JP3249642B2 - 無線電話装置 - Google Patents

無線電話装置

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JP3249642B2 JP16160093A JP16160093A JP3249642B2 JP 3249642 B2 JP3249642 B2 JP 3249642B2 JP 16160093 A JP16160093 A JP 16160093A JP 16160093 A JP16160093 A JP 16160093A JP 3249642 B2 JP3249642 B2 JP 3249642B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内線通話を行う際、
子機間の距離に応じて自動通話経路の切り替えを行うこ
とができる無線電話装置、子機が親機を介して外線と
発着信および通話を行う無線電話装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、無線電話装置の発展は目覚ましい
ものがあり、無線電話親機に対し、複数の無線電話子機
が使用可能であったり、携帯電話のように移動しながら
も電話をかけるサービスも提供されている。また、一般
オフィスや工場などの事業所内では、部屋から部屋へ、
建物から建物へ持ち歩くことができる無線電話装置シス
テムが構内交換機に接続された形で検討されている。
【0003】図16は従来の無線電話装置の構成例を示す
ブロック図である。図16において、101は無線電話装置
に収容される第1の子機、102は第1の子機101の主制御
を行うマイクロプロセッサ等により構成される子機制御
手段、103は、音声データおよび制御データの変復調を
行い、後述する第2の子機112とのデータの通信を行う
子機通信手段、104は、音声データおよび制御データの
変復調を行い、後述する第1の接続装置113とのデータ
の通信を行う接続装置通信手段、105は電話番号入力の
ためのプッシュボタンやその他の機能を有するボタンお
よびスイッチ等で構成される操作手段、106は、内線発
呼を行った際、発呼側子機内の前記子機通信手段103に
より受信される被呼側子機からの受信データの通信エラ
ーレートの検出を行うエラーレート検出手段、107は、
内線発呼を行った際、被呼側子機からの応答時間を管理
するタイマ管理手段、108は無線電話装置に収容される
すべての子機およびすべての接続装置の識別コードを記
憶する識別コード記憶手段(ここでは、説明を簡易化す
るために、子機に与えられている識別コードと内線番号
とは同一のものとする)、109は操作手段105から入力さ
れた呼び出し先の内線番号を一時記憶する呼出先内線番
号一時記憶手段、110は受信音声手段および送信音声信
号を処理する音声インタフェース手段、111は後述する
第2の子機112および第1の接続装置113と電波の送受信
を行うアンテナ、112は第1の子機101と同様の構成をと
る第2の子機、113は、内線通話および外線通話の際、
無線部において子機とのインタフェースをとる第1の接
続装置、114は第1の接続装置113と同様の構成をとる第
2の接続装置、115は無線電話装置において呼制御,通
話路の接続/開放等の制御をつかさどる制御装置、116
は制御装置115の制御を行うマイクロプロセッサ等によ
り構成される主制御手段、117は、内線通話および外線
通話の際、通話路の接続/開放を行う通話路スイッチ、
118は制御データおよび音声データの多重/分離等を行
い、第1の接続装置113および第2の接続装置114とのイ
ンタフェースをとる接続装置インタフェース手段であ
る。
【0004】ここで無線電話装置において、すべての子
機およびすべての接続装置には識別コード(以下、ID
コードという)があり、本従来例においては、第1の子
機101には“001”、第2の子機112には“002”、
第1の接続装置113には“003”、第2の接続装置114
には“004”というIDコードが与えられているもの
とする。そして、第1の子機101は第1の接続装置113と
電波の送受信が行えるゾーンに位置し、第2の子機112
は第2の接続装置114と電波の送受信が行えるゾーンに
位置しているものとする。
【0005】以上のように構成された無線電話装置につ
いて、以下、第1の子機101から第2の子機112に対して
内線電話を行う場合についての説明を図16および図17を
参照して行う。まず、発呼者は内線発呼を行うために、
第1の子機101内の操作手段105に備えられた内線キー
(図示せず)を押下する(S101)。そのとき、子機制御手
段102は内線キーが押下されることにより子機通信手段1
03を起動状態にし、接続装置通信手段104を非起動状態
にする(S102)。次に、発呼者は被呼側である第2の子
機112の内線番号“002”を押下する(S103)。そのと
き、押下された内線番号情報が呼出先内線番号一時記憶
手段109に一時記憶される(S104)。次に、内線番号を含
む発呼データを送信するための発呼キー(図示せず)を押
下する(S105)。発呼キーが押下させることにより、前
記内線番号情報を含む発呼信号が子機通信手段103から
制御チャネルへ発信される(S106)。このとき、発呼信
号が発信されると同時に、応答信号のエラーレートを検
出するエラーレート検出手段106と、タイマ管理手段107
が起動する(S107)。このとき第1の子機101と第2の子
機112が電波の強度において十分通信できる範囲内に位
置している場合、第2の子機112から正常な応答信号が
返ってくるので(S108,S109)、直接子機どうしの内線
通話が可能であると判断し、有線部の通話路を使用しな
い子機どうしの通話ができる(S110)。
【0006】しかし、第1の子機101と第2の子機112が
電波の強度において、十分通信できる範囲内に位置して
おらず、応答信号が規定時間内に返ってこない場合(S1
08のNO)、タイマ管理手段107によってタイムアウトが発
生し(S111)、子機制御手段102は子機通信手段103から
接続装置通信手段104へと発呼信号の発信切り替えをす
ることで(S112)、有線部の通話路を使用した通話経路
による内線発呼に切り替えられる。また、応答信号が返
ってきても電波の強度が弱く、ノイズ等の原因でエラー
レート検出手段106により規定値以上のエラーレートが
検出された場合(S109のYES)も同時に、子機制御手段10
2は子機通信手段103から接続装置通信手段104へと発呼
信号の発信切り替えをすることで(S112)、有線部の通
話路を使用した通話経路による内線発呼に切り替えられ
る。子機制御手段102により起動状態となった接続装置
通信手段104は、新たにIDコードを含む発呼信号を第
1の接続装置113に対して送出する(S113)。発呼信号を
受信した第1の接続装置113はIDコードを確認し、第
1の子機101に対しIDコードを含んだ応答信号を返送
する。この後、第1の子機101は空き通話チャネルを捕
捉した後(S114)、前記呼出先内線番号一時記憶手段109
に記憶されている被呼側である第2の子機112のダイヤ
ル情報を送出する(S115)。その後、制御装置115内の主
制御手段116は通話路スイッチ117の接続を行うことによ
って通話路が形成され、有線部を介した通話経路での通
話が可能となる(S116)。
【0007】また、図18はTDMA(time division mul
tiple access)方式の無線通話システムにおけるスロッ
トの構成例を示すものである。TDMA方式は、図18に
示すように制御用チャネル,通話用チャネルのデータを
時分割・多重化された送受信のスロットに乗せて、デー
タの送受信および通話を行うものである。図18は4チャ
ネル多重の場合の例を示している。また、図19は従来例
の無線電話親機の構成(4チャネル多重の場合)を、図20
は従来例の無線電話子機の構成(4チャネル多重の場合)
である。
【0008】上記従来例の無線電話装置における内線発
信および外線発信の方法を図19,図20について、以下に
述べる。図19において、130は無線電話親機であり、131
は無線信号を空気中へ送信したり空気中から受信する機
能を有するアンテナ、132は、TDMA方式を用いて通
話チャネルと制御チャネルのディジタル信号を無線信号
へ変換したり、逆に無線信号をディジタル信号に変換す
る機能を有する無線インタフェース部、133は、TDM
A方式の各送信スロットに乗せるデータを記憶し、無線
インタフェース部132への入力となる送信用バッファ、1
34は無線インタフェース部132からの出力を記憶する受
信用バッファ、135はディジタル/アナログ変換,アナ
ログ/ディジタル変換を行うCODEC、136は外線と
のインタフェースをとる外線インタフェース部、137は
外線、138はTDMA方式のスロット管理を行うスロッ
ト管理部、139はこれらを管理する制御部である。
【0009】図20において、140は無線電話子機、141は
無線信号を空気中へ送信したり空気中から受信する機能
を有するアンテナ、142は、TDMA方式を用いて通話
チャネルと制御チャネルのディジタル信号を無線信号へ
変換したり、逆に無線信号をディジタル信号に変換する
機能を有する無線インタフェース部、143は、TDMA
方式の各送信スロットに乗せるデータを記憶し、無線イ
ンタフェース部142への入力とする送信用バッファ、144
は無線インタフェース部142からの出力を記憶する受信
用バッファ、145はディジタル/アナログ変換,アナロ
グ/ディジタル変換,トーン生成を行うCODEC、14
6は通話のための音声入力手段であるマイク、147は音声
出力手段であるスピーカ、148はTDMA方式のスロッ
ト管理を行うスロット管理部、150は通話相手を選択す
るためのダイヤル入力部、151は無線電話子機140と通話
を行うための内線通話ボタン、152は外線と通話を行う
ための外線通話ボタン、149はこれらを管理する制御部
である。
【0010】図21を用いて、上記に示す従来の無線電話
装置における無線電話子機間通話シーケンスを説明す
る。まず、着信側の無線電話子機-1の使用者が内線通話
ボタン151を押下して(S120)着信を待つ。発信側の無線
電話子機-2が、内線通話ボタン151を押下し(S121)、内
線番号をダイヤル入力部150にて押下すると(S122)、デ
ータリンク確立要求のメッセージを制御チャネル用のス
ロット(図20ではスロット1)に書き込むと、無線インタ
フェース部142,アンテナ141を介して空気中に送出され
る(S123)。着信側の無線電話子機-1のアンテナ141が制
御チャネルのメッセージを受信し、無線インタフェース
部142を経て受信用バッファ144に書き込まれ、制御部14
9で処理される。データリンク確立要求を受けた制御部1
49は、データリンク確立応答のメッセージを送信用バッ
ファ143の制御用チャネルのスロット(図20ではスロット
1)に書き込み、無線電話子機-2に送信する(S124)。こ
れらのシーケンスにより2つの無線電話子機間のデータ
リンクが確立する。次に、無線電話子機-2は、S122に
て押下された発信先内線番号と、子機間通話使用のスロ
ット番号の情報を含む発呼メッセージを制御チャネル上
で、無線電話子機-1に送信する(S125)。このとき、発
呼メッセージに記入したスロット番号に相当するスロッ
ト管理部148のスロット使用方法の欄に無線電話子機間
通話の情報を書き込む。無線電話子機-1の制御部149は
発呼のメッセージを受信すると、そのメッセージ内の発
信先内線番号が自分の内線番号であれば、同期メッセー
ジを制御チャネル上で送信する(S126)。このとき、発
呼メッセージ内のスロット番号に相当するスロット管理
部148のスロット使用方法の欄に無線電話子機間通話の
情報を書き込む。無線電話子機-2は、同期メッセージを
受信すると、リングバックトーンをCODEC145から
スピーカ147に送出し(S128)、同期メッセージを制御チ
ャネル上で送信する(S127)。同期メッセージを受信し
た無線電話子機-1は、リンギングを開始し(S129)、着
信があることを使用者に伝える。無線電話子機-1の使用
者が、内線通話ボタン151を押下すると(S130)、リンギ
ングを停止し(S131)、応答メッセージを制御チャネル
上で無線電話子機-2に送信する(S132)。応答を受けた
無線電話子機-2は、リングバックトーンを停止し(S13
3)、同期メッセージを通話チャネル上で送信する(S13
4)。通話チャネル上で同期メッセージを受信した無線電
話子機-1は、通話チャネル上で同期メッセージを無線電
話子機-2に送信し(S135)、通話中へ移行する(S136)。
無線電話子機-2は通話チャネル上で同期メッセージを受
信すると通話中へ移行する(S136)。
【0011】このとき、無線電話子機の制御部149は、
スロット管理部148の情報を検索すると子機間通話とな
っており、以下の送受信の切り替え処理を行う。マイク
146より入力された音声信号はCODEC145を通じて送
信用バッファ143へ送られ、無線インタフェース部142,
アンテナ141を介して、相手無線電話子機に送信され
る。また、アンテナ141から受信された無線信号は,無
線インタフェース部142,受信用バッファ144,CODE
C145を介して、スピーカ147へ送られる。
【0012】次に、図22を用いて、従来の無線電話子機
の外線発信,通話シーケンスを説明する。まず、無線電
話子機使用者が、外線通話ボタン152を押下し(S141)、
外線番号をダイヤル入力部150にて押下すると(S142)、
データリンク確立要求のメッセージを制御チャネル用の
スロット(図20ではスロット1)に書き込むと、無線イン
タフェース部142,アンテナ141を介して空気中に送出さ
れる(S143)。無線電話親機のアンテナ131が制御チャネ
ルのメッセージを受信すると、無線インタフェース部13
2を経て受信用バッファ134に書き込まれ、制御部139で
処理される。データリンク確立要求を受けた制御部139
は、データリンク確立応答のメッセージを送信用バッフ
ァ133の制御用チャネルのスロット(図19ではスロット
1)に書き込み、無線電話子機に送信する(S144)。これ
らのシーケンスにより無線電話親機−子機間のデータリ
ンクが確立する。次に、無線電話子機は、押下された外
線番号を含む発呼メッセージを制御チャネル上で、無線
電話親機に送信する(S145)。無線電話親機の制御部139
は発呼のメッセージを受信すると、外線への発呼処理を
行う(S146)。無線電話親機の制御部139は外線からの応
答を検知すると(S148)、外線通話用のスロットを選択
し、対応するスロット管理部138の選択されたスロット
番号の使用方法の欄に外線通話の情報を書き込み、外線
通話用のスロットの情報を含む応答のメッセージを無線
電話子機に送信する(S147)。応答メッセージを受信し
た無線電話子機は、応答メッセージ内の外線通話用のス
ロット番号に対応するスロット管理部148のスロット番
号の欄に外線通話の情報を書き込み、同期メッセージを
通話チャネル上で送信する(S149)。同期メッセージを
受信した無線電話親機は、同期メッセージを通話チャネ
ル上で送信し(S150)、通話中へ移行する(S151)。無線
電話子機は同期メッセージを通話チャネル上で受信する
と通話状態へと移行する(S150)。
【0013】このとき、無線電話子機の制御部149は、
スロット管理部148の情報を検索すると外線通話となっ
ており、以下の送受信の切り替え処理を行う。マイク14
6より入力された音声信号はCODEC145を通じて送信
用バッファ143へ送られ、無線インタフェース部142,ア
ンテナ141を介して、無線電話親機に送信される。ま
た、アンテナ141から受信された無線信号は,無線イン
タフェース部142,受信用バッファ144,CODEC145
を介して、スピーカ147へ送られる。また、無線電話親
機の制御部139は、スロット管理部138の情報を検索する
と、外線−子機通話となっており、以下の切り替え処理
を行う。外線137より入力された音声信号は、外線イン
タフェース部136,CODEC135を通じて、送信用バッ
ファ133へ送られ、無線インタフェース部132,アンテナ
131を介して無線電話子機に送信される。また、アンテ
ナ131から受信された無線信号は無線インタフェース部1
32,受信用バッファ134,CODEC135,外線インタフ
ェース部136を介して外線137へ送られる。
【0014】さらに、無線電話装置システムの基地局と
移動局の通信方法として、基地局を分散配置し、同一周
波数帯域の繰り返し利用により収容できる移動局数を多
くするマルチゾーン方式が採用されている。この方式で
はサービスエリアを比較的狭いゾーンに区切って出力が
低い電波で周波数を繰り返し利用するので、送信電力の
低減や収容移動局数を多くとることができるといった長
所があるが、ゾーン間を移動する移動局の位置を追跡
し、通話を継続する技術が必要になり、様々な方法が実
現されてきた。
【0015】図23は従来の無線電話装置の基地局および
移動局の構成例を示すものである。基地局162には自己
の識別コードが書き込まれた基地局ID記憶部167が設
けられている。移動局161が発信する場合には、第1の
制御部168は基地局ID記憶部166に記憶されている基地
局IDと音声を基地局間無線インタフェース169を介し
て送信する。移動局間無線インタフェース170を介して
識別コードを受信した基地局162では、第2の制御部172
によって、受信した基地局IDと基地局ID記憶部167
に記憶されている識別コードを比較し、この両者が一致
したことを検出して内線184を通して通話することがで
きる。
【0016】移動局161が着信する場合には、基地局162
は、移動局161が自己の無線ゾーン内に位置しているか
どうかを把握しておく必要がある。無線ゾーンとは、基
地局162の電波が正常に届いて移動局161と正常に通信可
能な範囲である。基地局162は次のように動作する。基
地局162には移動局161が自己の無線ゾーン内に位置する
ことを示す移動局IDの管理テーブルを有した位置登録
管理部175が設けられており、着信時に基地局162は位置
登録管理部175の情報により移動局161が無線ゾーン内に
位置しているか確認して、内線184を接続する。具体的
には、第2の制御部172は無線ゾーン内に移動局161が存
在していることを位置登録管理部175の情報から確認
すると、移動局ID記憶部174に書き込まれている移
動局IDと音声を移動局間無線インタフェース170を介
して送信する。基地局間無線インタフェース169を介し
て識別コードを受信した移動局161では、第1の制御部1
68によって受信した移動局IDと移動局ID記憶部173
に記憶されている識別コードとを比較し、この両者が一
致したことを検出して移動局161と通話できる。
【0017】このような構成で移動局161が基地局162の
無線ゾーン(以下、第1無線ゾーンという)から第1無線
ゾーンに隣接する他の無線ゾーンへ通話中に移動する場
合を考える。この場合、移動局161の第1の制御部168は
基地局間無線インタフェース169から受信される電波状
態の劣化によってハンドオフ要求を基地局162へ送出す
る。基地局162は制御装置(図示せず)へ有線接続された
内線184で移動局161からのハンドオフ要求を送出する。
制御装置は基地局162の周辺基地局へ移動局161との電波
状態を受信させ、また空きチャネル状態を調べる。制御
装置は、周辺基地局より受信した電波状態が規定値以上
であり、かつ周辺基地局に空きチャネルがあれば、その
チャネル番号と周辺基地局への識別コードを基地局162
を介して移動局161へ送信し、移動局161は受信したチャ
ネルに切り替えて周辺基地局を通して通話を継続する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】(1) しかしながら、図
16で説明した従来の無線電話装置では、内線通話を行う
際、発呼時にしか通話経路の自動設定を行わず、一旦、
通話経路が設定され通話状態になると通話経路の切り替
えができないため、通話中にユーザ(子機)が移動した場
合、通話が途中で途切れたり、有線部の通話路の有効利
用がなされないという問題を有していた。例えば、発呼
時に直接子機間どうしの通話経路が設定された場合、ユ
ーザが互いに遠ざかる方向に移動し、直接子機間どうし
で通話できる範囲を越えると通話が途中で途切れるた
め、新たに発呼をやり直さなければならないし、また、
発呼時に接続装置を開始有線部の通話路を使用した通話
経路が設定された場合、ユーザが互いに近づく方向に移
動し、直接子機間どうしで通話できる範囲内に位置して
も有線部の通話路は解放されないので、有線部の通話路
の有効利用がなされないという問題を有していた。本第
1の発明は上記問題を解決し、内線通話において、発呼
時に通話経路の自動設定を行う機能に加え、ユーザが通
話中でも子機どうしの距離に応じて通話経路を自動で切
り替える機能を有する無線電話装置を提供することを目
的とするものである。
【0019】(2) また、上記(1)を解決するため、通話
中でも子機どうしの距離に応じて、通話経路を自動で切
り替える機能を与えるために、子機に制御チャネル通信
手段を設け、定期的に制御データの発信を行い応答信号
を監視する場合は、子機の消費電力が増大するという問
題を有していた。本第2の発明は上記問題を解決し、内
線通話中の互いの子機が同じ接続装置のゾーン内に位置
しているか、または隣接する接続装置のゾーン内に位置
しているときのみ、子機が通話路自動切り替えのための
動作を可能にし、子機の消費電力を抑えた無線電話装置
を提供することを目的とする。
【0020】
【0021】
【0022】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明は上記解決し
ようとする課題の第(1)項で述べた目的を達成するため
に、無線電話装置の子機において、内線通話を行うと
き、音声データおよび制御データの変復調を行い子機ど
うしで前記データの送受信を行う子機インタフェース手
段と、接続装置を介した通話を行うとき、音声データお
よび制御データの変復調を行い接続装置と前記データの
送受信を行う接続装置インタフェース手段と、制御チャ
ネルにおいて子機どうしあるいは接続装置と制御データ
の通信を行う制御チャネル通信手段と、通話時に前記制
御チャネル通信手段で受信された受信データの通信エラ
ーレートの検出を行うエラーレート検出手段とを具備
し、さらに、直接子機間通話中、前記エラーレート検出
手段の監視結果が直接子機間通話ができる範囲を越えた
と判明したとき有線部の通話路を使用した内線通話へと
通話経路を切り替え、有線部の通話路を使用した通話
中、前記エラーレート検出手段が直接子機間通話ができ
る範囲に位置したと判定したとき直接子機間通話へと通
話経路を切り替える制御手段を備えたものである。ま
た、無線電話装置の子機において、音声データおよび制
御データの変復調を行い子機どうしでデータの送受信を
行う子機インタフェース手段と、内線通話または外線通
話を行うとき、音声データおよび制御データの変復調を
行い接続装置と前記データの送受信を行う接続装置イン
タフェース手段と、制御チャネルにおいて子機どうしあ
るいは接続装置と制御データの通信を行う制御チャネル
通信手段と、通話チャネルにおいて子機どうしあるいは
接続装置と音声データの通信を行う通話チャネル通信手
段と、動作状態および操作方法等を表示する表示手段
と、動作状態を通話者に通知するためのトーン発生手段
と、発呼時または通話時に、前記制御チャネル通信手段
で受信された受信データの通信エラーレートの検出を行
うエラーレート検出手段と、発呼時または通話時に前記
制御チャネル通信手段からの送信データに対する相手側
子機または接続装置からの応答時間を管理するタイマ管
理手段と、前記無線電話装置に収容されるすべての子機
およびすべての接続装置の識別コードを記憶する識別コ
ード記憶手段と、通話相手の内線番号を一時記憶する通
話先内線番号記憶手段を設けたものである。
【0023】(2) 本発明は上記解決しようとする課題の
第(2)項で述べた目的を達成するために、無線電話装置
の子機において内線通話を行うとき、音声データおよび
制御データの変復調を行い子機どうしで前記データの送
受信を行う子機インタフェース手段と、内線通話または
外線通話を行うとき、音声データおよび制御データの変
復調を行い接続装置と前記データの送受信を行う接続装
置インタフェース手段と、制御チャネルにおいて子機ど
うしあるいは接続装置と制御データの通信を行う制御チ
ャネル通信手段と、通話チャネルにおいて子機どうしあ
るいは接続装置と音声データの通信を行う通話チャネル
通信手段と、発呼時または通話時に、前記制御チャネル
通信手段で受信された受信データの通信エラーレートの
検出を行うエラーレート検出手段と、発呼時または通話
時に、前記制御チャネル通信手段からの送信データに対
する相手側子機または接続装置からの応答時間を管理す
るタイマ管理手段と、前記無線電話装置に収容されるす
べての子機およびすべての接続装置の識別コードを記憶
する識別コード記憶手段と、通話相手の内線番号を一時
記憶する通話先内線番号記憶手段に加え、無線電話装置
の制御装置において、前記無線電話装置に収容されるす
べての子機の位置を検出する位置検出手段を備えたもの
である。
【0024】
【0025】
【0026】
【作用】(1) 内線通話において、直接子機間通話の場
合、子機は通話チャネル通信手段によって音声データの
通信を接続装置インタフェース手段を介して行うと同時
に、制御チャネル通信手段によって制御データを定期的
に子機インタフェース手段を介して相手側子機に対し送
出する。有線部の通話路を使用した内線通話の場合、子
機の通話チャネル通信手段によって音声データの通信を
接続装置インタフェース手段を介して行うと同時に、制
御チャネル通信手段によって制御データを定期的に子機
インタフェース手段を介して相手側子機に対し送出す
る。前記制御データに対する応答信号の状態をエラーレ
ート検出手段およびタイマ管理手段により監視すること
で、ユーザの移動によって変化する子機間の相互距離を
判断し、直接子機間通話できる範囲の境界付近になった
場合、通話先内線番号記憶手段に記憶している内線番号
と識別コード記憶手段によって割り出される相手子機の
識別コードを含む通話経路切り替え要求データを接続装
置に送信することで、直接子機間通話から有線部の通話
路を使用した内線通話へ、または有線部の通話路を使用
した内線通話から直接子機間通話へと通話経路を自動で
切り替えるとともに、表示手段およびトーン発生手段に
よってユーザへその旨を通知する。
【0027】(2) 制御装置内の位置検出手段は、無線電
話装置に収容されるすべての子機の位置を検出してお
り、互いの子機の位置関係を子機に通知する。内線通話
中の2台の子機が同じ接続装置のゾーンに位置している
か、または隣接する接続装置のゾーンに位置していると
きは、互いの子機は通話チャネル通信手段によって音声
データの通信を子機インタフェース手段または接続装置
インタフェース手段を介して行うと同時に、制御チャネ
ル通信手段によって制御データを定期的に子機インタフ
ェース手段を介して相手側子機に対し送出する。その
後、エラーレート検出手段およびタイマ管理手段により
子機間の相互距離が判断され、最適な通話経路が設定さ
れる。また、内線通話中の2台の子機が同じ接続装置の
ゾーンか、または隣接する接続装置のゾーンに位置して
いないときは、直接子機間で通話できる可能性はないの
で、制御装置はその旨を子機に通知することで、子機は
相手側子機への定期的な制御データの送出を停止させる
とともに、エラーレート検出手段およびタイマ管理手段
の動作も停止させる。
【0028】
【0029】
【0030】
【実施例】以下、本第1の発明の実施例について、図面
を参照しながら説明する。図1は本第1の発明の一実施
例における無線電話装置の構成を示すブロック図であ
る。図1において、11は無線電話装置に収容される第1
の子機、12は第1の子機11の主制御を行うマイクロプロ
セッサ等により構成される子機制御手段、13は、音声デ
ータおよび制御データの変復調を行い、後述する第2の
子機26とのデータの送受信を行う子機インタフェース手
段、14は、音声データおよび制御データの変復調を行
い、後述する第1の接続装置27とのデータの送受信を行
う接続装置インタフェース手段、15は制御チャネルにお
いて子機どうしあるいは接続装置と制御データの通信を
行う制御チャネル通信手段、16は通話チャネルにおいて
子機どうしあるいは接続装置と音声データの通信を行う
通話チャネル通信手段、17は電話番号入力のためのプッ
シュボタンやその他の機能を有するボタンおよびスイッ
チ等で構成される操作手段、18は動作状態および操作方
法等を表示する表示手段、19は動作状態を通話者に通知
するためのトーン発生手段、20は発呼時または通話時に
前記制御チャネル通信手段15で受信される受信データの
通信エラーレートの検出を行うエラーレート検出手段、
21は発呼時または通話時に前記制御チャネル通信手段15
からの送信データに対する相手側子機または接続装置か
らの応答時間を管理するタイマ管理手段、22は前記無線
電話装置に収容されるすべての子機およびすべての接続
装置の識別コードを記憶する識別コード記憶手段(ここ
では、説明を簡易化するために、子機に与えられている
IDコードと内線番号とは同一のものとする)、23は発
呼者から入力された呼び出し先の内線番号を一時記憶す
る通話先内線番号記憶手段、24は受信音声信号および送
信音声信号を処理する音声インタフェース手段、25は後
述する第2の子機26および第1の接続装置27と電波の送
受信を行うアンテナ、26は第1の子機11と同様の構成を
とる第2の子機、27は、内線通話および外線通話の際、
無線部において子機とのインタフェースをとる第1の接
続装置、28は第1の接続装置27と同様の構成をとる第2
の接続装置、29は無線電話装置において呼制御,通話路
の接続/開放等の制御をつかさどる制御装置、30は制御
装置29の制御を行うマイクロプロセッサ等により構成さ
れる主制御手段、31は、内線通話および外線通話の際、
通話路の接続/開放を行う通話路スイッチ、32は制御デ
ータおよび音声データの多重/分離等を行い、第1の接
続装置27および第2の接続装置28とのインタフェースを
とる接続装置インタフェース手段である。
【0031】ここで無線電話装置において、すべての子
機およびすべての接続装置にはIDコードがあり、本実
施例においては、第1の子機11には“001”、第2の
子機26には“002”、第1の接続装置27には“00
3”、第2の接続装置28には“004”というIDコー
ドが与えられているものとする。そして、第1の子機11
は第1の接続装置27と電波の送受信が行えるゾーンに位
置し、第2の子機26は第2の接続装置28と電波の送受信
が行えるゾーンに位置しているものとする。
【0032】以上のように構成された無線電話装置につ
いて、以下、第1の子機11から第2の子機26に対して内
線電話を行う場合についての説明を図1および図2に沿
って行う。まず、発呼者は内線発呼を行うために、第1
の子機11内の操作手段17に備えられた内線キー(図示せ
ず)を押下する(S11)。そのとき、子機制御手段12は内
線キーが押下されることにより子機インタフェース手段
13を起動状態にし、接続装置インタフェース手段14を非
起動状態にする(S12)。次に、発呼者は被呼側である第
2の子機26の内線番号“002”を押下する(S13)。そ
のとき、押下された内線番号情報が通信先内線番号記憶
手段23に一時記憶される(S14)。次に、内線番号を含む
発呼データを送信するための発呼キー(図示せず)を押下
する(S15)。発呼キーが押下させることにより、前記内
線番号情報を含む発呼信号が制御チャネル通信手段15か
ら子機インタフェース手段13を介し、制御チャネルへ発
信される(S16)。このとき、発呼信号が発信されると同
時に、応答信号のエラーレートを検出するエラーレート
検出手段20と、タイマ管理手段21が起動する(S17)。こ
のとき第1の子機11と第2の子機26が電波の強度におい
て十分通信できる範囲内に位置している場合、第2の子
機26から正常な応答信号が返ってくるので(S18,S1
9)、直接子機どうしの内線通話が可能であると判断し、
有線部の通話路を使用しない子機どうしの通話ができる
(S20)。
【0033】しかし、第1の子機11と第2の子機26が電
波の強度において、十分通信できる範囲内に位置してお
らず、応答信号が規定時間内に返ってこない場合(S18
のNO)、タイマ管理手段21によってタイムアウトが発生
し(S21)、子機制御手段12は子機インタフェース手段13
から接続装置インタフェース手段14へと発呼信号の発信
を切り替えることで(S22)、有線部の通話路を使用した
通話経路による内線発呼に切り替えられる。また、応答
信号が返ってきても電波の強度が弱く、ノイズ等の原因
でエラーレート検出手段20により規定値以上のエラーレ
ートが検出された場合(S19のYES)も同時に、子機制御
手段12は子機インタフェース手段13から接続装置インタ
フェース手段14へと発呼信号の発信を切り替えることで
(S22)、有線部の通話路を使用した通話経路による内線
発呼に切り替えられる。子機制御手段12により起動状態
となった接続装置インタフェース手段14は、新たにID
コードを含む発呼信号を第1の接続装置27に対して送出
する(S23)。発呼信号を受信した第1の接続装置27はI
Dコードを確認し、第1の子機11に対しIDコードを含
んだ応答信号を返送する。この後、第1の子機11は空き
通話チャネルを捕捉した後(S24)、前記通信先内線番号
記憶手段23と識別コード記憶手段22によって割り出され
た被呼側である第3の子機26のダイヤル情報を送出する
(S25)。その後、制御装置29内の主制御手段30は通話路
スイッチ31の接続を行うことによって通話路が形成さ
れ、有線部を介した通話経路での通話が可能となる(S2
6)。
【0034】次に、直接子機間通話中に第1の子機11と
第2の子機26が互いに遠ざかる方向に移動し、直接子機
間通話できる範囲を越えてしまうときの動作の説明を図
1および図3に沿って行う。直接子機間通話中(S28)、
第1の子機11および第2の子機26は通話チャネル通信手
段16によって子機インタフェース手段13を介し音声デー
タの通信を行っている。それと同時に、制御チャネル通
信手段15によって定期的に制御データの発信を行う(S2
9)、このとき、エラーレート検出手段20およびタイマ管
理手段21は前記制御データを監視しており(S30,S3
1)、正常な応答信号がある場合は直接子機間通話を継続
するが(S32)、もし子機どうしが直接子機間通話できる
範囲の境界付近に位置し、規定値以上のエラーレートが
検出されたり、一定時間以内に応答信号が返ってこない
場合は、子機制御手段12は接続装置インタフェース手段
14を起動し(S33)、制御データの発信先を第1の接続装
置27または第2の接続装置28へと切り替える(S34)。そ
の後、制御チャネルによって、第1の子機11と第1の接
続装置27、および第2の子機26と第2の接続装置28との
間で、有線部の通話路を使用した内線通話を行うための
手続きを行う(S35)。そのとき、第1の子機11および第
2の子機26は表示手段18およびトーン発生手段19によっ
て、その旨をユーザに通知する(S36)。その後、制御装
置29内の主制御手段30は、第1の子機11および第2の子
機26に空き通話チャネルを通知し、同時に切り替えるこ
とで直接子機間通話から有線部の通話路を使用した内線
通話へと通話が途切れることなく切り替えることができ
る(S37)。
【0035】次に、有線部の通話路を使用した内線通話
中に第1の子機11と第2の子機26が互いに近づく方向に
移動し、直接子機間通話できる範囲内に位置したときの
動作の説明を図1および図4に沿って行う。有線部の通
話路を使用した内線通話中(S40)、第1の子機11および
第2の子機26は通話チャネル通信手段16によって接続装
置インタフェース手段14を介し第1の接続装置27および
第2の接続装置28と音声データの通信を行っている。そ
れと同時に、制御チャネル通信手段15は子機インタフェ
ース手段13を介し、定期的に制御データを相手側子機に
対し発信する(S41)。このとき、エラーレート検出手段
20およびタイマ管理手段21は前記制御データを監視して
おり(S42,S43)、第1の子機11と第2の子機26が直接
子機間通話できる範囲に位置していない場合は、一定時
間以内に応答信号が返ってこないか、または規定値以上
のエラーレートが検出されるので、前述した通り、音声
データは有線部の通話路を経由して送受信される(S4
4)。もし子機どうしが互いに近づく方向に移動し、直接
子機間通話ができる範囲内に位置した場合、制御データ
に対する応答信号が検出され、その後、エラーレートが
規定値未満になる。このとき、子機制御手段12は制御デ
ータの発信先を子機インタフェース手段13から接続装置
インタフェース手段14へと切り替え(S45)、第1の子機
11と第1の接続装置27、および第2の子機26と第2の接
続装置28との間で、直接子機間通話を行うための手続き
を行う(S46)。そのとき、第1の子機11および第2の子
機26は表示手段18およびトーン発生手段19によって、そ
の旨をユーザに通知する(S47)。その後、制御装置29内
の主制御手段30は、第1の子機11および第2の子機26が
直接子機間通話を行うための制御データを同時に送信す
ることで、有線部の通話路を使用した内線通話から直接
子機間通話へと通話が途切れることなく切り替えること
ができる(S48)。
【0036】上述した動作を行うことによって、第1の
接続装置27および第2の接続装置28の範囲内であれば、
内線通話中にユーザがどこへ移動しても通話が途切れる
ことなく内線通話が行え、また、有線部において無駄な
通話路の使用が削減でき、外線発呼等で必ず有線部の通
話路を使用しなければならないユーザに通話路を開放す
ることができる。
【0037】次に、本第2の発明の実施例について図面
を参照しながら説明する。図5は本第2の発明の実施例
における無線電話装置の構成を示すブロック図である。
図5において、11および26は無線電話装置に収容される
子機、12は第1の子機11の主制御を行うマイクロプロセ
ッサ等により構成される子機制御手段、13は、音声デー
タおよび制御データの変復調を行い、後述する第2の子
機26とのデータの送受信を行う子機インタフェース手
段、14は、音声データおよび制御データの変復調を行
い、後述する接続装置33,34,35とのデータの送受信を
行う接続装置インタフェース手段、15は制御チャネルに
おいて子機どうしあるいは接続装置と制御データの通信
を行う制御チャネル通信手段、16は通話チャネルにおい
て子機どうしあるいは接続装置と音声データの通信を行
う通話チャネル通信手段、17は電話番号入力のためのプ
ッシュボタンやその他の機能を有するボタンおよびスイ
ッチ等で構成される操作手段、18は動作状態および操作
方法等を表示する表示手段、19は動作状態を通話者に通
知するためのトーン発生手段、20は発呼時または通話時
に前記制御チャネル通信手段15で受信される受信データ
の通信エラーレートの検出を行うエラーレート検出手
段、21は発呼時または通話時に前記制御チャネル通信手
段15からの送信データに対する相手側子機または接続装
置からの応答時間を管理するタイマ管理手段、22は前記
無線電話装置に収容されるすべての子機およびすべての
接続装置の識別コードを記憶する識別コード記憶手段、
23は発呼者から入力された呼び出し先の内線番号を一時
記憶する通話先内線番号記憶手段、24は受信音声信号お
よび送信音声信号を処理する音声インタフェース手段、
25は子機11,26間および接続装置33,34,35と電波の送
受信を行うアンテナ、33,34,35は、内線通話および外
線通話の際、無線部において子機とのインタフェースを
とる接続装置、36は無線電話装置において呼制御,通話
路の接続/開放等の制御をつかさどる制御装置、37は制
御装置36の制御を行うマイクロプロセッサ等により構成
される主制御手段、38は、内線通話および外線通話の
際、通話路の接続/開放を行う通話路スイッチ、39は、
制御データおよび音声データの多重/分離等を行い、接
続装置33,34,35とのインタフェースをとる接続装置イ
ンタフェース手段、40は無線電話装置に収容されている
すべての子機の位置を検出する位置検出手段である。こ
こで、無線電話装置において、すべての子機およびすべ
ての接続装置には、IDコードがあり、本実施例におい
ては、第1の子機11には“001”、第2の子機26には
“002”、接続装置33には“003”、接続装置34に
は“004”、接続装置35には“005”というIDコ
ードが与えられているものとする。また、図6に示すよ
うに、接続装置33はゾーン1、接続装置34はゾーン2、
接続装置35はゾーン3において、子機と無線通信ができ
るものとする。
【0038】以上のように構成された無線電話装置につ
いて、内線通話中における無線電話装置の動作の説明を
図5,図6および図7に沿って行う。ここで子機の位置
関係によって形成される通話経路の種類についての説明
を行う。第1の子機11がゾーン1、第2の子機26がゾー
ン3に位置している場合、互いの子機間の距離は遠距離
であるため、必ず有線部の通話路を使用した通話経路で
しか内線通話ができない。第1の子機11と第2の子機26
が同じゾーンに位置している場合、直接子機間通話でき
る位置関係にあるときと、直接子機間通話できない位置
関係にあるときとがある。例えば、第1の子機11がポイ
ント1、第2の子機26がポイント2に位置しているとき
は、子機間の距離は近距離なので直接子機間通話ができ
るが、第1の子機11がポイント1、第2の子機26がポイ
ント3に位置しているときは、子機間の距離は遠距離な
ので直接子機間通話ができない。また、第1の子機11と
第2の子機26が隣接するゾーンに位置している場合も、
直接子機間通話できる位置関係にあるときと、直接子機
間通話できない位置関係にあるときがある。例えば、第
1の子機11がポイント3、第2の子機26がポイント4に
位置しているときは、子機間の距離は近距離なので直接
子機間通話ができるが、第1の子機11がポイント1、第
2の子機26がポイント4に位置しているときは、子機間
の距離が遠距離であるので直接子機間通話ができない。
【0039】次に、上述した子機の位置関係によって形
成される通話経路の種類を踏まえて、以下、無線電話装
置の動作の説明を行う。第1の子機11と第2の子機26が
有線部の通話路を使用した通話経路で内線通話を行って
いる場合(S50)、子機11,26は通話チャネル通信手段16
によって接続装置インタフェース手段14を介し接続装置
33,34,35のいずれかと音声データの通信を行っている
(S51)。このとき、制御装置36内の位置検出手段40は、
子機11,26がどの接続装置のゾーンに位置しているかと
いうことを検出している。
【0040】もし、第1の子機11と第2の子機26が同じ
ゾーンに位置しているか、または隣接するゾーンに位置
している場合は、前述したように直接子機間通話できる
可能性があるので、制御装置36はその旨を示す制御デー
タを制御チャネルを通じ、子機11,26に通知する。通知
を受けた子機11,26は(S52)、制御チャネル通信手段15
によって子機インタフェース手段13を介し、定期的に制
御データを相手側子機に対し発信を開始する(S53)と同
時に、エラーレート検出手段20およびタイマ管理手段21
の動作を開始する(S54)。このとき、エラーレート検出
手段20およびタイマ管理手段21は、前記制御データを監
視しており(S55,S56)、第1の子機11と第2の子機26
が直接子機間通話できる範囲に位置していない場合は、
一定時間以上応答信号が返ってこないか、または規定値
以上のエラーレートが検出されるので通話経路は切り替
えることなく、音声データは有線部の通話路を経由して
送受信される(S51)。もし、このとき、子機どうしが互
いに近づく方向に移動し直接子機間通話できる範囲内に
位置したならば、制御データに対する応答信号が検出さ
れ、その後、エラーレートが規定値未満になる(S55のY
ES,S56-規定値未満)。このとき、子機制御手段12は
御データの発信先を子機インタフェース手段13から接続
装置インタフェース手段14へと切り替え(S57)、子機1
1,26と接続装置33,34,35との間で直接子機間通話を
行うための手続きを行う(S58)。そのとき、子機11,26
は表示手段18およびトーン発生手段19によって、その旨
をユーザに通知する(S59)。その後、制御装置36内の主
制御手段37は、子機11,26が直接子機間通話を行うため
の制御データを同時に送信することで、有線部の通話路
を使用した内線通話から直接子機間通話へと通話が途切
れることなく切り替えられ直接子機間通話ができる(S6
0,S61)。
【0041】また、第1の子機11と第2の子機26が互い
に遠ざかる方向へ移動し、同じゾーンか、または隣接す
るゾーンでない場所に位置した場合は、直接子機間通話
できる可能性はないので、制御装置36はその旨を示す制
御データを制御チャネルを通じ、子機11,26に通知す
る。通知を受けた子機11,26は(S52)、制御チャネル通
信手段15による相手側子機に対する定期的な制御データ
の発信を停止させる(S62)とともに、エラーレート検出
手段20とタイマ管理手段21も動作を停止させる(S63)。
よって、接続装置33,34,35の範囲内であれば、内線通
話中にユーザがどこへ移動しても通話が途切れることな
く適切な通話経路で内線通話が行えるとともに、直接子
機間通話できる可能性がないときは、通話経路切り替え
の手続きをとるための動作を停止させるので、子機の省
消費電力化が図れる。なお、内線発呼時の動作において
は、従来と全く同じである。
【0042】次に、第3の発明の実施例について図面を
参照して説明する。図8は本第3の発明の無線電話親機
の構成図であり、図9は無線電話子機の構成を示すもの
である。図8,9において、41は無線電話親機、42は無
線信号を空気中へ送信したり空気中から受信する機能を
有するアンテナ、43は、TDMA方式を用いて通話チャ
ネルと制御チャネルのディジタル信号を無線信号へ変換
したり、逆に無線信号をディジタル信号に変換する機能
を有する無線インタフェース部、44は、TDMA方式の
各送信スロットに乗せるデータを記憶し、無線インタフ
ェース部43への入力とする送信用バッファ、46は無線イ
ンタフェース部43からの出力を記憶する受信用バッフ
ァ、46はディジタル/アナログ変換およびアナログ/デ
ィジタル変換を行うCODEC、47は外線とのインタフ
ェースをとる外線インタフェース部、48は外線、49はT
DMA方式のスロット管理を行うスロット管理部、50は
これらを管理する制御部である。
【0043】51は無線電話子機、52は無線信号を空気中
へ送信したり空気中から受信する機能を有するアンテ
ナ、53は、TDMA方式を用いて通話チャネルと制御チ
ャネルのディジタル信号を無線信号へ変換したり、逆に
無線信号をディジタル信号に変換する機能を有する無線
インタフェース部、54は、TDMA方式の各送信スロッ
トに乗せるデータを記憶し、無線インタフェース部53へ
の入力とする送信用バッファ、55は無線インタフェース
部53からの出力を記憶する受信用バッファ、56は時分割
で入力ディジタル信号を出力ディジタル信号に切り替え
る通話路スイッチ、57は、ディジタル/アナログ変換,
アナログ/ディジタル変換,トーン生成を行うCODE
C、58は通話のための音声入力手段であるマイク、59は
音声出力手段であるスピーカ、60はTDMA方式のスロ
ット管理と通話相手スロット番号を記憶するスロット−
相手管理部、62は通話相手を選択するためのダイヤル入
力部、63は無線電話子機51と通話を行うための内線通話
ボタン、64は外線と通話を行うための外線通話ボタン、
61はこれらを管理する制御部である。
【0044】以下に図10を用いて、本第3の発明の一実
施例の無線電話装置におけるゾーン外の無線電話子機か
らの外線発信・外線通話の方法を説明する。従来の技術
で記述した方法にて、無線電話子機間の通話を設定する
(S70)。ゾーン外の無線電話子機-1が外線通話ボタン64
を押下し(S71)、ダイヤル入力部62にて外線発信の番号
を押下する(S72)。完了すると、外線番号の情報を含む
外線発呼要求のメッセージを制御チャネルを通じて、ゾ
ーン内にいる無線電話子機-2に送信する(S73)。外線発
呼要求を受信した無線電話子機-2は、制御チャネルを通
じてデータリンク確立要求を制御チャネルを通じて、従
来の技術と同様にして、送信用バッファ54,無線インタ
フェース部53,アンテナ52を用いて、無線電話親機41に
送信する(S74)。無線電話親機41は、受信メッセージを
従来の技術と同様に、アンテナ42,無線インタフェース
部43,受信用バッファ45を用いて、制御部50に渡す。デ
ータリンク確立要求を受信した無線電話親機は、データ
リンク確立応答メッセージを送信用バッファ44,無線イ
ンタフェース部43、アンテナ42を用いて、制御チャネル
上で無線電話子機-2に送信する(S75)。無線電話子機-2
では、アンテナ52,無線インタフェース部53,受信用バ
ッファ55を用いて、受信されたデータリンク確立応答メ
ッセージは、無線電話子機-2の制御部61に渡されると、
外線発呼要求にて受信していた外線番号を含めて発呼メ
ッセージを無線電話親機に制御チャネルを用いて送信す
る(S76)。発呼メッセージを受信した無線電話親機は、
外線発呼処理を行う(S77)。無線電話親機は外線より応
答を受けると、外線通話用のスロット番号を含む応答メ
ッセージを無線電話子機-2に送信する(S78)。このと
き、無線電話親機の制御部50は、無線電話子機間で使用
するスロット管理部のスロット番号に対する欄に、子機
間通話の情報を書き込む。応答メッセージを受信した無
線電話子機-2は、通知された外線通話用スロットのスロ
ット−相手管理部60の対応するスロットの使用方法の欄
に外線通話と記入し、指定されたスロット上で同期メッ
セージを無線電話親機に送信する(S80)。
【0045】このとき、無線電話子機-2の制御部61は、
スロット−相手管理部60の子機間通話に使用するスロッ
ト番号の相手スロット番号の欄に外線通話で使用するス
ロット番号を記入し、外線通話に使用するスロット番号
の相手スロット番号の欄に子機間通話で使用するスロッ
ト番号を記入する。通話チャネル上で、同期メッセージ
を受信した無線電話親機は、同期メッセージを通話チャ
ネル上に送信し(S81)、通話中へと移行する(S83)。同
期メッセージを受信した無線電話子機-2は、無線電話子
機-1に外線発呼応答を制御チャネル上で通知する(S8
2)。この時点から、無線電話子機-2の通話路スイッチ56
は、無線電話子機間通話で、マイク58と送信用バッファ
54,受信用バッファ55とスピーカ59を接続していたもの
を、スロット−相手管理部60のスロット番号の送信用バ
ッファには相手スロット番号の受信用バッファ55を、受
信用バッファ55には、相手スロット番号の送信用バッフ
ァ54を接続する。外線発呼応答を受信した無線電話子機
-1は、この時点で外線通話中となっている(S83)。
【0046】以下、本第4の発明の実施例について図面
を参照しながら説明する。図11は本第4の発明の実施例
における無線電話装置の構成を示すブロック図である。
図11において、移動局70に設けられている第1の制御部
77には、移動局70が移動局間で送受信を行うための移動
局間無線インタフェース80と、移動局間無線インタフェ
ース80に接続されているアンテナ73と、中継元の移動局
のIDを格納する中継元移動局ID記憶部85が追加接続
されている点が、従来の移動局とは異なる。また、基地
局71には、通話中である移動局と中継移動局のIDを変
換する移動局ID変換部92が従来の基地局に追加接続さ
れている。
【0047】以上のように構成された本発明の無線電話
装置の中継処理を図12,図13および図14に示すフローチ
ャートに基づいて説明する。図12は通話中の移動局が基
地局の無線ゾーンから離れたときの圏外通話を実行する
場合の動作を示している。まず、移動局70が通話中に基
地局71の無線ゾーンから離れてS85で電解強度の劣化を
検出しなければ、S85を繰り返す。第1の制御部77は電
解強度の劣化を検出すると隣接基地局の無線ゾーン内の
空き通信チャネルに切り替えできるかを基地局71を介し
て、制御装置にハンドオフの要求を送出する(S86)。ハ
ンドオフが可能であればS85以降を繰り返す。ハンドオ
フができないならば、第1の制御部77は基地局間無線イ
ンタフェース78より、中継局使用要求を基地局71へ送出
する(S87)。次に、第1の制御部77は、基地局間無線イ
ンタフェース78から中継局接続可応答信号を受信するこ
とができなければ警告音を鳴らし(S88,S89)、通話が
切断される旨を表示部90に表示して、基地局71との切断
処理を行う(S90)。中継局接続可応答信号を受信すれば
中継移動局と通信を行うための切り替え先の制御チャネ
ルおよび通信チャネル数を基地局71より受信する(S9
1)。次に第1の制御部77は、基地局71と無線接続してい
るチャネルとは別に、S91で受信した切り替えチャネル
数に移動局間インタフェース80とアンテナ73を介して中
継移動局と無線リンクを張る(S92)。無線リンクを張り
終えると中継移動局と通話を再開する(S93)。この状態
で中継移動局が発信,着信を行うと、中継移動局から発
信・着信情報を受信し(S94)、第1の制御部77は警告音
を鳴らし(S95)、通話が切断される旨を表示部90に表示
して、中継移動局との切断処理を行う(S96)。発信・着
信情報を受信しなければS94を繰り返す。
【0048】図13は基地局71の無線ゾーン内において、
受信待ち状態の移動局が中継処理を実行する場合の動作
を示している。移動局70が基地局71の無線ゾーン内にお
いて、受信待ち状態であるとき、基地局71より中継使用
要求を受信すると(S97)、第1の制御部77は中継が不可
能であるときは基地局71に中継不可指示信号を送出する
(S98,S101)。中継可能であれば基地局71に中継許可
指示信号を送出し(S99)、基地局71より中継元移動局の
IDを受信できなければS101を実施する。中継元移動
局のIDを受信すると第1の制御部77は、中継元移動局
のIDを中継元移動局ID記憶部85に記憶する(S10
2)。次に切り替え先の制御チャネルおよび通信チャネル
数を基地局71より受信し(S103)、第1の制御部77は、
基地局71と無線接続しているチャネルとは別に、S103
で受信した切り替えチャネル数に移動局間無線インタフ
ェース80とアンテナ73を介して中継元移動局と無線リン
クを張り(S104)、中継元移動局と基地局71間で使用し
ていた制御チャネルおよび通話チャネルに切り替えるた
めに基地局71と無線リンクを張る(S105)。無線リンク
を張り終えると中継元移動局と基地局間の中継移動局と
して中継を開始する(S106)。中継中に基地局71から中
継移動局に着信があったときは、中継元移動局に対して
中継移動局に着信を受信したことを知らせ(S108)、中
継処理を終了し、中継移動局は中継処理に使用していた
制御チャネルおよび通話チャネルをそのまま使用して、
着信処理へ移行する。中継移動局が中継中に基地局71に
対して発信を行う場合で(S109)、中継元移動局へ中継
移動局が基地局71に対して発信することを知らせ、中継
処理を終了し、中継移動局は中継処理に使用していた制
御チャネルおよび通話チャネルをそのまま使用して、発
信処理へ移行する(S110)。
【0049】図14は基地局71の無線ゾーン内において、
中継移動局が中継処理を実行しているときの基地局71側
の中継接続の動作を示している。まず、第2の制御部81
は移動局より中継局使用要求を受信すると(S111)、第
2の制御部81は位置登録管理部84に登録されている移動
局より、基地局71の無線ゾーン内の受信待ち移動局を選
択し、制御チャネルで前記移動局の状態をモニタする
(S112)。前記移動局が中継可能局でなければ中継処理
は行わない(S113のNO)。中継可能局であれば、前記移
動局へ中継使用要求信号を送出する(S114)。前記移動
局より中継許可信号を受信できなければ、中継処理を終
了する(S115のNO)。中継許可信号を受信したならば、
第2の制御部81は、中継局使用要求を送信した移動局に
対して中継局接続許可応答を送信する(S116)。また第
2の制御部81は、中継移動局に対して中継元移動局ID
を送信し(S117)、中継移動局に基地局71と中継元移動
局と通信を行うための切り替え先の制御チャネルおよび
通信チャネル数をそれぞれ送信する(S118)。S118で中
継移動局に送信した中継移動局と中継元移動局間の通信
を行う制御チャネルと通信チャネル数を中継元移動局に
送信する(S119)。次に、第2の制御部81は中継移動局
と無線リンクを張る(S120)。ただし、無線リンクを張
る場合は、中継移動局と基地局71間の制御での移動局I
Dは中継移動局のIDが使用されるが、基地局71の通信
部91から内線を通して移動局のIDのやり取りがなされ
る場合には、移動局ID変換部92にて中継移動局のID
を中継元移動局のIDに変換して通信部91より送出され
る(S121)。逆に、通信部91より受信される場合には、
移動局ID変換部92で中継元移動局のIDを中継移動局
IDに変換する。S121でID変換がなされると、中継
移動局と中継を開始する(S122)。S122の通話再開中に
中継移動局に着信が発生したとき(S123)、中継移動局
に着信信号を送出する(S124)。次に、基地局71と中継
元移動局間の呼の切断処理を行う(S125)。また、S126
で中継移動局と通話再開時に中継移動局から発信信号を
受信したとき、S125の処理を行い中継処理を終了す
る。
【0050】以上のように構成された本発明の無線電話
装置の概略構成図を図15に示す。図15のように移動局96
が通話中に基地局84の無線ゾーン97から離れても、基地
局94の無線ゾーン97内に中継局となり得る受信待ちの中
継移動局95が存在し、移動局96が中継移動局95の無線ゾ
ーン98内に存在すれば、通話が切断されることなく通信
することが可能となる。99は制御装置(図示せず)と基地
局94を有線で切断する内線である。
【0051】
【発明の効果】上記第1の発明から明らかなように、接
続装置の範囲内であれば、内線通話中にユーザがどこへ
移動しても通話が途切れることなく適切な通話経路によ
る内線通話が行えるとともに、有線部において無駄な通
話路の使用が削減でき、外線発呼等で必ず有線部の通話
路を使用しなければならないユーザに通話路を開放する
ことができる。また、第2の発明から明らかなように、
接続装置の範囲内であれば、内線通話中にユーザがどこ
へ移動しても通話が途切れることなく適切な通話経路に
よる内線通話が行えるとともに、接続装置内のゾーン検
出手段によって互いの子機の位置関係を検出すること
で、直接子機間で通話できる可能性がないときは子機は
通話経路切り替えのための動作を停止するので、子機の
省消費電力化が図れる。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例における無線電話装置の構
成図である。
【図2】第1の発明の実施例における無線電話装置の子
機制御手段の内線発呼処理を示すフローチャートであ
る。
【図3】第1の発明の実施例における無線電話装置の子
機制御手段の直接子機間通話から有線部の通話路を使用
した内線通話への切り替え処理を示すフローチャートで
ある。
【図4】第1の発明の実施例における無線電話装置の子
機制御手段の有線部の通話路を使用した内線通話から直
接子機間通話への切り替え処理を示すフローチャートで
ある。
【図5】第2の発明の実施例における無線電話装置の構
成図である。
【図6】第2の発明の実施例における無線電話装置の接
続装置のゾーン関係図である。
【図7】第2の発明の実施例における無線電話装置の子
機制御手段の子機通話路切り替えのフローチャートであ
る。
【図8】第3の発明の実施例における無線電話親機の構
成図である。
【図9】第3の発明の実施例における無線電話子機の構
成図である。
【図10】第3の発明の実施例におけるゾーン外無線電
話子機の外線発信・通話シーケンスである。
【図11】第4の発明の実施例における無線電話装置の
構成を示すブロック図である。
【図12】第4の発明の実施例における移動局の圏外通
話手段を示すフローチャートである。
【図13】第4の発明の実施例における移動局の中継手
段を示すフローチャートである。
【図14】第4の発明の実施例における基地局の中継局
接続手段を示すフローチャートである。
【図15】第4の発明の実施例における無線電話システ
ムの概略構成図である。
【図16】第1の発明における従来の無線電話装置の構
成図である。
【図17】第1の発明における従来の無線電話装置の子
機制御手段の子機内線発呼処理を示すフローチャートで
ある。
【図18】第3の発明におけるTDMA方式の無線シス
テムのスロットの構成例である。
【図19】第3の発明における従来の無線電話親機の構
成図である。
【図20】第3の発明における従来の無線電話子機の構
成図である。
【図21】第3の発明における従来の無線電話親機の無
線電話子機間通話シーケンスである。
【図22】第3の発明における従来の無線電話子機の外
線発信・通話シーケンスである。
【図23】第4の発明における従来の無線電話装置の構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】 11,101…第1の子機、 12,102…子機制御手段、 13
…子機インタフェース手段、 14…接続装置インタフェ
ース手段、 15…制御チャネル通信手段、 16…通話チ
ャネル通信手段、 17,105…操作手段、 18…表示手
段、 19…トーン発生手段、 20,106…エラーレート
検出手段、 21,107…タイマ管理手段、22,108…識別
コード記憶手段、 23…通話先内線番号記憶手段、 2
4,110…音声インタフェース手段、 25,42,52,72,
73,74,111,131,141,163,165…アンテナ、 26,1
12…第2の子機、 27…第1の接続装置、 28…第2の
接続装置、 29,36,115…制御装置、 30,37,116…
主制御装置、 31,38,56,117…通話路スイッチ、 3
2,39,118…接続装置インタフェース手段、 33,34,
35…接続装置、 40…位置検出手段、 41,130…無線
電話親機、 43,53,132,142…無線インタフェース
部、 44,54,133,143…送信用バッファ、45,55,13
4,144…受信用バッファ、 46,57,135,145…COD
EC、 47,136…外線インタフェース部、 48,137…
外線、 49,138,148…スロット管理部、 50,61,13
9,149…制御部、 51,140…無線電話子機、 58,146
…マイク、 59,147…スピーカ、 60…スロット−相
手管理部、 62,150…ダイヤル入力部、 63,151…内
線通話ボタン、 64,152…外線通話ボタン、 70,161
…移動局、 71,162…基地局、 75,76,166,167…
基地局ID記憶部、 77,168…第1の制御部、 78,1
69…基地局間無線インタフェース、 79,80,170…移
動局間無線インタフェース、 81,172…第2の制御
部、 82,83,173,174…移動局ID記憶部、 84,17
5…位置登録管理部、 85…中継元移動局ID記憶部、
86,177…操作部、 87,178…送話器、 88,179…受
話器、 89,180…音声インタフェース、 90,181…表
示部、 91,182…通信部、 92…移動局ID変換部、
93,184…内線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−303294(JP,A) 特開 平5−160786(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 102 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内線通話が可能な子機を複数収容する無
    線電話装置であって、 無線電話装置の子機において、 内線通話を行うとき、音声データおよび制御データの変
    復調を行い子機どうしで前記データの送受信を行う子機
    インタフェース手段と、 接続装置を介した通話を行うとき、音声データおよび制
    御データの変復調を行い接続装置と前記データの送受信
    を行う接続装置インタフェース手段と、 制御チャネルにおいて子機どうしあるいは接続装置と制
    御データの通信を行う制御チャネル通信手段と、 通話時に前記制御チャネル通信手段で受信された受信デ
    ータの通信エラーレートの検出を行うエラーレート検出
    手段とを具備し、 さらに、直接子機間通話中、前記エラーレート検出手段
    の監視結果が直接子機間通話ができる範囲を越えたと判
    明したとき有線部の通話路を使用した内線通話へと通話
    経路を切り替え、有線部の通話路を使用した通話中、前
    記エラーレート検出手段が直接子機間通話ができる範囲
    に位置したと判定したとき直接子機間通話へと通話経路
    を切り替える制御手段を備えたことを特徴とする無線電
    話装置。
  2. 【請求項2】 外線通話および内線通話が可能な子機を
    複数収容する無線電話装置であって、 無線電話装置の子機において、 内線通話を行うとき、音声データおよび制御データの変
    復調を行い子機どうしで前記データの送受信を行う子機
    インタフェース手段と、 内線通話または外線通話を行うとき、音声データおよび
    制御データの変復調を行い接続装置と前記データの送受
    信を行う接続装置インタフェース手段と、 制御チャネルにおいて子機どうしあるいは接続装置と制
    御データの通信を行う制御チャネル通信手段と、 通話チャネルにおいて子機どうしあるいは接続装置と音
    声データの通信を行う通話チャネル通信手段と、 動作状態および操作方法等を表示する表示手段と、 動作状態を通話者に通知するためのトーン発生手段と、 発呼時または通話時に、前記制御チャネル通信手段で受
    信された受信データの通信エラーレートの検出を行うエ
    ラーレート検出手段と、 発呼時または通話時に前記制御チャネル通信手段からの
    送信データに対する相手側子機または接続装置からの応
    答時間を管理するタイマ管理手段と、 前記無線電話装置に収容されるすべての子機およびすべ
    ての接続装置の識別コードを記憶する識別コード記憶手
    段と、 通話相手の内線番号を一時記憶する通話先内線番号記憶
    手段を具備し、 直接子機間通話中、子機は前記通話チャネル通信手段に
    よって音声データの通信を前記子機インタフェース手段
    を介して行うと同時に、前記制御チャネル通信手段によ
    って制御データを定期的に前記子機インタフェース手段
    を介して相手側子機に対し送出し、前記制御データに対
    する応答信号の状態を前記エラーレート検出手段および
    タイマ管理手段により監視することで、ユーザの移動に
    よって変化する子機間の相互距離を判断することを特徴
    とする無線電話装置。
  3. 【請求項3】 子機間の相互距離を判断したとき、直接
    子機間通話ができる範囲を越えた場合、通話先番号記憶
    手段に記憶している内線番号と識別コード記憶手段によ
    って割り出される相手子機の識別コードを含む通話経路
    切り替え要求データを接続装置に送信することで、直接
    子機間通話から有線部の通話路を使用した内線通話へと
    通話経路を自動で切り替えることを特徴とする請求項
    記載の無線電話装置。
  4. 【請求項4】 有線部の通話路を使用した内線通話中、
    子機は通話チャネル通信手段によって音声データの通信
    を接続装置インタフェース手段を介して行うと同時に、
    制御チャネル通信手段によって制御データを定期的に子
    機インタフェース手段を介して相手側子機に対し送出
    し、前記制御データに対する応答信号の状態をエラーレ
    ート検出手段およびタイマ管理手段により監視すること
    で、ユーザの移動によって変化する子機間の相互距離を
    判断し、直接子機間通話ができる範囲内に位置した場
    合、通話先内線番号記憶手段に記憶している内線番号と
    識別コード記憶手段によって割り出される相手子機の識
    別コードを含む通話経路切り替え要求データを接続装置
    に送信することで、有線部の通話路を使用した内線通話
    から直接子機間通話へと通話経路を自動で切り替えるこ
    とを特徴とする請求項記載の無線電話装置。
  5. 【請求項5】 通話経路の自動切り替えを行う際、表示
    手段およびトーン発生手段によってユーザへその旨を通
    知することを特徴とする請求項1,2,3または4記載
    の無線電話装置。
  6. 【請求項6】 外線通話および内線通話が可能な子機を
    複数収容する無線電話装置であって、 無線電話装置の子機において、 内線通話を行うとき、音声データおよび制御データの変
    復調を行い子機どうしで前記データの送受信を行う子機
    インタフェース手段と、 内線通話または外線通話を行うとき、音声データおよび
    制御データの変復調を行い接続装置と前記データの送受
    信を行う接続装置インタフェース手段と、 制御チャネルにおいて子機どうしあるいは接続装置と制
    御データの通信を行う制御チャネル通信手段と、 通話チャネルにおいて子機どうしあるいは接続装置と音
    声データの通信を行う通話チャネル通信手段と、 発呼時または通話時に、前記制御チャネル通信手段で受
    信された受信データの通信エラーレートの検出を行うエ
    ラーレート検出手段と、 発呼時または通話時に、前記制御チャネル通信手段から
    の送信データに対する相手側子機または接続装置からの
    応答時間を管理するタイマ管理手段と、 前記無線電話装置に収容されるすべての子機およびすべ
    ての接続装置の識別コードを記憶する識別コード記憶手
    段と、 通話相手の内線番号を一時記憶する通話先内線番号記憶
    手段と、 無線電話装置の制御装置において、前記無線電話装置に
    収容されるすべての子機の位置を検出する位置検出手段
    を具備し、 内線通話中、制御装置内の位置検出手段によって互いの
    子機が同じ接続装置のゾーン内か、または隣接する接続
    装置のゾーン内に位置しているときにのみ、子機が通話
    路自動切り替えのための動作を行うことを特徴とする無
    線電話装置。
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