JP3572411B2 - 無線電話装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通話中の子機がゾーン外に移動したとき、ゾーン内の子機を中継して通話する無線電話装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、無線電話装置の発展は目覚ましいものがあり、無線電話親機に対し、複数の無線電話子機が使用可能であったり、携帯電話のように移動しながらも電話をかけるサービスも提供されている。また、一般オフィスや工場などの事業所内では、部屋から部屋へ、建物から建物へ持ち歩くことができる無線電話装置システムが構内交換機に接続された形で検討されている。
【0003】
図16は従来の無線電話装置の構成例を示すブロック図である。図16において、101は無線電話装置に収容される第1の子機、102は第1の子機101の主制御を行うマイクロプロセッサ等により構成される子機制御手段、103は、音声データおよび制御データの変復調を行い、後述する第2の子機112とのデータの通信を行う子機通信手段、104は、音声データおよび制御データの変復調を行い、後述する第1の接続装置113とのデータの通信を行う接続装置通信手段、105は電話番号入力のためのプッシュボタンやその他の機能を有するボタンおよびスイッチ等で構成される操作手段、106は、内線発呼を行った際、発呼側子機内の前記子機通信手段103により受信される被呼側子機からの受信データの通信エラーレートの検出を行うエラーレート検出手段、107は、内線発呼を行った際、被呼側子機からの応答時間を管理するタイマ管理手段、108は無線電話装置に収容されるすべての子機およびすべての接続装置の識別コードを記憶する識別コード記憶手段(ここでは、説明を簡易化するために、子機に与えられている識別コードと内線番号とは同一のものとする)、109は操作手段105から入力された呼び出し先の内線番号を一時記憶する呼出先内線番号一時記憶手段、110は受信音声手段および送信音声信号を処理する音声インタフェース手段、111は後述する第2の子機112および第1の接続装置113と電波の送受信を行うアンテナ、112は第1の子機101と同様の構成をとる第2の子機、113は、内線通話および外線通話の際、無線部において子機とのインタフェースをとる第1の接続装置、114は第1の接続装置113と同様の構成をとる第2の接続装置、115は無線電話装置において呼制御,通話路の接続/開放等の制御をつかさどる制御装置、116は制御装置115の制御を行うマイクロプロセッサ等により構成される主制御手段、117は、内線通話および外線通話の際、通話路の接続/開放を行う通話路スイッチ、118は制御データおよび音声データの多重/分離等を行い、第1の接続装置113および第2の接続装置114とのインタフェースをとる接続装置インタフェース手段である。
【0004】
ここで無線電話装置において、すべての子機およびすべての接続装置には識別コード(以下、IDコードという)があり、本従来例においては、第1の子機101には“001”、第2の子機112には“002”、第1の接続装置113には“003”、第2の接続装置114には“004”というIDコードが与えられているものとする。そして、第1の子機101は第1の接続装置113と電波の送受信が行えるゾーンに位置し、第2の子機112は第2の接続装置114と電波の送受信が行えるゾーンに位置しているものとする。
【0005】
以上のように構成された無線電話装置について、以下、第1の子機101から第2の子機112に対して内線電話を行う場合についての説明を図16および図17を参照して行う。まず、発呼者は内線発呼を行うために、第1の子機101内の操作手段105に備えられた内線キー(図示せず)を押下する(S101)。そのとき、子機制御手段102は内線キーが押下されることにより子機通信手段103を起動状態にし、接続装置通信手段104を非起動状態にする(S102)。次に、発呼者は被呼側である第2の子機112の内線番号“002”を押下する(S103)。そのとき、押下された内線番号情報が呼出先内線番号一時記憶手段109に一時記憶される(S104)。次に、内線番号を含む発呼データを送信するための発呼キー(図示せず)を押下する(S105)。発呼キーが押下させることにより、前記内線番号情報を含む発呼信号が子機通信手段103から制御チャネルへ発信される(S106)。このとき、発呼信号が発信されると同時に、応答信号のエラーレートを検出するエラーレート検出手段106と、タイマ管理手段107が起動する(S107)。このとき第1の子機101と第2の子機112が電波の強度において十分通信できる範囲内に位置している場合、第2の子機112から正常な応答信号が返ってくるので(S108,S109)、直接子機どうしの内線通話が可能であると判断し、有線部の通話路を使用しない子機どうしの通話ができる(S110)。
【0006】
しかし、第1の子機101と第2の子機112が電波の強度において、十分通信できる範囲内に位置しておらず、応答信号が規定時間内に返ってこない場合(S108のNO)、タイマ管理手段107によってタイムアウトが発生し(S111)、子機制御手段102は子機通信手段103から接続装置通信手段104へと発呼信号の発信切り替えをすることで(S112)、有線部の通話路を使用した通話経路による内線発呼に切り替えられる。また、応答信号が返ってきても電波の強度が弱く、ノイズ等の原因でエラーレート検出手段106により規定値以上のエラーレートが検出された場合(S109のYES)も同時に、子機制御手段102は子機通信手段103から接続装置通信手段104へと発呼信号の発信切り替えをすることで(S112)、有線部の通話路を使用した通話経路による内線発呼に切り替えられる。子機制御手段102により起動状態となった接続装置通信手段104は、新たにIDコードを含む発呼信号を第1の接続装置113に対して送出する(S113)。発呼信号を受信した第1の接続装置113はIDコードを確認し、第1の子機101に対しIDコードを含んだ応答信号を返送する。この後、第1の子機101は空き通話チャネルを捕捉した後(S114)、前記呼出先内線番号一時記憶手段109に記憶されている被呼側である第2の子機112のダイヤル情報を送出する(S115)。その後、制御装置115内の主制御手段116は通話路スイッチ117の接続を行うことによって通話路が形成され、有線部を介した通話経路での通話が可能となる(S116)。
【0007】
また、図18はTDMA(time division multiple access)方式の無線通話システムにおけるスロットの構成例を示すものである。TDMA方式は、図18に示すように制御用チャネル,通話用チャネルのデータを時分割・多重化された送受信のスロットに乗せて、データの送受信および通話を行うものである。図18は4チャネル多重の場合の例を示している。また、図19は従来例の無線電話親機の構成(4チャネル多重の場合)を、図20は従来例の無線電話子機の構成(4チャネル多重の場合)である。
【0008】
上記従来例の無線電話装置における内線発信および外線発信の方法を図19,図20について、以下に述べる。図19において、130は無線電話親機であり、131は無線信号を空気中へ送信したり空気中から受信する機能を有するアンテナ、132は、TDMA方式を用いて通話チャネルと制御チャネルのディジタル信号を無線信号へ変換したり、逆に無線信号をディジタル信号に変換する機能を有する無線インタフェース部、133は、TDMA方式の各送信スロットに乗せるデータを記憶し、無線インタフェース部132への入力となる送信用バッファ、134は無線インタフェース部132からの出力を記憶する受信用バッファ、135はディジタル/アナログ変換,アナログ/ディジタル変換を行うCODEC、136は外線とのインタフェースをとる外線インタフェース部、137は外線、138はTDMA方式のスロット管理を行うスロット管理部、139はこれらを管理する制御部である。
【0009】
図20において、140は無線電話子機、141は無線信号を空気中へ送信したり空気中から受信する機能を有するアンテナ、142は、TDMA方式を用いて通話チャネルと制御チャネルのディジタル信号を無線信号へ変換したり、逆に無線信号をディジタル信号に変換する機能を有する無線インタフェース部、143は、TDMA方式の各送信スロットに乗せるデータを記憶し、無線インタフェース部142への入力とする送信用バッファ、144は無線インタフェース部142からの出力を記憶する受信用バッファ、145はディジタル/アナログ変換,アナログ/ディジタル変換,トーン生成を行うCODEC、146は通話のための音声入力手段であるマイク、147は音声出力手段であるスピーカ、148はTDMA方式のスロット管理を行うスロット管理部、150は通話相手を選択するためのダイヤル入力部、151は無線電話子機140と通話を行うための内線通話ボタン、152は外線と通話を行うための外線通話ボタン、149はこれらを管理する制御部である。
【0010】
図21を用いて、上記に示す従来の無線電話装置における無線電話子機間通話シーケンスを説明する。まず、着信側の無線電話子機−1の使用者が内線通話ボタン151を押下して(S120)着信を待つ。発信側の無線電話子機−2が、内線通話ボタン151を押下し(S121)、内線番号をダイヤル入力部150にて押下すると(S122)、データリンク確立要求のメッセージを制御チャネル用のスロット(図20ではスロット1)に書き込むと、無線インタフェース部142,アンテナ141を介して空気中に送出される(S123)。着信側の無線電話子機−1のアンテナ141が制御チャネルのメッセージを受信し、無線インタフェース部142を経て受信用バッファ144に書き込まれ、制御部149で処理される。データリンク確立要求を受けた制御部149は、データリンク確立応答のメッセージを送信用バッファ143の制御用チャネルのスロット(図20ではスロット1)に書き込み、無線電話子機−2に送信する(S124)。これらのシーケンスにより2つの無線電話子機間のデータリンクが確立する。次に、無線電話子機−2は、S122にて押下された発信先内線番号と、子機間通話使用のスロット番号の情報を含む発呼メッセージを制御チャネル上で、無線電話子機−1に送信する(S125)。
【0011】
このとき、発呼メッセージに記入したスロット番号に相当するスロット管理部148のスロット使用方法の欄に無線電話子機間通話の情報を書き込む。無線電話子機−1の制御部149は発呼のメッセージを受信すると、そのメッセージ内の発信先内線番号が自分の内線番号であれば、同期メッセージを制御チャネル上で送信する(S126)。このとき、発呼メッセージ内のスロット番号に相当するスロット管理部148のスロット使用方法の欄に無線電話子機間通話の情報を書き込む。無線電話子機−2は、同期メッセージを受信すると、リングバックトーンをCODEC145からスピーカ147に送出し(S128)、同期メッセージを制御チャネル上で送信する(S127)。同期メッセージを受信した無線電話子機−1は、リンギングを開始し(S129)、着信があることを使用者に伝える。無線電話子機−1の使用者が、内線通話ボタン151を押下すると(S130)、リンギングを停止し(S131)、応答メッセージを制御チャネル上で無線電話子機−2に送信する(S132)。応答を受けた無線電話子機−2は、リングバックトーンを停止し(S133)、同期メッセージを通話チャネル上で送信する(S134)。通話チャネル上で同期メッセージを受信した無線電話子機−1は、通話チャネル上で同期メッセージを無線電話子機−2に送信し(S135)、通話中へ移行する(S136)。無線電話子機−2は通話チャネル上で同期メッセージを受信すると通話中へ移行する(S136)。
【0012】
このとき、無線電話子機の制御部149は、スロット管理部148の情報を検索すると子機間通話となっており、以下の送受信の切り替え処理を行う。マイク146より入力された音声信号はCODEC145を通じて送信用バッファ143へ送られ、無線インタフェース部142,アンテナ141を介して、相手無線電話子機に送信される。また、アンテナ141から受信された無線信号は,無線インタフェース部142,受信用バッファ144,CODEC145を介して、スピーカ147へ送られる。
【0013】
次に、図22を用いて、従来の無線電話子機の外線発信,通話シーケンスを説明する。まず、無線電話子機使用者が、外線通話ボタン152を押下し(S141)、外線番号をダイヤル入力部150にて押下すると(S142)、データリンク確立要求のメッセージを制御チャネル用のスロット(図20ではスロット1)に書き込むと、無線インタフェース部142,アンテナ141を介して空気中に送出される(S143)。無線電話親機のアンテナ131が制御チャネルのメッセージを受信すると、無線インタフェース部132を経て受信用バッファ134に書き込まれ、制御部139で処理される。データリンク確立要求を受けた制御部139は、データリンク確立応答のメッセージを送信用バッファ133の制御用チャネルのスロット(図19ではスロット1)に書き込み、無線電話子機に送信する(S144)。これらのシーケンスにより無線電話親機−子機間のデータリンクが確立する。次に、無線電話子機は、押下された外線番号を含む発呼メッセージを制御チャネル上で、無線電話親機に送信する(S145)。無線電話親機の制御部139は発呼のメッセージを受信すると、外線への発呼処理を行う(S146)。無線電話親機の制御部139は外線からの応答を検知すると(S148)、外線通話用のスロットを選択し、対応するスロット管理部138の選択されたスロット番号の使用方法の欄に外線通話の情報を書き込み、外線通話用のスロットの情報を含む応答のメッセージを無線電話子機に送信する(S147)。応答メッセージを受信した無線電話子機は、応答メッセージ内の外線通話用のスロット番号に対応するスロット管理部148のスロット番号の欄に外線通話の情報を書き込み、同期メッセージを通話チャネル上で送信する(S149)。同期メッセージを受信した無線電話親機は、同期メッセージを通話チャネル上で送信し(S150)、通話中へ移行する(S151)。無線電話子機は同期メッセージを通話チャネル上で受信すると通話状態へと移行する(S150)。
【0014】
このとき、無線電話子機の制御部149は、スロット管理部148の情報を検索すると外線通話となっており、以下の送受信の切り替え処理を行う。マイク146より入力された音声信号はCODEC145を通じて送信用バッファ143へ送られ、無線インタフェース部142,アンテナ141を介して、無線電話親機に送信される。また、アンテナ141から受信された無線信号は,無線インタフェース部142,受信用バッファ144,CODEC145を介して、スピーカ147へ送られる。また、無線電話親機の制御部139は、スロット管理部138の情報を検索すると、外線−子機通話となっており、以下の切り替え処理を行う。外線137より入力された音声信号は、外線インタフェース部136,CODEC135を通じて、送信用バッファ133へ送られ、無線インタフェース部132,アンテナ131を介して無線電話子機に送信される。また、アンテナ131から受信された無線信号は無線インタフェース部132,受信用バッファ134,CODEC135,外線インタフェース部136を介して外線137へ送られる。
【0015】
さらに、無線電話装置システムの基地局と移動局の通信方法として、基地局を分散配置し、同一周波数帯域の繰り返し利用により収容できる移動局数を多くするマルチゾーン方式が採用されている。この方式ではサービスエリアを比較的狭いゾーンに区切って出力が低い電波で周波数を繰り返し利用するので、送信電力の低減や収容移動局数を多くとることができるといった長所があるが、ゾーン間を移動する移動局の位置を追跡し、通話を継続する技術が必要になり、様々な方法が実現されてきた。
【0016】
図23は従来の無線電話装置の基地局および移動局の構成例を示すものである。基地局162には自己の識別コードが書き込まれた基地局ID記憶部167が設けられている。移動局161が発信する場合には、第1の制御部168は基地局ID記憶部166に記憶されている基地局IDと音声を基地局間無線インタフェース169を介して送信する。移動局間無線インタフェース170を介して識別コードを受信した基地局162では、第2の制御部172によって、受信した基地局IDと基地局ID記憶部167に記憶されている識別コードを比較し、この両者が一致したことを検出して内線184を通して通話することができる。
【0017】
移動局161が着信する場合には、基地局162は、移動局161が自己の無線ゾーン内に位置しているかどうかを把握しておく必要がある。無線ゾーンとは、基地局162の電波が正常に届いて移動局161と正常に通信可能な範囲である。基地局162は次のように動作する。基地局162には移動局161が自己の無線ゾーン内に位置することを示す移動局IDの管理テーブルを有した位置登録管理部175が設けられており、着信時に基地局162は位置登録管理部175の情報により移動局161が無線ゾーン内に位置しているか確認して、内線184を接続する。具体的には、第2の制御部172は無線ゾーン内に移動局161が存在していることを位置登録管理部175の情報から確認すると、移動局ID記憶部174に書き込まれている移動局IDと音声を移動局間無線インタフェース170を介して送信する。基地局間無線インタフェース169を介して識別コードを受信した移動局161では、第1の制御部168によって受信した移動局IDと移動局ID記憶部173に記憶されている識別コードとを比較し、この両者が一致したことを検出して移動局161と通話できる。
【0018】
このような構成で移動局161が基地局162の無線ゾーン(以下、第1無線ゾーンという)から第1無線ゾーンに隣接する他の無線ゾーンへ通話中に移動する場合を考える。この場合、移動局161の第1の制御部168は基地局間無線インタフェース169から受信される電波状態の劣化によってハンドオフ要求を基地局162へ送出する。基地局162は制御装置(図示せず)へ有線接続された内線184で移動局161からのハンドオフ要求を送出する。制御装置は基地局162の周辺基地局へ移動局161との電波状態を受信させ、また空きチャネル状態を調べる。制御装置は、周辺基地局より受信した電波状態が規定値以上であり、かつ周辺基地局に空きチャネルがあれば、そのチャネル番号と周辺基地局への識別コードを基地局162を介して移動局161へ送信し、移動局161は受信したチャネルに切り替えて周辺基地局を通して通話を継続する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
(1) しかしながら、図16で説明した従来の無線電話装置では、ゾーン外にいる無線電話子機から外線への通話が不可能であり、通話が必要なときには必ず無線電話親機のゾーン内に移動する必要があり、緊急時等、大変不便であった。
【0020】
本発明は上記問題を解決するものであり、ゾーン外の無線電話子機からの外線発信をゾーン内にいる無線電話子機を中継して行うことができる無線電話装置を提供することを目的とするものである。
【0021】
(2) さらに、従来の無線電話装置では、移動局が通話中に基地局の無線ゾーンからゾーン移動によって離れると通話品質を確保することができず、通話が切断されてしまうという問題を有していた。
【0022】
本発明は、上記問題を解決するものであり、移動局が基地局の無線ゾーンから離れても通話品質を確保することのできる無線電話装置を提供することを目的とするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明は上記「発明が解決しようとする課題」の第(1)項で述べた目的を達成するために、従来の無線電話子機に、受信用バッファの通話チャネルのディジタルデータを送信用バッファに設定する機能を有する通話路スイッチを付加し、スロット管理部に相手通話スロット番号を記憶する領域を設け、スロット−相手管理部としたものである。
【0025】
そして、上記の本発明により、(1) 無線電話親機の通話可能範囲内にある無線電話子機の通話路スイッチによって他の無線電話子機と無線電話親機との間の通話路を形成するので、外線発呼しようとする無線電話子機が無線電話親機からの通話可能範囲(ゾーン)外にあるときに、一旦、ゾーン内にいる他の無線電話子機と通話し、後に外線発信を行い、ゾーン内の無線電話子機を中継機として、外線通話が可能となる。また通話路スイッチは、受信用バッファに書き込まれているデータを一定周期ごとにスロット−相手管理部の各スロットの相手スロット番号を参照し、対応するスロット番号の送信用バッファに書き込むことにより、ゾーン外にいる無線電話子機の使用者が外線へ発信することが可能である。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態(実施例)について、図面を参照しながら説明する。
【0028】
図1は本第1の発明の一実施例における無線電話装置の構成を示すブロック図である。図1において、11は無線電話装置に収容される第1の子機、12は第1の子機11の主制御を行うマイクロプロセッサ等により構成される子機制御手段、13は、音声データおよび制御データの変復調を行い、後述する第2の子機26とのデータの送受信を行う子機インタフェース手段、14は、音声データおよび制御データの変復調を行い、後述する第1の接続装置27とのデータの送受信を行う接続装置インタフェース手段、15は制御チャネルにおいて子機どうしあるいは接続装置と制御データの通信を行う制御チャネル通信手段、16は通話チャネルにおいて子機どうしあるいは接続装置と音声データの通信を行う通話チャネル通信手段、17は電話番号入力のためのプッシュボタンやその他の機能を有するボタンおよびスイッチ等で構成される操作手段、18は動作状態および操作方法等を表示する表示手段、19は動作状態を通話者に通知するためのトーン発生手段、20は発呼時または通話時に前記制御チャネル通信手段15で受信される受信データの通信エラーレートの検出を行うエラーレート検出手段、21は発呼時または通話時に前記制御チャネル通信手段15からの送信データに対する相手側子機または接続装置からの応答時間を管理するタイマ管理手段、22は前記無線電話装置に収容されるすべての子機およびすべての接続装置の識別コードを記憶する識別コード記憶手段(ここでは、説明を簡易化するために、子機に与えられているIDコードと内線番号とは同一のものとする)、23は発呼者から入力された呼び出し先の内線番号を一時記憶する通話先内線番号記憶手段、24は受信音声信号および送信音声信号を処理する音声インタフェース手段、25は後述する第2の子機26および第1の接続装置27と電波の送受信を行うアンテナ、26は第1の子機11と同様の構成をとる第2の子機、27は、内線通話および外線通話の際、無線部において子機とのインタフェースをとる第1の接続装置、28は第1の接続装置27と同様の構成をとる第2の接続装置、29は無線電話装置において呼制御,通話路の接続/開放等の制御をつかさどる制御装置、30は制御装置29の制御を行うマイクロプロセッサ等により構成される主制御手段、31は、内線通話および外線通話の際、通話路の接続/開放を行う通話路スイッチ、32は制御データおよび音声データの多重/分離等を行い、第1の接続装置27および第2の接続装置28とのインタフェースをとる接続装置インタフェース手段である。
【0029】
ここで無線電話装置において、すべての子機およびすべての接続装置にはIDコードがあり、本実施例においては、第1の子機11には“001”、第2の子機26には“002”、第1の接続装置27には“003”、第2の接続装置28には“004”というIDコードが与えられているものとする。そして、第1の子機11は第1の接続装置27と電波の送受信が行えるゾーンに位置し、第2の子機26は第2の接続装置28と電波の送受信が行えるゾーンに位置しているものとする。
【0030】
以上のように構成された無線電話装置について、以下、第1の子機11から第2の子機26に対して内線電話を行う場合についての説明を図1および図2に沿って行う。まず、発呼者は内線発呼を行うために、第1の子機11内の操作手段17に備えられた内線キー(図示せず)を押下する(S11)。そのとき、子機制御手段12は内線キーが押下されることにより子機インタフェース手段13を起動状態にし、接続装置インタフェース手段14を非起動状態にする(S12)。次に、発呼者は被呼側である第2の子機26の内線番号“002”を押下する(S13)。そのとき、押下された内線番号情報が通信先内線番号記憶手段23に一時記憶される(S14)。次に、内線番号を含む発呼データを送信するための発呼キー(図示せず)を押下する(S15)。発呼キーが押下させることにより、前記内線番号情報を含む発呼信号が制御チャネル通信手段15から子機インタフェース手段13を介し、制御チャネルへ発信される(S16)。このとき、発呼信号が発信されると同時に、応答信号のエラーレートを検出するエラーレート検出手段20と、タイマ管理手段21が起動する(S17)。このとき第1の子機11と第2の子機26が電波の強度において十分通信できる範囲内に位置している場合、第2の子機26から正常な応答信号が返ってくるので(S18,S19)、直接子機どうしの内線通話が可能であると判断し、有線部の通話路を使用しない子機どうしの通話ができる(S20)。
【0031】
しかし、第1の子機11と第2の子機26が電波の強度において、十分通信できる範囲内に位置しておらず、応答信号が規定時間内に返ってこない場合(S18のNO)、タイマ管理手段21によってタイムアウトが発生し(S21)、子機制御手段12は子機インタフェース手段13から接続装置インタフェース手段14へと発呼信号の発信を切り替えることで(S22)、有線部の通話路を使用した通話経路による内線発呼に切り替えられる。また、応答信号が返ってきても電波の強度が弱く、ノイズ等の原因でエラーレート検出手段20により規定値以上のエラーレートが検出された場合(S19のYES)も同時に、子機制御手段12は子機インタフェース手段13から接続装置インタフェース手段14へと発呼信号の発信を切り替えることで(S22)、有線部の通話路を使用した通話経路による内線発呼に切り替えられる。子機制御手段12により起動状態となった接続装置インタフェース手段14は、新たにIDコードを含む発呼信号を第1の接続装置27に対して送出する(S23)。発呼信号を受信した第1の接続装置27はIDコードを確認し、第1の子機11に対しIDコードを含んだ応答信号を返送する。この後、第1の子機11は空き通話チャネルを捕捉した後(S24)、前記通信先内線番号記憶手段23と識別コード記憶手段22によって割り出された被呼側である第3の子機26のダイヤル情報を送出する(S25)。その後、制御装置29内の主制御手段30は通話路スイッチ31の接続を行うことによって通話路が形成され、有線部を介した通話経路での通話が可能となる(S26)。
【0032】
次に、直接子機間通話中に第1の子機11と第2の子機26が互いに遠ざかる方向に移動し、直接子機間通話できる範囲を越えてしまうときの動作の説明を図1および図3に沿って行う。直接子機間通話中(S28)、第1の子機11および第2の子機26は通話チャネル通信手段16によって子機インタフェース手段13を介し音声データの通信を行っている。それと同時に、制御チャネル通信手段15によって定期的に制御データの発信を行う(S29)、このとき、エラーレート検出手段20およびタイマ管理手段21は前記制御データを監視しており(S30,S31)、正常な応答信号がある場合は直接子機間通話を継続するが(S32)、もし子機どうしが直接子機間通話できる範囲の境界付近に位置し、規定値以上のエラーレートが検出されたり、一定時間以内に応答信号が返ってこない場合は、子機制御手段12は接続装置インタフェース手段14を起動し(S33)、制御データの発信先を第1の接続装置27または第2の接続装置28へと切り替える(S34)。その後、制御チャネルによって、第1の子機11と第1の接続装置27、および第2の子機26と第2の接続装置28との間で、有線部の通話路を使用した内線通話を行うための手続きを行う(S35)。そのとき、第1の子機11および第2の子機26は表示手段18およびトーン発生手段19によって、その旨をユーザに通知する(S36)。その後、制御装置29内の主制御手段30は、第1の子機11および第2の子機26に空き通話チャネルを通知し、同時に切り替えることで直接子機間通話から有線部の通話路を使用した内線通話へと通話が途切れることなく切り替えることができる(S37)。
【0033】
次に、有線部の通話路を使用した内線通話中に第1の子機11と第2の子機26が互いに近づく方向に移動し、直接子機間通話できる範囲内に位置したときの動作の説明を図1および図4に沿って行う。有線部の通話路を使用した内線通話中(S40)、第1の子機11および第2の子機26は通話チャネル通信手段16によって接続装置インタフェース手段14を介し第1の接続装置27および第2の接続装置28と音声データの通信を行っている。それと同時に、制御チャネル通信手段15は子機インタフェース手段13を介し、定期的に制御データを相手側子機に対し発信する(S41)。このとき、エラーレート検出手段20およびタイマ管理手段21は前記制御データを監視しており(S42,S43)、第1の子機11と第2の子機26が直接子機間通話できる範囲に位置していない場合は、一定時間以内に応答信号が返ってこないか、または規定値以上のエラーレートが検出されるので、前述した通り、音声データは有線部の通話路を経由して送受信される(S44)。もし子機どうしが互いに近づく方向に移動し、直接子機間通話ができる範囲内に位置した場合、制御データに対する応答信号が検出され、その後、エラーレートが規定値未満になる。このとき、子機制御手段12は制御データの発信先を子機インタフェース手段13から接続装置インタフェース手段14へと切り替え(S45)、第1の子機11と第1の接続装置27、および第2の子機26と第2の接続装置28との間で、直接子機間通話を行うための手続きを行う(S46)。そのとき、第1の子機11および第2の子機26は表示手段18およびトーン発生手段19によって、その旨をユーザに通知する(S47)。その後、制御装置29内の主制御手段30は、第1の子機11および第2の子機26が直接子機間通話を行うための制御データを同時に送信することで、有線部の通話路を使用した内線通話から直接子機間通話へと通話が途切れることなく切り替えることができる(S48)。
【0034】
上述した動作を行うことによって、第1の接続装置27および第2の接続装置28の範囲内であれば、内線通話中にユーザがどこへ移動しても通話が途切れることなく内線通話が行え、また、有線部において無駄な通話路の使用が削減でき、外線発呼等で必ず有線部の通話路を使用しなければならないユーザに通話路を開放することができる。
【0035】
次に、本第2の発明の実施例について図面を参照しながら説明する。図5は本第2の発明の実施例における無線電話装置の構成を示すブロック図である。図5において、11および26は無線電話装置に収容される子機、12は第1の子機11の主制御を行うマイクロプロセッサ等により構成される子機制御手段、13は、音声データおよび制御データの変復調を行い、後述する第2の子機26とのデータの送受信を行う子機インタフェース手段、14は、音声データおよび制御データの変復調を行い、後述する接続装置33,34,35とのデータの送受信を行う接続装置インタフェース手段、15は制御チャネルにおいて子機どうしあるいは接続装置と制御データの通信を行う制御チャネル通信手段、16は通話チャネルにおいて子機どうしあるいは接続装置と音声データの通信を行う通話チャネル通信手段、17は電話番号入力のためのプッシュボタンやその他の機能を有するボタンおよびスイッチ等で構成される操作手段、18は動作状態および操作方法等を表示する表示手段、19は動作状態を通話者に通知するためのトーン発生手段、20は発呼時または通話時に前記制御チャネル通信手段15で受信される受信データの通信エラーレートの検出を行うエラーレート検出手段、21は発呼時または通話時に前記制御チャネル通信手段15からの送信データに対する相手側子機または接続装置からの応答時間を管理するタイマ管理手段、22は前記無線電話装置に収容されるすべての子機およびすべての接続装置の識別コードを記憶する識別コード記憶手段、23は発呼者から入力された呼び出し先の内線番号を一時記憶する通話先内線番号記憶手段、24は受信音声信号および送信音声信号を処理する音声インタフェース手段、25は子機11,26間および接続装置33,34,35と電波の送受信を行うアンテナ、33,34,35は、内線通話および外線通話の際、無線部において子機とのインタフェースをとる接続装置、36は無線電話装置において呼制御,通話路の接続/開放等の制御をつかさどる制御装置、37は制御装置36の制御を行うマイクロプロセッサ等により構成される主制御手段、38は、内線通話および外線通話の際、通話路の接続/開放を行う通話路スイッチ、39は、制御データおよび音声データの多重/分離等を行い、接続装置33,34,35とのインタフェースをとる接続装置インタフェース手段、40は無線電話装置に収容されているすべての子機の位置を検出する位置検出手段である。ここで、無線電話装置において、すべての子機およびすべての接続装置には、IDコードがあり、本実施例においては、第1の子機11には“001”、第2の子機26には“002”、接続装置33には“003”、接続装置34には“004”、接続装置35には“005”というIDコードが与えられているものとする。また、図6に示すように、接続装置33はゾーン1、接続装置34はゾーン2、接続装置35はゾーン3において、子機と無線通信ができるものとする。
【0036】
以上のように構成された無線電話装置について、内線通話中における無線電話装置の動作の説明を図5,図6および図7に沿って行う。ここで子機の位置関係によって形成される通話経路の種類についての説明を行う。第1の子機11がゾーン1、第2の子機26がゾーン3に位置している場合、互いの子機間の距離は遠距離であるため、必ず有線部の通話路を使用した通話経路でしか内線通話ができない。第1の子機11と第2の子機26が同じゾーンに位置している場合、直接子機間通話できる位置関係にあるときと、直接子機間通話できない位置関係にあるときとがある。例えば、第1の子機11がポイント1、第2の子機26がポイント2に位置しているときは、子機間の距離は近距離なので直接子機間通話ができるが、第1の子機11がポイント1、第2の子機26がポイント3に位置しているときは、子機間の距離は遠距離なので直接子機間通話ができない。また、第1の子機11と第2の子機26が隣接するゾーンに位置している場合も、直接子機間通話できる位置関係にあるときと、直接子機間通話できない位置関係にあるときがある。例えば、第1の子機11がポイント3、第2の子機26がポイント4に位置しているときは、子機間の距離は近距離なので直接子機間通話ができるが、第1の子機11がポイント1、第2の子機26がポイント4に位置しているときは、子機間の距離が遠距離であるので直接子機間通話ができない。
【0037】
次に、上述した子機の位置関係によって形成される通話経路の種類を踏まえて、以下、無線電話装置の動作の説明を行う。第1の子機11と第2の子機26が有線部の通話路を使用した通話経路で内線通話を行っている場合(S50)、子機11,26は通話チャネル通信手段16によって接続装置インタフェース手段14を介し接続装置33,34,35のいずれかと音声データの通信を行っている(S51)。このとき、制御装置36内の位置検出手段40は、子機11,26がどの接続装置のゾーンに位置しているかということを検出している。
【0038】
もし、第1の子機11と第2の子機26が同じゾーンに位置しているか、または隣接するゾーンに位置している場合は、前述したように直接子機間通話できる可能性があるので、制御装置36はその旨を示す制御データを制御チャネルを通じ、子機11,26に通知する。通知を受けた子機11,26は(S52)、制御チャネル通信手段15によって子機インタフェース手段13を介し、定期的に制御データを相手側子機に対し発信を開始する(S53)と同時に、エラーレート検出手段20およびタイマ管理手段21の動作を開始する(S54)。このとき、エラーレート検出手段20およびタイマ管理手段21は、前記制御データを監視しており(S55,S56)、第1の子機11と第2の子機26が直接子機間通話できる範囲に位置していない場合は、一定時間以上応答信号が返ってこないか、または規定値以上のエラーレートが検出されるので通話経路は切り替えることなく、音声データは有線部の通話路を経由して送受信される(S51)。もし、このとき、子機どうしが互いに近づく方向に移動し直接子機間通話できる範囲内に位置したならば、制御データに対する応答信号が検出され、その後、エラーレートが規定値未満になる(S55のYES,S56−規定値未満)。このとき、子機制御手段12は性でたの発信先を子機インタフェース手段13から接続装置インタフェース手段14へと切り替え(S57)、子機11,26と接続装置33,34,35との間で直接子機間通話を行うための手続きを行う(S58)。そのとき、子機11,26は表示手段18およびトーン発生手段19によって、その旨をユーザに通知する(S59)。その後、制御装置36内の主制御手段37は、子機11,26が直接子機間通話を行うための制御データを同時に送信することで、有線部の通話路を使用した内線通話から直接子機間通話へと通話が途切れることなく切り替えられ直接子機間通話ができる(S60,S61)。
【0039】
また、第1の子機11と第2の子機26が互いに遠ざかる方向へ移動し、同じゾーンか、または隣接するゾーンでない場所に位置した場合は、直接子機間通話できる可能性はないので、制御装置36はその旨を示す制御データを制御チャネルを通じ、子機11,26に通知する。通知を受けた子機11,26は(S52)、制御チャネル通信手段15による相手側子機に対する定期的な制御データの発信を停止させる(S62)とともに、エラーレート検出手段20とタイマ管理手段21も動作を停止させる(S63)。よって、接続装置33,34,35の範囲内であれば、内線通話中にユーザがどこへ移動しても通話が途切れることなく適切な通話経路で内線通話が行えるとともに、直接子機間通話できる可能性がないときは、通話経路切り替えの手続きをとるための動作を停止させるので、子機の省消費電力化が図れる。なお、内線発呼時の動作においては、従来と全く同じである。
【0040】
次に、第3の発明の実施例について図面を参照して説明する。図8は本第3の発明の無線電話親機の構成図であり、図9は無線電話子機の構成を示すものである。図8,9において、41は無線電話親機、42は無線信号を空気中へ送信したり空気中から受信する機能を有するアンテナ、43は、TDMA方式を用いて通話チャネルと制御チャネルのディジタル信号を無線信号へ変換したり、逆に無線信号をディジタル信号に変換する機能を有する無線インタフェース部、44は、TDMA方式の各送信スロットに乗せるデータを記憶し、無線インタフェース部43への入力とする送信用バッファ、46は無線インタフェース部43からの出力を記憶する受信用バッファ、46はディジタル/アナログ変換およびアナログ/ディジタル変換を行うCODEC、47は外線とのインタフェースをとる外線インタフェース部、48は外線、49はTDMA方式のスロット管理を行うスロット管理部、50はこれらを管理する制御部である。
【0041】
51は無線電話子機、52は無線信号を空気中へ送信したり空気中から受信する機能を有するアンテナ、53は、TDMA方式を用いて通話チャネルと制御チャネルのディジタル信号を無線信号へ変換したり、逆に無線信号をディジタル信号に変換する機能を有する無線インタフェース部、54は、TDMA方式の各送信スロットに乗せるデータを記憶し、無線インタフェース部53への入力とする送信用バッファ、55は無線インタフェース部53からの出力を記憶する受信用バッファ、56は時分割で入力ディジタル信号を出力ディジタル信号に切り替える通話路スイッチ、57は、ディジタル/アナログ変換,アナログ/ディジタル変換,トーン生成を行うCODEC、58は通話のための音声入力手段であるマイク、59は音声出力手段であるスピーカ、60はTDMA方式のスロット管理と通話相手スロット番号を記憶するスロット−相手管理部、62は通話相手を選択するためのダイヤル入力部、63は無線電話子機51と通話を行うための内線通話ボタン、64は外線と通話を行うための外線通話ボタン、61はこれらを管理する制御部である。
【0042】
以下に図10を用いて、本第3の発明の一実施例の無線電話装置におけるゾーン外の無線電話子機からの外線発信・外線通話の方法を説明する。従来の技術で記述した方法にて、無線電話子機間の通話を設定する(S70)。ゾーン外の無線電話子機−1が外線通話ボタン64を押下し(S71)、ダイヤル入力部62にて外線発信の番号を押下する(S72)。完了すると、外線番号の情報を含む外線発呼要求のメッセージを制御チャネルを通じて、ゾーン内にいる無線電話子機−2に送信する(S73)。外線発呼要求を受信した無線電話子機−2は、制御チャネルを通じてデータリンク確立要求を制御チャネルを通じて、従来の技術と同様にして、送信用バッファ54,無線インタフェース部53,アンテナ52を用いて、無線電話親機41に送信する(S74)。無線電話親機41は、受信メッセージを従来の技術と同様に、アンテナ42,無線インタフェース部43,受信用バッファ45を用いて、制御部50に渡す。データリンク確立要求を受信した無線電話親機は、データリンク確立応答メッセージを送信用バッファ44,無線インタフェース部43、アンテナ42を用いて、制御チャネル上で無線電話子機−2に送信する(S75)。無線電話子機−2では、アンテナ52,無線インタフェース部53,受信用バッファ55を用いて、受信されたデータリンク確立応答メッセージは、無線電話子機−2の制御部61に渡されると、外線発呼要求にて受信していた外線番号を含めて発呼メッセージを無線電話親機に制御チャネルを用いて送信する(S76)。発呼メッセージを受信した無線電話親機は、外線発呼処理を行う(S77)。無線電話親機は外線より応答を受けると、外線通話用のスロット番号を含む応答メッセージを無線電話子機−2に送信する(S78)。このとき、無線電話親機の制御部50は、無線電話子機間で使用するスロット管理部のスロット番号に対する欄に、子機間通話の情報を書き込む。応答メッセージを受信した無線電話子機−2は、通知された外線通話用スロットのスロット−相手管理部60の対応するスロットの使用方法の欄に外線通話と記入し、指定されたスロット上で同期メッセージを無線電話親機に送信する(S80)。
【0043】
このとき、無線電話子機−2の制御部61は、スロット−相手管理部60の子機間通話に使用するスロット番号の相手スロット番号の欄に外線通話で使用するスロット番号を記入し、外線通話に使用するスロット番号の相手スロット番号の欄に子機間通話で使用するスロット番号を記入する。通話チャネル上で、同期メッセージを受信した無線電話親機は、同期メッセージを通話チャネル上に送信し(S81)、通話中へと移行する(S83)。同期メッセージを受信した無線電話子機−2は、無線電話子機−1に外線発呼応答を制御チャネル上で通知する(S82)。この時点から、無線電話子機−2の通話路スイッチ56は、無線電話子機間通話で、マイク58と送信用バッファ54,受信用バッファ55とスピーカ59を接続していたものを、スロット−相手管理部60のスロット番号の送信用バッファには相手スロット番号の受信用バッファ55を、受信用バッファ55には、相手スロット番号の送信用バッファ54を接続する。外線発呼応答を受信した無線電話子機−1は、この時点で外線通話中となっている(S83)。
【0044】
以下、本第4の発明の実施例について図面を参照しながら説明する。図11は本第4の発明の実施例における無線電話装置の構成を示すブロック図である。図11において、移動局70に設けられている第1の制御部77には、移動局70が移動局間で送受信を行うための移動局間無線インタフェース80と、移動局間無線インタフェース80に接続されているアンテナ73と、中継元の移動局のIDを格納する中継元移動局ID記憶部85が追加接続されている点が、従来の移動局とは異なる。また、基地局71には、通話中である移動局と中継移動局のIDを変換する移動局ID変換部92が従来の基地局に追加接続されている。
【0045】
以上のように構成された本発明の無線電話装置の中継処理を図12,図13および図14に示すフローチャートに基づいて説明する。図12は通話中の移動局が基地局の無線ゾーンから離れたときの圏外通話を実行する場合の動作を示している。まず、移動局70が通話中に基地局71の無線ゾーンから離れてS85で電解強度の劣化を検出しなければ、S85を繰り返す。第1の制御部77は電解強度の劣化を検出すると隣接基地局の無線ゾーン内の空き通信チャネルに切り替えできるかを基地局71を介して、制御装置にハンドオフの要求を送出する(S86)。ハンドオフが可能であればS85以降を繰り返す。ハンドオフができないならば、第1の制御部77は基地局間無線インタフェース78より、中継局使用要求を基地局71へ送出する(S87)。次に、第1の制御部77は、基地局間無線インタフェース78から中継局接続可応答信号を受信することができなければ警告音を鳴らし(S88,S89)、通話が切断される旨を表示部90に表示して、基地局71との切断処理を行う(S90)。中継局接続可応答信号を受信すれば中継移動局と通信を行うための切り替え先の制御チャネルおよび通信チャネル数を基地局71より受信する(S91)。次に第1の制御部77は、基地局71と無線接続しているチャネルとは別に、S91で受信した切り替えチャネル数に移動局間インタフェース80とアンテナ73を介して中継移動局と無線リンクを張る(S92)。無線リンクを張り終えると中継移動局と通話を再開する(S93)。この状態で中継移動局が発信,着信を行うと、中継移動局から発信・着信情報を受信し(S94)、第1の制御部77は警告音を鳴らし(S95)、通話が切断される旨を表示部90に表示して、中継移動局との切断処理を行う(S96)。発信・着信情報を受信しなければS94を繰り返す。
【0046】
図13は基地局71の無線ゾーン内において、受信待ち状態の移動局が中継処理を実行する場合の動作を示している。移動局70が基地局71の無線ゾーン内において、受信待ち状態であるとき、基地局71より中継使用要求を受信すると(S97)、第1の制御部77は中継が不可能であるときは基地局71に中継不可指示信号を送出する(S98,S101)。中継可能であれば基地局71に中継許可指示信号を送出し(S99)、基地局71より中継元移動局のIDを受信できなければS101を実施する。中継元移動局のIDを受信すると第1の制御部77は、中継元移動局のIDを中継元移動局ID記憶部85に記憶する(S102)。次に切り替え先の制御チャネルおよび通信チャネル数を基地局71より受信し(S103)、第1の制御部77は、基地局71と無線接続しているチャネルとは別に、S103で受信した切り替えチャネル数に移動局間無線インタフェース80とアンテナ73を介して中継元移動局と無線リンクを張り(S104)、中継元移動局と基地局71間で使用していた制御チャネルおよび通話チャネルに切り替えるために基地局71と無線リンクを張る(S105)。無線リンクを張り終えると中継元移動局と基地局間の中継移動局として中継を開始する(S106)。中継中に基地局71から中継移動局に着信があったときは、中継元移動局に対して中継移動局に着信を受信したことを知らせ(S108)、中継処理を終了し、中継移動局は中継処理に使用していた制御チャネルおよび通話チャネルをそのまま使用して、着信処理へ移行する。中継移動局が中継中に基地局71に対して発信を行う場合で(S109)、中継元移動局へ中継移動局が基地局71に対して発信することを知らせ、中継処理を終了し、中継移動局は中継処理に使用していた制御チャネルおよび通話チャネルをそのまま使用して、発信処理へ移行する(S110)。
【0047】
図14は基地局71の無線ゾーン内において、中継移動局が中継処理を実行しているときの基地局71側の中継接続の動作を示している。まず、第2の制御部81は移動局より中継局使用要求を受信すると(S111)、第2の制御部81は位置登録管理部84に登録されている移動局より、基地局71の無線ゾーン内の受信待ち移動局を選択し、制御チャネルで前記移動局の状態をモニタする(S112)。前記移動局が中継可能局でなければ中継処理は行わない(S113のNO)。中継可能局であれば、前記移動局へ中継使用要求信号を送出する(S114)。前記移動局より中継許可信号を受信できなければ、中継処理を終了する(S115のNO)。中継許可信号を受信したならば、第2の制御部81は、中継局使用要求を送信した移動局に対して中継局接続許可応答を送信する(S116)。また第2の制御部81は、中継移動局に対して中継元移動局IDを送信し(S117)、中継移動局に基地局71と中継元移動局と通信を行うための切り替え先の制御チャネルおよび通信チャネル数をそれぞれ送信する(S118)。S118で中継移動局に送信した中継移動局と中継元移動局間の通信を行う制御チャネルと通信チャネル数を中継元移動局に送信する(S119)。次に、第2の制御部81は中継移動局と無線リンクを張る(S120)。ただし、無線リンクを張る場合は、中継移動局と基地局71間の制御での移動局IDは中継移動局のIDが使用されるが、基地局71の通信部91から内線を通して移動局のIDのやり取りがなされる場合には、移動局ID変換部92にて中継移動局のIDを中継元移動局のIDに変換して通信部91より送出される(S121)。逆に、通信部91より受信される場合には、移動局ID変換部92で中継元移動局のIDを中継移動局IDに変換する。S121でID変換がなされると、中継移動局と中継を開始する(S122)。S122の通話再開中に中継移動局に着信が発生したとき(S123)、中継移動局に着信信号を送出する(S124)。次に、基地局71と中継元移動局間の呼の切断処理を行う(S125)。また、S126で中継移動局と通話再開時に中継移動局から発信信号を受信したとき、S125の処理を行い中継処理を終了する。
【0048】
以上のように構成された本発明の無線電話装置の概略構成図を図15に示す。図15のように移動局96が通話中に基地局84の無線ゾーン97から離れても、基地局94の無線ゾーン97内に中継局となり得る受信待ちの中継移動局95が存在し、移動局96が中継移動局95の無線ゾーン98内に存在すれば、通話が切断されることなく通信することが可能となる。99は制御装置(図示せず)と基地局94を有線で切断する内線である。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜3に係る発明は、ゾーン外にいる無線電話子機の使用者が、ゾーン内にる無線電話子機を用いて外線発信することが可能となり、ゾーン外の使用者がゾーン内に移動することなく外線発信を行うことができ、無線電話装置のサービス性の向上を図ることができる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例における無線電話装置の構成図である。
【図2】第1の発明の実施例における無線電話装置の子機制御手段の内線発呼処理を示すフローチャートである。
【図3】第1の発明の実施例における無線電話装置の子機制御手段の直接子機間通話から有線部の通話路を使用した内線通話への切り替え処理を示すフローチャートである。
【図4】第1の発明の実施例における無線電話装置の子機制御手段の有線部の通話路を使用した内線通話から直接子機間通話への切り替え処理を示すフローチャートである。
【図5】第2の発明の実施例における無線電話装置の構成図である。
【図6】第2の発明の実施例における無線電話装置の接続装置のゾーン関係図である。
【図7】第2の発明の実施例における無線電話装置の子機制御手段の子機通話路切り替えのフローチャートである。
【図8】第3の発明の実施例における無線電話親機の構成図である。
【図9】第3の発明の実施例における無線電話子機の構成図である。
【図10】第3の発明の実施例におけるゾーン外無線電話子機の外線発信・通話シーケンスである。
【図11】第4の発明の実施例における無線電話装置の構成を示すブロック図である。
【図12】第4の発明の実施例における移動局の圏外通話手段を示すフローチャートである。
【図13】第4の発明の実施例における移動局の中継手段を示すフローチャートである。
【図14】第4の発明の実施例における基地局の中継局接続手段を示すフローチャートである。
【図15】第4の発明の実施例における無線電話システムの概略構成図である。
【図16】第1の発明における従来の無線電話装置の構成図である。
【図17】第1の発明における従来の無線電話装置の子機制御手段の子機内線発呼処理を示すフローチャートである。
【図18】第3の発明におけるTDMA方式の無線システムのスロットの構成例である。
【図19】第3の発明における従来の無線電話親機の構成図である。
【図20】第3の発明における従来の無線電話子機の構成図である。
【図21】第3の発明における従来の無線電話親機の無線電話子機間通話シーケンスである。
【図22】第3の発明における従来の無線電話子機の外線発信・通話シーケンスである。
【図23】第4の発明における従来の無線電話装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11,101…第1の子機、 12,102…子機制御手段、 13…子機インタフェース手段、 14…接続装置インタフェース手段、 15…制御チャネル通信手段、 16…通話チャネル通信手段、 17,105…操作手段、 18…表示手段、 19…トーン発生手段、 20,106…エラーレート検出手段、 21,107…タイマ管理手段、 22,108…識別コード記憶手段、 23…通話先内線番号記憶手段、 24,110…音声インタフェース手段、 25,42,52,72,73,74,111,131,141,163,165…アンテナ、 26,112…第2の子機、 27…第1の接続装置、 28…第2の接続装置、 29,36,115…制御装置、 30,37,116…主制御装置、 31,38,56,117…通話路スイッチ、 32,39,118…接続装置インタフェース手段、 33,34,35…接続装置、 40…位置検出手段、 41,130…無線電話親機、 43,53,132,142…無線インタフェース部、 44,54,133,143…送信用バッファ、 45,55,134,144…受信用バッファ、 46,57,135,145…CODEC、 47,136…外線インタフェース部、 48,137…外線、 49,138,148…スロット管理部、 50,61,139,149…制御部、 51,140…無線電話子機、 58,146…マイク、 59,147…スピーカ、 60…スロット−相手管理部、 62,150…ダイヤル入力部、 63,151…内線通話ボタン、 64,152…外線通話ボタン、 70,161…移動局、 71,162…基地局、 75,76,166,167…基地局ID記憶部、 77,168…第1の制御部、 78,169…基地局間無線インタフェース、 79,80,170…移動局間無線インタフェース、 81,172…第2の制御部、 82,83,173,174…移動局ID記憶部、 84,175…位置登録管理部、 85…中継元移動局ID記憶部、 86,177…操作部、 87,178…送話器、 88,179…受話器、 89,180…音声インタフェース、 90,181…表示部、 91,182…通信部、 92…移動局ID変換部、 93,184…内線。

Claims (3)

  1. 無線電話親機と、内線通話が可能な無線電話子機を複数収容する無線電話装置であって、
    無線電話親機において、
    TDMA方式を用いて無線通信する機能を有する無線インタフェース部と、
    外線とのインタフェースをとる外線インタフェース部と、
    TDMA方式の各スロット毎の使用方法の管理を行うスロット管理部とを有し、
    一つの無線電話子機において、
    TDMA方式を用いて無線通信する機能を有する無線インタフェース部と、
    時分割で入力ディジタル信号を出力ディジタル信号に切り替える通話路スイッチと、
    通話のための音声入力手段であるマイクおよび音声出力手段であるスピーカと、
    TDMA方式の各スロット毎の使用方法の管理と各スロット毎に通話相手のスロット番号を記憶するスロット−相手管理部とを有し、
    他の無線電話子機との間で子機間通話が設定されている状態で前記他の無線電話子機より外線番号および外線発呼を依頼する通知が来ると、当該無線電話子機は無線電話親機へ当該外線番号および発呼メッセージを送り、
    そのメッセージに従って無線電話親機は外線発呼処理を行い、外線より応答を受けると外線通話用のスロット番号を含むメッセージを当該無線電話子機へ送り、
    当該無線電話子機は無線電話親機より外線応答および外線通話用のスロット番号を含むメッセージを受信すると、前記スロット−相手管理部において前記外線通話用スロット番号に対応する通信相手のスロット番号として当該無線電話子機と前記他の無線電話子機との子機間通話で使用しているスロット番号を設定し、
    前記通話路スイッチを前記スロット−相手管理部に従って切換えることにより前記他の無線電話子機と無線電話親機との間の通話路を形成することを特徴とする無線電話装置。
  2. 当該無線電話子機は無線電話親機より外線通話用スロット番号を含むメッセージを受信すると、前記スロット−相手管理部において、無線電話親機から送られてきた外線通話用スロット番号についての使用方法として外線通話と記入し、
    当該外線通話用スロット番号に対応する相手スロット番号の欄に前記他の無線電話子機との子機間通話で使用しているスロット番号を記入し、
    前記他の無線電話子機との子機間通話で使用しているスロット番号に対応する相手スロット番号の欄に無線電話親機から送られてきた外線通話用スロット番号を記入することを特徴とする請求項1記載の無線電話装置。
  3. 無線電話親機と、内線通話が可能な無線電話子機を複数収容する無線電話装置であって、
    無線電話親機において、
    通話チャネルと制御チャネルのディジタル信号をTDMA方式を用いて無線通信する機能を有する無線インタフェース部と、
    TDMA方式の各送信スロットに乗せるデータを記憶し、無線インタフェース部への入力とする送信用バッファと、
    無線インタフェース部からの出力を記憶する受信用バッファと、
    外線とのインタフェースをとる外線インタフェース部と、
    TDMA方式の各スロット毎の使用方法の管理を行うスロット管理部と、
    これらを管理する制御部とを有し、
    一つの無線電話子機において、
    通話チャネルと制御チャネルのディジタル信号をTDMA方式を用いて無線通信する機能を有する無線インタフェース部と、
    TDMA方式の各送信スロットに乗せるデータを記憶し、無線インタフェース部への入力とする送信用バッファと、
    無線インタフェース部からの出力を記憶する受信用バッファと、
    時分割で入力ディジタル信号を出力ディジタル信号に切り替える通話路スイッチと、
    ディジタル/アナログ変換,アナログ/ディジタル変換を行うCODECと、
    通話のための音声入力手段であるマイクおよび音声出力手段であるスピーカと、
    通話相手の選択等の各種操作を行うための操作手段と、
    TDMA方式の各スロット毎の使用方法の管理と各スロット毎に通話相手のスロット番号を記憶するスロット−相手管理部と、
    これらを管理する制御部とを有し、
    他の無線電話子機との間で子機間通話が設定されている状態で前記他の無線電話子機より外線番号および外線発呼を依頼する通知が来ると、当該無線電話子機の制御部は、前記無線インタフェース部を介して外線番号を含む発呼メッセージを無線電話親機に制御チャネルを用いて送信し、
    無線電話親機の制御部は無線電話子機より外線番号を含む発呼メッセージを受信すると外線発呼処理を行い、
    外線より応答を受けると外線通話用のスロット番号を含む応答メッセージを無線電話子機に送信するとともに親機内のスロット管理部の無線電話子機間で使用することになるスロット番号に対する欄に子機間通話の情報を書き込み、
    当該無線電話子機の制御部は、無線電話親機より外線応答および外線通話用のスロット番号を含むメッセージを受信すると通知された外線通話用スロット番号に対応する前記スロット−相手管理部の使用方法の欄に外線通話と記入し、そのスロット上で同期メッセージを無線電話親機に送信し、
    前記スロット−相手管理部の外線通話と記入したスロット番号に対応する相手スロット番号の欄には子機間通話で使用するための他のスロット番号を記入するとともに、当該他のスロット番号に対応する相手スロット番号の欄には前記外線通話用スロット番号を記入し、
    当該無線電話子機より発呼元無線電話子機へ外線発呼応答を制御チャネル上で通知し、
    当該無線電話子機の前記通話路スイッチによってスロット−相手管理部のスロット番号に対応する送信用バッファには相手スロット番号に対応する受信用バッファを接続し、スロット−相手管理部のスロット番号に対応する受信用バッファには相手スロット番号に対応する送信用バッファを接続することを特徴とする無線電話装置。
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