JP3248144B2 - 装置筐体およびその装置筐体を備えた電子機器装置 - Google Patents

装置筐体およびその装置筐体を備えた電子機器装置

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JP3248144B2
JP3248144B2 JP10144294A JP10144294A JP3248144B2 JP 3248144 B2 JP3248144 B2 JP 3248144B2 JP 10144294 A JP10144294 A JP 10144294A JP 10144294 A JP10144294 A JP 10144294A JP 3248144 B2 JP3248144 B2 JP 3248144B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構内交換機(PBX)
のような通信装置において回路基板を収納しかつ装置内
部の骨組みを構成したり、あるいは情報処理装置におい
て印刷配線回路に電子回路を搭載した回路基板を着脱自
在に収納したりする装置筐体およびその装置筐体を備え
た電子機器装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通信装置、情報処理装置などの電子機器
装置において、その機能を拡張するために増設する場合
は、回路基板を収納した装置筐体を連結接続することに
より増設するのが一般的であり、そのために装置筐体
は、接続作業が簡単で強固な構造のものが強く要望さ
れ、同時に、装置筐体の周面に取り付ける外装板の取付
作業が容易となる取付構造が要望されている。
【0003】また、装置筐体の内部に収納する回路基板
の保守性、点検性が容易であり、かつ振動や衝撃に対す
る回路基板の保守性についても強く要望されている。
【0004】このような要望に対し、従来における装置
筐体は、図14ないし図16に示すような構成になって
おり(例えば、実開平5−15482号公報、実開平5
−25791号公報参照)、以下その構成について、従
来の装置筐体の斜視図を示す図14、機能拡張のために
その装置筐体を接続連結した状態の斜視図を示す図1
5、同接続連結した装置筐体に外装板を取り付ける状態
の説明図を示す図16、同外装板の取付構成の説明図を
示す図17、同外装板を取り付けた装置筐体の斜視図を
示す図18、回路基板を検査する状態を説明する電子機
器装置の斜視図を示す図19、同検査時の回路基板の斜
視図を示す図20、同検査時の要部の分解斜視図を示す
図21を参照して説明する。
【0005】図において、101は筐体、103は上面
に複数条の基板案内溝104を有する下側基板保持部
材、105は下面に同じく複数条の基板案内溝(図示せ
ず)を有する上側基板保持部材、106は両側縁に側縁
折曲片107、上縁に上縁折曲片108、下縁に下縁折
曲片109をそれぞれ形成した箱状の側部材、110は
間隔を設けて位置させた下側基板保持部材103と上側
基板保持部材105との端部を二つの側部材106によ
り挟持して形成した枠体で、後面にはコネクタを固定し
たバックボード111を取り付けて筐体101を形成し
ている。112は下側基板保持部材103の基板案内溝
104と上側基板保持部材105の基板案内溝とにより
下端および上端が保持されて筐体101に収納された回
路基板で、バックボード111に固定したコネクタに接
続されている。113は上縁折曲片108および下縁折
曲片109の両端部に形成した切欠部、114は上縁折
曲片108の上面に突設した複数個の突起、115は下
縁折曲片109に形成し、上記突起114が嵌入する透
孔、116は上縁折曲片108の端部に設けた螺孔、1
17は下縁折曲片109の端部に設け、上記螺孔116
と連通する螺孔、118は筐体101の前部にビス固定
した前外装板、119は筐体101の後部にビス固定し
た後外装板、120は筐体101の両側部に側方向に着
脱自在にそれぞれビス固定した側外装板で、両側縁に折
曲片121を形成し、この折曲片121の上部および下
部に設けた切欠ビス孔122の部分で、前外装板118
および後外装板119を固定するビス123により筐体
101に固定されている(図17参照)。なお、図17
において、132は側縁折曲片107に形成した位置決
め突起、133は側外装板120の折曲片121に形成
した切欠係合穴で、位置決め突起132が嵌入する。
【0006】機能拡張のために筐体101を連結接続す
るときは、突起114を透孔115に嵌入して位置決め
しながら枠体110を順次積み重ね、各枠体110間は
互いに隣接する螺孔116、117にビスを螺合して連
結している。
【0007】筐体101に収納した回路基板112の性
能などを検査する必要がある時は、検査する回路基板1
12のコネクタ部124、125のうち、バックボード
111に固定したコネクタと接続するコネクタ部125
を、延長基板126の一方のコネクタ部127と接続
し、延長基板126の他方のコネクタ部128はバック
ボード111に固定したコネクタに接続して点検、検査
をしている(図20参照)。そして、バックボード11
1からの信号が延長基板126を介して検査する回路基
板112に伝達されるので、回路基板112のコネクタ
部124の出力で検査ができる。
【0008】しかし、この場合、図19に示すように、
回路基板112は下側基板保持部材103の前端部より
突出した状態になるので、この状態で検査するとコネク
タ部125とコネクタ部127との接続に負荷がかかっ
て好ましくない。そこで、延長基板126の上縁および
下縁に基板支持部材129を装着し、この基板支持部材
129により回路基板112を支えている(図20参
照)。
【0009】基板支持部材129は、図21に示すよう
に、溝130を有し、この溝130の一方端部には延長
基板126を嵌入してビス131で固定し、他方端部の
溝130に回路基板112が嵌入できるようにしてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置筐体にあっ
ては、機能拡張のために枠体110を積み重ねて連結し
た筐体101に前部、後部、側部の各外装板118、1
19、120を取り付ける場合、正しい位置に各外装板
を他の外装板に干渉することなく取り付ける必要があ
り、また外装板を取り付ける際に落下させて作業者を傷
つけることがないようにする必要があった。そのため
に、枠体110の側部材106に位置決め突起132を
設けていたが(図17参照)、側外装板120に切欠係
合穴133を設けたり、あるいはそれに嵌入する位置決
め突起132を設けたりする必要性があり、その上、位
置決め突起132が見えて外観上見栄えがしないと云う
問題点があり、また、外装板の位置が多少ずれても良い
ように各外装板の間に間隙を設けると、内部が見え、か
つその間隙の存在により不要電波が電子機器装置内に進
入して不要輻射対策が弱くなると云う問題点があった。
【0011】また、電子機器装置が、壁面などに接近し
て取り付けられている場合、ドライバーなどの工具が壁
面により使用できなく、外装板のビス固定ができ難くな
り、電子機器装置を移動させる必要があるなど作業が煩
雑になると云う問題点があった。
【0012】また、収納している回路基板の保守、点検
が必要となった場合、図19に示すように信号線を設け
た延長基板126を介してバックボード111上のコネ
クタと検査する回路基板112とを電気的に接続するこ
とになるが、検査する回路基板112の重量が重かった
り、回路基板112に外力が加わったりすると、基板支
持部材129が存在しても接続しているコネクタに負荷
がかかって好ましくなく、コネクタ部が破壊されること
もあり、その上、検査する回路基板112上のケーブル
を接続するコネクタなどに作業者が触れると、作業者が
もつ静電気により回路基板112の他の部品が破壊され
る惧れもあると云う問題点があった。
【0013】また、検査する回路基板112を交換中
に、基板支持部材129が枠体110より突出して作業
者を傷つけたりして非常に危険であると云う問題点もあ
った。
【0014】また、回路基板112を収納した電子機器
装置を設置した後で、振動や外力による衝撃が加わった
場合、回路基板112が基板保持部材の基板案内溝から
離脱して装置の機能を損なうと云う問題点もあった。
【0015】さらに、枠体110を積み重ねて連結した
筐体101内に回路基板112を収納させて電子機器装
置を構成した場合、サイズが大きく見えて圧迫感を与え
たり、内部の発熱により回路基板112を損傷して電子
機器装置のシステムに影響を及ぼすと云う問題点もあっ
た。
【0016】本発明は、容易かつ迅速に積み重ねがで
き、しかもその積み重ねの精度が良い上に外装板などの
取り付け作業が容易な装置筐体を得ることを目的として
おり、さらにその装置筐体を用いることにより、筐体内
に着脱自在で差し替え可能に収容した回路基板が振動や
静電気などにより影響されることもなく、その上回路基
板の収納作業が容易で確実となり、保守性、点検性も良
好となる電子機器装置を提供することを目的としてい
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の装置筐体においては、上下に位置させた回
路基板保持部材を、上縁および下縁ならびに側縁に折曲
片を形成した側部材により挟持して構成した枠体を複数
積み重ねて積重体とし、この積重体の一方の枠体の側部
材の上縁折曲片と隣接する他方の枠体の側部材の下縁折
曲片とを挿入する間隙、および上記一方の枠体の側部材
の側縁折曲片の上部と上記隣接する他方の枠体の側部材
の側縁折曲片の下部とを挿入する間隙、ならびに表面に
上記枠体を被覆する外装板を保持する突条片を有する接
続部材を、上記積重体の両側部に装着したものである。
【0018】また、両側部に装着した接続部材の間に、
外装板を保持する突条を有する外装板保持部材を固定し
たものであり、接続部材に固定した外装板保持部材の突
条には凹溝を形成することが好ましく、また、回路基板
の支持部を形成した基板支持体を外装板保持部材に着脱
自在に装着したり、外装板保持部材に保持する外装板に
放熱リブを設けたりすると効果的である。
【0019】また、上記目的を達成するために、本発明
の電子機器装置においては、上下に位置させた回路基板
保持部材を、上縁および下縁ならびに側縁に折曲片を形
成した側部材により挟持して枠体を構成し、この枠体の
積重体を、一方の枠体の側部材の上縁折曲片と隣接する
他方の枠体の側部材の下縁折曲片とを挿入する間隙およ
び上記一方の枠体の側部材の側縁折曲片の上部と上記隣
接する他方の枠体の側部材の側縁折曲片の下部とを挿入
する間隙ならびに表面に上記枠体を被覆する外装板を保
持する突条片を有する接続部材により結合し、上記回路
基板保持部材に回路基板を保持した装置筐体を備えたも
のである。
【0020】そして、この電子機器装置においても、両
側部に装着した接続部材の間に、外装板を保持する突条
を有する外装板保持部材を固定したり、接続部材に固定
した外装板保持部材の突条に凹溝を形成したり、回路基
板の支持部を形成した基板支持体を外装板保持部材に着
脱自在に装着したり、外装板保持部材に保持する外装板
に放熱リブを設けたりすることができる。
【0021】
【作用】上記のように構成された装置筐体においては、
枠体を積み重ねて連結する場合、枠体と枠体との間は、
枠体の側部に形成された折曲片が挿入される間隙を有す
る接続部材により連結するので、ビスなどにより固定す
る必要がなくなり、作業が容易となり、しかも精度良く
迅速に位置がずれることなく連結することができる。
【0022】また、枠体を被覆する外装板は、接続部材
に設けた突条片により保持しながら取付ができるので、
位置決めが容易で正確となり、他の外装板に干渉するこ
となく、落下の危険もなく取付られる。
【0023】また、内部の点検などで着脱の機会が多い
外装板の前面部分は、両側部に装着した接続部材間に固
定した外装保持部材に形成した突条により保持するの
で、左右方向からスライドして容易に、かつ確実に取り
付け、取り外しができる。
【0024】さらに、上記のように構成された装置筐体
を備えた電子機器装置においては、回路基板を収納する
装置筐体を積み重ねて接続部材により連結することがで
きるので、連結が確実となって機能拡張が容易となり、
また着脱自在に設けた基板支持体により回路基板が支持
できるので、回路基板の保守、点検時の回路基板の支持
が容易確実となって保守性、点検性が良好となり、また
外装板に放熱リブを設けることにより、装置筐体内部
が、回路基板に実装された部品により発生する熱の放散
が容易となり、電子機器装置の性能を維持することがで
きる。
【0025】
【実施例】本発明の実施例を構内交換機の場合について
図面を参照して以下説明する。
【0026】装置筐体の斜視図を示す図1において、1
は筐体、2は積み重ねた筐体1を接続結合する接続部材
である。
【0027】筐体1は、図2に示すように構成されてお
り、3は上面に複数条の基板案内溝4(図3参照)を有
する下側基板保持部材、5は下面に同じく複数条の基板
案内溝(図示せず)を有する上側基板保持部材、6は両
側縁に側縁折曲片7、上縁に上縁折曲片8、下縁に下縁
折曲片9をそれぞれ形成した箱状の側部材、10は間隔
を設けて位置させた下側基板保持部材3と上側基板保持
部材5との端部を二つの側部材6により挟持して形成し
た枠体で、後面をバックボード11で覆って筐体1を形
成している。12は下側基板保持部材3の基板案内溝4
と上側基板保持部材5の基板案内溝とにより下端および
上端が保持されて枠体10に差し替え可能に収納される
回路基板(図13参照)、13は上縁折曲片8および下
縁折曲片9の両端部と側縁折曲片7との間に形成した切
欠部、14は側部材6の上部および下部に形成した複数
個の螺孔である。
【0028】接続部材2は、図4および図5に示すよう
な構成で、導電性、熱伝導性およびシールド性に優れた
材質であるアルミダイキャストにより形成されている。
すなわち、15は平板状の固定部、16は固定部15の
一方の面に植設した枠部、17は三角形のリブ状に形成
し、固定部15と枠部16とを接続する複数個の補強
部、18は固定部15に設けた複数個の取付孔、19は
枠部16に形成した複数個の空洞部、20は枠部16の
一方端縁に突条片21を介して一体形成した三角形状の
枠部、22は枠部20に設けた空洞部、23は枠部20
の端部に一段下げて設けた取付部で、螺孔24を有す
る。25は枠部16の他方端縁に設けた断面T字状の突
条片である。なお、上記突条片21の高さSは、枠体1
0の側部材6に形成した側縁折曲片7の肉厚をtとし、
後述する外装板の肉厚をpとすると、p+tにしている
ので、この突条片21により一枚の側縁折曲片7および
一枚の外装板が挿入される間隙33が形成され、また、
上記突条片25の高さMは、枠体10の側部材6に形成
した側縁折曲片7の肉厚をtとし、後述の外装板の肉厚
をpとすると、2p+tにしているので、この突条片2
5により一枚の側縁折曲片7および二枚の外装板が挿入
される間隙34が形成される。
【0029】26は枠部16の上面に形成した突条片
で、両端がそれぞれ突条片21および25の上端に連続
している。27は枠部20の上面および斜面に形成した
突条片で、一端は突条片21の上端で突条片26と連続
している。28は枠部16の上面の端部に設けた外装板
締結用の螺孔、29は固定部15において、枠部16が
植設された面とは反対側の面に形成され、枠部16の端
部にまで到達する凹部、30は凹部29の内部を複数の
凹部に分割するリブ状の壁体、31は壁体30の中央部
に形成した切り込み部で、この切り込み部31により形
成される間隙には、積み重ねた一方の枠体10の側部材
6に形成した上縁折曲片8とこの一方の枠体10に隣接
する他方の枠体10の側部材6に形成した下縁折曲片9
とが嵌入される。
【0030】機能拡張などのために筐体1を接続すると
きは、枠体10を順次積み重ねて接合し、枠体10、1
0間の接合部に、左右方向から接続部材2を当接して挿
入すると、隣接する一方の枠体10の上縁折曲片8およ
び他方の枠体10の下縁折曲片9の両端部に形成された
切欠部13に、固定部15の両端部32が案内され、上
縁折曲片8および下縁折曲片9が切り込み部31により
形成される間隙に嵌入されて枠体10は連結される。ま
た同時に、一方の枠体10の側縁折曲片7の上端と隣接
する他方の枠体10の側縁折曲片7の下端とが突条片2
1、25により形成される間隙33、34に挿入されて
突条片21、25を挟持して側縁折曲片7の位置決めを
する。
【0031】ついで固定部15に設けた取付孔18と側
部材6に設けた螺孔14とにビスを螺合すれば、枠体1
0、10は接続部材2により連結接続されて装置筐体と
なる。この装置筐体の枠体10に回路基板12を収納し
てバックボード11のコネクタ部に接続すれば電子機器
装置となる。
【0032】次に、以下に説明するようにして筐体1に
外装板を装着する。先ず筐体1の左右何れかの方向から
後外装板35を、側縁折曲片7が挿入されている突条片
25による間隙34に挿入し、突条片5により保持して
後外装板35の位置決めをし、ビス36により後外装板
35および側縁折曲片7を接続部材2に固定する(図6
参照)。ついで、側外装板37を筐体1の左右方向から
両側縁の折曲片38を間隙33、34に挿入し、突条片
21および25により保持して接続部材2の螺孔28に
ビスで固定する。この状態で、両端部の裏面に凹欠部3
9を設け、この部分に皿ビスを取り付けるための皿モミ
加工した取付孔40を設けた外装板保持前板41を、図
7に示すように筐体1の左右の接続部材2、2間に、皿
ビス42により取付孔40、螺孔24を介して固着する
(図8参照)。なお、外装板保持前板41の表面中央部
には長さ方向に突条43を形成し、この突条43の上面
および下面には幅が前外装板44の肉厚tと同じ凹溝4
5が設けられている。
【0033】外装板保持前板41を取り付けた筐体1の
前面に取り付ける前外装板44は、左右両端部に一段下
げて折り曲げた折曲部46を有し、この折曲部46の上
下端には切欠部を設け、前外装板44を左右方向より差
し込む際に、外装板保持前板41と接触しないようにし
ている。側外装板37と前外装板44との間には、接続
部材2の枠部20の傾斜面を被覆する保持板47が、枠
部20の上面および斜面に形成された突条片27により
保持されて固定されている。なお、保持板47は、天地
逆にすることで、左右どちらの枠部20にも固定可能と
しており、また、この保持板47は枠部20の傾斜面に
取り付けられているので、視覚的には装置筐体の前面両
端部の一部が削除されたようになって小さく見え、圧迫
感がなくなる。
【0034】前外装板44を取り付けるには、前外装板
44を、左右何れかの方向からその上縁および下縁を外
装板保持前板41の突条43に設けた凹溝45に挿入し
て保持し、前外装板44の折曲部46と接続部材2の枠
部20に固定した保持板47の端部48とをビスで固定
するか(図9参照)、図7に示すように、左側に位置す
る保持板47は前外装板44に予め固定してモジュール
とし、前外装板44の上縁および下縁を凹溝45に挿入
して保持させたのち、右側に位置する枠部20に固定し
た保持板47に固定すると、図10に示すように、筐体
1は外装板で被覆される。なお、保持板47の内部に放
熱リブ49を形成して放熱面積を増大すると、電子機器
装置において、収納した回路基板12などに搭載した部
品から発生する熱の放散経路が確保できて放熱効果を高
めることができ、特に、筐体1を複数段積み重ねた電子
機器装置の場合に効果的である。
【0035】筐体1内に収納した回路基板12を検査点
検、あるいは保守点検する際には、前外装板44は外装
板保持前板41に設けた突条43を利用して着脱し、図
11に示すような基板支持体50を用いて回路基板12
を支持する。その基板支持体50の構成は、上部にU字
状の折曲部51を形成し、この折曲部51に回路基板1
2を支持する基板支持溝52を設け、前面部に取付孔5
3を設け、前記基板支持溝52には対向する突起(図示
せず)を形成している。
【0036】次に、筐体1に収納した回路基板12を検
査する場合について説明する。基板支持体50は、下端
縁を外装板保持前板41の突条43に設けた凹溝44に
挿入して保持し、取付孔53を介してビスにより外装板
保持前板41に固定する。検査する回路基板12をバッ
クボード11に接続する延長基板54は、後部のコネク
タ部をバックボード11上に設けたコネクタ部と接続
し、前部のコネクタ部55を回路基板12の後部のコネ
クタ部56と接続している。この回路基板12は、その
下縁を基板支持溝52に挿入することにより基板支持体
50に安定して支持され、保守点検中に回路基板12に
外力が加わっても、延長基板54と接続するコネクタ部
56に負荷がかかることは低減され、バックボード11
からの信号が良好に回路基板12に伝達される(図12
参照)。
【0037】なお、回路基板12の前部のコネクタ部5
7はケーブル接続用として機能し、また、このコネクタ
部57からはアース用の導電箔58が下縁まで延びて基
板保持溝52に対向して設けた突起と接触しているの
で、作業者がコネクタ部57に接触した場合でも、静電
気は基板支持体50を介して逃すことができ、作業中の
信頼性が向上する。
【0038】また、基板支持体50は、図13に示すよ
うに、天地を逆にして前面部に設けた取付長孔59を介
してビスにより上側基板保持部材5の前面に固定し、そ
の折曲部51を、収納されている回路基板12の上端に
当接して押圧すれば、回路基板12が良好に保持固定さ
れ、耐振動性、耐衝撃性を向上させる機能も有し、信頼
性が高いものとなる。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0040】装置筐体は、積み重ねた枠体に形成した折
曲片を、接続部材の間隙に挿入して連結することにより
形成できるので、確実で作業性が良好になり、電子機器
装置の機能拡張が容易となる。
【0041】また、装置筐体の外装を構成する外装板の
取り付けは確実で容易となり、特に取り付け、取り外し
の機会が多い外装板の前面部分の着脱は容易で確実とな
る。
【0042】さらに、このような装置筐体を備えた電子
機器装置は、機能拡張が容易で、性能維持、保守性、点
検性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における装置筐体の分解斜視図
【図2】同装置筐体の筐体を積み重ねた状態を示す斜視
【図3】図2におけるA部の説明図
【図4】同装置筐体における接続部材の正面斜視図
【図5】同接続部材の背面斜視図
【図6】同装置筐体における後外装板の取付説明図
【図7】同装置筐体における前外装板の取付説明図
【図8】同装置筐体における外装板保持前板の取付説明
【図9】同装置筐体における前外装板の接合説明図
【図10】同装置筐体の斜視図
【図11】同装置筐体における基板支持体の斜視図
【図12】同装置筐体を備えた電子機器装置の斜視図
【図13】同装置筐体を備えた電子機器装置の変形例を
示す斜視図
【図14】従来の装置筐体の斜視図
【図15】同装置筐体を接続連結した状態の斜視図
【図16】同装置筐体に外装板を取り付ける状態の説明
【図17】同外装板の取付構成の説明図
【図18】同外装板を取り付けた装置筐体の斜視図
【図19】回路基板を検査する状態を説明する電子機器
装置の斜視図
【図20】同検査時の回路基板の斜視図
【図21】同検査時の要部の分解斜視図
【符号の説明】
2 接続部材 3 下側基板保持部材 5 上側基板保持部材 6 側部材 7 側縁折曲片 8 上縁折曲片 9 下縁折曲片 10 枠体 12 回路基板 26、27 突条片 33、34 間隙 35 後外装板 37 側外装板 41 外装板保持前板 43 突条 44 前外装板 45 凹溝 49 放熱リブ 50 基板支持体 52 基板支持溝
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 7/18 H05K 5/02

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に位置させた回路基板保持部材を、
    上縁および下縁ならびに側縁に折曲片を形成した側部材
    により挟持して構成した枠体を複数積み重ねて積重体と
    し、この積重体の一方の枠体の側部材の上縁折曲片と隣
    接する他方の枠体の側部材の下縁折曲片とを挿入する間
    隙、および上記一方の枠体の側部材の側縁折曲片の上部
    と上記隣接する他方の枠体の側部材の側縁折曲片の下部
    とを挿入する間隙、ならびに表面に上記枠体を被覆する
    外装板を保持する突条片を有する接続部材を、上記積重
    体の両側部に装着した装置筐体。
  2. 【請求項2】 両側部に装着した接続部材の間に、外装
    板を保持する突条を有する外装板保持部材を固定した請
    求項1記載の装置筐体。
  3. 【請求項3】 外装板保持部材の突条に凹溝を形成した
    請求項2記載の装置筐体。
  4. 【請求項4】 回路基板の支持部を形成した基板支持体
    を外装板保持部材に着脱自在に装着した請求項2記載の
    装置筐体。
  5. 【請求項5】 外装板保持部材に保持する外装板に放熱
    リブを設けた請求項2記載の装置筐体。
  6. 【請求項6】 上下に位置させた回路基板保持部材を、
    上縁および下縁ならびに側縁に折曲片を形成した側部材
    により挟持して枠体を構成し、この枠体の積重体を、一
    方の枠体の側部材の上縁折曲片と隣接する他方の枠体の
    側部材の下縁折曲片とを挿入する間隙および上記一方の
    枠体の側部材の側縁折曲片の上部と上記隣接する他方の
    枠体の側部材の側縁折曲片の下部とを挿入する間隙なら
    びに表面に上記枠体を被覆する外装板を保持する突条片
    を有する接続部材により結合し、上記回路基板保持部材
    に回路基板を保持した装置筐体を備えた電子機器装置。
  7. 【請求項7】 両側部に装着した接続部材の間に、外装
    板を保持する突条を有する外装板保持部材を固定した請
    求項6記載の電子機器装置。
  8. 【請求項8】 外装板保持部材の突条に凹溝を形成した
    請求項7記載の装置筐体。
  9. 【請求項9】 回路基板の支持部を形成した基板支持体
    を外装板保持部材に着脱自在に装着した請求項7記載の
    電子機器装置。
  10. 【請求項10】 外装板保持部材に保持する外装板に放
    熱リブを設けた請求項7記載の電子機器装置。
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