JP3247799B2 - 液晶表示パネルおよびその検査方法 - Google Patents

液晶表示パネルおよびその検査方法

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JP3247799B2
JP3247799B2 JP12787794A JP12787794A JP3247799B2 JP 3247799 B2 JP3247799 B2 JP 3247799B2 JP 12787794 A JP12787794 A JP 12787794A JP 12787794 A JP12787794 A JP 12787794A JP 3247799 B2 JP3247799 B2 JP 3247799B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、検査信号専用の入力端
子を備え、容易に表示検査を行うことができる液晶表示
パネルおよびその検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように、一般的なTFT(Th
in Film Transistor;薄膜トランジスタ)型液晶表示パ
ネル1は、一対の基板部材2a,2bと、一対の基板部
材2a,2bを所定の間隔をあけてその周縁部近傍で貼
合わせる封止部材3と、一対の基板部材2a,2bと封
止部材3とで囲まれた空間内に液晶材料を注入して形成
された液晶層4とを含んで構成されている。
【0003】一方基板部材2aは、ガラス、プラスチッ
クなどからなる透光性基板5aと、透光性基板5aの一
方表面上に形成される所定の信号線パターン6と、信号
線パターン6を覆うパッシベーション膜7と、パッシベ
ーション膜7を覆う配向膜8aとを含む。他方基板部材
2bは、透光性基板5bと、透光性基板5bの一方表面
上に形成される共通電極である対向電極9と、対向電極
9を覆う配向膜8bとを含む。
【0004】一方基板部材2aと他方基板部材2bは、
それぞれの配向膜8a,8bが液晶層4を挟んで対向す
るように配置されている。
【0005】図8は、液晶表示パネル1の概略的な電気
的構成を示す平面図である。液晶表示パネル1は、ゲー
ト信号線g1,g2,g3,…,gn(総称するときは
参照符gを用いる)と、ソース信号線s1,s2,s
3,…,sm(総称するときは参照符sを用いる)と、
複数のトランジスタ11と、複数の絵素12と、複数の
コンデンサ部分13と、端子A1,A2,…,An;B
1,B2,…,Bm;C1,C2,C3(総称するとき
はそれぞれ端子A,B,Cとする)とが設けられてい
る。さらに、静電気対策として短絡線14a,14b,
14cが形成されている。
【0006】ゲート信号線gは、水平走査信号を供給
し、一定の間隔で平行に配線されている。ソース信号線
sは、前記水平走査信号に同期してデータ信号を供給
し、ゲート信号線gと直交して一定の間隔で平行に配線
されている。ゲート信号線gとソース信号線sとは互い
に絶縁されており、直交している部分でも直接は接触し
ていない。
【0007】トランジスタ11は、ゲート信号線gとソ
ース信号線sとが交差している付近に配置され、各トラ
ンジスタ11のゲートはゲート信号線gに、ソースはソ
ース信号線sに、ドレインは絵素12にそれぞれ接続さ
れている。コンデンサ部分13は、トランジスタ11の
ドレインと、当該トランジスタ11が接続されているゲ
ート信号線に隣接するゲート信号線との間に形成され、
一定の容量を持ち、絵素12へ供給される電圧を安定化
させる働きを持つ。
【0008】絵素12は、等価的にコンデンサとして示
されている。トランジスタのドレインに接続されている
一方電極が、絵素電極であり、他方電極が対向電極9
(図7参照)である。実際には、絵素電極は行列状に複
数個配列され、液晶層4を介在して1つの対向電極9が
配置される。
【0009】端子Aはゲート信号線gの長手方向の一方
側端部に接続され、端子Bはソース信号線sの長手方向
の一方側端部に接続されている。端子Cはコモン端子と
称され、前記対向電極9に接続され、所定の基準電圧
(一般的には、グランド電位である0V)が印加され
る。なお、図8においては、端子Cをグランド電位に接
続することによって、対向電極9に接続されていること
を示す。
【0010】短絡線14aは、透光性基板5a上で端子
Aよりも基板端部側でゲート信号線gを一本置きに接続
し、短絡線14bはゲート信号線gの他方端部側で短絡
線14aに接続されていないゲート信号線gを接続し、
短絡線14cは端子Bよりも基板端部側で全てのソース
信号線sを接続する。短絡線14a,14b,14c
は、液晶表示パネル1が備えるトランジスタ11が静電
気によって破壊されるのを防いでいる。
【0011】上述のように構成された液晶表示パネル1
において、トランジスタ11の動作不良などが原因で発
生する表示欠陥を発見し、修正するために液晶表示パネ
ル1を実際に駆動させて検査を行う必要がある。
【0012】検査の手順としては、先ず、短絡線14c
を用いて全てのソース信号線sに同一の表示信号を一括
して与え、また端子Cから対向電極9に基準信号を供給
しておく。次に、短絡線14a,14bに互いに異なる
タイミングで走査信号を与えることで、奇数番目の絵素
電極行と偶数番目の絵素電極行を一括して駆動し、目視
によって検査を行う。
【0013】図9は、液晶表示パネル1の検査時に与え
る信号のタイミングを示すタイミングチャートである。
図9(1)に示される信号v1は短絡線14aに与えら
れる検査用の走査信号であり、図9(2)に示される信
号v2は短絡線14bに与えられる検査用の走査信号で
ある。図9(3)に示される信号v3は、短絡線14c
に与えられる検査用の表示信号である。図9(4)に示
される信号v4は、端子Cから対向電極9に与えられる
基準信号である。
【0014】なお、信号v4は、対向電極9の基準電位
である0Vから電圧ΔVだけ下げて設定してある。これ
は、トランジスタ11の特性に起因して導通状態から遮
断状態になる瞬間にドレイン電圧が下がり、絵素電極の
電位をΔVだけ下げるからである。したがって信号v4
を予めΔVだけ下げて設定すれば、液晶に印加される電
圧値を正負対称にすることができる。
【0015】時刻t0〜t1で信号v1がオン電圧にな
り、短絡線14aに接続されている奇数番目のゲート信
号線に接続されたトランジスタ11が導通状態となり、
絵素12にそれぞれ正極性の映像信号が書込まれる。絵
素12は、書込まれた映像信号の電圧を次に信号v1が
オン電圧になる時刻t5まで保持する。時刻t2〜t3
では、信号v2がオン電圧になり、短絡線14bに接続
されている偶数番目のゲート信号線に接続されているト
ランジスタ11が導通状態となり、絵素12にそれぞれ
正極性の映像信号が書込まれる。
【0016】時刻t4で信号v3の極性が反転する。時
刻t0〜t4と同じように、各絵素12に映像信号が書
込まれ、書込まれた映像信号を保持する。時刻t5〜t
6で信号v1がオン電圧となり、奇数番目のゲート信号
線に接続されたトランジスタ11が導通状態となり、絵
素12にそれぞれ負極性の映像信号が書込まれる。時刻
t7〜t8では、信号v2がオン電圧となり、偶数番目
のゲート信号線に接続されたトランジスタ11が導通状
態となり、絵素12にそれぞれ負極性の映像信号が書込
まれる。信号v3は、一定周期(フレーム周期)ごとに
極性を反転し、その度に信号v1とv2は異なるタイミ
ングでオン電圧になり、絵素12に書込みが行われる。
以後、信号v3の極性が反転するごとに同様の動作が繰
返される。このようにして、液晶表示パネル1の全絵素
12が駆動され、目視による検査が行われる。
【0017】検査の結果、不良が発見されたときには液
晶表示パネル1の底面側(透光性基板5a側)からレー
ザ光を照射し、短絡箇所の切断や断線箇所の接続などの
修正を行う。修正終了後および異常がなかったときに
は、駆動回路が実装された基板等を接続するために、短
絡線14は削り取られる。
【0018】端子Aには、短絡線14aが削り取られた
後、ゲート信号線を駆動するIC(Integrated Circui
t)が接続され、端子Bには短絡線14cが削り取られ
た後、ソース信号線を駆動するICが接続される。
【0019】短絡線を削り取った後、液晶表示パネル1
を駆動させて検査を行うには、ゲート端子およびソース
端子1本ごとにコネクタピンを接続して行う方法と、ゲ
ート端子およびソース端子にそれぞれ接続される複数の
信号入力端子を有する検査用フレキシブル基板を用いて
行う方法とがある。
【0020】図10において、液晶表示パネル21は、
液晶表示パネル1から短絡線14a,14b,14cを
削り取ったものであり、図8と同一の構成要素には同一
の参照符を付す。
【0021】ゲート信号線用フレキシブル基板22は、
信号入力用端子24a,24b,25と、接続用端子D
1,D2,…,Dn(総称するときは参照符Dを用い
る)と、接続用端子E1とを備える。接続用端子Dは、
液晶表示パネル21に配列されている端子Aと同じ間隔
で配列されており、パネル21に基板22を貼付けたと
きに端子Aと電気的に接続される。信号入力用端子24
aは、フレキシブル基板22上の配線によって接続用端
子Dのうち奇数番目の端子D1,D3,D5,…に共通
に接続されており、信号入力用端子24bは、フレキシ
ブル基板22上の配線によって接続用端子Dのうち残っ
た偶数番目の端子D2,D4,D6,…に共通に接続さ
れる。
【0022】接続用端子E1は、端子D1に対して、液
晶表示パネル21に配置された端子A1と端子C1の間
隔と同じ間隔をあけて配置されており、端子Dと端子A
とが電気的に接続されたときには、端子C1と電気的に
接続される。信号入力用端子25は、フレキシブル基板
22上の配線によって接続用端子E1に接続されてい
る。
【0023】ソース信号線用フレキシブル基板23は、
信号入力用端子26,27と、接続用端子F1,F2,
…,Fm(総称するときは参照符Fを用いる)と、接続
用端子E2,E3とを備える。接続用端子Fは、液晶表
示パネル21に設けられている端子Bと同じ間隔で配列
されており、液晶表示パネル21にフレキシブル基板2
3を貼付けたときに、端子Bと電気的に接続される。信
号入力用端子26は、フレキシブル基板23上の配線に
よって接続用端子Fとそれぞれ接続されている。
【0024】接続用端子E2は、端子F1に対して、液
晶表示パネル21に配置された端子B1と端子C2の間
隔と同じ間隔をあけて配置されており、同様に接続用端
子E3は、端子Fmに対して端子Bmと端子C3の間隔
と同じ間隔をあけて配置されている。そのため、端子F
と端子Bを電気的に接続したときには、端子E2は端子
C2と、端子E3は端子C3とそれぞれ電気的に接続す
る。
【0025】ゲート信号線用フレキシブル基板22の端
子Dと端子E1を、液晶表示パネル21の端子Aと端子
C1へ、それぞれの端子がずれないように貼合わせて電
気的に接続させる。また、ソース信号線用フレキシブル
基板23の端子Fと端子E2,E3を、液晶表示パネル
21の端子Bと端子C2,C3へ、それぞれの端子がず
れないように貼合わせて電気的に接続させる。
【0026】各フレキシブル基板22,23を液晶表示
パネル21に電気的に接続したので、信号入力用端子2
4a,24bから入力された信号は、端子Dを経て端子
Aからゲート信号線gへ与えられ、信号入力用端子26
から入力された信号は、端子Fを経て端子Bからソース
信号線sに与えられる。信号入力用端子25,27から
入力された信号は、端子Eを経て端子Cから対向電極9
に与えられる。
【0027】図9(1)に示される信号v1を入力端子
24aへ、図9(2)に示される信号v2を入力端子2
4bへそれぞれ入力する。この2つの信号は、検査用の
走査信号である。また、図9(3)に示される信号v3
は入力端子26から入力される検査用の表示信号であ
り、図9(4)に示される信号v4は入力端子25,2
7から入力される基準信号である。信号v1〜v4を入
力することにより、液晶表示パネル21を駆動させるこ
とができる。
【0028】各フレキシブル基板22,23を用いるこ
とで、短絡線を削り取った後でも液晶表示パネル21を
駆動させて目視による検査が行えるが、各端子同士を電
気的に接続させるには精密な位置合わせが必要となる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、一度短
絡線を削り取ってしまうと、検査や修正を簡単に行うこ
とができなくなる。なぜなら、パネルを駆動させて検査
を行うためには、信号を入力するためにゲート端子やソ
ース端子1本ごとにコネクタピンを接続しなければなら
なかったり、信号を一括して供給できる検査用基板を用
いる場合でも、検査用基板を液晶表示パネルに正確に貼
合わせなければ端子同士が電気的に接続せず、信号が供
給できないからである。
【0030】また、欠陥を発見し、修正を行うには、パ
ネル裏面からレーザ光を照射できる装置が必要となる
が、欠陥の位置を確認しながら修正を行うには両方の機
能を持った大掛かりな装置が必要となる。
【0031】本発明の目的は、外部から容易に検査用信
号を入力することができ、検査の際の手間を省くことが
できる液晶表示パネルおよびその検査方法を提供するこ
とである。
【0032】
【0033】
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明は、行列状に配列
される複数の絵素電極と、前記複数の絵素電極との間に
液晶層を介在させて配置される1つの共通電極と、各絵
素電極に個別に接続される複数のスイッチング素子と、
絵素電極の各列ごとに設けられ、前記スイッチング素子
を介して絵素電極に与えられる表示信号が供給される複
数のデータ信号線と、絵素電極の各行ごとに設けられ、
前記スイッチング素子を導通・遮断する走査信号が供給
される複数の走査信号線と、前記複数のデータ信号線に
個別に接続され、前記表示信号が入力される複数の表示
信号入力端子と、前記複数の走査信号線に個別に接続さ
れ、前記走査信号が入力される複数の走査信号入力端子
と、前記複数のデータ信号線に個別に接続される第1の
トランジスタ群と、奇数番目の絵素電極行に対応する走
査信号線に個別に接続される第2のトランジスタ群と、
偶数番目の絵素電極行に対応する走査信号線に個別に接
続される第3のトランジスタ群と、第1、第2および第
3トランジスタ群に共通に接続され、トランジスタを導
通・遮断する制御信号が入力される第1の検査用入力端
子と、前記第1のトランジスタ群に接続され、検査用の
表示信号が入力される第2の検査用入力端子と、前記第
2のトランジスタ群に接続され、検査用の走査信号が入
力される第3の検査用入力端子と、前記第3のトランジ
スタ群に接続され、検査用の走査信号が入力される第4
の検査用入力端子と、前記共通電極に接続され、基準信
号が入力される第5の検査用入力端子とを含み、前記第
1のトランジスタ群は前記表示信号入力端子側に配置さ
れるとともに、前記第2および第3トランジスタ群は前
記走査信号入力端子側に配置され、前記第1〜第5の検
査用入力端子は、前記表示信号入力端子と同一側であっ
て、かつ前記走査信号入力端子と同一側に配置されると
ともに、前記表示信号入力端子および前記走査信号入力
端子よりも大きく形成されることを特徴とする液晶表示
パネルである。
【0035】また本発明は、行列状に配列される複数の
絵素電極と、前記複数の絵素電極との間に液晶層を介在
させて配置される1つの共通電極と、各絵素電極に個別
に接続される複数のスイッチング素子と、絵素電極の各
列ごとに設けられ、前記スイッチング素子を介して絵素
電極に与えられる表示信号が供給される複数のデータ信
号線と、絵素電極の各行ごとに設けられ、前記スイッチ
ング素子を導通・遮断する走査信号が供給される複数の
走査信号線と、前記複数のデータ信号線に個別に接続さ
れ、前記表示信号が入力される複数の表示信号入力端子
と、前記複数の走査信号線に個別に接続され、前記走査
信号が入力される複数の走査信号入力端子と、前記複数
のデータ信号線に個別に接続される第1のトランジスタ
群と、奇数番目の絵素電極行に対応する走査信号線に個
別に接続される第2のトランジスタ群と、偶数番目の絵
素電極行に対応する走査信号線に個別に接続される第3
のトランジスタ群と、第1、第2および第3トランジス
タ群に共通に接続され、トランジスタ群を導通・遮断す
る制御信号が入力される第1の検査用入力端子と、前記
第1のトランジスタ群に接続され、検査用の表示信号が
入力される第2の検査用入力端子と、前記第2のトラン
ジスタ群に接続され、検査用の走査信号が入力される第
3の検査用入力端子と、前記第3のトランジスタ群に接
続され、検査用の走査信号が入力される第4の検査用入
力端子と、前記共通電極に接続され、基準信号が入力さ
れる第5の検査用入力端子とを含み、前記第1のトラン
ジスタ群は前記表示信号入力端子側に配置されるととも
に、前記第2および第3トランジスタ群は前記走査信号
入力端子側に配置され、前記第1〜第5の検査用入力端
子は、前記表示信号入力端子と同一側であって、かつ前
記走査信号入力端子と同一側に配置されるとともに、前
記表示信号入力端子および前記走査信号入力端子よりも
大きく形成される液晶表示パネルを準備し、第1の検査
用入力端子にトランジスタ群を導通させる制御信号を供
給し、第2の検査用入力端子に表示信号を供給するとと
もに、第5の検査用入力端子に基準信号を供給し、第3
および第4の検査用入力端子に異なるタイミングで走査
信号を供給して、液晶表示パネルを駆動させることを特
徴とする液晶表示パネルの検査方法である。
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【作用】本発明に従えば、液晶表示パネルには液晶層を
挟んで複数の絵素電極と1つの共通電極とが配置されて
いる。各絵素電極には、スイッチング素子と、スイッチ
ング素子を介して絵素電極に与えられる表示信号が供給
され、絵素電極の各列ごとに設けられている複数のデー
タ信号線と、スイッチング素子を導通・遮断する走査信
号が供給され、絵素電極の各行ごとに設けられている複
数の走査信号線とが接続されている。複数のデータ信号
線には、前記表示信号が入力される複数の表示信号入力
端子が個別に接続され、複数の走査信号線には、前記走
査信号が入力される複数の走査信号入力端子が個別に接
続される。さらに、前記液晶表示パネルには、3つのト
ランジスタ群と5つの検査用入力端子とが含まれてい
る。
【0041】前記3つのトランジスタ群として、各デー
タ信号線に個別に接続される第1のトランジスタ群と、
奇数番目の絵素電極行に対応する走査信号線に個別に接
続される第2のトランジスタ群と、偶数番目の絵素電極
行に対応する走査信号線に個別に接続される第3のトラ
ンジスタ群とが形成されている。第1のトランジスタ群
は前記表示信号入力端子側に配置され、第2および第3
のトランジスタ群は前記走査信号入力端子側に配置され
ている。
【0042】前記5つの検査用入力端子として、第1、
第2および第3トランジスタ群に共通に接続され、トラ
ンジスタを導通・遮断する制御信号が入力される第1の
検査用入力端子と、前記第1のトランジスタ群に接続さ
れ検査用の表示信号が入力される第2の検査用入力端子
と、前記第2のトランジスタ群に接続され検査用の走査
信号が入力される第3の検査用入力端子と、前記第3の
トランジスタ群に接続され検査用の走査信号が入力され
る第4の検査用入力端子と、共通電極に接続され基準信
号が入力される第5の検査用入力端子とが形成されてい
る。第1〜第5の検査用入力端子は、前記表示信号入力
端子と同一側であって、かつ前記走査信号入力端子と同
一側に形成されるとともに、前記表示信号入力端子およ
び前記走査信号入力端子よりも大きく形成されている。
【0043】したがって、絵素電極やスイッチング素子
に不良がないか検査するとき、検査信号を入力するため
の検査用入力端子が設けられているため信号の入力が容
易である。また、トランジスタ群を介して検査用入力端
子が形成されているため、検査用入力端子から不所望な
信号が誤って入力されることがなく、液晶表示パネルの
誤動作を防止できる。さらに、第1の検査用入力端子に
入力される1つの制御信号で3つのトランジスタ群すべ
てを制御するので、消費電力の低減が可能である。ま
た、第1〜第5の検査用入力端子は、前記表示信号入力
端子および前記走査信号入力端子よりも大きく形成され
ているので、検査信号を入力するための端子を接続する
際の精密な位置合わせが不要となり、作業が簡単にな
る。さらに、第1〜第3のトランジスタ群はそれぞれ前
記表示信号入力端子側および走査信号入力端子側に配置
され、第1〜第5の入力端子は表示信号入力端子および
走査信号入力端子と同一側に配置されるので、反対側に
配置される場合に比べてトランジスタ群および検査用入
力端子を形成する基板の省スペース化を図ることができ
る。これによって、液晶表示パネルの小型化および軽量
化が可能となる。さらに、第1〜第5の検査用入力端子
と第1〜第3のトランジスタ群とが近接して配置されて
いるので、検査用入力端子とトランジスタ群とを接続す
る配線を短くできるため、検査信号の遅延などを防止で
き、適正な検査を行うことができる。
【0044】また本発明に従えば、第1の検査用入力端
子にトランジスタ群を導通する制御信号を入力すること
で第1、第2および第3トランジスタ群のトランジスタ
が導通する。第5の検査用入力端子に基準信号を入力し
て、共通電極を基準電位にする。第2の検査用入力端子
に表示信号として所定の映像信号を入力すると、表示信
号がデータ信号線に供給される。第3および第4の検査
用入力端子に走査信号を互いに異なるタイミングで入力
すると、走査信号が走査信号線に供給され、各絵素電極
に接続されているスイッチング素子が導通状態になる。
これによって、データ信号線から表示信号が絵素電極へ
印加され、絵素電極と共通電極との間に所定の電位差が
生じ、液晶層の液晶が駆動される。
【0045】したがって、表示信号入力端子および走査
信号入力端子の1本ずつに検査信号入力用の端子を接続
しなくても、検査用入力端子に検査信号を入力すること
で液晶表示パネルを駆動でき、目視の検査を容易に行う
ことができる。
【0046】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である液晶表示パ
ネル51の電気的構成を示す等価回路図であり、図2は
図1に示される一絵素部60の拡大図である。図2は図
1の一部であり対応する構成には同一の参照符を付す。
【0047】液晶表示パネル51は、複数(本実施例で
は5)のゲート信号線g1,g2,g3,…,g5(総
称するときは参照符gを用いる)と、複数(本実施例で
は6)のソース信号線s1,s2,s3,…,s6(総
称するときは参照符sを用いる)と、複数(本実施例で
は30)の絵素部60と、走査信号入力端子p1〜p5
と、表示信号入力端子q1〜q6と、基準信号入力端子
rと、第1〜第5の検査用入力端子Z1〜Z5と、信号
線x1,x2,…,x7(総称するときは参照符xを用
いる)と、トランジスタ66a〜66e,67a〜67
fとを含む。
【0048】水平走査信号を供給するゲート信号線g
は、一定の間隔で平行に配線されており、データ信号を
供給するソース信号線sは、ゲート信号線gと直交する
ように一定の間隔で平行に配線されている。ソース信号
線sとゲート信号線gとは、互いに絶縁されていて直交
部分でも接触していない。
【0049】図2に示すように、絵素部60は、トラン
ジスタ61と、コンデンサ部分63と、絵素64とを含
む。ゲート信号線g1とソース信号線s1とが交差して
いる付近に、スイッチング素子であるトランジスタ61
が形成され、トランジスタ61のドレインDに絵素電極
62が、ゲートGにゲート信号線g1が、ソースSにソ
ース信号線s1がそれぞれ接続されている。ドレインD
とゲート信号線g2との間に形成されるコンデンサ部分
63は、絵素64から放電される電荷を補って表示を安
定させる働きをする。コンデンサ部分63の持つ容量を
補助容量と称する。
【0050】絵素64は、電気的に等価であるコンデン
サとして示されている。トランジスタ61のドレインD
側に接続されているコンデンサの一方側電極が絵素電極
62であり、コンデンサの内部にあたるのが液晶層54
であり、コンデンサの他方側電極が対向電極59であ
る。対向電極59は、予め定める基準電位、たとえばグ
ランド電位(0V)に設定される。
【0051】図1に示される走査信号入力端子p1,p
2,…,p5(総称するときは参照符pを用いる)は、
ゲート信号線gの長手方向の一方端部に接続されてお
り、ゲート信号線駆動用ICが接続される端子である。
また、表示信号入力端子q1,q2,…,q6(総称す
るときは参照符qを用いる)は、ソース信号線sの長手
方向の一方端部に接続されており、ソース信号線駆動用
のICが接続される端子である。基準信号入力端子r
は、基準信号が入力される端子であり、対向電極59に
接続されており、表示信号入力端子qに隣接して平行に
設けられている。
【0052】液晶表示パネル51を構成する透光性基板
の周縁部近傍表面に第1〜第5の検査用入力端子Z1〜
Z5が互いに近接して配置されている。それぞれの検査
用入力端子に、信号線xが接続されている。信号線x
1,x2,x3は、全てのゲート信号線gと直交するよ
うに配線され、信号線x1は第1の検査用入力端子Z1
に、信号線x2は第2の検査用入力端子Z2に、信号線
x3は第3の検査用入力端子Z3にそれぞれ接続されて
いる。信号線x4,x5は、全てのソース信号線sと直
交するように配線され、信号線x4は第4の検査用入力
端子Z4に、信号線x5は信号線x1とともに第1の検
査用入力端子Z1にそれぞれ接続されている。第5の検
査用入力端子Z5は、信号線x6によって対向電極59
(図1ではグランド電位で示す)と接続され、対向電極
59は信号線x7によって透光性基板上の基準信号入力
端子rと接続されている。
【0053】トランジスタ66a,66c,66eは、
ゲートが信号線x1に、ソースが信号線x2にそれぞれ
接続され、ドレインについてはトランジスタ66aはゲ
ート信号線g1に、トランジスタ66cはゲート信号線
g3に、トランジスタ66eはゲート信号線g5にそれ
ぞれ接続されている。トランジスタ66b,66dは、
ゲートが信号線x1に、ソースが信号線x3にそれぞれ
接続され、ドレインについてはトランジスタ66bはゲ
ート信号線g2に、トランジスタ66dはゲート信号線
g4にそれぞれ接続されている。
【0054】トランジスタ67a,67b,…,67f
は、ゲートが信号線x5に、ソースが信号線x4にそれ
ぞれ接続され、ドレインについてはソース信号線s1,
s2,…,s6にそれぞれ接続されている。
【0055】信号線x1,x5には、第1の検査用入力
端子Z1からトランジスタ群66,67を導通・遮断す
る制御信号が供給される。信号線x2には、第2の検査
用入力端子Z2からトランジスタ66a,66c,66
eを介して絵素部60へ送られる検査用の走査信号が供
給され、信号線x3には、第3の検査用入力端子Z3か
らトランジスタ66b,66dを介して絵素部60へ送
られる検査用の走査信号が供給される。信号線x4に
は、第4の検査用入力端子Z4からトランジスタ群67
を介して絵素部60へ与えられる検査用の表示信号が供
給される。
【0056】検査用入力端子Zは、他の端子p,q,r
より大きく形成される。したがって、検査信号を入力す
るための端子が接続しやすい。そのため、検査を行うと
き、それほど精密な位置合わせを必要としない。
【0057】図3は、液晶表示パネル51の断面図であ
る。液晶表示パネル51は、一対の基板部材52a,5
2bと、一対の基板部材52a,52bを所定の間隔を
あけてその周縁部近傍表面で貼合わせる封止部材53
と、一対の基板部材52a,52bと封止部材53とで
囲まれた空間内に液晶材料を注入して形成された液晶層
54とを含んで構成されている。
【0058】一方基板部材52aは、ガラス、プラスチ
ックなどから成る透光性基板55aと、透光性基板55
aの一方表面上に形成される所定の信号線パターン56
と、信号線パターン56を覆うパッシベーション膜57
と、パッシベーション膜57を覆う配向膜58とを含
む。信号線パターン56として、前述した基板上の各信
号線や絵素電極62、コンデンサ部分63、トランジス
タ群、端子などが形成されている。他方基板部材52b
は、透光性基板55bと、透光性基板55bの液晶層5
4側表面に形成される共通電極である対向電極59と、
対向電極59を覆うように形成される配向膜58bとを
含む。
【0059】基板部材52a,52bは、互いに配向膜
58a,58bが液晶層54を挟んで対向するように配
置されている。
【0060】図4は、液晶表示パネル51の平面図であ
り、図1と対応する構成には同一の参照符を付す。絵素
電極62は、矩形状の電極であり行列状に配置され、全
ての絵素電極62を覆うように対向電極59が配置され
ている。図4では、コンデンサ部分63は省略されてい
る。また、第5の検査用入力端子Z5が信号線x6によ
って対向電極59と接続されているのが示されている。
【0061】上述のように構成された液晶表示パネル5
1において、トランジスタ61の動作不良等が原因で発
生する表示欠陥を発見し、修正するために液晶表示パネ
ル51を実際に駆動させて検査を行う必要がある。
【0062】検査の手順は、先ず、第1の検査用入力端
子Z1からトランジスタ群66,67のそれぞれのゲー
トに制御信号(トランジスタを導通するオン電圧)を入
力しておき、第4の検査用入力端子Z4に所定の電位の
映像信号を入力する。次に、第2および第3の検査用入
力端子Z2,Z3から互いに異なったタイミングで走査
信号を入力し、液晶表示パネル51を駆動させる。駆動
させた状態で目視の検査を行い、不良があった場合には
液晶表示パネル51の底面側からレーザ光を照射し、短
絡箇所の切断や断線箇所の接続などの修正を行う。
【0063】偶数番目のゲート信号線と、奇数番目のゲ
ート信号線にタイミングをずらして走査信号を入力して
いるのは、コンデンサ部分63が両方の信号線が同電位
であると電荷を蓄積できないからである。図2で示され
るように、コンデンサ部分63は、ゲート信号線g1に
接続されているトランジスタ61のドレインと、ゲート
信号線g2とに接続されている。そのため、偶数番目の
ゲート信号線にオン電圧が印加されるときには、奇数番
目のゲート信号線にはオフ電圧を印加して両信号線の間
に電位差が生じるようにしなければならない。また奇数
番目のゲート信号線にオン電圧を印加したときには、偶
数番目のゲート信号線にはオフ電圧を印加して電位差が
生じるようにする。
【0064】なお、液晶表示パネル51には偏光板が装
着されていないが、検査の際には、検査装置によって液
晶表示パネル51の一方表面側と他方表面側とにそれぞ
れ偏光板を配置し、偏光板装着時と同じ状態にして行
う。液晶表示パネル51に偏光板を取付けた後の検査で
は、検査装置側の偏光板は必要ないので取除いて検査を
行う。
【0065】図5は、本実施例における液晶表示パネル
51の検査時に検査用入力端子Zに与える信号のタイミ
ングチャートである。図5(1)に示される信号v11
は、第1の検査用入力端子Z1から入力され信号線x1
と信号線x5に供給される。信号v11によってトラン
ジスタ群66,67の導通・遮断を制御できる。
【0066】図5(2)に示される信号v12は、第2
の検査用入力端子Z2から入力され奇数行目の絵素列に
対応したトランジスタ11を導通させたり、遮断させた
りする。図5(3)に示される信号v13は、第3の検
査用入力端子Z3から入力され偶数行目の絵素列に対応
したトランジスタ11を導通させたり、遮断させたりす
る。信号v12と信号v13は、ともに検査用の走査信
号である。
【0067】図5(4)に示される信号v14は、第4
の検査用入力端子Z4から入力される検査用の映像信号
であり、一定周期(フレーム周期)ごとに極性が反転す
る。
【0068】図5(5)に示される信号v15は、第5
の検査用入力端子Z5から入力され、対向電極59に与
えられる基準信号である。図5において、信号v15
は、対向電極59の基準電位として、グランド電位であ
る0Vより低く設定されている。これは、トランジスタ
61が導通状態から遮断状態になる瞬間に絵素電極62
の電位が電圧ΔVだけ下がるので、液晶に印加される電
圧を正負対称にするため、シフトした電圧ΔVだけ下げ
る必要があるからである。
【0069】タイミングチャートを参照して、時刻t1
0以降、信号v11はオン電圧が保持されるためトラン
ジスタ群66,67は、常時導通状態になる。時刻t1
0〜t11で信号v12がオン電圧になり、奇数行目の
絵素列に対応したトランジスタ11が導通する。これに
よって、奇数行目の絵素電極62にそれぞれ正極性の映
像信号が書込まれる。絵素電極62は、書込まれた映像
信号の電圧を次に信号v12がオン電圧になる時刻t1
5まで保持する。時刻t12〜t13で信号v13がオ
ン電圧になり、偶数行目の絵素列に対応したトランジス
タ11が導通する。これによって、偶数行目の絵素電極
62にそれぞれ正極性の映像信号が書込まれる。絵素電
極62は、書込まれた映像信号の電圧を次に信号v13
がオン電圧になる時刻t16まで保持する。
【0070】時刻t14で信号v14の極性が反転す
る。時刻t15〜t16で信号v12がオン電圧にな
り、奇数行目の絵素列に対応したトランジスタ11が導
通する。これによって、奇数行目の絵素電極62にそれ
ぞれ負極性の映像信号が書込まれる。絵素電極62は、
書込まれた映像信号の電圧を次に信号v12がオン電圧
になる時刻t19まで保持する。時刻t17〜t18で
信号v13がオン電圧になり、偶数行目の絵素列に対応
したトランジスタ11が導通する。これによって、偶数
行目の絵素電極62にそれぞれ負極性の映像信号が書込
まれる。絵素電極62は、書込まれた映像信号の電圧を
次に信号v13がオン電圧になる時刻t20まで保持す
る。
【0071】このように、信号v14は、一定周期(フ
レーム周期)ごとに極性反転し、その度に信号v12と
v13は異なるタイミングでオン電圧になり、絵素電極
62に書込みが行われる。以後、信号v14の極性が反
転するごとに同様の動作が繰返される。
【0072】図6は、液晶表示パネルを製造工程の進行
段階別に示したものである。図6(1)の段階の液晶表
示パネル71には、基板上の素子を静電気から守るため
に基板周縁部に短絡線72a,72b,72cが形成さ
れている。図6(2)の段階の液晶表示パネル51で
は、駆動回路が実装された基板を接続するために短絡線
72が削除されている。図6(3)の段階の液晶表示パ
ネル75には、ゲート信号線用の駆動回路76と、ソー
ス信号線用の駆動回路77の2つの駆動回路が接続され
ている。
【0073】検査用入力端子Zは、図6(1)の段階で
既に設けられており、駆動回路が接続された図6(3)
の段階でも削除されずに残っている。そのため、どの段
階の液晶表示パネルであっても検査用入力端子Zから信
号を入力するだけで検査を行うことができる。
【0074】以上のように本実施例によれば、予め設け
られた検査用入力端子から信号を入力するだけで、液晶
表示パネルを駆動することができるので検査が行い易
く、また同時に修正を行うにも大掛かりな装置を必要と
しない。
【0075】また、検査用入力端子Zは、基板周辺部に
配置されていて削除されないために、駆動回路等の接続
後でも駆動回路を用いることなく駆動させることがで
き、駆動回路を用いると与えることのできない検査用の
信号をいつでも入力できるので、不良原因の解析が行い
やすい。
【0076】また、液晶表示パネルの特性を安定させる
ために行われるエージング検査においても、検査用入力
端子に検査用基板または接続ピンを接続するだけで駆動
させることができるので、液晶表示パネルの端子全部を
覆う検査用基板を用いて検査を行う場合に比べて少ない
スペースで実施できる。これによって、より多くの液晶
表示パネルの検査を同時に行えるため、効率的でもあ
る。
【0077】なお、本実施例ではゲート信号線が5本、
ソース信号線が6本の場合の説明を行ったが、ゲート信
号線がn本、ソース信号線がm本の場合でもゲート信号
線およびソース信号線の増加によって制御用のトランジ
スタの数が増えるだけで、信号線xの数や検査用入力端
子Zの数は変わらないため、同様に適用できる。
【0078】また本実施例では、各トランジスタのソー
スをトランジスタ66a,66c,66eは信号線x2
に、トランジスタ66b,66dは信号線x3にとそれ
ぞれ接続していたが、トランジスタ66a,66c,6
6eが信号線x3と、トランジスタ66b,66dが信
号線x2と接続していても同様である。
【0079】また本実施例では、信号の制御にトランジ
スタを用いたが、同様の働きをする素子によって実現し
ても本発明の範囲内に属する。
【0080】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、絵素電極
やスイッチング素子に不良がないか検査するとき、それ
ぞれの信号線に検査用入力端子が設けられているため、
信号線1本ずつに個別に信号を供給する必要がなく、検
査用の信号を一括して入力できるので検査の際の手間が
省ける。
【0081】また、各検査用入力端子から一括して検査
用の信号を入力できるので、信号入力のため信号線1本
ごとに対応した端子を有する基板を用いなくても、検査
用入力端子に接続するだけで検査できるためスペースを
とらない。
【0082】さらに、検査用入力端子は、他の端子等の
形成・削除に影響を受けないので、どのような状態の液
晶表示パネルでも検査を行うことができる。たとえば、
素子等を静電気から保護する目的で作られる短絡線が削
除された後でも検査用入力端子に検査用の信号を入力す
るだけで検査が行える。また、たとえば駆動回路が接続
されていても、検査用入力端子に検査用の信号を入力す
るだけで検査が行える。さらに、絵素電極に直接検査用
の信号を入力できるので、駆動回路が接続されても絵素
電極を直接制御して検査を行うことができる。さらに、
第1の検査用入力端子に入力される1つの制御信号で3
つのトランジスタ群すべてを制御するので、消費電力の
低減が可能である。また、第1〜第5の検査用入力端子
は、前記表示信号入力端子および前記走査信号入力端子
よりも大きく形成されているので、検査信号を入力する
ための端子を接続する際の精密な位置合わせが不要とな
り、作業が簡単になる。さらに、第1〜第3のトランジ
スタ群はそれぞれ前記表示信号入力端子側および走査信
号入力端子側に配置され、第1〜第5の検査用入力端子
は表示信号入力端子および走査信号入力端子と同一側に
配置されるので、反対側に配置される場合に比べてトラ
ンジスタ群および検査用入力端子を形成する基板の省ス
ペース化を図ることができる。これによって、液晶表示
パネルの小型化および軽量化が可能となる。さらに、第
1〜第5の検査用入力端子と第1〜第3のトランジスタ
群とが近接して配置されているので、検査用入力端子と
トランジスタ群とを接続する配線を短くできるため、検
査信号の遅延などを防止でき、適正な検査を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である液晶表示パネル51の
電気的構成を示す等価回路図である。
【図2】図1に示される液晶表示パネル51の一絵素部
60の拡大図である。
【図3】本発明の一実施例である液晶表示パネル51の
断面図である。
【図4】本発明の一実施例である液晶表示パネル51の
平面図である。
【図5】本発明の一実施例である液晶表示パネル51の
検査を行う際、端子Zから入力される信号のタイミング
チャートである。
【図6】製造工程段階別の液晶表示パネルの平面図であ
る。
【図7】典型的な従来例であるTFT型液晶表示パネル
1の断面図である。
【図8】典型的な従来例であるTFT型液晶表示パネル
1の平面図である。
【図9】典型的な従来例であるTFT型液晶表示パネル
1の検査を行う際、入力される信号のタイミングチャー
トである。
【図10】短絡線を削除したTFT型液晶表示パネル1
と、検査用のフレキシブル基板とを示す平面図である。
【符号の説明】
51,71,75 液晶表示パネル 52a,52b 基板部材 53 封止部材 54 液晶層 55a,55b 透光性基板 56 信号線パターン 57 パッシベーション膜 58a,58b 配向膜 59 対向電極 61 トランジスタ 62 絵素電極 63 コンデンサ部 66a〜66e,67a〜67f トランジスタ 72 短絡線 76 ゲート信号線用駆動回路 77 ソース信号線用駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−82817(JP,A) 特開 昭60−2989(JP,A) 特開 平5−5897(JP,A) 特開 平5−307192(JP,A) 特開 平6−82836(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/00 G02F 1/133 550 G02F 1/1368 G09G 3/20 G01R 31/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行列状に配列される複数の絵素電極と、 前記複数の絵素電極との間に液晶層を介在させて配置さ
    れる1つの共通電極と、 各絵素電極に個別に接続される複数のスイッチング素子
    と、 絵素電極の各列ごとに設けられ、前記スイッチング素子
    を介して絵素電極に与えられる表示信号が供給される複
    数のデータ信号線と、 絵素電極の各行ごとに設けられ、前記スイッチング素子
    を導通・遮断する走査信号が供給される複数の走査信号
    線と、 前記複数のデータ信号線に個別に接続され、前記表示信
    号が入力される複数の表示信号入力端子と、 前記複数の走査信号線に個別に接続され、前記走査信号
    が入力される複数の走査信号入力端子と、 前記複数のデータ信号線に個別に接続される第1のトラ
    ンジスタ群と、 奇数番目の絵素電極行に対応する走査信号線に個別に接
    続される第2のトランジスタ群と、 偶数番目の絵素電極行に対応する走査信号線に個別に接
    続される第3のトランジスタ群と、 第1、第2および第3トランジスタ群に共通に接続さ
    れ、トランジスタを導通・遮断する制御信号が入力され
    る第1の検査用入力端子と、 前記第1のトランジスタ群に接続され、検査用の表示信
    号が入力される第2の検査用入力端子と、 前記第2のトランジスタ群に接続され、検査用の走査信
    号が入力される第3の検査用入力端子と、 前記第3のトランジスタ群に接続され、検査用の走査信
    号が入力される第4の検査用入力端子と、 前記共通電極に接続され、基準信号が入力される第5の
    検査用入力端子とを含み、 前記第1のトランジスタ群は前記表示信号入力端子側に
    配置されるとともに、前記第2および第3トランジスタ
    群は前記走査信号入力端子側に配置され、 前記第1〜第5の検査用入力端子は、前記表示信号入力
    端子と同一側であって、かつ前記走査信号入力端子と同
    一側に配置されるとともに、前記表示信号入力端子およ
    び前記走査信号入力端子よりも大きく形成されることを
    特徴とする液晶表示パネル。
  2. 【請求項2】 行列状に配列される複数の絵素電極と、 前記複数の絵素電極との間に液晶層を介在させて配置さ
    れる1つの共通電極と、 各絵素電極に個別に接続される複数のスイッチング素子
    と、 絵素電極の各列ごとに設けられ、前記スイッチング素子
    を介して絵素電極に与えられる表示信号が供給される複
    数のデータ信号線と、 絵素電極の各行ごとに設けられ、前記スイッチング素子
    を導通・遮断する走査信号が供給される複数の走査信号
    線と、 前記複数のデータ信号線に個別に接続され、前記表示信
    号が入力される複数の表示信号入力端子と、 前記複数の走査信号線に個別に接続され、前記走査信号
    が入力される複数の走査信号入力端子と、 前記複数のデータ信号線に個別に接続される第1のトラ
    ンジスタ群と、 奇数番目の絵素電極行に対応する走査信号線に個別に接
    続される第2のトランジスタ群と、 偶数番目の絵素電極行に対応する走査信号線に個別に接
    続される第3のトランジスタ群と、 第1、第2および第3トランジスタ群に共通に接続さ
    れ、トランジスタ群を導通・遮断する制御信号が入力さ
    れる第1の検査用入力端子と、 前記第1のトランジスタ群に接続され、検査用の表示信
    号が入力される第2の検査用入力端子と、 前記第2のトランジスタ群に接続され、検査用の走査信
    号が入力される第3の検査用入力端子と、 前記第3のトランジスタ群に接続され、検査用の走査信
    号が入力される第4の検査用入力端子と、 前記共通電極に接続され、基準信号が入力される第5の
    検査用入力端子とを含み、 前記第1のトランジスタ群は前記表示信号入力端子側に
    配置されるとともに、前記第2および第3トランジスタ
    群は前記走査信号入力端子側に配置され、 前記第1〜第5の検査用入力端子は、前記表示信号入力
    端子と同一側であって、かつ前記走査信号入力端子と同
    一側に配置されるとともに、前記表示信号入力端子およ
    び前記走査信号入力端子よりも大きく形成される液晶表
    示パネルを準備し、 第1の検査用入力端子にトランジスタ群を導通させる制
    御信号を供給し、 第2の検査用入力端子に表示信号を供給するとともに、
    第5の検査用入力端子に基準信号を供給し、 第3および第4の検査用入力端子に異なるタイミングで
    走査信号を供給して、液晶表示パネルを駆動させること
    を特徴とする液晶表示パネルの検査方法。
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