JP3250890B2 - 安定な発泡性農薬固形剤 - Google Patents

安定な発泡性農薬固形剤

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JP3250890B2 JP26768793A JP26768793A JP3250890B2 JP 3250890 B2 JP3250890 B2 JP 3250890B2 JP 26768793 A JP26768793 A JP 26768793A JP 26768793 A JP26768793 A JP 26768793A JP 3250890 B2 JP3250890 B2 JP 3250890B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】本発明の目的は、発泡性農薬固形剤を経
時的に安定に保つことにある。
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、特別な酸化マグネシウ
ムを同一包装中又は処方中に存在させることにより、
又、特別な防湿包装を用いることにより、防湿性を向上
させた、経時的に安定な農薬製剤に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、水田用農薬はその使用の便のため
に、種々の剤型、例えば、粉剤、水和剤、乳剤、粒剤等
に製剤され、水面又は稲体に散布されている。
【0004】しかし、粉剤や水和剤は、粉立ちによる使
用者や生産者の健康上の問題や環境汚染の問題があり、
乳剤の場合は、有機溶媒の毒性の問題や火災の危険があ
る。粒剤はこういった欠点は少ないが、物流や経済性の
面で不利であるばかりでなく、活性成分が一旦水に溶
け、根又は茎から植物に吸収されて初めて効力を発現す
るものであるから、水に溶けにくい、土壌に吸着され易
い、又は浸透移行性がないといった性質を有する活性成
分の場合には、他の剤型に比べて十分な防除活性が得ら
れない場合も多い。
【0005】これらのことから、最近、フロアブル(以
下FLと略す)やドライフロアブル(以下DFと略す)
といわれる新しい剤型が開発されてきた。これらは水に
稀釈して、水溶液、懸濁液あるいは乳化液として使用さ
れる。これらFLやDFといわれる剤型は、粉立ちがな
く流動性があるという点で水和剤の上記の欠点を解決し
た剤型といえるが、従来の剤型を含めこれらの製剤を散
布するためには、まず水に溶解又は分散させたあとで、
水田に入って散布器具を用いて散布することになる。こ
のように稀釈用の容器と散布器具を準備し、水田に入っ
て散布することは、小規模な兼業農家にとって、経済的
負担や安全面の不安ばかりでなく、労力的にも時間的に
も負担は大きい。特に、高齢者と女性に依存することの
大きい最近の農家にとっては、このような負担は耐え難
いものとなっている。
【0006】このため、最近、散布に特殊な器具を必要
とせず、手軽に散布できる方法として、除草剤のFLを
プラボトルに入れ、これをキャップ部に開けた小孔から
水田中に振り込む方法が開発された。この方法によれ
ば、散布に特殊な器具を必要とせず、手軽に散布できる
利点があるが、散布に際しては依然として水田に入る必
要があり労力を要することや、散布方法や風向きによっ
ては薬液の飛沫が作業者にかかる等の欠点があるため、
必ずしも、従来法の欠点を完全に除去し得たとは言い難
い。また、使用済みの空き瓶の処理も安全面や環境上の
問題を引き起こす可能性がある。
【0007】さらに、最近、有効成分に界面活性剤及び
発泡剤を加えた水田用除草剤(特開平3−128301
号公報)や、有効成分、界面活性剤、並びに結合剤を含
有する水田除草用錠剤又はカプセル(特開平3−173
802号公報)に関する技術が開示された。これらの製
剤を処理するに当たっては、散布者の安全や環境保護の
面から、ポリビニルアルコール(以下PVAと略す)の
フィルムのような水溶紙にこれらの製剤を包み、これを
水田中に投げ入れるのが有力な方法となる(特開平4−
226901号公報)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような投げ込み製
剤は、従来の粒剤や粉剤のように均一散布をしないた
め、有効成分をできるだけ早く圃場全体に広がらせる必
要があり、通常、発泡剤を配合し、固形物をできるだけ
早く崩壊分散させるようにする。この際、発泡剤には、
水溶性の固体酸と炭酸塩を配合し、水の存在下で両者が
反応して炭酸ガスが生成するメカニズムを使用するが、
製剤中及び空気中の水分によって保存中に両者が反応し
てしまい、包装が膨張したり、使用時に発泡しなかった
りといったトラブルが生じることが多い。特に、水田の
水温は比較的低い上、発泡力によって有効成分を水田中
に分散させ、できるだけ早く溶解拡散させて、土壌表面
に均一な処理層を形成する必要があるという投げ込み製
剤の特殊性から、発泡力の低下が生じると有効成分の拡
散が不十分となり、薬効不足や薬害の原因となる虞があ
る。
【0009】一方、発泡剤を配合した製品は、医薬、入
浴剤、菓子、消毒剤、洗浄剤等様々な分野で商品化され
ており、保存中の反応によるガスの発生を防ぐために、
従来、無水硫酸ナトリウムを配合する方法(特公昭58
−5695号公報)、酸化マグネシウム及び/又はアル
ミン酸ナトリウムを配合する発泡性入浴剤(特開昭59
−70610号公報)、発泡剤に炭酸ガスを吹き込ん
で、製剤中に水分と炭酸塩から重炭酸塩を形成する方法
(特公平4−22197号公報)、発泡剤の有機酸の表
面にPEG等をコーティングして有機酸と炭酸塩との直
接接触を防止する方法(特開昭61−176519号公
報)、酸や炭酸塩に粗い粒子を用いる等の方法が提案さ
れている。しかしながら、これらの方法は実用的な効果
がなかったり、工程が繁雑となり加工費が高くなるため
農薬に適用できなかったり、経時的な包装の膨張は防止
できても使用時の発泡力が低下したりして、上記のよう
に低温でも激しい発泡性を要求される農薬の投げ込み製
剤に適用するには実用的でなかった。
【0010】このような現状に鑑みて、本発明者らは経
時的に発泡性が低下せず、袋の膨張のない農薬の発泡性
製剤の開発を目指し、特に特開昭59−70610号公
報により発泡性入浴剤のガス発生防止効果が認められて
いる酸化マグネシウムに着目して鋭意研究を重ねた。
【0011】その結果、多くの種類のある酸化マグネシ
ウムの内でも、特にヨード吸着量が130〜170mg
/MgO(g)の酸化マグネシウムが、発泡剤を含有す
る農薬固形剤の経時的な袋の膨張を防止する作用がある
こと、又このような酸化マグネシウムを処方中に配合す
る場合には、経時的に固形剤の硬化が生じないため、発
泡性の低下が防止できること、さらには酸化マグネシウ
ムに加えて酸化カルシウムを共存させると、より一層袋
の膨張防止、発泡性の低下防止が可能になることを見出
し、本発明を完成した。
【0012】
【発明の構成】
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ヨード吸着量
が130〜170mg/MgO(g)の酸化マグネシウ
ムを、発泡性農薬固形剤に共存させた、経時的に安定な
農薬製剤、それにさらに酸化カルシウムを共存させた農
薬製剤、及び、その農薬製剤を、糸入り又は穴空きによ
りガス抜き加工を施したアルミ箔貼り合わせフィルムよ
りなる袋又は箱、或いはアルミ蒸着又はシリカ蒸着フィ
ルムよりなる袋又は箱で防湿包装した、農薬の包装形態
である。
【0014】主に乾燥剤及び二酸化炭素吸収剤として、
本発明には特別な酸化マグネシウムが使用される。
【0015】一般に酸化マグネシウムといわれるものに
は、その原料である水酸化マグネシウム又は炭酸マグネ
シウムを焼いて製造する時の焼成温度により、品質は著
しく異なる。焼成温度が高い(1000℃以上)もの
は、死焼酸化マグネシウムと呼ばれ電融マグネシア及び
マグネシアクリンカーとして使用される。これらは嵩が
低く水分が少ないのが特徴である。一方、比較的焼成温
度が低い(600〜1000℃)ものは、嵩が高い微粉
末で、軽焼酸化マグネシウムと呼ばれる。軽焼酸化マグ
ネシウムは更に純度、粒度、焼成温度又は焼成時間の違
い等により種々のグレードがある。一般に、焼成温度が
比較的低く焼成時間が比較的短いものは、強熱減量が大
きく、比表面積が大きく、嵩が高く、ヨード吸着量が高
くなる傾向がある。軽焼酸化マグネシウムの中で、比表
面積が大きく、嵩が高く、ヨード吸着量が高い(130
〜170mg/MgO(g))ものは、加硫助剤等とし
て合成樹脂等に、嵩が低く、ヨード吸着量が低い(15
〜25mg/MgO(g))ものは、セメント、砥石等
に用いられる。医薬用に用いられるものには、軽質、重
質、細粒状があり、それぞれ、主としてサスペンション
製剤、賦形剤、病院での調剤用に用いられ、ヨード吸着
量は30〜50mg/MgO(g)程度又はそれ以下の
ものである。その他、セラミック、特殊ガラス、歯科材
料、合成ゴムや合成樹脂等の用途向けに多くのグレード
がある。
【0016】本発明に使用される酸化マグネシウムは、
後述の方法で測定したヨード吸着量が130〜170m
g/MgO(g)のものである。ヨード吸着量がこれ以
外のものであっても空気中で湿気及び二酸化炭素を吸収
するとされているが、発泡性農薬固形製剤に対する安定
化効果は不十分で、本発明の効果を奏し得ない。
【0017】本発明に使用する酸化マグネシウムはヨー
ド吸着量130〜170mg/MgO(g)のものであ
れば、粉末状のままでも粉末状のものから成形した粒
状、塊状のものでも構わない。
【0018】本発明において発泡性農薬固形剤に酸化マ
グネシウムを共存させる形態としては、酸化マグネシウ
ムを紙、布又は通気性のある樹脂フィルム或いはそれら
と紙との貼り合わせ紙等の通気性のある包装に封入した
分包形態、酸化マグネシウムの塊状物を直接発泡性農薬
固形剤と混合した形態、発泡性農薬固形剤の処方中に配
合した形態のいずれでもよい。
【0019】分包形態の場合、酸化マグネシウムの共存
量は、発泡性農薬固形剤の剤型や処方によって異なる
が、通常の発泡性農薬固形剤の包装単位である0.1〜
3kgの1包装中に10〜150g程度である。酸化マ
グネシウムの分包の数は、発泡性農薬固形剤の1包装袋
当たり1個であっても2個以上であっても構わない。
【0020】発泡性農薬固形剤の処方中に酸化マグネシ
ウムを配合した形態の場合、酸化マグネシウムを農薬有
効成分粉砕物(湿式粉砕したものについては乾燥したも
の)、発泡剤及び/又はその他の補助剤と混合した後、
必要であれば適当な成型機を用いて、粉剤、粒剤、錠
剤、ブリケット等の固形剤に製剤する。固形剤が、粒
剤、錠剤、ブリケット等の塊状物の場合には、必要に応
じて農薬有効成分、発泡剤及び/又はその他の補助剤と
共に粉砕した後、所望の剤型に製剤する。粉剤は有効成
分粉砕物、酸化マグネシウム、発泡剤成分及びその他の
助剤を混合し粉砕することにより、粒剤は上記混合物を
乾式造粒機を用いて造粒することにより、錠剤は上記混
合物を打錠機を用いて打錠することにより、またブリケ
ットは上記混合物をブリケッティングマシンを用いて圧
縮成型することにより得ることができる。発泡製剤は水
の存在で反応し、発泡してしまう上、酸化マグネシウム
は水の存在下で水酸化マグネシウムに変化するので、湿
式による成形は避けなければならない。やむを得ず湿式
で成形する場合は、固体酸と炭酸塩の部分とを別々に湿
式で造粒し、乾燥した後、その乾燥品に酸化マグネシウ
ムを配合して、乾式で成形する方法をとる。この場合、
有効成分及びその他の助剤は、酸部又は炭酸塩部の造粒
時、或いは乾式での成形時の任意の工程で添加すること
になる。
【0021】酸化マグネシウムの処方中への配合量は、
発泡性農薬固形剤の剤型や処方によって異なるが、配合
量が多過ぎると発泡性が低下するうえ、錠剤の場合は打
錠性が劣化する傾向があるので注意を要する。一般に、
0.3〜10%程度、好ましくは0.5〜5%程度、更
に好ましくは1〜3%である。この程度の配合量であれ
ば、発泡性の低下は固体酸の配合量を調整することによ
り十分に回復可能である。
【0022】発泡性入浴剤に酸化マグネシウム及び/又
はアルミン酸ナトリウムを配合することは特開昭59−
70610号公報に記載されている。しかし、この手法
を農薬に適用しても、特に上記のヨード吸着量を有する
酸化マグネシウムだけが特異的に安定化効果を示し、そ
れ以外の酸化マグネシウムは安定化効果を示さない。発
泡剤の包装の膨張は、水の存在下で有機酸と炭酸塩が反
応し、炭酸ガスが発生するためと考えられるが、このよ
うな水が関与する反応の防止剤として、ヨード吸着量1
30〜170mg/MgO(g)の酸化マグネシウム、
すなわち比較的低温で短時間焼成し、強熱減量値が他の
グレードのものより高い酸化マグネシウムの方が、高温
で長時間焼成し、強熱減量値を低くした酸化マグネシウ
ムより効果が高いということは驚くべきことである。入
浴剤と農薬におけるこのような安定化効果の違いが何に
起因するかは明らかではないが、両者に配合される有効
成分や補助剤の違いによるものと考えられる。
【0023】又、上記酸化マグネシウムに加えてさらに
酸化カルシウムを配合すると、安定化効果はより向上す
る。
【0024】酸化カルシウム単独でも袋の膨張は防止で
きるが、固形剤の処方中に酸化カルシウムを配合する場
合には、保存中、特に室温保存経時において固形剤の硬
度が劣化する傾向があり、多量には配合できない。一方
酸化マグネシウムは、先述したように多量に配合すると
発泡性が低下する上、錠剤の場合に打錠性が劣化する傾
向がある。上記の酸化マグネシウムに加えて、酸化カル
シウムを配合すると、両者の欠点を補うことができ、保
存中に袋の膨張や硬度劣化がなく、かつ、打錠性の面で
も問題のない錠剤を得ることができる。
【0025】酸化マグネシウムの塊状物を直接発泡性農
薬固形剤と混合した形態の場合、発泡性農薬固形剤とは
別に、酸化マグネシウムの塊状物を調製し、小分けの前
工程で両者を混合し、防湿包装中に封入する。この塊状
物は、粒、錠、ブリケット、球状、サイコロ状、ドーナ
ツ状等いずれの形態でも構わない。酸化マグネシウムを
このような塊状物にするために水を用いると、酸化マグ
ネシウムが反応してしまい失活するので、乾式で成形す
る。乾式の成形機としては、ローラーコンパクター、打
錠機、ブリケッティングマシン等を用いる。塊状物の大
きさは特に制限はないが、余り大き過ぎると取扱が不便
になるので、安定化されるべき発泡性農薬固形剤と同程
度又はそれ以下とするのが望ましい。特に、発泡性農薬
固形剤と同一形態、同一寸法にしておくと、分級の問題
等がなくなるので便利である。発泡性農薬固形剤に対す
るこれら塊状物の配合量は、発泡性農薬固形剤の剤型や
処方によって異なるが、一般に0.3〜10%程度、好
ましくは0.5〜5%程度である。処方中に配合する場
合に比べて、水中に投じた時の発泡性への影響は少ない
が、同一の効果を達成するためには、処方中に配合する
場合より若干多めに配合する必要がある。
【0026】又、上記の酸化マグネシウムに加えて、さ
らに酸化カルシウムを配合して塊状物とすると、塊状物
の成形が容易になり、かつ発泡性農薬固形剤の安定化効
果はより向上する。
【0027】酸化マグネシウムのヨード吸着量は、以下
の方法により測定した。
【0028】試料1gを精密に量り、50mlの比色管
に入れ、0.1Nヨード試液50ml(ヨードの四塩化
炭素溶液)を加えて密栓した。振とう機にて正確に30
分間振とうし、10分間静置した後、沈降した試料を吸
い込まないようにホールピペットで上澄液10mlをと
り、0.03Nヨードカリ溶液25ml(75%アルコ
ール溶液)を入れた200mlのビーカーにいれ、0.
05Nチオ硫酸ナトリウム溶液にて脱色するまで滴定し
た(V1 ml)。別に0.03Nヨードカリ溶液25m
lをいれたビーカーに0.1Nヨード試液10mlをと
り、0.05Nチオ硫酸ナトリウム溶液にて滴定した
(V2 ml)。ヨード吸着量は以下により算出した。
【0029】
【式1】ヨード吸着量(mg)/MgO(g)=(V2
−V1 )×127×N÷0.2 (但、Nはチオ硫酸ナトリウム溶液の規定度。0.1N
ヨード試液の力価は、0.975〜1.025の範囲に
あること) 本発明において安定化されるべき発泡性農薬固形剤と
は、農薬有効成分と、水溶性の固体酸と炭酸塩よりなる
発泡剤を必須成分として含有する固形製剤を意味する。
この発泡性農薬固形剤は、水田中に投げ込むという簡便
な施用方法によって水田へ処理される。
【0030】本発明に使用される農薬有効成分は、水田
中に投入して生物効果を発揮する化合物である必要があ
る。殺虫剤や殺菌剤の場合、稲体に吸収されて移行する
性質(浸透移行性)のあるものが望ましいが、浸透移行
性がなくても、水中又は水面に生息する虫、或は水中や
水面から感染する菌には有効である。いずれの場合も、
薬害の少ない化合物であることが必要である。除草剤の
場合、その本来の性質や使用時期の点から、特に薬害の
ない化合物を選択することが望ましい。
【0031】有効成分は、水溶性でも水に難溶性でも、
また固体でも液体でも構わない。一般的には固体の化合
物の方が本発明に適合し易いが、液体原体も適当な方法
で固形化できれば十分に適用できる。本発明の固形剤に
は2種以上の有効成分を含有することも可能である。
【0032】本発明に使用される有効成分は、殺虫剤で
は、好適には、イソキサチオン、プロパホス、DEP、
ダイアジノン、エチルチオメトン、ホルモチオン、ジメ
トエート、モノクロトフォス、アセフェート、カルボス
ルファン、チオシクラム、カルタップ、ベンフラカル
ブ、フラチオカルブ、カルバリル、ブプロフェジン、B
PMC、PHC、イミダクロプリド、TI304等の浸
透移行性殺虫剤、シクロプロトリン、エトフェンプロッ
クス等のイネミズゾウムシやイネドロオイムシのような
水中又は水面近くに生息する害虫に有効な合成ピレスロ
イドを挙げることができる。
【0033】殺菌剤では、好適には、プロベナゾール、
イソプロチオラン、IBP、トリシクラゾール、ピロキ
ロン等のいもち剤、フルトラニル、メプロニル、MON
240、S658等のもんがれ剤、テクロフタラムなど
を挙げることができる。
【0034】除草剤では、好適には、ピラゾレート、ベ
ンゾフェナップ、ピラゾキシフェン、ピリブチカルブ、
ブロモブチド、メフェナセット、ベンスルフロンメチ
ル、ブタクロール、プレチラクロール、ベンチオカー
ブ、CNP、クロメトキシニル、ダイムロン、ビフェノ
ックス、ナプロアニリド、オキサジアゾン、ベンタゾ
ン、モリネート、ピペロホス、ジメピペレート、エスプ
ロカルブ、ジチオピル、イマゾスルフロン、ベンフレセ
ート、ACN、シンメスリン、MCPB、キンクロラッ
ク、ピラゾスルフロンエチル、KPP314、N−[2
−(3−メトキシ)チエニルメチル]−N−クロロアセ
ト−2,6−ジメチルアニリド(NSK850)、1−
(2−クロロベンジル)−3−(α,α−ジメチルベン
ジル)ウレア(JC940)等の水田除草剤を挙げるこ
とができる。
【0035】植物成長調節剤では、好適には、イナベン
フィド、パクロブトラゾール、ウニコナゾール、トリア
ペンテノール等を挙げることができる。
【0036】これらの有効成分は、水田に投入後できる
だけ早く田面水中に溶解拡散し、効力を発揮する必要が
ある。長期間にわたり有効成分が局在すると、効力不足
や薬害を生じるなどの不都合を生じることは言うまでも
ない。従って、有効成分がたとえ水に対する溶解度の高
いものでも、固体の場合、ある程度微粉砕しておく方が
よい。有効成分が水に対する溶解度の低いものでは特に
微粉砕が必要である。このため、ハンマーミル、ジェッ
トミル等による乾式粉砕や、サンドミル又はアトライタ
ー等による湿式粉砕を行なう方が望ましいが、本発明の
固形剤は水溶性の固体酸と炭酸塩を含有する発泡製剤で
あるから、水の存在下で反応し、発泡してしまうので、
湿式粉砕品はそのままでは後述する成型機にかけること
ができないという欠点を有する。従って、湿式粉砕した
有効成分は予め乾燥しておく必要がある。乾燥は湿式粉
砕したスラリーをそのままスプレードライヤー等を用い
て乾燥しても良いが、後述する他の助剤の一部又は全部
と予め混合し、又必要であれば造粒する等した後乾燥し
ても良い。得られた乾燥粉末又は粒は、乾式粉砕品と同
様に後述する成型機又は粉砕機を用いて目的とする固形
剤に製剤する。液状原体の場合は、必要なら適当な溶媒
や乳化剤に溶解し、吸油性のある適当なキャリヤー、例
えば、無晶形二酸化珪素、硅藻土、高吸油性デキストリ
ン、硅酸カルシウム等に吸収させるか、固体の樹脂、例
えば、エステルガム、クマロン樹脂、石油樹脂等や、そ
の他の固体の有効成分、あるいはその液体原体と相溶性
のあるその他の化学物質等と固溶体を形成する等して固
形化すれば、固体原体と同様に扱うことができる。
【0037】本発明の発泡性農薬固形剤には、有効成分
を水田にできるだけ広範囲に分散させるため、発泡剤を
配合する。
【0038】発泡剤は、炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナ
トリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸
カリウム、セスキ炭酸カリウム、炭酸水素カリウム等の
炭酸塩と、クエン酸、シュウ酸、コハク酸、リンゴ酸、
マレイン酸、フマール酸、酒石酸、ホウ酸等の水溶性の
固体酸を、固体のまま混合して使用する。
【0039】水田投げ込み製剤において、その発泡力の
強さは生物効果や薬害を左右する重要な要素である。従
って、発泡力は強い方が良く、発泡剤の配合量は多い方
が好ましいが、固形製剤の生産性、価格、安定性その他
の面から自ら限界があり、又、農薬有効成分の種類やそ
の他の助剤の配合量、剤型によっても異なるが、通常は
固形剤中の発泡剤の量として20〜80%程度である。
固体酸と炭酸塩の比率は酸及び炭酸塩の種類によって異
なるので一概にはいえないが、通常酸の配合量を炭酸塩
の中和当量よりや多めにする方が発泡は強い。炭酸塩の
中では炭酸塩より重炭酸塩やセスキ炭酸塩の方が、又、
固体酸の中では、クエン酸、リンゴ酸、シュウ酸、マレ
イン酸、酒石酸のように水に対する溶解度が高いものの
方が、コハク酸、フマル酸、ホウ酸のようにやや溶解度
が低いものより発泡性が強い。しかし、一方で重炭酸塩
や溶解度の高い酸を用いると製剤の安定性が劣るケース
があるので、有効成分やその他の助剤、剤型等によっ
て、酸と炭酸塩の種類と配合量を選択する必要がある。
【0040】また、農薬有効成分が特に水に難溶性の化
合物の場合、有効成分粒子が長時間水面に浮遊すると、
風により吹寄せられ、有効成分の局在が加速されること
があるので、固形製剤中には適当な湿潤剤を配合して有
効成分を水中に懸濁させることが望ましい。このため、
製剤中には必要に応じて適当な増量剤、崩壊分散剤、湿
潤剤、滑沢剤、結合剤、粒子成長防止剤、安定剤、拡展
剤、発水剤等その他の成分を配合し、水に濡れて容易に
崩壊分散するような製剤とする。特に、拡展剤、発水剤
は固形剤を水面に浮遊させ、水面でできるだけ広範囲に
広げるという点で、また、崩壊分散剤、湿潤剤は浮遊し
た固形剤から有効成分をぼた落ちさせないという点で重
要である。
【0041】拡展剤にはポリカルボン酸及びポリスルホ
ン酸型の高分子界面活性剤、ラウリル硫酸ナトリウム、
パーフルオロアルキルカルボン酸塩等のフッ素系界面活
性剤、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レントリスチリルエーテルのようなポリオキシエチレン
アリールエーテル系界面活性剤、ポリオキシエチレンア
ルキルエステル、ソルビタンのアルキルエステル、アセ
チレンアルコール、アセチレンジオール、及びそれらに
アルキレンオキサイドを付加させた界面活性剤、シリコ
ン系界面活性剤等の種々の界面活性剤、パラフィンオイ
ルやシリコンオイル等のオイル類、松脂等の樹脂類、樟
脳、ナフタレン等が好適である。これらのうちで、アセ
チレンアルコール、アセチレンジオール、及びそれらに
アルキレンオキサイドを付加させた界面活性剤、シリコ
ン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、ポリオキシエチ
レントリスチリルエーテルのようなポリオキシエチレン
アリールエーテル系界面活性剤等が、拡展剤として特に
有用である。
【0042】また、発水剤としては、ステアリン酸マグ
ネシウム、ステアリン酸カルシウム、オレイン酸ナトリ
ウム等の脂肪酸塩、ステアリルアルコール等の高級アル
コール、ステアリン酸等の高級脂肪酸、シリコンオイル
及びその誘導体、フッ素系界面活性剤、カチオン界面活
性剤、疎水性シリカ等が好適である。これらのうちで、
疎水性シリカは少量の配合で固形剤を発水性にすること
ができるので特に有用である。
【0043】好適な崩壊分散剤としては、たとえばリグ
ニンスルホン酸塩、(アルキル)ナフタレンスルホン酸
塩及びその縮合物、フェノールスルホン酸塩及びその縮
合物、スチレンスルホン酸塩の縮合物、マレイン酸とス
チレンスルホン酸との縮合物の塩、アクリル酸やマレイ
ン酸等のカルボン酸縮合物の塩、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテルサルフェートの塩、ポリオキシ
エチレンアルキルアリールエーテルサルフェートの塩、
ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル
塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルリン
酸エステル塩等のアニオン界面活性剤をあげることがで
きる。これらのうち、リグニンスルホン酸塩、(アルキ
ル)ナフタレンスルホン酸塩及びその縮合物、フェノー
ルスルホン酸塩及びその縮合物、スチレンスルホン酸塩
の縮合物、マレイン酸とスチレンスルホン酸との縮合物
の塩、カルボン酸縮合物の塩は特に有用である。
【0044】湿潤剤としては、アルキルナフタレンスル
ホン酸塩の縮合物、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ジ
アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルサルフェートの塩、ポリオキシエチレンアル
キルアリールエーテルサルフェートの塩、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、ポリオキシ
エチレンアルキルアリールエーテルリン酸エステル塩等
のアニオン界面活性剤や、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエステル等のノニオン
界面活性剤を挙げることができ、これらのうち、アルキ
ルナフタレンスルホン酸塩の縮合物、アルキルベンゼン
スルホン酸塩は特に有用である。
【0045】崩壊分散剤と湿潤剤は相互に兼用できるも
のが多い。
【0046】分散剤や湿潤剤はこれらに限らず、カチオ
ン性又は両性イオン性のものであっても適当なものを使
用できる。また、澱粉、カルボキシメチルセルロース及
びその塩、カルボキシメチル化澱粉及びその塩、ポリビ
ニルピロリドンの架橋体、結晶セルロース、高吸水性樹
脂等の水を吸収して膨潤する性質を有するものも崩壊分
散剤として有用である。
【0047】好適な増量剤としては、ベントナイト、タ
ルク、クレー、珪藻土、無晶形二酸化ケイ素、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム等の一般的に農薬のキャリヤ
ーとして用いられる鉱物質微粉の他に、グルコース、砂
糖、乳糖等の糖類、カルボキシメチルセルロース及びそ
の塩類、澱粉及びその誘導体、結晶セルロース、木粉等
の有機物、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム、塩化カ
リウム等の水溶性無機塩類、尿素等を用いることができ
る。これら増量剤は目的に応じそれぞれ使い分けるが、
中でも乾燥デンプンは吸湿力が高いため乾燥剤としても
能力を有するので、固形剤の安定剤としての作用を有
し、又、結晶セルロースは打錠性改良剤としての作用を
有するので、特に有用である。
【0048】好適な結合剤としては、低分子量のデキス
トリンやポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、カルボキシメチルセルロース等を挙げることができ
る。リグニンスルホン酸塩は分散剤と兼用でき、比較的
安価なため増量剤としても用いることができるので特に
有用である。
【0049】発泡性農薬固形剤の形状は、粉末状、粒
状、フレーク状、球、円柱、直方体、立方体、卵状、ア
ーモンド状、たどん状、ドーナツ状、釣り鐘状等いずれ
でも良い。
【0050】2種以上の有効成分を同時に水田に処理す
る場合、配合すると分解が生じたり、崩壊分散が劣化し
たりする場合がある。このような場合、2種以上の製剤
を別々に作り、これらを混合することにより解決できる
ので、従来配合禁忌とされていた配合剤も同時処理が可
能となる。
【0051】かくして得られた固形剤は、そのまま水田
中に投げ込んでも良いし、PVAフィルム等の水溶紙に
分包したものを水田中に投げ込んでも良い。
【0052】水溶紙に分包する場合、1包の重量は、約
30〜120gが最も投げ込み易い。この程度の重さで
あれば、子供、女性、高齢者でも容易に15m程度以内
の目標とした地点に投げ込むことが可能である。これ以
上重いと投げ込むのが苦痛となり、広い面積を処理する
のは容易ではない。また、これ以下では風の影響を受け
て目標とした場所に到達しない。
【0053】分包にする場合の水田中への投入数は、少
な過ぎると活性成分が水田全体に行き渡らず、効力不足
や薬害の原因となる。逆に投入数が多過ぎると省力の意
味をなさなくなる。従って、妥当な投入数を選択すべき
である。本発明の固形剤を水田中に投げ込む場合の投入
数は、10aあたり3〜30個程度、好ましくは5〜2
0個程度である。
【0054】かくして得られた発泡性農薬固形剤又はそ
れを水溶紙に分包としたものは、保存及び輸送のため
に、酸化マグネシウム及び必要に応じて酸化カルシウム
の共存のもと、防湿性の高い袋又は箱に外装する必要が
ある。
【0055】酸化マグネシウムを分包とする場合は、酸
化マグネシウムを除いて調製した発泡性農薬固形剤又は
それを水溶紙に分包としたものと共に、酸化マグネシウ
ムの分包を防湿包装中に包装する。
【0056】又、酸化マグネシウムの塊状物を発泡性農
薬固形剤と共に防湿包装中に封入する場合は、酸化マグ
ネシウムを除いて調製した発泡性農薬固形剤を水溶紙に
分包する時又は防湿包装中に小分けする時に、これら塊
状物を配合して外装を密閉する。
【0057】酸化マグネシウムを処方中に配合する発泡
性農薬固形剤の場合は、既に酸化マグネシウムを含有す
るこれら発泡性農薬固形剤をそのまま又は水溶紙に分包
として防湿包装中に密閉する。
【0058】本発明に用いる防湿包装は、アルミ箔貼り
合わせフィルム、糸入り又は穴空きによりガス抜き加工
を施したアルミ箔貼り合わせフィルム、アルミ蒸着フィ
ルム又はシリカ蒸着フィルムよりなる袋又は箱である。
【0059】アルミ箔貼り合わせフィルムよりなる袋又
は箱とは、アルミ箔とポリエチレン、ナイロン、ポリプ
ロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン
等の樹脂フィルムやクラフト紙とをラミネートしたフィ
ルムよりなる袋又は箱である。
【0060】糸入りによりガス抜き加工を施したアルミ
箔貼り合わせフィルムよりなる袋又は箱とは、上記のア
ルミ箔と樹脂フィルムやクラフト紙とのラミネートフィ
ルムのヒートシール部に細い糸を挟み込んだものであ
る。糸の太さや本数は特に制限はないが、太過ぎる糸を
何本も挟み込むと防湿効果が低下するので、通常径1m
m以下の糸を1本、シール部の一端に挟み込んでおけば
十分目的を達成し得る。
【0061】又、穴空きによりガス抜き加工を施したア
ルミ箔貼り合わせフィルムよりなる袋又は箱とは、上記
アルミ箔貼り合わせフィルムを構成する何枚かのフィル
ムのうち、アルミ箔を含む一部のフィルムに小さな穴を
空けたアルミラミネートフィルムよりなる袋又は箱であ
る。穴の大きさや穴の個数に特に制限はないが、穴が大
き過ぎたり、穴の個数が多すぎると、防湿効果が低下す
るので、通常径1mm程度の穴を1袋当たり1個空けて
おけば十分に目的を達成し得る。
【0062】貼り合わせる全てのフィルムに貫通孔を空
けてしまうと防湿効果が極端に低下するので注意を要す
る。
【0063】通常これらアルミラミネート袋に貼り合わ
せるアルミ箔の厚さは数μm〜十数μmである。
【0064】アルミ蒸着及びシリカ蒸着フィルムよりな
る袋又は箱は、前述したような樹脂フィルムの表面にア
ルミニウム又はシリカを蒸着させたフィルムよりなるも
ので、場合によっては同種又は異種のフィルム又はクラ
フト紙を多層に貼り合わせたものよりなる袋又は箱であ
る。
【0065】これらの中でも糸入り又は穴空きによりガ
ス抜き加工を施したアルミ箔貼り合わせフィルムよりな
る袋又は箱は、末端部をヒートシールしておけば、袋内
部の圧が上がった場合には内部のガスを袋外に排出する
ことができるが、防湿効果は高いので、内部が陰圧にな
らない限り、外気の水分が袋内に入って発泡剤の反応を
加速することはほとんどなく特に有用である。
【0066】このようにして得られた発泡性農薬固形剤
を上記防湿包装中に封入した製剤は、以下に詳述するよ
うに経時的に包装の膨張はなく、かつ発泡性農薬固形剤
も実用的に支障のあるような経時劣化は生じない。
【0067】以下に実施例を掲げて本発明の実施態様を
より具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定さ
れるものではない。
【0068】
【実施例1〜10】水36.15部中にニューコール2
91PG(日本乳化剤(株)製)0.85部を溶解させ
た中に、ピラゾレート原体63.0部を懸濁させた。こ
の懸濁液をアトライター1S型(三井三池製作所製)に
より180rpmで45分間粉砕し、ピラゾレートのス
ラリーを得た。このスラリーに、炭酸カルシウム粉末
(足立石灰工業(株)製)7.0部とバニレックスN
(山陽国策パルプ(株)製)29.15部を水30部に
懸濁溶解した液を加え、撹拌混合したのち、スプレード
ライヤーL−8型(大川原化工機(株)製)により噴霧
乾燥し、ピラゾレートPMを得た。別に、プレチラクロ
ール原体45部、下記配合乳化剤5部を混合溶解し、オ
イルQ(日澱化学(株)製、高吸油性のデキストリン)
50部と混合してプレチラクロールPMを得た。ピラゾ
レートPM28.57部、プレチラクロールPM10.
0部、乾燥したバレイショデンプン5.0部、リンゴ酸
15.0部、コハク酸15.0部、炭酸水素ナトリウム
18.0部、炭酸ナトリウム5.43部を混合し、ロー
ラーコンパクターミニ型(フロイント産業(株)製)に
より圧縮造粒し、開孔径2mmのふるいを強制篩過し顆
粒を得た。得られた顆粒97.0部にタルク(局方)
3.0部を加え、混合したのち、打錠機P−18型(畑
鉄工(株)製)を用いて、直径1cm、1錠の重さ0.
5gに打錠した。得られた錠剤はピラゾレート18.0
%、プレチラクロール4.5%を含有した。得られた錠
剤の半量は厚さ40μmのハイセロンC−200(日合
フィルム(株)製PVAフィルム)に50gずつ小分け
し、分包とした。ここに得られた錠剤1kg又は錠剤の
分包20袋とキョーワマグ150(ヨード吸着量130
〜170mg/MgO(g)の酸化マグネシウム、協和
化学(株)製、ヨード吸着量実測値142mg/MgO
(g))の50gをハイセロンC−200に包装した分
包とを表1に掲げた包装材料にそれぞれ包装した。尚、
口部は全てヒートシールした。
【0069】 配合乳化剤組成 ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(日本乳化剤(株)製) 2.0部 ニューコール2609(日本乳化剤(株)製) 3.0部
【0070】
【実施例11】キョーワマグ150を直径1cm、1錠
の重さ0.5gに打錠した。実施例1で得たピラゾレー
ト18.0%、プレチラクロール4.5%を含有する錠
剤50gとキョーワマグ150の錠剤5gを混合してハ
イセロンC−200に小分けした。得られた分包を、表
2に掲げた包装材料にそれぞれ20袋ずつ包装した。口
部はヒートシールした。
【0071】
【実施例12】実施例11のキョーワマグ150の錠剤
50gと実施例1で得たピラゾレート18.0%、プレ
チラクロール4.5%を含有する錠剤1kgを混合し、
表2に掲げた包装材料に包装し、口部はヒートシールし
た。
【0072】
【実施例13】キョーワマグ150の50部と粉末生石
灰A(岩白鉱産(株)製)50部を混合して直径1c
m,1錠の重さ0.5gに打錠した。実施例1で得たピ
ラゾレート18.0%、プレチラクロール4.5%を含
有する錠剤50gと、キョーワマグ150と生石灰の錠
剤5gを混合してハイセロンC−200に小分けした。
得られた分包を、表2に掲げた包装材料にそれぞれ20
袋ずつ包装した。口部はヒートシールした。
【0073】
【実施例14】実施例13で得たキョーワマグ150と
粉末生石灰Aの錠剤50gと実施例1で得たピラゾレー
ト18.0%、プレチラクロール4.5%を含有する錠
剤1kgを混合し、表2に掲げた包装材料に包装し、口
部はヒートシールした。
【0074】
【実施例15】実施例1のピラゾレート18.0%、プ
レチラクロール4.5%を含有する錠剤の処方のうち、
炭酸ナトリウムをキョーワマグ150の2部、コハク酸
の3.43部に変えて、実施例1と同様にして錠剤を得
た。得られた錠剤を表2に掲げた包装にそれぞれ1kg
ずつ包装した。口部はヒートシールした。
【0075】
【実施例16】実施例1のピラゾレート18.0%、プ
レチラクロール4.5%を含有する錠剤の処方のうち、
炭酸ナトリウムをキョーワマグ150の1部、粉末生石
灰Aの1部、コハク酸の3.43部に変えて、実施例1
と同様にして錠剤を得た。得られた錠剤を表2に掲げた
包装にそれぞれ1kgずつ包装した。口部はヒートシー
ルした。
【0076】
【実施例17】表3の原体プレミックスを混合し、ジェ
ットオーマイザー0101型(セイシン企業(株)製)
を用いて、空気圧6kg/cm2 、供給速度1.5kg
/hrで2回粉砕した。粉砕品に発泡剤及び助剤部分を
加え、混合したのち、ハンマーミルで粉砕した。粉砕物
をローラーコンパクターミニ型を用いて乾式造粒し、粗
砕して開孔径2mmの篩を通して整粒した。得られた造
粒物に滑沢剤を加えて混合し、打錠機を用いて直径1c
m、1錠の重さ0.5gに打錠した。得られた錠剤はベ
ンスルフロンメチル0.5%、ピリブチカルブ6.0
%、ダイムロン4.5%を含有する。得られた錠剤をハ
イセロンC−200に50gずつ分包とし、その20袋
と実施例1のキョーワマグの分包1袋とを表3に掲げる
包装材料に小分けし密封包装した。口部はヒートシール
した。
【0077】
【実施例18】表3の原体プレミックスを混合し、ジェ
ットオーマイザー0101型を用いて、実施例17と同
一条件で2回粉砕した。粉砕品に発泡剤部分と助剤部分
を加え、混合したのち、ハンマーミルで粉砕した。粉砕
物をブリケッティングマシンK102型(太陽鉄工
(株)製)を用いて長さ24mm、幅13mm、厚さ7
mm、1個の重量2.0gのアーモンド状に成形した。
得られた成形物はベンスルフロンメチル0.5%、ダイ
ムロン4.5%、メフェナセット10.0%を含有す
る。得られた成形物1kgを表3に掲げる包装材料に小
分けし、口部はヒートシールした。尚、処方中に配合し
たミクロマグ3−150は、ヨード吸着量150mg/
MgO(g)の微粒子酸化マグネシウム(協和化学
(株)製、ヨード吸着量実測値157mg/MgO
(g))である。
【0078】
【実施例19】表3の原体プレミックス部分、発泡剤部
分、助剤部分を秤とり、混合したのち、ハンマーミルで
粉砕した。粉砕物をローラーコンパクターミニ型を用い
て乾式造粒し、粗砕して開口径2mmのふるいを通して
整粒した。得られた造粒物に滑沢剤を加えて混合し、打
錠機を用いて直径1cm、1錠の重さ0.5gに打錠し
た。得られた錠剤はピロキロン24%を含有する。別
に、ミクロマグ3−150の1部と粉末生石灰Aの3部
とを混合し、同じ大きさに打錠した。ここに得られたピ
ロキロンの錠剤0.5kgとミクロマグ3−150、粉
末生石灰Aの錠剤20gを混合して表3に掲げる包装材
料に密封包装した。口部はヒートシールした。
【0079】
【実施例20】キョーワマグ150の50g分包の代わ
りにキョーワマグ150の20g分包を用いた他は実施
例5と全く同様にして、同一防湿袋中にピラゾレート・
プレチラクロールの錠剤の分包20袋とキョーワマグ1
50の分包1袋とを包装した。
【0080】
【実施例21】キョーワマグ150の50g分包の代わ
りにキョーワマグ150の10g+粉末生石灰A10g
の分包を用いた他は実施例5と全く同様にして、同一防
湿袋中にピラゾレート・プレチラクロールの錠剤の分包
20袋とキョーワマグ150・粉末生石灰の分包1袋と
を包装した。
【0081】
【実施例22】実施例1〜10で得たピラゾレート・プ
レチラクロールの錠剤50gと実施例11で得たキョー
ワマグ150の錠剤1gを混合してハイセロンC−20
0に小分けした。得られた分包を実施例5に用いたのと
同じ防湿袋中に20袋ずつ包装し、口部はヒートシール
した。
【0082】
【実施例23】キョーワマグ150の錠剤の代わりに実
施例13で得たキョーワマグ150と粉末生石灰Aの錠
剤を用いた他は実施例22と全く同様にして、ピラゾレ
ート・プレチラクロールの錠剤分包20袋を含む包装袋
を得た。
【0083】
【実施例24】炭酸ナトリウムをキョーワマグ150の
1部、コハク酸の4.43部に代えた他は実施例1と全
く同様にして錠剤を得た。得られた錠剤を実施例5と同
一の防湿袋中に1kgずつ包装し、口部はヒートシール
した。
【0084】
【実施例25】炭酸ナトリウムをキョーワマグ150の
1部、粉末生石灰Aの1部、コハク酸の3.43部に代
えた他は実施例1と全く同様にして錠剤を得た。得られ
た錠剤を実施例5と同一の防湿袋中に1kgずつ包装
し、口部はヒートシールした。
【0085】
【実施例26】炭酸ナトリウムをキョーワマグ150の
5部、コハク酸の0.43部に代えた他は実施例1と全
く同様にして錠剤を得た。得られた錠剤を実施例5と同
一の防湿袋中に1kgずつ包装し、口部はヒートシール
した。
【0086】
【比較例】
【0087】
【比較例1〜10】実施例1で得た錠剤および錠剤の分
包を、実施例1のキョーワマグ150の分包と共に、表
4に掲げた包装にそれぞれ実施例1と同様に包装した。
【0088】
【比較例11〜15】実施例1で得た錠剤のみを表5に
示す実施例1、3、5、7、9に用いたものと同じ包装
材料に小分けし密封した。口部は全てヒートシールし
た。
【0089】
【比較例16〜22】実施例1のキョーワマグ150の
分包の代わりに、ヨード吸着量の異なる酸化マグネシウ
ムを用いて酸化マグネシウム錠剤50gの分包を得た。
得られた分包1袋と実施例1のピラゾレート18.0
%、プレチラクロール4.5%の錠剤の分包20袋とを
表6に掲げた実施例1と同じ包装材料に密封小分けし
た。口部はヒートシールした。
【0090】
【比較例23】キョーワマグ50g分包の代わりに粉末
生石灰Aの20g分包を用いた他は実施例5と全く同様
にして、同一防湿袋中にピラゾレート・プレチラクロー
ルの錠剤の分包20袋と粉末生石灰の分包1袋とを包装
した。
【0091】
【比較例24】実施例1と同一処方のピラゾレート・プ
レチラクロールの錠剤の分包のみを実施例5と同一防湿
袋中に包装した。
【0092】
【比較例25】キョーワマグ150を粉末生石灰Aに代
えた他は実施例24と全く同様にして錠剤を得、得られ
た錠剤は実施例24と同様に小分け包装した。
【0093】
【比較例26】炭酸ナトリウムを粉末生石灰A5.0
部、コハク酸の0.43部に代えた他は実施例1と全く
同様にして錠剤を得た。得られた錠剤を実施例5と同一
の防湿袋中に1kgずつ包装し、口部はヒートシールし
た。
【0094】
【試験例】
【0095】
【試験例1】実施例1〜19及び比較例1〜22で得た
包装を、それぞれ40℃、RH80%で4週間及び50
℃で1週間保存したのち、包装の膨張及び錠剤の発泡量
及び硬度を調べた。結果は表1乃至6に並記した。尚、
錠剤の発泡量及び硬度は以下の試験法により測定した。
【0096】発泡量の測定方法:図1に示す装置の丸底
フラスコに20℃の水10mlを入れる。この中に固形
剤2gを投入し、直ちに栓をして発生するガスを導管を
通じて、20℃の水を満たしたメスシリンダーに受け、
5分後に発生したガス量(ml)を読み取る。この際、
発生する炭酸ガスは水に溶けるうえ、水温によって溶解
度が異なるので、誤差を避けるために、水温、フラスコ
に入れる水量、ならびに発生するガスを受ける導管の太
さ及び導管先端の位置には特に注意が必要である。
【0097】固形剤の硬度:新光電子(株)製デジタル
フォースゲージMFG−50型により測定する。(単位
kgf)固形剤20個について測定し、平均値を求め
る。
【0098】
【表1】
【0099】
【表2】
【0100】
【表3】
【0101】
【表4】
【0102】
【表5】
【0103】
【表6】
【0104】実施例の組成物はいずれも実用的に支障を
きたすような包装の膨張は認められず、経時による発泡
量の低下や錠剤硬度の変化も見られなかったが、比較例
の組成物はいずれも包装の膨張が顕著で、錠剤の発泡量
の低下や硬度の変化は経時により顕著であった。
【0105】
【試験例2】実施例20〜26、比較例23〜26で得
た固形剤の包装を5月から翌年の8月までの2夏を含む
1年3か月の間、冷暖房のない室内に保存後、包装の膨
張及び発泡量並びに硬度を調べた。結果を表7に示す。
【0106】
【表7】
【0107】実施例20、21、比較例23、24の結
果で、比較例24は破袋、発泡性劣化、硬度劣化が見ら
れた。これに比べ実施例20、21、比較例23のサン
プルの経時劣化は、はるかに改善されていたが、比較例
23では判定できる程度の外装の膨張が見られ、封入し
た粉末生石灰Aの分包は膨張し、破袋寸前であった。実
施例20は外装がわずかに膨張する傾向が見られたが、
実用上支障はなく、錠剤の物性に影響はなかった。実施
例21は外装の膨張は認められず、錠剤の物性劣化も見
られなかった。
【0108】実施例22〜23では、実施例22で外装
が実用上問題にない程度に膨張の傾向が認められたもの
の、いずれのサンプルも錠剤の物性劣化は見られなかっ
た。
【0109】実施例24〜26、比較例25〜26で
は、比較例26のサンプルは袋の膨張は認められなかっ
たが、硬度劣化が著しく、硬度を測定できない錠が多か
った。比較例25は外装がやや膨張し、錠剤の硬度がや
や低下していた。実施例24は外装がやや膨張傾向にあ
ったものの、実用上支障はなく、錠の物性劣化は認めら
れなかった。実施例26は実用上支障のない程度の発泡
性低下が見られたものの、硬度変化や外装の膨張は見ら
れなかった。ただ、このサンプルは錠剤打錠時にきしみ
音が生じた。実施例25は外装の膨張、錠の物性変化と
も認められず、錠剤の打錠性も良好であった。
【0110】以上のように、実施例のサンプルはいずれ
も実用上支障を生じるような経時劣化は見られなかっ
た。中でも酸化マグネシウムと生石灰を併用するとそれ
ぞれの単用の欠点を補い、安定化効果はより向上した。
【0111】
【発明の効果】本発明の農薬製剤は、発泡性農薬製剤を
保存・輸送等する際に生じる包装の膨張や、使用時に十
分には発泡しないという問題を解決する。すなわち、本
発明農薬製剤は、防湿性が向上し、発泡性農薬固形剤の
経時的な袋の膨張を防止し、経時的に発泡性が低下せず
安定である。
【0112】また、酸化マグネシウムを処方中に配合す
る場合には、経時的に固形剤の硬化が生じないため、発
泡性の低下が防止できる。
【0113】さらに、酸化マグネシウムに加えて酸化カ
ルシウムを共存させると、より一層袋の膨張防止、発泡
性の低下防止が可能になる本発明は手軽に処理でき、散
布者や環境に危害を与えない農薬組成物を提供するもの
であり、安全性と省力化が求められている農薬及び農薬
業界の発展に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発泡量測定装置を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A01N 43/56 A01N 43/56 C (72)発明者 坪田 和彦 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式 会社内 (72)発明者 佐飛 寛 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式 会社内 (56)参考文献 特開 昭59−70610(JP,A) 特開 平4−273802(JP,A) 特開 平2−56215(JP,A) 特開 昭64−47423(JP,A) 特開 昭58−177120(JP,A) 特開 昭51−4090(JP,A) 特開 平4−230202(JP,A) 特開 平4−226901(JP,A) 特公 昭58−5695(JP,B1)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヨード吸着量が130〜170mg/Mg
    O(g)の酸化マグネシウムを、発泡性農薬固形剤に共
    存させた、経時的に安定な農薬製剤。
  2. 【請求項2】酸化マグネシウムに加えてさらに酸化カル
    シウムを共存させた、請求項1に記載の農薬製剤。
  3. 【請求項3】請求項1乃至2に記載の農薬製剤を、糸入
    り又は穴空きによりガス抜き加工を施したアルミ箔貼り
    合わせフィルムよりなる袋又は箱、或いはアルミ蒸着又
    はシリカ蒸着フィルムよりなる袋又は箱で防湿包装し
    た、農薬の包装形態。
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