JPH0455560B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、電子装置の組立に使用されるプリン
ト基板を用いたプラグインユニツトに係り、特に
筐体に収容する際生じるストレスの低減に関す
る。

（従来の技術） 本出願人は、例えば横河技報Vol.21p.2（1977）
等で公知の制御用の電子機器を製造している。第
５図はこの様なプラグインユニツトを用いた電子
機器収容装置の構成斜視図で、ここではラツクに
取付けられるネストと呼ばれるものを単体で示
す。図において、１０はネストを構成する桁材
で、基本的には19インチのプリント基板を収容す
るための骨組み構造となつている。２０は桁材１
０を固定するための側板で、シールド効果を高め
るためアルミや鉄などの金属が使用されている。
３０は桁材１０に装着される19インチ幅のプリン
ト基板で、後で説明するプラグインユニツトにな
つている。４０はプリント基板３０の移動を案内
するガイド部で、プリント基板３０の幅に対応す
る溝が形成されている。５０は装着されたプリン
ト基板３０を固定するバツクボード部で、プリン
ト基板３０を動作させるために必要な配線が施さ
れている。

第６図はプラグインユニツトの構成図である。
図中、３１はバツクボード部５０との接続用コネ
クタ、３２は桁材１０を覆うように取付けられる
フロントプレートで、プリント基板３０の装着さ
れた部位の美観を整えると共に未装着部位にカバ
ーを取付けて防塵をする。フロントプレート３２
はプリント基板３０にネジ止めされており、プリ
ント基板３０と直角な面を有している。

第７図はプラグインユニツトをネストに装着す
る状態の説明図である。まず、接続用コネクタ３
１を押してバツクボード部５０に嵌合させて、ブ
リント基板３０をバツクボード部５０と電気的に
接続する。次に桁材１０にフロントプレート３２
をネジ止めして、プリント基板３０をネストに収
容する。

（発明が解決しようとする問題点） しかし従来装置では、第８図に示すように、装
着の際にプリント基板３０に圧縮力が作用する。
また、プリント基板３０はプラスチツクなのでネ
ストを構成する金属の熱膨張係数の数倍となつて
おり、この結果熱応力の発生も顕著である。故
に、プリント基板３０の厚さが薄いと座屈などの
好ましくない現象が発生する。そのため、機械的
ストレスに弱い表面実装部品が搭載できなくなる
問題点がある。

またプリント基板３０の剛性を充分にするため
厚くすることも考慮されるが、部品コストが増大
する問題点がある。

本発明はこのような問題点を解決したもので、
ネスト収容時にプリント基板に圧縮力の作用しな
いプラグインユニツトを提供することを目的とす
る。

（問題点を解決するための手段） このような目的を達成する本発明は、ネストに
収容されるプリント基板と、このプリント基板の
端面に直交して取付けられてこのネストの前面の
一部を覆うフロントプレートと、このプリント基
板のフロントプレートの反対側に設けられると共
に前記ネストの後部に設けられたバツクボード部
に接続される接続用コネクタとよりなるプラグイ
ンユニツトであつて、次の構成としたものであ
る。

即ち、前記プリント基板のネストへの挿入方向
に沿う両端部に沿つて取付けられるものであつ
て、一端が前記フロントプレートに固定され他端
が接続用コネクタ側のプリント基板に固定される
と共に前記ネストに設けられた案内部に沿つて移
動するガイド部を有するフロントプレート固定部
と、このフロントプレートのプリント基板挿入方
向両側若しくは両側のフロントプレート固定部の
フロントプレート側の端部の近傍に設けられると
共に前記ネストに設けられた固定穴と係合する突
起部を備えた片持ち梁形状のネスト固定部とを設
けたことを特徴としている。

（作用） 本発明の各構成要素はつぎの作用をする。フロ
ントプレート固定部はフロントプレートを所定の
姿勢でプリント基板に取付けると共に、ネストに
挿入する際のガイドを兼用している。ネスト固定
部はネストの固定穴と突起部とを係合させてフロ
ントプレートをネスト前面に固定する。この際、
接続用コネクタとバツクボード部の接続も併せて
行われる。

（実施例） 以下図面を用いて、本発明を説明する。

第１図は、本発明の一実施例を示すプラグイン
ユニツトの構成斜視図である。図において、３０
は電子回路の搭載されるプリント基板で、カード
とも呼ばれる。３１は接続用コネクタ、３２はフ
ロントプレート、３３はプリント基板３０のネス
トへの挿入方向に添つた端部の両側に取付けられ
る棒状のフロントプレート固定部で、一端がフロ
ントプレート３２に固定され他端が接続用コネク
タ３１側のプリント基板に固定される。この固定
は、例えばフロントプレート３２と一体成型した
り、或いはプリント基板３０にネジ止めしたりし
ている。３４はネストに設けられた案内部に添つ
て移動するガイド部で、フロントプレート固定部
３３のプリント基板３０と反対側にレール状に突
起部を形成してある。３５はフロントプレート固
定部３３にプリント基板３０を装着することを容
易にするカード挿入溝で、プリント基板３０を支
持してネジ締め作業を容易にする。この位置でプ
リント基板３０をフロントプレート固定部３３に
ネジ締めすると、プリント基板３０の端面とフロ
ントプレート３２とは僅かな隙間を生ずるので、
固定を確実にするためフロントプレート３２にプ
リント基板３０を位置決めする突起を設けてもよ
い。

３６はフロントプレート３２のプリント基板基
板挿入方向の両側に取付けられたネスト固定部
で、ネストに設けられた固定穴と係合する突起部
を備えた片持ち梁形状になつている。この梁の弾
性は、取付け作業が容易であつて取付けが確実に
なされるように定める。信頼性を高めるため、根
本を太くし突起部側を細くしてテーパ状として平
等強さの梁に近い形状とするとよい。尚、ネスト
固定部３６は両側のフロントプレート固定部３３
のフロントプレート３２側の端部の近傍に、フロ
ントプレート固定部３３と略平行に設けてもよ
い。

第２図はプラグインユニツトをネストに装着す
る状態の構成斜視図である。図中、４１はネスト
の前面に近い部位に設けられた固定穴で、ネスト
固定部３６の突起部と係合する。４２は固定穴４
１とバツクボード部５０との中間に設けられた案
内部で、２本レール状に凸部が形成されこの間隔
はプリント基板３０の装着が容易であるように定
める。４３は開口部で、冷却用の空気流がプリン
ト基板３０に搭載された電子部品にあたるように
する。これらは、側板２０の間に設けられた底板
若しくは天井板４０に形成されている。

５１はバツクボード部５０に必要な電力を供給
する配線部で、ここでは底板若しくは天井板に取
付けられており、端子板も用意されている。

このように構成された装置の組立を次に説明す
る。第３図はプラグインユニツトの構成図であ
る。フロントプレート３２はフロントプレート固
定部３３を介してプリント基板３０に固定され
る。

第４図はプラグインユニツトとネストの組立状
態の要部断面図である。ネスト固定部３６と固定
穴４１が係合して、フロントプレート３２がネス
ト前面を覆う。

（発明の効果） 以上説明したように本発明によれば、フロント
プレート３２とプリント基板３０の結合をプリン
ト基板後部で行つているので、プラグインユニツ
トの挿抜時に生じるストレスがプリント基板３０
に作用しない。それゆえ、プリント基板３０に表
面実装部品のような機械的ストレスに弱い部品の
装着をしても、高い信頼性が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すプラグインユ
ニツトの構成斜視図、第２図はプラグインユニツ
トをネストに装着する状態の構成斜視図、第３図
はプラグインユニツトの構成図、第４図はプラグ
インユニツトとネストの組立状態の要部断面図で
ある。第５図は従来装置の構成斜視図、第６図は
プラグインユニツトの構成図、第７図はプラグイ
ンユニツトをネストに装着する状態の説明図、第
８図は装着時の問題点の説明図である。 ３０……プリント基板、３１……接続用コネク
タ、３２……フロントプレート、３３……フロン
トプレート固定部、３４……ガイド部、３６……
ネスト固定部、４１……固定穴、４２……案内
部、５０……バツクボード部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ネストに収容されるプリント基板と、このプ
   リント基板の端面に直交して取付けられてこのネ
   ストの前面の一部を覆うフロントプレートと、こ
   のプリント基板のフロントプレートの反対側に設
   けられると共に前記ネストの後部に設けられたバ
   ツクボード部に接続される接続用コネクタとより
   なるプラグインユニツトであつて、 前記プリント基板のネストへの挿入方向に沿う
   両端部に沿つて取付けられるものであつて、一端
   が前記フロントプレートに固定され他端が接続用
   コネクタ側のプリント基板に固定されると共に前
   記ネストに設けられた案内部に沿つて移動するガ
   イド部を有するフロントプレート固定部と、 このフロントプレートのプリント基板挿入方向
   両側若しくは両側のフロントプレート固定部のフ
   ロントプレート側の端部の近傍に設けられると共
   に前記ネストに設けられた固定穴と係合する突起
   部を備えた片持ち梁形状のネスト固定部と、 を設けたことを特徴とするプラグインユニツト。