JP3166784B2 - 正特性サーミスタ素子 - Google Patents

正特性サーミスタ素子

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JP3166784B2 JP28132991A JP28132991A JP3166784B2 JP 3166784 B2 JP3166784 B2 JP 3166784B2 JP 28132991 A JP28132991 A JP 28132991A JP 28132991 A JP28132991 A JP 28132991A JP 3166784 B2 JP3166784 B2 JP 3166784B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体磁器よりなる正
特性サーミスタ素体の両主面に電極を形成してなる正特
性サーミスタ素子に関し、とくに、両主面に形成される
電極構造が改良された正特性サーミスタ素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、チタン酸バリウム系半導体磁
器よりなる正特性サーミスタ(以下、PTC)素体の両
主面に電極を形成してなるPTC素子が公知である。P
TC素子では、PTC素体が半導体磁器よりなるため、
上記電極としては、該半導体磁器との間に障壁を形成し
ない材料からなるものを用いる必要がある。そこで、従
来、PTC素体の両主面にニッケルをめっきし、ニッケ
ル電極を形成し、しかる後、ニッケル電極上に銀ペース
トを塗布・焼き付けることにより、銀電極を形成してな
るPTC素子が提案されている。
【0003】しかしながら、上記PTC素子の製造工程
においては、ニッケルめっきがPTC素体の全外表面に
行われるため、めっき後に電極不要部分すなわちPTC
素体の側面に付着しているニッケルめっき層を研磨・除
去するといった煩雑な作業が強いられていた。しかも、
電極不要部分のニッケルめっき層を研磨・除去するにあ
たり、PTC素体が損傷を受け、その結果、PTC素子
の特性、特にパルス電圧が印加された場合の耐電圧が劣
化するという問題があった。のみならず、ニッケル電極
上に形成された銀電極が露出しているため、PTC素子
に連続通電を行った場合、両主面の銀電極間においてマ
イグレーションが発生し易いという問題もあった。
【0004】他方、上記のような問題を解決するものと
して、Gaのようなオーミック接触を与える成分を含有
した銀ペーストをPTC素体の両主面に焼き付けて電極
を形成してなるPTC素子が提案されている。この方法
では、オーミック成分含有銀ペーストを塗布し、焼き付
けて電極を形成するものであるため、必要な部分にの
み、すなわちPTC素体の両主面にのみ電極を形成する
ことができる。従って、PTC素体に傷を付けるおそれ
がないため、PTC素子の耐電圧が劣化するといった問
題が生じない。しかしながら、オーミック成分含有銀ペ
ーストを塗布し、焼き付けることにより電極を形成する
方法では、形成された電極の寿命特性が悪く、経時によ
り電極−素子間の接触抵抗が高くなるという問題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本願発明者ら
は、PTC素子の耐電圧特性の低下を招くおそれがな
く、かつ寿命特性に優れた電極を得るべく検討した結
果、アルミニウム及びケイ素を含有する電極ペーストを
塗布し、焼き付けてAl−Si電極を形成すれば、上述
した従来技術の問題を解消し得るのではないかと考え、
実験を行った。Al−Si電極は、上記のようにアルミ
ニウム及びケイ素を含有する電極ペーストを塗布し、焼
き付けるものであるため、PTC素体の必要な部分にの
み電極を形成することができる。従って、電極形成時に
PTC素子を傷付けるおそれがないため、耐電圧特性の
劣化を招かない。また、Al−Si電極は、寿命特性に
優れており、経時によりPTC素子の特性の劣化を招き
難い。よって、信頼性に優れたPTC素子を得ることが
できる。
【0006】上記Al−Si含有電極ペーストをPTC
素体の両主面の全面に塗布し、焼き付けてなるPTC素
子は、図2(a)に示すように、PTC素子1のPTC
素体2の両主面の全面に電極3a,3bが形成されるこ
とになる。しかしながら、図2(b)に拡大部分切欠断
面図で示すように、Al−Si電極ペーストをPTC素
体2の両主面に塗布した場合、該ペースト、ひいては最
終的に形成される電極3a,3bがPTC素体の両主面
2a,2bから側面2c側に回り込み、その結果、耐電
圧特性が劣化するといった問題があった。そこで、従来
のGa含有銀ペーストを塗布し、焼き付ける方法で行わ
れているように、両主面の電極3a,3bの周縁に幅3
mmのギャップ領域を残すようにしてAl−Si電極を
形成した。しかしながら、上記のように幅3mmのギャ
ップ領域を残すようにAl−Si電極3a,3bを形成
すると、PTC素子1の耐電圧が大きく劣化した。
【0007】本発明の目的は、電極形成による耐電圧、
特にパルス電圧を印加された場合の耐電圧が低下し難
く、かつ電極間マイグレーションが生じ難く、さらに経
時による特性の劣化の生じ難い、信頼性に優れたPTC
素子を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、円板状または
角板状のPTC素体の両主面に電極を形成してなるPT
C素子において、上記電極がAl−Siからなり、かつ
PTC素体の両主面において周囲に幅xのギャップ領域
を残して形成されており、さらに、上記PTC素子が円
板状の場合には、その直径をD、角板状の場合には最長
辺をLとしたときに、上記ギャップ領域の幅xの上記D
またはLに対する比x/Dまたはx/Lが0.007〜
0.143の範囲に入るように上記ギャップ領域が形成
されていることを特徴とする、PTC素子である。
【0009】Al−Siからなる電極は、本願出願人が
先に提出した特願平2−340860号に開示されてい
るように、アルミニウム48〜96重量%及びケイ素4
〜52重量%の割合でアルミニウム及びケイ素を含有す
る電極により構成される。このような組成でアルミニウ
ム及びケイ素を含有するAl−Si電極は、PTC素体
として用いられているチタンバリウム系半導体磁器に
対してオーミックな接触を与える。しかも、Alを48
〜96重量%及びケイ素4〜52重量%の割合でアルミ
ニウム及びケイ素を含有しているため、耐湿特性に優れ
た電極を形成することができる。
【0010】上記Al−Si電極は、アルミニウム粉末
及びケイ素粉末を上記割合で調合し、さらに低融点ガラ
スフリット及び有機ビヒクルを加えてペーストとし、該
ペーストを塗布し、焼き付けることにより電極として完
成される。アルミニウム粉末としては、例えば、粒径が
5〜30μm程度の粉末が、また、ケイ素粉末として
は、例えば、粒径が0.5〜10.0μm程度の粉末が
用いられる。また、低融点ガラスフリット及び有機ビヒ
クルの混合割合は特に限定されないが、一例を挙げる
と、上記アルミニウム粉末及びケイ素粉末を合計で70
重量%に対し、低融点ガラスフリット10重量%及び有
機ビヒクル20重量%の割合で調合することができる。
【0011】
【作用】Al−Siペーストを塗布し、焼き付けること
によりAl−Si電極が形成されており、電極形成工程
において必要な部分にのみ電極が形成され得るので、P
TC素体の損傷が生じ難い。しかも、Al−Si電極
は、経時による特性の劣化が生じ難く、従ってPTC素
子の寿命特性が高められる。また、上記ギャップ領域の
幅xの上記DまたはLに対する比x/Dまたはx/L
が、0.007〜0.143の範囲に入るように、該ギ
ャップ領域を残してAl−Si電極が形成されているた
め、後述の実施例から明らかなように、パルス電圧を印
加した際の耐電圧特性の劣化が生じ難い。
【0012】
【実施例の説明】以下、本発明の非限定的な実施例を挙
げることにより、本発明を明らかにする。図1は、本発
明の一実施例のPTC素子を説明するための斜視図であ
る。本実施例のPTC素子11は、円板状のPTC素体
12を用いて構成されている。PTC素体12は、チタ
ン酸バリウム系半導体磁器のように従来よりPTC素体
を構成するのに用いられている公知の半導体磁器より構
成されている。また、円板状のPTC素体12に代え
て、角板状のPTC素体を用いてもよい。PTC素体1
2の上面には、周囲に幅xのギャップ領域14を残して
電極13が形成されている。PTC素体12の下面に
も、電極13とPTC素体12を介して重なり合うよう
に電極(図示されず)が形成されている。
【0013】本実施例のPTC素子11の特徴は、上記
電極13が、Al−Si電極からなること、並びにギャ
ップ領域14の幅xのPTC素体12の直径Dに対する
比x/Dが0.007〜0.143の範囲にあることに
ある。Al−Si電極は、上述したように、アルミニウ
ム及びケイ素を含有する電極ペーストを塗布し、焼き付
けることにより形成される。従って、電極を形成される
ことが必要な部分にのみ上記電極ペーストを塗布し、焼
き付けることにより電極が形成されるため、電極形成工
程においてPTC素体12が傷つくおそれがない。ま
た、Al−Si電極13は、経時による特性の劣化が生
じ難いため、PTC素子11の経時による特性の劣化も
生じ難い。
【0014】他方、ギャップ領域14の幅xのPTC1
2の直径Dに対する比、x/Dが、0.007〜0.1
43の範囲とされているのは、該範囲外では、PTC素
子11の耐電圧特性、特にパルス電圧が印加された際の
耐電圧特性の劣化が生じるからである。これを、以下の
実験例に基づいて説明する。PTC素体12として、チ
タン酸バリウム系半導体磁器よりなり、直径14mm×
厚み2mmの円板状の形状を有し、両主面間の抵抗が1
0Ωであるものを用意した。この円板状のPTC素体の
両主面に、Al−Si電極ペーストを塗布し、焼き付け
ることにより、3種類のPTC素子を作製した。第1の
PTC素子は、ギャップ領域の幅x=0すなわちギャッ
プ領域を形成せずにAl−Si電極を形成したもの、第
2のPTC素子は、ギャップ領域の幅x=0.5mmと
したものであり、第3のPTC素子はギャップ領域の幅
x=3mmとしたものである。
【0015】また、上記と同一のPTC素体を用い、P
TC素体の全外表面にNiめっきを施し、しかる後PT
C素体の側面のNiめっき層を除去し、さらに両主面の
Ni電極上にギャップ領域を形成せずに全面にAgペー
ストを塗布・焼き付けることによりAg電極を形成した
PTC素子(従来例1と略す。)、並びにPTC素体の
両主面に幅3mmのギャップ領域を残してGa含有銀ペ
ーストを塗布し、焼き付けることにより両主面に電極を
形成してなるPTC素子(従来例2と略す。)を用意し
た。上述したAl−Si電極が形成された第1〜第3の
PTC素子と、上記従来例1,2のPTC素子につき、
それぞれ、両主面の電極間の抵抗、耐電圧を測定した。
耐電圧の測定は、5秒間のパルス電圧をPTC素子に印
加し、素子が破壊するまで該パルス電圧の電圧を高めて
いくことにより行い、素子の破壊に至った電圧値を耐電
圧(V)とした。
【0016】また、上記各PTC素子についての寿命試
験を以下の要領で行った。 連続通電…100Vの電圧をPTC素子に1000時
間印加し、印加前後の抵抗値の変化率を測定した。 断続通電…100Vの電圧をPTC素子に1分間印加
し、次に5分間無負荷で放置する工程を繰り返し、10
00時間後の抵抗値の変化率を測定した。 上記のようにして測定した抵抗値、耐電圧及び寿命試験
(連続通電後の抵抗変化率及び断続通電後の抵抗変化
率)の結果を、下記の表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】表1から明らかなように、両主面の全面に
Al−Si電極を形成した場合(すなわちギャップ幅x
=0の場合)、耐電圧が120Vと非常に低く、同様に
ギャップ領域の幅xが3.0mmの場合にも耐電圧が1
20Vと非常に低いことがわかる。これに対して、ギャ
ップ領域の幅x=0.5mmとなるようにAl−Si電
極を形成したPTC素子では、耐電圧が181Vと高
く、従来例1,2に比べても優れた耐電圧特性を示すこ
とがわかる。
【0019】また、Ga含有銀ペーストを用いた従来例
2では、寿命試験において抵抗値の変化率が非常に大き
いのに対し、Al−Si電極を用い、かつギャップ領域
の幅を0.5mmとした場合には、低抵抗の変化率が非
常に小さいことがわかる。従って、ギャップ領域の幅x
を0.5mmとした場合、耐電圧特性に優れ、かつ寿命
特性においても優れた信頼性に優れたPTC素子の得ら
れることがわかる。そこで、優れた耐電圧特性及び優れ
た寿命特性のPTC素子の得るのに最適なギャップ幅x
を求めるために、以下の実験を行った。
【0020】すなわち、上述の実験に用いたものと同一
のPTC素体12を用い、ギャップ幅xを種々変更して
Al−Si電極を形成して各種のPTC素子を得、耐電
圧を測定した。結果を図3に示す。図3から明らかなよ
うに、ギャップ幅xがある程度よりも広くなると、耐電
圧はかなり低下していくことがわかる。これは、PTC
素子11が発熱素子であるため、ギャップ幅xを広くす
ると、PTC素体12内の発熱が不均一となり、割れや
すくなることによるものと考えられる。PTC素子11
として用いるには、PTC素体12自体の耐電圧特性を
劣化させないものであることが必要である。そこで、P
TC素体自体の耐電圧に対して5%以下の耐電圧劣化の
範囲に入るもの(図3のPTC素体の耐電圧×95%の
レベルを超えるもの)を良品とすると、図3から明らか
なように、ギャップ領域の幅xは、約2mmまでの大き
さとする必要がある。すなわち、円板状のPTC素体1
2の直径をD(=14.0mm)としたときに、比x/
Dが0.143以下の範囲となるようにギャップ領域の
幅xを選ぶ必要のあることがわかる。
【0021】また、同様に、ギャップ領域の幅xを非常
に小さくしていき、多数のPTC素子を作製したとこ
ろ、ギャップ領域の幅xのPTC素体の直径Dに対する
比が、0.007未満になると、耐電圧が大幅に低下す
ることがわかった。従って、x/Dは、0.007以上
であることが必要である。なお、上記x/Dの範囲0.
007〜0.143は、円板状のPTC素体12を用い
て実験を行って得られた結果であるが、本願発明者らの
実験によれば、PTC素体として角板状のものを用いた
場合にも、最長辺の長さLを基準とし、x/Lが上記範
囲内に入れば、優れた耐電圧特性及び寿命特性を示すP
TC素子の得られることが確かめられた。なお、表1か
ら明らかなように、Ga含有銀電極を用いた場合には、
ギャップ領域の幅x=3mmでも耐電圧特性の劣化が小
さく、他方、Al−Si電極ではギャップ領域の幅x=
3mmで耐電圧の低下が大きくなっていた。このよう
に、同じ幅のギャップ領域を形成したにも関わらず、耐
電圧特性の傾向が異なったのは以下の理由によるものと
考えられる。
【0022】図4は、Al−Si電極及びGa含有銀電
極を、それぞれ、周囲にギャップ領域を残してPTC素
体の両主面に形成した場合のPTC素体内の電流分布及
び温度分布を説明するための図である。図4から明らか
なように、同じ幅のギャップ領域を周囲に残して電極を
形成した場合であっても、Al−Si電極を用いた場合
とGa含有銀電極を用いた場合とでは、素子内の電流分
布及び温度分布の状態がかなり異なる。Al−Si電極
では、電極の形成されている部分では電流密度が均一な
のに対し、ギャップ領域に至ると電流密度が急激に変化
する。これに対して、Ga含有銀電極では、電極が形成
されている部分においてもPTC素体の中央から外側に
至るに連れて電流密度が漸次低下し、ギャップ領域にお
いてさらに漸次電流密度が低下している。従って、Al
−Si電極を用いた場合には、温度分布を示す図からも
明らかなように、電極が形成されている部分と周囲のギ
ャップ領域部分との間でPTC素体にストレスが溜まり
易く、従ってギャップ領域の大きさを大きくした場合
に、耐電圧特性が急激に劣化するものと考えられる。他
方、Ga含有銀電極では、上記のようなストレスが小さ
いため、Al−Si電極を用いたPTC素子に比べてギ
ャップ領域の幅を大きくした場合の耐電圧特性の劣化が
生じ難いと考えられる。従って、本発明の構成要件であ
るx/Dまたはx/L=0.007〜0.143は、電
極材料としてAl−Siを用いたときに初めて上記のよ
うな効果を発揮するものであることがわかる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、Al−
Si電極を円板状または角板状の正特性サーミスタ素体
の両主面に形成してなるものであるため、電極形成工程
においてPTC素体の損傷が生じ難く、かつ電極の寿命
特性も高められる。さらに、Al−Si電極が、x/D
またはx/Lが0.007〜0.143の範囲に入るよ
うに幅xのギャップ領域を残して形成されているため、
耐電圧特性の劣化が生じ難い。
【0024】また、銀電極を用いたPTC素子では電極
間マイグレーションの問題が生じるが、本発明のPTC
素子では、Al−Si電極を用いたものであるため電極
間マイグレーションも生じない。よって、本発明によれ
ば、耐電圧特性に優れ、かつ寿命特性に優れた信頼性の
高いPTC素子を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のPTC素子を示す斜視図。
【図2】(a)は従来のPTC素子の斜視図、(b)は
従来のPTC素子の問題点を説明するための部分切欠断
面図。
【図3】ギャップ幅xと耐電圧との関係を示す図。
【図4】ギャップ領域を残してAl−Si電極またはG
a含有銀電極を形成したPTC素子のPTC素子内の電
流分布及び温度分布を説明するための図。
【符号の説明】
11…正特性サーミスタ素子 12…PTC素体 13…電極 14…ギャップ領域 x…ギャップ領域の幅 D…PTC素体の直径

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状または角板状のチタン酸バリウム
    系半導体磁器からなる正特性サーミスタ素体の両主面に
    電極を形成してなる正特性サーミスタ素子において、 前記電極が、Alを48〜96重量%及びSiを4〜5
    2重量%の割合でAl及びSiを含む焼付タイプのAl
    −Si電極からなり、かつ正特性サーミスタ素体の両主
    面において周囲に幅xのギャップ領域を残して形成され
    ており、 前記正特性サーミスタ素体が円板状の場合にはその直径
    をD、角板状の場合には最長辺の長さをLとしたとき
    に、前記ギャップ領域の幅xの前記DまたはLに対する
    比x/Dまたはx/Lが、0.007〜0.143の範
    囲に入るように前記ギャップ領域が形成されていること
    を特徴とする、正特性サーミスタ素子。
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