JP3251524B2 - 熱間押出し用潤滑表面ガラスの飛散防止方法及びそれに使用する潤滑正面ガラス - Google Patents

熱間押出し用潤滑表面ガラスの飛散防止方法及びそれに使用する潤滑正面ガラス

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JP3251524B2
JP3251524B2 JP07150597A JP7150597A JP3251524B2 JP 3251524 B2 JP3251524 B2 JP 3251524B2 JP 07150597 A JP07150597 A JP 07150597A JP 7150597 A JP7150597 A JP 7150597A JP 3251524 B2 JP3251524 B2 JP 3251524B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間押出しに用い
る潤滑正面ガラスの押出し時における飛散防止方法、お
よびそれに使用する潤滑正面ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱間押出し用の潤滑正面ガラスは
SiO2 を主成分とする粉砕されたガラスを硅酸ソーダ
等の凝固材で固めて鋳型に注入し成形している。成形さ
れた潤滑正面ガラスはコンテナー前方のダイホルダーに
輪ゴムにより取付けられることにより、押出し時のビレ
ットと工具との焼き付きを防止すると言う効果をもって
いる。また潤滑正面ガラスの孔径はマンドレルとの衝突
を防止するためにダイス径より10〜20mm大きく構
成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したような、潤滑
正面ガラスをダイホルダーに輪ゴムで取付け、コンテナ
ーをシールした時、およびマンドレルを挿入した時に、
潤滑正面ガラスの一部に割れ、または欠けが生じる場合
がある。その結果、潤滑正面ガラスの飛散により製品表
面疵に寄与するばかりでなく、工具の焼き付きにも影響
するため、その対策としてダイホルダーとコンテナーの
芯調整や、潤滑正面ガラスの取付けゴムの増強を行って
いるが、機械の振動、および衝撃により潤滑正面ガラス
の飛散は完全には解消できないのが実状である。本発明
が、解決しようとする課題は、上記従来の潤滑正面ガラ
スが押出し時の飛散を防止し、工具の焼き付きを防止
し、欠けたガラス片が製品品質に悪影響を及ぼさない熱
間押出し用の潤滑正面ガラスの飛散防止方法、およびそ
れに使用する潤滑正面ガラスである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明が要旨とするとこ
ろは、ダイホルダーにコンテナーをシールした時、およ
びマンドレル挿入時に正面ガラスの飛散を防止する方法
として、潤滑正面ガラスを形成する時に、潤滑正面ガラ
スの一部に割れ、または欠けが生じた場合に飛散しない
ようにSiO2 を主成分としたガラス繊維をつなぎとし
て混ぜる方法である。すなわち、熱間押出しに使用する
潤滑正面ガラスの飛散防止において、SiO2 を主成分
とする粉砕ガラスと5〜15重量%のガラス繊維とを硅
酸ソーダで凝固してなる潤滑正面ガラスをビレット前面
に配置して熱間押出しすることを特徴とする潤滑正面ガ
ラスの飛散防止方法、およびそれに使用する潤滑正面ガ
ラスにある。その結果、つなぎがあることにより潤滑正
面ガラスの一部に割れ、または欠けが生じても飛散する
ことなく円滑な押出しができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明について図面に従って詳細
に説明する。図1は本発明のガラス繊維入り潤滑正面ガ
ラスを装着し押出しする時の概略図である。この図1に
示すように、熱間押出しではコンテナー1内に挿入され
たビレット2をダミーブロック3を間に挟みホローステ
ム5で前方に押出しする。この時ビレット2の内部には
マンドレル4が挿入されており、ビレット2は前方のダ
イホルダー7の内にあるダイス8を通過して押出しされ
る。潤滑正面ガラス6はダイホルダー7に輪ゴム10で
取り付けられておりビレット2とダイス8の潤滑剤の役
目をしているが、割れ、または欠け等により潤滑の効果
が無くならないよう飛散防止のためのガラス繊維を混合
させている。
【0006】このような構成のもとに、熱間押出し用の
潤滑正面ガラスを成形する場合に、従来はSiO2 を主
成分とする粉砕ガラスに硅酸ソーダを一定の割合で混合
し、鋳型に注入、成形、乾燥させていたが、飛散防止の
ために同じくSiO2 を主成分とする粉砕ガラスにさら
にSiO2 を主成分とするガラス繊維を混合して成形す
ることにより従来のようにガラス片がバラバラになるの
が解消された。このガラス繊維を使用する目的は、潤滑
正面ガラスと組成が近似で製品への影響が少ないことで
ある。
【0007】ただし、ガラス繊維の主成分は前述のとお
りSiO2 であるため、このガラス繊維の混合割合が多
くなりすぎると粘性が大きくなり潤滑作用が低下する。
従って、最大15重量%とした。また、ガラス繊維の混
合割合が5重量%未満であると、熱間押出し時での割
れ、または欠け等により飛散防止効果は十分に得られな
いことから、本発明ではガラス繊維の混合割合を5〜1
重量%とした。
【0008】図2は、本発明に係る潤滑正面ガラスの形
状を示す図であり、図2(a)はその斜視図、図2
(b)は、他の形状を示す図である。図2(a)に示す
ように、潤滑正面ガラスの形状を円盤型12としたもの
で、また図2(b)は皿型13とした2種類のものがあ
る。円盤型12は自動潤滑正面ガラス成形機により作成
しているが、ダイホルダー7の形状と一致しない場合に
は、外周部の割れ、または欠けが頻発する一方、皿型1
3は外周部の形状をダイホルダー7の形状に合わせて変
更したものであり、更にガラス繊維を混ぜることにより
飛散は完全に防止される。
【0009】
【実施例】従来のSiO2 を主成分とする粉砕ガラスに
硅酸ソーダで凝固した潤滑正面ガラスにガラス繊維を混
ぜる際に、その混合比を変えて成形した潤滑正面ガラス
を用いて熱間押出しを行った。その結果、潤滑正面ガラ
スの欠けによると推定される工具の焼き付き、および正
面潤滑ガラス片の巻き込みによると推定される製品の内
面疵の発生について表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】表1に示すように、本発明であるNo1〜
4はガラス繊維を5〜15重量%混合されることにより
潤滑正面ガラスの飛散防止に効果があった。これに対
し、比較例であるNo5および6はガラス繊維の混合割
合が少ない場合であり、工具焼き付き、および内面疵に
対して十分な飛散防止効果がない。一方、比較例である
No7は混合割合が多いために潤滑正面ガラスの割れ、
または欠け等の飛散の防止は図られるが、しかしガラス
繊維が多いために潤滑正面ガラス自体の粘性が大きくな
りすぎ潤滑としての効果が発揮できず、工具の焼き付き
の発生が多くなるのが判る。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のガラス繊維
入り潤滑正面ガラスは、ダイホルダーにコンテナーをシ
ールした時およびマンドレルを挿入した時に発生する潤
滑正面ガラスの割れ、欠け等の飛散を防止し、工具寿命
の延命化、内面疵の防止に極めて優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラス繊維入り潤滑正面ガラスを装着
し、熱間押出しする時の概略図である。
【図2】本発明に係る潤滑正面ガラスの形状を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 コンテナー 2 ビレット 3 ダミーブロック 4 マンドレル 5 ホローステム 6 正面ガラス 7 ダイホルダー 8 ダイス 9 ダイバッカー 10 グランド 11 輪ゴム 12 円盤型潤滑正面ガラス 13 皿型潤滑正面ガラス
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 23/32 B21C 25/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱間押出しに使用する潤滑正面ガラスの
    飛散防止方法において、SiO2 を主成分とする粉砕ガ
    ラスと5〜15重量%のガラス繊維とを硅酸ソーダで凝
    固してなる潤滑正面ガラスをビレット前面に配置して熱
    間押出しすることを特徴とする潤滑正面ガラスの飛散防
    止方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された飛散防止方法に使
    用するためのSiO 2 を主成分とする粉砕ガラスとガラ
    ス繊維とを硅酸ソーダで凝固してなる潤滑正面ガラス。
JP07150597A 1997-03-25 1997-03-25 熱間押出し用潤滑表面ガラスの飛散防止方法及びそれに使用する潤滑正面ガラス Expired - Fee Related JP3251524B2 (ja)

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