JPH11179151A - 脱臭装置 - Google Patents

脱臭装置

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JPH11179151A
JPH11179151A JP9364958A JP36495897A JPH11179151A JP H11179151 A JPH11179151 A JP H11179151A JP 9364958 A JP9364958 A JP 9364958A JP 36495897 A JP36495897 A JP 36495897A JP H11179151 A JPH11179151 A JP H11179151A
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JP
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deodorizing
container
water
gas
dust
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Withdrawn
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JP9364958A
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English (en)
Inventor
Toshio Yasunaka
敏男 安中
Mutsumi Takahashi
睦 高橋
Yoshio Abe
喜夫 阿部
Yasuo Abe
保雄 阿部
Shigeo Takayama
茂男 高山
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Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Publication date
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  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Separation Of Particles Using Liquids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉塵及び水蒸気を含む悪臭気体に有効に対応
するを課題とする。 【解決手段】 装置内部を一定方向に流動して通過する
悪臭気体を脱臭する脱臭装置に10おいて、悪臭気体か
ら悪臭を除去する脱臭手段3及び粉塵を除去する粉塵捕
捉手段2を備え、脱臭手段3を、悪臭気体がその内部を
通過する脱臭容器31と、この脱臭容器31内に封入さ
れた酸化触媒32と、これを加熱する触媒加熱部33と
を有する構成とし、粉塵捕捉手段2を、洗浄用水の貯留
部23を備えた貯留容器21と、この貯留容器21の外
部から洗浄水中に悪臭気体を案内する引き込み管22と
を有する構成とし、貯留容器21を、脱臭容器31の上
流側に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱臭装置に係り、
特に、汚泥や生ゴミ,食品残渣,家畜糞などの有機物と
生石灰を混合し、脱水固化させて石灰処理肥料を作成す
る石灰処理肥料又は特殊肥料の作成装置から生じる悪臭
気体の処理に好適な脱臭装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からある悪臭気体の脱臭装置として
は、以下のものが挙げられる。 (1)悪臭を高温で燃焼させる装置 (2)酸やアルカリと悪臭物質との化学変化で無臭化す
る装置 (3)悪臭物質を特定物質に吸着させて悪臭の放散を防
いで無臭化する装置 (4)悪臭を強力な酸化剤で無臭化する装置 (5)悪臭を他の臭気でマスキングする装置 (6)微生物により悪臭を分解する装置 等があった。実際にはこれらを組み合わせて用いられる
ことが多かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来技術には、次に述べるような問題があった。
【0004】(1)について 高温(摂氏1000度近く)で燃焼する必要があるた
め、耐高温のための設備費用が非常に高価になる。ま
た、高温から作業者(装置管理者)を守るために厳しい
安全基準を満足する必要がある。
【0005】(2)について 処理できる悪臭は酸性又はアルカリ性であるので、中性
近くの悪臭は除去できない。また、悪臭成分が複数から
成る場合は、最も酸性又はアルカリ性が強い成分は除去
できても、その他の悪臭成分は除去しにくい。
【0006】(3)について 処理方式が特定の吸着物質の表面に悪臭物質を捕捉する
方式なので、悪臭成分が小さな分子の場合は捕捉しにく
い。また、悪臭気体が多量の水分や粉塵を含んでいる場
合、エアロック(目詰まり)を起こしやすい。
【0007】(4)について 酸化剤としてはオゾン,次亜塩素酸ナトリウム水溶液な
どを用いるが、装置をこれらの酸化力や(オゾンランプ
を用いるときの)紫外線に耐えるようにする必要があ
る。また、オゾンガスや次亜塩素酸ナトリウム水溶液の
臭いが二次公害を起こす可能性がある。
【0008】(5)について 作用そのものが、悪臭成分の存在を分からなくするだけ
であるので、本質的な悪臭処理になっていない。
【0009】(6)について 悪臭成分の分解活性を高く保ったまま、微生物を活かし
ておくためには温度や湿度、pH、通気量などの細かな
制御が必要になる。
【0010】上述のように各従来例は、種々の不都合を
有しているため、これらの不都合に対応し得る方法とし
て、悪臭気体中の悪臭成分を比較的低温下(300[゜
C]以下)で酸化させる酸化触媒中に当該悪臭気体を通
して脱臭する方法が挙げられる。しかしながら、かかる
脱臭方法についても、悪臭気体に粉塵等の不純物が含ま
れている場合には、触媒表面に粉塵が付着して脱臭効果
が低減するという欠点があった。特に、悪臭気体に粉塵
と共に多量の水分が含まれている場合には、触媒で結露
し、当該触媒に対する粉塵の付着がより激しくなり、そ
の脱臭効果の低下はより大きなものとなっていた。
【0011】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、粉塵及び多量の水分を含む悪臭気体にも対応
しうる脱臭装置を提供することを、その目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】装置内部を一定方向に流
動して通過する悪臭気体を脱臭する脱臭装置において、
悪臭気体から悪臭を除去する脱臭手段と、悪臭気体から
粉塵を除去する粉塵捕捉手段とを備え、脱臭手段を、悪
臭気体がその内部を通過する脱臭容器と、この脱臭容器
内に封入された悪臭気体中の悪臭成分の分解を促す触媒
と、この触媒を加熱する触媒加熱部とを有する構成と
し、粉塵捕捉手段を、洗浄用水の貯留部を備えた貯留容
器と、この貯留容器の外部から洗浄水中に悪臭気体を案
内する引き込み管とを有する構成としている。
【0013】そして、粉塵捕捉手段を、脱臭手段の上流
側に接続するという構成を採っている。
【0014】上記の構成では、一定の排気圧力で排出さ
れる粉塵を含有した悪臭気体の発生源(例えば、肥料作
成装置)を引き込み管と接続する。この引き込み管を介
して悪臭気体は、貯留容器内部の洗浄用水内に案内さ
れ、当該洗浄用水内で泡状となって曝気される。
【0015】即ち、悪臭気体は、洗浄用水の内部を泡状
となって通過する際に、含有していた粉塵が洗浄用水に
捕捉され、また同時に水溶性の成分も洗浄用水に溶解す
る。このとき、悪臭気体が比較的高温で水分を多く含ん
でいる場合には、洗浄用水に冷却されて水分は凝結し、
洗浄用水中に取り込まれる。
【0016】次に、粉塵等が除去された状態で洗浄用水
を通過した悪臭気体は、貯留容器の下流側に配設された
脱臭容器に流動する。このとき、脱臭手段の触媒加熱部
では、酸化触媒を加熱し(或いは当初から予め加熱して
おき)、かかる酸化触媒内を通過する悪臭気体の悪臭の
原因となる成分を酸化させて当該悪臭気体から悪臭成分
を除去する。
【0017】そして、悪臭気体は清浄化され、無臭の排
気となって、脱臭容器を通過して脱臭装置の外部に排出
される。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明と同様の構成を備えると共に、脱臭容器と貯留容器と
を一体的に一つの容器で形成する構成を採っている。
【0019】かかる構成では、洗浄用水を通過した悪臭
気体が、一つの容器の内部で直接酸化触媒に移動し、脱
臭が行われるという動作が行われ、その他については請
求項1記載の発明と同様の動作が行われる。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明と同様の構成を備えると共に、引き込み管の貯
留部内側となる端部に、悪臭気体の出口を無数に設ける
という構成を採っている。
【0021】かかる構成では、上記の引き込み管を介し
て、貯留容器内部の洗浄用水内に案内された悪臭気体
は、当該洗浄用水内で無数のきめの細かい泡となって曝
気される。かかる無数の泡の発生により、洗浄用水は攪
拌が同時に行われる。その他の動作については、請求項
1又は2記載の発明と同様に行われる。
【0022】請求項4記載の発明では、請求項1,2又
は3記載の発明と同様の構成を備えると共に、貯留容器
の外部の少なくとも貯留部周辺に、放熱用フィンを装備
するという構成を採っている。
【0023】かかる構成では、悪臭気体が洗浄用水より
も高温の場合、貯留部通過の際に当該悪臭気体から洗浄
用水に伝達された熱が放熱用フィンから発散される。そ
の他の動作については、請求項1,2又は3記載の発明
と同様に行われる。
【0024】請求項5記載の発明では、請求項1,2,
3又は4記載の発明と同様の構成を備えると共に、貯留
容器の貯留部に,洗浄用水の水面レベルセンサと当該洗
浄用水を貯留部から減少させる水面レベル調整部とを設
けると共に、洗浄用水の水面レベルが予め設定された高
さを越えた場合に水面レベル調整部を作動させるコント
ローラを装備するという構成を採っている。
【0025】かかる構成では、請求項1,2,3又は4
記載の発明と同様の動作が行われると共に、悪臭気体に
含有される多量の水分が洗浄用水を通過する際に凝結す
ることにより貯留部の洗浄用水中に残留して当該洗浄用
水の全体量が増加する。かかる増加によって、当該洗浄
用水の水面レベルが所定の高さまで上昇すると、水面レ
ベルセンサに検出される。そして、水面レベルセンサか
らの検出信号によりコントローラは、水面レベル調整部
を作動させて一定量の洗浄用水を貯留部から排出する。
【0026】本発明は、上述した各構成によって前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態を図1乃
至図3に基づいて説明する。
【0028】図1は、第1の実施形態のブロック図を示
している。本実施形態たる脱臭装置10は、図1に示す
如く、例えば、石灰処理肥料作成装置Sと接続され、当
該石灰処理肥料作成装置Sから生じる悪臭気体から粉塵
及び湯気状の水分を除去する粉塵捕捉手段2と悪臭気体
から悪臭成分を除去する脱臭手段3とから主として構成
される。
【0029】ここで、石灰処理肥料作成装置Sは、生石
灰と被処理物の水分の反応熱により多量に発生する水蒸
気の圧力を利用して悪臭気体を脱臭装置10に送り込ん
でくるため、かかる悪臭気体は、当該脱臭装置10の内
部を常時一定方向に流動して通過するようになってい
る。図1の矢印は、この悪臭気体の流動する方向を示し
ており、これに示されるように、粉塵捕捉手段2は、脱
臭手段3よりも上流側に配設されている。
【0030】上記の石灰処理肥料作成装置Sは、後に詳
説するが、生石灰を用いて汚泥,生ゴミ,食品残渣,家
畜糞などの有機物から石灰処理肥料を作成する。このた
め、作成過程から生じる悪臭気体には、生石灰の粉塵,
多量の湯気状の水分及び消石灰が混入する。本実施形態
は、この生石灰粉塵及び水分が混入した悪臭気体を脱臭
するのに好適な脱臭装置10を示している。
【0031】図2は、脱臭装置10の全体的な構造を示
す断面図である。また、図3は、脱臭装置10の粉塵捕
捉手段2を部分的に抽出した図である。これらに基づい
て、まず、粉塵捕捉手段2について説明する。
【0032】粉塵捕捉手段2は、洗浄用水(水道水)の
貯留部23を備えた貯留容器21と、この貯留容器21
の外部から洗浄水中に悪臭気体を案内する引き込み管2
2とを有している。
【0033】貯留容器21は、断面コ字状の二つの容器
を上下からガスケットを介して連結した密閉容器となっ
ており、分離可能なため、その内部の清掃を行うことが
可能である。例えば、悪臭気体中の粉塵が洗浄用水に混
入し、貯留容器21内部又は引き込み管22の噴き出し
口等に付着しても、その除去を容易に行うことが可能で
ある。
【0034】貯留容器21の内部の底面から後述する連
絡管24までの間の領域が貯留部23となっており、か
かる範囲内で洗浄用水が少なくとも引き込み管22が完
全に水面下となる量の洗浄用水が貯留されている。この
ため、引き込み管22から貯留容器21の内部に放出さ
れる悪臭気体は、必ず洗浄用水内を通過することとな
り、悪臭気体に含有する粉塵が洗浄用水に捕捉され、ま
た、悪臭気体中の多量の水分が凝結して洗浄用水に捕捉
される。同時に、悪臭気体中の一部の水溶性の悪臭成分
(ここでは、アンモニア等)及び消石灰も洗浄用水に捕
捉される。
【0035】悪臭気体に含まれる粉塵及び水分は、後述
する脱臭手段3の酸化触媒に付着して酸化能力の低下を
発生させ、脱臭機能を損なうものであるため、上記貯留
部23の洗浄用水によって、かかる不都合を充分に防止
することが可能となっている。
【0036】貯留容器21の底部近傍には、引き込み管
22が貯留容器21の外側から内部に貫通状態で装備さ
れている。この引き込み管22の外側の端部は、石灰処
理肥料作成装置Sに接続されており、ここから悪臭気体
が送り込まれる。また、他方の端部は、貯留容器21の
内側に幾分侵入しており、かかる侵入部分には悪臭気体
の出口として無数の貫通穴が設けられ、これら貫通穴か
ら悪臭気体が泡状となって洗浄用水中に曝気される。
【0037】上記の各貫通穴は、貯留容器21の底面側
を向いて設けられているため、悪臭気体の気泡は、当該
底面に吹き付けられ、洗浄水への曝気が充分に行われる
と共に洗浄用水が効果的に攪拌され、悪臭気体の供給時
には、洗浄用水中で粉塵が沈澱することを防止する。ま
た、長時間脱臭作業を行うと、石灰処理肥料作成装置S
における肥料作成工程により生じる消石灰が洗浄用水中
で飽和し、析出してくる。しかし、引き込み管による洗
浄用水の攪拌により、析出した消石灰も貯留容器21の
底に堆積が防止される。
【0038】一方、貯留容器21の貯留部23の上部に
は、当該貯留容器21と後述する脱臭容器31とを接続
する配管としての連絡管24の一端部が接続されてお
り、洗浄用水内を通過した悪臭気体を脱臭容器31に案
内する構成となっている。
【0039】また、石灰処理肥料作成装置Sから生じる
悪臭気体は、常温よりも高い温度で水分を多量に含んで
おり、洗浄用水を通過する際に冷却されて当該洗浄用水
中に取り込まれる。このため、悪臭気体の通過に伴い洗
浄用水は増加する。このとき、貯留容器21は、脱臭容
器31よりも高位置に配設されているため、貯留部23
において、洗浄用水の水面が連絡管24の高さに至る
と、洗浄水はオーバーフローして悪臭気体と共に連絡管
24の内部を通って脱臭容器31に流動する。
【0040】このとき、引き込み管22から生じる悪臭
気体の気泡により、洗浄用水は攪拌状態にあるため、洗
浄用水に捕捉された粉塵や析出した消石灰は、沈澱する
ことなく洗浄用水内を浮遊する。このため、洗浄用水が
オーバーフローすることにより、捕捉された粉塵も同時
に連絡管24を通って脱臭容器31に移動し、貯留容器
21から除去される。
【0041】貯留容器21の底面部には、コック25a
が装備された排水管25の一端部が接続されており、ま
た、排水管25の他端部は、上述の連絡管24と同様に
脱臭容器31接続されている。内部の洗浄,或いは洗浄
用水の交換等により貯留容器21の内部から洗浄用水を
排出する必要がある場合には、コック25aを開放し
て、脱臭容器31に洗浄用水を流すことが可能である。
このとき、オーバーフローでは除去しきれなかった粉塵
等も同時に貯留容器21から除去される。
【0042】貯留容器21及び引き込み管22の外部に
は、これらを外気により冷却するための放熱用フィン2
6が一様に成形されている。石灰処理肥料作成装置Sか
ら送り込まれる悪臭気体は、常温よりも気温が高いた
め、熱伝達により洗浄用水の水温が上昇すると、悪臭気
体中に含有する水蒸気が洗浄用水内で凝結しなくなる。
即ち、悪臭気体は、水分が除去されることなく脱臭容器
31に移動し、同時に、洗浄用水の蒸発により不足が生
じてしまう。これを防止するため、貯留容器21及び引
き込み管22に放熱用フィン26を設け、洗浄用水の水
温上昇を抑制している。
【0043】なお、粉塵捕捉手段2の各部の材質は、
熱,酸,アルカリ等に耐えられるステンレス等が望まし
い。
【0044】次に、図2に基づいて脱臭手段3について
説明する。この脱臭手段3は、悪臭気体がその内部を通
過する脱臭容器31と、この脱臭容器31内に封入され
た酸化触媒32と、この酸化触媒32を加熱する触媒加
熱部33とを有する構成となっている。
【0045】これらを詳述すると、脱臭容器31は、断
面コ字状の二つの容器を上下からガスケットを介して連
結した密閉容器となっており、分離可能となっている。
この脱臭容器31の中間より幾分下方となる側壁には、
前述した連絡管24及び排水管25が接続されているた
め、これらから排水された洗浄用水が当該脱臭容器31
の底面部に溜まる。この洗浄用水は、悪臭気体中の粉塵
等が含まれており、脱臭容器31の下方に粉塵が付着す
ることもあるため、脱臭容器31が分離することによ
り、これらの除去清掃を行うことが可能である。
【0046】また、脱臭容器31の底面にいたる側壁に
は、内部の状態(貯留容器21から流入する洗浄用水の
量等)を確認するためのガラス張りの覗き窓34が設け
られている。また、同時に脱臭容器31の底面には、コ
ック35aを備えた排水管35と脱臭容器31の底面を
加熱する洗浄用水加熱部としての電気ヒータ36が装備
されており、洗浄用水が一定量を越えた状態が除き窓3
4から確認された場合には、コック35aを開放して排
水管35から洗浄用水を排水するか、或いは、電気ヒー
タ36により加熱して洗浄用水を蒸発させる。洗浄用水
を蒸発させた場合には、脱臭容器31の底面に残留した
生石灰の粉塵及び消石灰は、脱臭容器31を二つに分離
させて回収する。これらの内,特に消石灰はそのまま肥
料としても活用できるため、回収後、石灰処理肥料作成
装置Sに戻しても良い。
【0047】また、かかる洗浄用水の加熱蒸発作業によ
り、悪臭気体が生じても、後述する排気口37が酸化触
媒32を介して位置しているため、かかる悪臭成分は、
酸化触媒により酸化され、装置の外部に悪臭を発生させ
ることはない。また、捕捉された粉塵等は、捕捉状態に
あるがゆえ、新たに発生した水蒸気や悪臭気体に混入す
ることなく脱臭容器31の底部に残留し、酸化触媒32
に付着して酸化作用を妨げることはない。
【0048】脱臭容器31の上部における内部には、当
該脱臭容器31の水平方向断面を一様に覆い塞ぐ二つの
網状部材32a,32aが装備されており、これらの間
には、酸化触媒が封入されている。かかる酸化触媒32
は、悪臭気体中の悪臭の原因となる成分に対応したもの
が使用されるが、一般的には、白金,パラジウム,ロジ
ウム,酸化アルミニウム,酸化コバルト,酸化銅,酸化
ニッケル,シリカゲル等が挙げられる。
【0049】この酸化触媒32を挟んで、下方には、前
述した連絡管24が脱臭容器31に連結され、上方に
は、排気口37が設けられているため、連絡管24から
流入した悪臭気体は、必ず各網状部材32aを介して酸
化触媒32中を通過するようになっている。
【0050】脱臭容器31の外部には、この酸化触媒3
2が封入されている位置に対応して、電気ヒータ等から
なる触媒加熱部33が装備されており、脱臭容器31の
外部から酸化触媒32を加熱する構成となっている。
【0051】また、触媒加熱部33は、酸化触媒32と
共に悪臭気体も加熱するため、脱臭された悪臭気体は温
度上昇と共に軽くなって上昇する。一方、前述した脱臭
容器31の排気口37は、上方に幾分突出した形状に形
成された脱臭容器31の上端部に装備されているため、
かかる排気口37によって、悪臭気体は、円滑に脱臭容
器31の外部に排出される。
【0052】図2中の符号38,39は、断熱材を示し
ている。断熱材38は、触媒加熱部33による酸化触媒
32の加熱時において脱臭容器31の上半分の内部を断
熱して加熱効率を向上させ、断熱材39は、電気ヒータ
36による洗浄用水の加熱時において脱臭容器31の下
半分の内部を断熱して加熱効率を向上させる。
【0053】以下、石灰処理肥料作成装置Sから生じる
悪臭気体の悪臭成分の発生原理について説明する。
【0054】石灰処理肥料作成装置Sでは、前述したよ
うに、生石灰を用いて汚泥,生ゴミ,食品残渣,家畜糞
などの有機物から石灰処理肥料を生成する。かかる生成
の原理は、生石灰(CaO)を用いることによって被処
理物中の水分(H2O)を脱水 固化することである。化
学反応は、以下の式(1)に示すとおりである。
【0055】 CaO+H2O→Ca(OH)2+反応熱 …(1)
【0056】上記式(1)において、Ca(OH)
2は、消石灰である。
【0057】まず、この過程で発生する悪臭の発生メカ
ニズムを考察する。
【0058】悪臭発生の原因は、生成された消石灰(C
a(OH)2)が、アルカリ性なので、汚泥,生ゴミ,
食品残渣,家畜糞などの有機物に含まれる弱塩基部位が
遊離して、反応熱により気化飛散して強烈な悪臭を撒き
散らすことによる。即ち、反応熱により、有機物が加熱
され、比較的気化しやすい成分がそのまま気化すること
により悪臭が放たれる。
【0059】なお、生石灰処理の特徴として、処理中は
高温,高pH値となるため、被処理物中に繁殖していた
微生物のほとんどは死に絶えてしまう。また、生石灰処
理後は、被処理物の含水率は非常に低くなり固化するの
で、好熱菌やカビの胞子が再繁殖することもない。その
ため処理中及び処理後に発生する悪臭の原因は、前述し
た有機物に含まれる弱塩基部位に限定されると考えられ
る。さらに、悪臭成分の性質は、化学的にはアルカリ性
〜中性で、物理的には比較的気化しやすいと考えられ
る。かかる悪臭成分は、酸化触媒により酸化されること
により無臭成分となる。
【0060】 Ca(OH)2+CO2→CaCO3+H2O …(2)
【0061】なお、式(1)で生成された消石灰は、式
(2)に示す如く、二酸化炭素と反応して再び水を生ず
るが、本発明の実施下では問題とならない。
【0062】次に、石灰粉塵と湯気状の水分の発生につ
いて考える。石灰粉塵は、生石灰を投入直後から数分間
続くが、それ以降は発生しない。これは、被処理物と生
石灰(顆粒状ないしは粉末状)と混合している過程で、
生石灰が攪拌されることにより、石灰粉塵が飛散するた
めである。
【0063】被処理物と生石灰が初めから十分に混合さ
れていれば、石灰粉塵は発生しないが、一般的にはその
ような条件で肥料は作成されない。
【0064】一方、湯気は、被処理物が含んでいる水分
と生石灰が反応することにより発生する反応熱により、
反応しきれなかった水分が加熱され蒸発することにより
発生する。そのため、湯気状の水分の発生は被処理物へ
の生石灰の投入直後から約30分間継続する。
【0065】以上のようにして、石灰処理肥料作成装置
Sからは、悪臭成分,生石灰粉塵及び水分が混入した悪
臭気体が発生する。
【0066】以上の考察の下に、生石灰粉塵,多量の水
分を含んだ悪臭気体の脱臭に対する第1の実施形態によ
る脱臭作用を説明する。
【0067】まず、石灰処理肥料作成装置Sでは、被処
理物に生石灰を投入した直後から数分間は、石灰粉塵,
湯気,悪臭が激しく発生する。これらを含んだ悪臭気体
が引き込み管22を介して貯留容器21に送られる。貯
留容器21では、引き込み管の無数の貫通穴から悪臭気
体が洗浄用水に曝気される。これにより、生石灰粉塵,
消石灰及び水溶性の悪臭成分が洗浄用水に捕捉される。
また、湯気を構成する多量の水分も、洗浄用水に冷却さ
れて凝結し捕捉される。
【0068】なお、引き込み管22の無数の出口によっ
て、悪臭気体は、多数の気泡となって洗浄用水中に曝気
されるため、当該悪臭気体と洗浄用水との接触面積が広
くなり、生石灰粉塵,水分,水溶性の悪臭成分,消石灰
の捕捉カが高く保たれている。
【0069】ここで、貯留容器21中の洗浄用水は、生
石灰を捕捉することにより、アルカリ性になっていく。
そのため、かかる捕捉処理を操り返すことにより消石灰
等が水に溶解できなくなり、しまいには固形部分として
水中に析出してくる。その一方で、引き込み管22の無
数の出口から放出される気泡状の悪臭気体により洗浄用
水が攪拌されているので、かかる固形部分が貯留容器2
1の底に堆積することはなく洗浄用水中に浮遊してい
る。
【0070】また、水分が捕捉されることにより、貯留
容器21内において洗浄用水の体積は増加し、やがて連
絡管24からオーバーフローする。洗浄用水がオーバー
フローすることで、水中に浮遊している消石灰の固形部
分や生石灰粉塵が貯留部23から除去される。浮遊して
いる固形成分等は、オーバーフローした洗浄用水ととも
に脱臭容器31に送られる。
【0071】また、水分を含む悪臭気体の熱が洗浄用水
に伝達するが、貯留容器21及び引き込み管22の外壁
には放熱用フィン26が取り付けられているため、かか
る伝達熱は大気中に放出され、洗浄用水の温度上昇が抑
制され、これに伴い,水分及び水溶性の悪臭成分の捕捉
能力の低下が抑制されている。
【0072】貯留部23の洗浄用水を通過した悪臭気体
は、連絡管24を介して脱臭容器31に送られる。この
とき、脱臭手段3では、触媒加熱部33により予め酸化
触媒32を加熱しておく。このときの温度は、120〜
300[゜C]に設定する。そして、上記悪臭気体が加
熱された酸化触媒32中を通過する際に、悪臭成分(弱
塩基等)が酸化され、悪臭気体は無臭気体となって排気
口37から脱臭装置10の外部に排気される。
【0073】また、オーバーフローにより貯留容器21
から脱臭容器31に流入した洗浄用水については、覗き
窓34から一定量を越えた状態が観測された場合には、
電気ヒータ36を作動させ、脱臭容器31の底部から加
熱して蒸発させる。かかる、洗浄用水の蒸発により、水
蒸気が発生するが、生石灰の粉塵は既に洗浄用水に捕捉
された状態にあるため、酸化触媒32に付着することは
なく、水蒸気のみが酸化触媒32を素通りして脱臭容器
31の外部に排出される。
【0074】また同時に、洗浄用水に溶解していた悪臭
成分が気化した場合でも、酸化触媒32中を通過してか
ら排気口37に到達する構造のため、かかる悪臭成分は
酸化分解されて無臭化し、脱臭装置10の外部に悪臭を
放つことはない。
【0075】さらに、洗浄用水の蒸発除去を行った後に
は、洗浄用水中に捕捉されていた消石灰等が脱臭容器3
1の底部に残留する。この残留した固形部分は、ほとん
どが消石灰であり(生石灰粉塵は石灰処理肥料作成処理
の初期以降発生しないため量的には微量である)、脱臭
容器31を上下に分割して定期的な清掃を行うことによ
り除去が可能である。かかる残留した消石灰は、石灰処
理肥料作成装置Sに戻して肥料として利用しても良い。
【0076】上述の如く、第1の実施形態の動作は行わ
れる。
【0077】上記脱臭装置10は、上述のように、脱臭
手段3の上流側に粉塵捕捉手段2を装備し、洗浄用水を
介して悪臭気体中の生石灰粉塵,消石灰,湯気を構成す
る水分及び水溶性の悪臭成分を予め捕捉する構成のた
め、下流側の脱臭手段3における酸化触媒の表面への粉
塵の付着を有効に防止することが可能である。このた
め、石灰処理肥料作成装置Sから生じる生石灰粉塵及び
水蒸気等を含有する悪臭気体に対しても有効に脱臭を行
うことが可能となっている。
【0078】また、脱臭装置10では、引き込み管22
の貯留部23の内側となる部分に無数の悪臭気体の出口
を設けているため、貯留部23内の洗浄用水に無数の気
泡状に悪臭気体を曝気させることができ、当該悪臭気体
と洗浄用水との接触面積を増加させて生石灰粉塵,水蒸
気等の捕捉をより効率的に行うことが可能である。この
ため、下流側の脱臭手段3における酸化触媒の表面への
粉塵の付着をより有効に防止することができ、石灰処理
肥料作成装置Sから生じる生石灰粉塵及び水蒸気等を含
有する悪臭気体に対してもさらに有効に脱臭を行うこと
が可能となっている。
【0079】さらに、悪臭気体が洗浄用水中に無数の気
泡状に放出されるため、洗浄用水が攪拌されて混入して
いる生石灰粉塵,析出した消石灰等が貯留容器21の底
部に堆積することが防止され、オーバーフローする洗浄
用水と共に脱臭容器31側に送ることが可能となってい
る。
【0080】また、脱臭装置10では、貯留容器21及
び引き込み管22の外部表面に複数の放熱用フィン26
を装備しているため、悪臭気体が高温の場合でも、貯留
容器21内の洗浄用水の温度上昇を有効に抑制し、当該
温度上昇による悪臭気体中の水分の除去能力の低下を有
効に抑制することが可能である。このため、下流側の脱
臭手段3における酸化触媒32の酸化作用の低下を有効
に防止することが可能となっている。
【0081】なお、上述した第1の実施形態では、脱臭
装置10を石灰処理肥料作成装置Sに接続した場合を示
しているが、特に用途をこれに限定するものではなく、
悪臭気体を発生する状況において、多様に対応すること
が可能である。但し、悪臭気体の悪臭成分に対応する触
媒に交換する必要がある。また、上記実施形態では、石
灰試料作成装置Sから生じる水蒸気の圧力を利用して悪
臭気体を脱臭装置10に送り込んでいたので、他の用途
に使用する場合には、悪臭気体取込用のファンや或い
は、脱臭装置10を介して下流側から吸引する吸引ポン
プ等の取込手段を必要とする場合も生じ得る。
【0082】また、上記脱臭装置10では、触媒加熱部
33として電気ヒータを用いているが、必ずしもこれに
限定されるものではなく、酸化触媒が120〜300
[゜C]に加熱可能なものであればどんなものでも良
い。同様に、洗浄水加熱部についても電気ヒータ36に
限定されず、脱臭容器31の底部が100[゜C]以上
に加熱できれば、どんなものでも良い。
【0083】また、上記脱臭装置10では、洗浄用水と
して水道水を使用しているため、ランニングコストの低
減を図ることが可能となり、また、装置の使用後におい
て薬品処理の必要がないという利点を有するが、これら
の利点を考慮しない場合には、石灰粉塵及び水分の捕捉
が可能である他の液体を使用しても良い。
【0084】さらに、上記第1の実施形態では、脱臭容
器31A内に封入される触媒として酸化触媒32を例示
したが、特にこれに限定しない。触媒は、悪臭気体中の
悪臭成分に応じたもの即ち悪臭成分の分解を促すのに好
適なものを随時選択すれば良い。
【0085】また、上記第1の実施形態では、酸化触媒
32は、粒状のものを開示したが、図4に示すように、
当該酸化触媒32A自体を悪臭気体の通過穴を備えた構
造(例えば、ハニカム形状のような筒状体を無数に集合
させて結合した形状等)に形成し、脱臭手段3の内部に
おける悪臭気体の流動を付勢する圧力の損失を低減する
構造としても良い。かかる形状であれば、より酸化触媒
と悪臭気体との接触面積が増加させられるため、さら
に、脱臭効果の万全を図ることが可能である。ここで、
図4(B)に示す中央部の貫通穴32Aaは、内部に触
媒加熱部のヒータ等を配設するためのものである。
【0086】また、前述した貯留容器21には、水供給
手段を直結させた構造(例えば、水道を貯留容器21の
いずれかの位置に直接連結する)としても良い。これに
より、かかる水供給手段に供給される水の水流により、
生石灰粉塵等が残留した貯留容器21の内部を洗浄する
ことが容易となると共に、新たな洗浄水を補給すること
が容易となる。
【0087】さらに、前述した触媒加熱部33及び電気
ヒータ36には、これらのオーバーヒート等の防止を図
るべくサーモスタットや温度ヒューズを併設し、これら
の電源の制御を行う構成としても良い。
【0088】ここで、上述した脱臭手段3の他の例を図
5に示す。この図5に示す脱臭手段3Aは、排水管35
を設けていない点などで前述した脱臭手段3と異なる構
成となっており、同一の構成については同符号を付して
重複する記載は省略するものとする。
【0089】脱臭手段3Aは、上述の通り排水管35が
設けられてなく、電気ヒータ36のみによってオーバー
フローした洗浄用水を蒸発させる。また、脱臭容器31
Aの底面部は、その形状が略すり鉢状であり、底面中央
部に洗浄用水を集中させて蒸発させる構造となってい
る。
【0090】また、図5の二点鎖線に示すように、触媒
加熱部33Aとしては、脱臭容器31Aの酸化触媒32
の対応する位置に外部から当該容器31Aを巻回状態で
装備した電熱線から構成しても良い。
【0091】また、脱臭手段3のさらに他の例を図6に
示す。この図6に示す脱臭手段3Bは、悪臭気体がその
内部を通過する脱臭容器31Bと、脱臭容器31B内に
封入された酸化触媒32Ba,32Bbと、酸化触媒3
2Ba,32Bbを加熱する触媒加熱部33Bとを有す
る構成とし、上記脱臭容器31Bが、悪臭気体の取込部
31Baと二つの酸化触媒保持部31Bb,31Bc
と、これらの酸化触媒保持部31Bb,31Bcを連絡
する連絡部31Bdと、二つの酸化触媒保持部31B
b,31Bcを通過した悪臭気体を脱臭容器31Bから
排気する排気部31Beとから構成されている。
【0092】脱臭容器31Bについて詳述する。この脱
臭容器31Bは、図6に示すように、三重の周壁を有す
る円筒状容器であり、脱臭容器31Bの中心部に上下方
向に沿って貫通状態で配設された上下端部が開口した小
径の周壁の内側を、その中間部で上下に二つの領域に仕
切ることにより、取込部31Baと排気部31Beとを
形成している。これら取込部31Baと排気部31Be
とは、小径の周壁の開口した各端部から悪臭気体の取込
み又は排気を行う。
【0093】上記の小径の周壁の外側には、その内部が
密閉された大径の周壁が配設されており、小径のものと
同様にその内部を上下に二つの領域に仕切られている。
これら密閉された各領域が、前述した酸化触媒保持部3
1Bb,31Bcとなり、各領域には、それぞれ異なる
酸化触媒32Ba,32Bbが封入されている。
【0094】前述の取込部31Baと酸化触媒保持部3
1Bbとは互いに隣接しており、これらを隔てる周壁に
は、複数の貫通穴31Bfが穿設されている。取込部3
1Baから取り込まれた悪臭気体は、これら貫通穴31
Bfを介して酸化触媒保持部31Bbに侵入する。
【0095】また、同様にして、前述の排気部31Be
と酸化触媒保持部31Bcとは互いに隣接しており、こ
れらを隔てる周壁には、複数の貫通穴31Bgが穿設さ
れている。酸化触媒31Bc内の悪臭気体は、これら貫
通穴31Bgを介して排気部31Beに到達し、脱臭容
器31Bの外部に排気される。
【0096】上記の大径の周壁の外側には、その内部が
密閉されたさらに大径の最外郭周壁が配設されており、
その内部密閉領域が連絡部31Bdを形成している。か
かる連絡部31Bdは、前述したいずれの酸化触媒保持
部31Bb,31Bcとも隣接しており、当該各酸化触
媒保持部31Bb,31Bcを隔てる周壁には、それぞ
れ複数の貫通穴31Bh,31Biが穿設されている。
これらの貫通口31Bh,31Biを介して各酸化触媒
保持部31Bb,31Bcと連絡部31Bdとの悪臭気
体の流通が図られている。
【0097】また、貫通穴31Bfと貫通穴31Bhと
は、それぞれ酸化触媒保持部31Bbの上端部と下端部
とに設けられており、同時に酸化触媒保持部31Bbの
半径方向についても離間しているため、前述した脱臭容
器31のように酸化触媒32の上下方向について悪臭気
体が通過する場合と比較して、悪臭気体が酸化触媒32
Ba内を通過する距離を長くとることができ、より悪臭
気体中の悪臭成分の酸化を促進することが可能となって
いる。これは、酸化触媒保持部31Bcについても同様
である。
【0098】また、触媒加熱部33Bは、上述の小径の
周壁を巻回する電熱線により構成されている(図6中の
二点鎖線部)。なお、符号31Bj,31Bkは、各酸
化触媒保持部31Bb,31Bcに酸化触媒を投入する
ための投入口であり、着脱自在のキャップが装備されて
いる。
【0099】上記の構成によって脱臭容器31Bの取込
部31Baから取り込まれた悪臭気体は、酸化触媒保持
部31Bbに侵入して一定の悪臭成分が酸化分解され、
さらに、連絡部31Bdを介して酸化触媒保持部31B
cに侵入して他の悪臭成分が酸化分解され、排気部31
Beから排気される。
【0100】上述のように、この脱臭手段3Bでは、酸
化触媒保持部を二つ設けているため、ぞれぞれに異なる
酸化触媒を投入することにより二種類の悪臭成分を含有
する悪臭気体に対しても有効に対応することが可能であ
る。なお、各酸化触媒保持部に同一の酸化触媒を投入し
ても良い。かかる場合には、前述したように、上下方向
について同一の長さでより酸化分解を促進し得る(或い
は、同程度の酸化分解能力を発揮しつつ脱臭容器の小型
化を図り得る)脱臭手段を提供することが可能である。
【0101】また、脱臭手段3は、図7に示す構成とし
ても良い。この図7に示す脱臭手段3Dは、悪臭気体が
その内部を通過する脱臭容器31Dと、脱臭容器31D
内に封入された酸化触媒32Dと、酸化触媒32Dを加
熱する触媒加熱部33Dとを有する構成とし、上記脱臭
容器31D内部に配設された触媒容器34D内に酸化触
媒32Dが封入されている。
【0102】脱臭容器31Dは、下部と上部にそれぞれ
悪臭気体の取込部31Daと排気部31Dbとを有し、
これら以外からは外部と気体の流通は行われない構造と
なっている。さらに、この脱臭容器31Dは、上下に分
割自在となっているため、当該分割により内部の構成
(触媒容器34D等)を取り出すことが可能となってい
る。符号37Dは、脱臭容器31Dを外部から被覆する
断熱材である。
【0103】触媒容器34Dは、脱臭容器の内部空間を
上下で二分割し、その境界となる部分に配設されてい
る。そして、触媒容器34Dは、上面,底面が閉塞され
た円筒状の密閉容器であり、内部に酸化触媒32Dが封
入されている。この触媒容器34Dは、その底面から上
面を一度に貫通する六本の気体流通管35D(本数に限
定はない。より多くても少なくても良い。)が装備され
ている(参照図7(B))。この気体流通管35Dは、
図7(C)に示すように、外周面に一様に無数の貫通穴
が設けられている(いわゆるパンチングメタル)。この
ため、取込部31Daから脱臭容器31Dの内部に侵入
した悪臭気体は、各気体流通管35Dの下端部から管内
に入り込み、これら無数の貫通穴から酸化触媒32Dが
封入された触媒容器34Dの内側に漏れて脱臭される。
【0104】各気体流通管35Dは、図7(B)に示す
ように、上方からみて同一円周に沿って配設されてお
り、これら気体流通管35Dを巻回した状態で螺旋状に
触媒加熱部33Dが装備されている。各気体流通管35
Dは、熱損失低減のために、触媒加熱部33Dとの接触
部分をワイヤ等で縛り、互いの接触状態を密にしてい
る。触媒加熱部33Dは電気ヒータであり、その上端部
から延びた配線により脱臭容器31Dの外部にある例え
ばコントローラ(図示せず)に接続されている。符号3
6Dは、熱電対であり、同様にしてコントローラに接続
され、かかる熱電対の出力によって触媒加熱部の加熱制
御が行われる。
【0105】上記の脱臭装置3によれば、取込口31D
aから脱臭容器31Dの下側領域に悪臭気体が送り込ま
れ、さらに、気体流通管35Dの下端部に侵入する。気
体流通管35Dの各貫通穴から触媒容器34D内に悪臭
気体は送られ、同時に触媒加熱部33Dに加熱されるこ
とにより、悪臭気体は脱臭される。脱臭後の悪臭気体
は、再び気体流通管35Dを介して脱臭容器31Dの上
側領域に導かれ、排気部31Dbから排気される。
【0106】かかる構成からなる脱臭手段3Dも、前述
の脱臭容器3Bと同様にして酸化触媒32Dを通過する
際の流動抵抗を低減して、悪臭気体の流通を滞らせるこ
となく脱臭を行うことが可能となる。
【0107】次に、本発明の第2の実施形態について、
図8に基づいて説明する。この第2の実施形態では、悪
臭気体から悪臭を除去する脱臭手段3Cと、悪臭気体か
ら粉塵を除去する粉塵捕捉手段2Cとを備え、脱臭手段
3Cを、悪臭気体がその内部を通過する脱臭容器と、こ
の脱臭容器内に封入された酸化触媒32と、この酸化触
媒を加熱する触媒加熱部33とを有する構成とし、粉塵
捕捉手段2Cを、洗浄用水の貯留部23Cを備えた貯留
容器と、この貯留容器の外部から洗浄水中に悪臭気体を
案内する引き込み管22とを有する脱臭装置10Cを示
している。なお、前述した脱臭装置10と同一の構成に
ついては同符号を付して、重複する説明は省略するもの
とする。
【0108】上記の脱臭装置10Cは、悪臭気体の進行
方向について、粉塵捕捉手段2Cを脱臭手段3Cの上流
側に接続し、脱臭容器と貯留容器と一体的に一つの容器
31Cで形成したことを特徴としている。
【0109】容器31Cの内側下部は、洗浄用水の貯留
部23Cとなっており、脱臭装置10Cの使用時におい
ては、一定の洗浄用水が貯留される。貯留部23Cの下
部には、容器31Cの外部から貫通状態で取り込み管2
2が装備されている。かかる取り込み管から石灰処理肥
料作成装置S(図示略)から生じた悪臭気体が貯留部2
3C内部に曝気される。
【0110】容器31Cの底部には、コック35aを備
えた排水管35が装備されている。また、同時に容器3
1Cの底面外側には、洗浄用水を加熱蒸発させるための
水面レベル調整部としての電気ヒータ36Cが装備され
ており、後述するコントローラ41Cにより動作制御が
行われる。
【0111】また、排水管35のコック35aよりも手
前側には、洗浄用水供給管42Cが連結されており、使
用前の空の状態の容器31Cに洗浄用水を供給する。か
かる洗浄用水供給管42Cは、上下方向に沿って配設さ
れ,その上端部が少なくとも貯留部23Cの上端部より
も高位置に設定されている。また、この上端部から洗浄
用水を注ぎ込むようになっている。洗浄用水供給管の上
端部近傍には、コック42Caが装備されており、洗浄
用水の供給時以外は閉じられている。
【0112】洗浄用水供給管42Cの内側下部には、洗
浄用水に浸った状態を検知する水面レベルセンサとして
の水面上限センサ43Cと水面下限センサ44Cとが装
備されている。この水面上限センサ43Cは予め設定さ
れた貯留部23Cの洗浄用水の水面の上限と同じ高さに
設定され、水面下限センサ44Cは予め設定された貯留
部23Cの洗浄用水の水面の下限と同じ高さに設定され
ている。これらのセンサ43C,44Cは、前述した電
気ヒータ36Cを制御するコントローラ41Cと接続さ
れ、洗浄用水が水面上限センサ43Cの高さに至った場
合には、電気ヒータ36Cに通電して、洗浄用水が水面
下限センサ44Cに検出されなくなる高さまで洗浄用水
を加熱蒸発させる動作制御を行う。
【0113】また、容器31Cの内部において、貯留部
の上限位置より幾分上方には、気泡消去スクリーン45
Cが設けられている。これは、きめの細かい網状部材や
繊維等からなり、洗浄用水の水面に生じる悪臭気体の気
泡や当該気泡から生じる水滴が、上方に配設された酸化
触媒32に到達しないように装備されたものであり、か
かる気泡消去スクリーン45Cにより、気泡は潰され、
また、飛散した水滴も遮断される。
【0114】容器31の内側上部には、二つの網状部材
32aにより酸化触媒32が封入されている。そして、
容器の上端部には排気口37が設けられている。
【0115】容器31Cの外面における酸化触媒32の
封入部分には、触媒加熱部33として電熱線が巻回状態
で装備され、この触媒加熱部33は、コントローラ46
Cと接続されている。一方、容器31Cの内部における
酸化触媒32の封入部分には、温度センサ47Cが装備
されており、この温度センサ47Cから検出される検出
信号がコントローラ46Cに出力される。コントローラ
46Cでは、かかる検出信号に基づく酸化触媒32の加
熱温度が所定の温度を越える場合には、触媒加熱部33
への通電を切り、所定の温度を下回る場合には、再び触
媒加熱部33への通電を再開するという動作制御を行
い、酸化触媒の加熱温度の一定化を図っている。このた
め、電気コストの低減を図ることが可能となると共に、
過度の加熱による酸化触媒の短寿命化を防止することが
可能となる。
【0116】上記構成により、この第2の実施形態で
は、使用前に予め、洗浄用水供給管42Cから洗浄用水
を貯留部23Cに供給する。また、予め、触媒加熱部3
3に通電が行われ、酸化触媒32の加熱が行われる。
【0117】そして、取り込み管22を石灰処理肥料作
成装置Sと接続し、悪臭気体が、取り込み管22を介し
て容器31C内の洗浄用水に曝気される。かかる悪臭気
体の曝気により、洗浄用水の増量が水面上限センサ43
Cに検出された場合には、電気ヒータ36Cに通電が行
われ、洗浄用水の加熱蒸発作業が行われる。
【0118】洗浄用水に曝気された悪臭気体は、生石灰
粉塵及び水分等が捕捉され、加熱された酸化触媒32に
より、悪臭成分が酸化分解され、排気口37から排気さ
れる。
【0119】上記のように、この第2の実施形態では、
貯留容器と脱臭容器とが容器31Cにより一体化されて
いるため、装置全体の部品点数の軽減及び小型化を図る
ことが可能となる。
【0120】また、水面上限センサ43C及び水面下限
センサ44Cにより洗浄用水の量を検出し、一定量を越
えた場合に電気ヒータ36Cにより洗浄用水を加熱蒸発
させる動作制御を行うコントローラ41Cを有している
ため、脱臭装置10Cの使用者は、洗浄用水の増量状態
の監視を行う作業から開放され、装置の作業性の向上を
図ることが可能である。
【0121】なお、上記各実施形態では、肥料作成装置
Sから排出される排気圧力により悪臭気体を脱臭装置内
部において流動させているが、脱臭装置自体に悪臭気体
を取込み排出するための流動付勢手段を装備しても良
い。かかる流動付勢手段としては、例えば、ファン等が
使用される。かかるファンは、粉塵捕捉手段の悪臭気体
の取込口,脱臭手段の排出口又は粉塵捕捉手段と脱臭手
段の中間部等、装置内部で悪臭気体を一定の方向に流動
させることができればいずれに装備しても良いが、粉塵
の付着の防止を考慮して、粉塵捕捉手段の下流側に装備
することが望ましい。
【0122】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、脱臭手段の上
流側に粉塵捕捉手段を装備し、洗浄用水を介して悪臭気
体中の粉塵,水分及び水溶性の悪臭成分を予め捕捉する
構成のため、下流側の脱臭手段における酸化触媒の表面
への粉塵の付着を有効に防止することが可能である。こ
のため、不純物等の粉塵及び多量の水分等を含有する悪
臭気体に対しても有効に脱臭を行うことが可能となると
共に、酸化触媒の長寿命化を図ることが可能となる。
【0123】請求項2記載の発明では、貯留容器と脱臭
容器とが一体化されているため、装置全体の部品点数の
軽減及び小型化を図ることが可能となる。
【0124】請求項3記載の発明では、引き込み管の貯
留部の内側となる部分に無数の悪臭気体の出口を設けて
いるため、貯留部内の洗浄用水に無数の気泡状に悪臭気
体を曝気させることができ、当該悪臭気体と洗浄用水と
の接触面積を増加させて粉塵,水分等の捕捉をより効率
的に行うことが可能である。このため、下流側の脱臭手
段における酸化触媒の表面への粉塵の付着をより有効に
防止することができ、粉塵及び多量の水分等を含有する
悪臭気体に対してもさらに有効に脱臭を行うことが可能
となっている。
【0125】請求項4記載の発明では、少なくとも貯留
容器の貯留部の外部表面に複数の放熱用フィンを装備し
ているため、悪臭気体が高温の場合でも、貯留容器内の
洗浄用水の温度上昇を有効に抑制し、当該温度上昇によ
る悪臭気体中の水分の除去能力の低下を有効に抑制する
ことが可能である。このため、下流側の脱臭手段におけ
る酸化触媒の酸化作用の低下を有効に防止することが可
能となっている。
【0126】請求項5記載の発明では、水面レベルセン
サと水面レベル調整部とを設け、コントローラにより、
洗浄用水が一定量を越えた場合に洗浄水を減量し、洗浄
用水の水量を一定化する動作制御を行う構成のため、脱
臭装置の使用者は、洗浄用水の増量状態の監視を行う作
業から開放され、装置の作業性の向上を図ることが可能
である。
【0127】以上のように、本発明により、従来にない
優れた脱臭装置を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のブロック図である。
【図2】第1の実施形態を示す一部切り欠いた正面図で
ある。
【図3】図2に開示した粉塵捕捉手段を示す部分抽出図
である。
【図4】酸化触媒の形態の一例を示し、図4(A)は斜
視図、図4(B)は平面図を示す。
【図5】脱臭手段の他の例を示す一部切り欠いた正面図
である。
【図6】脱臭手段のさらに他の例を示す一部切り欠いた
正面図である。
【図7】脱臭手段の新たな例を示し、図7(A)は正面
方向の断面図、図7(B)は触媒容器の平面方向の断面
図、図7(C)は気体流通管の端部の斜視図を示してい
る。
【図8】第2の実施形態を示す一部切り欠いた概略構成
図である。
【符号の説明】
2 粉塵捕捉手段 21 貯留容器 22 引き込み管 23,23C 貯留部 26 放熱用フィン 3,3A,3B,3D 脱臭手段 31,31B,31D 脱臭容器 31C 容器 32,32Ba,32Bb,32D 酸化触媒(触媒) 33,33B,33D 触媒加熱部 36C 電気ヒータ(水面レベル調整部) 41C コントローラ 43C 水面上限センサ(水面レベルセンサ) 44C 水面下限センサ(水面レベルセンサ) 10,10C 脱臭装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 保雄 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内 (72)発明者 高山 茂男 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置内部を一定方向に流動して通過する
    悪臭気体を脱臭する脱臭装置において、 前記悪臭気体から悪臭を除去する脱臭手段と、前記悪臭
    気体から粉塵を除去する粉塵捕捉手段とを備え、 前記脱臭手段を、前記悪臭気体がその内部を通過する脱
    臭容器と、この脱臭容器内に封入された悪臭気体中の悪
    臭成分の分解を促す触媒と、この触媒を加熱する触媒加
    熱部とを有する構成とし、 前記粉塵捕捉手段を、洗浄
    用水の貯留部を備えた貯留容器と、この貯留容器の外部
    から前記洗浄水中に前記悪臭気体を案内する引き込み管
    とを有する構成とし、 前記貯留容器を、前記脱臭容器の上流側に接続したこと
    を特徴とする脱臭装置。
  2. 【請求項2】 前記脱臭容器と貯留容器とを一体的に一
    つの容器で形成したことを特徴とする請求項1記載の脱
    臭装置。
  3. 【請求項3】 前記引き込み管の貯留部内側となる端部
    に、悪臭気体の出口を無数に設けたことを特徴とする請
    求項1又は2記載の脱臭装置。
  4. 【請求項4】 前記貯留容器の外部の少なくとも前記貯
    留部周辺に、放熱用フィンを装備したことを特徴とする
    請求項1,2又は3記載の脱臭装置。
  5. 【請求項5】 前記貯留容器の貯留部に,洗浄用水の水
    面レベルセンサと当該洗浄用水を前記貯留部から減少さ
    せる水面レベル調整部とを設けると共に、 洗浄用水の水面レベルが予め設定された高さを越えた場
    合に水面レベル調整部を作動させるコントローラを装備
    したことを特徴とする請求項1,2,3又は4の脱臭装
    置。
JP9364958A 1997-12-19 1997-12-19 脱臭装置 Withdrawn JPH11179151A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999061137A1 (fr) * 1998-05-26 1999-12-02 Shimakawa Seisakusyo Co., Ltd. Procede et dispositif pour purifier un gaz nocif
US6743402B2 (en) 1998-05-26 2004-06-01 Kenzo Shimakawa Purifier of noxious gas and method for manufacturing the same
JP2005254133A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Sanyu Kogyo Kk 脱臭装置及びそれを用いた焼却式トイレ設備並びに廃棄物の焼却設備

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