蓄熱体とから成る屎尿乾燥
    装置において、前記攪拌手段はややコの字形をした羽根
    を有し、この羽根の下面は容器の底に接近させるととも
    に、羽根の側面は容器の内周面に接近させるように形成
    したことを特徴とする屎尿乾燥装置。
JP1305062A 1989-11-24 1989-11-24 屎尿乾燥装置 Expired - Lifetime JPH0775702B2 (ja)

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