JP3487199B2 - トンネル換気制御システム - Google Patents

トンネル換気制御システム

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JP3487199B2 JP33126198A JP33126198A JP3487199B2 JP 3487199 B2 JP3487199 B2 JP 3487199B2 JP 33126198 A JP33126198 A JP 33126198A JP 33126198 A JP33126198 A JP 33126198A JP 3487199 B2 JP3487199 B2 JP 3487199B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル換気制御
システムにかかわり、特には車両通行状況の変動に対し
て高速応答性をもって換気制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】「排気ガス」とは、エンジン等の熱機関
で仕事をなし終わった不用の燃焼ガスをいう。排ガスと
略される場合もある。多くの場合、水蒸気のほか、人体
生理に有害な一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO
2 )、前方視認性に影響を与える煤煙(煙霧)なども含
む。ほかに、有害物質として窒素酸化物(NOx)、炭
化水素、アルデヒド類、硫黄酸化物なども含む。
【0003】トンネルでは通風性が悪いために、走行す
る車両が排出する排気ガスが滞留することが避けられな
い。放置しておくと、人体に有害となり、また視認性を
低下させるので、運転操作に支障を与える。したがっ
て、トンネル内を換気する必要がある。
【0004】文献『最新道路ハンドブック』(建設産業
調査会)(P705〜P708)には、トンネル換気制
御の所要換気量の求め方が記載されている。以下、簡単
に説明する。排気ガスは上記のように様々な有害物質を
含んでいるが、一酸化炭素および煤煙を対象として必要
な換気を行えば、他の成分は必然的に一応無害な濃度ま
で下がると考えてよいとされている。トンネル1km当
たりの所要換気量Q′(m3/sec・km)は次の計算式
によって定めるのが基準とされている。
【0005】
【数1】
【0006】A:トンネル1km当たりの内容積
(m3) N:交通量(台/時) T:平均車頭時間間隔(3600/N) K:煤煙または一酸化炭素の設計濃度 μ:車両1台が1km当たりに発生する煤煙濃度または
一酸化炭素濃度の平均値 σ:車両1台が1km当たりに発生する煤煙濃度の標準
偏差 煤煙についての所要換気量をQB′、μ値をμB 、σ値
をσB 、設計濃度をKBで表し、一酸化炭素についての
所要換気量をQC′、μ値をμC 、設計濃度をKC で表
す。サフィックスの“B”は「煤煙」を表し、“C”は
「一酸化炭素」を表す。なお、一酸化炭素についてのσ
C =0である。Aは固定値となる。Nは測定によって求
められる。TはNから求めることができる。
【0007】一酸化炭素は生理的影響を与えるもので、
暴露される時間と経過時間が重要であり、主としてトン
ネル内の平均値が問題となる。標準偏差は考えなくてよ
い。煤煙は視認性に影響を与えるもので、短時間でも必
要な条件を満たす必要がある。そのため、平均値だけで
なくばらつきすなわち標準偏差も問題となる。
【0008】煤煙についてのトンネル1km当たりの所
要換気量QB′は、
【0009】
【数2】
【0010】によって求められる。一酸化炭素について
の所要換気量QC′は、
【0011】
【数3】
【0012】によって求められる。式(3)において
は、σC =0としてある。
【0013】次に、μB ,σB ,μC が固定値であるこ
とについて、その背景を説明する。車両1台当たり1k
m走行で排出する煤煙発生量の平均値はディーゼル車と
ガソリン車とで異なる。ディーゼル車についてのサフィ
ックスを“1”とし、ガソリン車についてのサフィック
スを“2”とする。ディーゼル車の場合において、1台
1km走行の平均排気ガス量をV1 (m3/km)、煤
煙濃度の平均値をμ1′とすると、ディーゼル車1台1
km走行の煤煙発生量の平均値μ1 は、
【0014】
【数4】
【0015】である。経験値として、μ1′=0.6、
1 =5.6であるから、μ1 =3.36となる。ガソ
リン車の場合において、1台1km走行の平均排気ガス
量をV2 (m3/km)、煤煙濃度の平均値をμ2′とす
ると、ガソリン車1台1km走行の煤煙発生量の平均値
μ2 は、
【0016】
【数5】
【0017】である。経験値として、μ2′=0.0
5、V2 =1.3であるから、μ2 =0.065とな
る。
【0018】また、車両1台当たり1km走行で排出す
る煤煙発生量の標準偏差はディーゼル車とガソリン車と
で異なる。ディーゼル車の場合において、煤煙濃度の標
準偏差をσ1′とすると、ディーゼル車1台1km走行
の煤煙発生量の標準偏差σ1は、
【0019】
【数6】
【0020】である。経験値として、σ1′=0.5、
1 =5.6であるから、σ1 =2.8となる。ガソリ
ン車の場合においては標準偏差σ2 は考えないでよい。
したがって、
【0021】
【数7】
【0022】となる。
【0023】以上によって、経験値として、ディーゼル
車1台1km走行の煤煙発生量の平均値μ1 と標準偏差
σ1 と、ガソリン車1台1km走行の煤煙発生量の平均
値μ2 が定まる。
【0024】全交通量のうちに占めるディーゼル車の割
合をp1 、ガソリン車の割合をp2とすると、車両1台
1km走行の煤煙発生量の平均値μB および標準偏差σ
B は、
【0025】
【数8】
【0026】
【数9】
【0027】ディーゼル車の割合p1 およびガソリン車
の割合p2 はトンネルごとに経験値として定めることが
できる。μ1 ,μ2 が上記のように既知であるから、μ
B はある値に定まる。σ1 ,σ2 も上記のように既知で
あるから、σB もある値に定まる。
【0028】また、車両1台1km走行の一酸化炭素発
生量の平均値μC も経験値として定まっており、μC
7である。一酸化炭素発生量の標準偏差は考えないでよ
い(σC =0)。
【0029】また、煤煙についての設計濃度KB は、設
計速度を80km/h以上とするときは100m透過率
で50%であり、設計速度を80km/h未満とすると
きは100m透過率で40%である。100m透過率τ
を濃度KB に換算するには、ランベルト・ビアの法則が
用いられ、
【0030】
【数10】
【0031】となる。τ=50のときは、KB =3.0
10×10-3=3010×10-6=3010ppmとな
る。τ=40のときは、KB =3979ppmとなる。
一酸化炭素についての設計濃度KC は、KC =100p
pmである。以上のことから、式(2),(3)におい
て、交通量Nと平均車頭時間間隔T以外は経験に基づく
固定値としてある。
【0032】トンネル換気制御システムを実際に稼働す
るときには、車両検知器に基づいて交通量Nを測定し、
交通量Nから平均車頭時間間隔Tを算出し、式(2),
(3)に基づいて、煤煙についての所要換気量QB′お
よび一酸化炭素についての所要換気量QC′を求める。
トンネルの全長をL(km)とすると、トンネル全体に
ついてのトータルな煤煙についての所要換気量QB は、
【0033】
【数11】
【0034】となり、トータルな一酸化炭素についての
所要換気量QC は、
【0035】
【数12】
【0036】となる。そして、求めたQB とQC のうち
大きい方を採用する。このようにして採用された所要換
気量Qに基づいて換気制御するのが従来方式である。
【0037】QB ,QC のいずれが採用されるにして
も、それに代入されるKB またはKC、μB またはμ
C 、σB またはσC はトンネルごとに固定値(経験値)
である。トンネル1km当たりの内容積Aも固定値であ
る。したがって、変化するパラメータは交通量Nだけで
ある。交通量Nを測定し、それに基づいてその時々の目
標値としての所要換気量Qが決定され、これに基づいて
換気制御が行われる。
【0038】すなわち、式(2),(3)において、σ
B ,μB ,σC ,μC に上記の固定値を代入し、さらに
1/2 をくくり出し、T=3600/Nを代入すると、
式(2)は、
【0039】
【数13】
【0040】となり、式(3)は、
【0041】
【数14】
【0042】となる。定数aB ,aC を、
【0043】
【数15】
【0044】
【数16】
【0045】と置いて、結局、式(2),(3)はそれ
ぞれ、
【0046】
【数17】
【0047】
【数18】
【0048】となる。全長L(km)のトンネル全体に
ついての所要換気量QB ,QC は、
【0049】
【数19】
【0050】
【数20】
【0051】となる。すなわち、QB ,QC はともに交
通量Nのみをパラメータとする単純な関数に変形でき
る。従来のトンネル換気制御システムにおいては、車両
検知器によって交通量Nを計測し、式(19),(2
0)に基づいて、煤煙についての所要換気量QB と一酸
化炭素についての所要換気量QC を算出し、大きい方を
採用して、目標値としての所要換気量Qを決定し、この
所要換気量Qにおいて換気制御を行っている。
【0052】しかしながら、実際には排気ガス有害成分
の濃度、具体的には煤煙濃度または一酸化炭素濃度はリ
アルタイムで微妙にまた大きく変動し、車両通行状況に
よっては適切な換気制御のための望ましい目標値になっ
ていない場合が起こる。そうなると、交通量N(台/
時)のパラメータだけでは最適な換気制御ができなくな
り、場合によってはトンネルに滞留する煤煙濃度が大き
くなりすぎて視認性が異常に悪化したり、一酸化炭素濃
度が高くなりすぎて生理的に危険な事態を招くおそれが
ある。トンネルで渋滞が発生したときにはそのようなお
それが増大する。逆に、交通量Nのパラメータだけでは
目標値としての所要換気量Qが必要以上に大きくなって
省エネルギーに反する場面も生じ得る。
【0053】より的確な換気制御を目指して、従来より
次のような様々な提案がなされている。
【0054】(1)特開平5−214900号公報 トンネルの出口に車両検知器を設ける。車両検知器によ
る車両検知に基づいて一定時間(15分間)での走行速
度平均値と車両占有率平均値を求める。車両占有率は交
通量に相当する。トンネルの内部に煤煙検知器(煙霧透
過率計:VI計:Visibility Instrument)を設ける。
煙霧透過率は煤煙濃度に換算される(ランベルト・ビア
の法則:式(10)参照)。煤煙検知器による煤煙検知
に基づいて一定時間(15分間)での煤煙濃度平均値
(煙霧透過率)を求める。換気ONの必要性の判定にお
いては、煤煙濃度平均値での判定が走行速度平均値での
判定や車両占有率平均値での判定よりも優先する。煤煙
濃度平均値が基準値以上に濃いときは換気ONを指令す
る。煤煙濃度平均値が基準値未満に薄いときは、走行速
度平均値が基準値以下に遅いか否かを判定し、遅いとき
は換気ONを指令する。走行速度平均値が基準値を超え
て速いときは車両占有率平均値が基準値以上に多いか否
かを判定し、多いときは換気ONを指令するが、少ない
ときは換気OFFを指令する。これは、煤煙濃度平均値
が基準値以上に濃いときは走行速度平均値や車両占有率
平均値のいかんにかかわらず優先的に換気ONするもの
である。あとは予防措置として、走行速度平均値が遅す
ぎるときや車両占有率平均値が高すぎるときには換気O
Nするものである。平均値はいずれも、直近15分前の
計測値と直近10分前の計測値と直近5分前の計測値と
の3値の平均値である。
【0055】この場合、煤煙濃度を換気制御に用いるに
当たって、一定時間(15分間)での煤煙濃度平均値を
採用している。リアルタイムでの煤煙濃度ではない。
【0056】この公報は別構成も提案している。それ
は、一酸化炭素濃度を判定基準とすることである。トン
ネルの内部に設けた一酸化炭素検知器による一酸化炭素
検知に基づいて一定時間(15分間)での一酸化炭素濃
度平均値を求める。この平均値も、直近15分前の計測
値と直近10分前の計測値と直近5分前の計測値との3
値の平均値である。換気ONの必要性の判定において
は、一酸化炭素濃度平均値での判定が走行速度平均値で
の判定や車両占有率平均値での判定よりも優先する。一
酸化炭素濃度平均値が基準値以上に濃いときは換気ON
を指令する。一酸化炭素濃度平均値が基準値未満に薄い
ときは、走行速度平均値が基準値以下に遅いか否かを判
定し、遅いときは換気ONを指令する。走行速度平均値
が基準値を超えて速いときは車両占有率平均値が基準値
以上に多いか否かを判定し、多いときは換気ONを指令
するが、少ないときは換気OFFを指令する。これは、
一酸化炭素濃度平均値が基準値以上に濃いときは走行速
度平均値や車両占有率平均値のいかんにかかわらず優先
的に換気ONするものである。あとは予防措置として、
走行速度平均値が遅すぎるときや車両占有率平均値が高
すぎるときには換気ONするものである。
【0057】この場合、一酸化炭素濃度を換気制御に用
いるに当たって、一定時間(15分間)での一酸化炭素
濃度平均値を採用している。リアルタイムでの一酸化炭
素濃度ではない。
【0058】(2)特開平7−238798号公報 交通量計数装置(トラフィックカウンタ)を設けないで
煤煙発生量を高精度に予測しようとするものである。煤
煙検知器(煙霧透過率計:VI計)をトンネルの出口に
設ける。トンネル内に風向風速計を設ける。風向風速計
により求めた風速に基づいてトンネル内の一定時間後に
おける空気移動量を求める。煤煙検知器によりトンネル
出口の煤煙濃度を求める。出口の煤煙濃度を求めるのは
出口がトンネル内の煤煙濃度の最も高い領域であると考
えられるためである。空気移動量と煤煙濃度に基づいて
トンネル内の煤煙分布モデルを作成する。煤煙分布モデ
ルにおける出口での煤煙濃度と煤煙検知器による実測の
煤煙濃度との差分を求める。この差分から一定時間内の
進入車両による煤煙排出量が求まる。繰り返しにより時
間を追った形での煤煙分布モデルが作成される。煤煙分
布モデルに基づいたより高精度な煤煙発生パターンを日
毎に作成する。平日用、土曜日用、日曜日用、祝祭日用
の各煤煙発生パターンが学習によって求められ蓄積され
ていく。当日当時刻での煤煙発生パターンを検索して煤
煙発生量を読み出す。実測された現在の煤煙分布モデル
と風速と予測された煤煙発生量とに基づいて目標値とす
る所要換気量を算出する。すなわち、煤煙発生量の予測
について過去の実績を利用することにより、予測の的中
率を向上させ、その結果として、換気制御の精度を上げ
るものである。
【0059】この場合、煤煙濃度を換気制御に用いるに
当たって、トンネル内のトータルな煤煙濃度を用いてお
り、車両1台ずつのリアルタイムな煤煙濃度ではない。
また、煤煙濃度を直接に換気制御の所要換気量に反映し
ているものではなく、複雑なモデル形成とパターンマッ
チングの手法を用いている。
【0060】(3)特開平9−269994号公報 煤煙検知器をトンネルの出口に設ける。入口側の手前に
交通量計を設け、トンネルに進入する車両の台数と平均
車速を求める。交通量計を通過した車両はトンネルの入
口に近づくにつれて次第に減速するため、平均車速で求
めた時刻よりも遅れてトンネル入口に入る。したがっ
て、トンネルに進入した実際の車両台数と計算上での台
数との間に誤差が生じる。特別なアルゴリズムによって
その台数誤差を補正する。トンネルを走行方向に沿って
いくつかの区画に区分する。総合により、各区画での平
均車速における煤煙濃度を予測する。一酸化炭素濃度も
同様に予測する。前記の補正により各時刻に実際にトン
ネル内に進入している車両台数をより高精度に把握で
き、また各区間での車両台数も正確に把握できる。すな
わち、トンネル内の汚染濃度分布を正確に把握し、それ
に対応した的確な換気制御を可能となす。
【0061】この場合、煤煙濃度や一酸化炭素濃度を換
気制御に用いるに当たって、トンネル内のトータルな煤
煙濃度や一酸化炭素濃度を用いている。車両1台ずつの
リアルタイムな煤煙濃度や一酸化炭素濃度ではない。ま
た、煤煙濃度や一酸化炭素濃度を直接に換気制御の所要
換気量に反映しているものではなく、複雑な計算に基づ
く補正の手法を用いている。
【0062】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術に
は次のような問題点がある。
【0063】(1)特開平5−214900号公報の場
合は、煤煙濃度や一酸化炭素濃度を換気制御判定のパラ
メータとして用いているが、それらは一定時間間隔で複
数回計測した値の平均値であり、リアルタイムでのもの
ではない。したがって、実際のリアルタイムに大きく変
動する車両通行状況に高精度に対応した換気制御はむず
かしい。また、煤煙濃度や一酸化炭素濃度はトンネルの
内部で計測しており、トンネル内ですでに汚れた空気を
対象として換気制御を行うものであるから、応答性が悪
い。汚れてしまったものを清浄化するのと、汚れが予想
されるときに前もって適切な換気制御を行うことで汚れ
進行を予防することとは次元の異なることであることは
明らかである。つまり、この公報の技術では、高精度で
高速な換気制御が期待できない。場合によってはトンネ
ルに滞留する煤煙濃度が大きくなりすぎて視認性が異常
に悪化したり、一酸化炭素濃度が高くなりすぎて生理的
に危険な事態を招くおそれがある。トンネルで渋滞が発
生したときにはそのようなおそれが増大する。
【0064】(2)特開平7−238798号公報の場
合、換気制御の所要換気量の算出に当たって用いる煤煙
濃度として、トンネル内のトータルな煤煙濃度を用いて
おり、車両1台ずつのリアルタイムな煤煙濃度ではな
い。また、煤煙濃度を直接に換気制御の所要換気量に反
映しているものではなく、複雑なモデル形成とパターン
マッチングの手法を用いており、あくまで推測に過ぎな
いものとなっている。したがって、実際のリアルタイム
に大きく変動する車両通行状況に高精度に対応した換気
制御はむずかしい。また、煤煙濃度の計測においてトン
ネル内ですでに汚れた空気を対象として換気制御を行う
ものであるから、応答性が悪い。この結果として、結
局、上記(1)と同じ問題が残る。
【0065】(3)特開平9−269994号公報の場
合、換気制御の所要換気量の算出に当たって用いる煤煙
濃度・一酸化炭素濃度として、トンネル内のトータルな
煤煙濃度・一酸化炭素濃度を用いており、車両1台ずつ
のリアルタイムな煤煙濃度・一酸化炭素濃度ではない。
また、煤煙濃度・一酸化炭素濃度を直接に換気制御の所
要換気量に反映しているものではなく、複雑な計算に基
づく補正の手法を用いており、あくまで推測に過ぎない
ものとなっている。したがって、実際のリアルタイムに
大きく変動する車両通行状況に高精度に対応した換気制
御はむずかしい。また、煤煙濃度・一酸化炭素濃度の計
測においてトンネル内ですでに汚れた空気を対象として
換気制御を行うものであるから、応答性が悪い。この結
果として、結局、上記(1)と同じ問題が残る。
【0066】本発明は上記した課題の解決を図るべく創
案したものであって、車両が排出する排気ガスに含まれ
る煤煙や一酸化炭素などのトンネル内走行車両の通常の
走行にとって支障をきたすおそれのある特定の物質の量
を換気制御に直接的に反映させることにより、車両通行
状況の変動に対してリアルタイムの高速応答性をもち、
より高精度で的確な換気制御を行えるようにすることを
目的としている。
【0067】
【課題を解決するための手段】本発明にかかわる請求項
1のトンネル換気制御システムは、トンネルの入口付近
に設置されトンネルに進入する車両の排気ガス中の煤煙
の量を検出する煤煙検出手段と、検出した煤煙の量に基
づいて所要換気量を算出する手段と、算出した煤煙につ
いての所要換気量に基づいてトンネル内の換気手段を制
御する換気制御手段とを備えている。トンネル内での通
常の車両走行にとって支障をきたすおそれのたる車両の
排気ガス中の煤煙の量を実測し、その実測した煤煙の量
に基づいてダイレクトにトンネル内換気制御を実行する
ので、微妙に変動する車両通行状況に対してリアルタイ
ムで高精度で高応答性の換気制御が行われることにな
る。
【0068】本発明にかかわる請求項2のトンネル換気
制御システムは、上記請求項1において、トンネルの入
口付近にトンネルに進入する車両の通過を検出する車両
検知手段を設け、前記車両検知手段が車両の通過を検知
した時点で前記煤煙検出手段を駆動し、その結果に基づ
いて換気制御を行うものである。
【0069】本発明にかかわる請求項3のトンネル換気
制御システムは、トンネルの入口付近に設置されトンネ
ルに進入する車両の排気ガス中の一酸化炭素の量を検出
する一酸化炭素検出手段と、検出した一酸化炭素の量に
基づいて所要換気量を算出する手段と、算出した一酸化
炭素についての所要換気量に基づいてトンネル内の換気
手段を制御する換気制御手段とを備えている。
【0070】本発明にかかわる請求項4のトンネル換気
制御システムは、上記請求項3において、トンネルの入
口付近にトンネルに進入する車両の通過を検出する車両
検知手段を設け、前記車両検知手段が車両の通過を検知
した時点で一酸化炭素検出手段を駆動し、その結果に基
づいて換気制御を行う
【0071】本発明にかかわる請求項5のトンネル換気
制御システムは、トンネルの入口付近に設置されトンネ
ルに進入する車両の排気ガス中の煤煙の量を検出する煤
煙検出手段と、トンネルの入口付近に設置されトンネル
に進入する車両の排気ガス中の一酸化炭素の量を検出す
る一酸化炭素検出手段と、検出した煤煙の量に基づいて
所要換気量を算出する手段と、検出した一酸化炭素の量
に基づいて所要換気量を算出する手段と、算出した煤煙
についての所要換気量と算出した一酸化炭素についての
所要換気量とのうち大きい方を最終の所要換気量として
決定する手段と、決定した所要換気量に基づいてトンネ
ル内の換気手段を制御する換気制御手段とを備えてい
る。
【0072】本発明にかかわる請求項6のトンネル換気
制御システムは、上記請求項5において、トンネルの入
口付近にトンネルに進入する車両の通過を検出する車両
検知手段を設け、前記車両検知手段が車両の通過を検知
した時点で煤煙検出手段および一酸化炭素検出手段を駆
動し、その結果に基づいて換気制御を行う
【0073】ンネル内が汚染されてしまった結果に基
づいて換気制御を行うのではなく、汚染される前に、予
想される汚染の程度を予測しすなわち煤煙量および一酸
化炭素量を検出しその検出量に基づいてトンネル内換気
制御を行うので、トンネル内の汚染進行を確実に抑え
る。なお、片方通行の入口・出口の定義は説明するまで
もなく明らかである。対面通行のトンネルの場合には、
同じ坑口でも入口と出口の両方をもている。車両が進入
していく箇所に相当する坑口部分を「入口」と定義し、
車両が出ていく箇所に相当する坑口部分を「出口」と定
義する。
【0074】本発明にかかわる請求項のトンネル換気
制御システムは、請求項1〜において、車両1台ごと
に換気制御を行うものである。車両1台ごとに排気ガス
中の煤煙量、または、一酸化炭素量を実測するから、そ
の車両がディーゼル車であるとかガソリン車であるとか
の車種のいかんにかかわらず、実情に応じた換気制御が
可能となる。従来技術であれば、ディーゼル車とガソリ
ン車の割合を経験に基づいて推定し、その割合を固定的
にとらえて所要換気量の計算式を構築しているが、これ
はあくまで推定にすぎず、車両走行状況によっては実情
に沿わなくなることが起こり得る。本請求項によれば
そのような不都合は解消される。
【0075】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかわるトンネル
換気制御システムの実施の形態について詳細に説明す
る。
【0076】〔原理〕本発明におけるトンネル換気制御
の原理すなわち汚染物質濃度を検知し、その検知した汚
染物質濃度に基づいてダイレクトに換気制御を行う原理
を説明する。図1に示すように、1台の車両Aが1秒間
に排出する排気ガス100の流量(全体)の平均値をR
o(m3/sec)とする。排気ガスには水蒸気その他の無
害物質のほか、煤煙、一酸化炭素その他様々の有害物質
も含まれている。有害物質のうち検知対象とするものを
汚染物質と規定する。排気ガスに含まれている汚染物質
の濃度をδ(ノーディメンジョン)とすると、1秒当た
りの汚染物質発生流量α(m3/sec)は、
【0077】
【数21】
【0078】となる。「流量」とするのは単位時間当た
りの量という意味である。ここでは、平均排気ガス流量
Roはディーゼル車もガソリン車も同じと規定する。そ
の理由は次のとおりである。従来の技術の項でディーゼ
ル車の平均排気ガス量V1 =5.6(m3/km)、ガ
ソリン車の平均排気ガス量V2 =1.3(m3/km)
と紹介した。およそ4.3倍の開きがある。ただし、こ
れは1km当たりのものである。時速80kmとする
と、1kmの走行に要する時間は45秒である。本発明
の原理では1秒を単位時間としているので、45分の1
と充分に短い。このことから、平均排気ガス流量Roに
ついてディーゼル車とガソリン車との開きがより少なく
なると考えられる。また、直接的に汚染物質濃度δを測
定していることから、その汚染物質濃度δの中にディー
ゼル車とガソリン車の違いが組み込まれていると考え
る。
【0079】図2(a)はトンネル1内をただ1台の車
両Aが通過する場合を想定している。1aはトンネル1
の入口、1bは出口である。トンネル1の長さをL(k
m)、トンネル1内での車両Aの平均走行速度をUo
(km/h)とすると、車両Aがトンネル1を通過する
のに要する平均通過所要時間To(sec)は、
【0080】
【数22】
【0081】で、一定値となる。車両Aがトンネル入口
1aに進入したタイミングを時刻t=0として、入口進
入から時刻t(<To)までに発生した汚染物質発生量
β(t)(m3)は、
【0082】
【数23】
【0083】となる。このt秒間に発生した汚染物質発
生量β(t) をトンネル外に換気排出し切るのにt秒を超
える時間がかかるとすると、トンネル内の汚染が次第に
増大することになる。t秒を下回る時間で換気排出し切
るとすると、無駄なエネルギーを消費することになる。
したがって、t秒間に発生した汚染物質発生量β(t) は
同じt秒間でトンネル外に換気排出し切るのが理想的で
あり、それに必要な所要換気量をQs(t) (m3)とす
る。この所要換気量Qs(t) は汚染物質発生量β(t) に
比例するはずである。その比例定数をkとすると、この
比例定数は汚染物質の種類によって差異が認められると
想定される。
【0084】
【数24】
【0085】となる。したがって、トンネル全長につい
ての1秒当たりの所要換気量Q(m3/sec)は、
【0086】
【数25】
【0087】となり、これは単純に1秒当たりの汚染物
質発生流量αに比例している。また、比例定数のkおよ
び平均排気ガス流量のRoは一定値であるから、トンネ
ル全長についての1秒当たりの所要換気量Qは汚染物質
濃度δのみに比例していることになる。
【0088】次に、図2(b)のようにトンネル1内に
2台の車両A1,A2が通過している場合を想定する。
車両A1についての汚染物質濃度をδ1 、車両A2につ
いての汚染物質濃度をδ2 とし、車両A1のトンネル内
走行時間をt1 、車両A2のトンネル内走行時間をt2
とすると、車両A1による汚染物質発生量β(t1)、車両
A2による汚染物質発生量β(t2)はそれぞれ、
【0089】
【数26】
【0090】
【数27】
【0091】となる。このうち、車両A1による汚染物
質発生量β(t1)をそのトンネル内走行時間t1 で換気排
出し切るのに必要な1秒当たりの所要換気量Q1 は、
【0092】
【数28】
【0093】であり、車両A2による汚染物質発生量β
(t2)をそのトンネル内走行時間t2 で換気排出し切るの
に必要な1秒当たりの所要換気量Q2 は、
【0094】
【数29】
【0095】である。したがって、トータルの所要換気
量Qは、単純に足し算して、
【0096】
【数30】
【0097】となる。
【0098】図2(c)は車両A1がトンネル出口1b
をちょうど通過した時点の状態を示す。車両A2はまだ
トンネル1内を走行中である。車両A1がトンネル出口
1bを通過した時点から車両A1による排気ガスはトン
ネル1内には流入しないものとする。車両A1がトンネ
ル1内を走行することによりトンネル1内で増加する汚
染物質を所要換気量Q1 によって換気排出し切ってい
る。図2((a),(b),(c)とも)においてエキ
ゾーストパイプからの排気ガスを示してあるが、これは
トンネル1内が汚染されていることを示すものではな
く、単に排出された排気ガスを示しているだけであっ
て、リアルタイムの換気制御によりトンネル1内の汚染
は進行していないのである。図はそのように解釈しなけ
ればならない。車両A1が出口1bを出たときにはその
車両A1によってトンネル1内に排出された汚染物質発
生量β(t1)はなくなっている。
【0099】車両A1がトンネル1から出たあとは所要
換気量Q1 をゼロにしてもかまわない。すでに、車両A
1が排出した汚染物質はすべてすでに換気排出されてし
まっているからである。したがって、所要換気量Qは車
両A2についてのものだけとなり、Q=Q2 =k・Ro
・δ2 となる。つまり、車両A1がトンネル入口1aに
進入した時点から経過時間をカウントし、式(22)の
平均通過所要時間Toが経過した時点でその車両A1に
ついての所要換気量Q1 をゼロとすればよい。このこと
は、トンネル1内の走行車両の台数に関係なく当てはま
ることである。そのことを次に説明する。
【0100】図3(a)に示すように、いまトンネル1
内に6台の車両A1〜A6が走行しているとする。それ
ぞれの汚染物質濃度をδ1 〜δ6 とする。トータルの1
秒当たりの所要換気量Qは、
【0101】
【数31】
【0102】となる。図3(b)に示すように、もう1
台の車両A7がトンネル1内に進入してきたときは、ト
ータルの1秒当たりの所要換気量Qは、
【0103】
【数32】
【0104】となる。また、図3(c)に示すように、
先頭の車両A1がトンネル出口1bを通り抜けたのち、
すなわちその車両A1がトンネル入口1aに達してから
平均通過所要時間Toが経過したのちは、トータルの1
秒当たりの所要換気量Qは、
【0105】
【数33】
【0106】となる。ここでは、i=2となっている。
【0107】以上のことをまとめると、トンネル入口に
進入するすべての車両について汚染物質濃度δi を計測
し、その車両がトンネル内に存在していること(平均通
過所要時間Toに達しないこと)を条件にして、トンネ
ル内車両の汚染物質濃度総和Σδi に比例するかたちで
トータルの1秒当たりの所要換気量Qを決定すればよい
ということである。これが、本発明によるトンネル換気
制御システムの基本的原理である。
【0108】以下、具体的な実施の形態について図面に
基づいて詳細に説明する。
【0109】〔実施の形態1〕 実施の形態1は排気ガス中の計測すべき汚染物質として
煤煙を対象とするものである。図4は実施の形態1のト
ンネル換気制御システムを説明するためのシステム構成
図である。図4はトンネルの入口付近の様子を概念的に
示している。破線で示す符号の1が道路におけるトンネ
ル、1aがトンネル1の入口である。入口1aよりも車
両走行方向の上流側における車線2の脇に車両Aの進入
を検知するための車両検知器3が設けられている。車両
検知器3としては公知の任意のものが適用可能であり、
その具体的構成については本発明の要旨とは直接には関
係しないので説明を省略する。車両検知器3に対してさ
らにやや上流側の近傍において車線2の脇に煤煙検知器
4が設けられている。煤煙検知器4としては例えば赤外
線LED(発光ダイオード)等の投光部から赤外線をエ
キゾーストパイプ(排気管)91から排出される排気ガ
ス100に向けて出射し、排気ガスからの散乱光をフォ
トダイオードなどの受光部で受光して電気信号に変換す
るものがある。煤煙濃度が高いほど散乱光が多くなり、
受光部で発生する電圧が高くなる。この反射型に代えて
透過型でもよい。透過型の場合は煤煙濃度が高いほど受
光部で発生する電圧が低くなる。ただし、これも本発明
の要旨とは直接には関係せず、煤煙検知器4としては公
知の任意のものが適用可能であり、その具体的構成につ
いては説明を省略する
【0110】車両検知器3に対する煤煙検知器4の位置
関係は次のとおりである。図5はその位置関係を説明す
るための模式図である。A1は小型車両を表し、A2は
大型車両を表す。それぞれが,,の3つの状態に
分けられて表示されている。これは車両移動の推移を示
すためであり、図5はそのように解釈されなければなら
ない。小型車両A1も大型車両A2もともにの状態の
ようにその先頭92が車両検知器3の検知ラインDL1
に達すると車両検知器3によってその進入が検知され
る。の状態のように車体が検知ラインDL1を横切っ
ている間はその検知状態が継続する。そして、の状態
のように小型車両A1も大型車両A2も最終的にはその
後端93が車両検知器3の検知ラインDL1を通過した
時点で車両検知器3が非検知状態に反転することにな
る。このタイミングは小型車両、大型車両の区別なく、
そのエキゾーストパイプ91が車両検知器3の検知ライ
ンDL1をちょうど通過しようとするタイミングであ
る。したがって、その位置でのエキゾーストパイプ91
から排出される排気ガス100を最も的確に捕捉し得る
最も適切な位置に煤煙検知器4の検知ラインDL2がく
るように煤煙検知器4を配置すればよい。
【0111】図4に示すようにトンネル入口1aの付近
において車線2の脇に換気制御装置5が設置されてい
る。この換気制御装置5は少なくともマイクロコンピュ
ータを主要部とする演算処理部6と入力部7を備えてい
る。演算処理部6はMPU(マイクロ・プロセシング・
ユニット)とMPUによる演算・制御等のためのプログ
ラムを格納しているROM(リードオンリーメモリ)と
演算・制御等を補助するとともにデータを格納するRA
M(ランダムアクセスメモリ)とからなっている。入力
部7はテンキーなどであり、当該のトンネル1にかかわ
って定める必要のある比例定数kB (式(24)のkに
煤煙用の値kB を適用)や平均排気ガス流量Roの値を
デフォールト値として入力するためのものである。な
お、このほかにデータ入力を確認するための表示部(図
示せず)が備えられている。車両検知器3および煤煙検
知器4はそれぞれケーブルと所要のインターフェイスを
介して演算処理部6に接続されている。この換気制御装
置5が請求の範囲に記載の「換気制御手段」に対応す
る。換気制御手段の具体的内容については次に説明する
動作にかかわるフローチャートにおいてより明確となる
はずである。トンネル1の内部にはトンネル1内の換気
を行うための換気装置8が設けられている。この換気装
置8として例えばジェットファンがある。ジェットファ
ンの台数はトンネル1の長さや内容積などの条件に応じ
て定められる。この換気装置8が請求の範囲に記載の
「換気手段」に対応する。換気装置8が入口1aの近く
でトンネル1に設けられたような図示となっているが、
それは表現上の都合のためであり、換気装置8の設置条
件(位置・個数・種類等)は個々のトンネルごとの状況
に応じて適宜に定められるものである。
【0112】次に、上記のように構成された実施の形態
1のトンネル換気制御システムの動作を図6のフローチ
ャートに基づいて説明する。演算処理部6におけるMP
UはROMに格納されているプログラムに従って次のよ
うな演算処理を実行する。車両Aがトンネル1の入口1
aに近づいてくると、その接近を車両検知器3が検知す
ることになる。MPUはステップS1においてトンネル
1に対する車両の進入検知を待ってすなわち車両検知器
3による車両検知ONの動作を待ってステップS11以
下の車両進入に伴う換気制御のルーチンに進む。また、
MPUはステップS2においてトンネル1からの車両の
通過検知を待ってすなわち現在時刻をtとして図7に示
すRAMにおける煤煙濃度バッファメモリ9に、t−t
i ≧Toとなる車両が存在する状態になることを待って
ステップS31以下の車両通過に伴う換気制御のルーチ
ンに進む。なお、ti については後述する。MPUは車
両進入のイベントまたは車両通過のイベントがないとき
は、アイドリング状態となるか、または図示しない必要
な処理を実行するものとする。
【0113】まず、車両進入に伴う換気制御のルーチン
について説明する。ステップS1の判断において車両検
知ONの動作があったときは、ステップS11に進んで
サフィックス用変数iをインクリメントする(i←i+
1)。ステップS12において煤煙検知器4の駆動を開
始し、ステップS13においてタイマーをスタートさ
せ、ステップS14において車両Aが車両検知器3を通
過した瞬間の検知すなわち車両検知器3による車両検知
OFFの動作を待つ。この車両検知OFFの動作がない
ときはステップS15に進んでタイムアップしたかどう
かを判断し、タイムアップするまでは車両検知OFFの
判断を繰り返す。車両検知OFFがないまま所定時間の
タイムアップがなされたときは、煤煙濃度計測がエラー
となるのでエラー補償のためのステップS21に進む。
タイムアップするまでに車両検知OFFの動作があると
ステップS16に進んで煤煙検知器4からの受光光量V
B のデータの入力を行う。サフィックスの“B”は「煤
煙」を表し、一酸化炭素の場合のサフィックス“C”と
区別している。受光光量VB のデータの入力が完了する
とステップS17において煤煙検知器4の駆動を停止す
る。ステップS18において受光光量VB に基づいて煤
煙濃度δBiを算出する。煤煙濃度δBiは例えば受光光量
B に比例する。ここで煤煙濃度δBiにサフィックスi
を付ける必要は特にはないのであるが、動作説明を理解
しやすくするために付けてある。ステップS19におい
て煤煙濃度δBiの値が適切か否かつまり煤煙濃度検出に
成功したか否かを判断する。これは所定の基準値と比較
して基準値以上になっているかどうかで判定すればよ
い。煤煙濃度値が不適切(エラー)の場合には煤煙濃度
計測がエラーとなるのでエラー補償のためのステップS
21に進む。煤煙濃度値が適切であるときはステップS
20に進んでRAM上に設定する煤煙濃度バッファδB
に算出した煤煙濃度δBiをセットする(δB ←δBi)。
ステップS21ではエラー補償のために煤煙濃度バッフ
ァδB に標準煤煙濃度δB0をセットする(δB
δB0)。この標準煤煙濃度δB0はディーゼル車とガソリ
ン車のうち濃度の濃いディーゼル車の方に対応したもの
である。もし、このステップがないと、δB ←0となっ
てあとの処理に不都合を来す。以上のようにして煤煙濃
度バッファδBの内容が決定されるとステップS22に
進んで車両Aがトンネル入口1aに達する入口進入時刻
i を算出する。図4に示す煤煙検知器4の検知ライン
とトンネル入口1aとの距離doを車両平均走行速度で
割って得られる時間をステップS1のタイミングからカ
ウントすればよい。ステップS23において入口進入時
刻ti と煤煙濃度バッファδB の内容(δBiまたは
δB0)とを対応付けて図7に示すRAMの煤煙濃度バッ
ファメモリ9のアドレスAi にストアする(Ai ……
(ti :δBi(δB0))。ステップS24においてRA
M上に設定する1台換気量バッファqB に、式(24)
における比例定数kB と平均排気ガス流量Roと煤煙濃
度バッファδB の値とを乗算した結果をセットする(q
B ←kB ・Ro・δB )。比例定数kB については式
(24)の比例定数kにおいて煤煙用の比例定数kB
適用する。ステップS25においてRAM上に設定する
所要換気量バッファQB の内容に1台換気量バッファq
B の内容を加算し、その結果を新たに所要換気量バッフ
ァQB にセットする(QB ←QB +qB )。次いで、ス
テップS41に進んで所要換気量バッファQB の内容で
ある所要換気量QB に基づいて換気装置8を制御する。
ステップS41の次はステップS1に戻る。
【0114】次に、車両通過に伴う換気制御のルーチン
について説明する。ステップS2はトンネル1からの車
両通過があるか否かを判断している。すなわち、図7に
示すRAMの煤煙濃度バッファメモリ9に格納されてい
るデータのうちに、入口進入時刻ti から平均通過所要
時間Toが経過したものがあるか否かを、現在時刻をt
として、t−ti ≧Toとなるか否かをもって判断す
る。トンネルからの車両通過がないときはステップS1
に戻る。MPUは車両進入のイベントまたは車両通過の
イベントがないときは、アイドリング状態となるか、ま
たは図示しない必要な処理を実行するものとする。ステ
ップS2の判断が肯定的となったときはステップS31
以下の車両通過に伴う換気制御のルーチンに進む。ステ
ップS31において比例定数kB と平均排気ガス流量R
oとステップS2の判定に該当するサフィックスiのア
ドレスAi に基づいて煤煙濃度バッファメモリ9から読
み出した入口進入時刻ti に対応した煤煙濃度δBiとを
乗算した結果(kB ・Ro・δBi)を所要換気量バッフ
ァQB から減算し、その減算の結果を新たに所要換気量
バッファQB にセットする(QB ←QB −kB ・Ro・
δBi)。なお、δBiがステップS21を経由した場合の
δB0となっている場合もある。ステップS32において
煤煙濃度バッファメモリ9のアドレスAi からデータを
消去する。そして、ステップS41に進んで所要換気量
バッファQB の内容である所要換気量QB に基づいて換
気装置8を制御する。ステップS41の次はステップS
1に戻る。
【0115】以上の動作の繰り返しによりRAMにおけ
る煤煙濃度バッファメモリ9には図7のようにデータが
ストアされていく。また、適宜データが消去されてい
く。
【0116】以上のように本実施の形態1においては、
トンネル1に進入する車両Aの1台ずつにつき進入直前
に煤煙濃度δBiを計測し、その煤煙濃度δBiに基づいて
所要換気量QB を直ちにかつダイレクトに算出し、直ち
に換言すればシーケンス制御(フィードフォワード制
御)をもってトンネルの換気制御に反映させているか
ら、トンネル内でこれから増えようとする煤煙発生量を
リアルタイムに相殺するような換気制御が行える。決し
てトンネル内が汚染されてしまった結果に基づいて換気
制御を行うのではない。車両通行状況はリアルタイムか
つ微妙に変動するが、それに対しての応答性がきわめて
高いのである。もちろん換気制御の精度も高精度とな
る。したがって、トンネルに滞留する煤煙濃度が大きく
なりすぎて視認性が悪化することはない。目標値として
の所要換気量QB は必要以上に大きすぎるということも
なく、無駄なエネルギー消費も生じない。
【0117】
【0118】〔実施の形態2〕 実施の形態2は排気ガス中の計測すべき汚染物質として
一酸化炭素を対象とするものである。図は実施の形態
2のトンネル換気制御システムを説明するためのシステ
ム構成図である。実施の形態1の場合の図4におけるの
と同じ符号については実施の形態2についての図にお
いても同一要素を示しており、簡単に説明すると、1は
トンネル、1aはトンネル入口、2は車線、3は車両検
知器、5は換気制御装置、6は演算処理部、7は入力
部、Aは車両、91はエキゾーストパイプ、100は排
気ガスである。実施の形態2に特有の構成は、車両検知
器3に対してさらにやや上流側の近傍において車線2の
脇に一酸化炭素検知器10が設けられているということ
である。
【0119】一酸化炭素検知機10は例えば図のよう
に構成されている。エキゾーストパイプ91から噴出さ
れる排気ガス100に向けて赤外線を出射する赤外線L
EDなどの赤外線投光部11と、排気ガス100から反
射した赤外線を入射しその受けた熱量を電気信号に変換
する検出用のサーモパイル12と参照用のサーモパイル
13と、検出用サーモパイル12の前面に設けられて一
酸化炭素相当の波長帯域の赤外線成分を透過するCOフ
ィルタ14と、参照用サーモパイル13の前面に設けら
れて参照赤外線成分を透過する参照フィルタ15と、増
幅器16,17と、差動増幅器18とから構成されてい
る。サーモパイルは熱型(焦電型)赤外線センサとも呼
ばれるもので、波長依存性がないことから、一酸化炭素
検出のためにCOフィルタ14を設けている。また、サ
ーモパイルは一酸化炭素がなくて単に雰囲気温度の変動
だけでも出力が生じるので、そのオフセット調整を行う
ために参照用サーモパイル13と参照フィルタ15とを
設けている。参照フィルタ15の通過波長帯域はCOフ
ィルタ14の通過波長帯域の近傍でかつ重ならないよう
に設定されている。検出用サーモパイル12で起電され
増幅器16で増幅された電圧Vdと参照用サーモパイル
13で起電され増幅器17で増幅された電圧Vref との
差分(Vd−Vref )を一酸化炭素濃度検出電圧Vcと
して差動増幅器18から出力する。車両検知器3と一酸
化炭素検知器10との位置関係は実施の形態1(図5)
の車両検知器3と排気ガス検知器4との位置関係と同じ
である。一酸化炭素検知器10は車両検知器3と同様に
ケーブルと所要のインターフェイスを介して演算処理部
6に接続されている。なお、一酸化炭素検知器10とし
ては光導電型や光起電力型の量子型赤外線センサを用い
るものでもよい。要するに、一酸化炭素検知器10とし
ては公知の任意のものが適用可能であり、その具体的構
成については本発明の要旨とは直接には関係しないので
説明を省略する
【0120】次に、上記のように構成された実施の形態
2のトンネル換気制御システムの動作を図10のフロー
チャートに基づいて説明する。演算処理部6におけるM
PUはROMに格納されているプログラムに従って次の
ような演算処理を実行する。ステップT1においてトン
ネル1に対する車両の進入検知を待ってすなわち車両検
知器3による車両検知ONの動作を待ってステップT1
1以下の車両進入に伴う換気制御のルーチンに進む。ま
た、ステップT2においてトンネル1からの車両の通過
検知を待ってすなわち現在時刻をtとして図11に示す
RAMにおける煤煙濃度バッファメモリ19に、t−t
i≧Toとなる車両が存在する状態になることを待って
ステップT31以下の車両通過に伴う換気制御のルーチ
ンに進む。MPUは車両進入のイベントまたは車両通過
のイベントがないときは、アイドリング状態となるか、
または図示しない必要な処理を実行するものとする。
【0121】まず、車両進入に伴う換気制御のルーチン
について説明する。ステップT1の判断において車両検
知ONの動作があったときは、ステップT11に進んで
サフィックス用変数iをインクリメントする(i←i+
1)。ステップT12において一酸化炭素検知器10の
駆動を開始し、ステップT13においてタイマーをスタ
ートさせ、ステップT14において車両Aが車両検知器
3を通過した瞬間の検知すなわち車両検知器3による車
両検知OFFの動作を待つ。この車両検知OFFの動作
がないときはステップT15に進んでタイムアップした
かどうかを判断し、タイムアップするまでは車両検知O
FFの判断を繰り返す。車両検知OFFがないまま所定
時間のタイムアップがなされたときは、一酸化炭素濃度
計測がエラーとなるのでエラー補償のためのステップT
21に進む。タイムアップするまでに車両検知OFFの
動作があるとステップT16に進んで一酸化炭素検知器
10からの一酸化炭素濃度検出電圧VC のデータの入力
を行う。サフィックスの“C”は「一酸化炭素」を表し
ている。一酸化炭素濃度検出電圧VC のデータの入力が
完了するとステップT17において一酸化炭素検知器1
0の駆動を停止する。ステップT18において一酸化炭
素濃度検出電圧VC に基づいて一酸化炭素濃度δCiを算
出する。一酸化炭素濃度δCiは例えば一酸化炭素濃度検
出電圧VC に比例する。ここで一酸化炭素濃度δCiにサ
フィックスiを付ける必要は特にはないのであるが、動
作説明を理解しやすくするために付けてある。ステップ
T19において一酸化炭素濃度δCiの値が適切か否かつ
まり一酸化炭素濃度検出に成功したか否かを判断する。
これは所定の基準値と比較して基準値以上になっている
かどうかで判定すればよい。一酸化炭素濃度値が不適切
(エラー)の場合には一酸化炭素濃度計測がエラーとな
るのでエラー補償のためのステップT21に進む。一酸
化炭素濃度値が適切であるときはステップT20に進ん
でRAM上に設定する一酸化炭素濃度バッファδC に算
出した一酸化炭素濃度δCiをセットする(δC
δCi)。ステップT21ではエラー補償のために一酸化
炭素濃度バッファδC に標準一酸化炭素濃度δC0をセッ
トする(δC ←δC0)。この標準一酸化炭素濃度δC0
ついてはディーゼル車とガソリン車とでいずれが大きい
かといったことはない。もし、このステップがないと、
δC ←0となってあとの処理に不都合を来す。以上のよ
うにして一酸化炭素濃度バッファδC の内容が決定され
るとステップT22に進んで車両Aがトンネル入口1a
に達する入口進入時刻ti を算出し、ステップT23に
おいて入口進入時刻ti と一酸化炭素濃度バッファδC
の内容(δCiまたはδC0)とを対応付けて図11に示す
RAMの一酸化炭素濃度バッファメモリ19のアドレス
i にストアする(Ai ……(ti :δCi(δC0))。
ステップT24においてRAM上に設定する1台換気量
バッファqC に、式(24)における比例定数kC と平
均排気ガス流量Roと一酸化炭素濃度バッファδC の値
とを乗算した結果をセットする(qC ←kC ・Ro・δ
C )。比例定数kC については式(24)の比例定数k
において一酸化炭素用の比例定数kC を適用する。ステ
ップT25においてRAM上に設定する所要換気量バッ
ファQC の内容に1台換気量バッファqC の内容を加算
し、その結果を新たに所要換気量バッファQC にセット
する(QC ←QC +qC )。次いで、ステップT41に
進んで所要換気量バッファQC の内容である所要換気量
C に基づいて換気装置8を制御する。ステップT41
の次はステップT1に戻る。
【0122】次に、車両通過に伴う換気制御のルーチン
について説明する。ステップT2はトンネル1からの車
両の通過があるか否かを判断している。すなわち、図1
1に示すRAMの一酸化炭素濃度バッファメモリ19に
格納されているデータのうちに、入口進入時刻ti から
平均通過所要時間Toが経過したものがあるか否かを、
現在時刻をtとして、t−ti ≧Toとなるか否かをも
って判断する。トンネルからの車両通過がないときはス
テップT1に戻る。MPUは車両進入のイベントまたは
車両通過のイベントがないときは、アイドリング状態と
なるか、または図示しない必要な処理を実行するものと
する。ステップT2の判断が肯定的となったときはステ
ップT31以下の車両通過に伴う換気制御のルーチンに
進む。ステップT31において比例定数kB と平均排気
ガス流量RoとステップT2の判定に該当するサフィッ
クスiのアドレスAi に基づいて一酸化炭素濃度バッフ
ァメモリ19から読み出した入口進入時刻ti に対応し
た一酸化炭素濃度δCiとを乗算した結果(kC ・Ro・
δCi)を所要換気量バッファQC から減算し、その減算
の結果を新たに所要換気量バッファQC にセットする
(QC ←QC −kC ・Ro・δCi)。なお、δCiがステ
ップT21を経由した場合のδC0となっている場合もあ
る。ステップT32において一酸化炭素濃度バッファメ
モリ19のアドレスAi からデータを消去する。そし
て、ステップT41に進んで所要換気量バッファQC
内容である所要換気量QC に基づいて換気装置8を制御
する。ステップT41の次はステップT1に戻る。
【0123】以上の動作の繰り返しによりRAMにおけ
る一酸化炭素濃度バッファメモリ19には図11のよう
にデータがストアされていく。また、適宜データが消去
されていく。
【0124】以上のように本実施の形態2においては、
トンネル1に進入する車両Aの1台ずつにつき進入直前
に一酸化炭素濃度δCiを計測し、その一酸化炭素濃度δ
Ciに基づいて所要換気量QC を直ちにかつダイレクトに
算出し、シーケンス制御(フィードフォワード制御)を
もってトンネルの換気制御に反映させているから、トン
ネル内でこれから増えようとする一酸化炭素発生量をリ
アルタイムに相殺するような換気制御が行える。決して
トンネル内が汚染されてしまった結果に基づいて換気制
御を行うのではない。車両通行状況はリアルタイムかつ
微妙に変動するが、それに対しての応答性がきわめて高
いのである。もちろん換気制御の精度も高精度となる。
したがって、トンネルに滞留する一酸化炭素濃度が高く
なりすぎて生理的に危険な事態を招くといったことはな
くなる。目標値としての所要換気量QC は必要以上に大
きすぎるということもなく、無駄なエネルギー消費も生
じない。
【0125】
【0126】〔実施の形態3〕実施の形態3は排気ガス
中の計測すべき汚染物質として煤煙と一酸化炭素を対象
とするものである。図12は実施の形態3のトンネル換
気制御システムを説明するためのシステム構成図であ
る。実施の形態1の場合の図4、実施の形態2の場合の
図8におけるのと同じ符号については実施の形態3につ
いての図12においても同一要素を示しており、簡単に
説明すると、1はトンネル、1aはトンネル入口、2は
車線、3は車両検知器、4は煤煙検知器、10は一酸化
炭素検知器、5は換気制御装置、6は演算処理部、7は
入力部、Aは車両、91はエキゾーストパイプ、100
は排気ガスである。実施の形態3に特有の構成は、排気
ガス100中の汚染物質の検知器として煤煙検知器4と
一酸化炭素検知器10との2つが設けられ、それぞれが
ケーブルおよびインターフェイスを介して演算処理部6
に接続されていることである。車両検知器3と煤煙検知
器4との位置関係は実施の形態1(図5)の場合と同じ
であり、かつ車両検知器3と一酸化炭素検知器10との
位置関係も同じである。図12では表現の都合上の制約
から煤煙検知器4と一酸化炭素検知器10とは別の場所
に書かれているが、位置関係は等価的であり、そのこと
を二点鎖線をもって表している。
【0127】次に、上記のように構成された実施の形態
3のトンネル換気制御システムの動作を図13のフロー
チャートに基づいて説明する。演算処理部6におけるM
PUはROMに格納されているプログラムに従って次の
ような演算処理を実行する。ステップS51においてト
ンネル1に対する車両の進入検知を待ってすなわち車両
検知器3による車両検知ONの動作を待ってステップS
61以下の車両進入に伴う換気制御のルーチンに進む。
また、ステップS52においてトンネル1からの車両の
通過検知を待ってすなわち現在時刻をtとして図14に
示すRAMにおける汚染物質濃度バッファメモリ29
に、t−ti ≧Toとなる車両が存在する状態になるこ
とを待ってステップS111以下の車両通過に伴う換気
制御のルーチンに進む。MPUは車両進入のイベントま
たは車両通過のイベントがないときは、アイドリング状
態となるか、または図示しない必要な処理を実行するも
のとする。
【0128】まず、車両進入に伴う換気制御のルーチン
について説明する。ステップS51の判断において車両
検知ONの動作があったときは、ステップS61に進ん
でサフィックス用変数iをインクリメントする(i←i
+1)。ステップS62において煤煙検知器4の駆動を
開始し、ステップS63において一酸化炭素検知器10
の駆動を開始し、ステップS64においてタイマーをス
タートさせ、ステップS65において車両Aが車両検知
器3を通過した瞬間の検知すなわち車両検知器3による
車両検知OFFの動作を待つ。この車両検知OFFの動
作がないときはステップS66に進んでタイムアップし
たかどうかを判断し、タイムアップするまでは車両検知
OFFの判断を繰り返す。車両検知OFFがないまま所
定時間のタイムアップがなされたときは、煤煙濃度およ
び一酸化炭素濃度の計測がエラーとなるのでエラー補償
のためのステップS91に進む。タイムアップするまで
に車両検知OFFの動作があると、ステップS71〜S
77の煤煙濃度計測処理とステップS81〜S87の一
酸化炭素濃度計測処理とを並行処理する。
【0129】先に、煤煙濃度計測処理について説明す
る。ステップS71において煤煙検知器4からの受光光
量VB のデータの入力を行い、ステップS72において
煤煙検知器4の駆動を停止する。ステップS73におい
て受光光量VB に基づいて煤煙濃度δBiを算出する。ス
テップS74において煤煙濃度δBiの値が適切か否かつ
まり煤煙濃度検出に成功したか否かを判断する。煤煙濃
度値が不適切(エラー)の場合には煤煙濃度計測がエラ
ーとなるのでエラー補償のためのステップS77に進
む。煤煙濃度値が適切であるときはステップS75に進
んでRAM上に設定する煤煙濃度バッファδB に算出し
た煤煙濃度δBiをセットする(δB ←δBi)。ステップ
S77ではエラー補償のために煤煙濃度バッファδB
標準煤煙濃度δB0をセットする(δB ←δB0)。ステッ
プS76において並行処理の他処理である一酸化炭素濃
度計測処理が終了するのを待ってステップS101に進
む。
【0130】次に、一酸化炭素濃度計測処理について説
明する。ステップS81において一酸化炭素検知器10
からの一酸化炭素濃度検出電圧VC のデータの入力を行
い、ステップS82において一酸化炭素検知器10の駆
動を停止する。ステップS83において一酸化炭素濃度
検出電圧VC に基づいて一酸化炭素濃度δCiを算出す
る。ステップS84において一酸化炭素濃度δCiの値が
適切か否かつまり一酸化炭素濃度検出に成功したか否か
を判断する。一酸化炭素濃度値が不適切(エラー)の場
合には一酸化炭素濃度計測がエラーとなるのでエラー補
償のためのステップS87に進む。一酸化炭素濃度値が
適切であるときはステップS85に進んでRAM上に設
定する一酸化炭素濃度バッファδC に算出した一酸化炭
素濃度δCiをセットする(δC ←δCi)。ステップS8
7ではエラー補償のために一酸化炭素濃度バッファδC
に標準一酸化炭素濃度δC0をセットする(δC
δC0)。ステップS86において並行処理の他処理であ
る煤煙濃度計測処理が終了するのを待ってステップS1
01に進む。
【0131】以上のようにして煤煙濃度バッファδB
よび一酸化炭素濃度バッファδC の内容が決定されると
ステップS101に進んで車両Aがトンネル入口1aに
達する入口進入時刻ti を算出し、ステップS102に
おいて入口進入時刻ti と煤煙濃度バッファδB の内容
(δBiまたはδB0)および一酸化炭素濃度バッファδC
の内容(δCiまたはδC0)とを対応付けて図14に示す
RAMの汚染物質濃度バッファメモリ29のアドレスA
i にストアする(Ai ……(ti :δBi(δB0),δCi
(δC0))。ステップS103においてRAM上に設定
する1台換気量バッファqB に、式(24)における比
例定数kB と平均排気ガス流量Roと煤煙濃度バッファ
δB の値とを乗算した結果をセットする(qB ←kB
Ro・δB )。比例定数kB については式(24)の比
例定数kにおいて煤煙用の比例定数kB を適用する。ス
テップS104においてRAM上に設定する1台換気量
バッファqC に、式(24)における比例定数kC と平
均排気ガス流量Roと一酸化炭素濃度バッファδC の値
とを乗算した結果をセットする(qC ←kC ・Ro・δ
C )。比例定数kC については式(24)の比例定数k
において一酸化炭素用の比例定数kC を適用する。ステ
ップS105においてRAM上に設定する所要換気量バ
ッファQB の内容に1台換気量バッファqB の内容を加
算し、その結果を新たに所要換気量バッファQB にセッ
トする(QB ←QB +qB )。ステップS106におい
てRAM上に設定する所要換気量バッファQC の内容に
1台換気量バッファqC の内容を加算し、その結果を新
たに所要換気量バッファQC にセットする(QC ←QC
+qC )。次いで、ステップS121に進んで所要換気
量バッファQB の内容と所要換気量バッファQC の内容
とを大小比較し、QB ≧QC のときはステップS122
に進んで最終の所要換気量バッファQに所要換気量バッ
ファQB の内容をセットし(Q←QB )、そうでないと
きはステップS123に進んで最終の所要換気量バッフ
ァQに所要換気量バッファQC の内容をセットする(Q
←QC )。そし、ステップS124に進んで最終の所要
換気量バッファQの内容である所要換気量Q(QB とQ
C のいずれか大きい方)に基づいて換気装置8を制御す
る。ステップS124の次はステップS51に戻る。
【0132】次に、車両通過に伴う換気制御のルーチン
について説明する。ステップS52はトンネル1からの
車両の通過があるか否かを判断している。すなわち、図
14に示すRAMの汚染物質濃度バッファメモリ29に
格納されているデータのうちに、入口進入時刻ti から
平均通過所要時間Toが経過したものがあるか否かを、
現在時刻をtとして、t−ti ≧Toとなるか否かをも
って判断する。トンネルからの車両通過がないときはス
テップS51に戻る。MPUは車両進入のイベントまた
は車両通過のイベントがないときは、アイドリング状態
となるか、または図示しない必要な処理を実行するもの
とする。ステップS52の判断が肯定的となったときは
ステップS111以下の車両通過に伴う換気制御のルー
チンに進む。ステップS111において比例定数kB
平均排気ガス流量RoとステップS52の判定に該当す
るサフィックスiのアドレスAi に基づいて汚染物質濃
度バッファメモリ29から読み出した入口進入時刻ti
に対応した煤煙濃度δBiとを乗算した結果(kB ・Ro
・δBi)を所要換気量バッファQB から減算し、その減
算の結果を新たに所要換気量バッファQB にセットする
(QB ←QB −kB・Ro・δBi)。なお、δBiがステ
ップS77を経由した場合のδB0となっている場合もあ
る。ステップS112において比例定数kC と平均排気
ガス流量Roと当該の入口進入時刻ti に対応した一酸
化炭素濃度δCiとを乗算した結果(kC ・Ro・δCi
を所要換気量バッファQC から減算し、その減算の結果
を新たに所要換気量バッファQC にセットする(QC
C −kC ・Ro・δCi)。なお、δCiがステップS8
7を経由した場合のδC0となっている場合もある。ステ
ップS113において汚染物質濃度バッファメモリ29
のアドレスAi からデータを消去する。そして、ステッ
プS121に進んで所要換気量バッファQB の内容と所
要換気量バッファQC の内容とを大小比較し、QB ≧Q
C のときはステップS122に進んで最終の所要換気量
バッファQに所要換気量バッファQB の内容をセットし
(Q←QB )、そうでないときはステップS123に進
んで最終の所要換気量バッファQに所要換気量バッファ
C の内容をセットする(Q←QC)。そして、ステッ
プS124に進んで最終の所要換気量バッファQの内容
である所要換気量Q(QB とQC のいずれか大きい方)
に基づいて換気装置8を制御する。ステップS124の
次はステップS51に戻る。
【0133】以上の動作の繰り返しによりRAMにおけ
る汚染物質濃度バッファメモリ29には図14のように
データがストアされていく。また、適宜データが消去さ
れていく。
【0134】以上のように本実施の形態3においては、
トンネル1に進入する車両Aの1台ずつにつき進入直前
に煤煙濃度δBiおよび一酸化炭素濃度δCiを計測
し、煤煙濃度δBiに基づいた所要換気量Qと一酸化
炭素濃度δCiに基づいた所要換気量Qのうちの大き
い方を最終の所要換気量Qとし、その最終の所要換気量
Qをもって直ちに換気すればシーケンス制御(フィード
フォワード制御)をもってトンネルの換気制御に反映さ
せているから、トンネル内でこれから増えようとする煤
煙発生量および一酸化炭素発生量をリアルタイムに相殺
するような換気制御が行える。決してトンネル内が汚染
されてしまった結果に基づいて換気制御を行うのではな
い。車両通行状況はリアルタイムかつ微妙に変動する
が、それに対しての応答性がきわめて高いのである。も
ちろん換気制御の精度も高精度となる。したがって、ト
ンネルに滞留する煤煙濃度が大きくなりすぎて視認性が
悪化することはない。またトンネルに滞留する一酸化炭
素濃度が高くなりすぎて生理的に危険な事態を招くとい
ったことはなくなる。目標値としての所要換気量Qは必
要以上に大きすぎるということもなく、無駄なエネルギ
ー消費も生じない。
【0135】
【0136】上記の各実施の形態では車両検知器3に位
置を合わせた煤煙検知器4または一酸化炭素検知器10
またはその両方をトンネル1の入口1aの手前に設けた
が、本発明はこれに限定するものではなく、トンネルの
内部の任意の位置に設けてもよく、あるいはトンネルの
出口のやや外側に設けてもよい。入口付近に設けた場合
はトンネル内換気のシーケンス制御(フィードフォワー
ド制御)が可能となり、応答性が高まる。しかし、本発
明の最大のポイントは車両から排出される排気ガスに含
まれている汚染物質濃度を実測し、その汚染物質濃度に
基づいてダイレクトに換気制御を行うことにある。した
がって、必ずしもシーケンス制御を必須するものではな
く、フィードバック制御でもよい。実測した汚染物質濃
度に基づいたダイレクト換気制御による高精度なトンネ
ル内換気が重要である。また、車両1台ごとに所要換気
量を調整することはより好ましいが、必ずしも必須では
なく、車両1台ごとに汚染物質濃度を検出しておき、所
要換気量の調整は所定台数分についてトータルで行うよ
うにしてもよい。また、車両1台につき汚染物質濃度の
検出を1回に限るのではなく、排出された排気ガスに対
して複数回の検出を行って、その平均をとったり、最大
値をとったりするような工夫もある。汚染物質として煤
煙と一酸化炭素を取り上げたが、これ以外にあるいはこ
れとともに、有害物質として窒素酸化物(NOx)、炭
化水素、アルデヒド類、硫黄酸化物などの濃度を検出し
て、その濃度に基づいて所要換気量を定めてもよい。
【0137】
【発明の効果】トンネル換気制御システムについての本
発明によれば、トンネル内のすでに汚染された空気中で
はなく、車両から排出される排気ガス内に含まれている
煤煙や一酸化炭素などのトンネル内での通常の車両走行
にとって支障をきたすおそれのある特定の物質を実測
し、その実測した特定物質の検出量に基づいてダイレク
トにトンネル内換気制御を実行するので、微妙に変動す
る車両通行状況に対してリアルタイムで高精度で高応答
性の換気制御を行うことができる。煤煙の量を検出する
ときは、トンネル内の良好な視認性を確保することがで
きる。一酸化炭素の量を検出するときは、生理的な安全
性を確実に確保することができる。また、トンネル内が
汚染されてしまった結果に基づいて換気制御を行うので
はなく、シーケンス制御(フィードフォワード制御)に
基づいた換気制御を行うことにより、汚染される前にト
ンネル内の汚染進行を確実に抑えることができる。ま
た、車両1台ごとに換気制御を行うことにより、車種
(例えばディーゼル車とガソリン車)の割合のいかんに
かかわらず、実情に応じた換気制御を実現できる。さら
に、目標値としての所要換気量が必要以上に大きくなり
すぎるということを抑えて、無駄なエネルギー消費を抑
制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理の説明図
【図2】 本発明の原理の説明図
【図3】 本発明の原理の説明図
【図4】 本発明の実施の形態1のトンネル換気制御シ
ステムの構成図
【図5】 実施の形態1の車両検知器に対する煤煙検知
器の位置関係図
【図6】 実施の形態1のフローチャート
【図7】 実施の形態1の煤煙濃度バッファメモリの図
【図8】 実施の形態2のトンネル換気制御システムの
構成図
【図9】 実施の形態2の一酸化炭素検知器の具体的構
成図
【図10】 実施の形態2のフローチャート
【図11】 実施の形態2の一酸化炭素濃度バッファメ
モリの図
【図12】 実施の形態3のトンネル換気制御システム
の構成図
【図13】 実施の形態3のフローチャート
【図14】 実施の形態3の汚染物質濃度バッファメモ
リの図
【符号の説明】
1……トンネル、1a……トンネル入口、1b……トン
ネル出口、2……車線、3……車両検知器、4……煤煙
検知器、5……換気制御装置、6……演算処理部、7…
…入力部、8……換気装置、9……煤煙濃度バッファメ
モリ、10……一酸化炭素検知器、11……赤外線投光
部、12……検出用のサーモパイル、13……参照用の
サーモパイル、14……COフィルタ、15……参照フ
ィルタ、16,17……増幅器、18……差動増幅器、
19……一酸化炭素濃度バッファメモリ、29……汚染
物質濃度バッファメモリ、91……エキゾーストパイ
プ、92……車両の先頭、93……車両の後端、100
……排気ガス、A……車両、DL1……車両検知器の検
知ライン、DL2……排気ガス検知器の検知ライン

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルの入口付近に設置されトンネル
    に進入する車両の排気ガス中の煤煙の量を検出する煤煙
    検出手段と、検出した煤煙の量に基づいて所要換気量を
    算出する手段と、算出した煤煙についての所要換気量
    基づいてトンネル内の換気手段を制御する換気制御手段
    とを備えているトンネル換気制御システム。
  2. 【請求項2】 トンネルの入口付近にトンネルに進入す
    る車両の通過を検出する車両検知手段を設け、前記車両
    検知手段が車両の通過を検知した時点で前記煤煙検出手
    段を駆動し、その結果に基づいて換気制御を行う請求項
    1に記載のトンネル換気制御システム。
  3. 【請求項3】 トンネルの入口付近に設置されトンネル
    に進入する車両の排気ガス中の一酸化炭素の量を検出す
    る一酸化炭素検出手段と、検出した一酸化炭素の量に基
    づいて所要換気量を算出する手段と、算出した一酸化炭
    素についての所要換気量に基づいてトンネル内の換気手
    段を制御する換気制御手段とを備えているトンネル換気
    制御システム。
  4. 【請求項4】 トンネルの入口付近にトンネルに進入す
    る車両の通過を検出する車両検知手段を設け、前記車両
    検知手段が車両の通過を検知した時点で一酸化炭素検出
    手段を駆動し、その結果に基づいて換気制御を行う請求
    項3に記載のトンネル換気制御システム。
  5. 【請求項5】 トンネルの入口付近に設置されトンネル
    に進入する車両の排気ガス中の煤煙の量を検出する煤煙
    検出手段と、トンネルの入口付近に設置されトンネルに
    進入する車両の排気ガス中の一酸化炭素の量を検出する
    一酸化炭素検出手段と、検出した煤煙の量に基づいて所
    要換気量を算出する手段と、検出した一酸化炭素の量に
    基づいて所要換気量を算出する手段と、算出した煤煙に
    ついての所要換気量と算出した一酸化炭素についての所
    要換気量とのうち大きい方を最終の所要換気量として決
    定する手段と、決定した所要換気量に基づいてトンネル
    内の換気手段を制御する換気制御手段とを備えている
    ンネル換気制御システム。
  6. 【請求項6】 トンネルの入口付近にトンネルに進入す
    る車両の通過を検出する車両検知手段を設け、前記車両
    検知手段が車両の通過を検知した時点で煤煙検 出手段お
    よび一酸化炭素検出手段を駆動し、その結果に基づいて
    換気制御を行う請求項5に記載のトンネル換気制御シス
    テム。
  7. 【請求項7】 車両1台ごとに換気制御を行う請求項1
    から請求項までのいずれかに記載のトンネル換気制御
    システム。
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