JP2000027600A - 道路トンネルの換気システム - Google Patents

道路トンネルの換気システム

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JP2000027600A
JP2000027600A JP20872098A JP20872098A JP2000027600A JP 2000027600 A JP2000027600 A JP 2000027600A JP 20872098 A JP20872098 A JP 20872098A JP 20872098 A JP20872098 A JP 20872098A JP 2000027600 A JP2000027600 A JP 2000027600A
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保 中野
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    • E21EARTH DRILLING; MINING
    • E21FSAFETY DEVICES, TRANSPORT, FILLING-UP, RESCUE, VENTILATION, OR DRAINING IN OR OF MINES OR TUNNELS
    • E21F1/00Ventilation of mines or tunnels; Distribution of ventilating currents
    • E21F1/003Ventilation of traffic tunnels

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル内を常に良好な環境に保ち抗口から
の短絡流れを防止しつつ、且つ換気風量を必要最小限に
押さえた省エネルギ運転が可能な道路トンネルの換気シ
ステムを提供する。 【解決手段】 トンネル11内の空気を排気すると共に
新鮮空気を導入する可変風量の換気設備13,14を備
えた道路トンネルにおいて、該トンネル内の車両の走行
状態を撮像する撮像装置23と、該撮像装置の信号を画
像解析して渋滞情報を検出する画像解析装置21と、該
検出された渋滞情報に基づいて前記換気設備の風量を制
御する制御装置17とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路トンネルの換
気システムに係り、特に自動車専用等の道路トンネル内
の環境保全、及びトンネル出口付近明かり部の環境保全
のために、トンネル内に新鮮空気を供給すると共に、煤
煙や一酸化炭素濃度の高い汚染空気を排出する道路トン
ネルの換気システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、特に都市部においては、丘陵を掘
削したあるいは開削したトンネルに自動車道路が設けら
れることが多く、そのトンネルの延長距離も長大化しつ
つある。このようなトンネルにおいては、自動車等の排
出する煤煙・排気ガス(以下、排ガスという)によるト
ンネル内の環境保全の問題、及びトンネル出口坑口付近
明かり部に排出される排ガス等による公害の問題が生じ
てくる。従って、この様な道路トンネルにおいては、自
動車等の排ガスによる煤煙や一酸化炭素の濃度を測定し
て、所定濃度内に押さえ、場合によっては環境保全の目
的からトンネル内煤煙や一酸化炭素等が出口坑口から流
出する事を防止するように、トンネル内へ新鮮空気を導
入する換気システムが採用されている。
【0003】図3は、従来の道路トンネルの換気システ
ムの一例を示す。これは一方交通における集中排気縦流
換気方式と呼ばれるもので、トンネル11の出口坑口1
1bの近くに集中排気の立坑12を備え、その立坑内に
設けた排風機13によりトンネル内の汚染空気Eを排出
する。新鮮空気Fa,Fbはトンネル入口11a及び出
口11bから導入される。また、トンネル内では自動車
の走行に伴い交通換気力Ptが生じ図中点線で示すよう
に自動車の進行方向に加圧する。ジェットファン14は
トンネル内の2換気区間A,Bで生じる圧力不平衡を調
整し、11bからトンネル内煤煙や一酸化炭素等がトン
ネル坑口から流出しない、つまり、短絡流れが発生しな
いように正転または逆転する。この圧力不平衡はトンネ
ル内を換気風が流れることによる通風抵抗、交通換気
力、気象状況などによる自然風によるもので、特に交通
換気力により大きく変化する。
【0004】従って、図4に示すように、トンネル内の
煤煙や一酸化炭素濃度Nはトンネル入り口11a付近か
ら徐々に上昇し、トンネル内排気合流部分12付近で最
大となる。トンネル出口11b付近では流入する新鮮空
気により希釈され、トンネル出口11bより外方に煤煙
や一酸化炭素等が流出しないように、風が集中排気坑1
2に向けて流れるように設計されている。
【0005】このような換気システムにおいては、トン
ネル内A,B両換気区間の排気合流部分付近に煙霧透過
率計15及び一酸化炭素計16を備え、煙霧透過率(V
I値)及び一酸化炭素濃度(CO値)を測定する。煙霧
透過率計は、光線の煙霧中における減衰率を計測するも
ので、例えば大型車等が発生する煤煙やタイヤの巻き上
げる埃等によるトンネル内の視界の度合いを測定する。
一酸化炭素検出装置は排ガス中に含まれる代表的な有害
物質である一酸化炭素濃度を測定することで、人体に有
害な一酸化炭素のレベルを所定の許容値以下に保つよう
にする重要な指標である。更にトンネル11内の風向風
速を測定する風向風速計17をトンネル内A,B区間に
設置し、各区間の風向風速(AV値)が最低管理値以上
か、また、B区間で出口側坑口11bへの空気の流出つ
まり短絡流れが生じていないか監視する。
【0006】これらの煤煙や一酸化炭素濃度およびトン
ネル内風速は、車両の通行量等により増減することは勿
論であり、換気風量制御部18および割込制御部19は
一酸化炭素濃度(CO値)、煙霧透過率(VI値)およ
び風向風速値(AV値)を所定の目標値に保つように、
排風機13及びジェットファン14等の風量を制御する
フィードバック制御方式が一般に採用されている。
【0007】上述のフィードバック制御は、車両の通行
に伴うVI値、CO値やAV値の変化を検出して排風機
及びジェットファンを制御する。トンネル換気システム
の制御は対象とするプロセスの冗長性が大きいため、排
風機風量やジェットファン台数を増してからトンネル内
の風速が徐々に増し、制御対象計測値が目標値となるま
でにトンネル延長に応じた時間がかかるいわゆる制御遅
れを生じる系である。また、冗長性が大きいということ
は制御の追随性を過度に求めるとオーバーシュートを生
じたり、機械運転のハンチングを生じることになる。こ
のため、一般的に一度制御を行った後に数〜十数分程度
次の制御出力を行わない効果待ち時間を持つ必要があ
る。よって、常に時間的な遅れを伴うことにより、残留
偏差が発生しやすい制御方式である。これにより、例え
ばVI値が低下し換気装置を運転した場合でもVI値が
回復するまでに長い時間がかかったり、制御を行っても
VI値が低下し続ける、或いは、すぐにVI値が回復し
たにも関わらず運転を続けている等、効率の悪い換気制
御が行われる場合がある。
【0008】効率の悪い換気とは、つまり余分な電力を
消費しているといえる。従って、トンネル換気制御にお
けるフィードバック制御の課題である時間的な遅れを解
消する方法を採用している事例も多い。フィードフォワ
ード+フィードバック制御は、曜日などに応じた各時間
帯の大型車・小型車別の交通台数データベースを持ち、
基本交通量と当日過去の時間交通量の差と当日過去の交
通量の変化から制御出力時間先の車種別交通量を予測
し、予測交通量から算出される所要換気風量から交通量
が変動する前に予め換気風量を変更することにより遅れ
のない換気制御を行う方式である。フィードフォワード
制御は開ループ制御であり実状とそぐわない場合が生じ
るため、閉ループ制御であるフィードバック制御を併用
する。場合によっては、AI・ファジイ論理を応用して
いる場合もある。これにより、ラッシュ時には予め換気
風量を増加し、深夜などの少交通量時は減少するなど
し、制御遅れがなく余分な換気をしない効率のよい省エ
ネルギ換気制御方法として多数の実績がある。フィード
フォワード+フィードバック制御は交通量予測を行うた
めに高価な演算処理装置が必要なため、交通量の変動が
定型的で季節間での変動の少ない交通が熟成したトンネ
ルでは各時間ごとに一定パターンで換気装置を運転する
プログラム制御を行い、悪化時割込制御をフィードバッ
ク制御として併用することで安価なシステムを構築して
いる場合もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、交通集中に
より、或いは事故、工事等によりトンネル内が渋滞する
場合がある。また例えば、一般道路のようにトンネル出
口付近の明かり部に信号機があり、信号機の変化により
停車する車両の列がトンネル内に断続的・不定期に進入
してくる、いわゆる渋滞がトンネル内で発生する場合が
ある。このような場合には、トンネル内で車両が停止・
発進や加速・減速を繰り返す状態となり、エンジン負荷
が大幅に変動したり、集中排気の通り抜けの要因である
交通換気力が大きく変動する。
【0010】このとき、従来の換気風量のフィードバッ
ク制御方式では、次のような問題が生じる。即ち、渋滞
により多数の車両が一時的に停止・減速すると車速が低
下するため、交通換気力Ptが減少しB区間換気風量F
bが増加する。また、エンジン負荷が小さくなるため、
大型車/小型車比によるがVI値は減少しCO値は若干
増加する。この時間がある程度持続すると、フィードバ
ック制御では排風機風量及びジェットファン台数を減少
するように制御を行う。引き続き車両が発進もしくは断
続的な加速をすると交通換気力が増加し、また、エンジ
ン負荷が増加することによりVI値が増加する。しか
し、換気風量が減少していることから、排ガスに応じた
必要換気風量が確保できずトンネル内VI値が極端に低
下し、交通換気力Ptの増加に対抗するだけのB区間換
気圧力が確保されていないことから排ガスを含んだ空気
Fbがトンネル出口11b方向へ流出する。
【0011】また、フィードフォワード+フィードバッ
ク制御では、初期換気風量はフィードフォワード制御部
分で決定されるもののその後の制御調整はフィードバッ
ク制御によるため、フィードバック制御と同様の制御挙
動を示すことになる。プログラム制御の場合は、所定時
間は風量が変化しないが、維持している換気風量がエン
ジン負荷の増大に伴う排ガスに見合った量より少ない場
合は、トンネル内の濃度上昇に対応できないこととな
る。
【0012】本発明は上述した事情に鑑みて為されたも
ので、トンネル内を常に良好な環境に保ち坑口からの短
絡流れを防止しつつ、且つ換気風量を必要最小限に押さ
えた省エネルギ運転が可能な道路トンネルの換気システ
ムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の道路トンネルの
換気システムは、トンネル内の空気を排気すると共に新
鮮空気を導入する可変風量の換気設備を備えた道路トン
ネルにおいて、該トンネル内の車両の走行状態を撮像す
る撮像装置と、該撮像装置の信号を画像解析して渋滞情
報を検出する画像解析装置と、該検出された渋滞情報に
基づいて前記換気設備の風量を制御する制御装置とを備
えたことを特徴とする。
【0014】また、前記渋滞情報は、車列の長さから測
定される車両密度及び速度であることを特徴とする。
【0015】上述した本発明によれば、車両の走行状態
を撮像し、この画像を解析して渋滞状況を検出し、その
検出した渋滞状況に基づいて換気システムの風量を調整
するので、渋滞過渡期に車両が流れ始めることで排ガス
が多量に排出されたりトンネル内の圧力変動が発生して
も、交通状況に対応して換気風量を予め調整することで
これを速やかに目的とする方向のトンネルへ排出でき
る。これによりトンネル内環境を良好に保ちつつ、且つ
渋滞の発生時のみ換気風量を増大するので、省エネルギ
運転を行うことができる。
【0016】また、動画情報として車列の長さから測定
される車両密度及び速度を取り出すので、従来型の交通
量測定装置と異なり渋滞の程度をリアルタイムで且つ正
確に検出できる。これにより、適切な換気風量の設定が
可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
及び図2を参照して説明する。尚、従来の技術を示す図
3の同一部分には同一の符号を付して、その重複した説
明を省略する。
【0018】図1は、本発明の一実施形態の道路トンネ
ルの換気システムの概要を示す。トンネルそのもの及び
トンネルの排風機及びジェットファン等の換気設備の構
成は、図3に示す従来のものと同様である。また、トン
ネル内に煙霧透過率計(VI計)、一酸化炭素検出装置
(CO計)および風向風速計(AV計)を備え、汚染濃
度と風速を所定の目標値に保つように換気風量をフィー
ドバック制御し、また24時間の交通量のデータベース
を備え、交通量に応じた時間帯の換気風量を制御するフ
ィードフォワード+フィードバック制御及びプログラム
制御を備えている点も、従来と同様である。
【0019】本実施形態においては、トンネル内にIT
Vカメラ23を備え、このITVカメラで撮像した車両
の渋滞状況を分析し、これに応じて換気風量を制御する
渋滞解析処理装置21と、この渋滞の解析結果に基づい
て換気風量を割込み制御する割込制御装置19とを備え
ている。
【0020】ITVカメラ23は、例えばトンネル出口
から約200m程度中央部へ配置され、道路上を走行す
る車両の通行状況を撮像する。それぞれのITVカメラ
の信号は、ケーブルにより中央制御室に伝達され、中央
制御室内に配置された渋滞解析処理装置21により解析
処理される。即ち、図2に示すようにITVカメラの画
像信号は、画像解析処理装置31に入力され、ここで車
両密度情報、車両速度情報が抽出される。即ち、撮像デ
ータは画像解析処理装置内でデータ処理され、これから
車両の存在を示すピクセル情報を計算することにより、
車列の長さから車両密度が測定され、パターンの移動速
度を計算することにより、車両速度を検知することがで
きる。
【0021】道路の渋滞状況を示す指標としては単位時
間当たりの車両通過台数は2次的な指標であり、ある距
離の中に何台の車両が存在しているか、又は、単位時間
当たりにある空間にどのくらいの時間車両が存在してい
るかという、いわば車頭間隔に対応した情報が重要であ
る。従来型の交通量計測装置では、ある定点にセンサを
配して通過する個々の車両情報の単位時間内移動平均値
を算出する。この方法では渋滞が著しく完全に車両が停
止センサ部に車両が存在しない場合は車両を検知しない
ことになる。よって、単位測定時間を長く取るなどの対
応を要し、リアルタイム性にかける。また、測定が定点
であるため、渋滞の程度という距離を対象とした判断を
行う場合は、ある間隔をおいて複数のセンサを必要とし
たり数学的な処理を行う必要がある。これに対し、撮像
画面から車両の移動状況を上述したようにコンピュータ
等を用いた解析処理を行うことで従来型の交通量測定装
置の課題である、直接的に少ないセンサでリアルタイム
に渋滞状況を測定することが可能である。
【0022】そして渋滞解析処理装置21においては、
車両密度情報及び車両速度情報に基づいて渋滞の程度を
渋滞の程度判定ルーチン32で判定する。即ち、渋滞が
激しく車両が殆ど停止状態では、エンジン負荷の減少に
より煤煙などの発生量が減少し、汚染物質の濃度分布は
大型車及び小型車の比及び換気風量との比によるが減少
傾向にあり、交通換気力は非常に小さくなる。軽度の渋
滞時には、断続的な車両の通行による加減速の増加によ
るエンジン負荷が増大して、煤煙発生量が増大し、汚染
物質濃度は大型車及び小型車の比及び換気風量との比に
よるが増加傾向にあり、交通換気力は断続的に増減す
る。最もトンネル内の汚染物質濃度が高くなり交通換気
力が変動するのは、このように車両が停止状態から走行
開始した場合や加減速を繰り返す場合である。例えばト
ンネル出口近くに信号機が設置されており、赤信号から
青信号に変わりトンネル内に延びていた車両の列が一斉
に動き始めるような場合である。このような場合にはエ
ンジンに高負荷を与えるため煤煙などの汚染物質の発生
量が増大し、突発的な濃度上昇を生じる可能性があり、
交通換気力が急激に増加することにより、トンネル出口
から多量の煤煙や一酸化炭素等が持ち出され、明かり部
へ拡散する可能性がある。
【0023】対策処理ルーチン33では、渋滞の程度に
応じて、換気風量の上昇率を設定する。例えば車両平均
速度が20km/h程度で車列の長さから測定される車
両密度が40%程度である場合には、渋滞のレベルを1
〜5とすると程度1の軽度の渋滞と判断され、風量を現
状維持(上昇率0%)とする。これは軽度の渋滞が発生
することにより、上述したように一時的にエンジン負荷
が軽減し、汚染物質濃度が低減するが、これによりフィ
ードバック制御で換気風量が減少することを防止するも
のである。
【0024】そして、例えば車両の平均速度が5km/
h以下となり、車両密度が100%に近づくと、程度5
の重度の渋滞と判定する。排風機の風量を40%程度増
加させジェットファンを全台トンネル入口11a方向に
運転する。これにより車両が一旦停止状態となり、エン
ジン負荷が減少し、汚染物質濃度が一時的に低減して
も、フィードバック制御により換気風量を低減すること
なく、むしろ換気風量を現状に対して40%程度増加さ
せる。これにより車両が発進するときにエンジン負荷が
極めて高くなり一時的に煤煙や一酸化炭素が多量に排出
され交通換気力の増加による出口側への持ち出し量が増
加しても、換気風量を予め増加してあるので、煤煙や一
酸化炭素が多量に排出されてもこれを速やかに除去する
ことができ、且つ、出口側坑口から明かり部の煤煙や一
酸化炭素等の流出が抑制できる。これにより重度の渋滞
時においても、トンネル内及び出口付近明かり部の環境
を良好な状態に保つことができる。
【0025】渋滞の程度2から程度4は、程度1と程度
5との中間的な状態であり、それぞれ渋滞の程度に応じ
て換気風量を増量する対策をとる。対策処理ルーチン3
3の出力は、割込制御装置19に入力される。割込制御
装置19では、VI値、CO値及びAV値に基づくフィ
ードバックコントローラ35の出力と、24時間交通量
データベースに基づくフィードフォワードコントローラ
36及びフィードバックコントロ−ラ35による風量制
御に対して、対策処理ルーチン33の出力結果を割込み
処理する。
【0026】即ち、対策処理ルーチン33の出力の割込
み処理前の換気風量に対して、渋滞の程度に応じて風量
現状維持(0%)から風量+50%上昇までの渋滞時の
風量の割込み設定を行う。そしてこの信号を例えばイン
バータ装置や台数+極数変換等の可変風量制御装置18
に入力し、これにより排風機13、ジェットファン14
等の換気風量の調整を行う。
【0027】このようにしてトンネル11内において
は、渋滞状況がITVカメラ23によりリアルタイムで
検出され、この渋滞の程度に対応して直ちに換気風量の
調整を行うものである。従って、渋滞中に多数の車両が
同時に動き出すような場合に、各車両のエンジン負荷が
最大となり、多量の汚染物質が排出されても、予め渋滞
の程度に応じて換気風量が上昇しているので、この煤煙
や一酸化炭素等を速やかに出口側明かり部へ流出するこ
となくトンネル外へ排出することができ、トンネル内及
び明かり部の環境を良好に保つことができる。
【0028】尚、上記実施の形態においては、トンネル
内の換気方式として縦流・立坑集中排気方式の例につい
て説明したが、横流換気方式等の他の換気方式やトンネ
ル付近の明かり部環境対策を必要としないトンネル及び
フィードフォワード制御がない場合にも本発明の趣旨を
同様に適用できることは勿論である。
【0029】また、上記実施の形態においては、状態の
程度を5段階に分類し、各々に対応した換気風量の上昇
率を設定したが、これらは各現場の状況や可変風量の変
更機構に応じて適宜選択されるべきものである。このよ
うに本発明の趣旨を逸脱することなく、種々の変形実施
例が可能である。
【0030】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、都市トンネルなどの頻繁に渋滞が発生するトンネル
においても、トンネル内及び出口付近明かり部の環境を
良好な状態に保ちつつ換気設備の省エネルギ運転を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の道路トンネルの換気シス
テムの説明図。
【図2】図1の換気制御システムのブロック図。
【図3】従来の道路トンネルの換気システムの説明図。
【図4】トンネル内の汚染物質濃度分布の一例を示すグ
ラフ。
【符号の説明】
11 トンネル 12 集中排気坑 13 排風機 14 ジェットファン 15 VI計 16 CO計 17 AV計 18 換気風量制御装置 19 割込制御装置 21 渋滞解析処理装置 23 ITVカメラ 31 画像解析処理装置 32 渋滞の程度判定ルーチン 33 対策処理ルーチン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル内の空気を排気すると共に新鮮
    空気を導入する可変風量の換気設備を備えた道路トンネ
    ルにおいて、該トンネル内の車両の走行状態を撮像する
    撮像装置と、該撮像装置の信号を画像解析して渋滞情報
    を検出する画像解析装置と、該検出された渋滞情報に基
    づいて前記換気設備の風量を制御する制御装置とを備え
    たことを特徴とする道路トンネルの換気システム。
  2. 【請求項2】 前記渋滞情報は、車列の長さから測定さ
    れる車両密度及び速度であることを特徴とする請求項1
    記載の道路トンネルの換気システム。
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