JP3248422B2 - トンネル進入車両台数の計測方法 - Google Patents
トンネル進入車両台数の計測方法Info
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Description
等の換気設備を有するトンネルの換気制御に用いられる
トンネル進入車両台数の計測方法に関する。
として、ジェットファン,ブースタファン,立坑送排風
機,集塵機等の換気装置が設けられている。
有するトンネルの換気制御を交通状況に即して適確に行
うため、本出願の出願人は、特願平7−313662号
の出願により、トンネル内の汚染物質濃度分布状態を判
断しながら制御するトンネル換気制御方法を既に発明し
ている。
染物質濃度の拡散方程式からトンネル内の時間変化する
汚染物質濃度の分布状態を求めてトンネル内の換気を制
御するものである。
としては、主に、煤煙と排気ガス一酸化炭素とがあり、
トンネル内の適切な換気を行うには、これらの汚染物質
の濃度(通常は一酸化炭素より煤煙の方が問題となるの
で以下煤煙濃度という)のトンネル内の分布を、煤煙濃
度(汚染物質濃度)の拡散方程式により求めて常時監視
し、この分布の予測量に応じて換気装置を運転すること
が最も望ましい。
向)距離x,時間tにおける煤煙濃度がその伝搬特性に
したがってCsm(x,t)になる場合、前記拡散方程
式はつぎの数3の式で示される。
速)(m/sec.) Dsm:拡散係数(m2/sec.) Ar:トンネル内車道断面積(m2) qsm:トンネル内の単位距離xの区間に発生する単位
時間当りの煤煙量(m3/sec.)
おける単位時間dt当たりの煤煙濃度変化量dCsm
(n,t)を求める式に置き換えると、つぎの数4の式
が得られる。
入する車両を大型,小型に区別した場合、つぎの数5の
式の演算により決定される。
ΔPn,ΔPrはつぎの数6,数7,数8の各式から求
まる。
c.)
ΔPkはつぎの数9の式から求まる。
t)を求める数4の式中のトンネル内の各区間n(=
1,2,…)に発生する単位時間当りの煤煙量qsm
(n,t)は、各区間nに存在する車両台数と、好まし
くは、例えば大型車,小型車別及びディーゼル車,ガソ
リン車別の車両単位の煤煙発生量とに基づき、トンネル
の勾配,標高等をも考慮した平均車速での発生量として
求める必要がある。
変化量dCsm(n,t)を求めれば、拡散方程式から
トンネル内の時々刻々の状態に応じた適確な煤煙濃度分
布が求まる。
ンネル内外の交通状況等に応じて加減速し、これに伴っ
てトンネル内の車両走行台数Nt,Np,平均車速Ut
及び各区間の煤煙量qsm{=qsm(n,t)}等は
時間変化する。
えば、トンネル内の車両が全体に一定速度で移動すると
し、煤煙量qsm(n,t)が図5に示すように、時間
の経過とともに入口側の区間1から順に各区間nに一定
速度で移動するとして煤煙濃度変化量dCsm(n,
t)を求めると、求められたトンネル内の煤煙濃度の分
布が実際の濃度分布と大きく異なる。なお、図5の矢印
線は煤煙量qsm(n,t)の移動を示す。
交通状況に応じて時間変化し、この変化にしたがってト
ンネル内の煤煙濃度の各要因は図6に示すように連鎖的
に変化する。
基づくトンネル内の諸量の変化を模式的に示したもので
あり、第1ステップiとして、トンネル内を走行する車
両台数の増(減)変化が生じると、第2ステップiiのト
ンネル内の車速(平均車速)の減(増)変化が生じる。
ップiii のトンネルの各区間の汚染物質(煤煙)の発生
量の増(減),第4ステップivの各区間の汚染物質(煤
煙)の移動時間の増(減)及び第5ステップvのトンネ
ルへの車両の進入台数の減(増)が生じる。
濃度(汚染物質濃度)の分布状態を求めるには、これら
の時間変化を考慮して拡散方程式を演算する必要があ
る。
報,トンネル内の汚染状態の計測情報及び気象の計測情
報等のトンネル換気に関連した各種の計測情報に基づ
き、トンネル内の車両走行台数,平均車速,各区間の汚
染物質発生量,トンネル内の風向及び風速を考慮した移
動の時間変化が求まる。
情報はトンネル入口(車両入口)の数キロメートル手前
に設けた交通量計(トラフィックカウンタ)の単位時間
当りの計測値からなり、大型車,小型車の別に計測する
ときは、大型車,小型車別の単位時間当りの通過車両台
数,その間の平均車速を含む。
は、VI計,煙霧透過率計等の煤煙濃度計の煤煙濃度,
一酸化炭素分析計(CO計)の一酸化炭素濃度等の実測
値からなり、気象の計測情報は、風向風速計の風向,風
速等の実測情報からなる。
変化の演算について説明する。この演算においては、実
際の交通状況を考慮し、トンネルに進入した車両台数
(車両進入台数)の積算値(累積値)に基づき、長さL
(m)のトンネル内を車速Ut (m/sec.)で走行する
ときの所要時間を時定数Tとし、つぎの数10の一次遅
れあるいは数次遅れの指数関数式Et 及びFt 〜Zt で
示されるトンネルから出た一次遅れ及び数次遅れの車両
台数の積算値を求める。
たの車両台数の時々刻々の積算値、時定数Tはつぎの数
11の式で示され、同式中のαは任意の定数である。
進入台数の積算値Itと,前回の演算結果Et-1 との差
に基づき、車両進入台数の増減変化を考慮して現在まで
にトンネルから出た車両台数の積算値を求めるものであ
り、二次遅れの関数式Ft は、一次遅れの関数式Et か
ら求めた前回のトンネルから出た車両台数の積算値E
t-1 と,前回の演算結果Ft-1 との差に基づき、前回及
び前前回の車両進入台数の増減変化を考慮して現在まで
にトンネルから出た車両台数の積算値を求めるものであ
る。
精度は向上するが処理負担が増大するため、実際には、
適当な遅れ次数で現在までにトンネルから出た車両台数
の積算値が求められる。
Iに示す現在までの車両進入台数の積算値It と,同図
のZに示す現在までにトンネルから出た車両台数の積算
値Zt との差を演算し、現在トンネル内に在存する車両
走行台数Nt を、いわゆる「あいまい」な推定演算から
求める。
別及びディーゼル車,ガソリン車の別に車両走行台数を
求めることが望ましい。
の演算について説明する。現在のトンネル内の車両走行
台数を、例えば数12の式から求めた台数Nt とする場
合、つぎの数13の2演算式U1t ,U2t から係数を
変えた2種類の車速を求める。
の係数、a,b,c,dはトンネル固有の定数又は演算
風速が計測風速に合致するように自動チューニングした
定数である。
大小比較に基づき、つぎの数14の2式のようにU
1t ,U2t の小さいものを選択して時間変化するトン
ネル内の平均車速Ut (数4の式のUtに相当)とす
る。
とする。このとき、平均車速Ut は車両走行台数Nt に
対して図8の現実に即した特性で求まる。また、この平
均車速Ut から数10の各式の時定数Tが求まる。
(汚染物質発生量)の演算について説明する。トンネル
内の平均車速を数14の2式から求めた平均車速Ut と
する場合、つぎの数15の式から図9の煤煙発生量の比
率St を求める。
〜kはトンネル固有の定数又は演算煤煙濃度が計測煤煙
濃度に合致するように自動チューニングした定数であ
る。また、H<jの場合はi=0、St <kの場合はS
t =kとする。
ィーゼル車,ガソリン車の別を考慮したつぎの数16の
式から時間変化するトンネル内の各区間の煤煙発生量,
すなわち数3,数4の拡散方程式の時間変化する煤煙量
qsm{=qsm(n,t)}(m3/sec.)を求める。
当りの煤煙発生量(m3/m/台) Lg:基準車速で走行したときの大型ガソリン車1台当
りの煤煙発生量(m3/m/台) Sd:基準車速で走行したときの小型ディーゼル車1台
当りの煤煙発生量(m3/m/台) Sg:基準車速で走行したときの小型ガソリン車1台当
りの煤煙発生量(m3/m/台) NLd:大型ディーゼル車の走行車両台数(台) NLg:大型ガソリン車の走行車両台数(台) NSd:小型ディーゼル車の走行車両台数(台) NSg:小型ガソリン車の走行車両台数(台) St :煤煙発生量の比率 Ut :平均車速(m/sec.) dt :単位時間(sec.)
d,NSgは、発生量Ld,Lg,Sd,Sgの煤煙発
生源のうちどれ位の煤煙発生源が次の区間に移動するか
を表わす移動係数kで換算したときの台数(台)であ
り、整数とは限らない。そして、移動係数kは、平均車
速Ut (m/sec.),数3,数4の拡散方程式の風向風
速Vr(m/sec.)及び煤煙発生量の演算基準となる基
準車速Ub(m/sec.)に基づくつぎの数17の式から
求まる。
ルの各区間の煤煙(汚染物質)発生源の車速と風向き及
び風速を考慮した移動の時間変化の演算について説明す
る。
により得られた風向風速Vrとの下での数16の式から
求めた区間から次の区間への煤煙(汚染物質)発生源の
時間変化する移動量を求める計算であり、具体的には発
生源の移動を発生量の移動に見たてて煤煙量qsmに移
動係数kを乗算し、つぎのようにして移動量を求める。
うに、例えば区間n−1に時刻t−1に発生した煤煙q
sm(n−1,t−1)につき、時刻tにはそのk倍の
部分アがつぎの区間nに移動して残りの(1−k)倍の
部分イが区間n−1に残るとしてその移動を求め、他の
区間n,n+1,…についても、同様にしてその移動を
求める。
うに、例えば区間n−2に時刻t−1に発生した煤煙q
sm(n−2,t−1)につき、時刻tにはその(k−
1)倍の部分ウがつぎのつぎの区間nに移動して残りの
(2−k)倍の部分エがつぎの区間n−1に移動すると
してその移動を求め、他の区間n,n+1,…について
も、同様にしてその移動を求める。
度(汚染物質濃度)の分布状態の演算について説明す
る。
走行台数Nt ,平均車速Ut ,煤煙発生量qsm及びそ
の移動の時間変化に基づき、数3又は数4の拡散方程式
の各区間の煤煙発生量qsmが時間変化するとして、そ
れらの拡散方程式からトンネル内の煤煙濃度Csm[=
Csm(n,t)]の分布状態を求める。
分布が時々刻々変化する諸量を考慮して求められ、現実
の分布に極めて近くなり、求められた分布に基づいてト
ンネル内の各換気装置を運転し、トンネル内を換気すれ
ば、汚染物質濃度(煤煙濃度)の拡散方程式を用いて現
実の交通状況に即したトンネル換気が可能になる。
ネル内に進入した車両台数の変化等に応じて時々刻々変
化するトンネル内の汚染濃度(煤煙濃度)の分布を求め
て換気制御する場合、交通量計の計測情報から推定して
求めたトンネル内の車両進入台数を実際の進入台数に一
致させることが重要である。
時間の一群の車両が全て平均車速で一団となって走行
し、同時にトンネル内に進入するとして、トンネル内に
進入した車両台数を求めている。
は、トンネルに近づくにしたがって減速し、前記の交通
量計の平均車速で走行した場合よりトンネル入口への到
着が遅れる。
より車速が低下する傾向にあり、このトンネル内の車速
低下の影響がトンネル外にも及び、交通量計を通過した
直後よりトンネル入口に近づく程、車速が遅くなる傾向
にあるからである。
通過タイミングから交通量計の単位時間の計測が終了す
るまでの間に、交通量計の地点からそれぞれの車速に応
じた距離だけトンネル入口に近づき、交通量計の計測情
報が得られたときの各車両の位置は、実際には交通量計
の地点からずれる。
の車速は、車両毎に異なり、この車速の相違によっても
トンネルに進入するタイミングが車両毎に異なる。
内の各車両は、それぞれの通過タイミング及び車速等に
よって異なる時間後にトンネル内に進入し、従来の計測
手法ではトンネル内に進入した時々刻々の車両台数を正
確に求めることができない問題点があり、この結果、適
確なトンネル換気が行えなくなる。
正確に把握し得るようにすることを課題とする。
めに、本発明のトンネル進入車両台数の計測方法におい
ては、交通量計により単位時間に計測された各通過車両
に、下限速度(VTC−α)以上,上限速度(VTC−α)
以下の範囲(VTCは交通量計の平均車速,αは車速範囲
の設定定数)から車両毎に選択した初期速度をそれぞれ
設定し、各通過車両に、交通量計の地点から交通量計の
平均車速に相当する車速で単位時間走行して到達する地
点までのトンネル入口の手前の等間隔の各位置又はラン
ダムに選択した各位置をそれぞれの初期位置として設定
し、各通過車両の車速のトンネルへの接近による初期速
度からの時間的な減速変化を数18の車速変化の式から
それぞれ検出し、減速変化に基づく各通過車両のトンネ
ル入口を基準にした位置の時間的な変化を数19の位置
変化の式からそれぞれ検出し、位置変化の式から検出し
た位置がトンネル内に達した車両の台数から各時刻のト
ンネルに進入した車両台数を求めて計測し、トンネルに
進入した車両台数の計測結果から求めたトンネル内の汚
染濃度が実測濃度に一致するように車速変化の式の補正
定数ATNを調整し、トンネルに進入した車両台数を、該
車両台数の計測結果が実進入台数に一致するように補正
して計測する。
数)の時刻tn の車速V_i(tn )の時刻tn-1 の車速
V_i(tn-1 )からの減速変化量、ATNは補正定数、V
TN(tn-1 )は時刻tn-1 のトンネル内の平均車速、f
τ(tn )は車速変化の時定数の関数式である。
n ,tn-1 の位置、V_i(tn )は車速変化の式から求
められた車両iの時刻tn の車速、Tn ・n-1は演算周
期(tn −tn-1 )である。
てトンネルの入口に進む一群の車両(通過車両)につ
き、交通量計からその台数及び平均車速VTCの計測情報
が得られたときの初期速度として、平均車速VTCを中心
とするVTC±αの範囲から選択した各車速がそれぞれ設
定される。
に交通量計の地点を通過してから計測情報が得られるま
での時間を考慮し、交通量計の地点から平均車速VTCに
相当する車速で走行して到達する範囲内の適当な位置が
それぞれ設定される。
口を基準にした位置の時間的変化が、トンネルに近づく
にしたがって車速が減速変化することを考慮して減速変
化の式,位置変化の式から推定して検出される。
がトンネル入口の基準の位置より先(トンネル出口側)
の位置になることから各通過車両のトンネル内への進入
が検出され、このとき、初期速度,初期位置の相違に基
づき、各通過車両のトンネル内に進入するタイミングが
ずれる。
両台数が計測され、この計測結果が実際の進入台数(実
進入台数)からずれると、計測結果に基づいて推定して
求めたトンネル内の汚染濃度が実測濃度からずれる。
の式の補正定数ATNが調整され、各通過車両の車速変化
が実際に即するように補正され、この補正に基づき、各
通過車両のトンネル入口の手前の位置の時間変化も補正
される。
台数の計測結果が実進入台数に一致するようになり、ト
ンネル内に進入した車両台数が、実際の交通状況に即し
て正確に計測されて把握される。
1ないし図4を参照して説明する。図4はこの計測方法
が適用される自動車道トンネルの模式図であり、トンネ
ル1の入口地点の数キロメートル手前の地点に交通
量計2が設けられ、この交通量計2はその計測周期で定
まる秒単位の単位時間毎に、その間に通過する車両台数
(通過車両台数)及びその平均車速VTCを計測し、計測
情報をトンネル1内の換気制御装置に伝送する。
のコイルを道路地中に埋めて形成され、磁束の変化等か
ら車両の通過及び速度を検出して通過車両台数及び平均
車速VTCを計測する。
づき、通過車両台数は大型車,小型車の別に計測され
る。
出された各車両は、実際には、その通過,検出タイミン
グが車両毎に異なる。
れたときに、大半の車両は、交通量計2の地点から平
均車速で単位時間走行して到達する図中の地点までの
初期区間に等間隔又はランダムに位置する。
記したように、トンネル1に近づくにしたがって減速す
る傾向にある。
内の汚染濃度を実測する煤煙濃度計等の煤煙センサ3が
設けられている。なお、センサ3をトンネル1の出口付
近に設けるのは、出口付近の汚染濃度がトンネル1内で
最も高くなることが多いからである。
いて説明する。図1はトンネル1内のコンピュータ構成
の換気制御装置4の機能ブロックを示し、この装置4
は、トンネル1内に進入した車両台数を計測する進入台
数計測部5と、その計測結果に基づきトンネル1内の汚
染濃度分布を求めて換気制御量を演算する換気制御処理
部6とに大別される。
・位置演算部8,台数計数部9からなり、図2に示すよ
うに動作する。
報が伝送されて入力される毎に、ステップIaからステ
ップIIaに移り、初期値決定部7により入力された計測
情報の通過車両台数,平均車速VTCに基づいて各車両の
初期速度,初期位置を設定する。
位時間の各車両i(i=1,2,…)は、単位時間が終
了して交通量計2から計測情報が伝送されたときの車
速,位置が車両毎に異なる。
るため、初期値決定部7はつぎの数20の初速設定式の
演算により、平均車速VTCを中心とするVTC±α(αは
車速制限等を考慮して手動又は自動で設定された速度範
囲の設定定数)の範囲,すなわち下限速度(VTC−α)
から上限速度(VTC+α)の範囲を定め、この範囲から
ランダムに選択した各車速を各車両iの初期車速として
設定する。
and[−1,1]は−1〜1の範囲からランダムに選
択した実数である。
ときは、一般に小型車が大型車より速いことを考慮し、
前記初速設定式のrand[−1,1]を、小型車につ
いてはrand[0,1],大型車についてはrand
[−1,0]とし、小型車の初期速度の範囲をVTC〜
(VTC+α),大型車の初期速度の範囲を(VTC−α)
〜VTCにして各車両iの初期車速を設定することが好ま
しい。
るため、初期値決定部7は区間の等間隔の各位置又は
区間からランダムに選択した各位置を各車両iの初期
位置として設定する。
ランダムに選択して設定する場合、初期値決定部7は、
トンネル1の入口地点を基準(原点)の0m,車両i
の進行方向を正とし、つぎの数21の初期位置設定式の
演算により各車両iの初期位置を設定する。
地点を基準にした交通量計2の地点の位置(m)、
Tcycleは交通量計2の計測周期(sec),ra
nd[0,1]は0〜1の範囲からランダムに選択した
実数である。
トンネル1の手前の車速,位置の時間変化を演算して予
測するため、ステップIIIa ,IVaの後述の補正定数A
TNの調整を必要に応じて行った後、ステップVaにより
前記数18の車速変化の式,前記数19の位置変化の式
の演算をくり返す。
化量ΔV_i(tn )を初期速度V_i(to )から累減し
て各車両iの地点〜の区間の時々刻々の車速V_i
(tn )を予測する。
たときの車速がトンネル1内の平均車速になり、このト
ンネル内平均車速はトンネル1内の車両台数に基づき、
換気制御処理部6により、例えば前記数14の平均車速
Ut を演算して得られる。
トンネル1内の平均車速Ut をVTN(tn-1 )とし、こ
の平均車速VTN(tn-1 )と実際のトンネル1内の平均
車速との比に相当する補正定数をATNとすると、ATN・
VTN(tn-1 )が時刻tn-1のトンネル1内の実際の平
均車速として求まる。
TN(tn-1 )とトンネル1の手前の時刻tn-1 の車速V
_i(tn-1 )との差に、トンネル1への接近によって変
化する適当な時定数を乗算した値が時刻tn-1 から時刻
tn の間の車速の減少変化量ΔV_i(tn )になる。
ル1の状態等によって異なり、実験等によって設定され
る。
は、例えば、{1−exp(tn /Tn・n-1 )}の指数関
数式で示される。
(tn )で走行した距離V_i(tn)・Tn ・n-1 を初
期位置P_i(to )に累加して図4の区間の時々刻々
の位置P_i(tn )を推定して求める。
a,VIIa を実行し、各車両iの位置P_i(tn )の変
化からトンネル1に進入した車両を検出し、その台数を
計測する。
両iの時々刻々の位置P_i(tn )をステップVIaによ
り監視し、この位置P_i(tn )がP_i(tn )≧0に
変化したときに、トンネル1への進入を検出する。
する毎に、ステップVIIa によりメモリ又はカウンタに
保持した進入車両台数をカウントアップして1増加し、
トンネル1に進入した車両台数を計測する。
均車速算出部10,汚染濃度分布演算部11及び換気制
御量算出部12からなり、図3に示すように動作する。
は例えば演算周期Tn ・n-1 毎にステップIbにより台
数計数部9のトンネル1に進入した両車台数の最新の計
測結果を取込み、ステップIIbにより例えば前記数1
0,数11,数12の各式の演算を実行してトンネル1
内の現在の車両台数(車両走行台数Nt)を推定する。
実行してトンネル内の平均車速VTN(tn-1 )(=
Ut )を推定する。
プIIIb によりトンネル内平均車速演算部10の算出結
果等に基づき、前記数15,数16,数17の各式の演
算を実行し、この演算の結果に基づき、前記数3,数4
の拡散方程式からトンネル1内の汚染濃度(煤煙濃度C
sm)及びその分布を推定して求める。
出力を取込んでトンネル1の出口付近の汚染濃度を実測
し、この実測濃度と演算から推定したトンネル1の出口
付近の汚染濃度(演算濃度)とを比較する。
台数計数部9の計数台数,すなわちトンネル1に進入し
た車両台数の計測結果の実際の進入台数からのずれに依
存するとし、演算濃度が実測濃度からずれていれば、ス
テップVbにより車速・位置算出部8に車速変化の式の
補正定数ATNの調整(変更)を指令する。
8は図2のステップIIIa ,IVaにより車速変化の式の
ATN・VTN(tn-1 )がトンネル1内の実際の平均車速
に即するように、補正定数ATNを単位量ずつ又は演算濃
度と実測濃度との差に応じた量ずつ変更して調整する。
両iのトンネル1に進入するときの車速が高速化し、こ
のとき、トンネル1の車両台数が減少して演算濃度が低
くなるため、演算濃度が実測濃度より高ければ、補正定
数ATNが増加方向に変更して調整される。
テップVIbにより、ステップIIIbで推定したトンネル
1内の時々刻々の汚染濃度の分布に基づき、この分布に
応じた最適な換気制御量を算出し、図1に示すトンネル
1内の換気装置13の運転を制御する。
の各車両iにつき、それぞれの車速V_i(tn ),初期
位置P_i(tn )を個々に設定するとともに、トンネル
1に近づくにしたがって車速V_i(tn )が減速変化す
ることをも考慮してトンネル1に進入した車両台数を予
測して計測し、さらに、この計測結果から求めたトンネ
ル1内の汚染濃度が実測濃度に一致するように補正定数
ATNを調整して車速V_i(tn ),初期位置P_i
(tn )を補正したため、演算によって求まる各車両i
の車速V_i(tn )が実際の交通状況に即した車速にな
る。
ネル1に進入した時々刻々の車両台数が、実際の進入台
数に一致するようになり、トンネル1に進入した車両台
数が極めて正確に計測されて把握され、この計測の結果
に基づき、トンネル1内の汚染濃度分布を極めて正確に
把握し、交通状況に応じた適確なトンネル換気が行え
る。
の計測結果に基づいてトンネル1内の汚染濃度の分布を
推定する際、トンネル1内を走行する車両を大型車,小
型車に区別するとともにそれぞれのガソリン車とディー
ゼル車の割合いを設定し、トンネル1内の走行車両台数
を、数16の式のように大型車,小型車及びガソリン
車,ディーゼル車を区別して演算すれば、一層正確にト
ンネル1内の汚染濃度分布が求まる。
計測結果に基づくトンネル1内の汚染濃度及びその分布
の演算方法等はどのようであってもよい。
る。交通量計2を単位時間に通過してトンネル1の入口
に進む一群の車両(通過車両)iの位置の時間変化を演
算してトンネル1に進入する車両台数を求める際、各車
両iの初期速度を、交通量計2の平均車速VTCを中心と
するVTC±αの範囲から選択した各車速にそれぞれ設定
し、各車両iの初期位置を交通量計2の地点から平均車
速VTCに相当する車速で走行して到達する範囲内の適当
な位置に設定したため、各車両iに実際の交通状況に即
した個別の初期速度,初期位置を設定することができ
る。
を基準にした位置の時間的変化が、トンネルに近づくに
したがって車速が減速変化することを考慮して減速変化
の式,位置変化の式から精度よく推定して検出される。
両iの位置の変化からそれぞれのトンネル内への進入が
検出され、このとき、初期速度,初期位置の相違に基づ
き、各車両iのトンネル1内への進入タイミングを実際
に即するようにずらすことができる。
の計測結果が実際の進入台数(実進入台数)からずれ、
計測結果に基づいて求めて推定したトンネル1内の汚染
濃度が実測濃度からずれると、両濃度が一致するように
減速変化の式の補正定数ATNが調整され、各車両iの車
速の時間変化が実際に即するように補正され、この補正
に基づき、各車両iの位置の時間変化も補正される。
した車両台数の計測結果が実進入台数に一致し、トンネ
ル1内に進入した車両台数を正確に計測して把握するこ
とができ、トンネル内の汚染濃度分布を正確に把握し、
交通状況に応じた適確なトンネル換気が行える。
る。
る。
明図である。
ネル内の状態変化の説明図である。
例の説明図である。
である。
特性図である。
1例の説明図である。
他の例の説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 トンネル入口の手前に、単位時間に通過
する車両の台数及び平均車速をくり返し計測する交通量
計を設け、 前記交通量計の計測情報からトンネル内に進入した車両
台数を計測し、 トンネル内に進入した車両台数の計測結果に基づきトン
ネル内の平均車速及び汚染濃度の分布を求めてトンネル
内を換気するトンネル換気のトンネル進入車両台数の計
測方法において、 前記交通量計により前記単位時間に計測された各通過車
両に、下限速度(VTC−α)以上,上限速度(VTC−
α)以下の範囲(VTCは交通量計の平均車速,αは車速
範囲の設定定数)から車両毎に選択した初期速度をそれ
ぞれ設定し、 前記各通過車両に、前記交通量計の地点から前記交通量
計の平均車速に相当する車速で前記単位時間走行して到
達する地点までのトンネル入口の手前の等間隔の各位置
又はランダムに選択した各位置をそれぞれの初期位置と
して設定し、 前記各通過車両の車速のトンネルへの接近による前記初
期速度からの時間的な減速変化を数1の車速変化の式か
らそれぞれ検出し、 前記減速変化に基づく前記各通過車両のトンネル入口を
基準にした位置の時間的な変化を数2の位置変化の式か
らそれぞれ検出し、 前記位置変化の式により検出した位置がトンネル内に達
した車両の台数から各時刻のトンネルに進入した車両台
数を求めて計測し、 トンネルに進入した車両台数の計測結果から求めたトン
ネル内の汚染濃度が実測濃度に一致するように前記車速
変化の式の補正定数ATNを調整し、 トンネルに進入した車両台数を、該車両台数の計測結果
が実進入台数に一致するように補正して計測することを
特徴とするトンネル進入車両台数の計測方法。 【数1】 但し、ΔV_i(tn )は車両i(iは1,2,…の整
数)の時刻tn の車速V_i(tn )の時刻tn-1 の車速
V_i(tn-1 )からの減速変化量、ATNは補正定数、V
TN(tn-1 )は時刻tn-1 のトンネル内の平均車速、f
τ(tn )は車速変化の時定数の関数式である。 【数2】 但し、P_i(tn ),P_i(tn-1 )は車両iの時刻t
n ,tn-1 の位置、V_i(tn )は前記車速変化の式か
ら求められた車両iの時刻tn の車速、Tn ・n-1 は演
算周期(tn −tn-1 )である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10622796A JP3248422B2 (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | トンネル進入車両台数の計測方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10622796A JP3248422B2 (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | トンネル進入車両台数の計測方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09269994A JPH09269994A (ja) | 1997-10-14 |
JP3248422B2 true JP3248422B2 (ja) | 2002-01-21 |
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CN114802331B (zh) * | 2022-05-23 | 2023-09-22 | 中车青岛四方机车车辆股份有限公司 | 一种基于压力波保护的轨道车辆过隧道统计方法及系统 |
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- 1996-04-02 JP JP10622796A patent/JP3248422B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09269994A (ja) | 1997-10-14 |
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