JP5594977B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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本発明は、有機ELディスプレイ装置等の画像表示装置に関する。
従来、発光層に注入された正孔と電子とが再結合することにより発光する有機EL(Electro Luminescence)素子を用いた画像表示装置が提案されている。画像表示装置として、例えば、アモルファスシリコン等で形成される薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;以下「TFT」という)と、有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode)等を有する画素回路をマトリックス状に配置したものがある。
また、画像表示装置の製造時には、画素回路の検査を行うことが一般的である。かかる検査については、従来、基板上に設けた検査用の検査パッドを用いて、画素回路の検査を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−292572号公報
ところで、上述した検査パッドは、検査時以外は利用されることはないため、検査時のみ有効となるようスイッチング素子を用いて、検査パッドと画素回路との接続及び切断が切り替えられる構成される。しかしながら、スイッチング素子としてTFTを用いた場合、オフ状態とするため一定の電圧をかけ続けると、スイッチング素子の特性に変化が生じ、画素回路自体に影響を及ぼす可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、検査パッドと画素回路とを接続するスイッチング素子の、画素回路への影響を抑制することが可能な画像表示装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の第1の態様に係る画像表示装置は、一方向に沿って配列される複数の画素回路と、前記複数の画素回路と共通に接続された制御線を介して、当該画素回路の各々に当該画素回路を駆動する駆動信号を供給する駆動制御回路と、前記制御線と接続され、オン状態又はオフ状態に切り替えられるスイッチング素子と、前記スイッチング素子と接続され、当該スイッチング素子のオン状態又はオフ状態を制御するための接続制御信号を出力する接続制御回路と、を備え、前記接続制御回路は、前記駆動制御回路から前記画素回路の各々に供給される前記駆動信号の電位が同電位となる期間、前記スイッチング素子をオン状態とすることを特徴とする。
また、本発明の第2の態様に係る画像表示装置において、前記一方向に沿って配列される複数の画素回路からなる画素回路群が複数配列されており、前記接続制御回路は、前記駆動制御回路から前記画素回路群毎に異なるタイミングで駆動信号が供給されている期間、前記スイッチング素子をオフ状態とすることを特徴とする。
また、本発明の第3の態様に係る画像表示装置において、前記制御線は、前記画素回路に画像信号を供給するタイミングを調整する走査線であって、前記接続制御回路は、前記画素回路の各々において、前記走査線が同期する期間中に、前記スイッチング素子をオン状態とすることを特徴とする。
また、本発明の第4の態様に係る画像表示装置において、前記制御線は、前記画素回路に当該画素回路の発光輝度に応じた画像信号を供給する画像信号線であって、前記接続制御回路は、前記画像信号線から前記画像信号が供給される書き込み期間以外の前記画像信号の電位が同電位となる期間に、前記スイッチング素子をオン状態とすることを特徴とする。
また、本発明の第5の態様に係る画像表示装置において、前記スイッチング素子のオン状態又はオフ状態への切り替えに係る閾値電圧が、前記接続制御回路から印加される電位に応じて変化することを特徴とする。
また、本発明の第6の態様に係る画像表示装置において、前記スイッチング素子は、アモルファスシリコンで形成される薄膜トランジスタであることを特徴とする。
本発明によれば、検査パッドと画素回路とを接続するスイッチング素子の、画素回路への影響を抑制することが可能な画像表示装置を提供することができる。
図1は、第1の実施形態に係る画像表示装置の1画素に対応する画素回路の構成例を示す図である。 図2は、図1に示した画像表示装置において、複数の画素回路で構成される画素回路群を示す図である。 図3は、図2に示す各画素回路群の駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。 図4は、第1の実施形態に係る画像表示装置の検査回路を示す図である。 図5は、図3に示したシーケンス図に、駆動IC実装後の検査制御線の駆動波形を追加した図である。 図6は、第2の実施形態に係る画像表示装置の1画素の対応する画素回路の構成例を示す図である。 図7は、図6に示した画像表示装置において、複数の画素回路で構成される画素回路群を示す図である。 図8は、図7に示す各画素回路群の駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。 図9は、第2の実施形態に係る画像表示装置の検査回路を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係る画像表示装置を詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像表示装置の1画素に対応する画素回路の構成例を示す図である。同図に示す画素回路は、有機EL素子OLED、駆動トランジスタTd、閾値電圧検出用トランジスタTth、保持容量Csを備えて構成される。この画素回路は、画像表示装置の表示部にマトリックス状に配列されている。なお、有機EL素子OLEDは、逆電圧印加時にコンデンサとして機能するため、図1ではこれを有機EL素子容量Coledとして等価的に表している。
図1において、有機EL素子OLEDは、アノード電極とカソード電極との間に有機EL素子OLEDの導通電圧以上の電位差が生じることにより、アノード電極とカソード電極との間の有機発光層に電流が流れ、流れる電流量に応じて当該有機発光層が発光する。具体的に、有機EL素子OLEDは、有機発光層に注入された正孔と電子とが再結合することによって光を生じる。
ここで、アノード電極としては、アルミニウム、銀等の金属或いはこれらの合金等を用いることができる。カソード電極としては、インジウム錫酸化膜(ITO)等の光透過性を有する導電材料、マグネシウム、銀、アルミニウム又はカルシウム等の材料等を用いることができる。
また、有機発光層としては、例えば、Alq3(トリス(8−キノリノラト)アルミニウム錯体)等の発光性の材料で構成される。発光効率を高めるために、トリス[ピリジニル−kN−フェニル−kC]イリジウム等の有機金属化合物又クマリン等の色素をドーパント材料として、正孔輸送性又は電子輸送性を有するホスト材料にドープして発光層を構成してもよい。発光層を構成するドーパント材料の濃度は、例えば、0.5質量%以上20質量%以下とする。正孔輸送性を有するホスト材料の例としては、α−NPD、TPD等がある。電子輸送性を有するホスト材料の例としては、ビス(2−メチル−8−キノリノラト)−4−(フェニルフェノラト)アルミニウム、1,4−フェニレンビス(トリフェニルシラン)、1,3−ビス(トリフェニルシリル)ベンゼン、1,3,5−トリ(9H−カルバゾール−9−イル)ベンゼン、CBP、Alq3又はSDPVBi等がある。なお、発光層の各層を構成する材料は、発する光の色に応じて、適当な材料が選択される。赤色の光を発するドーパント材料の例としては、トリス(1−フェニルイソキノリナト−C2,N)イリジウム又はDCJTB等がある。緑色の光を発するドーパント材料の例としては、トリス[ピリジニル−kN−フェニル−kC]イリジウム又はビス[2−(2−ベンゾオキサゾリル)フェノラト]亜鉛(II)等がある。青色の光を発するドーパント材料の例としては、ジスチリルアリーレン誘導体、ペリレン誘導体又はアゾメチン亜鉛錯体等がある。また、発光層は、1層構造に限られることはなく、複数層構造としてもよい。
駆動トランジスタTdは、ゲート電極・ソース電極間に与えられる電位差に応じて有機EL素子OLEDに流れる電流量を制御するためのドライバ素子である。また、閾値電圧検出用トランジスタTthは、自身がオン状態となったときに、駆動トランジスタTdのゲート電極とドレイン電極とを電気的に接続する。そして、閾値電圧検出用トランジスタTthは、有機EL素子容量Coledに蓄積した電荷を駆動トランジスタTdのゲート電極からドレイン電極に向かって流し、駆動トランジスタTdのゲート電極・ソース電極間の電位差を、当該駆動トランジスタTdの閾値電圧Vthに近づけるもしくは閾値電圧Vthとする機能(以下「Vth補償機能」という)を有している。
駆動トランジスタTd及び閾値電圧検出用トランジスタTthは、例えば、アモルファスシリコン等により形成される薄膜トランジスタ(TFT)である。なお、以下で参照する各図面において、各薄膜トランジスタのチャネル(n型またはp型)については、n型、p型のいずれのタイプを用いてもよいが、本実施形態ではn型のTFTを用いるものとする。
DD線11およびVSS線12は、有機EL素子OLEDや駆動トランジスタTdに対して、これらの各動作期間に応ずる所定の電位(可変電位)を付与する。また、制御線の一つとしての走査線13は、閾値電圧検出用トランジスタTthを制御するための駆動信号の一つである走査信号を供給する。また、制御線の一つとしての画像信号線14は、有機EL素子OLEDの発光輝度に対応する画像信号に比例した電荷を保持容量Csに供給する。
図2は、図1に示した画像表示装置において、複数の画素回路で構成される画素回路群を示す図である。なお、図2においては、有機EL素子OLED自体が有する有機EL素子容量Coledの図示を省略している。
図2に示すように、VDD線11、VSS線12及び走査線13は、画素回路群の行毎に共通に接続されており、その一端側が駆動制御回路としての駆動IC20に接続されている。また、画像信号線14は、画素回路群に共通に接続されており、その一端側が駆動IC20に接続されている。そして、駆動IC20によってVDD線11、VSS線12、走査線13及び画像信号線14の電位が制御されている。なお、本実施形態では、一つの駆動IC20に走査線13及び画像信号線14等の各線が接続されているが、走査線13が接続される駆動ICと、画像信号線14が接続される駆動ICとを別々に設ける形態であってもよい。
駆動IC20は、画素回路(画像表示装置)の駆動を行う駆動制御回路であって、例えば、演算回路、論理回路等を内部に含むICやカウンタ等の制御機器を用いて構成することができる。駆動IC20は、外部から入力される駆動信号の一つである画像信号や、この画像信号を画素回路(画像表示装置)に表示するための電源電圧(後述する−Vp、VDD、VgL、VgH、VdH等)を、画素回路に供給するタイミングを制御する。
つぎに、図2に示す画素回路群の動作について、図1及び図3を参照して説明する。ここで、図3は、図2に示す各画素回路群の駆動方法を説明するためのタイミングチャートであって、画素回路群を一括発光方式で発光制御する際の信号波形(駆動波形)を示している。一括発光方式とは、画像表示装置を構成する全ての画素回路を、同じタイミングで発光させる方式である。なお、図3において、“n”および“n+1”は、図2における各画素回路群を識別する行番号を示す。
図3に示すシーケンスは、駆動IC20の制御により実現されるものであって、CS初期化期間、準備期間、閾値電圧検出期間、書き込み期間、OLED初期化期間及び発光期間の6つの期間を1サイクルとしている。なお、1サイクルの期間内における各画素回路群の動作は書き込み期間を除き各行で同一であるため、ここでは、第n行の画素回路群に着目し、その動作を説明する。
また、本実施形態では、VDD線11及びVSS線12におけるゼロ電位を0Vとしているが、保持容量Csに蓄えられる電圧をオフセットする電圧(=電源線の基準電位)であればよく、これに限定されるものではない。また、画像信号線14の電位をゼロ電位としているが、これは画像信号が0階調のときの輝度を規定するための電位、即ち、画像信号線14の基準電位であればよく、これに限定されるものではない。
まず、CS初期化期間では、VDD線11が高電位(VDD)、VSS線12が高電位(VDD)、走査線13が高電位(VgH)、画像信号線14がゼロ電位(0V)とされる。この制御により、閾値電圧検出用トランジスタTthがオン、駆動トランジスタTdがオフとなり、VDD線11→有機EL素子OLED→閾値電圧検出用トランジスタTth→保持容量Csという経路で電流が流れ、保持容量Csに所定の基準電位が印加されることにより、保持容量Csの電位がリセットされる。
準備期間では、VDD線11が低電位(−Vp)、VSS線12がゼロ電位(0V)、走査線13が低電位(VgL)、画像信号線14が高電位(VdH)とされる。この制御により、閾値電圧検出用トランジスタTthがオフ、駆動トランジスタTdがオンとなり、VSS線12→駆動トランジスタTd→有機EL素子OLED(有機EL素子容量Coled)という経路で電流が流れ、有機EL素子容量Coledに電荷が蓄積される。
閾値電圧検出期間では、VDD線11がゼロ電位(0V)、走査線13が高電位(VgH)とされる一方で、VSS線12がゼロ電位(0V)、画像信号線14が高電位(VdH)の状態で維持される。この制御により、閾値電圧検出用トランジスタTthがオンとなり、駆動トランジスタTdのゲートとドレインとが接続される。また、保持容量Cs及び有機EL素子容量Coledに蓄積されていた電荷が放電され、保持容量Cs→閾値電圧検出用トランジスタTth→駆動トランジスタTd→VSS線12及び有機EL素子容量Coled→駆動トランジスタTd→VSS線12という両経路での電流が流れる。そして、駆動トランジスタTdのゲート・ソース間電圧Vgsが閾値電圧Vthに達すると、駆動トランジスタTdがオフとなり、結果的に、駆動トランジスタTdの閾値電圧Vthが検出される。なお、n型TFTの閾値電圧Vthは一般に正である。
書込み期間では、画像信号に対応する電位(以下、画像信号電位:Vdataという)を保持容量Csに蓄積することで、駆動トランジスタTdのゲート電位を画像信号に応じた電位に変化させることが行われる。より詳細には、VDD線11がゼロ電位(0V)に、VSS線12がゼロ電位(0V)にそれぞれ維持される。また、画像信号線14は、閾値電圧検出期間時の印加電位(VdH)から画像信号電位を差し引いた分の電位(VdH−Vdata)とされる。さらに、走査線13は、各行の画素回路群毎に異なるタイミングで所定の期間高電位(VgH)とされる。
この制御により、閾値電圧検出用トランジスタTthが所定の期間中オンとなり、有機EL素子容量Coledに蓄積された電荷が放電され、有機EL素子容量Coled→閾値電圧検出用トランジスタTth→保持容量Csという経路で電流が流れる。すなわち、有機EL素子容量Coledに蓄積されていた電荷が保持容量Csに移動する。この結果、保持容量Csには、画像信号電位(Vdata)に応じた電荷が蓄積される。
OLED初期化期間では、VDD線11及びVSS線12が低電位(−Vp)とされ、画像信号線14が高電位(VdH)とされる。一方、走査線13は低電位(VgL)の状態で維持される。このとき、閾値電圧検出用トランジスタTthがオフ、駆動トランジスタTdがオンとされ、有機EL素子容量Coled→駆動トランジスタTd→VSS線12という経路で電流が流れ、有機EL素子容量Coledに残存する電荷が放電される。
続く発光期間では、VDD線11が高電位(VDD)、VSS線12がゼロ電位(0V)とされ、走査線13及び画像信号線14は従前の状態が維持される。この制御により、駆動トランジスタTdのオン、閾値電圧検出用トランジスタTthのオフが継続される一方で、有機EL素子OLEDに順バイアスの電圧が印加されるので、VDD線11→有機EL素子OLED→駆動トランジスタTd→VSS線12という経路で電流が流れ、有機EL素子OLEDが発光する。
ところで、上述した画像表示装置を製造する際には、駆動IC20の実装前に画素回路の品質検査を行うことが一般的である。かかる検査を行うための検査回路として、本実施形態の画像表示装置は、図4に示す検査回路を備えている。図4に示すように、検査回路は、VDD線入力パッド31、VSS線入力パッド32、第1接続端子としての走査線入力パッド33及び第2接続端子としての画像信号線入力パッド34(34R、34G、34B)の各検査パッドと、検査制御パッド35と、当該検査制御パッド35に印加する接続制御信号を制御する接続制御回路としての検査回路駆動IC36とを有している。
DD線入力パッド31は、VDD線11に電圧を供給するための検査パッドであって、各画素回路のVDD線11と接続されている。VSS線入力パッド32は、VSS線12に電圧を供給するための検査パッドであって、各画素回路のVSS線12と接続されている。
走査線入力パッド33は、走査線13に電圧を供給するための検査パッドであって、Y軸用スイッチングトランジスタTyを介して各画素回路の走査線13と夫々接続されている。ここで、走査線入力パッド33及び走査線13は、スイッチング素子の一つとしてのY軸用スイッチングトランジスタTyのソース電極、ドレイン電極に夫々接続されており、当該Y軸用スイッチングトランジスタTyのゲート端子に印加される電圧に応じて、電気的に接続又は切断されるよう構成されている。
画像信号線入力パッド34は、画像信号線14に電圧を供給するための検査パッドであって、スイッチング素子の一つとしてのX軸用スイッチングトランジスタTxを介して各画素回路の画像信号線14と夫々接続されている。ここで、画像信号線入力パッド34及び画像信号線14は、X軸用スイッチングトランジスタTxのソース電極、ドレイン電極に夫々接続されており、当該X軸用スイッチングトランジスタTxのゲート端子に印加される電圧に応じて、電気的に接続又は切断されるよう構成されている。
なお、X軸用スイッチングトランジスタTx及びY軸用スイッチングトランジスタTyは、上述した駆動トランジスタTd、閾値電圧検出用トランジスタTthと同様に、例えば、アモルファスシリコン等により形成されるTFTである。
検査制御パッド35は、検査制御線351を介してX軸用スイッチングトランジスタTx及びY軸用スイッチングトランジスタTyのゲート電極に夫々接続されている。そして、検査制御パッド35は、検査回路駆動IC36から印加される電位に応じて、X軸用スイッチングトランジスタTx及びY軸用スイッチングトランジスタTyのオン状態又はオフ状態を切り替えることができるよう構成されている。
検査回路駆動IC36は、例えばスイッチング素子等を内部に含む駆動用IC等を用いて構成することができる。検査回路駆動IC36は、自己の内部で生成した電圧を検査制御パッド35に印加するタイミングを制御する。
具体的に、検査回路駆動IC36は、画素回路の検査時に高電位(VgH)を検査制御パッド35に印加することで、X軸用スイッチングトランジスタTx及びY軸用スイッチングトランジスタTyをオン状態とする。これにより、走査線入力パッド33と走査線13とが電気的に接続されるとともに、画像信号線14と画像信号線入力パッド34とが電気的に接続される。そして、VDD線入力パッド31、VSS線入力パッド32、走査線入力パッド33及び画像信号線入力パッド34の夫々に、図3に示した通常駆動時と同様の信号を入力することで画素回路が駆動される。なお、図4の検査回路では行単位での走査はできないため、全画素回路が同時に駆動される。
また、検査回路駆動IC36は、駆動IC20の実装後、検査制御パッド35に低電位(VgL)を印加することで、X軸用スイッチングトランジスタTx及びY軸用スイッチングトランジスタTyをオフ状態とする。これにより、走査線入力パッド33と走査線13とが電気的に分離されるとともに、画像信号線入力パッド34と画像信号線14とが電気的に分離される。
ところで、アモルファスシリコンで形成されるTFTはゲート電極に一定の電圧をかけ続けると閾値電圧が変化するという特性を有している。また、この特性は薄膜トランジスタに印加されるバイアスに依存し、正バイアスの場合には閾値電圧が増大し、負バイアスの場合には閾値電圧が減少する傾向がある。この閾値電圧の変化は、一般に負バイアスよりも正バイアスを印加した時の方が時間的に速く現出する。駆動トランジスタTdでは、上述した駆動シーケンスにおいて、負バイアスよりも正バイアスが印加される期間が長いため、閾値電圧Vthは初めから一貫して正の方に大きくなる。そのため、上述した駆動シーケンスでは、閾値電圧検出期間及びVth補償機能を設けることで、閾値電圧の変化に対応している。
一方、検査回路では、駆動IC20の実装後、検査パッド(走査線入力パッド33及び画像信号線入力パッド34)を画素回路から分離するため、X軸用スイッチングトランジスタTx及びY軸用スイッチングトランジスタTyに、負バイアスとなる低電位(VgL)が印加されることになる。この場合、低電位が常に印加され続けると上述したTFTの特性により閾値電圧は一貫して小さくなり、ついには負の値となる。これに伴い、X軸用スイッチングトランジスタTx及びY軸用スイッチングトランジスタTyへの低電位印加時に発生するリーク電流も増大するため、やがては走査線13や画像信号線14の電位に影響を及ぼし、画素回路の品質を低下させる要因となる。
そのため、本実施形態の検査回路駆動IC36では、駆動IC20の実装後、当該駆動IC20が制御する各期間開始のタイミングに基づき、検査制御パッド35に高電位(VgH)を所定の期間印加することで、X軸用スイッチングトランジスタTx及びY軸用スイッチングトランジスタTyの閾値電圧が負側に変化することを軽減或いは抑制する。検査回路駆動IC36では、駆動IC20が制御する以下、図5を参照して、検査回路駆動IC36の動作について説明する。
図5は、図3に示したタイミングチャートに、駆動IC20実装後の検査制御線351の駆動波形を追加した図である。なお、VDD線11、VSS線12、走査線13及び画像信号線14の駆動波形については、図3と同様であるため説明を省略する。
ここで、走査線13及び画像信号線14の各々について、画素回路群の行毎の駆動波形を比較すると、駆動波形が非同期となるのは書き込み期間だけであり、他の期間では同じ電位となっている。以下、この同電位となる期間を同電位期間という。この場合、検査制御線351を高電位(VdH)としたとき、即ち、X軸用スイッチングトランジスタTx及びY軸用スイッチングトランジスタTyをオンとしたときに画素回路に影響が及ぶのは、書き込み期間だけである。さらに、検査回路駆動IC36は、駆動IC20から画素回路群毎に異なるタイミングで駆動信号が供給されている期間、X軸用スイッチングトランジスタTx及びY軸用スイッチングトランジスタTyに、負バイアスとなる低電位(VgL)を印加し、X軸用スイッチングトランジスタTx及びY軸用スイッチングトランジスタTyをオフ状態とする。
そのため、検査制御線351は、駆動IC20が制御する各期間の開始タイミングに基づき、駆動波形が非同期となる期間、即ち書き込み期間を除く走査線13及び画像信号線14の同電位期間の何れかのタイミングで、検査制御パッド35に高電位(VgH)を所定時間印加する。
ここで、検査制御パッド35に高電位(VgH)を印加するタイミングは、図5に示したように、他の期間と比べて十分に長い発光期間中に行うことが好ましいが、この例に限らず、書き込み期間及び発光期間を除く他の同電位期間時に高電位(VgH)とする形態としてもよい。また、検査制御線351の高電位制御は1サイクル毎に行う形態としてもよいし、所定時間毎(例えば、10サイクルに1度)に行う形態としてもよい。
以上、本実施形態によれば、走査線13及び画像信号線14の各々について、駆動波形が同期する同電位期間に、検査制御線351を高電位(VdH)とすることができるため、画素回路への影響を抑えつつ、X軸用スイッチングトランジスタTx及びY軸用スイッチングトランジスタTyの閾値電圧が負側に変化してしまうことを軽減或いは抑制することができる。その結果、リーク電流の発生を防止することができるため、画素回路の品質を維持することが可能となる。
なお、本実施形態では、駆動IC20の実装後、検査回路駆動IC36が検査制御パッド35への電圧印可を制御する形態としたが、これに限らず、検査回路駆動IC36の機能を駆動IC20が具備することで、当該駆動IC20自体が検査制御パッド35への電圧印可を制御する形態としてもよい。
また、本実施形態では、同電位期間中に検査制御パッド35に高電位(VgH)を印加する形態としたが、これに限らず、ゼロ電位(0V)を印加することで閾値電圧の変化を軽減或いは抑制する形態としてもよい。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。なお、上述した第1の実施形態と同様の要素については、同一の符号を付与し説明を適宜省略する。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る画像表示装置の1画素の対応する画素回路の構成例を示す図である。同図に示す画素回路は、有機EL素子OLED、駆動トランジスタTd、閾値電圧検出用トランジスタTth、閾値電圧を保持する第1保持容量Cs1、画像信号電圧を保持する第2保持容量Cs2、画像信号電圧の印加を制御する第1スイッチングトランジスタTs、第2保持容量Cs2と並列に接続され、かつ、Tth制御線42にてオン状態又はオフ状態が制御される第2スイッチングトランジスタTmを備えて構成される。この画素回路は、画像表示装置の表示部にマトリックス状に配列されている。なお、有機EL素子OLEDは、逆電圧印加時にコンデンサとして機能するため、図6ではこれを有機EL素子容量Coledとして等価的に表している。
図6において、電源線41は、駆動トランジスタTdに所定電圧を供給する。Tth制御線42は、閾値電圧検出用トランジスタTth及び第2スイッチングトランジスタTmをオン状態又はオフ状態を制御するための信号を供給する。走査線43は、第1スイッチングトランジスタTsをオン状態又はオフ状態を制御するための信号を供給する。画像信号線44は、画像信号電圧を第2保持容量Cs2に供給する。また、接地線45は、低電位(例えば、ゼロ電位)と接続されている。
なお、図6では、有機EL素子OLEDに所定の電圧を供給するための構成として、高電位の電源線41と低電位の接地線45との間に有機EL素子OLEDを配するようにしているが、低電位側を電源線41に、高電位側を接地線45として固定電位にしたり、あるいは両者を駆動したりしてもよい。
図7は、図6に示した画像表示装置において、複数の画素回路で構成される画素回路群を示す図である。なお、図7においては、有機EL素子OLED自体が有する有機EL素子容量Coledの図示を省略している。
図7に示すように、電源線41、Tth制御線42、走査線43及び接地線45は、画素回路群の行毎に共通に接続されており、その一端側が駆動制御回路としての駆動IC50に接続されている。また、画像信号線44は、画素回路群に共通に接続されており、その一端側が駆動IC50に接続されている。そして、駆動IC50によって電源線41、Tth制御線42、走査線43、画像信号線44及び接地線45の電位が制御されている。なお、本実施形態では、一つの駆動IC50に走査線43及び画像信号線44等の各線が接続されているが、走査線43が接続される駆動ICと、画像信号線44が接続される駆動ICとを別々に設ける形態であってもよい。
ここで、駆動IC50は、画素回路(画像表示装置)の駆動を行う制御回路であって、例えば、演算回路、論理回路等を内部に含むICやカウンタ等の制御機器を用いて構成することができる。駆動IC50は、外部から入力される画像信号や、この画像信号を画素回路(画像表示装置)に表示するための電源電圧(後述する−Vp、VDD、VgL、VgH、VdH等)を、画素回路に供給するタイミングを制御する。
つぎに、図7に示す画素回路群の動作について、図6及び図8を参照して説明する。ここで、図8は、図7に示す各画素回路群の駆動方法を説明するためのタイミングチャートであって、画素回路群を順次発光方式で発光制御する際の信号波形(駆動波形)を示している。ここで、順次発光方式とは、各画素回路に対する画像信号電圧の書き込み制御および各画素回路の発光制御を同一の電源線または制御線に共通に接続された画素回路のグループ毎(本実施形態の場合、一行毎)に順次行う方式である。なお、図8において、“n”および“n+1”は、図7における各画素回路群を識別する行番号を示す。
図8に示すシーケンスは、駆動IC50の制御により実現されるものであって、準備期間、Cs1/Cs2初期化期間、閾値電圧検出期間、書き込み期間及び発光期間の5つの期間を1サイクルとし、各行毎にサイクルがずれている。なお、1サイクルの期間内における各画素回路群の動作は各行で同一であるため、ここでは、第n行の画素回路群に着目し、その動作を説明する。また、接地線45は、常に低電位であるため図示を省略している。
まず、準備期間では、電源線41が低電位(−Vp)、Tth制御線42が低電位(VgL)、走査線43が低電位(VgL)とされる。なお、画像信号線44の電位は任意である。ここで、任意とは、画像信号線14が如何なる電位を有していてもよいことを意味する。この制御により、閾値電圧検出用トランジスタTthがオフ、駆動トランジスタTdがオンとされる。その結果、接地線45→駆動トランジスタTd→有機EL素子容量Coled→電源線41という経路で電流が流れ、有機EL素子容量Coledに電荷が蓄積される。
s1/Cs2初期化期間では、電源線41の低電位および走査線43の低電位が維持される一方で、Tth制御線42が高電位(VgH)とされる。また、画像信号線44の電位は任意である。この制御により、駆動トランジスタTdオンの状態が継続されるとともに、駆動トランジスタTdのゲート電極とドレイン電極とが接続され、第1保持容量Cs1の電荷の一部が放電される。また、第2スイッチングトランジスタTmがオンとされることにより、第2保持容量Cs2に残存していた電荷も放電される。なお、駆動トランジスタTdオンの状態が継続していても、電源線41の電位が低電位(−Vp)の状態が継続しているので、有機EL素子容量Coledに蓄積されていた電荷については保持される。
閾値電圧検出期間では、電源線41がゼロ電位(0V)とされる一方で、Tth制御線42の高電位(VgH)、走査線43の低電位(VgL)が維持される。なお、画像信号線44の電位は、準備期間およびCs1/Cs2初期化期間と同様に任意である。この制御により、駆動トランジスタTdのソース電極に対するゲート電極の電位が駆動トランジスタTdの閾値電圧Vthに達するまで有機EL素子容量Coledに蓄積された電荷が放電され、駆動トランジスタTd→接地線45という経路で電流が流れる。そして、駆動トランジスタTdのゲート電極−ソース電極間の電位差が、駆動トランジスタTdの閾値電圧Vthに達すると、駆動トランジスタTdがオフとなる。なお、第2スイッチングトランジスタTmはオンの状態を継続しているため、第2保持容量Cs2には電荷が蓄積されない。
書き込み期間では、電源線41のゼロ電位(0V)が維持される一方で、Tth制御線42が低電位(VgL)とされる。また、走査線43による走査信号と画像信号線44による画像信号電圧が供給される。この制御により、第1スイッチングトランジスタTsがオンとなり、第1スイッチングトランジスタTs→第2保持容量Cs2→接地線45という経路で電流が流れ、第2保持容量Cs2には画像信号に応じた画像信号電圧が保持される。また、第2保持容量Cs2に画像信号電圧が書き込まれている際に有機EL素子容量Coledに蓄積されていた電荷が放電される。すなわち、この書き込み期間では、画像信号電圧の書き込み処理に併せてOLED初期化処理が行われることになる。
発光期間では、電源線41が高電位(VDD)とされる一方で、Tth制御線42の低電位(VgL)、走査線43の低電位(VgL)が維持される。また、画像信号線44の電位は、準備期間、Cs1/Cs2初期化期間及び閾値電圧検出期間と同様に任意である。このとき、駆動トランジスタTdの閾値電圧を保持する第1保持容量Cs1と画像信号電圧を保持する第2保持容量Cs2とが直列に接続され、両者の電圧の和が駆動トランジスタTdのゲート電極とソース電極との間に印加される。これにより、駆動トランジスタTdがオンとなり、有機EL素子OLED→駆動トランジスタTd→接地線45という経路で電流が流れ、有機EL素子OLEDが発光する。
次に、上述した第2の実施形態に係る画像表示装置の検査回路について説明する。第1の実施形態と同様、本実施形態の画像表示装置を製造する際においても、駆動IC50の実装前に画素回路の品質検査が行われる。かかる検査を行うための検査回路として、本実施形態の画像表示装置は、図9に示す検査回路を備えている。
ここで、図9は、第2の実施形態に係る画像表示装置の検査回路を示す図である。図9に示すように、検査回路は、電源線入力パッド61、Tth制御線入力パッド62、走査線入力パッド63、画像信号線入力パッド64(64R、64G、64B)及び接地線入力パッド65の各検査パッドと、X軸用検査制御パッド66、第1Y軸用検査制御パッド67及び第2Y軸用検査制御パッド68の各検査制御パッドと、当該検査制御パッドに印加する電位を制御する制御部としての検査回路駆動IC69とを有している。なお、本実施形態では、電源線入力パッド61、Tth制御線入力パッド62及び走査線入力パッド63の夫々が第1接続端子に対応している。
電源線入力パッド61は、第1制御線としての電源線41に電圧を供給するための検査パッドであって、スイッチング素子の一つとしての第1Y軸用スイッチングトランジスタTy1及び第2Y軸用スイッチングトランジスタTy2を介して、各画素回路の電源線41と夫々接続される。第1Y軸用スイッチングトランジスタTy1及び第2Y軸用スイッチングトランジスタTy2では、各々が有するドレイン電極及びソース電極のうち、ドレイン電極に電源線入力パッド61が接続され、ソース電極に電源線41が接続されている。つまり、第1Y軸用スイッチングトランジスタTy1及び第2Y軸用スイッチングトランジスタTy2のゲート端子に印加される電圧に応じて、電源線入力パッド61と電源線41とが電気的に接続又は切断されるよう構成されている。
th制御線入力パッド62は、Tth制御線42に電圧を供給するための検査パッドであって、スイッチング素子の一つとしての第3Y軸用スイッチングトランジスタTy3及び第4Y軸用スイッチングトランジスタTy4を介して各画素回路のTth制御線42と夫々接続される。第3Y軸用スイッチングトランジスタTy3及び第4Y軸用スイッチングトランジスタTy4では、各々が有するドレイン電極及びソース電極のうち、ドレイン電極にTth制御線入力パッド62が接続され、ソース電極にTth制御線42が接続されている。つまり、第3Y軸用スイッチングトランジスタTy3及び第4Y軸用スイッチングトランジスタTy4のゲート端子に印加される電圧に応じて、Tth制御線入力パッド62と電源線入力パッド61とが電気的に接続又は切断されるよう構成されている。
走査線入力パッド63は、走査線43に電圧を供給するための検査パッドであって、スイッチング素子の一つとしての第5Y軸用スイッチングトランジスタTy5及び第6Y軸用スイッチングトランジスタTy6を介して各画素回路の走査線43と夫々接続される。第5Y軸用スイッチングトランジスタTy5及び第6Y軸用スイッチングトランジスタTy6では、各々が有するドレイン電極及びソース電極のうち、ドレイン電極に走査線入力パッド63が接続され、ソース電極に走査線43が接続されている。つまり、第5Y軸用スイッチングトランジスタTy5及び第6Y軸用スイッチングトランジスタTy6のゲート端子に印加される電圧に応じて、走査線入力パッド63と走査線43とが電気的に接続又は切断されるよう構成されている。
画像信号線入力パッド64は、画像信号線14に電圧を供給するための検査パッドであって、X軸用スイッチングトランジスタTxを介して各画素回路の画像信号線14と夫々接続される。X軸用スイッチングトランジスタTxでは、ドレイン電極に画像信号線入力パッド64が接続され、ソース電極に画像信号線44が接続されている。つまり、X軸用スイッチングトランジスタTxのゲート端子に印加される電圧に応じて、画像信号線入力パッド64と画像信号線44とが電気的に接続又は切断されるよう構成されている。
なお、第1Y軸用スイッチングトランジスタTy1、第2Y軸用スイッチングトランジスタTy2、第3Y軸用スイッチングトランジスタTy3、第4Y軸用スイッチングトランジスタTy4、第5Y軸用スイッチングトランジスタTy5及び第6Y軸用スイッチングトランジスタTy6は、上述した駆動トランジスタTd、閾値電圧検出用トランジスタTthと同様に、例えば、TFTによって構成される。
接地線入力パッド65は、接地線45に電圧(低電位)を供給するための検査パッドであって、各画素回路の接地線45と接続されている。
X軸用検査制御パッド66は、X軸用検査制御線661を介してX軸用スイッチングトランジスタTxのゲート電極に夫々接続されており、検査回路駆動IC69から印加される電位に応じて、X軸用スイッチングトランジスタTxのオン状態又はオフ状態を切り替えることができるよう構成されている。
第1Y軸用検査制御パッド67は、第1Y軸用検査制御線671を介して第1Y軸用スイッチングトランジスタTy1、第3Y軸用スイッチングトランジスタTy3及び第5Y軸用スイッチングトランジスタTy5のゲート電極に夫々接続されており、接続制御回路としての検査回路駆動IC69から印加される電位に応じて、第1Y軸用スイッチングトランジスタTy1、第3Y軸用スイッチングトランジスタTy3及び第5Y軸用スイッチングトランジスタTy5のオン状態又はオフ状態を切り替えることができるよう構成されている。
第2Y軸用検査制御パッド68は、第2Y軸用検査制御線681を介して第2Y軸用スイッチングトランジスタTy2、第4Y軸用スイッチングトランジスタTy4及び第6Y軸用スイッチングトランジスタTy6のゲート電極に夫々接続されており、検査回路駆動IC69から印加される電位に応じて、第2Y軸用スイッチングトランジスタTy2、第4Y軸用スイッチングトランジスタTy4及び第6Y軸用スイッチングトランジスタTy6のオン状態又はオフ状態を切り替えることができるよう構成されている。
検査回路駆動IC69は、例えばスイッチング素子等を内部に含む駆動用IC等を用いて構成することができる。検査回路駆動IC69は、自己の内部で生成した電圧をX軸用検査制御パッド66、第1Y軸用検査制御パッド67及び第2Y軸用検査制御パッド68に印加するタイミングを制御する。
具体的に、検査回路駆動IC69は、画素回路の検査時において、各制御パッド(X軸用検査制御パッド66、第1Y軸用検査制御パッド67及び第2Y軸用検査制御パッド68)に高電位(VgH)を印加することで、X軸用スイッチングトランジスタTx及び各Y軸用スイッチングトランジスタ(Ty1〜Ty6)をオン状態とする。これにより、電源線入力パッド61と電源線41、Tth制御線入力パッド62とTth制御線42、走査線入力パッド63と走査線43、画像信号線入力パッド64と画像信号線44の夫々が電気的に接続される。そして、電源線41、Tth制御線42、走査線43、画像信号線44及び接地線45の夫々に、図8に示した通常駆動時と同様の信号を入力することで画素回路が駆動される。
また、検査回路駆動IC69は、駆動IC50の実装後、各制御パッド(X軸用検査制御パッド66、第1Y軸用検査制御パッド67及び第2Y軸用検査制御パッド68)に低電位(VgL)を印加することで、X軸用スイッチングトランジスタTx及び各Y軸用スイッチングトランジスタ(Ty1〜Ty6)をオフ状態とする。これにより、電源線入力パッド61と電源線41、Tth制御線入力パッド62とTth制御線42、走査線入力パッド63と走査線43、画像信号線入力パッド64と画像信号線44の夫々が電気的に分離される。
なお、本実施形態のスイッチング素子においても、上述したTFTの特性により、低電位(VgL)が印加され続けることで、閾値電圧が負側に変化するという問題が発生する。そのため、検査回路駆動IC69では、駆動IC50の実装後、当該駆動IC50が制御する各期間開始のタイミングに基づき、各検査制御パッドに高電位(VgH)又はゼロ電位(0V)を所定の期間印加することで、X軸用スイッチングトランジスタTx及びY軸用スイッチングトランジスタTyの閾値電圧が負側に変化することを軽減或いは抑制する。以下、検査回路駆動IC69の動作について説明する。
図7に示した画素回路群において、表示画面の上半分(1〜n行目迄)の電源線41、Tth制御線42及び走査線43を第1Y軸用検査制御線671で制御し、表示画面の下半分(n+1行目以降)の電源線41、Tth制御線42及び走査線43を第2Y軸用検査制御線681で制御する場合を考える。
本実施形態の画像表示装置は順次発光方式であるため、第1の実施形態で説明した一括駆動方式の画像表示装置とは異なり、全画素回路が一括で動作する期間は存在しない。そのため、上述した第1の実施形態の画像表示装置と同様に各検査制御パッドを制御することはできない。しかしながら、順次発光方式の画像表示装置では、1サイクル中の発光期間の比(デューティー)が所定値(例えば、50%)以上存在すると、表示画面の上半分の電源線41、Tth制御線42及び走査線43の夫々で同電位となる期間(同電位期間)が発生する。
そこで、検査回路駆動IC69は、表示画面の上半分の電源線41、Tth制御線42及び走査線43についての同電位期間中に、第1Y軸用検査制御パッド67に高電位を所定時間印加する。また、表示画面の下半分についても同様に同電位期間が存在するため、この同電位期間中に、第2Y軸用検査制御パッド68に高電位を所定時間印加する。なお、画像信号線44については、列方向の画素回路群で共通となるが、全画素回路で同電位となる期間は存在しないため、X軸用スイッチングトランジスタTxについては常に低電位となるよう制御するものとする。
これにより、各Y軸用スイッチングトランジスタ(Ty1〜Ty6)の閾値電圧が負側に変化することを軽減或いは抑制することができる。その結果、リーク電流の発生を防止することができるため、画素回路の品質を維持することが可能となる。
なお、本実施形態では、駆動IC50の実装後、検査回路駆動IC69が各検査制御パッドへの電圧印可を制御する形態としたが、これに限らず、検査回路駆動IC69の機能を駆動IC50が具備することで、当該駆動IC50自体が各検査制御パッドへの電圧印可を制御する形態としてもよい。
また、本実施形態では、同電位期間中に各検査制御パッドに高電位を印加する形態としたが、これに限らず、ゼロ電位(0V)を印加することで閾値電圧の変化を軽減或いは抑制する形態としてもよい。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲での種々の変更、置換、追加等が可能である。
以上のように、本発明に係る画像表示装置は、有機ELディスプレイ装置等の画像表示装置に有用であり、特に、検査回路を備えた画像表示装置に有用である。
11 VDD
12 VSS
13 走査線
14 画像信号線
20 駆動IC
31 VDD線入力パッド
32 VSS線入力パッド
33 走査線入力パッド
34 画像信号線入力パッド
35 検査制御パッド
351 検査制御線
36 検査回路駆動IC
41 電源線
42 Tth制御線
43 走査線
44 画像信号線
45 接地線
50 駆動IC
61 電源線入力パッド
62 Tth制御線入力パッド
63 走査線入力パッド
64 画像信号線入力パッド
65 接地線入力パッド
66 X軸用検査制御パッド
661 X軸用検査制御線
67 第1Y軸用検査制御パッド
671 第1Y軸用検査制御線
68 第2Y軸用検査制御パッド
681 第2Y軸用検査制御線
69 検査回路駆動IC
oled 有機EL素子容量
s 保持容量
s1 第1保持容量
s2 第2保持容量
OLED 有機EL素子
d 駆動トランジスタ
th 閾値電圧検出用トランジスタ
s 第1スイッチングトランジスタ
m 第2スイッチングトランジスタ
x X軸用スイッチングトランジスタ
y Y軸用スイッチングトランジスタ
y1 第1Y軸用スイッチングトランジスタ
y2 第2Y軸用スイッチングトランジスタ
y3 第3Y軸用スイッチングトランジスタ
y4 第4Y軸用スイッチングトランジスタ
y5 第5Y軸用スイッチングトランジスタ
y6 第6Y軸用スイッチングトランジスタ

Claims (6)

  1. 一方向に沿って配列される複数の画素回路と、
    前記複数の画素回路と共通に接続された制御線を介して、当該画素回路の各々に当該画素回路を駆動する駆動信号を供給する駆動制御回路と、
    前記制御線と、走査線入力パッド又は画像信号線入力パッド接続、オン状態又はオフ状態に切り替えられるスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子と接続され、当該スイッチング素子のオン状態又はオフ状態を制御するための接続制御信号を出力する接続制御回路と、
    を備え、
    前記接続制御回路は、前記駆動制御回路から前記画素回路の各々に供給される前記駆動信号の電位が同電位となる期間、前記スイッチング素子をオン状態とすることを特徴とする画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置において、
    前記一方向に沿って配列される複数の画素回路からなる画素回路群が複数配列されており、
    前記接続制御回路は、前記駆動制御回路から前記画素回路群毎に異なるタイミングで駆動信号が供給されている期間、前記スイッチング素子をオフ状態とすることを特徴とする画像表示装置。
  3. 請求項1に記載の画像表示装置において、
    前記制御線は、前記画素回路に画像信号を供給するタイミングを調整する走査線であって、
    前記接続制御回路は、前記画素回路の各々において、前記走査線の駆動波形が同期する同電位期間中に、前記スイッチング素子をオン状態とすることを特徴とする画像表示装置。
  4. 請求項1に記載の画像表示装置において、
    前記制御線は、前記画素回路に当該画素回路の発光輝度に応じた画像信号を供給する画像信号線であって、
    前記接続制御回路は、前記画像信号線から前記画像信号が供給される書き込み期間以外の前記画像信号の電位が同電位となる期間に、前記スイッチング素子をオン状態とすることを特徴とする画像表示装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の画像表示装置において、
    前記スイッチング素子のオン状態又はオフ状態への切り替えに係る閾値電圧が、前記接続制御回路から印加される電位に応じて変化することを特徴とする画像表示装置。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の画像表示装置において、
    前記スイッチング素子は、アモルファスシリコンで形成される薄膜トランジスタであることを特徴とする画像表示装置。
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