JP2011252843A - ガス状酸化物計測装置、ガス状物質計測装置及びガス状酸化物計測方法 - Google Patents

ガス状酸化物計測装置、ガス状物質計測装置及びガス状酸化物計測方法 Download PDF

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昌純 田浦
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研二 牟田
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Shinichiro Asaumi
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Abstract

【課題】ガス状酸化物またはガス状物質の濃度、量等を高い応答性で高精度に計測すること。
【解決手段】流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物を計測するガス状酸化物計測装置であって、流通ガスが流れる配管ユニットと、配管ユニットに配置され、ガス状酸化物を還元する還元触媒と、配管ユニットを流れる流通ガスのうち、還元触媒を通過する配管経路を流れた第1流通ガスに含まれるガス状酸化物を還元した物質の第1計測値と、還元触媒を通過しない配管経路を流れた第2流通ガスに含まれるガス状酸化物を還元した物質の第2計測値とを計測する計測手段と、配管ユニット、計測手段の動作を制御し、前記第1計測値と前記第2計測値との差分から、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の計測値を算出する制御手段と、有し、近赤外域のレーザ光により計測を行うことで、上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、管路内を流れるガスに含まれるガス状酸化物を計測するガス状酸化物計測装置、管路内を流れるガスに含まれる特定成分を含むガス状物質を計測するガス状物質計測装置及びガス状酸化物計測方法に関する。
例えば、内燃機関、焼却炉等の燃焼機関から排出されるガスは、種々のガス状物質が混合した混合ガスとなっている。このような混合ガスに含まれるガス状物質には、有毒なガス状物質であるため、含まれているかを検知したい場合がある。また、試験、評価等のために、混合ガスに含まれる特定物質の濃度、量を検出したい場合もある。これに対して、複数のガス状物質で構成されている混合ガスの中から特定の物質の濃度、量を計測する種々の装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、ガス中に含まれるガス状酸化物のうちSOの濃度を算出する装置として、SOとHSを含む試料ガスをガス導入路に導入し、前記ガス導入路の終端部でHミストを発現させて試料ガスと接触させることにより、試料ガス中のSOをHに反応・吸収させ、その反応成分を含むHを液相として回収すると共に、これによってSOを除去した後の試料ガスを硫黄感応型検出器で測定することにより、HS成分量を特定する成分測定法を含むことを特徴とするSO/HS連続分離測定法が記載されている。また、特許文献1には、SOの濃度とHS濃度を計測するために、非分散形赤外線吸収法(NDIR法)や、紫外線吸収法を用いるものもある。
また、管路内を流れるガス(主に流通ガス)に含まれる特定物質の濃度計測方法として、管路の所定経路に、レーザ光を通過させ、その入出力から測定対象の特定物質の濃度を計測する方法がある。例えば、本件出願人が出願した特許文献2には、測定対象とされるガス状物質に固有な吸収波長のレーザ光を発振する光源と、この光源から発振されるレーザ光の発振波長を少なくとも2つの異なる周波数で変調する手段と、この変調手段により変調されたレーザ光を前記ガス状物質が存在する測定領域に導く手段と、この測定領域において透過または反射または散乱したレーザ光を受光する受光手段と、この受光手段で受光した信号の中から変調された信号を周波数毎に順次それぞれ復調する複数の位相敏感検波器と、を具備することを特徴とするガス濃度計測装置が記載されている。
特開2005−049287号公報 特許第3342446号公報
ここで、測定対象の物質の中に、SOや、NO、燐酸等のガス状酸化物がある。これらのガス状酸化物は、上述した非分散形赤外線吸収法(NDIR法)や、紫外線吸収法を用いた方法で計測することができる。しかしながら、非分散形赤外線吸収法(NDIR法)や、紫外線吸収法を用いた方法では、測定前の前処理として、水分や、煤塵等を除去する必要がある。混合ガスから、水分や、煤塵を除去するには、一定の時間が必要であるため、測定対象のガスを取得してから、成分の解析が終了するまでに一定の時間がかかり、応答性が低くなる。また、特許文献1に記載されている装置も同様である。また、Hは、酸化性物質、急性毒性物質であり、皮膚・粘膜に対し刺激性があり、眼に入ると失明の恐れがあるなど、取り扱いや保管に注意が必要である。また、廃棄する場合には、亜硫酸ナトリウム等の還元剤、あるいは金属類等と徐々に反応させて分解させ、排水の排出基準(PH,COD他)に適合している事を確認の上廃棄する必要がある。また、Hに反応・吸収させるためには、一定の滞留時間を確保する必要があり、応答性が低くなる。
また、特許文献2に記載の装置は、高い応答性で測定対象の物質を計測することができる。しかしながら、特許文献2に記載の装置は、測定対象の物質が近赤外域に吸収波長が必要であり、また、測定対象の物質の吸収波長のレーザ光を出力する光源が必要となる。そのため、測定対象とすることができる物質が限られてしまう。そのため、ガス状酸化物の中には、測定することが困難な物質がある。例えば、SOは、特許文献2に記載の装置では、測定することが困難である。また、特許文献2に記載の装置では、物質によって高い感度で測定できる物質と、感度が低い物質とがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ガス状酸化物の濃度、量等を高い応答性で高精度に計測することが可能であるガス状酸化物計測装置及びガス状酸化物計測方法を提供することを目的とする。また、本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、特定成分を含むガス状物質の濃度、量等を高い応答性で高精度に計測することが可能であるガス状酸化物計測装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物を計測するガス状酸化物計測装置であって、前記流通ガスが流れる配管ユニットと、前記配管ユニットに配置され、前記ガス状酸化物を還元する還元触媒と、前記配管ユニットを流れる前記流通ガスのうち、前記還元触媒を通過する配管経路を流れた第1流通ガスに含まれる前記ガス状酸化物を還元した物質の第1計測値と、前記還元触媒を通過しない配管経路を流れた第2流通ガスに含まれる前記ガス状酸化物を還元した物質の第2計測値とを計測する計測手段と、前記配管ユニット、前記計測手段の動作を制御し、前記第1計測値と前記第2計測値との差分から、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の計測値を算出する制御手段と、を有し、前記計測手段は、前記ガス状酸化物を還元した物質の吸収波長を含み、かつ、近赤外波長域のレーザ光を出力する発光部と、前記流通ガスが流れるガス計測セル、前記ガス計測セルにレーザ光を入射させる光学系、前記発光部から入射され、前記ガス計測セルを通過したレーザ光を受光する受光部を含む少なくとも1つの計測ユニットと、前記発光部から出力したレーザ光の強度と、前記受光部で受光したレーザ光の強度とに基づいて、前記ガス計測セルを流れる前記流通ガスの前記ガス状酸化物を還元した物質の計測値を算出する算出部とを有することを特徴とする。
上記ガス状酸化物計測装置によれば、高い応答性、かつ、高い精度で、ガス状酸化物を検出することができる。
ここで、前記計測値は、濃度であることが好ましい。濃度を高精度に計測することができる。
また、前記配管ユニットは、前記流通ガスが流入する流入配管と、前記流入配管の前記流通ガスの流れ方向の下流側の端部に接続され、前記還元触媒が配置された第1配管と、前記流入配管の前記流通ガスの流れ方向の下流側の端部に前記第1配管と共に接続され、前記還元触媒が配置されていない第2配管と、前記第1配管の下流側の端部と、前記第2配管の下流側の端部と、前記ガス計測セルの前記流通ガスの流れ方向の上流側の端部とを接続する三方弁と、を有し、前記制御部は、前記三方弁により前記第1配管の下流側の端部と前記ガス計測セルの前記流通ガスの流れ方向の上流側の端部とを連結させ、前記計測手段に前記第1流通ガスを流入させて、前記第1計測値を計測し、前記三方弁により、前記第2配管の下流側の端部と前記ガス計測セルの前記流通ガスの流れ方向の上流側の端部とを連結させ、前記計測手段に前記第2流通ガスを流入させて、前記第2計測値を計測することが好ましい。これにより、1つの計測ユニットでガス状酸化物を計測することができる。
また、前記配管ユニットは、前記流通ガスが流入する流入配管と、前記流入配管の前記流通ガスの流れ方向の下流側の端部に接続され、前記還元触媒が配置された第1配管と、前記流入配管の前記流通ガスの流れ方向の下流側の端部に前記第1配管と共に接続され、前記還元触媒が配置されていない第2配管とを備え、前記計測手段は、前記計測ユニットを2つ備え、一方の前記計測ユニットは、前記第1配管の前記流通ガスの流れ方向において前記還元触媒よりも下流側に配置され、他方の前記計測ユニットは、前記第1配管に配置されていることが好ましい。これにより、連続して、ガス状酸化物を計測することができる
また、前記配管ユニットは、前記流通ガスが流入する流入配管と、前記流入配管の前記流通ガスの流れ方向の下流側の端部に接続され、前記還元触媒が配置された触媒保持配管と、を備え、前記計測手段は、前記計測ユニットを2つ備え、一方の前記計測ユニットは、前記触媒保持配管の前記流通ガスの流れ方向において前記還元触媒よりも下流側に配置され、他方の前記計測ユニットは、前記触媒保持配管の前記流通ガスの流れ方向において前記還元触媒よりも上流側に配置されていることが好ましい。これにより、連続したガス状酸化物を計測することができる。
また、前記流通ガスの流れ方向において、前記還元触媒よりも上流側に配置され、前記配管ユニットに、前記ガス状酸化物を還元する還元剤を供給する還元剤供給手段をさらに備えることが好ましい。これにより、ガス状酸化物をより確実に還元することができ、ガス状酸化物をより高い精度で計測することができる。
また、前記流通ガスの流れ方向において、前記還元触媒の上流に配置され、前記流通ガスに含まれる一酸化炭素と水を、二酸化炭素と水素にシフトさせる水性シフト触媒を有することが好ましい。これにより、ガス状酸化物をより確実に還元することができ、ガス状酸化物をより高い精度で計測することができる。
また、前記還元触媒は、前記ガス状酸化物を捕集し、前記ガス状酸化物と前記還元剤との反応を促進する吸蔵型還元触媒であることが好ましい。これにより、ガス状酸化物をより確実に還元することができ、ガス状酸化物をより高い精度で計測することができる。
また、前記流通ガスの流れ方向において、前記還元触媒よりも上流側に配置され、前記配管ユニットに、前記ガス状酸化物を還元する還元剤を供給する還元剤供給手段を備え
前記配管ユニットは、前記流通ガスが流入する流入配管と、前記流入配管の前記流通ガスの流れ方向の下流側の端部に接続され、前記還元触媒が配置された触媒保持配管と、を備え、前記計測手段は、前記計測ユニットが、前記触媒保持配管の前記流通ガスの流れ方向において前記還元触媒よりも下流側に配置され、前記還元触媒は、吸蔵型還元触媒であり、前記制御手段は、前記還元剤供給手段から前記配管ユニットに前記還元剤を供給している状態と、前記還元剤供給手段から前記配管ユニットに前記還元剤を供給していない状態とを切り替え、前記計測ユニットに、前記第1流通ガスが流入している状態と、前記第2流通ガスが流入している状態とを切り替えることが好ましい。これにより、1つの計測ユニットで、ガス状酸化物を計測することができる。
また、前記計測ユニットは、レーザ光が、前記還元触媒を保持する配管の内部を通過することが好ましい。これにより、計測セルを設けることなく、計測を行うことができ、装置構成を簡単にすることができる。
また、前記配管ユニットは、測定対象の装置から排出される前記流通ガスの全量が流れることが好ましい。このように、計測ユニットを配管上に直接設けることで、測定対象の装置を流れる流通ガスの成分をより高精度に計測することができる。
また、前記配管ユニットは、測定対象の装置から排出される前記流通ガスの全量が流れる測定対象配管から、一部の前記流通ガスを捕集していることが好ましい。このように、サンプリングで計測を行うことで、計測ユニットを適正な大きさにすることができる。
また、前記流通ガスの流れ方向において、前記還元触媒よりも上流側に配置され、前記流通ガスに混在する固形物を除去する除塵フィルタを有することが好ましい。これにより、計測誤差の発生を抑制することができる。
また、前記流通ガスの流れ方向において、前記還元触媒よりも下流側に配置され、前記流通ガスの残存するガス状酸化物を検出するガス状酸化物検出手段をさらに有することが好ましい。これにより、還元触媒で適切に還元が行われているかを判定することができる。
また、前記ガス状酸化物は、硫黄酸化物であることが好ましい。また、前記ガス状酸化物は、窒素酸化物であることも好ましい。これにより、より有益な物質を計測することができる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、流通ガスに酸化された物質、還元された物質で含まれる測定対象の物質を計測するガス状物質計測装置であって、前記流通ガスが流れる配管ユニットと、前記配管ユニットに配置され、測定対象の物質が酸化されたガスを還元する還元触媒と、前記配管ユニットを流れる前記流通ガスのうち、前記還元触媒を通過する配管経路を流れた流通ガスに含まれる測定対象を還元した物質を計測する計測手段と、前記計測手段で計測した測定対象を還元した物質の計測値に基づいて、前記流通ガス中に含まれる前記測定対象の物質を計測する制御手段と、を有し、前記計測手段は、前記測定対象の物質を還元した物質の吸収波長を含み、かつ、近赤外波長域のレーザ光を出力する発光部と、前記流通ガスが流れるガス計測セル、前記ガス計測セルにレーザ光を入射させる光学系、前記発光部から入射され、前記ガス計測セルを通過したレーザ光を受光する受光部を含む少なくとも1つの計測ユニットと、前記発光部から出力したレーザ光の強度と、前記受光部で受光したレーザ光の強度とに基づいて、前記ガス計測セルを流れる測定対象の物質を還元した物質の計測値を算出する算出部とを有することを特徴とする。
上記ガス状物質計測装置によれば、高い応答性、かつ、高い精度で、酸化物、還元物の両方の化合物となるガス状物質を計測することができる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、配管を流れる流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物を計測するガス状酸化物計測方法であって、前記配管を流れる流通ガスのうち、ガス状酸化物を還元する還元触媒が配置されている領域を通過した第1流通ガスに対して、前記ガス状酸化物を還元した物質の吸収波長を含み、かつ、近赤外波長域のレーザ光を出力させ、第1流通ガスが流れる管路内を通過した前記レーザ光を受光し、出力したレーザ光の強度と、前記受光部で受光したレーザ光の強度とに基づいて、前記第1流通ガスに含まれるガス状酸化物を還元した物質の第1計測値を算出する第1計測ステップと、前記配管を流れる流通ガスのうち、ガス状酸化物を還元する還元触媒が配置されている領域を通過していない第2流通ガスに対して、前記ガス状酸化物を還元した物質の吸収波長を含み、かつ、近赤外波長域のレーザ光を出力させ、第2流通ガスが流れる管路内を通過した前記レーザ光を受光し、出力したレーザ光の強度と、前記受光部で受光したレーザ光の強度とに基づいて、前記流通ガスに含まれるガス状酸化物を還元した物質の第2計測値を算出する第2計測ステップと、前記第1計測値と前記第2計測値との差分から、前記流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の計測値を算出する算出ステップとを有することを特徴とする。
上記ガス状酸化物計測方法によれば、高い応答性、かつ、高い精度で、ガス状酸化物を検出することができる。
本発明にかかるガス状酸化物計測装置、ガス状物質計測装置及びガス状酸化物計測方法は、高い精度かつ、高い応答性で測定対象の物質の濃度を計測することができるという効果を奏する。
図1は、ガス濃度計測装置の一実施形態の概略構成を示す模式図である。 図2は、図1に示すガス濃度計測装置の計測手段本体の概略構成を示すブロック図である。 図3は、ガス濃度計測装置の動作を説明するフロー図である。 図4−1は、レーザ光の波長と物質の吸収特性を示すグラフである。 図4−2は、レーザ光の波長と物質の吸収特性を示すグラフである。 図4−3は、レーザ光の波長と物質の吸収特性を示すグラフである。 図5は、ガス濃度計測装置の他の実施形態の概略構成を示す模式図である。 図6は、ガス濃度計測装置の他の実施形態の概略構成を示す模式図である。 図7は、ガス濃度計測装置の他の実施形態の概略構成を示す模式図である。 図8は、ガス濃度計測装置の他の実施形態の概略構成を示す模式図である。 図9は、ガス濃度計測装置の他の実施形態の概略構成を示す模式図である。 図10−1は、ガス濃度計測装置の動作を説明するための説明図である。 図10−2は、ガス濃度計測装置の動作を説明するための説明図である。 図11は、ガス濃度計測装置の他の実施形態の概略構成を示す模式図である。 図12は、ガス濃度計測装置の他の実施形態の概略構成を示す模式図である。
以下に、本発明にかかるガス状酸化物計測装置、ガス状物質計測装置及びガス状酸化物計測方法の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。例えば、本実施形態では、ガス状酸化物計測装置またはガス状物質計測装置として、ガスに含まれる測定対象物質の濃度を計測するが、本発明はこれに限定されず、ガスに含まれる測定対象物質の量を計測してもよい。なお、ガス状酸化物計測装置、ガス状物質計測装置及びガス状酸化物計測方法は、管路を流れる種々のガスについて特定の物質を計測することができる。例えば、ガガス状酸化物計測装置、ガス状物質計測装置及びガス状酸化物計測方法をディーゼルエンジンに取付、ディーゼルエンジンから排出される排ガス(流通ガス)に含まれる物質を計測してもよい。なお、排ガスを排出する機関、つまり測定対象のガスを排出(供給)する装置は、これに限定されず、ガソリンエンジンや、ガスタービン等種々の内燃機関に用いることができる。また、内燃機関を有する装置としては、車両、船舶、発電機等種々の装置が例示される。さらに、ゴミ焼却炉から排出される流通ガスに含まれる所定物質を計測することもできる。また、ガス濃度計測装置は、装置を調整することで、流通ガスに含まれる種々の物質を計測することができる。また、ガス状酸化物計測装置の場合、測定対象としては種々の物質としては、窒素酸化物、硫黄酸化物、燐酸、砒素の酸化物、水銀の酸化物、セレンの酸化物等、種々の酸化物が例示される。なお、本実施形態では、配管内を流れる混合ガス中でガス状物質として存在する物質が測定対象となる。なお、ガス状物質計測装置の場合は、測定対象物質として、窒素、硫黄等、ガス中で、酸化物、還元物として存在する物質が例示される。ガス状物質計測装置は、種々の化合物として存在する測定対象物質のトータルの濃度、量を計測することができる。以下、まず、ガス状酸化物計測装置及びガス状酸化物計測方法について説明する。なお、以下の実施例では、ガス状酸化物計測装置をガス濃度計測装置として用いる場合の例として説明する。
[実施形態1]
図1は、本発明のガス濃度計測装置の一実施形態の概略構成を示す模式図である。ガス濃度計測装置10は、計測対象配管8を流れる流通ガスの一部を採取(サンプリング)して、流通ガス含まれるガス状酸化物の濃度を計測する計測装置である。ガス濃度計測装置10は、図1に示すように、配管ユニット12と、還元触媒14と、計測手段16と、制御手段18とを有する。
配管ユニット12は、計測対象配管8と接続されており流通ガスを案内する経路を構成する。配管ユニット12は、サンプリング配管(流入配管)20と、第1配管22と、第2配管24と、分岐管26、28と、三方弁30と、ポンプ31と、開閉弁32、34と、流量計36、38と、ガス状酸化物検出手段39と、を有する。
サンプリング配管(流入配管)20は、計測対象配管8と接続し、計測対象配管8を流れる流通ガスの一部を捕集する配管である。サンプリング配管20は、一方の端部(流通ガスの流れ方向において上流側の端部)が計測対象配管8の内部に配置されており、他方の端部(流通ガスの流れ方向において下流側の端部)が、計測対象配管8の外に配置されている。また、サンプリング配管20は、捕集した流通ガスにふくまれる煤塵等を少なくすることができるため、一方の端部の開口面が流通ガスの流れ方向に対して、直交または、直交方向よりも下流側に向けた向きで配置されている。また、サンプリング配管20は、他方の端部が第1配管22、第2配管24の2つの配管と連結されている。なお、本実施形態では、計測対象配管8からサンプリング配管20に流入する位置が流通ガスの流れ方向において、最も上流となる。また、配管ユニット12に流入した流通ガスは、サンプリング配管20の一方の端部から他方の端部に向けて流れる。計測対象配管8から流入した流通ガスが流れる方向が流通ガスの流れ方向となる。
第1配管22は、一方の端部がサンプリング配管20と接続され、他方の端部が三方弁30と接続されている。また、第1配管22には、管路内に後述する還元触媒14が配置されている。また、第1配管22の還元触媒14が配置されている領域は、他の領域よりも管路の径が大きくなっている。なお、本実施形態では、還元触媒14が配置されている領域の管路の径を大きくしたが、管路の径は一定としてもよい。
また、第1配管22は、流通ガスの流れ方向において還元触媒14よりも下流に、分岐管26が設けられている。また、分岐管26には、開閉弁32が設けられている。なお、分岐管26の流通ガスの流れ方向の下流側は、外気に開放してもよいが、流通ガスに有毒な成分等が含まれている場合は、流通ガスを処理する処理装置に接続させたり、計測対象配管8の下流と接続させたりすることが好ましい。また、第1配管22の上流側の端部近傍には、第1配管22を流れる流通ガスの流量を計測する流量計36が配置されている。
第2配管24は、基本的に第1配管22と並列に形成された配管であり、一方の端部がサンプリング配管20と接続され、他方の端部が三方弁30と接続されている。また、第2配管24には、管路内に後述する還元触媒14が配置されていない。
また、第2配管24も、分岐管28が設けられている。なお、分岐管28は、流通ガスの流れ方向において、分岐管26に対応する位置に設けることが好ましい。また、分岐管28には、開閉弁34が設けられている。なお、分岐管28の流通ガスの流れ方向の下流側も、外気に開放してもよいが、流通ガスに有毒な成分等が含まれている場合は、流通ガスを処理する処理装置に接続させたり、計測対象配管8の下流と接続させたりすることが好ましい。また、第2配管24の上流側の端部近傍にも、第2配管24を流れる流通ガスの流量を計測する流量計38が配置されている。
三方弁30は、第1配管22の下流側の端部と、第2配管24の下流側の端部と、計測手段16の上流側の端部とを連結させている。三方弁30は、第1配管22と計測手段16とを連結させた状態と、第2配管24と計測手段16とを連結させた状態とを切り替える。三方弁30は、第1配管22と計測手段16とを連結させた場合、サンプリング配管20から第1配管22を通過した流通ガスが計測手段16に流れる。また、三方弁30は、第2配管24と計測手段16とを連結させた場合、サンプリング配管20から第2配管24を通過した流通ガスが計測手段16に流れる。このように、三方弁30は、計測手段16を流れる流通ガスを切り替える。
ポンプ31は、流通ガスの流れ方向において、計測手段16の下流側に配置されている。ポンプ31は、流通ガスがサンプリング配管20から計測手段16に向けて流れる向きに、空気を吸引する。
また、ガス状酸化物検出手段39は、流通ガス中に含まれる測定対象のガス状酸化物を検出する検出手段であり、分岐管26の開閉弁32よりも下流側に配置されている。ガス状酸化物検出手段39は、流通ガス中に測定対象のガス状酸化物が含まれていると、そのガス状酸化物を検出する。これにより、還元触媒14を通過した流通ガスに含まれるガス状酸化物が還元されているかの判定に用いることができる。なお、ガス状酸化物検出手段39としては、例えば、測定対象のガス状酸化物が二酸化硫黄の場合、JISの大気環境の腐食性を評価するための環境汚染因子の測定(Z 2382)に記載されている各種計測方法の装置を用いることができる。具体的には、分岐管26内に二酸化鉛プレートを配置し、二酸化鉛の質量変化により、ガス状酸化物の有無を検出する方法、アルカリろ紙による二酸硫黄の測定等を用いることができる。なお、ガス状酸化物検出手段39は、後述する計測手段16に比べて計測に時間がかかるため、計測に用いることは困難であるが、還元触媒14が有効に機能しているかを判定することができ、還元触媒14の交換時期や、計測の信頼性を判定することができる。
還元触媒14は、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物を還元する触媒であり、第1配管22の管路内に配置されている。還元触媒14は、通過する流通ガスに含まれるガス状酸化物を還元する。還元触媒14としては、ガス状酸化物を還元する各種触媒を用いることができ、また、還元触媒としては、ガス状酸化物が硫黄酸化物(SO)である場合、硫黄酸化物を硫化水素に還元する触媒を用いることができ、ガス状酸化物が窒素酸化物(NO)である場合、窒素酸化物をアンモニアに還元する触媒を用いることができる。具体的には、ステンレス鋼、金属コーティングした炭素、グラファイトカーボン、タングステンカーバイトなどをもちいることができる。なお、ステンレス鋼、金属コーティングした炭素を還元触媒とする場合は、還元雰囲気を600℃以上とすることで効率よく還元を行うことができ、グラファイトカーボンを還元触媒とする場合は、還元雰囲気を300℃付近とすることで効率よく還元を行うことができ、タングステンカーバイトを還元触媒とする場合は、還元雰囲気を100℃付近とすることで効率よく還元を行うことができる。
また、還元触媒14は、測定対象のガス状酸化物が硫黄酸化物であり、還元触媒14を流れる流通ガスの流量が0.1〜1L/minである場合、体積を10〜100cmとすることで、測定対象の硫黄酸化物を硫化水素に好適に還元することができる。
計測手段16は、管路内を流れる(三方弁30から流入した)流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物を還元した物質の濃度を計測する計測手段であり、流通ガスを所定の管路に流し、レーザ光を通過させる計測ユニット42と、計測ユニット42にレーザ光を供給し、受光したレーザ光の強度から計測値を算出する計測手段本体44とを有する。
計測ユニット42は、計測セル45と、光ファイバ46と、入光部48と、受光部50と、を有する。
計測セル45は、基本的に主管52と、流入管54と、排出管56とを有する。主管52は、筒形状の部材であり、内部に流通ガスが流れる。主管52の筒形状の一方の端部(上面)には窓58が配置され、他方の端部(下面)には窓59が配置されている。つまり、主管52は、筒形状の上面と下面が、それぞれ窓58、窓59に塞がれた形状となっている。なお、窓58、59は、光を透過する部材、例えば、透明なガラス、樹脂等で構成されている。これにより、主管52は、窓58、59が設けられている両端部が、空気が流通しない状態で、かつ、光が透過できる状態となる。つまり、主管52の外部から内部に光を入射させ、主管52の内部から外部に光を射出させることができる。
流入管54は、一方の端部が三方弁30に接続されており、他方の端部が、主管52の側面(周面)の窓58側に接続されている。排出管56は、一方の端部が、主管52の側面(周面)の窓59側に接続され、他方の端部が、より下流側の配管(ポンプ31が配置されている配管)と接続されている。計測セル45は、三方弁30を介して第1配管22または第2配管24から供給される流通ガスを流入管54から主管52に供給する。また、計測セル45は、主管52を流れた流通ガスを排出管55から外部に排出する。
次に、光ファイバ46は、計測手段本体44から出力されるレーザ光を入光部48に案内する。つまり、計測手段本体44から出力されたレーザ光を入光部48に入射させる。入光部48は、窓58に配置された光学系(ミラー、レンズ等)であり、光ファイバ46により案内されたレーザ光を窓58から主管52の内部に入射させる。
受光部50は、計測セル45の主管52の内部を通過し、窓59から出力されたレーザ光を受光する受光部である。なお、受光部50は、例えば、フォトダイオード(PD、Photodiode)等の光検出器を備え、光検出器によってレーザ光を受光し、その光の強度を検出する。受光部50は、受光したレーザ光の強度を受光信号として、計測手段本体44に送る。
次に、図1及び図2を用いて計測手段本体44について説明する。ここで、図2は、図1に示すガス濃度計測装置の計測手段本体の概略構成を示すブロック図である。計測手段本体44は、発光部62と、光源ドライバ64と、算出部66とを有する。
発光部62は、測定対象の物質が吸収する近赤外波長域のレーザ光を発光させる発光素子である。例えば、計測対象が、ガス状酸化物が硫黄酸化物を還元した硫化水素(HS)の場合、発光部62は、硫化水素を吸収する近赤外波長域のレーザ光を発光させる発光素子を有する。また、計測対象が、ガス状酸化物が窒素酸化物を還元したアンモニア(NH)の場合、発光部62は、アンモニアを吸収する近赤外波長域のレーザ光を発光させる発光素子を有する。発光素子としては、例えばレーザータイオード(LD)を用いることができる。発光部62は、発光させた光を光ファイバ46に入射させる。
光源ドライバ64は、発光部62の駆動を制御する機能を有し、発光部62に供給する電流、電圧を調整することで、発光部62から出力されるレーザ光の波長、強度を調整する。
算出部66は、受光部50で受光したレーザ光の強度の信号と、光源ドライバ64を駆動させている条件とに基づいて、計測対象の物質の濃度を算出する。具体的には、算出部66は、光源ドライバ64を駆動させている条件に基づいて、発光部62から出力され、主管52に入射するレーザ光の強度を算出し、受光部50で受光したレーザ光の強度と比較し、主管52を流れる流通ガスに含まれる測定対象の物質の濃度を算出する。
計測手段16は、以上のような構成であり、発光部62から出力された近赤外の波長域のレーザ光Lは、光ファイバ46から計測セル45の所定経路、具体的には、窓58、主管52、窓59を通過した後、受光部50に到達する。このとき、計測セル45内の流通ガス中に測定対象の物質が含まれていると、計測セル45を通過するレーザ光が吸収される。そのため、レーザ光は、流通ガス中の測定対象の物質の濃度によって、受光部50に到達するレーザ光の出力が変化する。受光部50は、受光したレーザ光を受光信号に変換し、算出部66に出力する。また、光源ドライバ46は、発光部62から出力したレーザ光Lの強度を算出部66に出力する。算出部66は、発光部62から出力した光の強度と、受光信号から算出される強度とを比較し、その減少割合から計測セル45内を流れる流通ガスAの測定対象物の濃度を算出する。このように計測手段16は、いわゆるTDLAS方式(Tunable Diode Laser Absorption Spectroscopy:可変波長ダイオードレーザー分光法)を用い、出力したレーザ光の強度と、受光部50で検出した受光信号とに基づいて主管52内の所定位置、つまり、測定位置を通過する流通ガスA中の測定対象物質の濃度を、算出及び/または計測する。また、計測手段16は、連続的に測定対象物質の濃度を、算出及び/または計測することができる。
制御手段18は、配管ユニット12、還元触媒14、計測手段16の動作を制御する制御機能を有し、必要に応じて、各部の動作を制御する。具体的には、計測手段16による計測条件(光源ドライバ64の駆動条件、受光部50の受光動作)、配管ユニット12の三方弁30の経路選択動作、開閉弁32、34の開閉動作を制御する。また、制御手段18は、計測手段で計測した計測結果、及び、各部で設定、検出した条件、必要に応じて流量計36、38で計測した流量に基づいて、測定対象のガス状酸化物の濃度を算出及び/または計測する。
次に、ガス濃度計測装置10の動作を説明する。ここで、図3は、ガス濃度計測装置の動作を説明するフロー図である。また、図4−1から図4−3は、それぞれ、レーザ光の波長と物質の吸収特性を示すグラフである。なお、図4−1は、二酸化硫黄(SO)の吸収特性であり、図4−2は、亜硫酸(SO)の吸収特性であり、図4−3は、硫化水素(HS)の吸収特性である。
ガス濃度計測装置10の制御手段18は、計測対象配管8に流通ガスが流れている状態で、測定が開始の指示が入力されると、ポンプ31を駆動させ、計測対象配管8に流れている流通ガスをサンプリング配管20から吸引する。なお、この時、開閉弁32、34は、開状態としておくことが好ましい。また、三方弁30は、いずれの管路を連結させていてもよいが、計測ユニット42と連結している配管と、第1配管22、第2配管24で交互に切り替えることが好ましい。
その後、配管ユニット12内に流通ガスが流れている状態となり、流通ガスが配管ユニット12内に充満したら、制御手段18は、ステップS12として、三方弁30により第1配管22と計測ユニット42とを連結させ、第1配管22を流れる流通ガス、つまり、還元触媒14を通過した流通ガス(以下「第1流通ガス」ともいう。)が計測ユニット42に流れる状態とする。なおこのとき、開閉弁32は、閉状態とし、第1配管22を流れる流通ガスは、全量が計測ユニット42に供給される状態とする。また、開閉弁34は、開閉のいずれの状態でもよい。
制御手段18は、第1流通ガスが計測セル45を流れる状態としたら、ステップS14として、計測手段16により計測ユニット42の計測セル45の主管52内を流れる第1流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の還元物の濃度(以下「第1計測値」ともいう。)を計測する。これにより、還元触媒14により、第1流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の還元物の濃度を計測することができる。なお、第1流通ガスには、測定対象のガス状酸化物が還元触媒14により還元された還元物と、還元前から含まれている測定対象のガス状酸化物の還元物(共存ガス)とが含まれている。このため、第1計測値は、測定対象のガス状酸化物を還元触媒で還元した還元物(流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物に由来する還元物)と、還元前から含まれている測定対象のガス状酸化物の還元物(共存ガス)とを合計した濃度が計測される。
制御手段18は、第1流通ガスの濃度を計測したら、ステップS16として、三方弁30により第2配管24と計測ユニット42とを連結させ、第2配管24を流れる流通ガス(第2流通ガス)が計測ユニット42に流れる状態とする。なおこのとき、開閉弁34は、閉状態とし、第2配管24を流れる流通ガスは、全量が計測ユニット42に供給される状態とする。また、開閉弁32は、開閉のいずれの状態でもよい。
制御手段18は、第2流通ガスが計測セル45を流れる状態としたら、ステップS18として、計測手段16により計測ユニット42の計測セル45の主管52内を流れる第2流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の還元物の濃度(以下「第2計測値」ともいう。)を計測する。これにより、還元触媒14により、第2流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の還元物の濃度を計測することができる。なお、第2流通ガスには、還元前から含まれている測定対象のガス状酸化物の還元物(共存ガス)が含まれている。このため、第2計測値は、還元前から含まれている測定対象のガス状酸化物の還元物(共存ガス)の濃度が計測される。
制御手段18は、第2流通ガスの濃度を計測したら、ステップS20として、流通ガスに含まれるガス状酸化物の計測値を算出する。具体的には、ステップS14で計測した第1計測値と、ステップS18で計測した第2計測値との差分により、流通ガスに含まれるガス状酸化物の計測値を算出する。つまり、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物に由来する還元物と、共存ガスとを合計した濃度から、共存ガスの濃度を引くことで、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物に由来する還元物を算出することができる。さらに、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物に由来する還元物と流通ガスの流量の関係、また、ガス状酸化物から還元物への反応の過程による各成分の増減を加味することで、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の濃度を算出することができる。制御手段18は、ガス状酸化物の計測値を算出したら、本処理を終了する。なお、制御手段18は、上記処理を繰り返すことで、連続的にガス状酸化物の濃度を計測するようにしてもよい。
ガス濃度計測装置10は、以上のように、測定対象のガス状酸化物を還元触媒14により還元した第1流通ガスに含まれる還元物の濃度を計測手段16により計測し、さらに、測定対象のガス状酸化物を還元していない第2流通ガスに含まれる還元物の濃度を計測手段16により計測し、差分をとることで、測定対象のガス状酸化物の濃度を算出することができる。
また、計測手段16として、測定対象のガス状酸化物の還元物の吸収波長域の近赤外波長域のレーザ光を照射し、当該還元物により吸収される強度を検出することで、短時間で、かつ、高い精度で濃度を計測することができる。
また、測定対象のガス状酸化物を還元し、還元物として測定することで、近赤外波長域に吸収波長がないガス状酸化物や、近赤外波長域での計測感度の低いガス状酸化物であっても高精度での計測を行うことができる。
例えば、測定対象のガス状酸化物が、硫黄酸化物である場合、二酸化硫黄(SO)は、図4−1に示すように、7μm付近の赤外領域では、強い光吸収を示すが、波長2μm以下の近赤外領域には、強い吸収がない。同様に、亜硫酸(SO)も、図4−2に示すように、7μm付近の赤外領域では、強い光吸収を示すが、波長2μm以下の近赤外領域には、強い吸収がない。これに対して、硫黄酸化物の還元物である、硫化水素(HS)は、図4−3に示すように、近赤外域に吸収が大きくなる波長帯(1.56μmから1.62μm、1.90μmから2.00μm)がある。したがって、測定対象のガス状酸化物が、硫黄酸化物である場合は、硫化水素とすることで、計測手段16による計測が可能となる。なお、ここでは、硫黄酸化物の場合として説明したが、これに限定されず、化合物として酸素を有し分子量が重いガス状酸化物を、水素を有する還元物として分子量を軽くすることで、近赤外の波長域に吸収波長がある化合物とすることができる。また近赤外に波長域があるガス状酸化物の場合も、還元物とすることで、より検出感度が高い化合物とすることができ、高い精度で計測することができる。
さらに、近赤外波長域のレーザ光を用いる計測では、測定対象の還元物以外の成分が混在した状態であっても、測定対象の還元物の濃度を適切に測ることができる。つまり、測定対象の還元物以外の成分がノイズとなりにくくすることができる。これにより、フィルタや、除湿の工程をなくすまたは少なくすることができ、計測対象配管8から流通ガスを吸引してから、計測を行い、計測結果を算出するまでの時間を短時間にすることができる。つまり、計測の時間遅れを少なくすることができる。これにより、応答性を高くすることができる。
また、ガス濃度計測装置10は、流通ガスに含まれる共存ガス、つまり、流通ガスに元々含まれている測定対象のガス状酸化物の還元物の濃度も計測することができる。これにより、流通ガスに含まれるガス状酸化物と、ガス状酸化物の還元物との比も算出することができる。
また、ポンプ31を設けることで、計測対象配管8を流れる流通ガスを適切にサンプリング配管20から吸引することができる。なお、ポンプ31は設けることが好ましいが、配管ユニット12の構成や、計測対象配管8を流れる流通ガスの圧力等により、配管ユニット12に一定流量以上の流通ガスが流れる場合は、ポンプ31は設けなくてもよい。
ここで、ガス濃度計測装置は、上記実施形態に限定されず、種々の実施形態とすることができる。以下、図5から図11を用いて、他の実施形態について説明する。
[実施形態2]
図5は、ガス濃度計測装置の他の実施形態の概略構成を示す模式図である。図5に示すガス濃度計測装置100は、配管ユニット112と、還元触媒14と、計測手段116と、制御手段118とを有する。ここで、ガス濃度計測装置100は、計測ユニットが2つ設けられており、第1配管122、第2配管124のそれぞれに計測ユニットが配置されている。なお、還元触媒14は、図1に示す還元触媒14と同様の構成であるので、説明を省略する。また、本実施形態では、ポンプ31及びガス状酸化物検出手段39を設けない構成としたが、設けてもよい。なお、ポンプ31及びガス状酸化物検出手段39は、下記の実施形態のいずれにもおいても同様である。
配管ユニット112は、サンプリング配管20と、第1配管122と、第2配管124と、流量計36、38とを有する。サンプリング配管20、流量計36、38とは、配管ユニット12の各部と同様の構成なので、説明は省略する。
第1配管122は、一方の端部がサンプリング配管20と接続され、他方の端部が計測手段116の第1計測ユニット130と接続されている。また、第1配管122には、管路内に後述する還元触媒14が配置されている。また、第1配管122の還元触媒14が配置されている領域は、他の領域よりも管路の径が大きくなっている。また、第1配管122の上流側の端部近傍には、第1配管122を流れる流通ガスの流量を計測する流量計36が配置されている。
第2配管124は、基本的に第1配管122と並列に形成された配管であり、一方の端部がサンプリング配管20と接続され、他方の端部が計測手段116の第2計測ユニット132と接続されている。また、第2配管124には、管路内に後述する還元触媒14が配置されていない。このように、配管ユニット112は、第1配管122の他方の端部と第2配管124の他方の端部とを接続する三方弁が設けられておらず、別々の計測ユニットに接続されている。
計測手段116は、第1計測ユニット130と、第2計測ユニット132と、計測手段本体134とを有する。第1計測ユニット130は、第1配管122の他方の端部に接続されており、第1配管122を流れた流通ガス、つまり、還元触媒14を通過した流通ガス(第1流通ガス)が供給される。なお、第1計測ユニット130の各部の構成は、上述した計測ユニット42と同様であるので、詳細な説明は省略する。
第2計測ユニット132は、第2配管124の他方の端部に接続されており、第2配管124を流れた流通ガス、つまり、還元触媒14を通過していない流通ガス(第2流通ガス)が供給される。なお、第2計測ユニット132の各部の構成も、上述した計測ユニット42と同様であるので、詳細な説明は省略する。
計測手段本体134は、第1計測ユニット130、第2計測ユニット132の2つの計測ユニットにレーザ光を出力し、2つの計測ユニットから受光信号を受光する以外は、基本的に計測手段本体44と同様の構成である。なお計測手段本体134は、2つの発光部を設け、それぞれの計測ユニットにレーザ光を出力するようにしてもよいが、1つの発光部から出力したレーザ光を2つに分波し、それぞれの計測ユニットにレーザ光を出力することが好ましい。発光部を1つにすることで、2つの計測ユニットに入射するレーザ光の波長を同じにすることができ、計測精度をより高くすることができる。
計測手段本体134は、第1計測ユニット130に出力したレーザ光の強度、第1計測ユニット130から送られる受光信号に基づいて、第1流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の還元物の濃度を計測し、第2計測ユニット132に出力したレーザ光の強度、第2計測ユニット132から送られる受光信号に基づいて、第2流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の還元物の濃度を計測する。計測手段本体134は、計測結果を制御手段118に送る。
制御手段118は、制御手段18と同様に、配管ユニット112、還元触媒14、計測手段116の各部の動作を制御する。また、制御手段118は、計測手段116から送られる計測結果に基づいて、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の濃度を計測(算出)する。なお、算出方法は、上述した制御手段18の算出方法と同様の方法である。
ガス濃度計測装置100は、以上のような構成により、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の濃度を計測することができる。また、上述したガス濃度計測装置10と同様に、計測手段として、いわゆるTDLAS方式の計測手段を用い、かつ、測定対象のガス状酸化物を還元した還元物を用いることで、上述と同様の効果をえることができる。
ガス濃度計測装置100は、第1計測ユニット130、第2計測ユニット132の2つの計測ユニットを設けることで、第1流通ガスと第2流通ガスとを別々に計測することができる。これにより、第1流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の還元物の濃度と、第2流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の還元物の濃度とを同時に計測することができる。これにより、流路の切り替えが必要なくなり、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の濃度をより連続的に計測することができる。また、流路を切り替えることなく、計測ができるため、計測の応答性もより高くすることができる。
[実施形態3]
図6は、ガス濃度計測装置の他の実施形態の概略構成を示す模式図である。図6に示すガス濃度計測装置200は、配管ユニット212と、還元触媒14と、計測手段216と、制御手段218とを有する。ここで、ガス濃度計測装置200は、配管ユニットが1本の配管で設けられており、計測ユニットが2つ設けられている。なお、還元触媒14は、図1に示す還元触媒14と同様の構成であるので、説明を省略する。
配管ユニット212は、サンプリング配管220と、配管222と、流量計224とを有する。サンプリング配管220は、計測対象配管8と接続し、計測対象配管8を流れる流通ガスの一部を捕集する配管であり、一方の端部が計測対象配管8の内部に配置されており、他方の端部が計測手段216の上流側計測ユニット230と連結されている。また、サンプリング配管220の経路上には、サンプリング配管220を流れる流通ガスの流量を計測する流量計224が配置されている。
配管222は、一方の端部が上流側計測ユニット230と接続され、他方の端部が計測手段216の下流側計測ユニット232と接続されている。また、配管222には、管路内に後述する還元触媒14が配置されている。また、配管222の還元触媒14が配置されている領域は、他の領域よりも管路の径が大きくなっている。
計測手段216は、上流側計測ユニット230と、下流側計測ユニット232と、計測手段本体234とを有する。上流側計測ユニット230は、上流側の端部が、サンプリング配管220の他方の端部と連結され、下流側の端部が、配管222の一方の端部(上流側の端部)とに連結されており、サンプリング配管220を流れ、還元触媒14を通過する前の流通ガス(第2流通ガス)が供給される。なお、上流側計測ユニット230は、上述した計測ユニット42と同様であるので、詳細な説明は省略する。
下流側計測ユニット232は、上流側の端部が、配管222の一方の端部(下流側の端部)と連結され、下流側の端部が、さらに下流側の配管(排気配管等)とに連結されており、配管222を流れ、還元触媒14を通過した流通ガス(第1流通ガス)が供給される。なお、下流側計測ユニット232も、上述した計測ユニット42と同様であるので、詳細な説明は省略する。
計測手段本体234は、上流側計測ユニット230、下流側計測ユニット232の2つの計測ユニットにレーザ光を出力し、2つの計測ユニットから受光信号を受光する以外は、基本的に計測手段本体44と同様の構成である。つまり、計測手段本体134と同様の構成である。
計測手段本体234は、下流側計測ユニット232に出力したレーザ光の強度、下流側計測ユニット232から送られる受光信号に基づいて、第1流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の還元物の濃度を計測し、上流側計測ユニット230に出力したレーザ光の強度、上流側計測ユニット230から送られる受光信号に基づいて、第2流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の還元物の濃度を計測する。計測手段本体234は、計測結果を制御手段218に送る。
制御手段218は、制御手段18と同様に、配管ユニット212、還元触媒14、計測手段216の各部の動作を制御する。また、制御手段218は、計測手段216から送られる計測結果に基づいて、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の濃度を計測(算出)する。なお、算出方法は、上述した制御手段18の算出方法と同様の方法である。
ガス濃度計測装置200は、以上のような構成により、還元触媒が配置されている領域よりも上流側と、下流側のそれぞれに計測ユニットを設けることでも、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の濃度を計測することができる。また、上述したガス濃度計測装置10と同様に、計測手段として、いわゆるTDLAS方式の計測手段を用い、かつ、測定対象のガス状酸化物を還元した還元物を用いることで、上述と同様の効果をえることができる。
ガス濃度計測装置200は、還元触媒が配置されている領域よりも上流側と、下流側のそれぞれに計測ユニット230、232の2つの計測ユニットを設けることで、流通ガスを案内する配管を2つに分離することなく、第1流通ガスと第2流通ガスとを別々に計測することができる。また、この場合も、第1流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の還元物の濃度と、第2流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の還元物の濃度とを同時に計測することができる。これにより、流路の切り替えが必要なくなり、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の濃度をより連続的に計測することができる。また、流路を切り替えることなく、計測ができるため、計測の応答性もより高くすることができる。また、計測対象のガスを同じ流通ガスとすることができる。つまり、上流側計測ユニット230で計測した流通ガスを還元させた後、下流側計測ユニット232で計測することができる。
[実施形態4]
図7は、ガス濃度計測装置の他の実施形態の概略構成を示す模式図である。図7に示すガス濃度計測装置300は、配管ユニット312と、還元触媒14と、計測手段316と、制御手段318とを有する。ここで、ガス濃度計測装置300は、配管ユニット312の構成と、計測ユニットの配置位置、構成を除いて、他の構成はガス濃度計測装置200と同様の構成である。また、還元触媒14は、図1に示す還元触媒14と同様の構成であるので、説明を省略する。
配管ユニット312は、サンプリング配管320と、流量計322とを有する。サンプリング配管320は、計測対象配管8と接続し、計測対象配管8を流れる流通ガスの一部を捕集する配管であり、一方の端部が計測対象配管8の内部に配置されており、他方の端部が下流の配管(排気配管)と連結されている。また、サンプリング配管320の経路上には、サンプリング配管320を流れる流通ガスの流量を計測する流量計322が配置されている。また、サンプリング配管320には、管路内に還元触媒14が配置されている。また、サンプリング配管320の還元触媒14が配置されている領域は、他の領域よりも管路の径が大きくなっている。つまり、本実施形態の配管ユニットは、1本の配管で構成されている。
計測手段316は、上流側計測ユニット330と、下流側計測ユニット332と、計測手段本体334とを有する。上流側計測ユニット330は、サンプリング配管320の還元触媒14の配置位置よりも上流側に設けられており、サンプリング配管320を流れ、還元触媒14を通過する前の流通ガス(第2流通ガス)の測定対象のガス状酸化物の還元物の濃度を計測する。なお、上流側計測ユニット330は、測定光であるレーザ光をサンプリング配管320内に入射させ、サンプリング配管320を通過したレーザ光を受光することで、ガス濃度を計測する。
上流側計測ユニット330は、入射管342aと、出射管344aと、窓346a、348aと、光ファイバ350aと、入光部352aと、受光部354aを有する。
入射管342aは、管状部材であり、一方の端部がサンプリング配管320に連結されている。また、サンプリング配管320は、入射管342aとの連結部が、入射管342aの開口(端部の開口)と略同一形状の開口となっている。つまり、入射管342aは、サンプリング配管320と、空気の流通が可能な状態で連結されている。また、入射管342aの他方の端部には、窓346aが設けられており、窓346aにより封止されている。なお、窓346aは、光を透過する部材、例えば、透明なガラス、樹脂等で構成されている。これにより、入射管342aは、窓346aが設けられている端部が、空気が流通しない状態で、かつ、光が透過できる状態となる。
入射管342aは、図7、窓346a側の端部の開口(つまり、窓346aにより塞がれている開口)の面積と、サンプリング配管320側の端部(つまり、サンプリング配管320と連結している部分の開口)の面積とが実質的に同一の円筒形状である。なお、入射管342aの形状は円筒形状に限定されず、空気及び光を通過させる筒型の形状であればよく、種々の形状とすることができる。例えば、断面が四角、多角形、楕円、非対称曲面となる形状としてもよい。また筒形状の断面の形状、径が位置によって変化する形状でもよい。
出射管344aは、入射管342aと略同一形状の管状部材であり、一方の端部がサンプリング配管320に連結され、出射管344aの他方の端部には、窓348aが設けられている。出射管344aも、サンプリング配管320と空気が流通可能な状態で、窓328aが設けられている端部が、空気が流通しない状態で、かつ、光が透過できる状態となる。また、出射管344aは、中心軸が入射管342aの中心軸と略同一となる位置に配置されている。つまり、入射管342aと出射管344aとは、サンプリング配管320の対向する位置に配置されている。
また、出射管344aも、窓348a側の端部の開口(つまり、窓348aにより塞がれている開口)の面積と、サンプリング配管320側の端部(つまり、サンプリング配管320と連結している部分の開口)の面積とが実質的に同一の円筒形状である。なお、出射管344aも形状は円筒形状に限定されず、空気及び光を通過させる筒型の形状であればよく、種々の形状とすることができる。例えば、断面が四角、多角形、楕円、非対称曲面となる形状としてもよい。また筒形状の断面の形状、径が位置によって変化する形状でもよい。
次に、光ファイバ350aは、計測手段本体334から出力されるレーザ光を入光部352aに案内する。つまり、計測手段本体334から出力されたレーザ光を入光部352aに入射させる。入光部352aは、窓346aに配置された光学系(ミラー、レンズ等)であり、光ファイバ350aにより案内されたレーザ光を窓346aから入射管342aの内部に入射させる。入射管342aに入射したレーザ光は、入射管342aからサンプリング配管320を通過して、出射管344aに到達する。
受光部354aは、サンプリング配管320の内部を通過し、窓348aから出力されたレーザ光を受光する受光部である。受光部354aは、受光したレーザ光の強度を受光信号として、計測手段本体334に送る。
上流側計測ユニット330は、計測手段本体334から光ファイバ350aに供給されるレーザ光を、入射部352a、窓346a、入射管342a、サンプリング配管320、出射管344a、窓348aを通過して、受光部354aに入射する。これにより、上流側計測ユニット330は、還元触媒14を通過する前の流通ガス(第2流通ガス)が流れている領域を通過させたレーザ光の出力を検出することができる。これにより、上流側計測ユニット330は、上流側計測ユニット230と同様に、第2計測値を計測することができる。
下流側計測ユニット332は、サンプリング配管320の還元触媒14の配置位置よりも下流側に設けられており、サンプリング配管320を流れ、還元触媒14を通過した後の流通ガス(第1流通ガス)の測定対象のガス状酸化物の還元物の濃度を計測する。なお、下流側計測ユニット332も、測定光であるレーザ光をサンプリング配管320内に入射させ、サンプリング配管320を通過したレーザ光を受光することで、ガス濃度を計測する。下流側計測ユニット332は、入射管342bと、出射管344bと、窓346b、348bと、光ファイバ350bと、入光部352bと、受光部354bを有する。なお、下流側計測ユニット332は、計測ユニットの配置位置を除いて、基本的構成は、上流側計測ユニット232と同様であるので説明を省略する。
上流側計測ユニット330は、計測手段本体334から光ファイバ350aに供給されるレーザ光を、入射部352a、窓346a、入射管342a、サンプリング配管320、出射管344a、窓348aを通過して、受光部354aに入射する。これにより、上流側計測ユニット330は、還元触媒14を通過する前の流通ガス(第1流通ガス)が流れている領域を通過させたレーザ光の出力を検出することができる。これにより、上流側計測ユニット330は、下流側計測ユニット232と同様に、第1計測値を計測することができる。
計測手段本体334は、上流側計測ユニット330、下流側計測ユニット332の2つの計測ユニットにレーザ光を出力し、2つの計測ユニットから受光信号を受光する以外は、基本的に計測手段本体44と同様の構成である。つまり、計測手段本体134と同様の構成である。
計測手段本体334は、下流側計測ユニット332に出力したレーザ光の強度、下流側計測ユニット332から送られる受光信号に基づいて、第1流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の還元物の濃度を計測し、上流側計測ユニット330に出力したレーザ光の強度、上流側計測ユニット330から送られる受光信号に基づいて、第2流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の還元物の濃度を計測する。計測手段本体334は、計測結果を制御手段318に送る。
制御手段318は、制御手段18と同様に、配管ユニット312、還元触媒14、計測手段316の各部の動作を制御する。また、制御手段318は、計測手段316から送られる計測結果に基づいて、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の濃度を計測(算出)する。なお、算出方法は、上述した制御手段18の算出方法と同様の方法である。
ガス濃度計測装置300は、以上のような構成により、還元触媒が配置されている領域よりも上流側と、下流側のそれぞれに計測ユニットを設けることでも、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の濃度を計測することができる。また、上述したガス濃度計測装置10と同様に、計測手段として、いわゆるTDLAS方式の計測手段を用い、かつ、測定対象のガス状酸化物を還元した還元物を用いることで、上述と同様の効果をえることができる。
ガス濃度計測装置300も、還元触媒が配置されている領域よりも上流側と、下流側のそれぞれに計測ユニット330、332の2つの計測ユニットを設けることで、流通ガスを案内する配管を2つに分離することなく、第1流通ガスと第2流通ガスとを別々に計測することができる。また、この場合も、第1流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の還元物の濃度と、第2流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の還元物の濃度とを同時に計測することができる。これにより、流路の切り替えが必要なくなり、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の濃度をより連続的に計測することができる。また、流路を切り替えることなく、計測ができるため、計測の応答性もより高くすることができる。また、計測対象のガスを同じ流通ガスとすることができる。つまり、上流側計測ユニット330で計測した流通ガスを還元させた後、下流側計測ユニット332で計測することができる。
さらに、ガス濃度計測装置300は、サンプリング配管320を流れる流通ガスを直接計測することができる。これにより、計測セルを設けることなく、サンプリング配管320に開口を形成するのみで設置することができる。また、上記実施形態では、サンプリング配管320に設けた場合として説明したが、これに限定されず、計測対象配管に直接接地することもできる。計測対象配管に直接設ける場合でも、専用の計測セルが必要ないため、計測対象配管を流れる流通ガスの流量、流速を変化させずに、計測することができる。
また、上記実施形態では、入射管と出射管を同軸上に設けたがこれには限定されない。例えば、サンプリング配管内に光学ミラーを設け、入射管の窓から入射されたレーザ光を測定セル内の光学ミラーで多重反射させた後、出射管の窓に到達させるようにしてもよい。このようにレーザ光を多重反射させることで、サンプリング配管内のより多くの領域を通過させることができる。これにより、サンプリング配管内を流れる流通ガスの濃度の分布(流通ガスの流量や密度のばらつき、流通ガス内の濃度分布のばらつき)の影響を小さくすることができ、正確に濃度を検出することができる。
また、上記実施形態では、入射管と出射管をサンプリング配管に直接設けたが、サンプリング配管と同径の管に、入射管と出射管を設置し、その管をサンプリング配管の一部にはめ込むようにしても良い。つまり、サンプリング配管の一部を切断し、その切断部に入射管と出射管を設置した管をはめ込むようにしてもよい。
[実施形態5]
図8は、ガス濃度計測装置の他の実施形態の概略構成を示す模式図である。ここで、ガス濃度計測装置400は、還元剤供給主段450で設けられている点を除いて、他の構成は、基本的にガス濃度計測装置200と同様である。そこで、ガス濃度計測装置200と同様の構成には、同様の符号を付して説明を省略し、ガス濃度計測装置400に特有の点について説明する。ここで、図8に示すガス濃度計測装置400は、配管ユニット212と、還元触媒14と、計測手段216と、制御手段418と、還元剤供給手段450とを有する。配管ユニット212と、還元触媒14と、計測手段216と、は、図6に示すガス濃度計測装置200の各手段と同様の構成であるので、説明を省略する。
還元剤供給手段450は、流通ガスの流れ方向において、配管222の計測ユニット230よりも下流側で、かつ、還元触媒14よりも上流側に配置されている。つまり、還元剤供給手段450は、濃度の計測が終了し、還元処理が行われる前の流通ガス(第2流通ガス)が流れている配管に接続されている。還元剤供給手段450は、配管452と、還元剤供給装置454と、流量計456とを有する。配管452は、一方の端部が、配管222の還元触媒14よりも上流側に接続されており、他方の端部が、還元剤供給装置454と接続されている。還元剤供給装置454は、配管452を介して配管222に還元剤を投入する装置である。還元剤供給装置454は、還元剤を貯留する貯留機構や、貯留している還元剤を配管452に投入する投入機構を有する。なお、投入機構としては、還元剤を空気搬送する機構、例えば、ファン(送風機)を用いることができる。流量計456は、配管452を流れる空気の流量を計測する計測器であり、還元剤供給装置454から配管222に投入される空気の量を計測し、計測結果を制御手段418に送る。
制御手段418は、配管ユニット412、還元触媒14、計測手段416と、の各部の動作を制御する。また、制御手段418は、制御手段18と同様に、計測手段216から送られる計測結果に基づいて、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の濃度を計測(算出)する。なお、算出方法は、上述した制御手段18の算出方法と同様の方法である。さらに、制御手段418は、還元剤供給手段450から配管222に投入する還元剤の量を制御する。
ガス濃度計測装置400は、以上のような構成により、還元触媒が配置されている領域よりも上流側と、下流側のそれぞれに計測ユニットを設けることでも、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の濃度を計測することができる。また、上述したガス濃度計測装置10と同様に、計測手段として、いわゆるTDLAS方式の計測手段を用い、かつ、測定対象のガス状酸化物を還元した還元物を用いることで、上述と同様の効果をえることができる。
また、ガス濃度計測装置400は、還元触媒14の上流側で流通ガスに、測定対象のガス酸化物を還元する(還元反応する)還元剤を投入することで、好適にガス酸化物を還元物にすることができる。これにより、下流側計測ユニット232を通過する流通ガスに測定対象のガス状酸化物の残存量をより少なくすることができ、測定対象のガス状酸化物の濃度をより高い精度で算出することができる。
[実施形態6]
図9は、ガス濃度計測装置の他の実施形態の概略構成を示す模式図である。図9に示すガス濃度計測装置500は、配管ユニット512と、還元触媒514と、計測手段516と、制御手段518と、還元剤供給手段550とを有する。
配管ユニット512は、サンプリング配管520と、流量計522とを有する。サンプリング配管520は、計測対象配管8と接続し、計測対象配管8を流れる流通ガスの一部を捕集する配管であり、一方の端部が計測対象配管8の内部に配置されており、他方の端部が計測手段516の計測ユニット532と連結されている。また、サンプリング配管520の経路上の還元剤供給手段550との接続部よりも上流側には、サンプリング配管520を流れる流通ガスの流量を計測する流量計522が配置されている。また、サンプリング配管520には、管路内に還元触媒514が配置されている。また、サンプリング配520の還元触媒514が配置されている領域は、他の領域よりも管路の径が大きくなっている。つまり、本実施形態の配管ユニットは、1本の配管で構成されている。
次に、還元触媒514は、測定対象のガス酸化物を選択的に吸蔵し、還元剤との反応を促進させて還元物とする吸蔵型還元触媒(SCR触媒)で構成されている。還元触媒514は、測定対象のガス酸化物を飽和するまで吸蔵する。また、還元触媒514は、還元剤が供給されると吸着させているガス酸化物と還元剤との反応を促進させ、反応され還元物として生成されるガス酸化物の還元物を流通ガスとともに下流側に流す。なお、還元触媒514に用いることができる吸蔵触媒としては、従来の三元触媒にガス状酸化物の吸蔵材としてBaなどのアルカリ性の物質を加えたもので、ハニカム担体にアルミナをコートして、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、種々のアルカリ類、アルカリ土類、希土類酸化物を担持したものを用いることができる。
還元触媒514は、例えば、ガス状酸化物が硫黄酸化物(SOx)の場合、硫黄酸化物をBaSOのような金属硫酸塩とすることで吸蔵する。また、還元剤514は、還元雰囲気(例えば、一定温度500℃以上)で還元触媒514に還元剤を注入することにより、BaSOをHSとし、還元触媒514から流通ガスと共に下流側に排出する。
計測手段516は、計測ユニット532と、計測手段本体534とを有する。計測ユニット532は、上流側の端部が、サンプリング配管520の一方の端部(下流側の端部)と連結され、下流側の端部が、さらに下流側の配管(排気配管等)とに連結されている。計ユニット532は、還元触媒514を通過した流通ガスが供給される。
計測手段本体534は、計測ユニット532にレーザ光を出力し、計測ユニット532から受光信号を受光して、測定対象のガス状酸化物の還元物の濃度を計測するものであり、基本的に計測手段本体44と同様の構成である。
還元剤供給手段550は、流通ガスの流れ方向において、流量計522よりも下流側で、かつ、サンプリング配管520の還元触媒514よりも上流側に配置されている。つまり、 還元剤供給手段550は、流通ガスの流量の計測が終了し、還元触媒514に到達する前の流通ガスが流れている配管に接続されている。
還元剤供給手段550は、配管552と、還元剤供給装置554と、開閉弁556と、流量計558とを有する。配管552は、一方の端部が、サンプリング配管520の還元触媒514よりも上流側に接続されており、他方の端部が、還元剤供給装置554と接続されている。還元剤供給装置554は、配管552を介してサンプリング配管520に還元剤を投入する装置である。還元剤供給装置554は、還元剤を貯留する貯留機構や、貯留している還元剤を配管552に投入する投入機構を有する。なお、投入機構としては、還元剤を空気搬送する機構、例えば、ファン(送風機)を用いることができる。開閉弁556は、還元剤供給装置554から供給された還元剤をサンプリング配管520に供給する状態と、供給しない状態とを切り替える弁である。開閉弁556は、制御手段518により開閉が制御される。流量計558は、配管552を流れる空気の流量を計測する計測器であり、還元剤供給装置554からサンプリング配管520に投入される空気の量を計測し、計測結果を制御手段518に送る。
制御手段518は、制御手段18と同様に、配管ユニット512、還元触媒514、計測手段516の各部の動作を制御する。また、制御手段518は、還元剤供給手段550の開閉弁556の開閉を制御することで、還元触媒514に還元剤を供給し、還元触媒514で還元剤と測定対象のガス状酸化物とが反応させ、ガス状酸化物を還元剤にする第1の状態と、還元触媒514に還元剤を供給せず、還元触媒514でガス状酸化物を吸蔵し、ガス状酸化物を還元触媒514に溜める第2の状態とを切り替える。
以下、図10−1及び図10−2を用いて具体的に説明する。ここで、図10−1及び図10−2は、ガス濃度計測装置の動作を説明するための説明図である。なお、図10−1及び図10−2は、測定対象のガス状酸化物が硫黄酸化物であり、計測ユニットで濃度を計測するのが硫化水素の場合としている。また、図10−1及び図10−2は、横軸をともに時間tとし、図10−1は、縦軸を開閉信号、図10−2は、縦軸をHS濃度とした。また、図10−1は、開信号を1、閉信号を0とした。また、図10−2のHS濃度は、還元触媒514の下流側のHS濃度である。
例えば、制御部518は、図10−1に示すように閉信号を出力し開閉弁556を閉じた状態から、時刻tで開信号を出力し、開閉弁556を開状態とし、一定時間経過後の時刻tで再び閉信号を出力し開閉弁556を閉じた状態とする。これにより、これにより、時刻t以前は、還元触媒514に還元剤が供給されていない状態となり、時刻tから時刻tの間は、還元触媒514に還元剤が供給される状態となり、時刻t以降は、再び、還元触媒514に還元剤が供給されない状態となる。
これに対応して、還元触媒514では、時刻t以前は、還元触媒514でガス状酸化物を吸蔵している状態となり、時刻tから時刻tの間は、還元触媒514でガス状酸化物を還元している状態となり、時刻t以降は、再び、還元触媒514でガス状酸化物を吸蔵している状態となる。これにより、時刻t以前及び時刻t以降は、基本的に、還元前から流通ガスに含まれるガス状酸化物の還元物(共存ガス、捕集時から流通ガスに含まれるガス状酸化物の還元物)のみが、還元触媒514を通過した流通ガスに含まれ、時刻tから時刻tの間は、共存ガスに加え、還元触媒514に吸蔵されているガス状酸化物が還元剤と反応し、生成されたガス状酸化物の還元物も含まれる状態となる。これにより、図10−2に示すように、時刻t以前は、硫化水素の濃度が低く(濃度x)、時刻tから時刻tの間は、硫化水素の濃度が高くなり(濃度x)、時刻t以降は、再び、硫化水素の濃度が低くなる(濃度x)。なお、上記実施形態では、硫黄酸化物及び硫化水素の場合としたが、窒素酸化物及びアンモニアの場合も同様の処理ができる。
制御手段518は、図10−2の関係を用いて、共存ガスの濃度を計測し、さらに、還元処理時に検出されるガス状酸化物の還元物の濃度と、還元処理前にガス状酸化物を吸蔵していた時間との関係に基づいて、演算を行うことで(例えば、吸蔵していた時間と反応させた時間との合計で濃度を平均化することで)、流通ガスに含まれるガス状酸化物に由来するガス状酸化物の還元物の濃度を算出し、さらにその結果から、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の濃度を計測(算出)する。
ガス濃度計測装置500は、以上のような構成により、還元触媒として、ガス状酸化物を吸蔵する吸蔵型還元触媒を用い、還元剤の供給を調整することで、ガス状酸化物の吸蔵、還元を繰り返すことでも、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の濃度を計測することができる。この場合も、上述したガス濃度計測装置10と同様に、計測手段として、いわゆるTDLAS方式の計測手段を用い、かつ、測定対象のガス状酸化物を還元した還元物を用いることで、上述と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、切り替えの時間が必要となるため、ガス濃度計測手段10と同様に完結的な計測となるが、計測ユニットを1つで濃度を計測することができる。
なお、本実施形態の場合は、予め、飽和するために必要なガス状酸化物の量を、例えば、濃度と流量と流通時間との関係で算出し、還元剤供給時は、還元触媒514のガス状酸化物の飽和量、つまり、還元触媒514に吸蔵されたガス状酸化物を還元するために必要な還元剤の最大量)の1から10倍の量をサンプリング配管550に供給することが好ましい。また、制御手段518は、還元触媒514に吸蔵させるガス状酸化物の量を、飽和吸蔵量の1/10以上1/2以下とすることが好ましい。還元触媒514に吸蔵させるガス状酸化物の量が上記範囲以下の状態で還元処理を行うことで、ガス状酸化物の濃度を好適に算出することができる。
また、制御手段518は、計測値に基づいて、上記範囲を満たすように開閉を制御することが好ましい。例えば、測定対象のガス状酸化物の還元物を硫化水素とし、硫化水素の計測レンジを、0から1000ppmとして計測を行う場合(なお、装置内部では、1500ppmまで計測可能な設定とする。)、まず、開閉弁556を閉状態として硫黄酸化物を還元触媒に25秒間吸蔵させ、その後、5秒間、開閉弁556を開状態として、還元剤を還元触媒に供給し、硫黄酸化物を還元し、その時の硫化水素濃度から吸蔵時間を増減させる。例えば、計測値が、500ppm以下の場合、開閉弁556の閉状態(吸蔵時間)を50秒間、開閉弁556の開状態(還元時間)を5秒間に変更する。また、計測値が、1000ppm以上の場合、吸蔵時間を12.5秒間に、還元時間を2.5秒間変更する。このように、開閉を調整することで、計即時の還元剤の濃度を適切な範囲にすることができ、ガス状酸化物の濃度を正確に計測することができる。
[実施形態7]
図11は、ガス濃度計測装置の他の実施形態の概略構成を示す模式図である。ここで、ガス濃度計測装置600は、水性シフト触媒650を設けている点を除いて、他の構成は、基本的にガス濃度計測装置200と同様である。そこで、ガス濃度計測装置200と同様の構成には、同様の符号を付して説明を省略し、ガス濃度計測装置600に特有の点について説明する。ここで、図11に示すガス濃度計測装置600は、配管ユニット212と、還元触媒14と、計測手段216と、制御手段618と、水性シフト触媒650とを有する。配管ユニット212と、還元触媒14と、計測手段216と、は、図6に示すガス濃度計測装置200の各手段と同様の構成であるので、説明を省略する。
水性シフト触媒650は、流通ガスの流れ方向において、配管222の計測ユニット230よりも下流側で、かつ、還元触媒14よりも上流側に配置されている。つまり、水性シフト触媒650は、濃度の計測が終了し、還元処理が行われる前の流通ガス(第2流通ガス)が流れている配管に接続されている。水性シフト触媒650は、流通ガス中に含まれる一酸化炭素(CO)と水(HO)とを反応させて、水素(H)と二酸化炭素(CO)を生成する。水性シフト触媒650で生成された水素は、還元触媒でガス状酸化物と反応する。
制御手段618は、配管ユニット212、還元触媒14、計測手段216と、の各部の動作を制御する。また、制御手段418は、制御手段618と同様に、計測手段216から送られる計測結果に基づいて、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の濃度を計測(算出)する。なお、算出方法は、上述した制御手段18の算出方法と同様の方法である。なお、制御手段618は水性シフト触媒650の温度等を制御する機構を備えている場合は、水素を高い効率で生成できるように温度を調整する。
ガス濃度計測装置600は、以上のような構成により、水性シフト触媒を設けた場合でも、上述と同様の効果をえることができる。さらに、水性シフト触媒650で、還元触媒の上流側で水素を生成することで、還元触媒14でのガス状酸化物の還元反応を促進することができる。これにより、ガス状酸化物をより確実に還元することができ、ガス状酸化物の計測精度をより向上させることができる。
また、ガス濃度計測手段600は、還元触媒14の上流側で流通ガスに、測定対象のガス酸化物を還元する(還元反応する)水素を生成することで、好適にガス酸化物を還元物にすることができる。これにより、下流側計測ユニット232を通過する流通ガスに測定対象のガス状酸化物の残存量をより少なくすることができ、測定対象のガス状酸化物の濃度をより高い精度で算出することができる。また、本実施形態では、流通ガスに含まれる成分から、還元剤を生成することができる。これより、新たな物質を投入することなく、還元をより円滑に行うことができる。
ここで、本発明は上記実施形態にも限定されず、種々の形態とすることができる。例えば、各実施形態を組み合わせてもよい。例えば、実施形態1に還元剤供給手段を加えても良い。また、1つの装置に還元剤供給手段と、水性シフト触媒の両方を備えるようにしてもよい。
また、ガス濃度計測装置は、流通ガスに煤塵が多く含まれている場合は、サンプリング配管の上流側の端部付近に除塵フィルタを設けてもよい。除塵フィルタを設けることで、流通ガスに含まれる煤塵を除去することができる。なお、除塵フィルタを設ける場合も、ガス濃度計測装置は、煤塵に対する許容度が大きいので、例えば、他の計測方法を用いる場合は、1μm以上の粒子を99%以上捕集可能な円筒ろ紙やセラミックフィルタを使用する必要があるが、本発明によるガス濃度計測装置は、例えば、100μm以上の粒子を捕集する金網フィルタなどの簡単な除塵フィルタ(つまり、性能が低く、流通ガスが通りやすいフィルタ)を用いることができる。これにより、除塵フィルタを配置することにより発生する時間遅れは、少なくすることができ、応答性を高く維持することができる。
また、計測ユニットは、計測セルの窓に窓から離れる方向に空気を噴射するパージガス供給部を設けてもよい。パージガスを噴射させることで、窓に異物が付着し、レーザ光による計測に誤差が発生することを抑制することができる。
また、上記実施形態では、いずれも流通ガスに含まれるガス酸化物濃度を計測したが、本発明はこれに限定されず、酸化物と還元物の両方で流通ガス状に混在する対象物質の濃度を、量を算出することもできる。つまり、流通ガスに含まれる硫黄成分の量も知ることができる。つまり、硫黄酸化物を硫化水素とし、この硫黄酸化物を還元した硫化水素と還元反応前から流通ガスに含まれる硫化水素とを、一度に計測することで、流通ガスに含まれる硫黄成分のトータル量を検出することができる。なお、この場合は、共存ガスの成分を検出する必要がないため、還元触媒の下流側のみに計測ユニットを設ければよい。
図12は、ガス濃度計測装置の他の実施形態の概略構成を示す模式図である。ここで、ガス濃度計測装置700は、計測手段716が1つの計測ユニットで構成されている点を除いて、他の構成は、基本的にガス濃度計測装置200と同様である。そこで、ガス濃度計測装置200と同様の構成には、同様の符号を付して説明を省略し、ガス濃度計測装置700に特有の点について説明する。ここで、図12に示すガス濃度計測装置700は、配管ユニット212と、還元触媒14と、制御手段718と、を有する。還元触媒14と、計測手段216と、は、図6に示すガス濃度計測装置200の各手段と同様の構成であるので、説明を省略する。なお、配管ユニット212は、還元触媒14の上流側に計測ユニットが配置されていないことにより、サンプリング配管220の他方の端部(下流側の端部)と、配管222の一方の端部(上流側の端部)とが連通している以外は、同様の構成である。
計測手段716は、計測ユニット732と、計測手段本体734とを有する。計測ユニット732は、上流側の端部が、配管222の一方の端部(下流側の端部)と連結され、下流側の端部が、さらに下流側の配管(排気配管等)とに連結されており、配管222を流れ、還元触媒14を通過した流通ガス(第1流通ガス)が供給される。なお、計測ユニット732も、上述した計測ユニット42と同様であるので、詳細な説明は省略する。
制御手段718は、制御手段18と同様に、配管ユニット212、還元触媒14、計測手段716の各部の動作を制御する。また、制御手段718は、計測手段716から送られる計測結果に基づいて、流通ガスに含まれる測定対象物質(還元物、酸化物となる成分)のトータルの濃度を計測(算出)する。
このように、ガス濃度計測装置700は、測定対象物質のトータル濃度を計測することができる。また、酸化物を還元して計測を行うことで、測定対象物質が、近赤外域では検出できない化合物(酸化物)を含む場合でも検出することができる。また、上述と同様に、高い精度、かつ、高い応答性で濃度、トータル量を検出することができる。
以上のように、本発明にかかるガス状酸化物計測装置及びガス状酸化物計測方法は、管路内を流れる流通ガスに含まれるガス状酸化物の計測に有用である。
8 計測対象配管
10、100、200、300、400、500、600、700 ガス濃度計測装置
12 配管ユニット
14 還元触媒
16 計測手段
18 制御手段
20 サンプリング配管(流入配管)
22 第1配管
24 第2配管
26、28 分岐管
30 三方弁
31 ポンプ
32、34 開閉弁
36、38 流量計
39 ガス状酸化物検出手段
42 計測ユニット
44 計測手段本体
45 計測セル
46 光ファイバ
48 入光部
50 受光部
52 主管
54 流入管
56 排出管
58、59 窓
62 発光部
64 光源ドライバ
66 算出部

Claims (18)

  1. 流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物を計測するガス状酸化物計測装置であって、
    前記流通ガスが流れる配管ユニットと、
    前記配管ユニットに配置され、前記ガス状酸化物を還元する還元触媒と、
    前記配管ユニットを流れる前記流通ガスのうち、前記還元触媒を通過する配管経路を流れた第1流通ガスに含まれる前記ガス状酸化物を還元した物質の第1計測値と、前記還元触媒を通過しない配管経路を流れた第2流通ガスに含まれる前記ガス状酸化物を還元した物質の第2計測値とを計測する計測手段と、
    前記配管ユニット、前記計測手段の動作を制御し、前記第1計測値と前記第2計測値との差分から、流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の計測値を算出する制御手段と、を有し、
    前記計測手段は、
    前記ガス状酸化物を還元した物質の吸収波長を含み、かつ、近赤外波長域のレーザ光を出力する発光部と、
    前記流通ガスが流れるガス計測セル、前記ガス計測セルにレーザ光を入射させる光学系、前記発光部から入射され、前記ガス計測セルを通過したレーザ光を受光する受光部を含む少なくとも1つの計測ユニットと、
    前記発光部から出力したレーザ光の強度と、前記受光部で受光したレーザ光の強度とに基づいて、前記ガス計測セルを流れる前記流通ガスの前記ガス状酸化物を還元した物質の計測値を算出する算出部とを有することを特徴とするガス状酸化物計測装置。
  2. 前記計測値は、濃度であることを特徴とする請求項1に記載のガス状酸化物計測装置。
  3. 前記配管ユニットは、前記流通ガスが流入する流入配管と、
    前記流入配管の前記流通ガスの流れ方向の下流側の端部に接続され、前記還元触媒が配置された第1配管と、
    前記流入配管の前記流通ガスの流れ方向の下流側の端部に前記第1配管と共に接続され、前記還元触媒が配置されていない第2配管と、
    前記第1配管の下流側の端部と、前記第2配管の下流側の端部と、前記ガス計測セルの前記流通ガスの流れ方向の上流側の端部とを接続する三方弁と、を有し、
    前記制御部は、前記三方弁により前記第1配管の下流側の端部と前記ガス計測セルの前記流通ガスの流れ方向の上流側の端部とを連結させ、前記計測手段に前記第1流通ガスを流入させて、前記第1計測値を計測し、
    前記三方弁により、前記第2配管の下流側の端部と前記ガス計測セルの前記流通ガスの流れ方向の上流側の端部とを連結させ、前記計測手段に前記第2流通ガスを流入させて、前記第2計測値を計測することを特徴とする請求項1または2に記載のガス状酸化物計測装置。
  4. 前記配管ユニットは、前記流通ガスが流入する流入配管と、
    前記流入配管の前記流通ガスの流れ方向の下流側の端部に接続され、前記還元触媒が配置された第1配管と、
    前記流入配管の前記流通ガスの流れ方向の下流側の端部に前記第1配管と共に接続され、前記還元触媒が配置されていない第2配管とを備え、
    前記計測手段は、前記計測ユニットを2つ備え、一方の前記計測ユニットは、前記第1配管の前記流通ガスの流れ方向において前記還元触媒よりも下流側に配置され、
    他方の前記計測ユニットは、前記第1配管に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のガス状酸化物計測装置。
  5. 前記配管ユニットは、前記流通ガスが流入する流入配管と、
    前記流入配管の前記流通ガスの流れ方向の下流側の端部に接続され、前記還元触媒が配置された触媒保持配管と、を備え、
    前記計測手段は、前記計測ユニットを2つ備え、一方の前記計測ユニットは、前記触媒保持配管の前記流通ガスの流れ方向において前記還元触媒よりも下流側に配置され、
    他方の前記計測ユニットは、前記触媒保持配管の前記流通ガスの流れ方向において前記還元触媒よりも上流側に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のガス状酸化物計測装置。
  6. 前記流通ガスの流れ方向において、前記還元触媒よりも上流側に配置され、前記配管ユニットに、前記ガス状酸化物を還元する還元剤を供給する還元剤供給手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のガス状酸化物計測装置。
  7. 前記流通ガスの流れ方向において、前記還元触媒の上流に配置され、前記流通ガスに含まれる一酸化炭素と水を、二酸化炭素と水素にシフトさせる水性シフト触媒を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のガス状酸化物計測装置。
  8. 前記還元触媒は、前記ガス状酸化物を捕集し、前記ガス状酸化物と前記還元剤との反応を促進する吸蔵型還元触媒であることを特徴とする請求項6または7に記載のガス状酸化物計測装置。
  9. 前記流通ガスの流れ方向において、前記還元触媒よりも上流側に配置され、前記配管ユニットに、前記ガス状酸化物を還元する還元剤を供給する還元剤供給手段を備え
    前記配管ユニットは、前記流通ガスが流入する流入配管と、
    前記流入配管の前記流通ガスの流れ方向の下流側の端部に接続され、前記還元触媒が配置された触媒保持配管と、を備え、
    前記計測手段は、前記計測ユニットが、前記触媒保持配管の前記流通ガスの流れ方向において前記還元触媒よりも下流側に配置され、
    前記還元触媒は、吸蔵型還元触媒であり、
    前記制御手段は、前記還元剤供給手段から前記配管ユニットに前記還元剤を供給している状態と、前記還元剤供給手段から前記配管ユニットに前記還元剤を供給していない状態とを切り替え、前記計測ユニットに、前記第1流通ガスが流入している状態と、前記第2流通ガスが流入している状態とを切り替えることを特徴とする請求項1または2に記載のガス状酸化物計測装置。
  10. 前記計測ユニットは、レーザ光が、前記還元触媒を保持する配管の内部を通過することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のガス状酸化物計測装置。
  11. 前記配管ユニットは、測定対象の装置から排出される前記流通ガスの全量が流れることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のガス状酸化物計測装置。
  12. 前記配管ユニットは、測定対象の装置から排出される前記流通ガスの全量が流れる測定対象配管から、一部の前記流通ガスを捕集していることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のガス状酸化物計測装置。
  13. 前記流通ガスの流れ方向において、前記還元触媒よりも上流側に配置され、前記流通ガスに混在する固形物を除去する除塵フィルタを有することを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のガス状酸化物計測装置。
  14. 前記流通ガスの流れ方向において、前記還元触媒よりも下流側に配置され、前記流通ガスの残存するガス状酸化物を検出するガス状酸化物検出手段をさらに有することを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載のガス状酸化物計測装置。
  15. 前記ガス状酸化物は、硫黄酸化物であることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載のガス状酸化物計測装置。
  16. 前記ガス状酸化物は、窒素酸化物であることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載のガス状酸化物計測装置。
  17. 流通ガスに酸化された物質、還元された物質で含まれる測定対象の物質を計測するガス状物質計測装置であって、
    前記流通ガスが流れる配管ユニットと、
    前記配管ユニットに配置され、測定対象の物質が酸化されたガスを還元する還元触媒と、
    前記配管ユニットを流れる前記流通ガスのうち、前記還元触媒を通過する配管経路を流れた流通ガスに含まれる測定対象を還元した物質を計測する計測手段と、
    前記計測手段で計測した測定対象を還元した物質の計測値に基づいて、前記流通ガス中に含まれる前記測定対象の物質を計測する制御手段と、を有し、
    前記計測手段は、
    前記測定対象の物質を還元した物質の吸収波長を含み、かつ、近赤外波長域のレーザ光を出力する発光部と、
    前記流通ガスが流れるガス計測セル、前記ガス計測セルにレーザ光を入射させる光学系、前記発光部から入射され、前記ガス計測セルを通過したレーザ光を受光する受光部を含む少なくとも1つの計測ユニットと、
    前記発光部から出力したレーザ光の強度と、前記受光部で受光したレーザ光の強度とに基づいて、前記ガス計測セルを流れる測定対象の物質を還元した物質の計測値を算出する算出部とを有することを特徴とするガス状物質計測装置。
  18. 配管を流れる流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物を計測するガス状酸化物計測方法であって、
    前記配管を流れる流通ガスのうち、ガス状酸化物を還元する還元触媒が配置されている領域を通過した第1流通ガスに対して、前記ガス状酸化物を還元した物質の吸収波長を含み、かつ、近赤外波長域のレーザ光を出力させ、第1流通ガスが流れる管路内を通過した前記レーザ光を受光し、出力したレーザ光の強度と、前記受光部で受光したレーザ光の強度とに基づいて、前記第1流通ガスに含まれるガス状酸化物を還元した物質の第1計測値を算出する第1計測ステップと、
    前記配管を流れる流通ガスのうち、ガス状酸化物を還元する還元触媒が配置されている領域を通過していない第2流通ガスに対して、前記ガス状酸化物を還元した物質の吸収波長を含み、かつ、近赤外波長域のレーザ光を出力させ、第2流通ガスが流れる管路内を通過した前記レーザ光を受光し、出力したレーザ光の強度と、前記受光部で受光したレーザ光の強度とに基づいて、前記流通ガスに含まれるガス状酸化物を還元した物質の第2計測値を算出する第2計測ステップと、
    前記第1計測値と前記第2計測値との差分から、前記流通ガスに含まれる測定対象のガス状酸化物の計測値を算出する算出ステップとを有することを特徴とするガス状酸化物計測方法。
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