JP3250767B2 - 鋳造ノズルの取付け嵌合部の構造 - Google Patents

鋳造ノズルの取付け嵌合部の構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶鋼など溶融金属の鋳
造に用いる浸漬ノズルを取鍋あるいはタンディッシュの
溶湯抽出のための下ノズルの下端に取付けるための嵌合
取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、鋼の連続鋳造において、溶鋼
を収容した取鍋とモールドの間には、一旦溶鋼を受けて
モールドへ溶鋼を注入するタンディッシュが配置されて
おり、この取鍋とタンディッシュとの間と、タンディッ
シュとモールドとの間は、溶鋼の酸化を防止するため
に、それぞれロングノズルと浸漬ノズルと称する鋳造ノ
ズルが配置されており、溶鋼はこの鋳造ノズルを通って
流下する。
【0003】この鋳造ノズルは、例えば、特公昭49−
21016号公報、実公昭54−39453号公報等に
記載されているように、タンディッシュ底部の流下孔に
設けられたタンディッシュノズルあるいは、さらに、こ
の下方に設けられた溶鋼の流下流量調節のためのスライ
ディングノズルプレートの下ノズルの下端と嵌合面を形
成し、さらに、この嵌合面に適当な厚みのモルタルを施
し、その面に、浸漬ノズルの上端の嵌合面を締め付けて
連結している。
【0004】このモルタル層を設けた嵌合面への浸漬ノ
ズルの締付けに際して、モルタルが外方に押し出され
て、嵌合面のモルタル量が不足してシール性が低下する
場合がある。このシール性の低下は流下溶鋼の酸化をも
たらし、耐火物の異常溶損が発生する原因ともなる。
【0005】この浸漬ノズルの嵌合に際してのモルタル
の逃げによる嵌合面のモルタル量の不足を補充するため
に、特開平5−77003号公報には、浸漬ノズルの嵌
合先端部に、嵌合対象部との間隙を大きく取ってモルタ
ルの溜り部を形成した構造が開示されている。これによ
って、浸漬ノズル先端の相手嵌合部との締付けによって
モルタルが流出しても、この溜りからモルタルが補充さ
れて、シール性が維持されるという利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このモ
ルタルの溜りは、外の雰囲気に開放されており、モルタ
ルの酸化による劣化が生じ、内方嵌合部への供給される
モルタルの量は少なく、モルタルの無駄が生じ、また、
嵌合面が少なくなり、嵌合部による浸漬ノズルの支持力
が低下して、別途に浸漬ノズルと嵌合相手側との保持構
造を必要とする等の問題がある。
【0007】本発明の目的は、モルタルの溜り部を有す
る浸漬ノズルの溶融金属容器の流下ノズルとのモルタル
を介しての嵌合取付け構造において、モルタルの溜り形
成構造を改善して、嵌合強度が大きく、しかも、シール
のためのモルタルの量を低減することができる上に、溜
り部に残留するモルタルのシール機能を充分に発揮する
ことができるための浸漬ノズル又はロングノズル等の嵌
合部構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る鋳造ノズル
の取付け嵌合部の構造は、相手側との間に、下面部と同
下面部に続く傾斜部からなるモルタル材を充填する嵌合
間隙を設けると共に、前記傾斜部の下方にモルタル等目
材地材の溜り部を形成したことを特徴とする。
【0009】この溜りを形成するための具体的な手段と
しては、嵌合相手側との傾斜面の角度を変えて下方の間
隙を大きく形成して、この大きい間隙部分をモルタルの
溜りとすること、あるいは、浸漬ノズルの嵌合のための
傾斜面に窪みを設けて、この窪みを溜りとすること等が
考えられる。
【0010】
【作用】下面部と同下面部に続く傾斜部の下方に充填目
地材であるモルタルを収納する溜りを形成したことによ
って、従来の嵌合上端に開口した溜りを設ける場合と比
較して、嵌合面を長く取ることができ、浸漬ノズルの保
持強度を低減することなく、嵌合部にモルタルを残留さ
せることができ、シール機能を低下させることがない。
【0011】
【実施例】図1は本発明を、浸漬ノズル1をスライディ
ングノズルプレートの下ノズル2に連結するのに適用し
た実施例を示す図、図2は、図1に示す浸漬ノズル1の
上端と下ノズル2の下端に形成されるモルタル充填用の
間隙3の状態の説明図である。
【0012】同図に示すように、浸漬ノズル1の上端に
は、下ノズル2の下端面21に対応して嵌合下面11が
形成され、この嵌合下面11に続いて、下ノズル2の下
端の傾斜側周面22に対応して傾斜側面12が形成さ
れ、それぞれの嵌合面の間には、モルタルを充填する間
隙3が形成されている。浸漬ノズル1の傾斜側面12の
垂直軸との傾斜角は、これに嵌合する下ノズル2の下端
の傾斜側周面の垂直軸との傾斜角より小さく形成され
て、その傾斜側面12の下端位置の間隙をモルタルの溜
り部4として形成している。
【0013】また、図2図に明瞭に示すように、それぞ
れの側面の間に形成される間隙3において、頂部31と
底部32とのそれぞれの間隙a1 とa2 とを、a1 <a
2 の関係に形成し、そこに溜り部4を形成する。
【0014】この溜り部4によって、浸漬ノズル1の嵌
合下面11が下ノズル2の下端面21に押し付けられ
て、その間隙に充填されたモルタルが矢印方向に押し出
されて溜り部4中に入り、その溜り部4のモルタルが一
旦押し出されたのちでも、その間隙を埋めることにな
り、常にシール状態は維持されることになる。
【0015】上記a1 とa2 を種々設定し、溶融金属の
鋳造を行い得られた綱中の欠陥を観察して得た結果を表
1に示す。
【0016】
【表1】 1 /a2 を0.8以下に設定することにより嵌合部か
らの空気吸い込みが激減し、欠陥の少ない良好な綱材が
得られる。
【0017】また、本発明で使用するモルタルとしては
特に制限はなく、アルミナ質,マグネシア質等の一般的
なモルタルが使用でき、また、施工時に可塑性を有する
シート状のジョイント材を嵌合面に張り付け、これを圧
着することによっても同様の効果を発揮することができ
る。
【0018】
【発明の効果】本発明によって、以下の効果を奏するこ
とができる。
【0019】(1)比較的少量のモルタルによって、完
全にシール状態を維持できる。
【0020】(2)嵌合部、モルタル目地材の溜り部が
モルタルの流出方向に先細りに構成されているため、セ
ット時にモルタルの逃げがなく、モルタルに圧縮力が働
きモルタルが緻密化し、モルタルのシール性が向上す
る。
【0021】(3)嵌合部上部が従来より狭く規制され
るために、浸漬ノズルと下部ノズルとの接合面における
偏芯度合いを少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す。
【図2】 図1に示す嵌合部の説明図である。
【符号の説明】
1 浸漬ノズル 11 嵌合下面 12 傾斜
側面 2 スライディングノズルプレートの下ノズル 21 下端面 22 傾斜側周面 3 モルタル充填間隙 31 頂部 32
底部 4 溜り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永利 憲一 福岡県北九州市八幡西区東浜町1番1号 黒崎窯業株式会社内 (72)発明者 井上 敬三 大阪市北区梅田二丁目3番24号 合同製 鐵株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−109550(JP,A) 特開 昭62−224453(JP,A) 特開 平5−77003(JP,A) 特開 平6−297117(JP,A) 特開 平5−50196(JP,A) 実開 昭57−86056(JP,U) 実開 昭60−74831(JP,U) 実開 平2−97950(JP,U) 実開 平3−31052(JP,U) 実開 昭61−17266(JP,U) 特公 昭49−21016(JP,B1) 実公 昭54−39453(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/10 330 B22D 11/10 320 B22D 41/56

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モルタル溜り部を有する鋳造ノズルの嵌
    合取付け構造において、嵌合相手側との間に、下面部と
    同下面部に続く傾斜部からなるモルタル材を充填する嵌
    合間隙を設けると共に、前記傾斜部下方の間隙を傾斜部
    上方より大きく形成した鋳造ノズルの嵌合部の構造。
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EP3012046B1 (en) 2013-06-20 2021-02-17 Hitachi Metals, Ltd. Cast article manufacturing method and casting device

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