JP7400133B2 - ワンタッチ取付ヒンジ - Google Patents
ワンタッチ取付ヒンジ Download PDFInfo
- Publication number
- JP7400133B2 JP7400133B2 JP2023019082A JP2023019082A JP7400133B2 JP 7400133 B2 JP7400133 B2 JP 7400133B2 JP 2023019082 A JP2023019082 A JP 2023019082A JP 2023019082 A JP2023019082 A JP 2023019082A JP 7400133 B2 JP7400133 B2 JP 7400133B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hinge
- mounting
- edge
- pair
- bearings
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 135
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 135
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 claims description 65
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 25
- 238000009434 installation Methods 0.000 claims description 9
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 23
- 238000012856 packing Methods 0.000 description 11
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 11
- 238000000034 method Methods 0.000 description 8
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- HCHKCACWOHOZIP-UHFFFAOYSA-N Zinc Chemical compound [Zn] HCHKCACWOHOZIP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 238000004512 die casting Methods 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 4
- 229910052725 zinc Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000011701 zinc Substances 0.000 description 4
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 3
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 3
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 3
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 2
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 2
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 2
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 1
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Hinges (AREA)
Description
筐体に扉を取り付ける場合、筐体正面に扉を位置合せし、筐体側のヒンジ本体と扉側のヒンジ羽根とをそれぞれのピン挿通部が連通するように組み合わせて、これらのピン挿通部に上方からヒンジピンを挿通しその下端の溝にEリングを嵌着して、筐体側のヒンジ本体と扉側のヒンジ羽根とを連結する。
筐体と扉とを含む2部材のうち、一方の部材の平面状のヒンジ本体側の取付部に取り付けられ、筒状のヒンジピン挿通部を有するヒンジ本体と、他方の部材のコーナー部で2方向の面からなるヒンジ羽根側の取付部に取り付けられ、筒状のヒンジピン挿通部を有するヒンジ羽根と、前記ヒンジ本体と前記ヒンジ羽根の各ヒンジピン挿通部に挿通され、これらヒンジ本体及びヒンジ羽根を連結するヒンジピンとを備え、一方の部材に対して他方の部材を回動可能に結合するヒンジであって、
前記ヒンジ羽根は、
前記ヒンジ羽根側の取付部にその2方向の面に跨って当接可能な2つの平面を有するヒンジ羽根取付ベースと、
前記ヒンジ羽根取付ベースの2つの平面の周縁部をフランジとして残されて当該各平面間にブロックが形成され、前記ブロックにおいて前記ヒンジ羽根取付ベースの前記2つの平面のうち前記ヒンジ羽根側の取付部の一方向の面側に対応する一方の平面とは反対側に位置する面から前記ヒンジ本体と前記ヒンジ羽根の各ヒンジピン挿通部に挿通される前記ヒンジピンの挿通方向に並列に突出されるヒンジ羽根側の一対の軸受、及び前記ブロックにおいて前記ヒンジピンの挿通方向に対して交差方向になる2面で前記ヒンジ羽根取付ベースの前記一方の平面に隣接する縁部にそれぞれ前記ヒンジ羽根側の取付部の前記一方向の面の厚みよりも僅かに大きく形成されるヒンジ羽根側の2つの溝と、
前記ヒンジ羽根側の一対の軸受間に嵌合可能に略コマ状に形成されて、前記ヒンジ羽根側の一対の軸受間に嵌合可能に配置されて当該各軸受に対向される両側部で前記ヒンジ羽根取付ベースの他方の平面から離間される一端の縁部側に回動中心を設けられ、前記ヒンジ羽根側の一対の軸受間に嵌合配置されて当該各軸受間から外側に表れる外面部から他端の縁部にかけてを係止爪とし、前記ヒンジ羽根側の一対の軸受間に嵌合配置され、前記ヒンジ羽根側の一対の軸受の前記ヒンジ羽根取付ベースの他方の平面から離間される一端側に軸を介して回動可能に支持されて、前記係止爪を前記ヒンジ羽根の一対の軸受の各突出端間から出没可能に配置されるヒンジ羽根側のフックと、
前記ヒンジ羽根側のフックと前記ヒンジ羽根側の一対の軸受間との間に介装され、前記係止爪を常態として前記ヒンジ羽根側の一対の軸受の各突出端間から突出可能に回動付勢するヒンジ羽根側のばね部材と、
を備え、
前記ヒンジ羽根側の取付部に、前記ヒンジ羽根側の取付部の前記一方向の面に対して他方向の面に形成され、前記ヒンジ羽根側のブロックを一対の軸受とともに嵌装可能な他方向の面側の開口と前記ヒンジ羽根側の取付部の前記一方向の面に前記他方向の面側の開口に連通して形成され、前記ヒンジ羽根の前記ブロックの各溝に係合可能な2つの係止縁部を有する一方向の面側の開口とからなるヒンジ羽根側の取付孔を形成されて、
前記ヒンジ羽根は、前記ヒンジ羽根側のブロック及び一対の軸受が前記フックとともに前記ヒンジ羽根側の取付孔の前記他方向の面側の開口に前記ヒンジ羽根側の取付部の一方の面側から他方の面側に向けてワンプッシュで通されて、前記一方の面側で前記ヒンジ羽根取付ベースのフランジが前記ヒンジ羽根側の取付孔の縁部周囲に圧接されるとともに、前記他方の面側で、前記ヒンジ羽根側の2つの溝と前記ヒンジ羽根側の取付孔の前記一方向の面側の開口の前記各係止縁部が係合し、前記ヒンジ羽根側のフックの前記係止爪が前記ヒンジ羽根側の取付孔の前記他方向の開口の縁部又は縁部周囲に係止されて、前記ヒンジ羽根側の取付部に取り付けられる、
ことを要旨とする。
(1)フックは、一端の縁部側に回動中心として軸挿通部が設けられ、他端側の縁部が円の中心を前記回動中心よりも前記一端部の縁部側でかつ外面部とは反対側の内面部寄りの位置におく円弧状に形成される。
(2)フックは、外面部がヒンジ羽根側の一対の軸受の各突出端と略平行に形成され、一端の縁部が断面略V字形の突状に形成され、内面部が前記外面部と対称的に前記外面部と平行に又は平行よりも少し開く方向に向けて形成される。
(3)フックの内面部に筒状の孔が形成され、ばね部材としてコイルスプリングを採用され、前記コイルスプリングが一端を前記フックの孔に保持され、他端をヒンジ羽根側の一対の軸受間の底部に保持されて、前記フックと前記各軸受間との間に介装される。
(4)この場合、ヒンジ本体は、
ヒンジ本体側の取付部に当接可能な平面を有するヒンジ本体取付ベースと、
前記ヒンジ本体取付ベースの前記平面の周縁部をフランジとして残され、前記平面から平行に突出されるヒンジ本体側の一対の軸受と、
各々、前記ヒンジ本体側の一対の軸受間に嵌合可能に略コマ状に形成されて、前記ヒンジ本体側の一対の軸受間に嵌合可能に配置されて当該各軸受に対向される両側部で当該各軸受の突出端側に対応する一端の縁部側に回動中心を設けられ、前記ヒンジ本体側の一対の軸受間に嵌合配置されて当該各軸受間から外側に表れる外面部から他端の縁部にかけてを係止爪とし、前記ヒンジ本体側の一対の軸受間に当該各軸受の一方の両側縁部側と他方の両側縁部側に対称的に嵌合配置され、前記ヒンジ本体側の一対の軸受の突出端側の両側に一対の軸を介して回動可能に支持されて、前記各係止爪を前記ヒンジ本体側の一対の軸受の一方の両側縁部間と他方の両側縁部間から出没可能に配置されるヒンジ本体側の一対のフックと、
前記ヒンジ本体側の一対のフック間に又は当該各フックと前記ヒンジ本体側の一対の軸受間との間に介装され、前記各係止爪を常態として前記ヒンジ本体側の一対の軸受の一方の両側縁部間と他方の両側縁部間から突出可能に回動付勢するヒンジ本体側のばね部材と、
を備え、
前記ヒンジ本体側の取付部に前記ヒンジ本体側の一対の軸受を嵌装可能にヒンジ本体側の取付孔を形成されて、
前記ヒンジ本体は、前記ヒンジ本体側の一対の軸受が前記各係止爪とともに前記ヒンジ本体側の取付部の前記ヒンジ本体側の取付孔に当該取付部の一方の面側から他方の面側に向けてワンプッシュで通されて、前記一方の面側で前記ヒンジ本体取付ベースのフランジが前記ヒンジ本体側の取付孔の縁部周囲に圧接されるとともに、前記他方の面側で前記ヒンジ本体側の各フックの前記各係止爪が前記ヒンジ本体側の取付孔の縁部又は縁部周囲に係止されて、前記ヒンジ本体側の取付部に取り付けられることが望ましい。
図1乃至図12に第1の実施の形態を示している。
図1、図4及び図7にワンタッチ取付ヒンジの各部品を示している。
図1、図4及び図7に示すように、ワンタッチ取付ヒンジH(以下、単にヒンジHという場合がある。)は、筐体と扉とを含む2部材のうち、一方の部材の取付プレートに取り付けられ、筒状のヒンジピン挿通部47を有するヒンジ本体1と、他方の部材の取付プレートに取り付けられ、筒状のヒンジピン挿通部57を有するヒンジ羽根2と、ヒンジ本体1とヒンジ羽根2の各ヒンジピン挿通部47、57に挿通され、これらヒンジ本体1及びヒンジ羽根2を連結するヒンジピン3とを備え、一方の部材に対して他方の部材を回動可能に結合するものであって、このヒンジHにおいては、ヒンジ本体1は一方の部材の取付プレートに、ヒンジ羽根2は他方の部材の取付プレートに、それぞれ、ワンタッチで取り付け可能な特別な取付構造を有する。
また、このヒンジ本体1の場合、ヒンジアーム46が取付ベース4の一方の側部において縦に長い略長方形状の、全体としてフラットなプレートからなり、一方の部材側に向けられる斜めの側面に、一端を上のピン挿通部47Uの外周面の軸方向中間部所定の位置(この場合、軸方向中央の位置)に取って、他端を下のピン挿通部47Dの外周面の軸方向中間部所定の位置(この場合、軸方向中央の位置)に取って、略コ字形に溝491が形成される。この溝491は一部を除いて細幅で比較的深く形成され、上下の各ヒンジピン挿通部47の位置で外周面から内周面までが切り欠かれて開口される。また、この溝491のうち各ヒンジピン挿通部47の軸方向と直角に延びる両側の各溝491aの一部で各ヒンジピン挿通部47の軸方向と平行に延びる中間の溝491bの両端に近い各一部が少し幅広に形成されてこの幅広の部分に両側の幅細の各溝491aの延長上に沿って一対の突片491cが立ち上がり形成され、各突片491c間に両側の各幅細の各溝491aに連通する溝491aが併せて形成される。この略コ字形の溝491にはヒンジピンストッパー491dが取り付けられる。このヒンジピンストッパー491dは、後述するヒンジピン3にヒンジピン挿通部47内で係合しヒンジピン3を保持するためのもので、金属の線材、この場合、ステンレススチールの線材からなり、ヒンジ本体1の略コ字形の溝491(各一対の突片491c間の溝491aを含む)に嵌合可能に略コ字形に折り曲げられる。このようなヒンジピンストッパー491dが、ヒンジ本体1の略コ字形の溝491(各一対の突片491c間の溝491aを含む)に嵌め込まれ、各一対の突片491cがカシメられて固定され、このヒンジピンストッパー491dの両端側の一部が各ヒンジピン挿通部47の位置で各ヒンジピン挿通部47の内周面内に弦状に通される。
そして、各フック43の他端の縁部433には内側他方の側縁部434側の端部に取付ベース4の各受け部412に係合可能に凸状に、ここでは断面台形状にストッパー435が併せて形成され、取付ベース4の各受け部412と各フック43の各ストッパー435との係合により、各フック43の各軸受42から突出方向への過度の回動、すなわち各フック43の各軸受42からの飛び出しが規制される。
かくして各フック43は一端の縁部431側に回動中心を設けられ、外側一方の側縁部432から他端の縁部433にかけてを係止爪43Aとし、一対の軸受42間に、各軸受42の突出端421側の上下両側に一対の軸44を介して上下方向に回動可能に支持されて、各係止爪43Aが各軸受42の上下両側縁部422間、424間から出没可能に配置され、各フック43間のコイルスプリング45により各係止爪43Aが常態として各軸受42の上下両側縁部422間、424間から外方へ突出される。
そして、各フック53の一端の周面に、各フック53の各係止爪53Aが各軸受52の両側縁部522、524間から突出された状態で各軸受52間の各受け部512に係合可能に凸段状にストッパー535が形成されて、各軸受52間の各受け部512と各フック53の各ストッパー535との係合により、各フック53の各軸受52から突出方向への過度の回動、すなわち各フック53の各軸受52からの飛び出しが規制される。
なお、図8、図10に示すように、ラックRは、筐体Bと扉Dとからなる。図8に示すように、筐体Bは、正面の開口周囲に固定枠B1が設けられ、この固定枠B1の片側一方の側部プレートB2にヒンジ本体1が取り付けられる。この側部プレートB2が既述の取付プレートに該当する。以下、この側部プレートB2を取付プレートB2という。この取付プレートB2の上下両端所定の位置にそれぞれ、一対の取付孔B20(図8には上の取付孔のみ図示。)が形成される。この場合、一対の取付孔B20は取付プレートB2にヒンジ本体1の一対の軸受42を嵌装可能に角形(この場合、略長方形)に形成される。図10に示すように、扉Dは、正面の片側一方の側部D1にヒンジ羽根2が取り付けられる。この側部D1が既述の取付プレートに該当する。以下、この側部D1を取付プレートD1という。この取付プレートD1の上下両端所定の位置にそれぞれ、一対の取付孔D10(図10には上の取付孔のみ図示。)が形成される。この場合、一対の取付孔D10は取付プレートD1にヒンジ羽根2のヒンジブロック5A(一対の軸受52)を嵌装可能に角形(この場合、略長方形)に形成される。
このヒンジ本体1を取付プレートB2の取付孔B20に取り付ける場合、ヒンジ本体1の取付ベース4の平面41に防水パッキン61を被着してから、ヒンジ本体1の各軸受42を縦向きにして取付プレートB2の取付孔B20の向きに合せ、各軸受42を各フック43とともに取付プレートB2の取付孔B20に差し込み、押し込む(ワンプッシュする)。
このようにすると、図9に示すように、ヒンジ本体1は各軸受42が、各軸受42の両側縁部422、424及び各外側(外向き)の平面が先端から中間へ、中間から基端へ取付プレートB2の取付孔B20の短辺方向及び長辺方向の各縁部を摺動しつつ、取付プレートB2の取付孔B20を通過する。この間、各軸受42の両側縁部422、424から外側に突出される各フック43の各係止爪43Aは取付プレートB2の取付孔B20の各短辺方向の縁部に接触して押圧され、各係止爪43Aが各フック43間のコイルスプリング45の付勢力に抗して(コイルスプリング45を圧縮しながら)各軸受42間に向けて回動し各軸受42の両側縁部422間内、424間内に没入されていく。そして(ヒンジ本体1が取付孔B20に押し込まれた瞬間)、各係止爪43Aが完全に各軸受42の両側縁部422間内、424間内に没入されて各軸受42が取付プレートB2の取付孔B20を完全に通過し、取付ベース1の平面41全周縁部のフランジ411が(防水パッキン61を介して)取付プレートB2の一方の面側で取付孔B20の全周縁部に当接するとともに、各軸受42内の各フック43は取付プレートB2の取付孔B20の通り抜けにより取付プレートB20の他方の面側で各フック43間のコイルスプリング45の付勢力(コイルスプリング45の弾性復帰)により各係止爪43Aが各軸受42間から各軸受42の両側縁部422、424方向に回動し各軸受42の両側縁部422間、424間から外側に突出されて、取付孔B20の各短辺方向の縁部に弾性係止される。ここで、このヒンジ本体1は、図3に示したように、各フック43の回動中心が各フック43の一端の縁部431側で外側一方の側縁部432寄りに設けられ、各フック43の他端の縁部433が円の中心を各フック43の回動中心よりも各フック43の一端の縁部431に近くかつ内側他方の側縁部434寄りの位置におく円弧状に形成されたことで、各フック43は、図9に示すように、各係止爪43Aの外側への回動とともに各係止爪43Aの円弧状の部分が取付孔B20の縁部に向けて迫り出して、取付孔B20の短辺方向の各縁部に食い込み、これにより、取付ベース4の平面41のフランジ411は(防水パッキン61を介して)取付プレートB2の一方の面側で取付孔B20の全周縁部に圧接されて、ヒンジ本体1が取付プレートB2に強固に取り付け固定される。このようにしてヒンジ本体1を筐体Bにワンタッチで確実に固定することができる。
このヒンジ羽根2を取付プレートD1の取付孔D10に取り付ける場合、ヒンジ羽根2の取付ベース5の平面51に防水パッキン62を被着してから、ヒンジ羽根2のヒンジブロック5Aを一対の軸受52を横向きにすることで取付プレートD1の取付孔D10に合せ、ヒンジブロック5Aを各フック53とともに取付プレートD1の取付孔D10に差し込み、押し込む(ワンプッシュする)。
このようにすると、図11に示すように、ヒンジ羽根2はヒンジブロック5Aが、各軸受52の両側縁部522、524及び各外側(外向き)の平面が先端から中間へ、中間から基端へ取付プレートD1の取付孔D10の短辺方向及び長辺方向の各縁部を摺動しつつ、取付プレートD1の取付孔D10を通過する。この間、各軸受52の両側縁部522間、524間から外側に突出される各フック53の各係止爪53Aは取付プレートD1の取付孔D10の各短辺方向の縁部に接触して押圧され、各係止爪53Aが各フック53間のコイルスプリング55(図5参照)の付勢力に抗して(コイルスプリング55を圧縮しながら)各軸受52間に向けて回動し各軸受52の両側縁部522間内、524間内に没入されていく。そして(ヒンジ羽根2が取付孔D10に押し込まれた瞬間)、各係止爪5Aが完全に各軸受52の両側縁部522間内、524間内に没入されて各軸受52が取付プレートD1の取付孔D10を完全に通過し、取付ベース5は平面51全周縁部のフランジ511が(防水パッキン62を介して)取付プレートD1の一方の面側で取付孔D10の全周縁部に当接するとともに、各軸受52内の各フック53は取付プレートD1の取付孔D10の通り抜けにより取付プレートD1の他方の面側で各フック53間のコイルスプリング55(図5参照)の付勢力(コイルスプリング55の弾性復帰)により各係止爪53Aが各軸受52間から各軸受52の両側縁部522、524方向に回動し各軸受52の両側縁部522間、524間から外側に突出されて、取付孔D10の各短辺方向の縁部に弾性係止される。ここで、このヒンジ羽根2は、図6に示したように、各フック53の回動中心が各フック53の一端の縁部531側に設けられ、各フック53の他端の縁部533は円の中心を各フック53の回動中心よりも各フック53の一端の縁部531に近くかつ内側他方の側縁部534寄りの位置におく円弧状に形成されることで、各フック53は、図11に示すように、各係止爪53Aの外側への回動とともに各係止爪53Aの円弧状の部分が取付孔D10の縁部に向けて迫り出して、取付孔D10の短辺方向の各縁部に食い込み、これにより、取付ベース5の平面51のフランジ511は(防水パッキン62を介して)取付プレートD1の一方の面側で取付孔D10の全周縁部に圧接されて、ヒンジ羽根2が取付プレートD1に強固に取り付け固定される。このようにしてヒンジ羽根2を扉Dにワンタッチで確実に固定することができる。また、このヒンジ羽根2にあっては、一対のフック53のヒンジ本体1の各フック43とは異なる形状により、各フック53、各軸受52を共にヒンジ本体1の各フック43、各軸受42よりも小型化することができ、扉の側部で角部に近い箇所にも簡易に取り付けることができる。
この場合、まず、ヒンジ本体1の上下の各ヒンジピン挿通部47にヒンジピン3をなす各ピン3A、3Bを挿入し、各ピン3A、3Bの先端側所定の位置の係止溝31(図7参照)と上下の各ヒンジピン挿通部47内のヒンジピンストッパー491dとを係合させて、各ピン3A、3Bを上下の各ヒンジピン挿通部47内に保持してヒンジピン3を待機させる。続いて、筐体B側のヒンジ本体1の上下のヒンジピン挿通部47間の間欠部48に扉D側のヒンジ羽根2のヒンジブロック5Aのヒンジピン挿通部57側の略半部を嵌め込み、相互のヒンジピン挿通部47、57を連通させる。そして、この状態からヒンジ本体1の上下の各ヒンジピン挿通部47内に保持され待機中の各ピン3A、3Bを押し込んで、各ピン3A、3Bの先端側所定の位置の係止溝31(図7参照)と上下の各ヒンジピン挿通部47内のヒンジピンストッパー491dとの係合を係止ガイド311(図7参照)により解除し、各ピン3A、3Bの外周面でヒンジピンストッパー491dを押し退けながら各ピン3A、3Bをヒンジ本体1の上下の各ヒンジピン挿通部47からヒンジ羽根2のヒンジピン挿通部57(の略半分)まで挿通させると、各ピン3A、3Bの外周面の中間部所定の位置の係止溝32(図7参照)に係止ガイド321(図7参照)の案内によりヒンジピンストッパー491dが係止され、各ピン3A、3Bが軸方向の動きを規制されて固定される。このようにしてヒンジ本体1とヒンジ羽根2がヒンジピン3により連結され、筐体Bに扉Dが回動可能に取り付けられる。
(1)このヒンジ本体1では、一対のフック43はそれぞれ、一端の縁部431側で外側一方の側縁部432寄りに回動中心として軸挿通部430が設けられ、他端側の縁部433が円の中心を回動中心よりも一端の縁部431に近くかつ内側他方の側縁部434寄りの位置におく円弧状に形成されることで、このヒンジ本体1を取付プレートの取付孔に通しワンプッシュした後の各フック43を、各係止爪43Aの外側への回動とともにこの係止爪43Aの円弧状の部分が取付孔の縁部に向けて迫り出して、取付孔の縁部に食い付かせることができ、これにより、取付ベース4の平面41のフランジ411を取付プレートの取付孔の全周縁部に圧接させ、取付プレートを取付ベース4と一対のフック43との間で締め付けて、ヒンジ本体1を取付プレートに確実に固定することができる。
(2)このヒンジ本体1では、一対のフック43はそれぞれ、外側一方の側縁部432が各軸受42の各側縁部422、424と平行に形成され、一端の縁部431で、外側一方の側縁部432側の一部が円の中心を回動中心におく円弧状に形成され、内側他方の側縁部434側の残部が回動中心を対称中心として外側一方の側縁部432と対称的に斜めに形成され、内側他方の側縁部434が外側一方の側縁部432と平行に又は平行よりも少し開く方向に向けて形成されることで、各フック43を角形の一対の軸受42内に各係止爪43Aのみが各軸受42の両側縁部422間、424間から出没可能に配置することができる。
この場合、取付ベース4の平面41で一対の軸受42間の両端部にそれぞれ受け部412が形成され、各フック43の他端の縁部433で内側他方の側縁部434側の端部にそれぞれストッパー435が形成されて、取付ベース4の各受け部412と各フック43の各ストッパー435との係合により、各フック43の各軸受42から突出方向への過度の回動を規制されるので、各フック43の各軸受42からの飛び出しを確実に防止することができ、各フック43の係止爪43Aを各軸受42の両側縁部422間、424間から確実に出没させることができる。
また、この場合、一対のフック43の内側他方の側縁部434に筒状の孔436が形成され、ばね部材としてコイルスプリング45を採用され、コイルスプリング45が両端を各フック43の各孔436に保持されて各フック43間に介装されるようにしたので、各フック43を簡単な構造で各軸受42の両側縁部422、424方向に確実に回動付勢することができる。
さらに、この場合、一対のフック43の各孔436は、一対の軸受42が各フック43とともに取付プレートの取付孔に通される前又は後で、各フック43の各係止爪43Aが各軸受42の両側縁部422間、424間から突出されたときに、コイルスプリング45を取付ベース4側に凸の円弧状に変形案内可能に、各フック43の内側他方の側縁部434に対して所定の角度を付けて形成され、かつ各孔436の各フック43の他端の縁部433側の内周面の一部437が、一対の軸受42が各フック43とともに取付プレートの取付孔に通される間で、各フック43の係止爪43Aが各軸受42の両側縁部422間、424間に没入されるときに、コイルスプリング45を取付ベース4とは反対側に凸の円弧状に変形案内可能に、孔436の奥側から開口側に向けて漸次拡径される所定の角度の傾斜を付けて形成されるので、コイルスプリング45の伸縮変形を良好にし、各フック43の各係止爪43Aを各軸受42の両側縁部422間、424間から確実かつ円滑に出没させることができる。
(3)ヒンジ羽根2では、一対のフック53はそれぞれ、一端の縁部531側に回動中心として軸挿通部530が設けられ、他端側の縁部533が円の中心を回動中心よりも一端の縁部531に近くかつ内側他方の側縁部534寄りの位置におく円弧状に形成されることで、このヒンジ羽根2を取付プレートの取付孔に通しワンプッシュした後の各フック53を、各係止爪53Aの外側への回動とともにこの係止爪53Aの円弧状の部分を取付孔の縁部に向けて迫り出して、取付孔の縁部に食い付かせることができ、これにより、取付ベース5の平面51のフランジ511を取付プレートの取付孔の全周縁部の周辺に圧接させ、取付プレートを取付ベース5と一対のフック53との間で締め付けて、ヒンジ羽根2を取付プレートに確実に固定することができる。
(4)ヒンジ羽根2では、一対のフック53はそれぞれ、外側一方の側縁部532が各軸受52の各側縁部522、524と平行に形成され、一端の縁部531が円の中心を回動中心におく円弧状に形成され、内側他方の側縁部534が外側一方の側縁部532と対称的に外側一方の側縁部532と平行よりも少し開く方向に向けて形成されることで、各フック53を角形の一対の軸受52内に各係止爪53Aのみが各軸受52の両側縁部522間、524間から出没可能に配置することができる。
この場合、一対の軸受52の突出端521側で一対のフック53の一端の周囲にそれぞれ受け部512が形成され、各フック53の一端の周面にそれぞれストッパー535が形成されて、各軸受52間の各受け部512と各フック53の各ストッパー535との係合により、各フック53の各軸受52から突出方向への過度の回動を規制されるので、各フック53の各軸受52からの飛び出しを確実に防止することができ、各フック53の係止爪53Aを各軸受52の両側縁部522間、524間から確実に出没させることができる。
また、この場合、一対のフック53の内側他方の側縁部534に筒状の孔536が形成され、ばね部材としてコイルスプリング55を採用され、コイルスプリング55が両端を各フック53の各孔536に保持されて各フック53間に介装されるようにしたので、各フック53を簡単な構造で各軸受52の両側縁部522、524方向に確実に回動付勢することができる。
さらに、この場合、一対のフック53の各孔536は、一対の軸受52が各フック53とともに取付プレートの取付孔に通される前又は後で、各フック53の各係止爪53Aが各軸受52の両側縁部522間、524間から突出されたときに、コイルスプリング55を取付ベース5側に凸の円弧状に変形案内可能に、各フック53の内側他方の側縁部534に対して所定の角度を付けて形成され、かつ各孔536の各フック53の一端の縁部531側の内周面の一部537が、一対の軸受52が各フック53とともに取付プレートの取付孔に通される間で、各フック53の係止爪53Aが各軸受52の両側縁部522間、524間に没入されたときに、コイルスプリング55を取付ベース5とは反対側に凸の円弧状に変形案内可能に、孔536の奥側から開口側に向けて漸次拡径される所定の角度の傾斜を付けて形成されるので、コイルスプリング55の伸縮変形を良好にし、各フック53の各係止爪53Aを各軸受52の両側縁部522間、524間から確実かつ円滑に出没させることができる。
また、ヒンジ本体1について、一対のフック43はそれぞれ、外側一方の側縁部432が各軸受42の各側縁部422、424と平行に形成され、一端の縁部431で、外側一方の側縁部432側の一部が円の中心を回動中心におく円弧状に形成され、内側他方の側縁部434側の残部が回動中心を対称中心として外側一方の側縁部432と対称的に斜めに形成され、内側他方の側縁部434が外側一方の側縁部432と平行に又は平行よりも少し開く方向に向けて形成されるものとしたが、ヒンジ羽根2と同様に、一対のフックはそれぞれ、外側一方の側縁部が各軸受の各側縁部と平行に形成され、一端の縁部が回動中心に円の中心をおく円弧状に形成され、内側他方の側縁部が外側一方の側縁部と対称的に外側一方の側縁部と平行よりも少し開く方向に向けて形成されるものとしてもよい。
さらに、ヒンジ本体1について、取付ベース4の平面41で一対の軸受42間の両端部にそれぞれ受け部412が形成され、各フック43の他端の縁部433で内側他方の側縁部434側の端部にそれぞれストッパー435が形成されて、取付ベース4の各受け部412と各フック43の各ストッパー435との係合により、各フック43の各軸受42から突出方向への過度の回動を規制されるものとしたが、ヒンジ羽根2と同様に、一対の軸受の突出端側で一対のフックの一端の周囲にそれぞれ受け部が形成され、各フックの一端の周面にそれぞれストッパーが形成されて、各軸受間の各受け部と各フックの各ストッパーとの係合により、各フックの各軸受から突出方向への過度の回動を規制されるものとしてもよい。
このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、ヒンジ羽根2について、一対のフック53はそれぞれ、外側一方の側縁部532が各軸受52の各側縁部522、524と平行に形成され、一端の縁部531が円の中心を回動中心におく円弧状に形成され、内側他方の側縁部534が外側一方の側縁部532と対称的に外側一方の側縁部532と平行よりも少し開く方向に向けて形成されるものとしたが、ヒンジ本体1と同様に、一対のフックはそれぞれ、外側一方の側縁部が各軸受の各側縁部と平行に形成され、一端の縁部で、外側一方の側縁部側の一部が円の中心を回動中心におく円弧状に形成され、内側他方の側縁部側の残部が回動中心を対称中心として外側一方の側縁部と対称的に斜めに形成され、内側他方の側縁部が外側一方の側縁部と平行に又は平行よりも少し開く方向に向けて形成されるものとしてもよい。
さらに、ヒンジ羽根2について、一対の軸受52の突出端521側で一対のフック53の一端の周囲にそれぞれ受け部512が形成され、各フック53の一端の周面にそれぞれストッパー535が形成されて、各軸受52間の各受け部512と各フック53の各ストッパー535との係合により、各フック53の各軸受52から突出方向への過度の回動を規制されるものとしたが、ヒンジ本体1と同様に、取付ベースの平面で一対の軸受間の両端部にそれぞれ受け部が形成され、各フックの他端の縁部で内側他方の側縁部側の端部にそれぞれストッパーが形成されて、取付ベースの各受け部と各フックの各ストッパーとの係合により、各フックの各軸受から突出方向への過度の回動を規制されるものとしてもよい。
このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
図23にワンタッチ取付ヒンジを示している。
図23に示すように、このワンタッチ取付ヒンジH2(以下、単にヒンジH2という場合がある。)は、筐体と扉とを含む2部材のうち、一方の部材の平面状のヒンジ本体側の取付部に取り付けられ、筒状のヒンジピン挿通部47を有するヒンジ本体1と、他方の部材のコーナー部で2方向の面からなるヒンジ羽根側の取付部に取り付けられ、筒状のヒンジピン挿通部57を有するヒンジ羽根2と、ヒンジ本体1とヒンジ羽根2の各ヒンジピン挿通部47、57に挿通され、これらヒンジ本体1及びヒンジ羽根2を連結するヒンジピン3とを備え、一方の部材に対して他方の部材を回動可能に結合するものであって、このヒンジH2においては、ヒンジ本体1はヒンジ本体側の取付部に、ヒンジ羽根2はヒンジ羽根側の取付部に、それぞれ、ワンタッチで取り付け可能な特別な取付構造を有する。
図13に示すように、ヒンジ本体1は、ヒンジ本体側の取付部に当接可能な平面41を有するヒンジ本体取付ベース4と、ヒンジ本体取付ベース4の平面41の周縁部をフランジ411として残され、平面41から平行に突出されるヒンジ本体側の一対の軸受42と、各々、ヒンジ本体側の一対の軸受42間に嵌合可能に略コマ状に形成されて、ヒンジ本体側の一対の軸受42間に嵌合可能に配置されて当該各軸受42(の内面)に対向される両側部で当該各軸受42の突出端421側に対応する一端の縁部431側に回動中心を設けられ、ヒンジ本体側の一対の軸受42間に嵌合配置されて当該各軸受42間から外側に表れる外面部432から他端の縁部433にかけてを係止爪43Aとし、ヒンジ本体側の一対の軸受42間に当該各軸受42の一方の両側縁部422側と他方の両側縁部424側に対称的に嵌合配置され、ヒンジ本体側の一対の軸受42の突出端421側の両側に一対の軸44を介して回動可能に支持されて、各係止爪43Aをヒンジ本体側の一対の軸受42の一方の両側縁部422間と他方の両側縁部424間から出没可能に配置されるヒンジ本体側の一対のフック43と、ヒンジ本体側の一対のフック43間に又は当該各フック43とヒンジ本体側の一対の軸受42間との間に介装され、各係止爪43Aを常態としてヒンジ本体側の一対の軸受42の一方の両側縁部422間と他方の両側縁部424間から突出可能に回動付勢するヒンジ本体側のばね部材45(図14(b)参照)とを備えて構成される。
このようにして各フック43は一端の縁部431側に回動中心を設けられ、外面部432から他端の縁部433にかけてを係止爪43Aとし、一対の軸受42間に、各軸受42の突出端421側で一対の軸44を介して垂直方向に回動可能に支持されて、各係止爪43Aが各軸受42の上下の両側縁部422間、424間から出没可能に配置され、各フック43間に介装されるコイルスプリング45により係止爪43Aが常態として各軸受42の上下の両側縁部422間、424間から外方へ突出される。なお、各フック43の内面部434の先端側とヒンジ本体取付ベース4の各受け部412は係合可能になっており、これらの係合により、各フック43の各軸受42から突出方向への過度の回動、すなわち各フック43の各軸受42からの飛び出しが規制される。
図16、図17に示すように、ヒンジ羽根2は、ヒンジ羽根側の取付部にその2方向の面に跨って当接可能な2つの平面511、512を有するヒンジ羽根取付ベース5と、ヒンジ羽根取付ベース5の2つの平面511、512の周縁部をフランジ513として残されて当該各平面511、512間にブロック5Aが形成され、ブロック5Aにおいてヒンジ羽根取付ベース5の2つの平面511、512のうちヒンジ羽根側の取付部の一方向の面側に対応する一方の平面511とは反対側に位置する面からヒンジ本体1とヒンジ羽根2の各ヒンジピン挿通部47、57に挿通されるヒンジピン3の挿通方向に並列に突出されるヒンジ羽根側の一対の軸受52、及びブロック5Aにおいてヒンジピン3の挿通方向に対して交差方向になる2面でヒンジ羽根取付ベース5の一方の平面511に隣接する縁部にそれぞれヒンジ羽根側の取付部の一方向の面の厚みよりも僅かに大きく形成されるヒンジ羽根側の2つの溝56と、ヒンジ羽根側の一対の軸受52間に嵌合可能に略コマ状に形成され、ヒンジ羽根側の一対の軸受52間に嵌合可能に配置されて当該各軸受52の内面に対向される両側部でヒンジ羽根取付ベース5の他方の平面512から離間される一端の縁部531側に回動中心を設けられ、ヒンジ羽根側の一対の軸受52間に嵌合配置されて当該各軸受52間から外側に表れる外面部532から他端の縁部533にかけてを係止爪53Aとし、ヒンジ羽根側の一対の軸受52間に嵌合配置され、ヒンジ羽根側の一対の軸受52のヒンジ羽根取付ベース5の他方の平面512から離間される一端側に軸54を介して回動可能に支持されて、係止爪53Aをヒンジ羽根2の一対の軸受52の両突出端521間から出没可能に配置されるヒンジ羽根側のフック53と、ヒンジ羽根側のフック53とヒンジ羽根側の一対の軸受52間との間に介装され、係止爪53Aを常態としてヒンジ羽根側の一対の軸受52の各突出端521間から突出可能に回動付勢するヒンジ羽根側のばね部材55とを備えて構成される。
なお、図19、図21に示すように、ラックは、筐体Bと扉Dとからなる。図19に示すように、筐体Bは、正面の開口周囲に固定枠B1が設けられ、この固定枠B1の片側一方の側部プレートB2にヒンジ本体1が取り付けられる。この側部プレートB2が既述のヒンジ本体側の取付部に該当する。以下、この側部プレートB2をヒンジ本体側の取付部B2という。このヒンジ本体側の取付部B2の上下両端所定の位置にそれぞれ、取付孔B20(図19には上端の取付孔B20のみ図示。)が形成される。この場合、これらの取付孔B20はヒンジ本体側の取付部B2にヒンジ本体1の一対の軸受42を嵌装可能に角形(この場合、略長方形)に形成される。図21に示すように、扉Dは、四角形の正面プレートと4側部プレートからなり、正面プレートd1と左側部プレートd2との間のコーナー部D1に2面間に跨ってヒンジ羽根2が取り付けられる。このコーナー部D1が既述のヒンジ羽根側の取付部に該当する。以下、このコーナー部D1をヒンジ羽根側の取付部D1という。このヒンジ羽根側の取付部D1の上下両端所定の位置にそれぞれ、取付孔D10(図21には上端の取付孔D10のみ図示。)が形成される。この場合、これらの取付穴D10は、ヒンジ羽根側の取付部D1において正面プレートd1(他方向の面)にヒンジ羽根側の一対の軸受52を嵌装可能に角形(この場合、略長方形)に開口D101(他方向の面側の開口)が穿設され、左側部プレートd2(一方向の面)に正面プレートd1側の開口D101に連通してヒンジ羽根2のブロック5Aの各溝56に係合可能に2つの係止縁部D103を有する角形(この場合、略長方形)で、正面プレートd1側の開口D101よりも係止縁部D103がある分だけ高さの低い開口D102が穿設されて、2面に跨った2つの連続した開口D101、D102として形成される。
このようにすると、図19、図20に示すように、ヒンジ本体1は各軸受42が、各軸受42の一方の両側縁部422、他方の両側縁部424及び各外側(外向き)の平面が先端から中間へ、中間から基端へヒンジ本体側の取付部B2の取付孔B20の短辺方向及び長辺方向の各縁部を摺動しつつ、ヒンジ本体側の取付部B2の取付孔B20を通過する。この間、各軸受42の一方の両側縁部422、他方の両側縁部424から外側に突出される各フック43の各係止爪43Aは取付プレートB2の取付孔B20の各短辺方向の縁部に接触して押圧され、各係止爪43Aが各フック43間のコイルスプリング45の付勢力に抗して(コイルスプリング45を圧縮しながら)各軸受42間に向けて回動し各軸受42の一方の両側縁部422間内、他方の両側縁部424間内に没入されていく。そして(ヒンジ本体1が取付孔B20に押し込まれた瞬間)、各係止爪43Aが完全に各軸受42の各両側縁部422間内、424間内に没入されて各軸受42がヒンジ本体側の取付部B2の取付孔B20を完全に通過し、ヒンジ本体取付ベース4の平面41全周縁部のフランジ411が(防水パッキン61を介して)ヒンジ本体側の取付部B2の一方の面側で取付孔B20の全周縁部に当接するとともに、各軸受42内の各フック43はヒンジ本体側の取付部B2の取付孔B20の通り抜けによりヒンジ本体側の取付部B20の他方の面側で各フック43間のコイルスプリング45の付勢力(コイルスプリング45の弾性復帰)により各係止爪43Aが各軸受42間から各軸受42の両側縁部422、424方向に回動し各軸受42の各両側縁部422間、424間から外側に突出されて、取付孔B20の各短辺方向の縁部に弾性係止される。ここで、このヒンジ本体1は、図15に示したように、各フック43の回動中心が各フック43の一端の縁部431側に設けられ、各フック43の他端の縁部433が円の中心を各フック43の回動中心よりも各フック43の一端の縁部431に近くかつ内面部434寄りの位置におく円弧状に形成されたことで、各フック43は、図19に示すように、各係止爪43Aの外側への回動とともに各係止爪43Aの円弧状の部分が取付孔B20の縁部に向けて迫り出して、取付孔B20の短辺方向の各縁部に食い込み、これにより、取付ベース4の平面41のフランジ411は(防水パッキン61を介して)ヒンジ本体側の取付部B2の一方の面側で取付孔B20の全周縁部に圧接されて、ヒンジ本体1がヒンジ本体側の取付部B2に強固に取り付け固定される。このようにしてヒンジ本体1を筐体Bにワンタッチで確実に固定することができる。図24にこのヒンジ本体1を異なる厚さの2種類の取付プレートに適用した場合を示している。このヒンジ本体1のフック43特有の係止爪43Aの形状、特に他端の縁部433の円弧形状により、取付プレートの厚さが異なる場合でも、各係止爪43Aの円弧状の部分を取付孔B20の縁部に向けて迫り出して確実に食い込ませることができる。
このヒンジ羽根2をヒンジ羽根側の取付部D1の取付孔D10に取り付ける場合、ヒンジ羽根2のブロック5Aを一対の軸受52を横向きにすることで取付プレートD1の取付孔D10の特に正面プレートd1側の開口D101に合せ、ブロック5Aをフック53とともにヒンジ羽根側の取付部D1の取付孔D10に正面プレートd1側の開口D101から差し込み、押し込む(ワンプッシュする)。
このようにすると、図21、図22に示すように、ヒンジ羽根2は、ブロック5Aの上下面の各溝56にヒンジ羽根側の取付部D1の取付穴D10の左側部プレートd2側の開口D102の各係止縁部D103が係合しながら、ブロック5Aの側面の各軸受52の各突出端521及び上下の各面が先端から中間へ、中間から基端へヒンジ羽根側の取付部D1の取付孔D10、すなわち正面プレートd1の開口D101の長辺方向及び短辺方向の各縁部を摺動しつつ、ヒンジ羽根側の取付部D1の取付孔D10(正面プレートd1の開口D101)を通過する。この間、各軸受52の各突出端521間から外側に突出されるフック53の係止爪53Aはヒンジ羽根側の取付部D1の取付孔D10(正面プレートd1の開口D101)の各長辺方向の縁部に接触して押圧され、係止爪53Aがフック53と一対の軸受52間の底部との間のコイルスプリング55の付勢力に抗して(コイルスプリング55を圧縮しながら)各軸受52間に向けて回動し各軸受52の各突出端521間に没入されていく。そして(ヒンジ羽根2が取付孔D10(正面プレートd1の開口D101)に押し込まれた瞬間)、ブロック5Aの各溝56とヒンジ羽根側の取付部D1の左側部プレートd2側の開口D102の各係止縁部D103が完全に係合し、係止爪5Aが完全に各軸受52の各突出端521間内に没入されて各軸受52がヒンジ羽根側の取付部D1の取付孔D10(正面プレートd1の開口D101)を完全に通過し、ヒンジ羽根取付ベース5は平面511、512全周縁部のフランジ513がヒンジ羽根側の取付部D1の一方の面側で取付孔D10の全周縁部に当接するとともに、各軸受52内のフック53はヒンジ羽根側の取付部D1の取付孔D10(正面プレートd1の開口D101)の通り抜けによりヒンジ羽根側の取付部D1の他方の面側でフック53と各軸受52間の底部との間のコイルスプリング55の付勢力(コイルスプリング55の弾性復帰)により係止爪53Aが各軸受52間から各軸受52の各突出端521方向に回動し各軸受52の各突出端521間から外側に突出されて、取付孔D10(正面プレートd1の開口D101)の長辺方向の縁部に弾性係止される。ここで、このヒンジ羽根2は、図18に示したように、フック53の回動中心がフック53の一端の縁部531側に設けられ、フック53の他端の縁部533は円の中心を各フック53の回動中心よりも各フック53の一端の縁部531に近くかつ内面部534寄りの位置におく円弧状に形成されることで、フック53は、図22に示すように、係止爪53Aの外側への回動とともに係止爪53Aの円弧状の部分が取付孔D10の縁部に向けて迫り出して、取付孔D10の長辺方向の縁部に食い込み、これにより、ヒンジ羽根取付ベース5の平面51のフランジ513はヒンジ側の取付部D1の一方の面側で取付孔D10の全周縁部に圧接されて、ヒンジ羽根2がヒンジ側の取付部D1に強固に取り付け固定される。このようにしてヒンジ羽根2を扉Dにワンタッチで確実に固定することができる。図24にこのヒンジ羽根2を異なる厚さの2種類の取付プレートに適用した場合を示している。このヒンジ羽根2のフック53特有の係止爪53Aの形状、特に他端の縁部533の円弧形状により、取付プレートの厚さが異なる場合でも、各係止爪53Aの円弧状の部分を取付孔D10の縁部に向けて迫り出して確実に食い込ませることができる。
なお、このヒンジ羽根2にあっては、フック53のヒンジ本体1の各フック43とは異なる形状により、フック53、各軸受52を共にヒンジ本体1の各フック43、各軸受42よりも小型化することができ、扉の側部で角部に近い箇所にも簡易に取り付けることができる。
この場合、まず、ヒンジ本体1のヒンジ本体取付ベース4の間欠部48にヒンジ羽根2のヒンジ羽根取付ベース5のブロック5Aが嵌め込まれ、ヒンジ本体取付ベース4の上下ヒンジピン挿通部47U、47Dとヒンジ羽根2のブロック5Aのヒンジピン挿通部57が合わせられ、ヒンジピン3がヒンジ本体1の上のヒンジピン挿通部47Uからヒンジ羽根2のヒンジピン挿通部57を通して、ヒンジ本体1の下のヒンジピン挿通部47Dに挿通されて、ヒンジ本体1とヒンジ羽根2がヒンジピン3により連結され、筐体Bに扉Dが回動可能に取り付けられる。
(1)ヒンジ羽根2のフック53は、一端の縁部531側に回動中心として軸挿通部530が設けられ、他端側の縁部533が円の中心を回動中心よりも一端の縁部531に近くかつ内面部534寄りの位置におく円弧状に形成されることで、このヒンジ羽根2をヒンジ羽根側の取付部D1の取付孔D10に通しワンプッシュすると、係止爪53Aの外側への回動とともにこの係止爪53Aの円弧状の部分を取付孔D10の縁部に向けて迫り出して、取付孔D10の縁部に食い付かせることができ、これにより、ヒンジ羽根取付ベース5の平面51のフランジ511をヒンジ羽根側の取付部B2の取付孔B20の全周縁部の周辺に圧接させ、ヒンジ羽根側の取付部B2をヒンジ羽根取付ベース5とフック53との間で締め付けて、ヒンジ羽根2をヒンジ羽根側の取付部B2に確実に固定することができる。
(2)ヒンジ羽根2のフック53は、外面部532が各軸受52の各突出端521と平行に形成され、一端の縁部531が断面略V字形の突状に形成され、他端の縁部533が円弧状に形成され、内面部534が外面部532と対称的に外側一方の側縁部532と平行よりも少し開く方向に向けて形成されることで、フック53を角形の一対の軸受52内に各係止爪53Aのみが各軸受52の各突出端521間から出没可能に配置することができる。
この場合、フック53の内面部534の一端側を傾斜面とし、これが一対の軸受52の底部に係合されて、フック53の各軸受52から突出方向への過度の回動を規制されるので、フック53の各軸受52からの飛び出しを確実に防止することができる。
また、この場合、フック53の内面部534に筒状の孔536が形成され、ばね部材としてコイルスプリング55を採用され、コイルスプリング55が一端をフック53の孔536に保持され、他端をヒンジ羽根側の一対の軸受52間の底部に保持されて、フック53と各軸受52間との間に介装されるので、フック53を簡単な構造で各軸受52の各突出端521方向に確実に回動付勢することができる。
さらに、この場合、フック53の孔536は、一対の軸受52がフック53とともにヒンジ羽根側の取付部D1の取付孔D10に通される前又は後で、フック53の係止爪53Aが各軸受52の各突出端521間から突出されたときに、コイルスプリング55を取付ベース5側に凸の円弧状に変形案内可能に、各フック53の内面部534に対して所定の角度を付けて形成され、かつ各孔536の各フック53の一端の縁部531側又は他端の縁部533側の内周面の一部が、一対の軸受52がフック53とともにヒンジ羽根側の取付部D1の取付孔D10に通される間で、フック53の係止爪53Aが各軸受52の各突出端521間に没入されたときに、コイルスプリング55をヒンジ羽根取付ベース5とは反対側に凸の円弧状に変形案内可能に、孔536の奥側から開口側に向けて漸次拡径される所定の角度の傾斜を付けて形成されるので、コイルスプリング55の伸縮変形を良好にし、フック53の係止爪53Aを各軸受52の各突出端521間から確実かつ円滑に出没させることができる。
(3)ヒンジ本体1の一対のフック43はそれぞれ、一端の縁部431側に回動中心として軸挿通部430が設けられ、他端側の縁部433が円の中心を回動中心よりも一端の縁部431に近くかつ内面部434寄りの位置におく円弧状に形成されることで、このヒンジ本体1をヒンジ本体側の取付部B2の取付孔B20に通しワンプッシュすると、各係止爪43Aの外側への回動とともにこの係止爪43Aの円弧状の部分が取付孔B20の縁部に向けて迫り出して、取付孔B20の縁部に食い付かせることができ、これにより、ヒンジ本体取付ベース4の平面41のフランジ411をヒンジ本体側の取付部B2の取付孔B20の全周縁部に圧接させ、ヒンジ本体側の取付部B2をヒンジ本体取付ベース4と一対のフック43との間で締め付けて、ヒンジ本体1をヒンジ本体側の取付部B2に確実に固定することができる。
この場合、一対のフック43の内面部434に筒状の孔436が形成され、ばね部材としてコイルスプリング45を採用され、コイルスプリング45が両端を各フック43の各孔436に保持されて各フック43間に介装されるようにしたので、各フック43を簡単な構造で各軸受42の両側縁部422、424方向に確実に回動付勢することができる。
また、この場合、一対のフック43の各孔436は、一対の軸受42が各フック43とともにヒンジ本体側の取付部B2の取付孔B20に通される前又は後で、各フック43の各係止爪43Aが各軸受42の両側縁部422間、424間から突出されたときに、コイルスプリング45を取付ベース4側に凸の円弧状に変形案内可能に、各フック43の内面部434に対して所定の角度を付けて形成され、かつ各孔436の各フック43の一端の縁部431側又は他端の縁部433側の内周面の一部が、一対の軸受42が各フック43とともにヒンジ本体側の取付部B2の取付孔B20に通される間で、各フック43の係止爪43Aが各軸受42の両側縁部422間、424間に没入されるときに、コイルスプリング45をヒンジ本体取付ベース4とは反対側に凸の円弧状に変形案内可能に、孔436の奥側から開口側に向けて漸次拡径される所定の角度の傾斜を付けて形成されるので、コイルスプリング45の伸縮変形を良好にし、各フック43の各係止爪43Aを各軸受42の両側縁部422間、424間から確実かつ円滑に出没させることができる。
また、ばね部材55には、コイルスプリングに代えて、トーションスプリングや板ばねなどが用いられてもよい。
H ワンタッチ取付ヒンジ
1 ヒンジ本体
2 ヒンジ羽根
3 ヒンジピン
3A、3B ピン
31 係止溝
311 係止ガイド
32 係止溝
321 係止ガイド
33 溝
4 取付ベース
41 平面
41a 長辺側の縁部
41b 短辺側の縁部
411 フランジ
412 受け部
42 軸受
421 突出端
422 側縁部
423 軸挿通部
424 側縁部
425 テーパ状の溝
43 フック
430 軸挿通部
431 一端の縁部
432 外側一方の側縁部
433 他端の縁部
434 内側他方の側縁部
43A 係止爪
435 ストッパー
436 孔
437 内周面の一部
44 軸
45 ばね部材(コイルスプリング)
46 ヒンジアーム
47 ヒンジピン挿通部
47U 上のヒンジピン挿通部
47D 下のヒンジピン挿通部
48 間欠部
491 溝
491a 両側の溝
491b 中間の溝
491c 突片
491d ヒンジピンストッパー
5 取付ベース
51 平面
51a 長辺側の縁部
51b 短辺側の縁部
511 フランジ
512 受け部
5A ヒンジブロック
52 軸受
521 突出端
522 側縁部
523 軸挿通部
524 側縁部
53 フック
530 軸挿通部
531 一端の縁部
532 外側一方の側縁部
533 他端の縁部
534 内側他方の側縁部
53A 係止爪
535 ストッパー
536 孔
537 内周面の一部
54 軸
55 ばね部材(コイルスプリング)
57 ヒンジピン挿通部
570 孔
61、62 防水パッキン
R ラック
B 筐体
B1 固定枠
B2 側部プレート(取付プレート)
B20 孔
D 扉
D1 側部(取付プレート)
D10 取付孔
(第2の実施の形態)
H2 ワンタッチ取付ヒンジ
1 ヒンジ本体
2 ヒンジ羽根
3 ヒンジピン
4 ヒンジ本体取付ベース
4A 本体部
41 平面
41a 長辺側の縁部
41b 短辺側の縁部
411 フランジ
412 受け部
413 リブを有する面
414 曲面形状を有する面
42 ヒンジ本体側の一対の軸受
421 突出端
422 側縁部
423 軸挿通部
424 側縁部
425 テーパ状の溝
43 ヒンジ本体側の一対のフック
430 軸挿通部
431 一端の縁部
432 外面部
433 他端の縁部
434 内面部
43A 係止爪
435 ストッパー
436 孔
44 軸
45 ヒンジ本体側のばね部材(コイルスプリング)
46 ヒンジアーム
47 ヒンジピン挿通部
47U 上のヒンジピン挿通部
47D 下のヒンジピン挿通部
48 間欠部
5 ヒンジ羽根取付ベース
511、512 平面
511a 一方のプレート
512a 他方のプレート
513 フランジ
5A ブロック
52 軸受
521 突出端
523 軸挿通部
53 フック
530 軸挿通部
53S 側面部
531 一端の縁部
532 外面部
533 他端の縁部
534 内面部
53A 係止爪
535 ストッパー
536 孔
54 軸
55 ばね部材(コイルスプリング)
56 溝
57 ヒンジピン挿通部
61 防水パッキン
R ラック
B 筐体
B1 固定枠
B2 側部プレート(ヒンジ本体側の取付部)
B20 取付孔
D 扉
d1 正面プレート
d2 左側部プレート
D1 コーナー部(ヒンジ羽根側の取付部)
D10 取付孔
D101 開口
D102 開口
D103 係止縁部
Claims (5)
- 筐体と扉とを含む2部材のうち、一方の部材の平面状のヒンジ本体側の取付部に取り付けられ、筒状のヒンジピン挿通部を有するヒンジ本体と、他方の部材のコーナー部で2方向の面からなるヒンジ羽根側の取付部に取り付けられ、筒状のヒンジピン挿通部を有するヒンジ羽根と、前記ヒンジ本体と前記ヒンジ羽根の各ヒンジピン挿通部に挿通され、これらヒンジ本体及びヒンジ羽根を連結するヒンジピンとを備え、一方の部材に対して他方の部材を回動可能に結合するヒンジであって、
前記ヒンジ羽根は、
前記ヒンジ羽根側の取付部にその2方向の面に跨って当接可能な2つの平面を有するヒンジ羽根取付ベースと、
前記ヒンジ羽根取付ベースの2つの平面の周縁部をフランジとして残されて当該各平面間にブロックが形成され、前記ブロックにおいて前記ヒンジ羽根取付ベースの前記2つの平面のうち前記ヒンジ羽根側の取付部の一方向の面側に対応する一方の平面とは反対側に位置する面から前記ヒンジ本体と前記ヒンジ羽根の各ヒンジピン挿通部に挿通される前記ヒンジピンの挿通方向に並列に突出されるヒンジ羽根側の一対の軸受、及び前記ブロックにおいて前記ヒンジピンの挿通方向に対して交差方向になる2面で前記ヒンジ羽根取付ベースの前記一方の平面に隣接する縁部にそれぞれ前記ヒンジ羽根側の取付部の前記一方向の面の厚みよりも僅かに大きく形成されるヒンジ羽根側の2つの溝と、
前記ヒンジ羽根側の一対の軸受間に嵌合可能に略コマ状に形成されて、前記ヒンジ羽根側の一対の軸受間に嵌合可能に配置されて当該各軸受に対向される両側部で前記ヒンジ羽根取付ベースの他方の平面から離間される一端の縁部側に回動中心を設けられ、前記ヒンジ羽根側の一対の軸受間に嵌合配置されて当該各軸受間から外側に表れる外面部から他端の縁部にかけてを係止爪とし、前記ヒンジ羽根側の一対の軸受間に嵌合配置され、前記ヒンジ羽根側の一対の軸受の前記ヒンジ羽根取付ベースの他方の平面から離間される一端側に軸を介して回動可能に支持されて、前記係止爪を前記ヒンジ羽根の一対の軸受の各突出端間から出没可能に配置されるヒンジ羽根側のフックと、
前記ヒンジ羽根側のフックと前記ヒンジ羽根側の一対の軸受間との間に介装され、前記係止爪を常態として前記ヒンジ羽根側の一対の軸受の各突出端間から突出可能に回動付勢するヒンジ羽根側のばね部材と、
を備え、
前記ヒンジ羽根側の取付部に、前記ヒンジ羽根側の取付部の前記一方向の面に対して他方向の面に形成され、前記ヒンジ羽根側のブロックを一対の軸受とともに嵌装可能な他方向の面側の開口と前記ヒンジ羽根側の取付部の前記一方向の面に前記他方向の面側の開口に連通して形成され、前記ヒンジ羽根の前記ブロックの各溝に係合可能な2つの係止縁部を有する一方向の面側の開口とからなるヒンジ羽根側の取付孔を形成されて、
前記ヒンジ羽根は、前記ヒンジ羽根側のブロック及び一対の軸受が前記フックとともに前記ヒンジ羽根側の取付孔の前記他方向の面側の開口に前記ヒンジ羽根側の取付部の一方の面側から他方の面側に向けてワンプッシュで通されて、前記一方の面側で前記ヒンジ羽根取付ベースのフランジが前記ヒンジ羽根側の取付孔の縁部周囲に圧接されるとともに、前記他方の面側で、前記ヒンジ羽根側の2つの溝と前記ヒンジ羽根側の取付孔の前記一方向の面側の開口の前記各係止縁部が係合し、前記ヒンジ羽根側のフックの前記係止爪が前記ヒンジ羽根側の取付孔の前記他方向の開口の縁部又は縁部周囲に係止されて、前記ヒンジ羽根側の取付部に取り付けられる、
ことを特徴とするワンタッチ取付ヒンジ。 - フックは、一端の縁部側に回動中心として軸挿通部が設けられ、他端側の縁部が円の中心を前記回動中心よりも前記一端部の縁部側でかつ外面部とは反対側の内面部寄りの位置におく円弧状に形成される請求項1に記載のワンタッチ取付ヒンジ。
- フックは、外面部がヒンジ羽根側の一対の軸受の各突出端と略平行に形成され、一端の縁部が断面略V字形の突状に形成され、内面部が前記外面部と対称的に前記外面部と平行に又は平行よりも少し開く方向に向けて形成される請求項2に記載のワンタッチ取付ヒンジ。
- フックの内面部に筒状の孔が形成され、ばね部材としてコイルスプリングを採用され、前記コイルスプリングが一端を前記フックの孔に保持され、他端をヒンジ羽根側の一対の軸受間の底部に保持されて、前記フックと前記各軸受間との間に介装される請求項1乃至3のいずれかに記載のワンタッチ取付ヒンジ。
- ヒンジ本体は、
ヒンジ本体側の取付部に当接可能な平面を有するヒンジ本体取付ベースと、
前記ヒンジ本体取付ベースの前記平面の周縁部をフランジとして残され、前記平面から 平行に突出されるヒンジ本体側の一対の軸受と、
各々、前記ヒンジ本体側の一対の軸受間に嵌合可能に略コマ状に形成されて、前記ヒンジ本体側の一対の軸受間に嵌合可能に配置されて当該各軸受に対向される両側部で当該各軸受の突出端側に対応する一端の縁部側に回動中心を設けられ、前記ヒンジ本体側の一対の軸受間に嵌合配置されて当該各軸受間から外側に表れる外面部から他端の縁部にかけてを係止爪とし、前記ヒンジ本体側の一対の軸受間に当該各軸受の一方の両側縁部側と他方の両側縁部側に対称的に嵌合配置され、前記ヒンジ本体側の一対の軸受の突出端側の両側に一対の軸を介して回動可能に支持されて、前記各係止爪を前記ヒンジ本体側の一対の軸受の一方の両側縁部間と他方の両側縁部間から出没可能に配置されるヒンジ本体側の一対のフックと、
前記ヒンジ本体側の一対のフック間に又は当該各フックと前記ヒンジ本体側の一対の軸 受間との間に介装され、前記各係止爪を常態として前記ヒンジ本体側の一対の軸受の一方 の両側縁部間と他方の両側縁部間から突出可能に回動付勢するヒンジ本体側のばね部材と、
を備え、
前記ヒンジ本体側の取付部に前記ヒンジ本体側の一対の軸受を嵌装可能にヒンジ本体側の取付孔を形成されて、
前記ヒンジ本体は、前記ヒンジ本体側の一対の軸受が前記各係止爪とともに前記ヒンジ本体側の取付部の前記ヒンジ本体側の取付孔に当該取付部の一方の面側から他方の面側に向けてワンプッシュで通されて、前記一方の面側で前記ヒンジ本体取付ベースのフランジが前記ヒンジ本体側の取付孔の縁部周囲に圧接されるとともに、前記他方の面側で前記ヒンジ本体側の各フックの前記各係止爪が前記ヒンジ本体側の取付孔の縁部又は縁部周囲に係止されて、前記ヒンジ本体側の取付部に取り付けられる、
請求項1乃至4のいずれかに記載のワンタッチ取付ヒンジ。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018215379 | 2018-11-16 | ||
JP2018215379 | 2018-11-16 | ||
JP2019078707A JP7253962B2 (ja) | 2018-11-16 | 2019-04-17 | ワンタッチ取付ヒンジ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019078707A Division JP7253962B2 (ja) | 2018-11-16 | 2019-04-17 | ワンタッチ取付ヒンジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023053153A JP2023053153A (ja) | 2023-04-12 |
JP7400133B2 true JP7400133B2 (ja) | 2023-12-18 |
Family
ID=70907001
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019078707A Active JP7253962B2 (ja) | 2018-11-16 | 2019-04-17 | ワンタッチ取付ヒンジ |
JP2023019082A Active JP7400133B2 (ja) | 2018-11-16 | 2023-02-10 | ワンタッチ取付ヒンジ |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019078707A Active JP7253962B2 (ja) | 2018-11-16 | 2019-04-17 | ワンタッチ取付ヒンジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP7253962B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007518907A (ja) | 2004-01-26 | 2007-07-12 | ラムザウア ディーター | 開口部に取付けるためのヒンジ |
US20090134639A1 (en) | 2005-06-03 | 2009-05-28 | Dieter Ramsauer | Snap-action closure suitable for a thin-walled cabinet |
JP2010185232A (ja) | 2009-02-13 | 2010-08-26 | Takigen Mfg Co Ltd | ヒンジ装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2925533B1 (ja) * | 1998-04-24 | 1999-07-28 | 三菱電機株式会社 | 回転式ドアパネル |
-
2019
- 2019-04-17 JP JP2019078707A patent/JP7253962B2/ja active Active
-
2023
- 2023-02-10 JP JP2023019082A patent/JP7400133B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007518907A (ja) | 2004-01-26 | 2007-07-12 | ラムザウア ディーター | 開口部に取付けるためのヒンジ |
US20090134639A1 (en) | 2005-06-03 | 2009-05-28 | Dieter Ramsauer | Snap-action closure suitable for a thin-walled cabinet |
JP2010185232A (ja) | 2009-02-13 | 2010-08-26 | Takigen Mfg Co Ltd | ヒンジ装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2023053153A (ja) | 2023-04-12 |
JP2020084751A (ja) | 2020-06-04 |
JP7253962B2 (ja) | 2023-04-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7593237B2 (en) | Expansion card retention assembly | |
JP2008138875A (ja) | ヒンジ機構 | |
JP5084585B2 (ja) | 連結部品の目隠しキャップの装着構造 | |
JP6567353B2 (ja) | 回転把手 | |
JP6208916B2 (ja) | ヒンジ | |
JPWO2011058615A1 (ja) | ヒンジ装置 | |
JP7400133B2 (ja) | ワンタッチ取付ヒンジ | |
TWI502326B (zh) | 門板裝置及儲存設備 | |
JP5050733B2 (ja) | ロック装置 | |
US9462919B2 (en) | Damper locking mechanism for toilet seat | |
JP4018093B2 (ja) | ヒンジ機構 | |
JP5170738B2 (ja) | 電気機器収納用箱の蝶番構造 | |
JP4145903B2 (ja) | 封印装置 | |
JP4983344B2 (ja) | ヒンジ装置及びそのヒンジ装置を用いた機器 | |
JP2005203322A (ja) | 基板への電子部品取付構造 | |
JP2006236608A (ja) | スイッチ装置 | |
JP7390146B2 (ja) | 端子固定装置 | |
TW201241294A (en) | Door closing system | |
US20050094995A1 (en) | Dial structure | |
JP6873573B2 (ja) | ヒンジ装置 | |
JP2001354280A (ja) | 板材収納枠 | |
JP3168288B2 (ja) | 開口部の蓋用掛止具 | |
JP5517684B2 (ja) | ロック機構 | |
JP4539632B2 (ja) | ヒンジ装置及びそのヒンジ装置を用いた機器 | |
JP2006070927A (ja) | ヒンジ機構 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230912 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231016 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20231114 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20231206 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7400133 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |