JP2002101439A - カールコードレス電話システムならびにそれに用いるカールコードレス電話装置および構内交換機 - Google Patents

カールコードレス電話システムならびにそれに用いるカールコードレス電話装置および構内交換機

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JP2002101439A
JP2002101439A JP2000286391A JP2000286391A JP2002101439A JP 2002101439 A JP2002101439 A JP 2002101439A JP 2000286391 A JP2000286391 A JP 2000286391A JP 2000286391 A JP2000286391 A JP 2000286391A JP 2002101439 A JP2002101439 A JP 2002101439A
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cordless
cordless telephone
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JP2000286391A
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English (en)
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Nobuyuki Mamiya
伸之 間宮
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Fujitsu I Network Systems Ltd
Original Assignee
Fujitsu I Network Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有線運用、カールコードレス運用および事業
所用マルチゾーンコードレス運用間の自動切換を行い得
るカールコードレス電話システムならびにそれに用いる
カールコードレス電話装置および構内交換機を提供す
る。 【解決手段】 PBX3に接続される親機4と親機4に
カールコード接続される子機6とから成るカールコード
レス電話装置7と、PBX3に接続される複数の事業所
用マルチゾーンコードレス接続装置(自営BS)8とを
具備するカールコードレス電話システムでは、親機−子
機のカールコード接続時には子機6を多機能電話装置の
ハンドセットとして運用し、カールコード非接続時に親
機6からの電波が到達する間は子機6をカールコードレ
ス子機として運用し、カールコード非接続時に自営BS
8の少なくとも1つからの電波が到達する間は子機6を
事業所用マルチゾーンコードレス子機とするように運用
モードを自動切換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カールコード接続
時に通常の多機能電話装置として運用していたカールコ
ードレス電話装置の子機を、コードレス運用時にはカー
ルコードレス子機や事業所用マルチゾーンコードレス子
機として自動切換して運用し得るようにしたカールコー
ドレス電話システム、ならびにそれに用いるカールコー
ドレス電話装置および構内交換機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、通信機器分野では、「モバイル
性」を重視した端末が急増する一方、従来型の多機能電
話装置が備えている多種多様な機能を使用したいという
要求が多いのも実情であり、「モバイル性」と「多機能
性」とを両立させた電話装置の要求が高まっている。
【0003】「モバイル性」または「多機能性」を有す
る電話装置の従来例としては、例えば、カールコードレ
ス電話装置および事業所用マルチゾーンコードレス電話
装置がある。カールコードレス電話装置は、構内交換機
等に接続される親機と、該親機にカールコード接続され
る子機とから成り、カールコード接続時には通常の電話
機として運用することができ、カールコードを外したコ
ードレス運用時には親機からの電波が前記子機に到達す
る間はカールコードレス子機として運用することができ
る。
【0004】一方、事業所用マルチゾーンコードレス電
話装置は、構内交換機等に接続される複数の事業所用マ
ルチゾーンコードレス接続装置と、該事業所用マルチゾ
ーンコードレス接続装置に無線接続される事業所用マル
チゾーンコードレス子機とから成り、複数の事業所用マ
ルチゾーンコードレス接続装置の少なくとも1つからの
電波が到達する間は事業所用マルチゾーンコードレス子
機として運用することができる。前記複数の事業所用マ
ルチゾーンコードレス接続装置は電波が重複するように
事業所内をマルチゾーンに分割して管理しているため、
前記事業所用マルチゾーンコードレス子機は、前記複数
の事業所用マルチゾーンコードレス接続装置の少なくと
も1つからの電波が到達するように歩行移動した場合に
は、いわゆるハンドオーバーにより通話を継続すること
ができる。なお、前記事業所用マルチゾーンコードレス
子機は、前記複数の事業所用マルチゾーンコードレス接
続装置の何れからの電波も到達しない領域まで移動した
場合であっても、所定の切換操作を行うことにより、公
衆回線に接続される簡易型移動電話機(PHS)として
運用することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記カールコードレス
電話装置は、「親機から一定距離以上離れた場合(例え
ば通話可能範囲である親機から半径50mの範囲外に移
動した場合)には通話を保持することができない」とい
う問題や、「バッテリを使い切るまで長時間連続通話し
た場合には通話を継続することができない」という問題
や、「使用していない間に子機のバッテリを充電するた
めに、親機に充電機能を持たせる必要がある」等の制約
事項を有している。
【0006】一方、前記事業所用マルチゾーンコードレ
ス電話装置は、「子機側では親機に比べて使用可能な機
能が制限されるため、多機能電話機と同等の運用が確保
できない」という問題や、バッテリを使い切るまで長時
間連続通話した場合には通話を継続することができな
い」という問題や、「コードレス運用時の音声圧縮によ
り通話音声が聞き取りにくくなって多機能電話装置と同
等の通話品質を確保することができない」という問題
や、「事業所内に子機の充電環境を整備する必要があ
る」等の制約事項がある。
【0007】また、事業所内にカールコードレス電話装
置および事業所用マルチゾーンコードレス電話装置を併
設した電話システムを用いて、在席中は子機を親機にカ
ールコード接続した状態のカールコードレス電話装置で
通話し、離席時はカールコードを外した子機を持って移
動するという運用を行うこともできる。しかし、その場
合には、カールコードレス電話装置および事業所用マル
チゾーンコードレス子機を割り当てられたユーザが両者
を使い分ける必要があるため、離席する際に事前にカー
ルコードレス電話装置から事業所用マルチゾーンコード
レス子機に転送登録しておかないと、カールコードレス
電話装置への着信を事業所用マルチゾーンコードレス子
機で把握することができないという問題や、事業所用マ
ルチゾーンコードレス子機での通話中にカールコードレ
ス電話装置の親機に着信があった場合の発信者に「当該
ユーザが事業所用マルチゾーンコードレス子機で通話中
であること」を通知できないという問題が生じる。
【0008】さらに、上述した事業所内にカールコード
レス電話装置および事業所用マルチゾーンコードレス電
話装置を併設した電話システムでは、カールコードレス
電話装置の運用形態を通話中に有線(カールコード接続
状態)から無線(カールコードを外した状態)に切り換
えた場合に通話を継続するために通話パスを自動切換す
る技術や、子機の運用形態を通話中にカールコードレス
子機から事業所用マルチゾーンコードレス子機に自動切
換する技術が開発されていなかったため、カールコード
レス電話装置で有線による通話中のユーザが子機を持っ
て事業所内を歩行移動しつつ通話を継続する運用を希望
する場合には、当該通話をカールコードレス電話装置の
親機から子機に転送する転送操作を行う必要があるた
め、通話を継続しながら運用形態を有線から無線に自動
切換することは不可能である。また、運用形態を有線か
ら無線に手動切換した後の通話中に、歩行移動によりカ
ールコードレス電話装置の通話可能範囲から逸脱した場
合には、その場所が事業所用マルチゾーンコードレス電
話装置の通話可能範囲であっても子機の運用形態を通話
中にカールコードレス子機から事業所用マルチゾーンコ
ードレス子機に自動切換することは不可能である。
【0009】本発明は、有線運用、カールコードレス運
用および事業所用マルチゾーンコードレス運用間の自動
切換を行い得るカールコードレス電話システムならびに
それに用いるカールコードレス電話装置および構内交換
機を提供することを第1の目的とする。本発明は、構内
交換機からのライン給電によりカールコードレス電話装
置の子機を容易に充電し得るようにしたカールコードレ
ス電話システムを提供することを第2の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載の第1発明は、構内交換機と、
該構内交換機に接続される親機と該親機にカールコード
接続または無線接続される子機とから成るカールコード
レス電話装置と、前記構内交換機に接続される複数の事
業所用マルチゾーンコードレス接続装置とを具備し、前
記子機を前記カールコードレス電話装置のハンドセット
およびコードレス子機ならびに前記事業所用マルチゾー
ンコードレス接続装置の事業所用マルチゾーンコードレ
ス子機の何れかとして使用し得るようにしたカールコー
ドレス電話システムであって、前記カールコードレス電
話装置の親機および子機間のカールコード接続状態を検
出するカールコード接続状態検出手段と、コードレス運
用時における前記子機に対する前記親機からの電波の到
達状態を検出する親機電波到達状態検出手段と、コード
レス運用時における前記子機に対する前記複数の事業所
用マルチゾーンコードレス接続装置の少なくとも1つか
らの電波の到達状態を検出する接続装置電波到達状態検
出手段と、前記各状態検出手段からの情報に基づき、前
記カールコードレス電話装置の親機および子機間がカー
ルコード接続されている間は通常の多機能電話装置とし
て運用し、前記カールコードレス電話装置の親機および
子機間がカールコード接続されていない場合に前記親機
からの電波が前記子機に到達する間はカールコードレス
子機として運用し、前記カールコードレス電話装置の親
機および子機間がカールコード接続されていない場合に
前記複数の事業所用マルチゾーンコードレス接続装置の
少なくとも1つからの電波が前記子機に到達する間は事
業所用マルチゾーンコードレス子機として運用するよう
に運用モードの自動切換を行う運用モード自動切換手段
とを具備して成ることを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の第2発明は、前記運用モ
ード自動切換手段による運用モードの自動切換は、当該
カールコードレス電話装置の通話状態の如何に拘わらず
実行することを特徴とする。
【0012】請求項3に記載の第3発明は、前記カール
コードレス電話装置の親機および子機間がカールコード
接続されていない場合であって前記複数の事業所用マル
チゾーンコードレス接続装置からの電波が前記子機に到
達しない場合には、所定の切換操作に応じて公衆回線に
接続される簡易型移動電話機として運用し得るようにし
たことを特徴とする。
【0013】請求項4に記載の第4発明は、前記カール
コードレス電話装置の子機をカールコードレス子機また
は事業所用マルチゾーンコードレス子機として運用して
いる間は、当該親機および子機を1つの内線番号で管理
することを特徴とする。
【0014】上記第2の目的を達成するため、請求項5
に記載の第5発明は、前記カールコードレス電話装置の
子機に対し前記構内交換機からライン給電し得るように
したことを特徴とする。
【0015】上記第1の目的を達成するため、請求項6
に記載の第6発明は、前記構内交換機に接続される親機
と、該親機にカールコード接続または無線接続される子
機であって、前記カールコード接続状態検出手段、親機
電波到達状態検出手段、接続装置電波到達状態検出手段
および運用モード自動切換手段を具える子機とを具備し
て成ることを特徴とする。
【0016】請求項7に記載の第7発明は、所定の選択
操作に応じて、親機のみ着信音鳴動、子機のみ着信音鳴
動、親機および子機着信音鳴動の何れかの着信音鳴動形
態を取り得るようにしたことを特徴とする。
【0017】請求項8に記載の第8発明は、前記カール
コードレス電話装置の子機は、各種情報を表示するため
のディスプレイ、子機単体で発着信操作するためのテン
キーおよびファンクションキー、転送ボタンおよび保留
ボタン、親機と独立して着信音を鳴動させるための着信
音鳴動装置の少なくとも1つを具えることを特徴とす
る。
【0018】上記第1の目的を達成するため、請求項9
に記載の第9発明は、前記カールコードレス電話装置の
親機、子機およびカールコードならびに前記複数の事業
所用マルチゾーンコードレス接続装置の状態を監視して
各装置の状態に応じた最適な状態に通話パスを切り換え
る通話パス切換手段と、前記カールコードレス電話装置
の子機に対しライン給電するためのライン給電手段とを
具備して成ることを特徴とする。
【0019】
【発明の効果】第1発明によれば、構内交換機と、該構
内交換機に接続される親機と該親機にカールコード接続
または無線接続される子機とから成るカールコードレス
電話装置と、前記構内交換機に接続される複数の事業所
用マルチゾーンコードレス接続装置とを具備したカール
コードレス電話システムでは、カールコード接続状態検
出手段が前記カールコードレス電話装置の親機および子
機間のカールコード接続状態を検出し、親機電波到達状
態検出手段がコードレス運用時における前記子機に対す
る前記親機からの電波の到達状態を検出し、接続装置電
波到達状態検出手段がコードレス運用時における前記子
機に対する前記複数の事業所用マルチゾーンコードレス
接続装置の少なくとも1つからの電波の到達状態を検出
し、運用モード自動切換手段は、前記各状態検出手段か
らの情報に基づき、前記カールコードレス電話装置の親
機および子機間がカールコード接続されている間は通常
の多機能電話装置として運用し、前記カールコードレス
電話装置の親機および子機間がカールコード接続されて
いない場合に前記親機からの電波が前記子機に到達する
間はカールコードレス子機として運用し、前記カールコ
ードレス電話装置の親機および子機間がカールコード接
続されていない場合に前記複数の事業所用マルチゾーン
コードレス接続装置の少なくとも1つからの電波が前記
子機に到達する間は事業所用マルチゾーンコードレス子
機として運用するように運用モードの自動切換を行うか
ら、有線運用、カールコードレス運用および事業所用マ
ルチゾーンコードレス運用間の自動切換を行い得るカー
ルコードレス電話システムを提供することができ、「モ
バイル性」と「多機能性」とを両立させることができ
る。
【0020】第2発明によれば、前記運用モード自動切
換手段による運用モードの自動切換は、当該カールコー
ドレス電話装置の通話状態の如何に拘わらず実行するか
ら、非通話中は勿論、通話中や保留中であっても、柔軟
な運用モードの自動切換を実現することができる。
【0021】第3発明によれば、前記カールコードレス
電話装置の親機および子機間がカールコード接続されて
いない場合であって前記複数の事業所用マルチゾーンコ
ードレス接続装置からの電波が前記子機に到達しない場
合には、所定の切換操作に応じて公衆回線に接続される
簡易型移動電話機として運用し得るようにしたから、前
記カールコードレス電話装置の親機および前記複数の事
業所用マルチゾーンコードレス接続装置からの通話可能
範囲を逸脱した場合に前記子機は簡易型移動電話機(P
HS)として運用し得るようになり、いわゆる「デュア
ルモード機能」を実現することができる。
【0022】第4発明によれば、前記カールコードレス
電話装置の子機をカールコードレス子機または事業所用
マルチゾーンコードレス子機として運用している間は、
当該親機および子機を1つの内線番号で管理するから、
コードレス運用時の子機での通話中に親機に着信した場
合の発信者には親機から「話中」情報が送出されること
になり、前記発信者に当該カールコードレス電話装置の
通話状態が正確に伝達されることになる。
【0023】第5発明によれば、前記カールコードレス
電話装置の子機に対し前記構内交換機からライン給電し
得るようにしたから、カールコードレス電話装置の親機
に充電機能を持たせなくても構内交換機からのライン給
電によりカールコードレス電話装置の子機バッテリが容
易に充電されることになり、子機バッテリ管理の煩雑さ
が解消される。
【0024】第6発明によれば、前記構内交換機に接続
される親機と、該親機にカールコード接続または無線接
続される子機であって、前記カールコード接続状態検出
手段、親機電波到達状態検出手段、接続装置電波到達状
態検出手段および運用モード自動切換手段を具える子機
とを具備するようにカールコードレス電話装置を構成し
たから、このカールコードレス電話装置は、第1発明〜
第5発明のカールコードレス電話システムに使用し得る
カールコードレス電話装置となる。
【0025】第7発明によれば、所定の選択操作に応じ
て、親機のみ着信音鳴動、子機のみ着信音鳴動、親機お
よび子機着信音鳴動の何れかの着信音鳴動形態を取り得
るようにしたから、ユーザは所望に応じた着信音の鳴動
形態を選択することができるようになる。
【0026】第8発明によれば、前記カールコードレス
電話装置の子機は、各種情報を表示するためのディスプ
レイ、子機単体で発着信操作するためのテンキーおよび
ファンクションキー、転送ボタンおよび保留ボタン、親
機と独立して着信音を鳴動させるための着信音鳴動装置
の少なくとも1つを具えるから、子機において、各種情
報の表示や、子機単体での発着信操作や、転送操作およ
び保留操作や、親機と独立して着信音を鳴動させること
が可能になる。
【0027】第9発明によれば、前記カールコードレス
電話装置の親機、子機およびカールコードならびに前記
複数の事業所用マルチゾーンコードレス接続装置の状態
を監視して各装置の状態に応じた最適な状態に通話パス
を切り換える通話パス切換手段と、前記カールコードレ
ス電話装置の子機に対しライン給電するためのライン給
電手段とを具備するように構内交換機を構成したから、
この構内交換機は、第1発明〜第5発明のカールコード
レス電話システムに使用し得る構内交換機となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態
のカールコードレス電話システムの全体構成を例示する
システム図である。本実施形態のカールコードレス電話
システムは、局線1や専用線2等に接続される構内交換
機(PBX)3と、構内交換機3に内線接続される親機
4(4−1,4−2,・・)と各親機にカールコード5
(5−1,5−2,5−3,・・)により有線接続され
る子機6(6−1,6−2,6−3,・・)とから成る
カールコードレス電話装置7(7−1,7−2,7−
3,・・)と、構内交換機3に内線接続される事業所用
マルチゾーンコードレス接続装置8(8−1,8−2,
・・)とを具備して成り、事業所用マルチゾーンコード
レス接続装置(以下、自営BSという)8の何れかと子
機6とが事業所用マルチゾーンコードレス電話装置を構
成する際には、子機6は事業所用マルチゾーンコードレ
ス子機(以下、自営PSという)として機能することに
なる。その際、各自営BSは所定の電波到達可能範囲
(例えば半径50mの範囲内)を有しており、各々の電
波到達可能範囲は互いに重複しているので、複数のBS
8の少なくとも1つからの電波が到達する間は、いわゆ
るハンドオーバーにより子機6を自営PSとして運用し
て通話を継続することができる。
【0029】上記構内交換機3は、カールコードレス電
話装置7の子機6に対しライン給電するためのライン給
電装置および図示しないCPUやメモリ(RAM,RO
M)等を具備して成り、図2に示す機器データ管理機能
を有するとともに、カールコードレス電話装置7の親機
4、子機6およびカールコード5ならびに複数の事業所
用マルチゾーンコードレス接続装置8の状態を監視して
各装置の状態に応じた最適な状態に通話パスを切り換え
る通話パス切換機能(後に詳細に説明する)を有するよ
うに構成されている。
【0030】上記機器データ管理機能を図2によって説
明する。例えば図1に示すように、カールコードレス電
話装置7−1には内線番号2000が付与されるととも
にその子機6−1にはペア自営PSとしての内線番号3
000が付与され、カールコードレス電話装置7−2に
は内線番号2001が付与されるとともにその子機6−
2にはペア自営PSとしての内線番号3001が付与さ
れ、カールコードレス電話装置7−3には内線番号20
02が付与されるとともにその子機6−3にはペア自営
PSとしての内線番号3002が付与され、カールコー
ドレス電話装置7−4には内線番号2003が付与され
るとともにその子機6−4にはペア自営PSとしての内
線番号4000が付与され、カールコードレス電話装置
7−5には内線番号2004が付与されるとともにその
子機6−5にはペア自営PSとしての内線番号4001
が付与され、カールコードレス電話装置7−6には内線
番号20015付与されるとともにその子機6−6には
ペア自営PSとしての内線番号4002が付与され、カ
ールコードレス電話装置7−nには内線番号2100が
付与されるとともにその子機6−3にはペア自営PSと
しての内線番号5100が付与されている場合、例えば
図2のデータ管理テーブルのようにして各機器のデータ
が管理されることになる。
【0031】すなわち、内線番号2000およびペア自
営PS内線番号3000が付与されたカールコードレス
電話装置7−1は、カールコードが接続されて通話中で
あり、自営BSとしての状態は「使用中」である。内線
番号2001およびペア自営PS内線番号3001が付
与されたカールコードレス電話装置7−2は、カールコ
ードが接続されて空き状態であり、自営BSとしての状
態は「−(無し)」である。内線番号2002およびペ
ア自営PS内線番号3002が付与されたカールコード
レス電話装置7−3は、カールコードが切り離されて使
用中であり、自営BSとしての状態は「通話中」であ
る。内線番号2003およびペア自営PS内線番号40
00が付与されたカールコードレス電話装置7−4は、
カールコードが切り離されて空き状態であり、自営BS
としての状態は「空き」である。内線番号2004およ
びペア自営PS内線番号4001が付与されたカールコ
ードレス電話装置7−5は、カールコードが切り離され
て使用中であり、自営BSとしての状態は「圏外」であ
る。内線番号2005およびペア自営PS内線番号40
02が付与されたカールコードレス電話装置7−6は、
カールコードが接続されて着信中であり、自営BSとし
ての状態は「使用中」である。そして、内線番号210
0およびペア自営PS内線番号5100が付与されたカ
ールコードレス電話装置7−nは、カールコードが切り
離されて使用中であり、自営BSとしての状態は「公衆
モード」である。
【0032】上記カールコードレス電話装置7の親機4
の上面には、図3(a)に示すように、各種情報を表示
するためのディスプレイ4aと、各種操作のためのテン
キー4bと、ファンクションキーやワンタッチキー等と
して使用可能なフレキシブルボタン4cと、転送ボタン
や保留ボタンや短縮ボタンやリダイヤルボタン等を含む
ボタン群4dと、音量調節ボタン4e等が設けられてお
り、親機4の左側面にはカールコード5を接続するため
の図示しないコネクタが設けられている。このコネクタ
と子機6のコネクタ6aとの間を図3(a)に示すよう
にカールコード5で接続した場合に、構内交換機3内の
ライン給電装置から子機6に対しライン給電が行われる
ようになっている。
【0033】上記カールコードレス電話装置7の子機6
の上面には、子機6のカールコードレス子機運用時も自
営PS運用時もカールコードレス電話装置のハンドセッ
ト運用時と同様の各種機能を使用し得るようにするた
め、図3(b)に示すように、各種情報を表示するため
のディスプレイ6bと、子機単体で発着信操作するため
のテンキー6c、ファンクションキー(Fキー)6d、
保留ボタン6e、通話ボタン6fおよび電源ボタン(切
断ボタン)6g等が設けられており、子機6の内部には
親機4と独立して着信音を鳴動させるための着信音鳴動
装置(図示せず)が設けられている。なお、子機6の上
面には、所望に応じて、転送ボタン、リダイヤルボタン
等を設けてもよい。
【0034】上記カールコードレス電話装置7の子機6
は、後述するカールコード接続状態検出機能、親機電波
到達状態検出機能、接続装置電波到達状態検出機能およ
び運用モード自動切換機能を発揮するように構成されて
いる。また、上記カールコードレス電話装置7の子機6
は、カールコードレス電話装置7の親機4および子機6
間がカールコード接続されておらず、複数のBS8から
の電波が子機6に到達しない場合に、所定の切換操作に
応じて、公衆回線に接続される簡易型移動電話機(PH
S)として運用し得るような、いわゆる「デュアルモー
ド機能」を有している。なお、カールコードレス電話装
置7は、所定の通話可能範囲(例えば親機から半径50
mの範囲)を有している。
【0035】次に、本実施形態のカールコードレス電話
システムのカールコードレス電話装置の子機で実行する
通話中の通話形態切換制御について図4に基づいて説明
する。図4は第1実施形態のカールコードレス電話シス
テムにおける通話形態切換制御の制御プログラムを示す
フローチャートであり、この制御プログラムはカールコ
ードレス電話装置7でのハンドセット通話中(子機6を
親機4にカールコード接続した状態での通話中)に起動
するものとする。
【0036】まず、図4のステップ51では、カールコ
ード5を抜いたか否かを判定し、カールコード5を抜い
ていない場合には制御をステップ52に進めて通常の多
機能電話運用を継続した後に制御をステップ51に戻
し、カールコード5を抜いた場合には制御をステップ5
3以降に進める。なお、カールコード5を抜いたか否か
は、例えば子機6においてカールコード経由の給電の有
無により判定するものとする。
【0037】ステップ53では、親機4からの電波があ
るかを判定する。ここで、電波がある場合にはステップ
54でカールコードレス子機運用(単独コードレス運
用;トランシーバモード)に切り換え、電波が無い場合
には制御をステップ55以降に進める。上記単独コード
レス電話として運用は、ステップ56で通話中に移動し
てもステップ57における親機4からの電波が届くか否
かの判定がYESである間は継続され、移動の結果ステ
ップ57の判定がNOになった場合には制御をステップ
55に進める。
【0038】ステップ55では、自営BS8からの電波
があるか否かを判定する。ここで、電波がある場合には
ステップ58で子機6を自営PS運用に切り換え、電波
が無い場合には制御をステップ59以降に進める。ステ
ップ59では、親機4からの電波も自営BS8からの電
波も無い場合であることから、子機6において警告音を
送出し、それにより子機6を持っているユーザに対し親
機4に接近する歩行移動を促す。
【0039】次のステップ60では、カールコード5を
親機4に再接続したか否かを判定する。ここで、再接続
した場合には制御を上記ステップ51以降に戻し、再接
続していない場合には、次のステップ61で子機6を持
っているユーザが親機4の電波が届く位置まで戻ったか
否かを判定する。ここで、電波が届く位置まで戻った場
合には制御を上記ステップ53以降に戻し、電波が届く
位置まで戻っていない場合にはステップ62,63の実
行により設定時間経過後に呼を切断する。
【0040】上記ステップ58の実行による自営PS運
用中に、ステップ64で通話中に移動した場合、まずス
テップ65でカールコード5を親機4に再接続したか否
かを判定する。ここで、再接続した場合にはステップ6
6で通常の多機能電話運用に切り換えた後に制御を上記
ステップ51以降に戻し、再接続していない場合には次
のステップ67,68でハンドオーバーか否かおよび自
営BS8の圏外か否かを判定する。
【0041】上記ステップ67,68の判定においてハ
ンドオーバーまたは自営BSの圏内である場合には、自
営PSとして運用し続けることが可能であるので、制御
をステップ64以降に戻す。一方、上記ステップ67,
68の判定においてハンドオーバーでも自営BSの圏内
でもない場合には、自営PSとして運用し続けることが
不可能であるので、制御をステップ69以降に進める。
ステップ69では子機6において警告音を送出し、それ
により子機6を所持しているユーザに対し自営BSの圏
内に接近する歩行移動を促す。
【0042】次のステップ70では、カールコード5を
親機4に再接続したか否かを判定する。ここで、再接続
した場合には制御を上記ステップ66以降に戻し、再接
続していない場合には、次のステップ71で子機6を持
っているユーザが自営BS8からの電波が届く位置まで
戻ったか否かを判定する。ここで、電波が届く位置まで
戻った場合には自営PSとして運用することが可能であ
るので制御を上記ステップ64以降に戻し、電波が届く
位置まで戻っていない場合には自営PSとして運用する
ことが不可能であるので、ステップ72,73の実行に
より設定時間経過後に呼を切断する。
【0043】以上の通話形態切換制御により、子機6
は、通話中に親機4にカールコード5で接続されている
場合には通常の通り多機能電話装置のハンドセットとし
て運用され、通話中にカールコード5を外したコードレ
ス運用時には、親機4の通話可能範囲内であれば親機4
に対するカールコードレス子機として運用され、親機4
の通話可能範囲外であっても自営BS8の通話可能範囲
内であれば自営PSとして運用され、コードレス運用状
態からカールコード5を親機4に再接続すれば通常のハ
ンドセットとしての運用に戻ることになる。その間、上
述した「呼を切断する条件」が満たされない限り、各運
用形態間の切り換えは自動的に行われるので、各運用形
態を用いて通話が継続されることになる。
【0044】次に、本実施形態のカールコードレス電話
システムの構内交換機で実行する着信呼処理について図
5および図6に基づいて説明する。図5および図6は第
1実施形態のカールコードレス電話システムにおける着
信呼処理の制御プログラムを示すフローチャートであ
る。まず、図5のステップ81では、着信時にカールコ
ードレス電話装置7が空き状態か否かを判定し、使用中
であればステップ82でどこからの着信であるかを判定
し、空き状態であれば制御をステップ83以降に進め
る。
【0045】上記ステップ82において構内交換機3か
らの着信と判定された場合(このケースとしては、内線
/中継線/局線からの着信の場合がある)、次のステッ
プ84で、どのような状態で通話しているかを判定す
る。ここで、通話状態が「ハンドセット通話」および
「カールコードレス子機通話」である場合には制御を直
ちにステップ85に進め、通話状態が「PHS子機通
話」である場合には、次のステップ86で子機6の状態
を判定する。ここで、子機6の状態がPBX内線モード
と判定された場合も公衆モードと判定された場合も、制
御をステップ85に進める。ステップ85では、話中を
表わすビジートーン(BT)を送出する。これにより、
発信者はBTを聴取することになる。
【0046】上記ステップ82においてPHS公衆回線
からの着信と判定された場合、次のステップ87で、ど
のような状態で通話しているかを判定する。ここで、通
話状態が「ハンドセット通話」および「カールコードレ
ス子機通話」である場合には、制御をステップ88に進
めて局のトーキー(例えば、「現在、この電話は、電源
が切られているか、電波の届かない状態です。お掛け直
し下さい。」)を送出する。これにより、発信者はトー
キーを聴取することになる。また、上記ステップ87に
おいて通話状態が「PHS子機通話」である場合には、
次のステップ89で子機6の状態を判定する。この判定
において、子機6の状態がPBX内線モードである場合
には、制御をステップ88に進めて局のトーキーを送出
し、子機6の状態が公衆モードである場合には、制御を
ステップ85に進めてBTを送出する。
【0047】一方、着信時にカールコードレス電話装置
7が空き状態の場合に進むステップ83では、呼種の判
定を行う。ここで、呼種が親機4の内線番号への着信の
場合には制御をステップ90に進め、呼種が自営PSの
内線番号への着信の場合には制御を図6のステップ10
1以降に進め、呼種がPHS公衆回線番号への着信の場
合には制御を図6のステップ112以降に進める。
【0048】ステップ90では、ハンドセットの状態を
判定し、受話器状態と判定された場合には次のステップ
91で親機4のみを着信鳴動させ、カールコードレス子
機状態と判定された場合には次のステップ92で親機4
および子機6の両方を着信鳴動させた後、次のステップ
93で子機6が親機4にオンフック状態か否かを判定す
る。ここで、子機6が親機4にオンフック状態であると
判定された場合には、上記ステップ91の場合ととも
に、次のステップ94のオフフック操作に応じてステッ
プ95で通話中となり、子機6が親機4にオンフック状
態ではないと判定された場合には、次のステップ96の
通話ボタン押下操作に応じてステップ95で通話中とな
る。
【0049】一方、上記ステップ90においてPHS子
機状態と判定された場合には、次のステップ97でPS
のモードを判定する。ここで、PSのモードが自営PS
モードと判定された場合およびデュアルモードと判定さ
れた場合には、次のステップ98で着信可能か否かを判
定し、着信可能であれば、次のステップ99で親機4お
よび子機6の両方を着信鳴動させた後、制御を上記ステ
ップ96以降に進める。なお、上記ステップ97でPS
のモードが公衆モードと判定された場合および上記ステ
ップ98で着信不可能と判定された場合には、制御をス
テップ100に進めてBTを送出する。それにより発信
者はBTを聴取することになる。
【0050】上記ステップ83の判定において呼種が自
営PSの内線番号への着信である場合に制御が進む図6
のステップ101では、ハンドセットの状態を判定す
る。ここで、受話器状態と判定された場合には次のステ
ップ102で親機4のみを着信鳴動させ、カールコード
レス子機状態と判定された場合には次のステップ103
で親機4および子機6の両方を着信鳴動させた後、次の
ステップ104で子機6が親機4にオンフック状態か否
かを判定する。ここで、子機6が親機4にオンフック状
態であると判定された場合には、上記ステップ102の
場合とともに、次のステップ105のオフフック操作に
応じてステップ106で通話中となり、子機6が親機4
にオンフック状態ではないと判定された場合には、次の
ステップ107の通話ボタン押下操作に応じてステップ
106で通話中となる。
【0051】一方、上記ステップ101においてPHS
子機状態と判定された場合には、次のステップ108で
PSのモードを判定する。ここで、PSのモードが自営
PSモードと判定された場合およびデュアルモードと判
定された場合には、次のステップ109で着信可能か否
かを判定し、着信可能であれば、次のステップ110で
自営PSのみ着信鳴動させた後、制御を上記ステップ1
07以降に進める。なお、上記ステップ108でPSの
モードが公衆モードと判定された場合および上記ステッ
プ109で着信不可能と判定された場合には、制御をス
テップ111に進めてBTを送出する。それにより、発
信者はBTを聴取することになる。
【0052】上記ステップ83の判定において呼種がP
HS公衆回線番号への着信である場合に制御が進む図6
のステップ112では、公衆回線からの電波が届くか否
かを判定し、公衆回線からの電波が届かない場合には、
次のステップ113で上記ステップ88と同様の局のト
ーキーを送出する。これにより、発信者はトーキーを聴
取することになる。上記ステップ112の判定において
公衆回線からの電波が届く場合には、次のステップ11
4でハンドセットの状態を判定する。ここで、受話器状
態と判定された場合およびカールコードレス子機状態と
判定された場合には、次のステップ115で上記ステッ
プ88と同様の局のトーキーを送出する。これにより、
発信者はトーキーを聴取することになる。
【0053】一方、上記ステップ114においてPHS
子機状態と判定された場合には、次のステップ116で
PSのモードを判定する。ここで、PSのモードが自営
PSモードと判定された場合には、制御を上記ステップ
115に進めて上記ステップ88と同様の局のトーキー
を送出し、PSのモードがデュアルモードと判定された
場合および公衆モードと判定された場合には、次のステ
ップ117で着信可能か否かを判定する。ここで、着信
不可能であれば、制御を上記ステップ115に進めて上
記ステップ88と同様の局のトーキーを送出し、着信可
能であれば、次のステップ118でPHS子機のみ着信
鳴動させる。この場合、次のステップ119の通話ボタ
ン押下操作に応じてステップ120で通話中となる。
【0054】次に、本実施形態において、カールコード
レス電話装置7の親機4、子機6およびカールコード5
ならびに複数の事業所用マルチゾーンコードレス接続装
置8の状態を構内交換機(PBX)3が監視して各装置
の状態に応じた最適な状態に通話パスを切り換える通話
パス切換機能を、図7および図8のタイムチャートに基
づいて説明する。
【0055】図7のタイムチャートにおいて、親機4お
よび子機6がカールコード接続状態のときに発信者の呼
び出し操作がなされると、PBX3経由で親機4に着信
し、親機4のみが着信鳴動する。このとき、着信音に応
じて子機6のオフフック操作がなされると、親機4から
PBX3にオフフック通知が送出され、通話が開始され
る。この通話中にカールコード5を抜く操作が行われる
と、親機4から子機6に対し無線リンクのチェックがな
され、無線リンクがOKであれば、単独コードレス通話
が開始される。
【0056】この単独コードレス通話中に、子機6を持
ったユーザの歩行移動等に伴い上記無線リンクの電波レ
ベルが低下すると、子機6から自営PSに対し、自営P
S起動指示がなされる。この自営PS起動指示に応じて
自営PSから自営BS8に対しDチャネル発呼処理がな
され、このDチャネル発呼処理に応じて自営BS8から
PBX3に対し自営PSチャネル捕捉指示が発せられ
る。この自営PSチャネル捕捉指示に応じてPBX3が
自営BS8に対し自営PSチャネルを確保した後に、自
営BSおよび自営PS間のリンクが確立されると、自営
PSから自営BS8に対し単独コードレス内線の通話へ
の割込要求が発せられ、この割込要求に応じて自営BS
8からPBX3に通話割込要求が発せられる。この通話
割込要求が完了すると、PBX3から自営BS8に割込
完了通知が送出された後、自営BS8から自営PSに割
込完了通知が送出される。そして、この割込完了通知を
受けた自営PSから子機6に割込完了通知が送出される
と、単独コードレス通話の自動切断処理がなされる。そ
の結果、自動的に単独コードレス通話から自営PS通話
に切り換わって通話中状態が継続され、当該通話は継続
されることになる。
【0057】その後、上記自営PS通話中に、親機4の
近傍まで戻ったユーザが親機4および子機6間にカール
コード5を接続すると、子機6から自営PSに対しカー
ルコード接続状態通知がなされ、このカールコード接続
状態通知を受けた自営PSから子機6に通話中状態通知
が返送される。通話中状態通知を受けた子機6から親機
4に対し通話中状態通知が送出されると、この通話中状
態通知に応じて親機4からPBX3に対し、自営PS内
線の通話への割込要求が発せられる。この割込要求が完
了すると、PBX3から親機4に割込完了通知が送出さ
れた後に、親機4から自営PSに割込完了通知が送出さ
れる。この割込完了通知を受けた自営PSにより、自営
BS8に対する自営PS通話の自動切断処理がなされる
と、自営BS8からPBX3に対しチャネル解放通知が
送出される。その結果、自動的に自営PS通話からハン
ドセット通話に切り換わって通話中状態が継続され、当
該通話は継続されることになる。なお、この通話は、子
機6においてオンフック操作がなされ、それに伴い親機
4から送出されるオンフック通知がPBX3に到達した
時点で終了することになる。
【0058】一方、図8のタイムチャートにおいて、内
線番号A(以下、内線Aという)を付与された親機4か
らカールコード5を外して、ペア自営PS内線番号A’
(以下、内線A’という)を付与された子機6を持った
ユーザが親機4から離れているときに、発信者1による
内線Aの呼び出し操作がなされた場合には、PBX3経
由で親機4に着信し、親機4が着信鳴動する。その後、
親機4から自営PSに着信通知がなされ、その着信通知
に応答がなされると、親機4からPBX3に対し自営P
S内線A’の応答通知がなされ、それにより発信者1と
内線Aとは通話中状態となる。この発信者1と内線Aと
の通話中に、発信者2による自営PS内線A’の呼び出
し操作がなされた場合には、PBX3から発信者2に対
しBTが送出される。
【0059】上記発信者1と内線Aの親機4との通話が
例えば内線Aの親機4からPBX3に発せられた切断要
求により切断された場合には、親機4からPBX3に対
し自営PS内線A’の解放通知がなされ、それにより自
営PS内線A’が解放されることになる。この自営PS
内線A’の解放中に、発信者3による自営PS内線A’
の呼び出し操作がなされた場合には、PBX3から自営
BS8に対し自営PS内線A’の呼び出し通知が送出さ
れる。この自営PS内線A’の呼び出し通知を受けた自
営BS8は、自営PS内線A’の状態を確認する。この
確認時に着信可能であれば、内線A’の自営PSから自
営BS8に着信可能通知が返送される。この着信可能通
知を受けた自営BS8は、PBX3に対し呼び出し開始
通知を送出するとともに、自営PSの内線A’の呼び出
しを行い、それにより内線A’の自営PSが着信鳴動す
る。なお、上記呼び出し開始通知を受けたPBX3は、
内線Aを使用中として認識する。
【0060】上記内線A’の呼び出しに対し自営PSで
応答がなされると、自営BS8からPBX3に対し自営
PS内線A’の応答通知がなされ、それにより発信者3
と内線A’とは通話中状態となる。この発信者3と内線
A’との通話中に、発信者4による内線Aの呼び出し操
作がなされた場合には、PBX3から発信者4に対しB
Tが送出される。なお、発信者3と内線A’との通話
は、自営PSにおいて切断操作がなされ、それに伴い自
営BS8から送出される切断通知がPBX3に到達した
時点で終了することになる。この切断がなされた後は、
PBX3は内線Aを空き状態として認識する。
【0061】以上の通話パス切換機能により、子機6を
通常のハンドセットとして運用している場合には通常の
多機能電話装置として動作し、カールコード5を外した
コードレス運用中の着信時に親機4および子機6の両方
に着信表示がなされたとき、子機側で通話ボタンを押下
することにより通話に移行し、自営PSとしての動作中
の着信時に親機4および自営PSの両方に着信表示がな
されたとき、自営PS側で通話ボタンを押下することに
より通話に移行し、子機6または自営PSとして通話中
に当該子機または自営PSに対応する内線番号に着信が
なされた場合には通話中として処理することになる。そ
の際、公衆PHSとしての着信およびカールコードレス
電話装置の内線としての着信を同時に待ち受けすること
が可能である。
【0062】以上説明したように、本実施形態のカール
コードレス電話システムでは、従来は個別に設けていた
「カールコードレス電話装置」および「事業所用マルチ
ゾーンコードレス電話装置」を統合したシステム構成と
したため、従来技術では対応できなかった「子機の多機
能電話装置のハンドセット運用」、「子機のカールコー
ドレス子機(トランシーバモード)運用」および「子機
の自営PS運用」という3つの運用形態間の相互切換を
1台の端末(子機)のみでスムーズに行うことができる
とともに、電話システム全体の設置コストを削減するこ
とができる。
【0063】また、その際、上記各運用形態(通話モー
ド)間の切り換えを自動的に行うため、従来技術では解
決できなかった「通話モード切り換えの煩雑さ」、「通
話音質の悪さ」、「バッテリ容量による通話継続時間の
制限およびバッテリ切れによる通話の切断」という問題
を解消するとともに、「モバイル性」と「多機能性」と
を両立させたカールコードレス電話システムを提供する
ことができる。
【0064】また、本実施形態のカールコードレス電話
システムでは、カールコードレス電話装置7の子機6に
対しPBX3からライン給電し得るようにしたから、カ
ールコードレス電話装置7の親機4に充電機能を持たせ
なくてもPBX3からのライン給電により子機バッテリ
が容易に充電されることになり、子機バッテリ管理の煩
雑さを解消することができる。
【0065】さらに、本実施形態のカールコードレス電
話システムは、上記のように「カールコードレス電話装
置」および「事業所用マルチゾーンコードレス電話装
置」を統合したシステム構成としたため、「通話中に席
から離れた場所で資料を検索して対応する業務」や、
「会議等で席を外すことが多いような部署」や、「警備
等で建屋内を見回る業務」において電話を使用するよう
な各種のビジネスシーンに対応することが可能になり、
子機の操作も簡単であるため、業務の効率化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のカールコードレス電
話システムの全体構成を例示するシステム図である。
【図2】 第1実施形態のカールコードレス電話システ
ムの構内交換機が具備する機器データ管理機能を説明す
るための図である。
【図3】 (a),(b)はそれぞれ、第1実施形態の
カールコードレス電話装置の親機および子機の上面の外
観図である。
【図4】 第1実施形態のカールコードレス電話システ
ムのカールコードレス電話装置の子機で実行する通話中
の通話形態切換制御の制御プログラムを示すフローチャ
ートである。
【図5】 第1実施形態のカールコードレス電話システ
ムの構内交換機で実行する着信呼処理プログラムを示す
フローチャートである。
【図6】 第1実施形態のカールコードレス電話システ
ムの構内交換機で実行する着信呼処理プログラムを示す
フローチャートである。
【図7】 第1実施形態のカールコードレス電話システ
ムの構内交換機が有する通話パス切換機能を説明するた
めのタイムチャートである。
【図8】 第1実施形態のカールコードレス電話システ
ムの構内交換機が有する通話パス切換機能を説明するた
めのタイムチャートである。
【符号の説明】
3 構内交換機(PBX) 4(4−1,4−2,・・) 親機 4a ディスプレイ 4b テンキー 4c フレキシブルボタン 4d ボタン群 4e 音量調節ボタン 5(5−1,5−2,5−3,・・) カールコード 6(6−1,6−2,6−3,・・) 子機 6a コネクタ 6b ディスプレイ 6c テンキー 6d ファンクションキー(Fキー) 6e 保留ボタン 6f 通話ボタン 6g 電源ボタン(切断ボタン) 7(7−1,7−2,7−3,・・) カールコードレ
ス電話装置 8(8−1,8−2,・・) 事業所用マルチゾーンコ
ードレス接続装置(自営BS)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 3/58 101 H04B 7/26 107 7/28 H04Q 7/04 K Fターム(参考) 5K023 AA08 BB11 DD01 GG05 GG06 HH07 LL04 LL05 NN06 5K027 AA10 AA12 BB02 CC01 CC08 GG04 MM17 5K049 AA15 BB04 BB13 BB16 BB23 CC05 CC06 CC11 EE01 EE02 EE12 FF11 FF12 FF16 GG11 5K051 AA08 BB01 CC01 CC07 DD03 DD13 DD15 EE01 EE02 FF02 FF06 FF11 GG06 HH01 HH12 HH13 HH14 KK06 5K067 AA34 BB08 DD15 DD19 DD34 DD44 EE04 EE10 FF25 HH05 JJ39 KK06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構内交換機と、該構内交換機に接続され
    る親機と該親機にカールコード接続または無線接続され
    る子機とから成るカールコードレス電話装置と、前記構
    内交換機に接続される複数の事業所用マルチゾーンコー
    ドレス接続装置とを具備し、前記子機を前記カールコー
    ドレス電話装置のハンドセットおよびコードレス子機な
    らびに前記事業所用マルチゾーンコードレス接続装置の
    事業所用マルチゾーンコードレス子機の何れかとして使
    用し得るようにしたカールコードレス電話システムであ
    って、 前記カールコードレス電話装置の親機および子機間のカ
    ールコード接続状態を検出するカールコード接続状態検
    出手段と、 コードレス運用時における前記子機に対する前記親機か
    らの電波の到達状態を検出する親機電波到達状態検出手
    段と、 コードレス運用時における前記子機に対する前記複数の
    事業所用マルチゾーンコードレス接続装置の少なくとも
    1つからの電波の到達状態を検出する接続装置電波到達
    状態検出手段と、 前記各状態検出手段からの情報に基づき、前記カールコ
    ードレス電話装置の親機および子機間がカールコード接
    続されている間は通常の多機能電話装置として運用し、
    前記カールコードレス電話装置の親機および子機間がカ
    ールコード接続されていない場合に前記親機からの電波
    が前記子機に到達する間はカールコードレス子機として
    運用し、前記カールコードレス電話装置の親機および子
    機間がカールコード接続されていない場合に前記複数の
    事業所用マルチゾーンコードレス接続装置の少なくとも
    1つからの電波が前記子機に到達する間は事業所用マル
    チゾーンコードレス子機として運用するように運用モー
    ドの自動切換を行う運用モード自動切換手段とを具備し
    て成ることを特徴とするカールコードレス電話システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記運用モード自動切換手段による運用
    モードの自動切換は、当該カールコードレス電話装置の
    通話状態の如何に拘わらず実行することを特徴とする請
    求項1記載のカールコードレス電話システム。
  3. 【請求項3】 前記カールコードレス電話装置の親機お
    よび子機間がカールコード接続されていない場合であっ
    て前記複数の事業所用マルチゾーンコードレス接続装置
    からの電波が前記子機に到達しない場合には、所定の切
    換操作に応じて公衆回線に接続される簡易型移動電話機
    として運用し得るようにしたことを特徴とする請求項1
    または2記載のカールコードレス電話システム。
  4. 【請求項4】 前記カールコードレス電話装置の子機を
    カールコードレス子機または事業所用マルチゾーンコー
    ドレス子機として運用している間は、当該親機および子
    機を1つの内線番号で管理することを特徴とする請求項
    1〜3の何れか1項記載のカールコードレス電話システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記カールコードレス電話装置の子機に
    対し前記構内交換機からライン給電し得るようにしたこ
    とを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載のカール
    コードレス電話システム。
  6. 【請求項6】 前記構内交換機に接続される親機と、該
    親機にカールコード接続または無線接続される子機であ
    って、前記カールコード接続状態検出手段、親機電波到
    達状態検出手段、接続装置電波到達状態検出手段および
    運用モード自動切換手段を具える子機とを具備して成る
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載のカー
    ルコードレス電話システムに用いるカールコードレス電
    話装置。
  7. 【請求項7】 所定の選択操作に応じて、親機のみ着信
    音鳴動、子機のみ着信音鳴動、親機および子機着信音鳴
    動の何れかの着信音鳴動形態を取り得るようにしたこと
    を特徴とする請求項6記載のカールコードレス電話装
    置。
  8. 【請求項8】 前記カールコードレス電話装置の子機
    は、各種情報を表示するためのディスプレイ、子機単体
    で発着信操作するためのテンキーおよびファンクション
    キー、転送ボタンおよび保留ボタン、親機と独立して着
    信音を鳴動させるための着信音鳴動装置の少なくとも1
    つを具えることを特徴とする請求項6または7記載のカ
    ールコードレス電話装置。
  9. 【請求項9】 前記カールコードレス電話装置の親機、
    子機およびカールコードならびに前記複数の事業所用マ
    ルチゾーンコードレス接続装置の状態を監視して各装置
    の状態に応じた最適な状態に通話パスを切り換える通話
    パス切換手段と、前記カールコードレス電話装置の子機
    に対しライン給電するためのライン給電手段とを具備し
    て成ることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載
    のカールコードレス電話システムに用いる構内交換機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009124396A (ja) * 2007-11-14 2009-06-04 Panasonic Electric Works Co Ltd インターホンシステム

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