JPH09124406A - 顆粒状水和剤 - Google Patents

顆粒状水和剤

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JPH09124406A
JPH09124406A JP7287613A JP28761395A JPH09124406A JP H09124406 A JPH09124406 A JP H09124406A JP 7287613 A JP7287613 A JP 7287613A JP 28761395 A JP28761395 A JP 28761395A JP H09124406 A JPH09124406 A JP H09124406A
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JP
Japan
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oxide
wettable powder
parts
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granular wettable
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JP7287613A
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English (en)
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Masatoshi Sawamura
正壽 澤村
Junichi Murai
順一 村井
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粉立ちがなく、取り扱いが容易な水和剤の提
供。 【解決手段】農薬活性成分および酸化亜鉛、酸化アルミ
ニウム、酸化チタン、酸化鉄、酸化銅、酸化ニッケルも
しくは酸化マンガンから成る群から選ばれる1種以上の
金属酸化物を含有してなる顆粒状水和剤。 【効果】本発明の顆粒状水和剤は、取り扱い時の粉塵の
発生を抑え、計量し易いだけでなく、懸濁性に優れ、薬
害が少ないという特徴を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水に懸濁する新規
な顆粒状水和剤に関する。本発明の顆粒水和剤は、取り
扱いの容易さ、計量の容易さ、薬剤の粉塵防止、施用の
簡便さ等の点で優れ、農業用水和剤として極めて有用で
ある。
【0002】
【従来の技術】特開平6−128102には、農薬活性
成分と珪藻土を含有する粒状水和剤がが記載されてい
る。また、特開平64−4には、S,S’−〔2−(ジ
メチルアミノ)トリメチレン〕ビス−ベンゼンチオスル
ホネートと二酸化チタン、酸化カルシウム、酸化亜鉛、
酸化マグネシウム、酸化ホウ素の少なくとも一種とを含
有する安定化された固形製剤が記載されているが、顆粒
状水和剤に関する記載はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の水和剤は粉末状
であるため、薬剤の計量時や薬液の調製時などの粉立ち
が問題となっており、また流動性に欠けるため、計量し
難いなどの欠点があった。液剤については、水に溶けた
状態で分解し易い農薬活性成分には応用することができ
ないという欠点があった。また、液体であるためガラス
瓶やプラスチックボトル等の固形容器に入れる必要があ
り、容器の破損が生じたり、広い保管場所が必要となる
などの問題があった。さらに、使用済みの容器の処分の
問題等、環境に対しても好ましくないのが現状である。
作業者保護という観点から粉立ちのない、計量しやすい
製剤とするためには、従来の粉末状水和剤ではこれらの
問題点を解決することは難しく、また、液剤では包装容
器の処分が最大の問題である。このように、粉立ちが少
なく、計量がしやすく、かつ保管・貯蔵にも便利な顆粒
状水和剤の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、農薬活性成分
に酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化チタンまたは酸化
鉄などを配合することにより、粉立ちが少なく、計量が
しやすいだけでなく、農薬活性成分を高濃度で含有で
き、懸濁性に優れ、薬害が少ない顆粒状水和剤が得られ
ることを知見した。さらに、本発明者らは、これらの知
見に基づいて、さらに研究検討を行なった結果、本発明
を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、(1)農薬活性成分
および酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化
鉄、酸化銅、酸化ニッケルもしくは酸化マンガンから成
る群から選ばれる1種以上の金属酸化物を含有してなる
顆粒状水和剤、(2)農薬活性成分がアセフェート、ニ
テンピラム、カルタップ塩酸塩、バリダマイシンA、ベ
ンスルタップまたはフェリムゾンである第(1)項記載
の顆粒状水和剤、(3)農薬活性成分の含有量が製剤全
体に対して約70重量%以上である第(1)項または第
(2)項記載の顆粒状水和剤、(4)金属酸化物の平均
粒子径が約0.01〜15μmである第(1)項〜第
(3)項記載の顆粒状水和剤、(5)金属酸化物が酸化
チタンである第(1)項〜第(4)項記載の顆粒状水和
剤、(6)さらに界面活性剤を含有する第(1)項〜第
(5)項記載の顆粒状水和剤、(7)界面活性剤がジオ
クチルスルホ琥珀酸ナトリウムを主成分とする陰イオン
性界面活性剤またはHLB値が9〜13の非イオン性界
面活性剤である第(6)項記載の顆粒状水和剤、(8)
さらに結合剤を含有する第(1)項〜第(7)項記載の
顆粒状水和剤、(9)結合剤がデキストリンである第
(8)項記載の顆粒状水和剤、および(10)嵩密度が
約0.1〜1.2g/mlの範囲である第(1)項〜第
(9)項記載の顆粒状水和剤を提供する。なお、本明細
中で用いられるTMは、登録商標を意味する。
【0006】本発明の顆粒状水和剤において、農薬活性
成分としては、常温で固体であれば、殺虫剤、殺菌剤、
除草剤などいずれの農薬活性成分であっても良く、1種
または2種以上の農薬活性成分を用いることができる。
これに該当する農薬活性成分の例を挙げると次の通りで
ある。 〔殺虫剤〕ピリダフェンチオン、ジメトエート、PM
P、CVMP、ジメチルビンホス、アセフェート、サリ
チオン、DEP、NAC、MTMC、MIPC、PH
C、MPMC、XMC、ベンダイオカルブ、ピリミカル
ブ、メソミル、オキサミル、チオジカルブ、シペルメト
リン、カルタップ塩酸塩、チオシクラム、ベンスルタッ
プ、ジフルベンズロン、テフルベンズロン、クロルフル
アズロン、ブプロフェジン、ヘキシチアゾクス、酸化フ
ェンブタスズ、ピリダベン、クロフェンテジン、ニテン
ピラム等。 〔殺菌剤〕ジラム、チウラム、キャプタン、TPN、フ
サライド、トルクロホスメチル、ホセチル、チオファネ
ートメチル、ベノミル、カルベンダゾール、チアベンダ
ゾール、ジエトフェンカルブ、イプロジオン、ビンクロ
ゾリン、プロシミドン、フルオルイミド、オキシカルボ
キシン、メプロニル、フルトラニル、ペンシクロン、メ
タラキシル、オキサジキシル、トリアジメホン、ヘキサ
コナゾール、トリホリン、ブラストサイジンS、カスガ
マイシン、ポリオキシン、バリダマイシンA、ミルディ
オマイシン、PCNB、ヒドロキシイソキサゾール、ダ
ゾメット、ジメチリモール、ジクロメジン、トリアジ
ン、フェリムゾン、プロベナゾール、イソプロチオラ
ン、トリシクラゾール、ピロキロン、オキソリニック酸
等。
【0007】〔除草剤〕MCP、MCPB、トリクロピ
ル、ナプロアニリド、CNP、クロメトキシニル、ビフ
ェノックス、MCC、ピリブチカルブ、DCPA、ブロ
モブチド、メフェナセット、ナプロバミド、ジフェナミ
ド、プロピザミド、アシュラム、DCMU、リニュロ
ン、ダイムロン、メチルダイムロン、テブチュウロン、
ベンスルフロンメチル、シマジン、アトラジン、シメト
リン、アメトリン、プロメトリン、ジメタメトリン、メ
トリブジン、ベンタゾン、オキサジアゾン、ピラゾレー
ト、ベンゾフェナップ、プロジアミン、グリホサート、
ビアラホス、アロキシジム、イマゾスルフロン、アジム
スルフロン、ピラゾスルフロンエチル、シノスルフフロ
ン等。 その他、常温で固体状の農薬活性成分であれば、これら
に限定されるものではない。上記の農薬活性成分の中で
も、例えば、アセフェート、ニテンピラム、カルタップ
塩酸塩、ベンスルタップ、フェリムゾンなどが好まし
く、特にアセフェートが好適である。
【0008】本発明の顆粒状水和剤において、金属酸化
物としては、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化チタ
ン、酸化鉄、酸化銅、酸化ニッケル、酸化マンガン等か
ら選ばれる1種または2種以上のものが用いられる。こ
れらの金属酸化物の中でも、例えば、酸化亜鉛、酸化ア
ルミニウム、酸化チタン、酸化鉄などが好ましく、特に
酸化チタンなどが好適である。また、これらの金属酸化
物としては、例えば、平均粒子径が通常約0.01〜1
5μm、好ましくは約0.1〜15μm、より好ましく
は約1〜10μmのものなどが好ましい。
【0009】本発明の顆粒状水和剤には、その他、通常
の顆粒水和剤に用いられる添加剤を用いることができ
る。例えば、界面活性剤、結合剤、安定化剤、着色剤、
防腐剤、担体等を自由に使用することができ、これらは
使用される農薬活性成分の種類に応じて選択すればよ
い。界面活性剤としては、通常の非イオン性界面活性
剤、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤など
の何れの界面活性剤を用いることができ、これらの1種
または2種類以上を用いてもよい。非イオン性界面活性
剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルエステル、ソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、酸化エチレンと酸化プロピレンのブロック共重合
物、高級脂肪酸アルカノールアマイドなどが用いられ
る。陽イオン性界面活性剤としては、例えば、アルキル
アミン塩、第4級アンモニウム塩などが用いられる。
【0010】陰イオン性界面活性剤としては、例えば、
ナフタレンスルホン酸重縮合物金属塩、アルケニルスル
ホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合
物、アルキルナフタレンスルホン酸塩、リグニンスルホ
ン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルアリル
スルホネート硫酸塩などの高分子系化合物、ポリスチレ
ンスルホン酸Na塩、ポリカルボン酸Na塩、ポリオキ
シエチレンスチレン化ジフェニルエーテルアンモニウム
スルフェート、高級アルコールスルホン酸塩、高級アル
コールエーテルスルホン酸塩、ジアルキルスルホサクシ
ネート、高級脂肪酸アルカリ金属塩などが用いられる。
本発明で用いられる界面活性剤としては、上記の中でも
陰イオン性界面活性剤や非イオン性界面活性剤が好まし
い。特に、非イオン性界面活性剤としては、HLB値が
9〜13の範囲のものが、水に対する溶解度や湿潤作用
の点からみて好ましい。また、陰イオン性界面活性剤と
しては、ジオクチルスルホ琥珀酸ナトリウムを主成分と
する界面活性剤が好ましい。より具体的には、陰イオン
界面活性剤としては、ジオクチルスルホ琥珀酸ナトリウ
ムを主成分とするニューカルゲンEP−70GTM(竹本
油脂(株)製)、ネオコールSW−CTM(第一工業製薬
(株)製)、サンモリンOT−70TM(三洋化成(株)
製)などが用いられる。HLB値が9〜12の非イオン
性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル(例、ポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル〔NP−85TM〕、竹本油脂(株)
製)や酸化エチレンと酸化プロピレンのブロック共重合
物(例、ニューポールPE−64TM、三洋化成(株)
製)などが用いられる。
【0011】結合剤としては、水溶性結合剤などが好ま
しく用いられる。そのような水溶性結合剤としては、例
えば、デキストリン、ポリビニルアルコール、アラビア
ゴム、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、
グルコース、スクロースなどが用いられ、特にデキスト
リンなどが好ましい。これらの水溶性結合剤を含有させ
ることによって、本発明の顆粒状水和剤は、さらに水に
対する崩壊分散性を損なうことなく顆粒強度を高めるこ
とができる。安定化剤としては、例えば、リン酸、PA
P(イソプロピルアシッドフォスフェート)助剤などが
用いられる。着色剤としては、例えば、シアニングリー
ンG、エリオグリーンB400などが用いられる。防腐
剤としては、例えば、ソルビン酸カリなどが用いられ
る。担体としては、例えば、モンモリロナイト系粘土鉱
物(例、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナ
イト、サポナイト、ヘクトライト、サウコナイトな
ど)、活性炭、植物性粉末(例、大豆粉、タバコ粉、小
麦粉、木粉など)、クレー、タルク類(例、滑石粉、ロ
ウ石粉など)、雲母粉、乳糖、重曹、炭酸カルシウム、
アルミナ、硫黄粉末などを用いることができる。
【0012】本発明の顆粒状水和剤における農薬活性成
分の含有量は、製剤全体に対して、通常約1〜99重量
%、好ましくは約50〜99重量%、より好ましくは約
75〜99重量%、さらに好ましくは約95〜99重量
%である。金属酸化物は、製剤全体に対して、通常約
0.1〜95重量%、好ましくは約0.1〜50重量
%、さらに好ましくは約1〜20重量%の範囲で用いら
れる。界面活性剤は、製剤全体に対して、通常0〜10
重量%、好ましくは0〜5重量%の範囲で用いられる。
結合剤は、製剤全体に対して、通常0〜20重量%、好
ましくは0〜10重量%の範囲で用いられる。担体は、
製剤全体に対して、通常0〜90重量%、好ましくは0
〜50重量%の範囲で用いられる。その他、安定化剤、
着色剤、防腐剤などの添加剤は、製剤全体に対して、通
常0〜10重量%の範囲で用いられる。
【0013】また、本発明の顆粒状水和剤において、金
属酸化物として酸化珪素を用いることもできる。特に、
酸化珪素を主成分とする担体を用いるのが好ましい。具
体的には、ラジオライト、パーライト、セライト、ホワ
イトカーボンなどが用いられ、特にラジオライトなどが
好適である。酸化珪素の平均粒子径は、通常約0.1〜
15μmの範囲のものが好ましい。金属酸化物として酸
化珪素を用いる場合、本発明の顆粒状水和剤において
は、農薬活性成分を製剤全体に対して通常約75〜99
重量%、好ましくは約95〜99重量%用いる。他の添
加剤としては、上述したものと同様のものを用いること
ができる。酸化珪素は、製剤全体に対して、通常約0.
1〜25重量%、好ましくは約0.1〜5重量%、さら
に好ましくは約1〜5重量%の範囲で用いられる。界面
活性剤は、製剤全体に対して、通常0〜10重量%、好
ましくは0〜5重量%の範囲で用いられる。結合剤は、
製剤全体に対して、通常0〜20重量%、好ましくは0
〜10重量%の範囲で用いられる。担体は、製剤全体に
対して、通常0〜20重量%、好ましくは0〜10重量
%の範囲で用いられる。その他、安定化剤、着色剤、防
腐剤などの添加剤は、製剤全体に対して、通常0〜10
重量%の範囲で用いられる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の顆粒状水和剤は、通常の
顆粒状水和剤の製造に用いられる湿式押出造粒法または
乾式造粒法により製造することができる。このうち、湿
式造粒法によるものは、通常、100重量部の製剤固形
分に対して通常約1〜10重量部の水を用いて押出造粒
することにより製造することができる。乾式造粒法の場
合は、水を用いることなく圧密のみにより製造すること
ができる。具体的には、湿式造粒法の場合、農薬活性成
分、金属酸化物および必要に応じ界面活性剤、結合剤等
を混練機等によって均一に混合する。例えば、配合され
る成分のうち固形成分を適度に混合し、そこへ液体成分
を滴下し、さらに混合を続ける。また、この際、固形成
分が塊のような場合には、粗粉砕等によって適度な粉末
に粉砕し、混合操作を容易にしておくことが好ましい。
適度な粉末の粒子としては、約1〜100μmの粒子径
である。次いで、この混合物に適量の水を加え、さらに
混練機で練る。この練合は、練合物が滑らかな粘りを生
じ、後工程の押出造粒に適した程度まで行なう。そし
て、この練合物を通常の湿式押出造粒機で顆粒化する。
【0015】一方、乾式造粒法の場合、農薬活性成分、
金属酸化物を混合機によって均一に混合する。混合され
たものを乾式造粒機で顆粒化する。乾式造粒法によるも
のは、湿式造粒法によるものと比較し、水中崩壊性、水
中分散性が劣るが、界面活性剤、結合剤を必要とせず、
かつ練合、乾燥工程がないという利点がある。必要によ
り、造粒物を整粒し、所望の水和性顆粒剤を得る。整粒
は、目開きが300μmを通過せず、1700μmを通
過する範囲で行われる。得られた顆粒は、その長径が約
0.5〜5.0mmの範囲のものが好ましい。このように
して得られる本発明の顆粒状水和剤の嵩密度としては、
通常約0.1〜1.2g/mlの範囲であるのが好まし
く、特に約0.5〜1.0g/mlの範囲が好ましい。本
発明の顆粒状水和剤の使用量は、含まれる農薬活性成分
の種類、含量などによって異なるが、通常、10アール
あたり約100〜5000g、好ましくは約200〜4
000gである。使用方法は、一般に農薬散布に用いら
れる公知の方法を用いることができる。例えば、本発明
の顆粒状水和剤を通常水に用時溶解希釈して使用する。
例えば、約100〜20000倍程度(約1g/100
ml〜1g/20000ml)に希釈して用いるのが好
ましい。本発明の顆粒状水和剤は湿気を避けるため、防
湿性の容器などに保存するのが好ましい。この様な容器
としては、たとえば、プラスチック瓶、ポリエチレン
瓶、ポリエチレンラミネートアルミ箔包装、ポリエチレ
ン製の袋などが簡便である。
【0016】
【実施例】以下に、参考例、実施例および試験例を示し
て本発明をさらに詳細に説明するが、本発明の範囲はこ
れらに限定されるものではない。なお、ここにおいて用
いられる%および部は特に記載がない限り全て重量%お
よび重量部を示す。
【0017】
【参考例1】アセフェート95%を含む水和性顆粒Aの
製造 95部のアセフェート、1.0部の界面活性剤ニューカ
ルゲンEP−70G、1.0部のデキストリン、3部の
酸化珪素(ラジオライト、平均粒子径,6.2μm)を
十分混合した後100重量部の製剤固形分に対し6部の
水を加え練合機(菊水製作所,KM−1.5)によって
室温下、滑らかな粘りを生じるまで練合した。その練合
物を0.8mm径のスクリーンを用い、押出造粒機(菊
水製作所,RG−5M)にて円柱状の顆粒に造粒した。
得られた顆粒を60℃で1時間乾燥してアセフェート
95%を含む水和性顆粒Aを得た。
【0018】
【参考例2】アセフェート95%を含む水和性顆粒Bの
製造 95部のアセフェート、5部の酸化珪素(ラジオライ
ト、平均粒子径,6.2μm)を十分混合した後、10
0重量部の製剤固形分に対し8部の水を加え以下参考例
1と同様の手順でアセフェート95%を含む水和性顆粒
Bを得た。
【0019】
【参考例3】アセフェート98%を含む水和性顆粒Cの
製造 98部のアセフェート、2部の酸化珪素(セライト、平
均粒子径,4μm)を十分混合した後、100重量部の
製剤固形分に対し4部の水を加え以下参考例1と同様の
手順でアセフェート98%を含む水和性顆粒Cを得た。
【0020】
【参考例4】アセフェート75%を含む水和性顆粒Dの
製造 75部のアセフェート、5部のデキストリン、1部の界
面活性剤ニューカルゲンEP−70G、及び19部の酸
化珪素(ラジオライト、平均粒子径,6.2μm)を十
分混合した後、100重量部の製剤固形分に対し8部の
水を加え以下参考例1と同様の手順でアセフェート75
%を含む水和性顆粒Dを得た。
【0021】
【参考例5】アセフェート95%を含む水和性顆粒Eの
製造 95部のアセフェート、2部の酸化珪素(ホワイトカー
ボン、平均粒子径,4.8μm)、3部の水和剤用クレ
ーを十分混合した後、乾式造粒機(ターボ工業、 WP
−160×60)にて造粒し、アセフェート95%を含
む水和性顆粒Eを得た。
【0022】
【参考例6】アセフェート50%を含む粉末状水和剤A
の製造 50部のアセフェート、界面活性剤ディスクゾールW−
K3部および47部の水和剤用クレーを混合した後、微
粉砕してアセフェート50%を含む粉末状水和剤Aを得
た。
【0023】
【参考例7】アセフェート75%を含む粉末状水和剤B
の製造 75部のアセフェート、界面活性剤ディスクゾールW−
K3部および22部の水和剤用クレーを混合した後、微
粉砕してアセフェート75%を含む粉末状水和剤Bを得
た。
【0024】
【実施例1】アセフェート95%を含む水和性顆粒Fの
製造 95部のアセフェート、5部の酸化チタンを十分混合し
た後、100重量部の製剤固形分に対し8部の水を加え
以下参考例1と同様の手順でアセフェート95%を含む
水和性顆粒Fを得た。
【0025】
【実施例2】アセフェート95%を含む水和性顆粒Gの
製造 95部のアセフェート、5部の酸化アルミニウムを十分
混合した後、100重量部の製剤固形分に対し8部の水
を加え以下参考例1と同様の手順でアセフェート 95
%を含む水和性顆粒Gを得た。
【0026】
【実施例3】ベンスルタップ75%を含む水和性顆粒H
の製造 75部のベンスルタップ、5部のデキストリン、1部の
界面活性剤ニューポールPE−64、5部の酸化アルミ
ニウム及び14部の酸化チタンを十分混合した後、10
0重量部の製剤固形分に対し10部の水を加え以下参考
例1と同様の手順でベンスルタップ75%を含む水和性
顆粒Hを得た。
【0027】
【実施例4】フェリムゾン75%を含む水和性顆粒Iの
製造 75部のフェリムゾン、5部のデキストリン、1部の界
面活性剤NP−85、5部の酸化チタン及び14部の酸
化亜鉛を十分混合した後、100重量部の製剤固形分に
対し10部の水を加え以下参考例1と同様の手順でフェ
リムゾン75%を含む水和性顆粒Iを得た。
【0028】
【実施例5】アセフェート95%を含む水和性顆粒Jの
製造 95部のアセフェート、0.5部の界面活性剤ニューカ
ルゲンEP−70G、1.0部のデキストリン、3.5部
の酸化鉄を十分混合した後100重量部の製剤固形分に
対し5部の水を加え以下参考例1と同様の手順でアセフ
ェート95%を含む水和性顆粒Jを得た。
【0029】
【実施例6】カルタップ塩酸塩95%を含む水和性顆粒
Kの製造 95部のカルタップ塩酸塩、1部の界面活性剤NP−8
5、4部の酸化亜鉛を十分混合した後、100重量部の
製剤固形分に対し6部の水を加え以下参考例1と同様の
手順でカルタップ塩酸塩 95%を含む水和性顆粒Kを
得た。
【0030】
【実施例7】ニテンピラム95%を含む水和性顆粒Lの
製造 95部のニテンピラム、0.5部の界面活性剤ニューポ
ールPE−64、4.5部の酸化亜鉛を十分混合した
後、100重量部の製剤固形分に対し7部の水を加え以
下参考例1と同様の手順でニテンピラム95%を含む水
和性顆粒Lを得た。
【0031】
【実施例8】アセフェート95%を含む水和性顆粒Mの
製造 95部のアセフェート、0.5部の界面活性剤ニューポ
ールPE−64、4.5部の酸化チタンを十分混合した
後、100重量部の製剤固形分に対し7部の水を加え以
下参考例1と同様の手順でアセフェート95%を含む水
和性顆粒Mを得た。
【0032】
【試験例1】水中崩壊性 500mlのシリンダーに500mlの水を入れ、これ
にサンプルを有効成分濃度が500ppmになるように
加える。次の3段階で崩壊性を評価した。 A:底部に達するまでに製剤の1/2以上が崩壊したも
の B:底部に達するまでに製剤が1/2以上が未崩壊のも
【0033】
【試験例2】水中分散性 500mlのシリンダーに500mlの水を入れ、これ
にサンプルを有効成分濃度が500ppmになるように
加える。シリンダーを1回転倒(180度×2)させる
ごとにサンプルの分散の有無を確認し、一次粒子になる
までに要する転倒回数を測定した。
【0034】
【試験例3】粉塵飛散性 試料20gを1リットルのマヨネーズ瓶に入れ、ふたを
して数回激しく振り混ぜた後静置し、黒色の紙を背景に
して浮遊粒子がほとんど沈降したと思われる時間を肉眼
観察により測定した。上記の試験例1〜3の結果を表1
に示す。
【0035】
【表1】 表1より、本発明の顆粒状水和剤は、水中崩壊性および
水中分散性に優れており、粉塵飛散性も少ないことが分
かった。
【0036】
【発明の効果】本発明の顆粒状水和剤は、取り扱い時の
粉塵の発生を抑え、計量し易いだけでなく、懸濁性に優
れ、薬害が少ないという特徴を有している。また、水に
容易に崩壊・分散し、従来の水和性粉末剤や液剤に代わ
る使用の簡便な製剤である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(A01N 57/28 59:16 59:20)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】農薬活性成分および酸化亜鉛、酸化アルミ
    ニウム、酸化チタン、酸化鉄、酸化銅、酸化ニッケルも
    しくは酸化マンガンから成る群から選ばれる1種以上の
    金属酸化物を含有してなる顆粒状水和剤。
  2. 【請求項2】農薬活性成分がアセフェート、ニテンピラ
    ム、カルタップ塩酸塩、バリダマイシンA、ベンスルタ
    ップまたはフェリムゾンである請求項1記載の顆粒状水
    和剤。
  3. 【請求項3】農薬活性成分の含有量が製剤全体に対して
    約70重量%以上である請求項1または2記載の顆粒状
    水和剤。
  4. 【請求項4】金属酸化物の平均粒子径が約0.01〜1
    5μmである請求項1〜3記載の顆粒状水和剤。
  5. 【請求項5】金属酸化物が酸化チタンである請求項1〜
    4記載の顆粒状水和剤。
  6. 【請求項6】さらに界面活性剤を含有する請求項1〜5
    記載の顆粒状水和剤。
  7. 【請求項7】界面活性剤がジオクチルスルホ琥珀酸ナト
    リウムを主成分とする陰イオン性界面活性剤またはHL
    B値が9〜13の非イオン性界面活性剤である請求項6
    記載の顆粒状水和剤。
  8. 【請求項8】さらに結合剤を含有する請求項1〜7記載
    の顆粒状水和剤。
  9. 【請求項9】結合剤がデキストリンである請求項8記載
    の顆粒状水和剤。
  10. 【請求項10】嵩密度が約0.1〜1.2g/mlの範
    囲である請求項1〜9記載の顆粒状水和剤。
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