JP2003232199A - トンネル換気制御方法 - Google Patents

トンネル換気制御方法

Info

Publication number
JP2003232199A
JP2003232199A JP2002030577A JP2002030577A JP2003232199A JP 2003232199 A JP2003232199 A JP 2003232199A JP 2002030577 A JP2002030577 A JP 2002030577A JP 2002030577 A JP2002030577 A JP 2002030577A JP 2003232199 A JP2003232199 A JP 2003232199A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tunnel
ventilation
wind
state
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002030577A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichiro Takada
啓一郎 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
Priority to JP2002030577A priority Critical patent/JP2003232199A/ja
Publication of JP2003232199A publication Critical patent/JP2003232199A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ventilation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル途中に排気ダクトを形成して集中排
気式換気を行う道路トンネルにつき、煤煙排出が禁止又
は制御されたトンネル坑口からの煤煙排出を確実に防止
する。 【解決手段】 道路トンネル1の両トンネル坑口3a,
3b側の区間A,Bそれぞれの風向風速及び煤煙濃度を
監視し、区間A,Bの風向風速及び煤煙濃度に応じて区
間A,Bの換気装置5a,5bの運転を制御し、少なく
とも区間A,Bの風向が共に換気機風圧と逆方向になる
ときに、区間A,Bの換気装置5a,5bを、無条件
に、換気機風圧が増大するように運転制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両が
出入する1対のトンネル坑口のいずれか一方からの煤煙
排出が禁止又は制限された道路トンネルに適用されるト
ンネル換気制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車道トンネル等の自動車等の
車両が出入する道路トンネルにあっては、ジェットファ
ン,ブースタファン等からなる換気装置をトンネル内に
設けてトンネル換気が行われる。
【0003】ところで、この種の道路トンネルの1対の
トンネル坑口のいずれか一方が市街地等に位置した場
合、その一方のトンネル坑口からの煤煙排出が禁止又は
制限されることがある。
【0004】この場合、トンネル内の交通状況等によら
ず、一方のトンネル坑口からは煤煙を排出しないように
するため、換気装置により一方のトンネル坑口側から他
方のトンネル坑口側の方向の換気機風圧を発生するとと
もに、トンネル途中に集中排気用の排気ダクトを形成し
てこのダクトの排風装置によりトンネル内を集中排気
し、換気装置のトンネル換気と排風装置の集中排気とを
組合せた集中排気式換気でトンネル内を換気することが
行われる。
【0005】つぎに、この集中排気式換気が行われる従
来の道路トンネルの1例につき、図1を参照して説明す
る。この図1の道路トンネル1は一方通行のトンネルで
あり、自動車,オートバイ等の車両2が出入する1対の
トンネル坑口3a,3bは、煤煙の排出が禁止又は制限
される一方のトンネル坑口3aが出口を形成し、他方の
トンネル坑口3bが入口を形成する。
【0006】また、両坑口3a,3b間の坑口3a寄り
のトンネル途中に、集中排気用の排気ダクト4が形成さ
れる。
【0007】そして、ダクト4より坑口3a側の一方の
区間A及びダクト4より坑口3b側の他方の区間Bそれ
ぞれに換気装置5a,5bが設けられ、ダクト4に排風
装置6が設けられる。
【0008】ところで、トンネル1内には、車両2の走
行によって矢印線イに示す坑口3b側(入力側)から坑
口3a側(出口側)に向かう交通風圧が発生し、この風
圧はトンネル1内を走行する車両2の台数,すなわちト
ンネル1内の交通量等によって変化する。
【0009】また、トンネル1内には、設置環境の気象
に依存したいわゆる自然風圧も存在するが、ここでは説
明を簡単にするため、図示省略している。
【0010】つぎに、坑口3aからの煤煙排出が禁止又
は制限される場合、前記の交通風圧や自然風圧による坑
口3aからの煤煙排出を防止するため、換気装置5a,
5bにより、矢印線ロの換気順方向に示すように、坑口
3a側から坑口3b側に向かう換気機風圧を発生させ
る。
【0011】このとき、必要な換気機風圧等の予測に基
づき、換気装置5aは1又は複数台のジェットファン7
aにより形成され、換気装置5bは1又は複数台のジェ
ットファン7b,ブースタファン8により形成される。
【0012】そして、ジェットファン7a,7b及びブ
ースタファン8それぞれが矢印線ハに示す向きに送風す
ることで矢印線ロの向きの換気機風圧が発生する。
【0013】一方、ダクト4の排風装置6が運転される
と、矢印線ニに示す排気風圧が発生し、トンネル1内の
煤煙がダクト4を通ってトンネル外部に排気される。
【0014】そして、この排気により、矢印線ホ,ヘに
示すように、区間A,Bにダクト4に吸込まれる方向の
風向風速WS1,WS2が発生し、このとき、風向風速
WS1の向きが交通風圧と逆方向,換言すれば換気機風
圧と同方向になる。
【0015】なお、風向風速WS1,WS2は換気機風
圧の向きのときに正(+)であり、その逆の交通風圧の
向きのときに負(−)である。
【0016】そして、換気装置5a,5bの換気機風と
排風装置6の排気風とにより、坑口3aからの煤煙排出
を防止してトンネル1内が換気される。
【0017】つぎに、換気装置5a,5bの運転は、従
来、例えば本出願人の既出願に係る特許第309249
8号公報に記載されているように、トラフィックカウン
タ等の計測値に基づいてトンネル1内の車両2の交通量
を演算し、その結果に基づくファジィ推論等で換気機風
量を制御するのみではトンネル1内の汚染状況に応じた
十分な換気が行えないことから、トンネル1内の交通量
等に基づき、所定の拡散方程式からトンネル1内の汚染
物質濃度分布を演算し、この演算の結果に基づいてトン
ネル1の煤煙濃度分布を推定し、この濃度分布にしたが
って制御される。
【0018】そして、対面通行の道路トンネルのトンネ
ル換気を行う場合も、トンネル1と同様に構成され、ト
ンネル1の場合と同様にしてその換気装置,排風装置が
運転され、このとき、トンネル内の交通風圧等は上り,
下りの交通量や車速の差によって決まる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のトンネル換
気制御方法の場合、例えば図1のトンネル1において、
演算推定したトンネル1内の煤煙濃度分布のみに基づい
て換気装置5a,5bの運転を制御するため、区間Aの
風向風速WS1が図1と逆向きになり、坑口3aから煤
煙を排出するおそれが生じても、トンネル1内の煤煙濃
度分布によっては、換気装置5a,5bの運転状態が変
わらず、換気機風圧が不足して坑口3aから煤煙が排出
される事態を招来する。
【0020】一方、煤煙濃度分布によっては、風向風速
WS1が坑口3aから坑口3bに向かう方向であって、
坑口3aからは煤煙が排出されない状態であっても、換
気機風圧が大きくなり、必要以上の換気を行うおそれも
ある。
【0021】すなわち、この種の集中排気式換気の道路
トンネルにおいては、トンネル内の煤煙濃度分布の推定
演算結果に基づいて換気装置の運転を制御するため、煤
煙の排出が禁止又は制限されているトンネル坑口からの
煤煙の排出を確実に防止することができない問題点があ
り、さらには、その際、不必要な換気を防止して効率よ
く道路トンネル内を換気することができない問題もあ
る。
【0022】本発明は、この種集中排気式換気を行う道
路トンネルにつき、煤煙の排出が禁止又は制限されたト
ンネル坑口からの煤煙の排出を確実に防止することを課
題とし、さらには、その際に不必要な換気を防止してト
ンネル内を効率よく換気することも課題とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明のトンネル換気制御方法においては、請求
項1の場合、道路トンネルの排気ダクトより煤煙排出が
禁止又は制限された一方のトンネル坑口側の区間,排気
ダクトより他方のトンネル坑口側の区間それぞれの風向
風速及び煤煙濃度を監視し、両トンネル坑口側の区間の
風向風速及び煤煙濃度に応じて両トンネル坑口側の区間
の換気装置の運転を制御し、少なくとも両トンネル坑口
側の区間の風向が共に換気機風圧と逆方向になるとき
に、両トンネル坑口側の区間の換気装置を、無条件に、
換気機風圧が増大するように運転制御する。
【0024】したがって、道路トンネルの交通風圧の増
大等で、煤煙の排出が禁止又は制限されている一方のト
ンネル坑口側の区間及び他方のトンネル坑口側の区間の
風向が、共に、換気機風圧と逆方向の他方のトンネル坑
口側から一方のトンネル坑口側の風向、すなわち交通風
圧の風向になり、一方のトンネル坑口から煤煙が排出さ
れる換気不足の状態になると、トンネル内の煤煙濃度分
布等によらず、無条件に、両トンネル坑口側の区間の換
気装置の送風量が増大して換気機風圧が高くなり、一方
のトンネル坑口側の区間の風向が換気機風圧の方向に制
御される。
【0025】そのため、煤煙の排出が禁止又は制限され
ている一方のトンネル坑口からの煤煙の排出を確実に防
止することができる。
【0026】つぎに、請求項2の場合、両トンネル坑口
側の区間の風向風速及び煤煙濃度の監視に基づき、道路
トンネル内の換気状態を、 a.両トンネル坑口側の区間の風向が共に換気機風圧の
方向になる第1の状態 b.両トンネル坑口側の区間の風向が共に換気機風圧と
逆方向になる第2の状態 c.両トンネル坑口側の区間の風向が排気ダクトに向か
う方向になり、かつ、一方のトンネル坑口側の区間の煤
煙濃度が他方のトンネル坑口側の区間の煤煙濃度より濃
くなる第3の状態 d.両トンネル坑口側の区間の風向が排気ダクトに向か
う方向になり、かつ、他方のトンネル坑口側の区間の煤
煙濃度が一方のトンネル坑口側の区間の煤煙濃度より濃
くなる第4の状態 に分類し、この分類に応じて両トンネル坑口側の区間の
換気装置の運転を制御し、第2,第3の状態時には、両
換気装置を、無条件に、換気機風圧が増大するように運
転制御する。
【0027】したがって、両トンネル坑口側の区間の風
向風速及び煤煙濃度の監視に基づき、トンネル内の換気
状態が煤煙濃度だけでなく風向風速も考慮して第1〜第
4の状態に分類して判別される。
【0028】このとき、第1の状態は、両区間の風向が
共に煤煙排出を禁止又は制限された一方のトンネル坑口
側から他方のトンネル坑口側の方向になり、一方のトン
ネル坑口側からは煤煙が排出されない状態であり、換言
すれば換気機風圧が高く、排風装置が不要な過換気状態
である。
【0029】つぎに、第2の状態は、両区間の風向が共
に第1の状態と逆になり、一方のトンネル坑口から煤煙
が排出される状態であり、換言すれば換気不足状態であ
る。
【0030】つぎに、第3の状態は、両区間の風向がそ
れぞれ排気ダクトに向かう方向になる状態であり、現在
は一方のトンネル坑口からの煤煙排出は生じないが、交
通量が増加して交通風圧が上昇すると、煤煙濃度が高く
なって一方のトンネル坑口側の区間から煤煙が排出され
易くなる不安定な換気状態である。
【0031】また、第4の状態は、両区間の風向がそれ
ぞれ排気ダクトに向かう方向になり、しかも、一方のト
ンネル坑口側の区間の煤煙濃度は低く、交通量が増加し
ても、直ちには一方のトンネル坑口からは煤煙が排出さ
れず、最も安定な換気状態である。
【0032】そして、第2,第3の状態のときにのみ、
換気風量,煤煙濃度によらず、両区間の換気装置が、無
条件に、換気機風圧を増大するように運転制御される。
【0033】そのため、トンネル内の換気状態に応じて
両区間の換気装置を運転し、必要以上に換気することな
く、一方のトンネル坑口からの煤煙の排出を確実に防止
することができる。
【0034】つぎに、請求項3の場合は、排気装置を両
トンネル坑口側の区間の煤煙濃度に応じて運転制御す
る。
【0035】したがって、排気装置を例えば一定排気量
に固定して運転する場合に比してトンネル内の効果的な
集塵,排気が行え、しかも、排気装置の排気風の方向が
トンネル坑口側からトンネル内に向う方向になり、一方
のトンネル坑口側からの煤煙排出が一層確実に防止され
る。
【0036】そして、両トンネル坑口側の区間の風向風
速及び煤煙濃度は、請求項4のように、両トンネル坑口
側の区間それぞれに風向風速計,煤煙濃度計を設け、両
トンネル坑口側の区間の風向風速及び煤煙濃度を実測し
て監視してもよく、請求項5のように、両トンネル坑口
側の区間の煤煙濃度については、道路トンネル内の煤煙
濃度分布の演算から推定して監視してもよい。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の実施の1形態につき、図
1〜図5を参照して説明する。まず、図1は本発明が適
用される集中排気式換気の道路トンネル1を示し、この
トンネル1は一方通行のトンネルであり、出口側のトン
ネル坑口3aが、煤煙排出が禁止又は制限された一方の
トンネル坑口であり、入口側のトンネル坑口3bは、そ
のような規制のない他方のトンネル坑口である。
【0038】つぎに、この形態では区間A,Bの風向風
速WS1,WS2及び透過率VI1,VI2で示した煤
煙濃度を実測して監視するため、区間A,Bそれぞれ
に、風向風速計9と煤煙濃度透過率計10とを設ける。
【0039】なお、区間A,Bの風向風速計9,透過率
計10は、それぞれ1個であってもよく、適当な間隔で
配置した複数個であってもよい。
【0040】そして、区間A,Bの風向風速計9,透過
率計10が複数個の場合は、風向風速WS1,WS2,
透過率VI1,VI2が、例えば区間A,Bそれぞれの
各計測値の平均から求められる。
【0041】また、この形態では区間A,Bの煤煙濃度
の変化状態を的確に把握するため、区間A,Bの透過率
計10を、それぞれダクト4の近傍に設ける。
【0042】つぎに、区間A,Bの風向風速WS1,W
S2,透過率VI1,VI2の例えば分単位の一定時間
毎の監視結果が図示省略したコンピュータ構成の演算処
理装置に収集され、この演算処理装置により、つぎに説
明するようにしてトンネル1の換気制御の演算を行う。
【0043】まず、この形態においては、収集された風
向風速WS1,WS2と透過率VI1,VI2とに基づ
き、トンネル1の換気状態を、前記の一定周期毎に、つ
ぎの4状態に分類して判別する。
【0044】すなわち、トンネル1内の交通風圧と換気
風圧との大小関係に依存するトンネル1内の換気状態
は、区間A,Bの風向風速WS1,WS2と透過率VI
1,VI2の組合せに基づき、つぎの第1〜第4の状態
に分類できることが判明した。
【0045】つぎに、第1〜第4の状態につき、図2の
(a)〜(d)に示すトンネル1の換気状態の模式図を
参照して説明する。なお、図2の(a)〜(d)におい
て、PWS1,PWS2は区間A,Bの風向風速計9の車道方
向の位置を示し、PVI1,PVI2は区間A,Bの透過率計
10の車道方向の位置を示し、図中の破線はダクト4の
位置を示す。
【0046】また、WS1,WS2の矢印は計測された
風向を示し、(+),(−)は坑口3aから坑口3bの
換気機風圧の向きを正(+)としたときの風向の正
(+),負(−)である。
【0047】さらに、図中の透過率VI1,VI2の矢
印は区間A,Bの計測された煤煙濃度透過率(%)を示
す。
【0048】そして、図2の(a)の第1の状態は、区
間A,Bの風向風速WS1,WS2が共に例えば0m/
sec又は0.5m/secの基準値Wref以上で区間A,B
の風向が共に換気機風圧(正)の向きになる換気状態で
あり、この状態にあっては、交通量が少なく、排風装置
6の排気を行わなくても、換気機風圧によって坑口3b
から煤煙が排出され、坑口3aからは煤煙が排出されな
いため、換気装置5a,5bのみが運転制御され、排風
装置6は運転停止又は後述の常動風量の運転に保たれ
る。
【0049】つぎに、図2の(b)の第2の状態は、第
1の状態から交通量が増えて換気機風圧より交通風圧が
大きくなり、区間A,Bの風向風速WS1,WS2が共
に負になって基準値Wref より小さくなり、区間A,B
の風向が共に換気機風圧と逆(負)になる換気状態であ
る。
【0050】そして、この状態は、トンネル1内の煤煙
が坑口3aから排出されるため、避けなければならない
状態である。
【0051】つぎに、図2の(c)の第3の状態は、第
2の状態より換気機風圧を高くし、排風装置6を運転し
た状態であり、区間A,Bの風向風速WS1,WS2は
共にダクト4の方向を向き、WS1>Wref,WS2<
Wrefになり、かつ、ダクト4を介した区間A,Bの煤
煙の排出により、出口側の区間Aの煤煙濃度が入口側の
区間Bの煤煙濃度より濃くなり、透過率VI1,VI2
がVI1<VI2になる状態である。
【0052】そして、この状態は、交通量が増加する
と、交通風圧が高くなって区間Aの風向風速WS1がW
S1<Wref になり易く、第2の状態に容易に移行する
不安定な状態である。
【0053】つぎに、図2の(d)の第4の状態は、第
3の状態から換気機風圧が高くなるか、交通風圧が減少
するかした状態であり、区間A,Bの風向風速WS1,
WS2は共にダクト4の方向でWS1>Wref,WS2
<Wrefであるが、入口側の区間Bの煤煙濃度が出口側
の煤煙濃度より濃くなり、透過率VI1,VI2がVI
1>VI2になる状態である。
【0054】この状態で交通量がさらに増加して交通風
圧が高くなると、トンネル1内の煤煙濃度が出口側で濃
くなり、VI1<VI2になって第3の状態に移る。
【0055】そして、この第3の状態になっても煤煙は
ダクト4を通って外部に排出され、坑口3aからは排出
されないため、第4の状態が最も安定な換気状態であ
る。
【0056】したがって、トンネル1内の換気状態を第
4の状態に保持することにより、最も効率よく確実に坑
口3aからの煤煙の排出を防止して、トンネル1の換気
が行える。
【0057】そして、第1,第2の状態にあっては、区
間A,Bの風向が同一になることから、この形態では、
図3の状態判別処理に基づき、入口側の区間Bの風向を
優先的に判別する。
【0058】すなわち、図3のステップS1 により、前
記の一定期間毎の判定タイミングの到来を待ち、判定タ
イミングになると、ステップS2 に移り、区間Bの風向
風速WS2につき、WS2≧Wrefか否かを判別する。
【0059】そして、WS2≧Wref であれば、このと
き排風装置6の運転の有無によらず、区間Aの風向風速
WS1についても、WS1≧Wref であるから、ステッ
プS 3 に移行してWS1,WS2≧Wrefの第1の状態
であると判別する。
【0060】一方、WS2<Wrefであれば、ステップ
4 に移行し、WS1<Wrefか否かを判別し、WS1
<Wref であれば、ステップS5 に移行してWS1,W
S2<Wref の第2の状態であると判別する。
【0061】さらに、ステップS4でWS1<Wref で
なければ、ステップS6に移行し、区間A,Bの透過率
VI1,VI2についてVI1≦VI2か否かを判別
し、VI1≦VI2であれば、ステップS7 に移行して
第3の状態であると判別する。
【0062】また、VI1≦VI2でなければ、ステッ
プS8を介してステップS9に移行し、第4の状態である
と判別する。
【0063】なお、ステップS6でVI1≦VI2でな
ければ、ステップS8の判別をするまでもなく第4の状
態であることから、実際には、ステップS8 の判別は省
いて換気状態の判定が行われる。
【0064】つぎに、換気装置5a,5bの運転制御
は、例えばトラフィックカウンタの計数値から求まるト
ンネル1内の交通量に基づくファジィ推論制御により、
交通量の増減にしたがって換気装置5a,5bのジェッ
トファン7a,7bやブースタファン8の運転台数を増
減して換気機風圧を増減する従来からの制御に、前記の
換気状態の判別に基づくつぎの常動機台数増減制御を加
えて行う。
【0065】そして、常動機台数増減制御は、換気装置
5a,5bのジェットファン7a,7bやブースタファ
ン8の常時運転台数を定めるものであり、トンネル1の
換気状態の第1〜第4の状態判別に基づき、図4の運転
台数制御のフローにより、換気装置5a,5bのジェッ
トファン7a,7bやブースタファン8の運転台数をつ
ぎのように増減可変してトンネル1の換気状態を第4の
状態にする。
【0066】まず、第1の状態であれば、WS1≧Wre
fの条件下、WS2<Wrefに換気機風圧を下げるため、
風向風速WS1をWset≦WS1<Wresetの範囲に制限
する。なお、Wset,Wresetは設定された下限値,上限
値である。
【0067】そのため、第1の状態判定毎に、図4のス
テップQ1からステップQ2に移行し、ステップQ2,Q3
により、Wset≦WS1<Wresetか否かを判別する。
【0068】そして、Wset >WS1で換気不足であれ
ば、ステップQ2からステップQ4に移行して換気装置5
a,5bのジェットファン7a,7bやブースタファン
8の運転台数を増数して換気機風圧を増大する。
【0069】また、WS1≧Wresetで過剰換気であれ
ば、ステップQ3からステップQ5に移行して換気装置5
a,5bのジェットファン7a,7bやブースタファン
8の運転台数を減数して換気機風圧を減少する。
【0070】つぎに、第2の状態であれば、直ちに換気
機風圧を上げてWS1≧Wrefにするため、第2の状態
の判定毎に、図4のステップQ1,Q6を介してステップ
7に移り、煤煙濃度によらず、無条件に、換気装置5
a,5bのジェットファン7a,7bやブースタファン
8の運転台数を増数し、換気機風圧を増大する。
【0071】この換気機風圧の増大により、第2の状態
から第3の状態に移行しても、さらに第4の状態に移行
し、トンネル1内の交通量(交通風圧)に対して適切な
換気機風圧が得られるようにするため、第3の状態の判
定毎にステップQ1,Q6,Q 8を介してステップQ9に移
り、第2の状態の判定時と同様、煤煙濃度VI1,VI
2によらず、無条件に、換気装置5a,5bのジェット
ファン7a,7bやブースタファン8の運転台数を増数
し、換気機風圧をさらに増大する。
【0072】つぎに、第1〜第3の状態から第4の状態
に移行すると、この状態を維持するため、ステップ
1,Q6,Q8 ,Q10を介してステップQ11に移行し、
風向風速WS1の状態を判別する。
【0073】そして、交通量の変動等により、WS1<
Wset の換気機風圧不足になれば、ステップQ11からス
テップQ12に移行して換気装置5a,5bのジェットフ
ァン7a,7bやブースタファン8の運転台数を増数
し、WS1≧Wreset の換気機風圧過剰になれば、ステ
ップQ11からステップQ13を介してステップQ14に移行
し、換気装置5a,5bのジェットファン7a,7bや
ブースタファン8の運転台数を減数する。
【0074】ところで、第1の状態判定時のステップQ
5 による運転台数の減数及び第4の状態判定時のステッ
プQ14による運転台数の減数は、トンネル1内の煤煙濃
度を考慮して行われる。
【0075】この場合、例えば、トンネル1の現在車速
と、透過率VI1,VI2の差(VI1−VI2)又は
差(VI1−VIx)の偏差(%)で表した常動機維持
台数との特性線を予め設定し、現在車速から求まる台数
と差(VI1−VI2)又は(VI1−VIx)の台数
との差から、減数が求められる。
【0076】なお、透過率VIxは、透過率VI1,V
I2のいずれか悪い方からなる最悪区間xの煤煙濃度透
過率である。
【0077】また、前記の特性線の1例は、図5の曲線
α,β(αは第1の状態の特性線,βは第4の状態の特
性線)で表されるが、前記の特性線は、曲線α,βの代
わりに車速に対して透過率の差が線形変化するようなも
のであってもよい。
【0078】そして、トンネル1内の風向が坑口3b側
から坑口3a側になる第2の状態を、区間A,Bの風向
風速WS1,WS2が共に坑口3a側の風向になること
から確実に検出し、この検出に基づき、トンネル1内の
煤煙濃度等によらず、無条件に換気装置5a,5bを換
気機風圧が増大するように運転制御したため、坑口3a
からの煤煙排出を確実に防止することができる。
【0079】さらに、この形態にあっては、トンネル1
内の換気状態を、風向風速WS1,WS2及び区間A,
Bの煤煙濃度VI1,VI2の監視に基づいて、第1〜
第4の状態に分類し、第2の状態のときだけでなく、第
3の状態のときも無条件に換気装置5a,5bの換気機
風圧が増大するように運転制御し、また、第1,第4の
状態のときは、区間A,Bの風向風速WS1,WS2及
び煤煙濃度VI1,VI2に応じて換気装置5a,5b
の運転を制御する。
【0080】そのため、換気機風圧の過不足なく、トン
ネル1内の換気状態を、最も安定な第4の状態に保つこ
とができ、しかも、交通量増大変化等によって第2の状
態に移行し易い第3の状態に変化しても、直ちに第4の
状態に移行させることができ、換気の過不足なく坑口3
aからの煤煙排出を一層確実に防止することができる。
【0081】つぎに、この形態にあっては、排風装置6
によるトンネル1内の集塵(除塵)を併用し、効果的な
集中排気を行って換気装置5a,5bのジェットファン
7a,7bやブースタファン8の台数を極力少なくし、
経済的かつ小型の構成で良好なトンネル換気を実現する
ため、トンネル1内の煤煙濃度に応じて排風装置6をつ
ぎのように運転する。
【0082】すなわち、排風装置6は従来からの煤煙濃
度のファジィ推論に基づくVIセット・リセット変動型
制御と、常動風量設定制御との組合せ制御で運転する。
【0083】つぎに、排風装置6の常動風量設定制御に
ついて説明する。まず、前記したように、区間A,Bの
うちの透過率VI1,VI2が小さい区間を最悪区間x
とし、この区間xの煤煙濃度の透過率をVIxとする。
また、トンネル1内が清浄なときの煤煙濃度透過率をV
Irefとする。
【0084】そして、この常動風量設定制御にあって
は、トンネル1内の換気状態と煤煙濃度とに基づき、排
風装置をつぎの表1に示すように運転制御する。
【0085】
【表1】
【0086】すなわち、第1の換気状態時は、VIx≧
VIref で集塵が不要であれば、排風装置6を停止状態
に保ち、その常動風量は0にする。
【0087】一方、第1の換気状態時に、VIx<VI
ref で集塵が必要であれば、排風装置6を設定した最小
常動風量Wminで運転する。
【0088】また、第2〜第4の換気状態時は、前記の
表1からも明らかなように、透過率VIxによらず、排
風装置6を最小常動風量Wminで運転する。
【0089】つぎに、排風装置6のセット・リセット変
動型の運転制御について説明する。この運転制御におい
ては、トンネル1内の換気状態の最初の判定時、第1の
状態であれば、セット値(運転開始値)の透過率VI
SETを所定値V0に初期設定し、第2〜第4の状態であれ
ば、透過率VISETを、VISET=VI2+(VI1−V
I2)・K1,(K:設定値)の演算から求めて初期設
定する。
【0090】なお、透過率VISETは、VISET=max
(VISET,V0)の演算により、所定値V0より小さく
なるときは、所定値V0に補正する。
【0091】また、リセット値(運転停止値)の透過率
VIRESETは、VIRESET=VISET+K2,(K2:設定
値)の演算から求めて決定する。
【0092】そして、VIx=VISETでの運転開始
と、VIx=VIRESETでの運転停止とに基づき、透過
率VIxがVISET<VIx<VIRESETになるように、
透過率VIxにしたがって排風装置6を運転する。
【0093】つぎに、トンネル1の換気状態の2回目以
降の判定時は、前回の透過率VISE TをVISET′とする
と、VISET=VISET′+(VISET *−VISET′)・
3,(VISET *=VI2+(VI1−VI2)・K1
(K3:設定係数であり、例えば0.63))の演算か
ら今回の透過率VISETを求めて決定する。
【0094】また、決定した透過率VISETを用いたV
SET+K2 の演算から今回の透過率VIRESETも求めて
決定する。
【0095】そして、決定した今回の透過率VISET
VIRESETに基づき、透過率VIxがVISET<VIx<
VIRESETになるように、排風装置6を運転制御する。
【0096】この場合、常動風量設定制御と、つぎの表
2に示す設定のリセット・セット変動型制御とにより、
排風装置6はトンネル1内の煤煙濃度に応じて運転制御
され、第2〜第4の状態時、煤煙濃度が高くなると、排
風装置6の排気風量が多くなり、集塵量が多くなる。
【0097】
【表2】
【0098】そして、排風装置6の排気風によって煤煙
は坑口3a,3bからトンネル1内に引込まれ、しか
も、トンネル1の区間Aでは、排風装置6の排気風の方
向が換気機風圧の方向に一致し、交通風圧に抗する風圧
が一層高くなる。
【0099】したがって、第2,第3の状態時に必要な
換気装置5a,5bのジェットファン7a,7bやブー
スタファン8の台数を極力少なくすることができ、小型
かつ安価な構成にして、第2,第3の状態時に坑口3a
からの煤煙排出を確実に防止して効果的なトンネル換気
が行える。
【0100】ところで、前記形態においては、区間A,
Bの風向風速WS1,WS2及び煤煙濃度(透過率VI
1,VI2)を、トンネル1内に風向風速計9,煤煙濃
度透過率計10を設けていずれも実測して監視したが、
区間A,Bの煤煙濃度については、前記特許第3092
498号公報に記載のように、汚染物質濃度の拡散方程
式からトンネル内の時間変化する汚染物質濃度の分布状
態を求め、この分布状態から演算で求めて監視してもよ
い。
【0101】つぎに、前記形態では一方通行の道路トン
ネル1のトンネル換気に適用し、その出口側の坑口3a
を一方のトンネル坑口としたが、場合によっては、入口
側の坑口3bが一方のトンネル坑口であってもよく、さ
らに、本発明は対面通行の道路トンネルのトンネル換気
にも同様に適用することができる。
【0102】そして、対面通行の道路トンネルについて
は、例えば、交通量の多い上り又は下りの車線の車両通
行方向を基準に、その出口側を一方のトンネル坑口側,
入口側を他方のトンネル坑口側にとればよい。
【0103】つぎに、換気装置5a,5bの運転制御に
際し、最も簡単には、少なくとも区間A,Bの風向が換
気機風圧と逆方向になる第2の状態時に、換気装置5
a,5bを無条件に増数運転し、坑口3a側への煤煙排
出を防止するのみでもよい。
【0104】つぎに、換気装置5a,5b,排気装置6
の機器構成やダクト4の位置等はどのようであってもよ
いのは勿論であり、換気装置5a,5b,排気装置6の
運転制御方法も前記形態のものに限られるものではな
く、例えば、前記の常動機台数増減制御,常動風量設定
制御のみによってそれぞれ運転制御してもよい。
【0105】そして、本発明は集中排気式換気を行う種
々の道路トンネルに適用することができる。
【0106】
【発明の効果】本発明は、以下に記載する効果を奏す
る。まず、請求項1の場合、道路トンネル1の交通量の
増大等により、煤煙の排出が禁止又は制限されている一
方の坑口3a側の区間A及び他方の坑口3b側の区間B
の風向が、共に、換気機風圧と逆方向の坑口側3bから
坑口3a側の方向になり、坑口3aから煤煙が排出され
る換気状態になると、トンネル1内の煤煙濃度分布等に
よらず、無条件に、両坑口3a,3b側の区間A,Bの
換気装置5a,5bの送風量を増大して換気機風圧を高
くし、坑口3a側の区間Aの風向を坑口3a側から坑口
3b側の方向に制御することができる。
【0107】したがって、トンネル途中に排風ダクト4
を形成したこの種の集中排気式換気のトンネル換気制御
において、煤煙の排出が禁止又は制限されている坑口3
aからの煤煙の排出を確実に防止することができる。
【0108】つぎに、請求項2の場合は、トンネル坑口
3a,3b側の区間A,Bの風向風速及び煤煙濃度の監
視に基づき、トンネル1内の換気状態が煤煙濃度だけで
なく風向風速も考慮して第1〜第4の状態に分類して判
別される。
【0109】そして、トンネル坑口3aから煤煙が排出
される第2,第3の状態のときにのみ、両坑口3a,3
b側の区間A,Bの換気装置5a,5bが、無条件に、
換気機風圧を増大するように運転制御されるため、区間
A,Bの換気装置5a,5bをトンネル1の換気状態に
応じて運転し、必要以上に換気することなく、坑口3a
からの煤煙の排出を確実に防止することができる。
【0110】つぎに、請求項3の場合は、排気装置6を
トンネル坑口3a,3b側の区間A,Bの煤煙濃度に応
じて運転制御したため、排気装置6を例えば一定排気量
に固定して運転する場合に比してトンネル1内の効果的
な集塵が行え、しかも、排気装置6の排気風によって煤
煙が坑口3a,3bからトンネル1内に引込まれ、坑口
3a側からの煤煙排出を一層確実に防止することができ
る。
【0111】そして、トンネル坑口3a,3b側の区間
A,Bの風向風速及び煤煙濃度は、請求項4のように、
両トンネル坑口3a,3b側の区間A,Bそれぞれに風
向風速計9,煤煙濃度計(煤煙濃度透過率計10)を設
け、区間A,Bの風向風速及び煤煙濃度を実測して監視
することが好ましく、請求項5のように、区間A,Bの
煤煙濃度については、道路トンネル内の煤煙濃度分布の
演算から推定して監視してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態の道路トンネルの説明図
である。
【図2】(a)〜(d)は図1の各換気状態の説明図で
ある。
【図3】図1の換気状態判別のフローチャートである。
【図4】図1の換気装置の常運転台数制御のフローチャ
ートである。
【図5】図1のトンネル内の車速に対する煤煙濃度透過
率の変化特性の説明図である。
【符号の説明】
1 道路トンネル 2 車両 3a,3b トンネル坑口 4 排気ダクト 5a,5b 換気装置 6 排風装置 9 風向風速計 10 煤煙濃度透過率計

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車等の車両が入出する1対のトンネ
    ル坑口のいずれか一方からの煤煙排出が禁止又は制限さ
    れた道路トンネルの途中に、排風装置が設けられた集中
    排気用の排気ダクトを形成し、 前記道路トンネルの前記ダクトより煤煙排出が禁止又は
    制限された一方のトンネル坑口側の区間,前記ダクトよ
    り他方のトンネル坑口側の区間それぞれに、前記一方の
    トンネル坑口側から前記他方のトンネル坑口側の方向の
    換気機風圧を発生する換気装置を設け、 前記排風装置及び前記両換気装置の運転を制御して前記
    道路トンネル内を集中排気式換気するトンネル換気制御
    方法であって、 前記両トンネル坑口側の区間それぞれの風向風速及び煤
    煙濃度を監視し、 前記両トンネル坑口側の区間の風向風速及び煤煙濃度に
    応じて前記両換気装置の運転を制御し、 少なくとも前記両トンネル坑口側の区間の風向が共に前
    記換気機風圧と逆方向になるときに、 前記両トンネル坑口側の区間の前記両換気装置を、無条
    件に、前記換気機風圧が増大するように運転制御するこ
    とを特徴とするトンネル換気制御方法。
  2. 【請求項2】 両トンネル坑口側の区間それぞれの風向
    風速及び煤煙濃度の監視に基づき、前記道路トンネル内
    の換気状態を、 a.前記両トンネル坑口側の区間の風向が共に換気機風
    圧の方向になる第1の状態 b.前記両トンネル坑口側の区間の風向が共に前記換気
    機風圧と逆方向になる第2の状態 c.前記両トンネル坑口側の区間の風向が排気ダクトに
    向かう方向になり、かつ、前記一方のトンネル坑口側の
    区間の煤煙濃度が前記他方のトンネル坑口側の区間の煤
    煙濃度より濃くなる第3の状態 d.前記両トンネル坑口側の区間の風向が前記ダクトに
    向かう方向になり、かつ、前記他方のトンネル坑口側の
    区間の煤煙濃度が前記一方のトンネル坑口側の区間の煤
    煙濃度より濃くなる第4の状態に分類し、 該分類に応じて前記両トンネル坑口側の区間の前記換気
    装置の運転を制御し、 前記第2の状態時及び前記第3の状態時に、前記両換気
    装置を、無条件に、換気機風圧が増大するように運転制
    御することを特徴とする請求項1記載の道路トンネル換
    気制御方法。
  3. 【請求項3】 排気装置を両トンネル坑口側の区間の煤
    煙濃度に応じて運転制御することを特徴とする請求項1
    又は請求項2記載のトンネル換気制御方法。
  4. 【請求項4】 両トンネル坑口側の区間それぞれに風向
    風速計,煤煙濃度計を設け、 前記両トンネル坑口側の区間の風向風速及び煤煙濃度を
    実測して監視することを特徴とする請求項1,請求項2
    又は請求項3記載のトンネル換気制御方法。
  5. 【請求項5】 両トンネル坑口側の区間の煤煙濃度を道
    路トンネル内の煤煙濃度分布の演算から推定して監視す
    ることを特徴とする請求項1,請求項2又は請求項3記
    載のトンネル換気制御方法。
JP2002030577A 2002-02-07 2002-02-07 トンネル換気制御方法 Pending JP2003232199A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002030577A JP2003232199A (ja) 2002-02-07 2002-02-07 トンネル換気制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002030577A JP2003232199A (ja) 2002-02-07 2002-02-07 トンネル換気制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003232199A true JP2003232199A (ja) 2003-08-22

Family

ID=27774286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002030577A Pending JP2003232199A (ja) 2002-02-07 2002-02-07 トンネル換気制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003232199A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101191592B1 (ko) 2010-07-26 2012-10-15 (주)비엔텍아이엔씨 능동제어형 선택집중배기 환기 방법
KR101837474B1 (ko) 2016-09-23 2018-04-19 주식회사 코젠 터널 자동제어시스템에 적용되는 3d 영상시스템

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101191592B1 (ko) 2010-07-26 2012-10-15 (주)비엔텍아이엔씨 능동제어형 선택집중배기 환기 방법
KR101837474B1 (ko) 2016-09-23 2018-04-19 주식회사 코젠 터널 자동제어시스템에 적용되는 3d 영상시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111005890B (zh) 交通隧道通风控制方法
JP4266124B2 (ja) トンネル内換気制御システム
JP2003232199A (ja) トンネル換気制御方法
JP4456007B2 (ja) 地下空間の空調システム
JP6754517B2 (ja) 道路トンネル換気制御装置
JP2007315143A (ja) 立坑集中排気換気方式道路トンネルの換気制御方法
JP4762086B2 (ja) トンネル換気制御装置
JP4181344B2 (ja) トンネル換気制御装置
JP3807332B2 (ja) トンネル交通量決定方法
JP2000027600A (ja) 道路トンネルの換気システム
JPS59107127A (ja) 駐車場換気方法
JP4476537B2 (ja) トンネル換気設備
JP3098723B2 (ja) トンネル換気制御装置
JP2541147B2 (ja) トンネル換気制御方法
JP2002227599A (ja) 道路トンネル換気制御装置
JPH11210399A (ja) トンネル換気制御方法
JP2003242590A (ja) 走行車両推定方法
JPH11193700A (ja) 自動車トンネル換気運用システム
JP2000337100A (ja) トンネル換気制御装置
JPH06248898A (ja) トンネル換気制御装置
JP3536871B2 (ja) 道路トンネル換気自動制御装置
JP3228121B2 (ja) 道路トンネル用換気制御装置
JP2003049600A (ja) 道路トンネルの換気制御装置
JPH08218798A (ja) トンネル換気制御方法および装置
CN117189645A (zh) 一种基于交通流和车型的公路隧道通风控制方法和系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041213

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070403

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20070531

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071218

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080527