JP3247247B2 - ポリエステル系複合嵩高加工糸 - Google Patents

ポリエステル系複合嵩高加工糸

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,濃染効果に優れ,か
つ,適度なふくらみを有した織編物用の糸条として好適
なポリエステル系複合嵩高加工糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今の高級指向に伴い,フォーマルブラ
ック等に見られるような濃染効果に優れた差別化加工糸
が要望されている。このため,未延伸糸を延伸同時仮撚
加工する際,延伸倍率をできるだけ低くして仮撚加工を
施し,糸条の配向度を抑えて濃染効果を高めた加工糸を
得る方法も試みられている。
【0003】しかしながら,延伸倍率を低くすると,通
常のピンタイプ仮撚法では,バルーニングのために糸切
れが発生し,また,フリクションタイプでは,低張力に
伴い加撚効果が悪くなる等,操業面で難しく,低配向度
の仮撚捲縮加工糸を得るのが困難である。
【0004】そこで, ピンタイプやフリクションタイプ
に代わる施撚体として, 流体旋回ノズルを利用して仮撚
加工する方法も提案されており, 本発明者らも特開平4
- 214431号公報で,施撚体として流体旋回ノズルを用
い,未延伸糸を延伸せずに仮撚加工を施す方法を提案し
た。この方法では,低配向度で, 濃染効果に優れた仮撚
加工糸が得られるが,反面,仮撚数が少ないため低捲縮
加工糸となり,布帛にすると低捲縮加工糸特有の“テカ
リ”現象が発現し,濃染効果が半減されるという欠点が
あった。さらに,上記の方法で得られる低捲縮加工糸
は,延伸せずに仮撚加工を施したものであるから,製織
準備工程や製織時に受ける張力で糸条が伸びやすく,こ
のため,品質の安定した布帛を得ることができなかっ
た。
【0005】また,ポリエステル高配向未延伸糸に延伸
同時仮撚加工を施して得られる加工糸に流体噴射処理す
る方法も多数提案されている。しかしながら,これらの
方法で得られる加工糸は,交絡や緻密なループ毛羽を有
するため,集束性が向上して捲糸体からの解舒性がよく
なり,かつスパンライクなふくらみは得られるものの,
濃染効果がないという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来の問題を解決し,濃染効果に優れ,適度なふくらみを
有し,かつ品質の安定した織編物用の糸条として好適な
ポリエステル系複合嵩高加工糸を提供することを技術的
な課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは,上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果,捲縮を有する糸
条としてフイラメントの表面が特殊な形状を呈する糸条
を採用するとともに,高収縮性の延伸糸と混繊すれば,
布帛の“テカリ”現象が解消して染色布帛のL値が向上
し,しかも品質の安定した加工糸となることを知見して
本発明に到達した。
【0008】すなわち,本発明は,捲縮フイラメント糸
条Aと非捲縮の延伸糸条Bとが混繊され,ループ毛羽や
たるみを有するポリエステル交絡糸であって,糸条Aは
前記交絡糸の50重量%以上を占め,かつ,複屈折率(Δ
n)が 110×10-3以下の低配向度で,表面が凹凸形状も
しくは微細孔を有するフイラメントで構成されており,
糸条Bは糸条Aよりも熱水収縮率が5%以上大きく,さ
らに,交絡糸全体として10%伸長時の応力が 150g以上
の強力を有し,布帛の染色L値が11.0以下となる濃染性
を有することを特徴とするポリエステル系複合嵩高加工
糸を要旨とするものである。
【0009】以下,本発明について詳細に説明する。
【0010】本発明の嵩高加工糸は,捲縮フイラメント
糸条Aと非捲縮の延伸糸条Bとで構成され,糸条A,B
の各フイラメントが複雑に屈曲して混繊交絡し,糸条表
面にはループ毛羽やたるみを形成した形態を有するもの
である。このような糸条形態を呈することから,フイラ
メント間に空隙ができ,適度なふくらみを有するととも
に,ループ毛羽やたるみによってスパンライク感を表現
することができる。また,フイラメント間の複雑な内部
屈折によって外部への乱反射光が少なくなり,色の深み
が増し,濃染性が向上する効果が得られる。
【0011】さらに,本発明の特徴の1つは,糸条を構
成する捲縮フイラメント糸条Aが複屈折率(Δn) 110
×10-3以下, 好ましくは 100×10-3以下という低配向の
物性を有している点である。通常,未延伸糸に延伸同時
仮撚加工を行えば,複屈折率(Δn)が 150×10-3以上
の糸条となり,配向度が高くなって染料が繊維内部に入
り難くなり,濃染効果は期待できない。しかしながら,
糸条Aは複屈折率(Δn)が 110×10-3以下,つまり,
配向の進行を極力抑えた低配向度糸であるため,染料の
吸尽率が高く,濃染性が格段に向上しており,しかも糸
条Aは非捲縮の延伸糸条Bより5%以上低収縮性なの
で,染色等の熱処理で複合嵩高加工糸の表面側に位置す
るようになり,複合嵩高加工糸に濃染効果を付与するこ
とができる。
【0012】本発明の次の特徴は,糸条Aを構成するフ
イラメントの表面が微細な凹凸形状もしくはマイクロク
レータ状の微細孔を有している点である。本発明でいう
凹凸形状もしくは微細孔とは,μm単位の微小なものを
いい,単なる異形断面糸(三角断面,六角断面等)の断
面形状をいうものではない。なお,上記の表面形状は,
複合嵩高加工糸の段階で存在していてもよいが,製編織
した後,布帛の状態で形成してもよい。
【0013】複合嵩高加工糸の表面側に位置する糸条A
を構成するフイラメントが上記のような表面形状を呈す
るので,繊維表面に光を照射した場合,その不規則な表
面形状によって光は乱反射を繰り返し,繊維内部に吸収
されて外部への反射光が少なくなるという作用効果を奏
する。このため,布帛の“テカリ”が解消するととも
に,深みのある色相を表現することが可能となる。
【0014】上記した糸条Aは伸びやすい性質があり,
糸条Aを単独で使用すれば,後工程で受ける張力により
伸ばされ,糸条の配向が進んで濃染効果が半減するばか
りか品質が不安定な糸条となる。したがって, 本発明の
複合嵩高加工糸は, 糸条Aの伸びと伸びによる濃染性の
低下を防ぐために糸条Aと非捲縮の延伸糸条Bとを混
繊,交絡させたものである。糸条Aと糸条Bとを混繊,
交絡させた複合嵩高加工糸において,糸条Aは50重量%
以上,好ましくは60重量%以上を占めることが必要であ
り,糸条Aの構成比率が50重量%未満では濃染効果が低
下し,しかも“テカリ”を解消することが難しくなる。
【0015】また,糸条Aと混繊,交絡させる糸条Bの
熱水収縮率は,糸条Aよりも5%以上大きいことが必要
である。糸条Bの熱水収縮率を糸条Aよりも5%以上大
きくすることで,染色等の熱処理を受けると濃染性の糸
条Aが複合嵩高加工糸の表面側に浮き出て,混繊による
濃染効果の低減を防止するとともに,糸条のふくらみを
増幅することができる。
【0016】さらに,本発明の複合嵩高加工糸は,10%
伸長時の応力が 150g以上の強力を有していることが必
要である。10%伸長時の応力が 150g未満では,製織準
備工程や製織時に受ける張力で糸条が伸ばされ,品質の
安定した布帛が得られない。
【0017】上述したように,本発明の複合嵩高加工糸
は,糸条を構成するフイラメントの繊維特性と糸条形態
がもたらす相乗効果により,製編織して布帛にした後,
黒色染料で染色すれば, L値が11.0以下, 好ましくは1
0.0以下となる濃染性を有し,“テカリ”も解消され,
さらに,後工程で伸び難く,品質の安定した加工糸とな
る。
【0018】本発明において,糸条A及びBを形成する
ポリエステルとしては,ポリエチレンテレフタレート
(PET)又はPETを主成分とする共重合ポリエステ
ルが好ましい。
【0019】次に,本発明のポリエステル系複合嵩高加
工糸の製法例について説明する。
【0020】まず,捲縮フイラメント糸条A用の供給糸
となる未延伸糸は, 複屈折率 (Δn)が20×10-3〜80×
10-3のものを使用するのが好ましい。複屈折率(Δn)
が20×10-3未満では,物性の経時変化が著しくて品質に
バラツキが生じたり,仮撚加工時に融断するので好まし
くない。また,80×10-3を超えると,本発明の目的とす
る濃染性の加工糸が得られない。
【0021】前述したように,本発明の複合嵩高加工糸
は,糸条Aを構成するフイラメントの表面に凹凸形状も
しくは微細孔を有するものであるが,必ずしも供給糸そ
のものがこの形状である必要はなく,本発明の複合嵩高
加工糸とした時点もしくは布帛にして染色加工する前に
そのような表面形状になっていればよく,加工面から
は,後処理(アルカリ減量加工)で表面形状を変化させ
る方法が好ましい。
【0022】アルカリ等の溶剤で処理してフイラメント
の表面形状を変化させるには,溶解性の異なるポリマー
を複合紡糸法で紡糸し,易溶性成分を除去して異形化す
る方法や,ポリエステルの重合時又は紡糸時にポリエス
テルに対して不活性な微粒子を添加して紡糸し,アルカ
リ減量加工でこの微粒子を除去して微細孔を形成させる
方法等を採用することができる。
【0023】前者の易溶性成分を除去してフイラメント
の表面を凹凸形状に異形化する方法において,凹凸形状
の凸部の幅と高さは,数μm単位の微小なものが好まし
く,その数も15個以上で,多い方が好ましい。さらに,
凹凸部の配列分布やその形状は特に限定されるものでは
なく,例えば,図1に示すフイラメントの断面のよう
に,表面に凸部と凹部が交互にほぼ一様に分布し,凸部
の断面が長方形乃至ほぼ台形状を呈するもの等を採用す
ることができる。
【0024】また,後者の微粒子を除去する方法におい
ては,微粒子の含有量がポリエステルの1〜15重量%,
微粒子の粒径2μm以下のものが好ましいが,紡糸時に
トラブルを起こさない範囲であればよい。そして,この
フイラメント表面の微粒子をアルカリ減量加工で除去す
れば,マイクロクレータ状の微細孔を形成することがで
きる。上記で使用する微粒子の種類は特に限定されるも
のではないが,セラミックス類等の無機化合物,例え
ば,バリウム,カルシウム,マグネシウム,アルミニウ
ム等の酸化物,硫酸塩,炭酸塩,リン酸塩やシリカ等を
好適に用いることができる。
【0025】また, 非捲縮の延伸糸条Bは,糸条Aの物
性を考慮しつつ,本発明の複合嵩高加工糸の構成を満足
するように,繊度,強伸度,熱水収縮率等を勘案して選
択する必要があるが,強度5g/d,伸度30%以下のものが
好ましい。
【0026】次に,上記したフイラメントの表面に凹凸
形状もしくは微細孔を有する未延伸糸もしくは後処理
(アルカリ減量加工)で前記形状となる未延伸糸を糸条
A用の供給糸として用い,糸条Bとともに図2に示す製
造工程で本発明のポリエステル系複合嵩高加工糸を製造
する例について説明する。
【0027】図2において,未延伸糸1は,第1供給ロ
ーラ2で第1供給ローラ2と第1引取ローラ5の間の仮
撚加工域に供給され,流体旋回ノズル4で加撚され,ヒ
ータ3で熱セットされる。次いで,第1引取ローラ5を
経た糸条は,第2供給ローラ8で供給される糸条Bとと
もに流体噴射ノズル7で流体噴射加工が施され,次い
で,第2引取ローラ6を経てパッケージ9に捲き取られ
る。
【0028】上記のように,流体旋回ノズルで仮撚加工
を施すが,この際,未延伸糸を延伸することなく仮撚加
工を施すことで,複屈折率(Δn) 110×10-3以下の低
配向の捲縮フイラメント糸条Aとなる。そして,この糸
条Aと糸条Bとを流体噴射ノズルで流体処理して交絡と
ループ毛羽を付与し,本発明のポリエステル系複合嵩高
加工糸となる。
【0029】仮撚加工時の具体的な加工条件としては,
例えば, 加工速度300m/minの場合,オーバーフイード率
0〜10%,ヒータ温度 200〜 220℃, 仮撚係数 (仮撚数
×糸条デニール1/2) 12000〜15000,流体旋回ノズルの空
気圧力3〜5kg/cm2 が好ましい。また,流体処理の条
件としては,オーバーフイード率8〜15%,空気圧力5
〜7kg/cm2 が好ましい。
【0030】なお,本発明でいう染色布帛のL値は,次
のようにして測定する。まず,糸条を筒編地に編成し,
次いで,下記の染色処方で染色を行う。 <染色処方> 精 練 精 練 剤 : サンモールFL(日華化学社製) 2
g/リットル 温度×時間 : 80℃×20分 アルカリ減量 苛性ソーダ : 40g/リットル 温度×時間 : 98℃×30分 染 色 染 料 : ダイアニックスブラックHG−FS
15%o.w.f.(三菱化成社製) 助 剤 : ニッカサンソルトRZ−8F 0.5
g/リットル(日華化学社製) 酢 酸 0. 2cc/リットル 浴 比 : 1:50 温度×時間 : 135℃×30分 洗 浄 還元洗浄剤 : ビスノールP−70 5
g/リットル(一方社油脂工業社製) 温度×時間 : 80℃×20分
【0031】上記の染色処方で染色した筒編地を,マー
クベス社製MS−2020型分光光度計でその反射率を測定
し,CIE labの色差式から濃度指標を求めた値が
L値であり,L値は,その値が小さいほど深みのある色
となる。
【0032】
【実施例】次に,本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0033】実施例1 難溶出成分としてPETを,易溶出成分として5−ナト
リウムスルホイソフタル酸を2.5モル%と平均分子量が
7000のポリエチレングリコールを12重量%共重合したP
ETを用い,フイラメントの断面形状が,図1に示すよ
うに,繊維の円周上に易溶出成分が難溶出成分をギヤ形
状に複数分割した芯鞘構造糸になるように設計した紡糸
口金と,複合紡糸装置を用いて紡糸した。得られた複屈
折率(Δn)が60×10-3の未延伸糸(140d/48f)を捲縮
フイラメント糸条A用の供給糸として用い,他方,非捲
縮の延伸糸条Bとして,伸度25%, 強度5.5g/d, 熱水収
縮率9%のPET延伸糸(75d/24f)を用い, 図2の製造
工程に従い,表1の条件で仮撚加工と流体処理を施し
て,複合嵩高加工糸を得た。
【0034】得られた複合嵩高加工糸は,表1に示す物
性を有しており,糸条表面にループ毛羽やたるみを形成
した混繊交絡糸であった。この糸条を筒編地に編成した
後,常法によるアルカリ減量加工で糸条Aの易溶出成分
を除去して本発明の複合嵩高加工糸を得た。溶出後のフ
イラメント表面には,幅1μm, 高さ2.5 μmの凸部が
32個存在し,凹凸形状を有するものであった。その後,
筒編地を黒色染料で染色し,L値を測定したところ,L
値10.5で深みのある黒色を呈し,“テカリ”現象もな
く,濃染効果が優れたものであった。また,得られた加
工糸を製織準備工程や製織に供したところ,糸条が伸ば
されることがなく,品質の安定した布帛が得られた。
【0035】実施例2 微粒子として平均粒径0.2μmの炭酸カルシウムを5.5
重量%含有し,複屈折率(Δn)が56×10-3のPET未
延伸糸(110d/36f)を糸条A用の供給糸として用い,他
方,非捲縮の延伸糸条Bとして,伸度23%, 強度5.4g/
d, 熱水収縮率10%のPET延伸糸(50d/12f)を用い,
図2の製造工程に従い,表1の条件で加工して複合嵩高
加工糸を得た。
【0036】得られた複合嵩高加工糸は,表1に示す物
性を有しており,糸条の表面にループ毛羽を形成した混
繊交絡糸であり,この糸条を筒編後,実施例1と同様に
アルカリ減量加工と染色仕上げ加工を施した。アルカリ
減量後のフイラメント表面から微粒子が除去され,マイ
クロクレータ状の微細孔が無数に形成されており,染色
後のL値は10.3と低く,深色性が一段と向上したもので
あった。また,得られた加工糸を製織準備工程や製織に
供したところ,糸条が伸ばされることがなく,品質の安
定した布帛が得られた。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明によれば,糸条A, Bを構成する
フイラメントの特性 (物性と表面形状)と混繊交絡糸特
有の糸条形態との相乗効果によって,適度なふくらみと
濃染性に優れた深みのある布帛が得られるとともに,
“テカリ”現象もなく,かつ,品質が安定した,織編物
用の糸条として好適なポリエステル系複合嵩高加工糸を
提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリエステル系複合嵩高加工糸を構成
するフイラメント表面の一例を示す横断面模式図であ
る。
【図2】本発明のポリエステル系複合嵩高加工糸の製法
例を示す概略工程図である。
【符号の説明】
1 糸条A用の未延伸糸 3 ヒータ 4 流体旋回ノズル 7 流体噴射ノズル 8 パッケージ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D02G 1/18 D01F 6/62 D02G 3/00 - 3/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 捲縮フイラメント糸条Aと非捲縮の延伸
    糸条Bとが混繊され,ループ毛羽やたるみを有するポリ
    エステル交絡糸であって,糸条Aは前記交絡糸の50重量
    %以上を占め,かつ,複屈折率(Δn)が 110×10-3
    下の低配向度で,表面が凹凸形状もしくは微細孔を有す
    るフイラメントで構成されており,糸条Bは糸条Aより
    も熱水収縮率が5%以上大きく,さらに,交絡糸全体と
    して10%伸長時の応力が 150g以上の強力を有し,布帛
    の染色L値が11.0以下となる濃染性を有することを特徴
    とするポリエステル系複合嵩高加工糸。
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