JP3246943B2 - 本質的に鉄から成る針状強磁性金属粉末の安定化方法 - Google Patents
本質的に鉄から成る針状強磁性金属粉末の安定化方法Info
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- Hard Magnetic Materials (AREA)
Description
【0001】
【技術分野】本発明は本質的に鉄から成る針状強磁性金
属粉末を2段階で酸素含有不活性ガスと反応させること
により、酸化および腐蝕に対して安定化する方法に関す
るものである。
属粉末を2段階で酸素含有不活性ガスと反応させること
により、酸化および腐蝕に対して安定化する方法に関す
るものである。
【0002】
【従来技術】磁気記録媒体を製造するため、磁化可能材
料として単一磁区挙動を示す針状強磁性金属粉末を使用
することは公知である。改善された材料の研究開発は、
単位領域当たりの記録密度を少しでも高くしたいとの願
望に基づくものである。このことは磁性粉末容積がます
ます小さくなり、保磁力がいよいよ高くなりつつあるこ
とを意味する。磁性粉末の微細度は、実用的には、充分
な残留誘導および良好な磁気的、化学的安定性に対する
要件と均衡していなければならない。この要件との関連
で、高保磁力を有する金属粉末容積の下限は、0.6・
10-17 cm3である。しかしながら、この容積範囲の
金属粉末は発火性であることが知られている。
料として単一磁区挙動を示す針状強磁性金属粉末を使用
することは公知である。改善された材料の研究開発は、
単位領域当たりの記録密度を少しでも高くしたいとの願
望に基づくものである。このことは磁性粉末容積がます
ます小さくなり、保磁力がいよいよ高くなりつつあるこ
とを意味する。磁性粉末の微細度は、実用的には、充分
な残留誘導および良好な磁気的、化学的安定性に対する
要件と均衡していなければならない。この要件との関連
で、高保磁力を有する金属粉末容積の下限は、0.6・
10-17 cm3である。しかしながら、この容積範囲の
金属粉末は発火性であることが知られている。
【0003】しかしながら、このような発火性金属粉末
が、制御された酸化により酸化物層で粉末を被覆して安
定化され得ることも今や公知となっている。この制御酸
化は、当初少量の酸素を含有し、反応の進行過程で次第
に酸素濃度を高くする不活性ガスを、20℃から50℃
の温度で導通することにより行なわれ得る(西独特許出
願公開2028536号公報)。同様の方法は同221
2934号および2361539号各公報にも記載され
ている。しかしながら、これらの方法は酸化鉄被覆形成
の間の反応熱エンタルピーのために、反応熱がしかるべ
き伝熱法により除去可能とするように、一方においては
反応温度を、他方においては不活ガス中の酸素量を極め
て低くしなければならない欠点を有する。従ってこの方
法で行なわれる安定化は、一般的に極めて長い時間を必
要とする。さらに酸化物保護層は必ずしも充分に純粋で
はない。発火温度より僅かに低い高温で処理することに
より安定化に要する時間を比較的短くすることはできる
が、この反応制御は著しく臨界的であり、結果の再現性
は困難である。そこで不動化処理を2段階で行なうこと
も提案されている。オランダ国特許出願公開70189
10号公報は、第1不動化段階で温度が出発温度を30
℃以上超えず、第2不動化段階で許容最低温度を50
℃、最高温度を150℃とする、酸素含有不活性ガスに
よる、発火性強磁性金属粉末の不動化方法を開示してい
る。反応温度は酸素の計量により制御される。しかしな
がら、約70℃あるいはそれ以上の温度において行なう
上記方法も、制御が不充分であり、再現性が悪い欠点を
有する。
が、制御された酸化により酸化物層で粉末を被覆して安
定化され得ることも今や公知となっている。この制御酸
化は、当初少量の酸素を含有し、反応の進行過程で次第
に酸素濃度を高くする不活性ガスを、20℃から50℃
の温度で導通することにより行なわれ得る(西独特許出
願公開2028536号公報)。同様の方法は同221
2934号および2361539号各公報にも記載され
ている。しかしながら、これらの方法は酸化鉄被覆形成
の間の反応熱エンタルピーのために、反応熱がしかるべ
き伝熱法により除去可能とするように、一方においては
反応温度を、他方においては不活ガス中の酸素量を極め
て低くしなければならない欠点を有する。従ってこの方
法で行なわれる安定化は、一般的に極めて長い時間を必
要とする。さらに酸化物保護層は必ずしも充分に純粋で
はない。発火温度より僅かに低い高温で処理することに
より安定化に要する時間を比較的短くすることはできる
が、この反応制御は著しく臨界的であり、結果の再現性
は困難である。そこで不動化処理を2段階で行なうこと
も提案されている。オランダ国特許出願公開70189
10号公報は、第1不動化段階で温度が出発温度を30
℃以上超えず、第2不動化段階で許容最低温度を50
℃、最高温度を150℃とする、酸素含有不活性ガスに
よる、発火性強磁性金属粉末の不動化方法を開示してい
る。反応温度は酸素の計量により制御される。しかしな
がら、約70℃あるいはそれ以上の温度において行なう
上記方法も、制御が不充分であり、再現性が悪い欠点を
有する。
【0004】そこで本願発明の目的は、上記の欠点を解
消し 、 金属粉末表面に均斉かつ緻密な酸化物保護層を形
成することにより、酸化および腐蝕に対して著しく安定
な目的物をもたらす、再現性の良い、本質的に鉄から成
る針状強磁性金属粉末の安定化方法を提供することであ
る。
消し 、 金属粉末表面に均斉かつ緻密な酸化物保護層を形
成することにより、酸化および腐蝕に対して著しく安定
な目的物をもたらす、再現性の良い、本質的に鉄から成
る針状強磁性金属粉末の安定化方法を提供することであ
る。
【0005】
【発明の要約】しかるに上述の目的は、金属粉末を酸素
含有不活性ガスと2段階で、ただし第1段階における不
活性ガスの酸素含有量が2容量%を超えないようにし
て、反応させることにより、本質的に鉄から成る針状強
磁性金属粉末を、酸化および腐蝕に対して安定化する方
法において、相対湿度70から95%の水蒸気含有分お
よび10から20容積%の酸素含有分を有する酸素/不
活性ガス混合物を第2段階で使用することを特徴とする
方法により達成されることが本発明者らにより見出され
た。
含有不活性ガスと2段階で、ただし第1段階における不
活性ガスの酸素含有量が2容量%を超えないようにし
て、反応させることにより、本質的に鉄から成る針状強
磁性金属粉末を、酸化および腐蝕に対して安定化する方
法において、相対湿度70から95%の水蒸気含有分お
よび10から20容積%の酸素含有分を有する酸素/不
活性ガス混合物を第2段階で使用することを特徴とする
方法により達成されることが本発明者らにより見出され
た。
【0006】
【発明の構成】この本発明による新規方法を実施するた
め、公知の方法で製造された、本質的に鉄から成る発火
性の針状強磁性金属微細粉に、酸素含有不活性ガス流、
例えば空気/窒素混合ガス流を導通する。すなわち、ロ
ータリーキルン中において材料上にガスを給送し、ある
いは流動化ガスとして空気/窒素混合ガスを使用して慣
用の流動床濾法を実施する。この第1段階処理時間は9
0から240分間、ことに約120分間である。
め、公知の方法で製造された、本質的に鉄から成る発火
性の針状強磁性金属微細粉に、酸素含有不活性ガス流、
例えば空気/窒素混合ガス流を導通する。すなわち、ロ
ータリーキルン中において材料上にガスを給送し、ある
いは流動化ガスとして空気/窒素混合ガスを使用して慣
用の流動床濾法を実施する。この第1段階処理時間は9
0から240分間、ことに約120分間である。
【0007】次いで本願発明安定化方法の第2段階にお
いて、処理温度における70から95%の相対湿度に対
応する量の水蒸気を、酸素含有不活性ガス流 、 例えば、
酸素/窒素混合ガスに混和する。酸素分は10から20
容量%とする。
いて、処理温度における70から95%の相対湿度に対
応する量の水蒸気を、酸素含有不活性ガス流 、 例えば、
酸素/窒素混合ガスに混和する。酸素分は10から20
容量%とする。
【0008】本発明によるこの新規の安定化方法におい
て、2段階の処理は引き続いて行なわねばならない。さ
もないと第1段階処理で得られた金属粉末は再び発火性
を帯びるに至る。
て、2段階の処理は引き続いて行なわねばならない。さ
もないと第1段階処理で得られた金属粉末は再び発火性
を帯びるに至る。
【0009】この新規方法は、本質的に鉄から成り、わ
ずかに0.4重量%以下のニッケルを含有する針状強磁
性金属粉末の場合に特に有利に実施され得る。このよう
な強磁性金属粉末は、前述したように高い保磁力および
磁化を示す(西独特許出願公開3743039号)。こ
のような公知の金属粉末を本発明安定化方法により処理
するときは、120kA/m以上の保磁力、高湿高温雰
囲気(65℃、相対湿度90%)下における7日間の貯
蔵を経てわずかに15%以下のロスをもたらすに止まる
飽和磁化を示す。なおこの強磁性金属粉末は1重量%以
下の水分、0.4重量%以下のニッケル分を含有する。
ずかに0.4重量%以下のニッケルを含有する針状強磁
性金属粉末の場合に特に有利に実施され得る。このよう
な強磁性金属粉末は、前述したように高い保磁力および
磁化を示す(西独特許出願公開3743039号)。こ
のような公知の金属粉末を本発明安定化方法により処理
するときは、120kA/m以上の保磁力、高湿高温雰
囲気(65℃、相対湿度90%)下における7日間の貯
蔵を経てわずかに15%以下のロスをもたらすに止まる
飽和磁化を示す。なおこの強磁性金属粉末は1重量%以
下の水分、0.4重量%以下のニッケル分を含有する。
【0010】新規方法は強磁性金属微細粉の有効な安定
化をもたらす。この方法により、金属粉末は、ことに純
粋で均斉かつ緻密な酸化物層で被覆される。これは上述
した貯蔵テスト終了後においてなお維持された狭い反転
磁界分布(SFD)の値に現れている。
化をもたらす。この方法により、金属粉末は、ことに純
粋で均斉かつ緻密な酸化物層で被覆される。これは上述
した貯蔵テスト終了後においてなお維持された狭い反転
磁界分布(SFD)の値に現れている。
【0011】従ってこのようにして安定化された金属粉
末は、特に細心の注意を払うことなく処理されることが
でき、金属粉末記録媒体の製造のために極めて有利であ
る。
末は、特に細心の注意を払うことなく処理されることが
でき、金属粉末記録媒体の製造のために極めて有利であ
る。
【0012】以下の実施例により本願発明をさらに具体
的かつ詳細に説明するが、ρ=0.7g/cm3 の平均
密度における保磁力Hc (kA/m)、比残留磁化Mr
/ρおよび比飽和磁化Mm /ρ(nTm3 /g)は、4
00kA/mの磁場において振動磁力計により測定され
た。また反転磁界分布SFDはウイリアムズ/コムスト
ック法(AIP Conf.Proc.5(197
1)、738)により測定された。試料の安定性は、こ
れらを1週間の環境試験(65℃、相対湿度95%)に
附し、環境試験後の保磁力および比飽和磁化のロスの率
および反転磁界分布SFD * を計測して示す。
的かつ詳細に説明するが、ρ=0.7g/cm3 の平均
密度における保磁力Hc (kA/m)、比残留磁化Mr
/ρおよび比飽和磁化Mm /ρ(nTm3 /g)は、4
00kA/mの磁場において振動磁力計により測定され
た。また反転磁界分布SFDはウイリアムズ/コムスト
ック法(AIP Conf.Proc.5(197
1)、738)により測定された。試料の安定性は、こ
れらを1週間の環境試験(65℃、相対湿度95%)に
附し、環境試験後の保磁力および比飽和磁化のロスの率
および反転磁界分布SFD * を計測して示す。
【0013】実施例1 西独特許出願公開3743039号公報によるニッケル
を含有しないα−Fe2 O3 中間生成物の製造方法 撹拌器、ガス導通装置および還流冷却器を備えた恒温撹
拌容器において、1223gのFeSO4 ・7H2 Oを
軟水に溶解させて容積を6リットルとし、この溶液に9
5%濃度のピロ燐酸5.75gを添加した。溶液を加熱
して40℃とし、次いで14.8%濃度のNaOH 1
226ミリリットルを添加してFe2+の一部を水酸化物
として沈殿させた。上記温度を維持しながら沈殿物を空
気と接触させ、酸化させた。懸濁液のpH値が4以下に
下がってから、第1段階で形成されたα−FeOOH結
晶を結晶成長法により増大させた。結晶成長は70℃、
pH5.2で生起した。このpH値は26%濃度の水ガ
ラス35gをあらかじめ添加した14.8%濃度のNa
OHで継続的に測定してこの値に維持された。酸化反応
終了後、さらに26%濃度の水ガラス溶液27gをさら
に添加し、pH値を5.2とすることにより、金属粉末
の形状安定化処理を完了した。
を含有しないα−Fe2 O3 中間生成物の製造方法 撹拌器、ガス導通装置および還流冷却器を備えた恒温撹
拌容器において、1223gのFeSO4 ・7H2 Oを
軟水に溶解させて容積を6リットルとし、この溶液に9
5%濃度のピロ燐酸5.75gを添加した。溶液を加熱
して40℃とし、次いで14.8%濃度のNaOH 1
226ミリリットルを添加してFe2+の一部を水酸化物
として沈殿させた。上記温度を維持しながら沈殿物を空
気と接触させ、酸化させた。懸濁液のpH値が4以下に
下がってから、第1段階で形成されたα−FeOOH結
晶を結晶成長法により増大させた。結晶成長は70℃、
pH5.2で生起した。このpH値は26%濃度の水ガ
ラス35gをあらかじめ添加した14.8%濃度のNa
OHで継続的に測定してこの値に維持された。酸化反応
終了後、さらに26%濃度の水ガラス溶液27gをさら
に添加し、pH値を5.2とすることにより、金属粉末
の形状安定化処理を完了した。
【0014】このようにして製造されたα−FeOOH
粉末を母液から濾別し、硫酸塩がなくなるまで洗浄し、
乾燥した。次いでこれを脱水し、窒素雰囲気下、800
℃で90分加熱した。生成α−Fe2 O3 粉末は以下の
実施例における出発物質として使用された。
粉末を母液から濾別し、硫酸塩がなくなるまで洗浄し、
乾燥した。次いでこれを脱水し、窒素雰囲気下、800
℃で90分加熱した。生成α−Fe2 O3 粉末は以下の
実施例における出発物質として使用された。
【0015】実施例2 実施例1で得られたα−Fe2 O3 10gを450℃に
おいて6時間水素で還元した。窒素雰囲気下で室温まで
冷却して、この金属粉末に1.25容量%の酸素を含有
する窒素/空気混合物を90%導通することにより不動
化、すなわち安定化し、次いで直ちに65℃、相対湿度
95%の空気中において24時間処理することにより最
終的に安定化した。この実験を反覆し、得られた金属粉
末のデータを下表に掲記する。
おいて6時間水素で還元した。窒素雰囲気下で室温まで
冷却して、この金属粉末に1.25容量%の酸素を含有
する窒素/空気混合物を90%導通することにより不動
化、すなわち安定化し、次いで直ちに65℃、相対湿度
95%の空気中において24時間処理することにより最
終的に安定化した。この実験を反覆し、得られた金属粉
末のデータを下表に掲記する。
【0016】対比例1 相対湿度95%の空気中における安定化処理を省略した
ほかは、実施例2の処理を反覆した。得られた金属粉末
のデータを同じく下表に掲記する。
ほかは、実施例2の処理を反覆した。得られた金属粉末
のデータを同じく下表に掲記する。
【0017】対比例2 65℃、相対湿度95%の空気中ではなく、65℃の乾
燥空気中において安定化処理を行なったほかは、実施例
2と同様の処理を反覆した。得られた粉末は完全に酸化
されたγ−Fe2 O3 であった。
燥空気中において安定化処理を行なったほかは、実施例
2と同様の処理を反覆した。得られた粉末は完全に酸化
されたγ−Fe2 O3 であった。
【0018】対比例3 実施例2の処理と異なる不動化処理を次のようにして行
なった。第1段階において金属粉末を相対湿度95%の
窒素雰囲気下に65℃で2時間処理し、次いで第2段階
において4.2容量%の酸素を有する、同様に相対湿度
95%の空気/窒素混合ガスで処理した。これにより得
られた金属粉末のデータを下表に示す。
なった。第1段階において金属粉末を相対湿度95%の
窒素雰囲気下に65℃で2時間処理し、次いで第2段階
において4.2容量%の酸素を有する、同様に相対湿度
95%の空気/窒素混合ガスで処理した。これにより得
られた金属粉末のデータを下表に示す。
【0019】対比例4 不動化、すなわち安定化のため、ロータリーキルンに導
通する前に、実施例2において第1段階で使用されたガ
スを室温において水浴を経て給送することによりこれに
水蒸気を混合する以外は、実施例2と同様の処理を反覆
した。第2段階は第1段階で不動化処理された金属粉末
を窒素雰囲気下、300℃で1時間加熱した。これによ
り得られた金属粉末のデータを下表に示す。室温で1週
間貯蔵した後、自発的完全酸化により、γ−Fe2 O3
がもたらされた。
通する前に、実施例2において第1段階で使用されたガ
スを室温において水浴を経て給送することによりこれに
水蒸気を混合する以外は、実施例2と同様の処理を反覆
した。第2段階は第1段階で不動化処理された金属粉末
を窒素雰囲気下、300℃で1時間加熱した。これによ
り得られた金属粉末のデータを下表に示す。室温で1週
間貯蔵した後、自発的完全酸化により、γ−Fe2 O3
がもたらされた。
【0020】対比例5 第1段階における不動化のために使用するガス混合物が
4.2容量%の酸素を含有するものであったほかは、実
施例2の処理を反覆した。得られた金属粉末のデータは
下表に示される。 表 環境試験前の磁気特性 環境試験後の磁気特性 Hc Mm/ρ Mr/ρ SFD ΔMm/ ρ% ΔHc% SFD* ─────────────────────────────────── 実施例2 123.3 113.3 61.1 0.62 -10.5 -3.5 0.68 対比例1 122.1 136.4 73.8 0.64 環境試験後完全に酸化 対比例2 金属粉末は完全に酸化して γ−Fe2 O3 に酸化 対比例3 122.2 127.8 66.6 0.65 -16.7 -6.1 0.74 対比例4 119.1 145.9 77.9 0.64 -47.2 -49.5 - 対比例5 106.1 128.4 65.3 0.78 −
6.0 − 0.5 0.80
4.2容量%の酸素を含有するものであったほかは、実
施例2の処理を反覆した。得られた金属粉末のデータは
下表に示される。 表 環境試験前の磁気特性 環境試験後の磁気特性 Hc Mm/ρ Mr/ρ SFD ΔMm/ ρ% ΔHc% SFD* ─────────────────────────────────── 実施例2 123.3 113.3 61.1 0.62 -10.5 -3.5 0.68 対比例1 122.1 136.4 73.8 0.64 環境試験後完全に酸化 対比例2 金属粉末は完全に酸化して γ−Fe2 O3 に酸化 対比例3 122.2 127.8 66.6 0.65 -16.7 -6.1 0.74 対比例4 119.1 145.9 77.9 0.64 -47.2 -49.5 - 対比例5 106.1 128.4 65.3 0.78 −
6.0 − 0.5 0.80
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−128202(JP,A) 特開 平1−230702(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 1/032 - 1/08
Claims (2)
- 【請求項1】本質的に鉄から成る針状強磁性金属粉末を
酸素含有不活性ガスと2段階で反応させることにより、
前記金属粉末を酸化および腐蝕に対して安定化する方法
であって、 第1段階において、不安定な酸化物層で被覆された前記
金属粉末を得るために、前記金属粉末を、酸素含有量が
2容量%を超えない不活性ガスで処理し、 引き続き直ちに、 第2段階において、純粋で均斉かつ緻密な酸化物層で被
覆された前記金属粉末を得るために、前記第1段階で得
られた不安定な酸化物層で被覆された金属粉末を、 処理
温度における相対湿度70から95%の水蒸気含有分お
よび10から20容量%の酸素含有分を有する酸素/不
活性ガス混合物で処理することを特徴とする方法。 - 【請求項2】請求項1により得られる、0.4重量%よ
り少ないニッケル分を含有する、本質的に鉄から成る針
状強磁性金属粉末であって、120kA/mより大きい
保持力を有し、65℃、相対湿度95%における貯蔵7
日経過後の飽和磁化の減少が15%より少ないことを特
徴とする金属粉末。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4115426A DE4115426A1 (de) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | Verfahren zum stabilisieren von nadelfoermigen, im wesentlichen aus eisen bestehenden, ferromagnetischen metallpulvern |
DE4115426.6 | 1991-05-10 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05152114A JPH05152114A (ja) | 1993-06-18 |
JP3246943B2 true JP3246943B2 (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=6431474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10516292A Expired - Fee Related JP3246943B2 (ja) | 1991-05-10 | 1992-04-24 | 本質的に鉄から成る針状強磁性金属粉末の安定化方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5199998A (ja) |
EP (1) | EP0512309B1 (ja) |
JP (1) | JP3246943B2 (ja) |
DE (2) | DE4115426A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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