JP3246003B2 - 正特性サーミスタ素子 - Google Patents

正特性サーミスタ素子

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JP3246003B2
JP3246003B2 JP29979192A JP29979192A JP3246003B2 JP 3246003 B2 JP3246003 B2 JP 3246003B2 JP 29979192 A JP29979192 A JP 29979192A JP 29979192 A JP29979192 A JP 29979192A JP 3246003 B2 JP3246003 B2 JP 3246003B2
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semiconductor
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吉晶 阿部
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、正特性サーミスタ素子
(以下、PTC素子という)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、PTC素子としては、素子温
度の上昇に応じて抵抗値が増加するという正特性を有す
るチタン酸バリウム系の半導体磁器を利用して構成され
たものが一般的であり、図2で示すように、所定厚みを
有する円形平板状とされた半導体磁器1の両主表面上に
は、ニッケルなどからなるメッキ層2と、銀ペーストな
どをメッキ層2上に焼き付けてなる電極層3とが形成さ
れている。そして、この半導体磁器1の両表面上を覆う
メッキ層2を形成するにあたっては、半導体磁器1の全
面にわたるメッキ処理を行った後、この半導体磁器1の
周側面1a上に付着した不要なメッキ層のみを除去する
という手順が採用されており、この際における不要なメ
ッキ層は半導体磁器1の周方向に沿った研削処理によっ
て除去されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、PTC素子
においては、自己の有するフラッシュ耐圧特性(F耐圧
特性:突入電流に対する破壊特性)以上の突入電流が流
れると、図3で示すような層状割れといわれる破壊が生
じることが知られている。また、前記従来手順に従って
PTC素子を作成した場合には、半導体磁器1の周方向
に沿った研削処理によって不要なメッキ層を除去するこ
とが行われるため、メッキ層が除去された半導体磁器1
の周側面上には周方向に沿った無数の研削疵(図では、
細線で示す)が残ることになる結果、突入電流が流れた
際における層状割れが起こりやすくなり、PTC素子の
有するF耐圧特性が劣化することにもなっていた。
【0004】本発明は、このような不都合に鑑みて創案
されたものであって、F耐圧特性の劣化を防止して信頼
性の向上を図ることができるPTC素子の提供を目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるPTC素
子では、このような目的を達成するため、両主表面上に
メッキ層が形成された半導体磁器の周側面を前記メッキ
層と直交する向きに沿って研削処理している。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
するが、図1は本実施例にかかるPTC素子の外観形状
を簡略化して示す斜視図である。
【0007】このPTC素子は、所定厚みを有する円形
平板状とされたチタン酸バリウム系の半導体磁器1を備
えており、この半導体磁器1の両主表面上にはニッケル
などからなる所定厚みのメッキ層2が形成されている。
そして、この半導体磁器1の周側面1a上に付着してい
た不要なメッキ層(図示していない)は、その両主表面
上に形成されたメッキ層2と直交する向き、すなわち、
半導体磁器1の厚み方向に沿って研削処理されることに
よって除去されている。なお、図1中の細線は、メッキ
層が除去された半導体磁器1の周側面上に残った無数の
研削疵を示している。
【0008】ところで、これらのメッキ層2を形成する
にあたり、半導体磁器1の全面にわたるメッキ処理を行
ったうえで周側面1a上に付着したメッキ層のみを除去
するという手順が採用されるのは従来例と同様である。
そして、この半導体磁器1の厚み方向に沿った研削処理
を行うに際しては、図示していないが、予め所定枚数の
半導体磁器1を厚み方向に沿って重ね合わせたうえでワ
ックス(ろう材)を用いて固めた後、長い棒形状となっ
た半導体磁器1群を周方向に沿って回転させながら長手
方向に沿う側面を研削していくというような手法が採用
されることになる。さらに、このようにして形成された
メッキ層2それぞれ上に銀ペーストなどを焼き付けるこ
とによって電極層3を形成すると、PTC素子として完
成することになる。
【0009】つぎに、本発明の発明者が、上記構成とさ
れた本実施例にかかるPTC素子及び従来例構成とされ
たPTC素子それぞれの有する特性を対比すべくF耐圧
試験及び信頼性を評価するための低温断熱負荷試験を行
ってみたところ、表1で示すような試験結果が得られ
た。そこで、これらの特性対比試験について説明する。
まず、これらの試験に際しては、実施例品及び従来例品
のいずれにおいても半導体磁器1の組成が(Ba0・796
r0・200・004)Ti1・0053+0.0007MnO+0.
02SiO2であり、かつ、各PTC素子の焼き上げ後に
おけるサイズが直径14mm,厚み3mmであるものと
する一方、F耐圧試験における試料数を100個とし、
低温断熱負荷試験における試料数を10個としている。
また、低温断熱負荷試験時における設定条件は、AC1
40V,周囲温度−40℃,負荷抵抗0Ω,試験時間1
000hrとしている。なお、表1中のρ(Ω・cm)
は比抵抗値を示し、ΔR(%)は初期抵抗値に対する抵
抗変化率を示している。
【0010】
【表1】
【0011】そして、この表1によれば、実施例品及び
従来例品それぞれにおける比抵抗値がさほど異ならない
にも拘わらず、従来例品の有するF耐圧特性よりも実施
例品の有するF耐圧特性の方が大幅に向上しており、し
かも、ΔRが改善されていることが分かる。また、従来
例品においては低温断熱負荷試験に伴う破壊が生じるこ
とがあったのに対し、実施例品ではこのような破壊が全
くみられないことから、信頼性が向上することは明らか
である。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるP
TC素子においては、両主表面上にメッキ層が形成され
た半導体磁器の周側面をメッキ層と直交する向きに沿っ
て研削処理することによって不要なメッキ層を除去して
いるので、F耐圧特性の劣化を防止し、その向上を図る
ことが可能となる結果、信頼性の大幅な向上を図ること
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかるPTC素子の外観形状を簡略
化して示す斜視図である。
【図2】従来例にかかるPTC素子の外観形状を簡略化
して示す斜視図である。
【図3】その破壊状態を簡略化して示す斜視図である。
【符号の説明】
1 半導体磁器 1a その周側面 2 メッキ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01C 7/02 - 7/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定厚みを有する円形平板状とされた半
    導体磁器(1)の両主表面上にはメッキ層(2)が形成
    されており、該半導体磁器(1)の周側面(1a)上は
    前記メッキ層(2)と直交する向きに沿って研削処理さ
    れていることを特徴とする正特性サーミスタ素子。
JP29979192A 1992-11-10 1992-11-10 正特性サーミスタ素子 Expired - Fee Related JP3246003B2 (ja)

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