JP3250359B2 - 壁板用クランプ - Google Patents

壁板用クランプ

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JP3250359B2
JP3250359B2 JP02215794A JP2215794A JP3250359B2 JP 3250359 B2 JP3250359 B2 JP 3250359B2 JP 02215794 A JP02215794 A JP 02215794A JP 2215794 A JP2215794 A JP 2215794A JP 3250359 B2 JP3250359 B2 JP 3250359B2
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卓也 田中
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  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ワイヤハーネ
ス・管体・或は、その他の物品を車体・機器の壁板に係
止する場合に、壁板に貫設した係止孔に、突設姿勢の係
止頭を嵌着して取り付けるのに用いる壁板用クランプに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の壁板にワイヤハーネスを
係止するのに用いる壁板用クランプ1は(図2参照)ワ
イヤハーネス(図示しない)を取付ける基部2に、クラ
ンプ柱3を立設し、そのクランプ柱3の上端から対をな
して下方に開脚状をなす片持梁の弾性係止片4を設けた
構造を有し、この一対の弾性係止片4を、車体の壁板6
に穿設した隅丸長方形の係止孔7に嵌着すると共に、弾
性係止片4の下端の段差係止部5を係止孔7の周縁にか
み合せ、クランプ柱3の下方部分から皿状に伸設した圧
接片9を、壁板6の外側に弾接させて、壁板用クランプ
1を壁板6に対して、クランプ1の上下方向に抜け止め
係止するようになっている。
【0003】そして、そのクランプ柱3の下半部分の弾
性係止片4の不存在部分には、弾性係止片4を嵌着した
係止孔7の周縁8に近接する回り止めリブ12Cが、係
止孔7の一対角線16上に位置させて隆設され、クラン
プ柱3を軸とする壁板用クランプ1の係止孔7に対する
回転を防止する回り止め機構が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の回り止め機構を
有する従来の壁板用クランプ1は、回り止めリブ12C
が、弾性係止片4の不存在部分に設けられ、弾性係止片
4の係止作用への干渉がなく、一応の回り止め作用を奏
することができる。しかし、その回り止めリブ12C
は、係止孔7の中心を軸とする点対称配設のため、図2
の(C)(D)に示すように、壁板用クランプ1が係止
孔7に対して、クランプ柱3の軸心14を中心として、
時計方向(図示紙面上の時計方向)に回転しようとする
ときは、一対の回り止めリブ12Cが周縁8と直ちに干
渉するので良好な回り止めができるものの、反時計方向
に回転しようとするときは、下記の不具合がある。
【0005】即ち、反時計方向に回転しようとするとき
は、一対の回り止めリブ12Cのいずれもが、周縁8か
ら遠ざかるので、クランプ柱3の外側が周縁8に干渉す
ることによって回り止めされる作用となる。そして、前
記の時計方向の回り止めに機能する一対の回り止めリブ
12Cの外周がなす回転半径R1と、前記の反時計方向
の回り止めに機能するクランプ柱3の外側がなす回転半
径2は、当然にR1>R2にして、その両者の寸法差も
相当に大となる関係があるので、反時計方向の外力に対
する壁板用クランプ1の回転量が多く、クランプ機能が
不安定になり、基部2に取り付けたワイヤハーネスが、
周辺の機器・部材と接触干渉を生ずる難点がある。本発
明は、以上の従来技術の難点を解消する壁板用クランプ
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本発明の壁板用クランプは、「保持すべき物品・部材
を取り付ける基部にクランプ柱を立設し、該クランプ柱
の上端から垂設した一対の片持梁状の弾性係止片からな
る係止頭を設け、該係止頭を、壁板の方形の係止孔に逆
止係止する壁板用クランプにおいて、前記係止頭の前記
係止孔への係止姿勢において、前記係止孔の同一辺の周
縁に接合または近接し、かつ、前記弾性係止片の不存在
部分に位置して、前記クランプ柱の両側に突設する一対
の回り止めリブを、前記クランプ柱に設け、さらに、前
記クランプ柱の前記係止孔の前記同一辺の対向辺に臨む
部位を、前記係止孔の周縁に接合・近接する回り止めポ
イントになし、前記回り止めリブと前記回り止めポイン
トからなる回り止め機構を設けた構造」になっている。
そして、その一対の回り止めリブと回り止めポイント
は、クランプ柱の回転中心から等距離配設の態様にする
ことがある。
【0007】
【作用】以上の回り止め機構を有する本発明の壁板用ク
ランプは、係止孔に係止した壁板用クランプが、時計方
向または反時計方向のいずれかに回転しようとしても、
対となる回り止めリブと回り止めポイントが、係止孔の
周縁と直ちに干渉するので、回転反向に関係なく有効な
回り止めができる。そして、前記態様のものは、時計方
向と反時計方向の許容回転量が等量になって、クランプ
の安定性が向上する。
【0008】
【実施例】以下、実施例に基づいて詳しく説明する。ワ
イヤハーネスの車体への配設係止に応用した本発明一実
施例の壁板用クランプ1(以下、単にクランプ1とい
う)を示す図1を参照して、ワイヤハーネス(図示しな
い)を取り付ける板状の基部2に、クランプ柱3を立設
すると共に、クランプ柱3の上端から開脚状に垂れる片
持梁状の一対の弾性係止片4からなる係止頭20を有
し、この係止頭20を、車体の壁板6に設けた隅丸長方
形の係止孔7に嵌着し、弾性係止片4の下端の段差係止
部5を、係止孔5の周縁8に係合させ、かつ、クランプ
柱3の下端に一体に伸設した皿状の圧接片9を壁板6に
圧接して、係止孔7に抜け止め状に係止するものにおい
て、以下に詳述する回り止め機構が設けてある。
【0009】即ち、クランプ柱3の中間部分には、クラ
ンプ1を係止孔7に係止した状態において、係止孔7の
一側の長辺10Aの隅部11の係止孔周縁8に近接姿勢
となる一対の回り止めリブ12A・12Bが設けられ、
この回り止めリブ12A・12Bは、クランプ柱3の両
側にして弾性係止片4の不存在部分に、一個づつ配設さ
れている。そして、係止孔7の他側の長辺10Bの周縁
8に臨むクランプ柱3の部分は、周縁8と近接して平行
する形状を有し、その近接平行部分の両端が、一対の回
り止めポイント13A・13Bとなり、この一対の回り
止めリブ12A・12Bと回り止めポイント13A・1
3Bによって、係止孔7へ係止したクランプ1の回り止
め機構を構成している。
【0010】そして、この一対の回り止めリブ12A・
12Bと回り止めポイント13A・13Bは、クランプ
1が係止孔7に対して回転するとき、その回転軸心とな
るクランプ軸心14を通るクランプ1の横中心線15を
軸として対称に配設されている。
【0011】以上の構成の図1実施例のクランプ1は、
係止孔7への係止状態において、外力によってクランプ
軸心14を中心として、時計方向または反時計方向のい
ずれかに回転しようとしても(図1の(C)(D)参
照)、対となる回り止めリブ12Aと回り止めポイント
13A、または、回り止めリブ12Bと回り止めポイン
ト13Bが、直ちに周縁8と干渉して、その回転力を担
持するので、クランプ1の有害な回転は防止される。そ
して、前記の対称形状を有することから、その回転方向
のいずれにおいても、クランプ1が実質的に回転する許
容回転量は、その回り止めポイント13A・13Bと回
り止めリブ12A・12Bの周縁8とのクリヤランスの
みの等量となり、そのクリヤランスを僅小に設定してお
くと、回転方向に関係なくクランプ1の回転が微少とな
って、クランプ性能が安定する。
【0012】なお、本発明のクランプ1は、前記の実施
例に限定されず、回り止めリブ12A・12Bと回り止
めポイント13A・13Bは、周縁8に接合するもので
も良く、また、回り止めリブ12A・12Bは、隅部1
1を除く長辺10Aに接合・近接したり、突起状の回り
止めポイント13A・13Bであっても良い。
【0013】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明の壁板用ク
ランプは、使用中における有害なクランプ回転の発生が
なく、クランプ性能が良好に安定する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の壁板用クランプを示し、図
中の(A)はその正面断面図、図中の(B)はその平面
図、図中の(C)(D)はその作用状態の平面図
【図2】従来の壁板用クランプを示し、図中の(A)は
その正面断面図、図中の(B)はその平面図、図中の
(C)(D)はその作用状態の平面図
【符号の説明】
1 壁板用クランプ 2 基部 3 クランプ柱 4 弾性係止片 5 段差係止部 6 壁板 7 係止孔 8 係止孔の周縁 9 圧接片 10A・10B 係止孔の長辺 11 係止孔の隅部 12A・12B 回り止めリブ 13A・12B 回り止めポイント 14 クランプ柱の軸心 15 横中心線 20 係止頭
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 5/00 - 5/12 F16L 3/08 H02G 3/30 H05K 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持すべき物品・部材を取り付ける基部
    にクランプ柱を立設し、該クランプ柱の上端から垂設し
    た一対の片持梁状の弾性係止片からなる係止頭を設け、
    該係止頭を、壁板の方形の係止孔に逆止係止する壁板用
    クランプにおいて、前記係止頭の前記係止孔への係止姿
    勢において、前記係止孔の同一辺の周縁に接合または近
    接し、かつ、前記弾性係止片の不存在部分に位置して、
    前記クランプ柱の両側に突設する一対の回り止めリブ
    を、前記クランプ柱に設け、さらに、前記クランプ柱の
    前記係止孔の前記同一辺の対向辺に臨む部位を、前記周
    縁に接合・近接する回り止めポイントになし、前記回り
    止めリブと前記回り止めポイントからなる回り止め機構
    を設けた構造を特徴とする壁板用クランプ。
  2. 【請求項2】 クランプ柱の軸心を通る横中心線を軸と
    して、回り止めリブと回り止めポイントを、それぞれ対
    称に配設した請求項1の壁板用クランプ。
JP02215794A 1994-01-21 1994-01-21 壁板用クランプ Expired - Fee Related JP3250359B2 (ja)

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