JP3246081B2 - 磁気ヘッドのライトドライバー回路 - Google Patents

磁気ヘッドのライトドライバー回路

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JP3246081B2
JP3246081B2 JP12980293A JP12980293A JP3246081B2 JP 3246081 B2 JP3246081 B2 JP 3246081B2 JP 12980293 A JP12980293 A JP 12980293A JP 12980293 A JP12980293 A JP 12980293A JP 3246081 B2 JP3246081 B2 JP 3246081B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデジタル信号の記録を行
う磁気ヘッドのライトドライバー回路に関する。
【0002】
【従来の技術】先ず、図10の等価回路を参照して、こ
の種の磁気ヘッドのライトドライバー回路(2端子磁気
ヘッド用ライトドライバー回路)の原理を説明する。4
個のスイッチング用トランジスタ(NPN形トランジス
タ)Q1〜Q4をブリッジ回路を構成するように接続さ
れる。そして、ブリッジ回路の1組の対角点間に電源電
圧を印加し、他の1組の対角点間に2端子磁気ヘッドH
を接続する。
【0003】トランジスタQ1、Q2の各コレクタ及び
接地間に、図示を省略するも、直流電圧が印加され、ト
ランジスタQ1、Q2の各エミッタに、トランジスタQ
3、Q4の各コレクタがそれぞれ接続され、トランジス
タQ3、Q4の各エミッタが定電流源IW を通じて接地
される。トランジスタQ1、Q3の接続中点と、トラン
ジスタQ2、Q4の接続中点との間に、磁気ヘッドH
びその付属回路CKの並列回路の両端の2端子X、Yが
接続される。
【0004】磁気ヘッドHの等価回路は、直流抵抗R2
及びインダクタンスL1の直列回路で表される。付属回
路CKの等価回路は、ダンピング抵抗(IC内蔵抵抗又
は外付け抵抗)R1のみ又はこれと差動容量(IC、磁
気ヘッドH等の容量)との並列回路で表される。尚、以
下の説明では付属回路CKはダンピング抵抗R1のみで
構成されるものとして説明する。
【0005】トランジスタQ1〜Q4のベースに印加さ
れる電圧S1〜S4が図示の極性のとき、トランジスタ
Q1、Q4がオフ、トランジスタQ2、Q3がオンと成
って、磁気ヘッドH及びダンピング抵抗R1の並列回路
に端子Yから端子Xへの電流が流れ、トランジスタQ1
〜Q4のベースに印加される電圧S1〜S4が図示の逆
の極性のとき、トランジスタQ1、Q4がオン、トラン
ジスタQ2、Q3がオフと成って、磁気ヘッドH及びダ
ンピング抵抗R1の並列回路に端子Xから端子Yへの電
流が流れる。
【0006】磁気ヘッドHの直流抵抗R2及びインダク
タンスL1の直列回路を流れる電流をI H 、ダンピング
抵抗R1を流れる電流をI D 、定電流源IW を流れる電
流をIW とすると、次の2式が成立する。但し、トラン
ジスタQ1〜Q4のベース電流は無視するものとする。R1・I D =R2・I H H +I D =I W これら2式から、ヘッド電流IH は次式のように表され
る。 IH =R1・IW /(R1+R2)
【0007】説明を簡単にするために、付属回路CKを
省略し、トランジスタQ1〜Q4をそれぞれ電流源I1
〜I4 で表すと、図10のライトドライバー回路は図1
1(A)のような回路で表すことができる。インダクタ
ンスLの両端a、bにおいて、それぞれ電流源I1 、I
3 が、電流源I2 、I4 が接続され、その両端a、bは
それぞれ同じコンダクタンス1Gを介して、直流電圧が
Eの同じ電圧源Eが接続されている。
【0008】このとき、定電流源I1 〜I4 の定電流I
1 〜I4 は図11(B)に示すように、0とIの間で変
化する。インダクタンスLの両端a、bの電圧a、b
は、図11(C)に示す如く、E及びE+V/2、E及
びE−V/2と変化し、ヘッド端子電圧vはa−bと成
る。インダクタンスLを流れるヘッド電流iは、図11
(D)に示すように、−I及び+Iと変化し、−Iから
+Iに立ち上がる時間tを以て立ち上がる。
【0009】ヘッド電流iが−Iから+Iに変化すると
き、インダクタンスLにはυ=Ldi/dt(ファラデ
ーの法則)より、 V=2L・I/T の逆起電力(F.B.P)が発生する。この式から立ち
上がり時間Tは、 T=2L・I/V で表される。この立ち上がり時間Tは、L、Iが小さい
程短く成り、又、Vが大きい程短く成るが、磁気ヘッド
の高密度記録のため、Vが大きく成るようにライトドラ
イバー回路のIC設計を行う。
【0010】次に、図12を参照して、磁気ヘッドのラ
イトドライバー回路の従来例を説明する。スイッチング
用の第1、第2、第3及び第4のトランジスタ(NPN
形トランジスタ)Q1、Q2、Q3及びQ4がブリッジ
回路を構成するように接続される。即ち、トランジスタ
Q1、Q2の各コレクタが互いに接続され、トランジス
タQ1、Q2の各エミッタがそれぞれトランジスタQ
3、Q4の各コレクタに接続され、トランジスタQ3、
Q4の各エミッタが互いに接続される。トランジスタQ
3、Q4の各エミッタが、定電流源IW を通じて接地さ
れる。
【0011】トランジスタQ1、Q2の各コレクタに動
作電圧V1(5V)が印加される。トランジスタQ1、
Q3の接続中点と、トランジスタQ2、Q4の接続中点
との間に、磁気ヘッドH及びその付属回路CKの並列回
の両端の2端子X、Yが接続される。
【0012】磁気ヘッドHの等価回路は、直流抵抗R2
及びインダクタンスL1の直列回路で表される。付属回
路CKの等価回路は、ダンピング抵抗(IC内蔵抵抗又
は外付け抵抗)R1で表される。
【0013】トランジスタQ1のベースに電圧V3が印
加される。トランジスタQ2のベースに電圧V5が印加
される。トランジスタQ3のベースに電圧V4が印加さ
れる。トランジスタQ4のベースには電圧V6が印加さ
れる。これら電圧V3、V5、V4及びV6は、入力デ
ジタル電圧に応じて変化する。
【0014】そして、逆起電力(F.B.P)によっ
て、トランジスタQ3、Q4が飽和しないようにするた
めのクランプ回路用トランジスタ(NPN形トランジス
タ)Q5、Q6が設けられる。トランジスタQ5、Q6
の各コレクタが、トランジスタQ1、Q2の各コレクタ
に共通に接続され、トランジスタQ5、Q6の各エミッ
タがトランジスタQ1、Q3の接続中点及びトランジス
タQ2、Q4の接続中点にそれぞれ接続され、トランジ
スタQ5、Q6の各ベースに共通に、バイアス電圧V2
が印加される。
【0015】図13にトランジスタQ1〜Q4を同時に
切換えた場合のライトドライバー回路の入力デジタル電
圧、即ち、トランジスタQ1〜Q4のベースBに印加さ
れる電圧V3、V5、V4、V6の変化状態示す。電圧
V3が5V、電圧V5が1.7V、電圧V4が1.2
V、電圧V6が1.5Vのとき、トランジスタQ1、Q
4がオン、トランジスタQ2、Q3がオフになる。この
ときは磁気ヘッドH及びダンピング抵抗R1の並列回路
に、一端Xから他端Yに向かってライト電流(定電流源
W の定電流I W に略等しい)が流れる。
【0016】又、電圧V3が1.7V、電圧V5が5
V、電圧V4が1.5V、電圧V6が1.2Vのとき、
トランジスタQ1、Q4がオフ、トランジスタQ2、Q
3がオンになる。このときは磁気ヘッドHに、他端Yか
ら一端Xに向かってライト電流(定電流源 W の定電流
W に略等しい)が流れる。
【0017】図14にトランジスタQ1〜Q4を同時に
切換えた場合のヘッド端子出力電圧、即ち、磁気ヘッド
及びダンピング抵抗R1の並列回路の両端X、Y、即
ち、トランジスタQ1、Q2の各エミッタEの電圧の変
化状態を示す。トランジスタQ1、Q4がオン、トラン
ジスタQ2、Q3がオフの状態から、トランジスタQ
1、Q4がオフ、トランジスタQ2、Q3がオンの状態
に変化した後、トランジスタQ2のエミッタEに、aで
示すように、上向きの逆起電力(F.B.P)が発生
し、bに示すように、トランジスタQ1のエミッタEの
電圧はトランジスタQ5によってクランプされる。
【0018】図15にトランジスタQ1〜Q4を同時に
切換えた場合のライトドライバー回路に流れる電流、即
ち、磁気ヘッドHの直流抵抗R2及びインダクタンスL
1の直列回路を流れる電流I H 、ダンピング抵抗R1を
流れる電流I D トランジスタQ1、Q2のエミッタE
の電流及びトランジスタQ3、Q4のコレクタCの電流
及びクランプ用トランジスタQ5のエミッタEに流れる
電流の変化を示す。トランジスタQ1、Q4がオン、ト
ランジスタQ2、Q3がオフの状態から、トランジスタ
Q1、Q4がオフ、トランジスタQ2、Q3がオンの状
態に変化した直後は、磁気ヘッドHに流れる電流は直ぐ
には切り換わらないので、その間はライト電流I1はト
ランジスタQ5、Q3を通じて流れ、トランジスタQ2
には電流が流れない。そして、トランジスタQ2に電流
が流れないために、aに示すように、ヘッド端子電圧を
低インピーダンスに抑えることができない。このため、
図14のaに示したように、トランジスタQ2のエミッ
タEに上向きの逆起電力(F.B.P)が発生する。
【0019】トランジスタQ1〜Q4を同時に切換える
場合は、この上向きの逆起電力(F.B.P)の発生に
よって、次の3つの問題点が生じる。上向きの逆起電
力(F.B.P)の発生期間は、トランジスタQ2のエ
ミッタEの電位が電気的に定まらない。トランジスタ
Q2のエミッタE−ベースB間、エミッタE−コレクタ
C間に高い電圧が掛かるため、トランジスタQ2が破壊
する可能性がある。上向きの逆起電力(F.B.P)
の発生によって、ヘッド電流波形が曲がってしまう。以
上のことは、トランジスタQ1についても同様である。
【0020】そこで、図16に示すように、トランジス
タQ1、Q2を同時に切換え、トランジスタQ3、Q4
を同時に切換えるが、トランジスタQ1、Q2の切換え
を、トランジスタQ3、Q4の切換えより3nSec だけ
早くした場合のライトドライバー回路の入力デジタル電
圧、即ち、トランジスタQ1〜Q4のベースBに印加さ
れる電圧V3、V5、V4、V6の変化状態示す。電圧
V3が5V、電圧V5が1.7V、電圧V4が1.2
V、電圧V6が1.5Vのときは、トランジスタQ1、
Q4がオン、トランジスタQ2、Q3がオフになる。
又、電圧V3が1.7V、電圧V5が5V、電圧V4が
1.2V、電圧V7が1.5Vのときは、トランジスタ
Q1がオフ、トランジスタQ4がオン、トランジスタQ
2がオン、トランジスタQ3がオフに成る。更に、電圧
V3が1.7V、電圧V5が5V、電圧V4が1.5
V、電圧V6が1.2Vのとき、トランジスタQ1、Q
4がオフ、トランジスタQ2、Q3がオンになる。
【0021】図17に、トランジスタQ1、Q2の切換
えを、トランジスタQ3、Q4の切換えより3nSec だ
け早くした場合のヘッド端子出力電圧、即ち、磁気ヘッ
ドH及びダンピング抵抗R2の並列回路の両端X、Yの
電圧、即ち、トランジスタQ1、Q2の各エミッタEの
電圧の変化状態を示す。この場合は、aに示す如く、ト
ランジスタQ2のエミッタEには、逆起電力(F.B.
P)は発生しないことが分かる。尚、トランジスタQ1
のエミッタEの電圧はトランジスタQ5によってクラン
プされる。
【0022】図18に、トランジスタQ1、Q2の切換
えを、トランジスタQ3、Q4の切換えより3nSec だ
け早くした場合のライトドライバー回路に流れる電流、
即ち、磁気ヘッドHの直流抵抗R2及びインダクタンス
L1の直列回路に流れる電流I H 、ダンピング抵抗R1
に流れる電流I D トランジスタQ1、Q2のエミッタ
Eの電流及びトランジスタQ3、Q4のコレクタCの電
流及びクランプ用トランジスタQ5のエミッタEに流れ
る電流の変化を示す。この場合は、ライト電流I1はト
ランジスタQ5、Q2からトランジスタQ4を通って流
れる。aに示す如く、トランジスタQ2に電流が流れて
いるため、ヘッド端子電圧を低インピーダンスに抑える
ことができ、上向きの逆起電力(F.B.P)は発生せ
ず、従って、上述の3つの問題点は解決される。
【0023】ところが、トランジスタQ1、Q2の切換
えを、トランジスタQ3、Q4の切換えより3nSec だ
け早くした場合は、次の2つの問題点が生じる。トラ
ンジスタQ3、Q4のベースに印加する電圧V4、V6
を、トランジスタQ2、Q1のベースに印加する電圧
、V3に対し遅延させる遅延手段を必要とする。その
遅延量はある程度の高精度が要求される。即ち、その遅
延量が小さ過ぎると上向きの逆起電力(F.B.P)が
発生し、大き過ぎるとヘッド電流波形が曲がってしま
う。高密度記録に不利に成る。即ち、トランジスタQ
3、Q4の切換えを、トランジスタQ1、Q2の切換え
より遅延させているので、インダクタンスL1が小さい
と、その遅延が目立ってしまう。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】かかる点に鑑み、本発
明は、簡単な構成にて、磁気ヘッドに流れる電流の向き
が変化するときに、磁気ヘッドの両端に、上向きの逆起
電力を発生する虞がなく、磁気ヘッドに流れる電流の切
換えを高速に行うことができ、しかも磁気ヘッドに流れ
る電流波形が曲がる虞のない磁気ヘッドのライトドライ
バー回路を提案しようとするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、スイッチング
用の第1、第2、第3及び第4のトランジスタQ1、Q
2、Q3及びQ4から成るブリッジ回路を有し、第1及
び第2のトランジスタQ1、Q2の接続中点並びに第3
及び第4のトランジスタQ3、Q4の接続中点間に定電
流源IWを介して動作電圧が印加され、第1及び第3の
トランジスタQ1、Q3の接続中点並びに第2及び第4
のトランジスタQ2、Q4の接続中点間に磁気ヘッドH
及びその付属回路CKの並列回路が接続され、第1及び
第4のトランジスタQ1、Q4の組並びに第2及び第3
のトランジスタQ2、Q3の組が、入力デジタル信号に
応じてオンオフするようにした磁気ヘッドのライトドラ
イバー回路において、磁気ヘッドH及びその付属回路C
Kの並列回路の一端及び他端間に接続された第1のダイ
オードD1及び第1のクランプ素子Q5の直列回路と、
磁気ヘッドH及びその付属回路CKの並列回路の他端及
び一端間に接続された第2のダイオードD2及び第2の
クランプ素子Q6の直列回路とを設けて成り、第1及び
第2のクランプ素子Q5、Q6によって、第1及び第4
のトランジスタQ1、Q4の組並びに第2及び第3のト
ランジスタQ2、Q3の組のオンオフによって、磁気ヘ
ッドH及びその付属回路CKの並列回路の両端に下向き
の極性で上記第3及び第4のトランジスタQ3、Q4を
飽和させる逆起電力が発生するのを防止すると共に、第
1及び第2のダイオードD1、D2によって、第1及び
第4のトランジスタQ1、Q4の組並びに第2及び第3
のトランジスタQ2、Q3の組のオンオフによって、磁
気ヘッドH及びその付属回路CKの並列回路の両端に他
の極性の逆起電力が発生するのを防止するようにしたも
のである。
【0026】
【作用】かかる本発明によれば、第1及び第2のクラン
プ素子Q5、Q6によって、第1及び第4のトランジス
タQ1、Q4の組並びに第2及び第3のトランジスタQ
2、Q3の組のオンオフによって、磁気ヘッドH及びそ
の付属回路CKの並列回路両端に下向きの極性で上記
第3及び第4のトランジスタQ3、Q4を飽和させる
起電力が発生するのが防止されると共に、第1及び第2
のダイオードD1、D2によって、第1及び第4のトラ
ンジスタQ1、Q4の組並びに第2及び第3のトランジ
スタQ2、Q3の組のオンオフによって磁気ヘッドH
びその付属回路CKの並列回路の両端に他の極性の逆起
電力が発生するのが防止される。
【0027】
【実施例】以下に、図1を参照して、本発明の実施例を
説明するも、図12の従来例と対応する部分には同一符
号を付して重複説明を省略する。磁気ヘッドH及びその
付属回路(ダンピング抵抗R1から成る)CKの並列回
の一端XにダイオードQ8のアノードを接続し、その
カソードをトランジスタQ6のコレクタに接続し、その
エミッタを磁気ヘッドH及びその付属回路CKの並列回
の他端Yに接続する。磁気ヘッドH及びその付属回路
CKの並列回路の他端YにダイオードQ7のアノードを
接続し、そのカソードをトランジスタQ5のコレクタに
接続し、そのエミッタを磁気ヘッドH及びその付属回路
CKの並列回路の一端Yに接続する。その他の構成は図
12の従来例と同様である。
【0028】図2にトランジスタQ1〜Q4を同時に切
換えた場合のライトドライバー回路の入力デジタル電
圧、即ち、トランジスタQ1〜Q4のベースBに印加さ
れる電圧V3、V5、V4、V6の変化状態示す。電圧
V3が5V、電圧V5が1.7V、電圧V4が1.2
V、電圧V6が1.5Vのとき、トランジスタQ1、Q
4がオン、トランジスタQ2、Q3がオフになる。この
ときは磁気ヘッドH及びその付属回路CKの並列回路
に、一端Xから他端Yに向かってライト電流(定電流源
I1の定電流に略等しい)が流れる。
【0029】又、電圧V3が1.7V、電圧V5が5
V、電圧V4が1.5V、電圧V6が1.2Vのとき、
トランジスタQ1、Q4がオフ、トランジスタQ2、Q
3がオンになる。このときは磁気ヘッドH及びその付属
回路CKの並列回路に、他端Yから一端Xに向かってラ
イト電流(定電流源I1の定電流に略等しい)が流れ
る。
【0030】図3ににトランジスタQ1〜Q4を同時に
切換えた場合のヘッド端子出力電圧、即ち、磁気ヘッド
及びその付属回路CKの並列回路の両端X、Y、即
ち、トランジスタQ1、Q2の各エミッタEの電圧の変
化状態を示す。トランジスタQ1、Q4がオン、トラン
ジスタQ2、Q3がオフの状態から、トランジスタQ
1、Q4がオフ、トランジスタQ2、Q3がオンの状態
に変化した後、トランジスタQ2のエミッタEに、aで
示すように、上向きの逆起電力(F.B.P)が発生せ
ず、bに示すように、トランジスタQ1のエミッタEの
電圧はトランジスタQ5によってクランプされる。
【0031】図4にトランジスタQ1〜Q4を同時に切
換えた場合のライトドライバー回路に流れる電流、即
ち、磁気ヘッドHの直流抵抗R2及びインダクタンスL
1の直列電流を流れる電流I H 、ダンピング抵抗R1を
流れる電流I D トランジスタQ1、Q2のエミッタE
の電流及びトランジスタQ3、Q4のコレクタCの電流
及びクランプ用トランジスタQ5のエミッタEに流れる
電流の変化を示す。トランジスタQ1、Q4がオン、ト
ランジスタQ2、Q3がオフの状態から、トランジスタ
Q1、Q4がオフ、トランジスタQ2、Q3がオンの状
態に変化した直後は、磁気ヘッドH及びその付属回路C
Kの並列回路に流れる電流は直ぐには切り換わらないの
で、その間はライト電流IW はトランジスタQ2、Q
5、Q3を通じて流れる。下向きの逆起電力(F.B.
P)によってトランジスタQ5がオンに成って、これに
電流が流れる。この電流はQ2によって与えられるの
で、このトランジスタQ2は強制的にオンに成る。トラ
ンジスタQ1、Q4がオン、トランジスタQ2、Q3が
オフの状態から、トランジスタQ1、Q4がオフ、トラ
ンジスタQ2、Q3がオンの状態に変化した直後に、ト
ランジスタQ2に電流が流れるため、磁気ヘッドH及び
その付属回路CKの並列回路の端子電圧を低インピーダ
ンスに抑えることができるので、逆起電力(F.B.
P)は発生しない。
【0032】トランジスタQ1〜Q4の切換え速度
いため、ヘッド電流の立ち上がり時間はdi/dt=υ
/Lのみで決定し、ヘッド電流波形もきれいに成る。従
って、高密度記録に有利である。
【0033】かくして、実施例(1)のライトドライバ
ー回路によれば、トランジスタQ5、Q6によって、ヘ
ッド電流切換え時に、ヘッド端子X又はYに下向きの逆
起電力(F.B.P)が発生してトランジスタQ3、Q
4が飽和するのが回避される。又、逆起電力(F.B.
P)によって、トランジスタQ5又はQ6がオンに成っ
たときは、反対側のヘッド端子Y又はXから電流を供給
することによって、トランジスタQ2、Q1をオンさ
せ、ヘッド端子X又はYを低インピーダンスに抑えるこ
とができ、上向きの逆起電力(F.B.P)は発生しな
いことに成る。
【0034】次に、図1の実施例(1)のライトドライ
バー回路において、トランジスタQ1、Q2を同時に切
換え、トランジスタQ3、Q4を同時に切換えるが、ト
ランジスタQ1、Q2の切換えを、トランジスタQ3、
Q4の切換えより2nSec だけ早くした場合を考える。
図5にこのときのライトドライバー回路の入力デジタル
電圧、即ち、即ち、トランジスタQ1〜Q4のベースB
に印加される電圧V3、V5、V4、V6の変化状態示
す。電圧V3が5V、電圧V5が1.7V、電圧V4が
1.2V、電圧V6が1.5Vのときは、トランジスタ
Q1、Q4がオン、トランジスタQ2、Q3がオフにな
る。又、電圧V3が1.7V、電圧V5が5V、電圧V
4が1.2V、電圧V6が1.5Vのときは、トランジ
スタQ1がオフ、トランジスタQ4がオン、トランジス
タQ2がオン、トランジスタQ3がオフに成る。更に、
電圧V3が1.7V、電圧V8が5V、電圧V4が1.
5V、電圧V6が1.2Vのとき、トランジスタQ1、
Q4がオフ、トランジスタQ2、Q3がオンになる。
【0035】図6に、トランジスタQ1、Q2の切換え
を、トランジスタQ3、Q4の切換えより2nSec だけ
早くした場合のヘッド端子出力電圧、即ち、磁気ヘッド
及びその付属回路CKの並列回路の両端X、Yの電
圧、即ち、トランジスタQ1、Q2の各エミッタEの電
圧の変化状態を示す。このように、トランジスタQ3、
Q4の切換えが遅いと、aに示す如く、トランジスタQ
1のベース電位に引きずられて、ヘッド端子電圧が低下
する。この電圧によって、トランジスタQ5、Q6が飽
和してしまう。この点を改善したのが、後述する図8の
実施例(2)である。
【0036】図7に、トランジスタQ1、Q2の切換え
を、トランジスタQ3、Q4の切換えより2nSec だけ
早くした場合のライトドライバー回路に流れる電流、即
ち、磁気ヘッドHの直流抵抗R2及びインダクタンスL
1の直列電流を流れる電流I H 、ダンピング抵抗R1を
流れる電流I D トランジスタQ1、Q2のエミッタE
の電流及びトランジスタQ3、Q4のコレクタCの電流
及びクランプ用トランジスタQ5のエミッタEに流れる
電流の変化を示す。この場合は、ライト電流I1はトラ
ンジスタQ5、Q2からトランジスタQ4を通って流れ
る。
【0037】次に、図8を参照して、実施例(2)を説
明するも、図1の実施例(1)と対応する部分には同一
符号を付して重複説明を省略する。クランプ用のトラン
ジスタ(NPN形トランジスタ)Q9、Q10を設け、
トランジスタQ9、Q10の各コレクタをトランジスタ
Q1、Q2の各コレクタに共通接続し、その各エミッタ
をそれぞれトランジスタQ5、Q6の各コレクタに接続
した場合である。そして、トランジスタQ9、Q10の
各ベースに共通にバイアス電圧V7(2.9V)を印加
している。
【0038】この実施例(2)によれば、クランプ用ト
ランジスタQ9、Q10を設けたことにより、トランジ
スタQ1、Q2の切換えに対し、トランジスタQ3、Q
の切換えが遅い場合に、ヘッド端子電圧が一瞬低下し
て、この電圧によってトランジスタトランジスタQ5、
Q6が飽和するを防止することができる。
【0039】この実施例(2)は、配線の引回しによっ
て、トランジスタQ1、Q2の切換えに対し、トランジ
スタQ4、Q5の切換えが遅くなる場合に有効である
が、トランジスタQ1〜Q4が同時に切換えられる場合
は、トランジスタQ9、Q10が働かないだけで、別に
問題はない。
【0040】次に、図9を参照して、実施例(3)を説
明する。これは図1の実施例(1)のクランプ用トラン
ジスタQ5、Q6の代わりに、クランプ用ダイオードを
設けた場合である。即ち、磁気ヘッドH及び付属回路C
Kの並列回路の端子X、Y間に端子X側はアノードと成
るように、ダイオードQ11、Q12、Q13の直列回
路を接続すると共に、端子Y、X間に端子Y側がアノー
ドと成るように、ダイオードQ14、Q15、Q15の
直列回路を接続する。
【0041】
【発明の効果】上述せる本発明によれば、本発明は、簡
単な構成にて、磁気ヘッドに流れる電流の向きが変化す
るときに、磁気ヘッドの両端に、上向きの逆起電力を
生する虞がなく、磁気ヘッドに流れる電流の切換えを高
速に行うことができ、しかも磁気ヘッドに流れる電流波
形が曲がる虞のない磁気ヘッドのライトドライバー回路
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例(1)のを示す回路図
【図2】実施例(1)の入力電圧を示す波形図
【図3】実施例(1)のヘッド端子出力電圧を示す波形
【図4】実施例(1)に流れる電流を示す波形図
【図5】実施例(1)の入力電圧を示す波形図
【図6】実施例(1)のヘッド端子出力電圧を示す波形
【図7】実施例(1)に流れる電流を示す波形図
【図8】実施例(2)を示す回路図
【図9】実施例(3)を示す回路図
【図10】2端子ヘッド用ライトドライバー回路の等価
回路を示す回路図
【図11】ヘッド端子出力電圧とヘッド電流を示す波形
【図12】従来例を示す回路図
【図13】従来例の入力電圧を示す波形図
【図14】従来例のヘッド端子出力電圧を示す波形図
【図15】従来例に流れる電流を示す波形図
【図16】従来例の入力電圧を示す波形図
【図17】従来例のヘッド端子出力電圧を示す波形図
【図18】従来例に流れる電流を示す波形図
【符号の説明】
Q1〜Q4 マトリックスを構成するスイッチング用トランジスタ Q5、Q6 クランプ用トランジスタ Q7、Q8 ダイオード H 磁気ヘッド IW 定電流源

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング用の第1、第2、第3及び
    第4のトランジスタから成るブリッジ回路を有し、上記
    第1及び第2のトランジスタの接続中点並びに上記第3
    及び第4のトランジスタの接続中点間に定電流源を介し
    て動作電圧が印加され、上記第1及び第3のトランジス
    タの接続中点並びに上記第2及び第4のトランジスタの
    接続中点間に磁気ヘッド及びその付属回路の並列回路
    接続され、上記第1及び第4のトランジスタの組並びに
    上記第2及び第3のトランジスタの組が、入力デジタル
    信号に応じてオンオフするようにした磁気ヘッドのライ
    トドライバー回路において、 上記磁気ヘッド及びその付属回路の並列回路の一端及び
    他端間に接続された第1のダイオード及び第1のクラン
    プ素子の直列回路と、 上記磁気ヘッド及びその付属回路の並列回路の他端及び
    一端間に第2のダイオード及び第2のクランプ素子の直
    列回路とを設けて成り、 上記第1及び第2のクランプ素子によって、上記第1及
    び第4のトランジスタの組並びに上記第2及び第3のト
    ランジスタの組のオンオフに基づいて、上記磁気ヘッド
    及びその付属回路の並列回路の両端に下向きの極性で上
    記第3及び第4のトランジスタを飽和させる逆起電力が
    発生するのを防止すると共に、上記第1及び第2のダイ
    オードによって、上記第1及び第4のトランジスタの組
    並びに上記第2及び第3のトランジスタの組のオンオフ
    に基づいて、上記磁気ヘッド及びその付属回路の並列回
    の両端に他の極性の逆起電力が発生するのを防止する
    ようにしたことを特徴とする磁気ヘッドのライトドライ
    バー回路。
  2. 【請求項2】 上記第1及び第2のクランプ素子はそれ
    ぞれトランジスタであることを特徴とする請求項1記載
    の磁気ヘッドのライトドライバー回路。
  3. 【請求項3】 上記第1及び第2のクランプ素子はそれ
    ぞれダイオードであることを特徴とする請求項1記載の
    磁気ヘッドのライトドライバー回路。
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