JP3515671B2 - ガスサンプリング方法 - Google Patents

ガスサンプリング方法

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  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は排ガス中のNH3
分を測定するためのガスサンプリング方法の技術分野に
属する。
【0002】
【従来の技術】排ガス中のNH3 測定は、水分及び酸性
ガス雰囲気で測定するため、SOX やNOX との中和反
応によるアンモニア塩の生成、凝縮水への溶解が大であ
り、NH3 ガスのままでの直接測定に関しては問題点が
多い。
【0003】差量法におけるガスサンプリング方法で
は、通常、共存ガス中でのNH3 >NOX の場合には
NH3 →NOx の触媒反応式が、また、NH3 <<NO
x の場合にはNH3 +NOx →N2 +H2 Oの触媒反
応式がそれぞれ利用され、いずれも上記の触媒反応を経
たサンプリングラインと、触媒反応をしないサンプリン
グラインとのNOx 値の差量がNH3 濃度として検出さ
れる。
【0004】このような差量法におけるガスサンプリン
グ装置としては、例えば上記前者の触媒反応を利用する
アンモニア酸化コンバータ方式では、図3に示すよう
に、煙道a内に配置したプローブb内に設けた一方のサ
ンプリングラインcに、上述のの触媒反応をさせるア
ンモニア酸化触媒dとNOx 成分をNOに変換するNO
x コンバータeとを設け、他方のサンプリングラインf
には、NOx コンバータeのみを設けたものが公知であ
る。なお、図3中、hは電熱ヒータである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述した従
来のガスサンプリング装置では、排ガス中にSO2 成分
やSO3 成分が含まれていると、アンモニア酸化触媒d
を劣化させ、また、温度の低下により、NH3 成分と反
応して(NH4 2 SO4 (硫安)や(NH4 2 SO
3 が生成され、配管やフィルタを詰まらせ、サンプルガ
スの流量低下を招き、測定精度を低下させたり、測定不
能になることもあった。
【0006】本発明はこのような実情に鑑みてなされ、
アンモニア酸化コンバータ方式を採用した排ガス中の高
濃度SO2 を含む微量NH3 分析装置用の前処理装置で
連続測定の安定化と測定精度を向上を図ることのできる
ガスサンプリング方法を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するための手段を以下のように構成している。すなわ
ち、請求項1に記載の発明では、プローブから採取した
排ガス中のNH3 成分をNOに変換させるサンプリング
ラインと、同排ガス中のNOX 成分をNOに変換させる
サンプリングラインとをNOX 分析計に接続して差量法
により排ガス中のNH3 成分を検出するためのガスサン
プリング方法にあって、前記プローブ内に希釈ガス供給
パイプと、その希釈ガス供給パイプよりも前方の位置に
前端を臨ませたバイパス用吸引パイプとをそれぞれ設
け、前記希釈ガス供給パイプから希釈ガスを吐出供給し
つつ、その前段で前記バイパス用吸引パイプから排ガス
を吸引・排出させ、前記両ラインに希釈された排ガスを
急速導入することを特徴としている。
【0008】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の前記バイパス用吸引パイプと接続されるバイ
パス用吸引ラインから手分析用サンプルガスを分取する
ことを特徴としている。
【0009】希釈ガスとしては、例えば計装エアやN2
ガス等を用い、その希釈ガスによるプローブ内での希釈
に先立ち、バイパス用吸引パイプから排気ガスを吸引・
排出させることにより、両ラインに希釈された排ガスを
急速に導入し、(NH4 2SO4 や(NH4 2 SO
3 の折出を防ぎ、また、触媒の劣化を防ぐことができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明のガスサンプリング
方法の好ましい実施形態を図面に基づいて詳細に説明す
る。図1は希釈方式排ガス中NH3 分析装置のサンプリ
ングフロー、図2は同要部拡大図で、符号1は煙道、2
はプローブ、3,4はサンプリングパイプ、5,6は一
方のサンプリングパイプ3に設けたアンモニア酸化触媒
及びNOx コンバータ、7は他方のサンプリングパイプ
4に設けたNOx コンバータ、8はバイパス吸引用パイ
プ、9は希釈ガス供給パイプ、10は電熱ヒータであ
る。
【0011】11は一方のサンプリングパイプ3に接続
されたサンプリングライン、12は他方のサンプリング
パイプ4に接続されたサンプリングライン、13はドレ
ンポット、14,20はNOx コンバータ、15,21
は電子冷却器、16,22は吸引ポンプ、17,23は
調圧器、18,24はキャピラリー、19は化学発光法
分析計(NOx 分析計)である。
【0012】25は希釈ガス供給パイプ9に接続させる
希釈ラインで、計装エアをプローブ2内に供給する。2
6はキャピラリー、27は調圧器である。また、28は
バイパス吸引用パイプ8と接続されるバイパスライン、
29はドレンポット、30はニードル弁、31はポン
プ、32は流量計である。33は手分析用サンプリング
ライン、34はニードルバルブである。
【0013】以上のように構成された分析装置では、プ
ローブ2内にて、希釈ガス供給パイプ9から希釈エアが
吐出供給されつつ、その前段でバイパス用吸引パイプ8
から排ガスを吸引・排出させ、両サンプリングパイプ
3,4に5〜10倍に希釈された排ガスを急速に導入す
る。その際に、電熱ヒータ10によって、700〜75
0°Cに加熱昇温され、一方のサンプリングパイプ3内
では、まず、アンモニア酸化触媒5によってNH3 成分
がNOx に変換された後、NOx コンバータ6によって
そのNOx 成分がNOに変換され、他方のサンプリング
パイプ4内ではNOx コンバータ6によってNOx 成分
がNOに変換され、NH3 は素通りする。
【0014】次いで、両サンプリングライン11,12
では、それぞれドレンポット13によってドレンが分離
された後、再びNOx コンバータ14,20によってN
Ox成分がNOに変換され、電子冷却器15,21で冷
却された後、それぞれ等モルづつ化学発光法分析計19
に導入され、差量法によりNH3 の濃度が検出される。
【0015】上述のように、プローブ2内での希釈ガス
による排ガスの希釈により、電熱ヒータ10による加熱
と相まって、アンモニウム塩の析出が防止され、非希釈
タイプに比べて詰まりが生じにくくなり、腐食が防止さ
れ、メンテナンス周期も長くなる。またバイパス用吸収
パイプ8によるプローブ2内での吸引作用によって、両
サンプリング吸着による応答遅れや計測精度の低下を防
ぐことができ、早い応答速度を得ることができる。そし
て、ボイラ−の休止状態からの起動に際しての低温の排
ガス測定時にも高い精度と良好な応答性を確保すること
ができ、NH3による脱硝のための制御をより円滑にお
こなうことも可能となる。
【0016】上述した計測過程において、通常、サンプ
ル量は、両サンプリングライン11,12共に1.5〜
3リットル/分程度で希釈率を10倍とすれば、(両サ
ンプリングライン11,12に流れる希釈ガスの合計流
量)÷(採取排ガス量)=10となるように、希釈ガス
の流量を設定する。また、(両サンプリングライン1
1,12に流れる希釈ガスの合計流量)−(採取排ガス
量)=Cが一定値を保持するようにする。なお、キャピ
ラリー18,24,26における流量を一定に保つべ
く、これらを恒温槽内にセットすることもある。また、
希釈ガス供給パイプ9の前段におけるバイパス吸引用パ
イプ8の流量は、両サンプリングパイプ3,4内の置換
速度や応答速度を早くできるように、プローブ2の管径
や長さに応じて決定される。
【0017】一方、排ガス中NH3 ガス分析方法(JI
S)に基づく手分析法は、ニードルバルブ34を開くこ
とによりサンプルガスを分取し、容易におこなうことが
できる。通常、凝縮水の発生を防ぐために、110°C
〜120°Cに加熱してサンプリングをおこなうため、
手分析用サンプリングライン33には加熱配管を施すこ
とが望ましい。このJISによる手分析法と希釈方式N
3 分析装置との分析値の比較チェック時には、同一ガ
スを同時分析できるメリットがある。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガスサン
プリング方法によれば、プローブ内に、希釈ガス供給パ
イプと、その希釈ガス供給パイプよりも前方の位置に前
端を臨ませたバイパス用吸引パイプとをそれぞれ設け、
前記希釈ガス供給パイプから希釈ガスを吐出供給しつ
つ、その前段で前記バイパス用吸引パイプから排ガスを
吸引・排出させ、前記両ラインに希釈された排ガスを急
速導入するので、排ガスがプローブ内2で希釈されるた
め、アンモニウム塩の析出が防止され、非希釈タイプに
比べて詰まりが生じにくくなり、腐食が防止されメンテ
ナンス周期もながくなる。また、バイパス吸引用パイプ
によるプローブ内での吸引作用によって、両サンプリン
グパイプ内に希釈された排ガス急速に導入することがで
き、NH3 の吸着による応答遅れや計測精度の低下を防
ぐことができ、早い応答速度を得ることができる。そし
て、ボイラ−の休止状態からの起動に際しての低温の排
ガス測定時にも高い精度と良好な応答性を確保すること
ができ、NH3 による脱硝のための制御をより円滑にお
こなうことも可能となる。
【0019】また、バイパス用吸引ラインから手分析用
サンプルガスを分取することにより、JISによる手分
析法と希釈方式NH3 分析装置とで同一ガスを同時分析
できるメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスサンプリング方法をおこなう希釈
方式排ガス中のNH3 分析装置の一例を示す構成図であ
る。
【図2】同NH3 分析装置の要部拡大断面図である。
【図3】従来の差量式NH3 分析装置に用いられる前処
理装置の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
1…煙道、2…プローブ、8…バイパス吸引パイプ、9
…希釈ガス供給パイプ、11,12…サンプリングライ
ン、19…NOx 分析計。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 重之 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内 (72)発明者 藤原 雅彦 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内 (56)参考文献 特開 平8−114584(JP,A) 特開 平8−254487(JP,A) 特開 昭57−40648(JP,A) 特開 平9−61347(JP,A) 実開 平6−2201(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 31/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プローブから採取した排ガス中のNH3
    成分をNOに変換させるサンプリングラインと、同排ガ
    ス中のNOX 成分をNOに変換させるサンプリングライ
    ンとをNOX 分析計に接続して差量法により排ガス中の
    NH3 成分を検出するためのガスサンプリング方法であ
    って、前記プローブ内に希釈ガス供給パイプと、その希
    釈ガス供給パイプよりも前方の位置に前端を臨ませたバ
    イパス用吸引パイプとをそれぞれ設け、前記希釈ガス供
    給パイプから希釈ガスを吐出供給しつつ、その前段で前
    記バイパス用吸引パイプから排ガスを吸引・排出させ、
    前記両ラインに希釈された排ガスを急速導入することを
    特徴とするガスサンプリング方法。
  2. 【請求項2】 前記バイパス用吸引パイプと接続される
    バイパス用吸引ラインから手分析用サンプルガスを分取
    することを特徴とする請求項1に記載のガスサンプリン
    グ方法
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FR3098126A1 (fr) * 2019-07-01 2021-01-08 Psa Automobiles Sa Systeme de mesure dans des gaz d’echappement d’un gaz non oxyde formant des molecules collantes

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