JP3245785B2 - コネクターおよび接続構造 - Google Patents

コネクターおよび接続構造

Info

Publication number
JP3245785B2
JP3245785B2 JP07001094A JP7001094A JP3245785B2 JP 3245785 B2 JP3245785 B2 JP 3245785B2 JP 07001094 A JP07001094 A JP 07001094A JP 7001094 A JP7001094 A JP 7001094A JP 3245785 B2 JP3245785 B2 JP 3245785B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
nut
connector
contact material
heater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07001094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07254444A (ja
Inventor
浩史 近藤
一樹 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP07001094A priority Critical patent/JP3245785B2/ja
Priority to EP95103589A priority patent/EP0672968A3/en
Priority to KR1019950005237A priority patent/KR100259891B1/ko
Priority to CN95103099.XA priority patent/CN1066270C/zh
Publication of JPH07254444A publication Critical patent/JPH07254444A/ja
Priority to US08/997,988 priority patent/US6023047A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3245785B2 publication Critical patent/JP3245785B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2064Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat combined with pressure
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • G03G2215/2035Heating belt the fixing nip having a stationary belt support member opposing a pressure member

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気的に接続されるコ
ネクターおよび接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、異なる部品間を電気的に接続する
目的で様々な形状をもつコネクターが考案されている。
【0003】一般的なコネクターは導電性金属からなる
板材を所望の形状とすることによりバネ性をもたせたコ
ンタクト材と、そのコンタクト材の保持と周囲との絶縁
をおこなうハウジングからなる。そしてこのコネクター
に対して電気的に接続すべき挿入部材をコネクター側の
上記コンタクト材のバネ性に抗して挿入することでコネ
クター側のコンタクト材と挿入部材側の電極端子(電極
部)とを圧接触させて両者を電気的に接触するものであ
る。
【0004】即ち、コネクターに挿入部材を挿入するこ
とによりコネクター側のコンタクト材が解放状態(自由
状態)からある変位量をもって弾性変形をし、その弾性
変形による荷重(反力)が挿入部材の電極端子にかかる
ことでコネクター側のコンタクト材と挿入部材側の電極
部が圧接触して電気的に接続化する。
【0005】コネクターのコンタクト材に要求される性
能としては、電気的性能として導電性・接触性能(摩耗
性・電気化学的腐食性)等があり、機械的性能としてバ
ネ性・バネ定数・応力緩和率等がある。
【0006】コネクターのハウジングに要求される性能
としては、電気的性能として絶縁性・耐電圧性等があ
り、機械的性能として寸法安定性(熱変形・軟化)・強
度(割れ)等がある。
【0007】また、コネクターに挿入され接続される挿
入部材としては、コネクターのコンタクト材の位置に対
応する部分に電極をもつ同様のコネクター、IC、回路
基板、フレキシブル基板、セラミック基板、ガラス基板
等がある。また、これら基板とその基板を保持する部材
を同時に挿入する場合もある。
【0008】以下、図21〜図24により、そのような
コネクターおよび接続構造の一具体例を説明する。本例
は複写機・レーザービームプリンタ等の画像形成装置に
おいて、記録媒体上に形成担持させた未定着トナー画像
を加熱定着させるフィルム加熱方式の加熱装置(特開昭
63−313182号公報・特開平1−263679号
公報・特開平2−157878号公報・特開平4−44
075〜44083号公報等)の加熱手段に給電するた
めのコネクターである。
【0009】該フィルム加熱方式の加熱装置は、加熱手
段と対向手段との間に耐熱フィルムを挟ませて走行さ
せ、耐熱フィルムを挟んで加熱手段と対向手段とで形成
されるニップ部の耐熱フィルムと対向手段との間に未定
着トナー画像を形成担持させた記録媒体を導入して耐熱
フィルムに密着させて耐熱フィルムと一緒にニップ部を
通過させることで加熱手段の熱を耐熱フィルムを介して
記録媒体に与えて未定着トナー画像を記録媒体に加熱定
着させるものである。
【0010】このようなフィルム加熱方式の加熱装置
は、昇温の速い低熱容量の加熱手段や薄膜の耐熱フィル
ムを用いることができるため、省電力化やウェイトタイ
ムの短縮化(クィックスタート性)が可能となる。画像
形成装置等の本機の機内昇温を低めることができる等の
利点を有し効果的なものである。
【0011】加熱手段としては、耐熱性・絶縁性のセラ
ミック基板と、該基板に形成された通電発熱体(通電発
熱抵抗体)を基本構成とし、該通電発熱体に電力を供給
して発熱させる所謂線状セラミックヒーターが用いられ
ている。
【0012】図21はこのフィルム加熱方式加熱装置A
の要部の横断面模型図、図22は両端部に給電コネクタ
ーを嵌着したヒーターの一部切欠き・途中部省略の平面
図と通電回路図、図23は給電コネクターを嵌着させた
ヒーター両端部の斜視図、図24はその一方の給電コネ
クター部分の縦断側面図である。
【0013】1はヒーターであり、 a.電気絶縁性・耐熱性・低熱容量の細長の基板2と、 b.この基板2の一方面側(表面側)の基板幅方向中央
部に基板長手に沿って直線細帯状に形成した通電発熱体
3と、 c.この通電発熱体3の両端部にそれぞれ導通させて基
板面に形成した電極端子(接続端子、電極部)4・4
と、 d.基板2の通電発熱体形成面側を被覆させたヒーター
表面保護層としてのガラス等の電気絶縁性オーバーコー
ト層5と、 e.基板2の他方面側(背面側)に設けたサーミスタ等
の温度検出素子6等よりなる。
【0014】基板2は、例えば幅10mm・厚さ1mm
・長さ240mmの、Al23 ,AlN,SiC等の
セラミック板等である。
【0015】通電発熱体3は、例えば厚さ10μm・幅
1mmの、スクリーン印刷等で塗工したAg/Pd(銀
パラジウム合金),RuO2 ,Ta2 N等を大気焼成し
て形成したパターン層である。
【0016】電極端子4・4は、通常厚さ10μmの、
スクリーン印刷等で塗工したAgを大気焼成して形成し
たパターン層である。
【0017】ヒーター1のオーバーコート層5側がフィ
ルム接触摺動面であり、この面側を外部露呈させてヒー
ター1を断熱性のヒーターホルダー7を介してヒーター
支持部材8に固定支持させてある。
【0018】9は厚さ例えば40μm程度のポリイミド
等のエンドレスベルト状、或いは長尺ウエブ状の耐熱フ
ィルム、10はこのフィルム9をヒーター1に対して押
圧する加圧部材としての加圧ローラーである。
【0019】フィルム9は不図示の駆動部材により、或
いは加圧ローラー10の回転力により所定の速度で矢示
の方向にヒーター1面に密着した状態でヒーター1面を
摺動しながら回転或いは走行移動する。
【0020】ヒーター1及びこれを取り付けたヒーター
ホルダー7はその両端部に給電コネクター50・50が
嵌着されヒーター1の通電発熱体3の両端電極端子4・
4にそれぞれ給電コネクター50・50のコンタクト材
51・51が圧接し、この給電コネクター50・50を
介して両端電極端子4・4間に電源Sより交流電圧印加
がなされ、通電発熱体3が発熱することで昇温する。
【0021】ヒーター1の温度は基板裏面の温度検出素
子6で検出され、その検出情報が通電制御回路Cへフィ
ードバックされて電源Sから通電発熱体3への通電が制
御されることでヒーター1が所定の温度に温調制御され
る。
【0022】ヒーター1の温度検出素子6は熱応答性の
最も良い定着面つまりヒーター基板表面側の通電発熱体
3の形成位置に対応する基板裏面側部分位置(通電発熱
体3の直下に対応する基板裏面側部分位置)に配設され
る。
【0023】ヒーター1は定着面の温度を管理・制御す
るために装置横断面において、通電発熱体3を定着ニッ
プ部N(圧接ニップ部、加圧部)の幅領域の略中央部に
位置させてある。
【0024】ヒーター1の通電発熱体3に対する通電に
よりヒーター1を所定に昇温させ、またフィルム9を移
動駆動させた状態において、フィルム9と加圧ローラ1
0との圧接部である定着ニップ部Nに記録媒体Pを未定
着トナー画像面をフィルム9面側にして導入すること
で、記録媒体Pがフィルム9面に密着してフィルム9と
共に定着ニップ部Nを移動通過し、その移動通過過程で
ヒーター1からフィルム9を介して記録媒体Pに熱エネ
ルギーが付与されて記録媒体P上の未定着トナー画像t
が加熱溶融定着される。
【0025】給電コネクター50・50は、図22・図
24のように、導電性金属からなる板材(バネ材電極、
一般にリン青銅)を屈曲加工してバネ性をもたせたコン
タクト材51・51と、そのコンタクト材51・51の
保持と周囲との絶縁をおこなうハウジング52・52か
らなる。コンタクト材51・51には給電ワイヤーW・
Wをかしめ接続させてある。
【0026】この給電コネクター50・50をそれぞれ
ヒーター1及びこれを取り付けたヒーターホルダー7の
両端部に該両端部を挿入部材として外嵌させる。
【0027】本例の給電コネクター50・50におい
て、コンタクト材51・51は片持ち張りの構造による
バネ性をもち、挿入部材としてのヒーター1とヒーター
ホルダー7の端部をコネクター50・50に挿入・嵌合
させた場合に生じるコンタクト材51・51の変位量ε
と、片持ち張り構造によるバネ定数Kからなる荷重値 F=K×ε によりコンタクト材51・51がヒーター1の電極端子
4・4に圧接して、コネクター50・50側のコンタク
ト材51・51と挿入部材であるヒーター端部側の電極
端子4・4が電気的に接続状態になる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】コネクターとしては、
挿入部材が挿入され嵌合状態のまま荷重値Fを保持し続
けなければ安定した接続を得ることはできない。
【0029】しかしながら、材料的にコンタクト材は長
期間変位による荷重を発生させていると、クリープによ
り塑性変形を起こし変位量が減少する(ε→ε′,ε′
<ε)。そのために荷重値が下がり(F′=K×ε′,
F′<F)、最悪の場合電極端子にかかる荷重値はゼロ
となり、電気的には解放状態となってしまう。このよう
なクリープ現象は、特に環境温度が高い場合顕著に現れ
る。
【0030】そこで使用環境条件下におけるクリープに
よる荷重低下を見込んだコンタクト材の形状設計が要求
される。そのため初期荷重値は高いものとなる。
【0031】前述例の加熱装置Aについていえば、定着
のより高速化を図るためには、ヒーター1の発熱量を増
大させなければならず、そのためには通電電流をより大
きくしなければならない。
【0032】このような加熱装置のヒーター1の給電に
用いられるコネクター50・50は、通電発熱体3の発
熱や、コネクター50・50のコンタクト材51・51
や電極端子4・4の導通抵抗による通電時の発熱により
非常に高温の環境下で使用されることになる。そのため
コンタクト材51・51は熱クリープにより塑性変形を
おこし接続荷重が低下し、コンタクト圧力が低下し、最
悪の場合コネクター50・50のコンタクト材51・5
1と電極端子4・4は電気的に解放状態となってしま
う。
【0033】そこでコネクター50・50としては、高
温環境下におけるクリープによるコンタクト圧力低下を
見込んだ設計が必要となる。しかし、そのためにはコン
タクト材51・51のバネ定数を大きくするか、挿入部
材挿入時のコンタクト材51・51の変位量を大きくし
なければならない。コンタクト材51・51のバネ定数
を大きくする方法は、挿入部材の厚みのばらつきが大き
な接続荷重値のばらつきとなるため、接続の安定性から
は好ましくない。コンタクト材51・51の変位量を大
きくする方法は、挿入部材の挿入時に大きな挿入力を必
要とし、また挿入部材の挿入時に電極端子4・4を削り
取ってしまうため好ましくない。
【0034】そこで本発明は、挿入部材の挿入は低い挿
入力で挿入でき、挿入部材側の電極端子を挿入時にコン
タクト材との強い摺擦で削りとったり、電極端子表面を
荒らすことがないようにすること、コンタクト材と挿入
部材の接続時は挿入部材に対して高い荷重値をコンタク
ト材から得て高い接続安定性を得ることで、より高温環
境下での使用を可能とし、画像定着装置としての加熱装
置にあってはより大電流を加熱ヒーターに安定して供給
することを可能にして定着スピードの高速化、定着サイ
ズの大型化等を可能にすることを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とするコネクターおよび接続構造である。
【0036】(1)コネクターの導電性材料からなるコ
ンタクト材が、コネクターに挿入され接続される挿入部
材のコネクターに挿入された部分の少なくとも電極面と
それと接する側面またその側面と接する裏面を連続体で
囲む構造をもち、コネクターの該コンタクト材に挿入部
材を挿入後締め込み手段によりコンタクト材が締め込ま
れることでコンタクト材と挿入部材とが接続される構造
をもつコネクターであり、接続時に挿入部材の裏面部を
受けるコンタクト材の面に突出した領域を設け、この突
出した領域が挿入部材の電極面と接続をおこなうコンタ
クト材の電気的接続部と対向している構造となっている
ことを特徴とするコネクター。
【0037】(2)コンタクト材の締め込み手段がネジ
とナットである(1)に記載のコネクター。
【0038】(3)コネクターの導電性材料からなるコ
ンタクト材が、コネクターに挿入され接続される挿入部
材のコネクターに挿入された部分の少なくとも電極面と
それと接する側面またその側面と接する裏面を連続体で
囲む構造をもち、コネクターの該コンタクト材に挿入部
材を挿入後締め込み手段によりコンタクト材が締め込ま
れることでコンタクト材と挿入部材とが接続される接続
構造であり、挿入部材の裏面に突出した領域を設け、こ
の突出した領域がコンタクト材の電気的接続部と挿入部
材の電極面とが接続される領域の鉛直下に設けられてお
り、挿入部材は少なくとも電極部と裏面に設けられた上
記突出部でコンタクト材と接続されることを特徴とする
接続構造。
【0039】(4)コンタクト材の締め込み手段がネジ
とナットである(3)に記載の接続構造。
【0040】
【作用】コネクターのコンタクト材に挿入部材を挿入
後、例えばネジとナットなどの締め込み手段によりコン
タクト材を締め込んで挿入部材とコンタクト材とを接続
化する構造とすることにより、コンタクト材は挿入部材
挿入時は締め込まれておらず解放状態にあるので、挿入
部材の挿入は低い挿入力で挿入でき、挿入部材側の電極
端子を挿入時にコンタクト材との強い摺擦で削りとった
り、電極端子表面を荒らすことがない。そして挿入部材
の挿入後にコンタクト材を締め込み手段による締め込み
により大きく変位させて挿入部材の電極端子に圧接触さ
せることができ、高い接続荷重値をコンタクト材から得
られる。そのため、高い接続安定性を得ることが可能と
なる。
【0041】また挿入部材の裏面部を受けるコンタクト
材、或いは挿入部材の裏面部にかかる荷重の力線が中心
となるような突起部を設け、挿入部材の裏面とコンタク
ト材との接続がこの突起部で行なわれるようなコネクタ
ーまたは接続構造とすることにより、コンタクト材と挿
入部材の荷重のかかる接触部分は、コンタクト材を電極
に押しつける方向に荷重電極との接触部と、その荷重の
かかる力線上に設けられた裏面側の凸形状部の2ケ所と
なり、接続時に挿入部材にかかる曲げ応力を低減でき、
高い接続荷重をかけることが可能となる。
【0042】このため、より高温環境下での使用が可能
となり、より大電流を加熱ヒーターに安定して供給する
ことが可能となり、画像定着装置としての加熱装置にあ
っては定着スピードの高速化、定着サイズの大型化等が
可能となる。
【0043】
【実施例】本実施例は前述例(図21〜図24)と同様
にフィルム加熱方式の加熱装置Aにおいて、加熱手段と
してのヒーター1に給電するコネクター11および接続
構造である。前述例のものと共通する構成部材・部分に
は同一の符号を付して再度の説明を省略する。
【0044】図1は両端部に給電コネクター11・11
を装着したヒーター1の一部切欠き・途中部省略の平面
図と通電回路図、図2は給電コネクター11・11を両
端部に装着したヒーター両端部の斜視図である。
【0045】ヒーター両端部に装着される給電コネクタ
ー11・11は共に同一構造であり、それぞれ図3の分
解平面図のように、ハウジングボディ(コネクターハウ
ジング)12と、このハウジングボディ12内へ挿入配
置されるコンタクト材13と、同じく該ハウジングボデ
ィ12内へ挿入配置される、コンタクト材13の締め込
み手段の一方の部材としての六角ナット14と、ハウジ
ングボディ12の背面側であるコンタクト材・ナット挿
入開口部を封止するカバーハウジング15と、ナット1
4にねじ込む、コンタクト材13の締め込み手段の他方
の部材としてのネジ16(図1・図7)の5部品からな
る。
【0046】(1)ハウジングボディ11 図4の(a)はハウジングボディ11の平面図、(b)
は背面図、(c)・(d)はそれぞれ左側面図と右側面
図である。
【0047】ハウジングボディ11は、絶縁性材料、一
般にナイロン・PBT・PET等の樹脂で形成される。
【0048】正面側には、挿入部材としてのヒーター1
とヒーターホルダー7の端部を挿入する開口部12aを
有する。
【0049】背面側には、コンタクト材13を挿入する
開口部12bと、六角ナット14を挿入する開口部12
cを有する。
【0050】上面側には、ネジ16を挿入するネジ挿入
穴12dを有している。
【0051】ハウジングボディ12内には、コンタクト
材収納部12eと、ナット収納部(ナットガイド部)1
2fを有する。ナット収納部12fは六角ナット14の
1対辺と底面の一部を保持する構造となっている。
【0052】またハウジングボディ11の背面側にコン
タクト材13の挿入方向とは直角の方向にワイヤケース
部12gを具備させてある。
【0053】(2)コンタクト材13 図5の(a)はコンタクト材13の平面図、(b)は正
面図、(c)は左側面図である。
【0054】コンタクト材13は導電性金属からなるバ
ネ性を有する板材の板金加工品であり、コネクター11
に対する挿入部材であるヒーター1とヒーターホルダー
7の端部のコネクター11に挿入された部分の少なくと
も電極端子4面とそれと接する側面、またその側面と接
する裏面を連続体で囲む構造、即ち該挿入部材1・7の
挿入部分の周囲面を連続体で囲む構造をもち、その1つ
の側面が開放されている。
【0055】そしてその開放されている部分からはそれ
ぞれ外側に向って一対の締めしろつば座(タブ)13a
・13aを有し、その締めしろつば座13a・13aに
はネジ挿入穴13b・13bを形成してある。
【0056】ヒーター1の電極端子4に対向するコンタ
クト材部分はV字形状をもち、この形状により挿入部材
1・7との接続時にバネ特性を得るようにしてある。即
ち、このコンタクト材12のV字型の下向き頂点13e
が、ヒーター1の電極端子部4に対するコンタクト材1
2側の電気的接続部となる。
【0057】またコンタクト材13の後縁側には給電ワ
イヤーWを接続させるためのインシュレーションバレル
部13cとワイヤバレル部13dを有する。
【0058】(3)カバーハウジング15 図6の(a)はカバーハウジング15の外面図、(b)
は右側面図、(c)は内面図、(d)は平面図である。
【0059】カバーハウジング15は、ハウジングボデ
ィ12と同様に絶縁性材料、一般にナイロン・PBT・
PET等の樹脂で形成され、ハウジングボディ12の背
面の外形形状と略同じ外形形状を有する板材である。そ
の内面側には、ハウジングボディ12のナット挿入開口
部12cからナット収納部12fへ嵌入するナット保持
用の突起部15aを設けてある。
【0060】(4)コネクター11の組立て コネクター11は次のように組み立てられる。
【0061】ハウジングボディ12の背面のナット挿入
開口部12cからハウジングボディ12内のナット収容
部12f内にナット14を挿入してナット収容部の奥に
受け止められるまで十分に押し込む。十分に押し込むこ
とでナット14の雌ネジ穴がハウジングボディ12側の
ネジ挿入穴12dに対応位置する。
【0062】次にコンタクト材挿入開口部12aからコ
ンタクト材12を挿入して受け止めされるまで十分に押
し込む。十分に押し込むことによりこのコンタクト材1
2の締めしろつば座13a・13aの部分は上記ナット
14の上側に位置してナット14の雌ネジ穴につば座1
3a・13aのネジ挿入穴13b・13bが対応位置す
る。なお、コンタクト材13には、該コンタクト材がハ
ウジングボディ12のコンタクト材挿入開口部12bか
らコンタクト材収納部12eに所定量挿入されたときハ
ウジングボディ12に干渉してそれ以上の挿入を阻止
し、またその挿入コンタクト材の抜けをハウジングボデ
ィ12に干渉して防止する切り起こし部を具備させてあ
る。
【0063】コンタクト材12のインシュレーションバ
レル部13cとワイヤバレル部13dに給電ワイヤWを
接続処理してこのワイヤ接続部をコンタクト材12に対
して90度曲げてワイヤ基部をハウジングボディ12の
ワイヤケース部12gに収容させる。
【0064】次いで上記のコンタクト材・ナット挿入開
口部12b・12c側であるハウジングボディ12の背
面側をカバーハウジング15で封止する。ハウジングボ
ディ12に対するカバーハウジング15の封止は本実施
例ではハウジングボディ12の要所に係止爪部12hを
具備させ、カバーハウジング15側にそれ等の爪部12
hに嵌係合する係止穴部15bを具備させて、それ等1
2h・15bを嵌係合させることで行なわせている。
【0065】ハウジングボディ12へのナット14とコ
ンタクト材13の挿入順序は上記とは逆でもよい。コン
タクト材13にワイヤWを接続処理してからコンタクト
材13をハウジングボディ12へ挿入する手順であって
もよい。ハウジングボディ12に対するカバーハウジン
グ15の取付けはネジや接着剤等他の取付け手段でもよ
い。
【0066】(5)コネクター11と挿入部材1・7の
結合 上記組立てたコネクター11は、ネジ16をハウジング
ボディ12のネジ挿入穴12dに挿入してハウジングボ
ディ12内のコンタクト材13の締めしろつば座13a
・13aのネジ挿入穴13b・13bを通してナット1
4に螺合させて締め付ける前は、コンタクト材13が図
7・図8のように1側面が開放されている状態にある。
【0067】そしてこの状態において、コネクター11
の正面側の挿入部材挿入開口部12aから、挿入部材で
あるヒーター1・ヒーターホルダー7の端部を挿入す
る。図9はこの状態時を示している。
【0068】この挿入時にはコネクター11内のコンタ
クト材13は1側面が開放されていることからコンタク
ト材13は上板側が上方に逃げることができ、従って低
い挿入力と電極端子部4の表面へのダメージレスが可能
となる。
【0069】次いでネジ16をナット14に対して締め
込むことにより、図9のようにコンタクト材13の互い
に開いている締めしろつば座13a・13aをコンタク
ト材13のバネ性に抗して図10・図11のように閉じ
締められて、コンタクト材13の挿入部材1・7との接
続部、即ちヒーター1の電極端子部4に対するコンタク
ト材12側の電気的接続部である、コンタクト材12の
V字型の下向き頂点13eに大きな変位量を与えること
が可能となる。図12はこの接続状態時のコンタクト材
収納部の摸式的縦断面図である。
【0070】つまりコネクター11のコンタクト材12
は、挿入部材であるヒーター1・ヒーターホルダー7の
端部のヒーター1面の電極端子4に対向する部分がV字
型で、さらに挿入部材1・7をコの字形状で囲む構造と
なっており、挿入部材1・7の挿入時はネジ16をナッ
ト14にねじ込まず、またはネジ16をゆるめた状態に
しておくことでコの字形状のため解放状態(図7・図
8)であり、挿入後にネジ16を締めることで解放され
ている部分13a・13aが連結し(図10・図1
1)、挿入部材1・7を囲む筒状の形状となる。
【0071】その際に、ヒーター1の電極端子部4に対
するコンタクト材12側の電気的接続部である、コンタ
クト材12のV字型の下向き頂点13eの変位量により
電極端子4に荷重がかかる。
【0072】このような構造とすることにより、挿入時
(図9)は、低い挿入力で挿入でき、電極端子4を挿入
時に削りとったり、電極端子4の表面を荒らすことがな
い。そして、挿入後、ネジ締めで締め込むことにより
(図10)大きな変位量を得ているため、高い荷重値を
コンタクト材13から得られる。そのため、高い接続安
定性を得ることが可能となる。
【0073】(6)ナット14の位置決め保持 ナット14はネジ締め込み時にコンタクト材13の変位
を確実に稼ぐためにコンタクト材13に密着させる構造
としなければならない。また、締め付け時にナット14
とコンタクト材13が密着し一体化していないと、ネジ
16の締め付けが不安定となり、ネジ16がゆるみ、コ
ンタクト材13の変位が減少し、荷重が低下する恐れが
ある。
【0074】そのため、インサーションモールドのよう
なハウジングボディ12とナット14とを一体化した構
造とすると、コンタクト材13のつば状部13a・13
aと、一体化されたナット面の高さが公差ばらつきによ
り一致せず密着しない。ゆえにハウジングボディ12と
ナット14を完全に一体化するわけにはいかない。
【0075】その場合は、ハウジングボディ12はネジ
締め時にナット14が回転しないようにナット側面を保
持しなければならなが、図14のようにハウジングボデ
ィ12のナット収納部12fの奥壁をナット14の側面
形状に合わせた山形形状にし、ナット挿入開口部12c
からナット14を挿入して受け止められるまで十分に押
し込むことでナット14を保持させる形態とした場合に
は、ナット14はハウジングボディ12により1対辺し
か保持されておらず、またハウジングボディ材質がナイ
ロン・PBT・PET等の樹脂製であるため、ネジ締め
のトルクでハウジングボディ12のナット保持面が変形
し、ナット14が回転してしまい、コンタクト材13を
締め付けることができない。そのため、コンタクト材1
3に大きな変位量を与えることができないという問題が
あった。
【0076】そこで本実施例では前述したようにカバー
ハウジング15の内面側にハウジングボディ12のナッ
ト収納部12fに挿入されたナット14の側面の少なく
とも1面を保持する突起部15aを具備させた。
【0077】即ち、ナット14及びコンタクト材13を
それぞれハウジングボディ12内へ挿入した後、このハ
ウジングボディ12の背面に対してカバーハウジング1
5を、その内面側のナット保持用突起部15aをナット
挿入開口部12cからナット収納部12fにを嵌入させ
た状態にして取り付けて封止することにより、図13に
示したように、ハウジングボディ12のナット収納部
(ナットガイド部)12fに挿入された六角ナット14
は上記突起部15aの先端部が対面することで、3対辺
が保持された状態になる。
【0078】従って図14の構造例のように1対辺だけ
の保持と比較して、ハウジングボディ12のナット保持
部にかかる力は分散される。そのため、ハウジングボデ
ィ12のナット保持部が変形しなくなり、ナット14が
ネジ16の締め付け時に回転しなくなる。
【0079】また図8・図11・図13のように、六角
ナット14はカバーハウジング15のナット保持用突起
部15aによりハウジングボディ12の後方から押えら
れている。そのため、六角ナット14は図14の構造例
の場合に発生した、六角ナット14の回転による後方へ
のナットの移動(2点鎖線示)が防止され、ネジ16の
締め付け時にナット14が回転することがなくなる。
【0080】このように、カバーハウジング15にナッ
ト保持用の突起部15aを設けたことにより、ハウジン
グにかかる力が分散され、また、ナット回転による逃げ
を防ぐことが可能となり、コンタクト材13にヒータ基
板とヒータ基板を保持するホルダーを挿入した後にコン
タクト材13をネジ16により安定して締め付けること
が可能となる。そのため、高温環境下のクリープに耐え
られる荷重を発生でき、接続の信頼性を高くすることが
可能となる。
【0081】図15・図16の例は、ハウジングボディ
12のナット収納部12fへ挿入するナットを4角形ナ
ット14Aにしたものである。
【0082】この例においては、ナットを4角形にした
ことにより、ナット保持面積の増加がはかられると共
に、締め付け時にハウジングボディ12にかかるトルク
の作用点(ナット端部)までの距離Rが、六角ナット1
4(図14)と比較すると長くすることができる。その
ため、作用点にかかる力は同じ締め付けトルク値であっ
ても小さくなる。そのためハウジングボディ12の変形
が発生しなくなる。
【0083】また、4角形ナット14Aの対辺の長さ
A,Bを異なるようにすることにより、ナット回転時に
必要なハウジングボディ12の変形量を大きくさせるこ
とができる。つまり、図16に示してあるようなA<B
の4角形のナット14Aの場合、回転する場合にはハウ
ジングボディの2つあるナット保持面がそれぞれSQR
((A/2)2 +(B/2)2 )−A/2以上変形しな
ければならない。ハウジングボディ12の変形がこれよ
りも小さければナット14Aは回転できない。
【0084】この図15・図16の例のように、ハウジ
ングボディ12に挿入するナットを4角形にすることに
より、締め付け時にハウジングボディにかかる力を小さ
くし変形を防ぐと共に、回転時に必要なハウジング変形
量を大きくすることにより、回転できないようにするこ
とができる。そのため、締め付け時にナットが回転する
ことなくコンタクト材13に大きな変位を発生でき、高
温環境下において高い接続信頼性を得ることが可能とな
る。
【0085】また前述例の六角ナット14使用の場合
と同様に、本例の4角形ナット14A使用の場合も図1
7のようにカバーハウジング15の内面側に4角形ナッ
ト14Aの側面を保持する突起部15a′を設けること
により、ナット回転防止効果がより高まること、またナ
ット14Aの後方への移動ズレが防止できることは自明
である。図18のように4角形ナット14Aのハウジン
グボディ12に対する挿入方向長さBをナット収納部1
2fのナット挿入方向長さと略同じにすることによって
も同様の効果が得られる。
【0086】以上のように、ハウジングボディ12を封
止するカバーハウジング15にナット側面を保持するよ
うな突起部15aを設けたことや、4角形のナット14
Aを用いることにより、挿入後のネジ16によりコンタ
クト材13を締め付けが可能となり、コンタクト材13
に挿入後に大きな変位を発生させることができ、高い接
続荷重値を得ることができる。そのため、より高温環境
下での使用が可能となり、より大電流を加熱ヒータに安
定して供給することが可能となり、定着スピードの高速
化、定着サイズの大型化が可能となる。
【0087】なお、本実施例はコンタクト材13の締め
込み手段としてネジ16とナット14を用いたが、その
他例えばカムやクサビ部材等別の手段であってもよい。
【0088】(7)挿入部材にかかる曲げ応力の低減化 コンタクト材13により挿入部材1・7の電極端子部4
に加えられた荷重は、挿入部材1・7が荷重に対して変
位しない(動かない)ことによって得られている。つま
り挿入部材1・7にはその裏面側で電極端子部4にかか
る荷重に対しての反力をうけている。
【0089】コンタクト材13が連続体であり、挿入部
材裏面部にも接触している場合には、電極端子部4に荷
重を発生させているコンタクト材は、力の釣り合いがと
れるように、その荷重値の反力を挿入部材に与えてい
る。このため、高温環境下に用いられるコネクター11
は、接続部13eに高い荷重値を得るために挿入部材の
裏面部に高い反力がかかる構造となる。
【0090】例えば、極端な場合として、接続部13e
の直下の挿入部材裏面領域がコネクターと接触していな
い(浮いている)状態のときには、挿入部材1・7に働
いている2つの力(電極端子部4の荷重と裏面部の反
力)の力線が同一線上ではなく、ある間隔をもつ。その
ためモーメントが発生し、挿入部材1・7に曲げ応力が
働く。
【0091】例えば、セラミック基板が挿入部材の場合
は、接続部直下が接触している場合の圧縮応力と比較す
ると、セラミック基板(92%アルミナ)の場合、曲げ
強さは2500Kgf/mm2 、圧縮強さは20000
Kgf/mm2 と1桁違うため、裏面の接触状態によっ
ては挿入部材(セラミック基板)が破壊されてしまう恐
れがある。そのため、挿入部材にかかる反力について対
応しなければならない。
【0092】また、裏面全面が接している場合でも、例
えば、図20に示すコネクターにおいては挿入部材1・
7を嵌合してネジ16を締め付けた状態時に、コンタク
ト材13の上部のV字の変形に伴う荷重Fの反力F′,
F″はコンタクト材両側面部を経て挿入部材裏面部に働
く。そして、その作用点はコンタクト材13の側面から
最も近いヒーターホルダー7とコンタクト材13の接触
部に集中してかかる。つまりヒーターホルダー7のエッ
ジ部に上向きに作用し、ヒーターホルダー7の裏面部を
持ち上げるように働く。
【0093】そのため、挿入部材1・7にかかる荷重と
しては、中央部の下向きの荷重と両端の上向きの荷重が
かかる。このような荷重のかかり方は3点曲げとなり、
中央部の電極端子部またはタブ13aに非常に高い応力
を与え、最悪の場合、電極端子4、セラミック基板2ま
たはタブ13aを破壊してしまう。
【0094】更に、挿入部材1・7が曲げ応力により変
形すると荷重に対し横方向の力成分が働くようになり、
わずかの外力が加えられ拍子に接触部13eがスライ
ドして接触状態が不安定になる恐れがある。
【0095】そこで本実施例のコネクター11の場合
は、図5・図7・図9・図10・図12のように、コン
タクト材13に、挿入部材1・7の電極端子4と接触す
るV字形状の下向き先端部分(電気的接続部)13eに
向かい合う部分に突起部13fを設けてある。
【0096】この突起部13fの形状は、コンタクト材
13の加工公差ばらつき、図10・図12のように挿入
部材1・7を嵌合してネジ16を締め付けた状態時(接
続時)のコンタクト材13の変形を考慮し、電気的接続
部13eが突起部13fの中心になるようにし、その両
側に接続時の位置ずれマージンを持たせるために広がっ
た矩形状(図10の幅e)である。このときできるだけ
広げる幅を小さくすることが、後に述べるように曲げ応
力のスパン距離を小さくすることになる。
【0097】図10・図12のように挿入部材1・7を
コネクター11のコンタクト材13に嵌合してネジ16
を締め付けた状態において、電気的接続部13eは、コ
ンタクト材13のV字形状の変位により発生する荷重F
でヒーター1の電極端子4に押しつけられ電気的に接続
される。このときコンタクト材13は、V字形状の先端
部13eで下向きの力を発生しているのと同時に、V字
形状の両端部でそれぞれF′,F″(−F=F′+
F″)の上向きの力を発生させている。なぜなら、力が
釣り合っているからコネクターも挿入部材も静止してい
る。
【0098】この上向きの力F′,F″は、コンタクト
材13の両側面部を通じて挿入部材1・7の裏面と接触
している突起部13fに作用する。この場合、挿入部材
1・7は、その電極面と裏面で非常に細い幅の中で上下
方向の力を受ける。曲げ応力は力のかかるスパン距離に
比例する。本実施例では、従来のスパン幅であるホルダ
ー幅Eから突起部13fを設けたことによりスパン幅は
突起部13fの幅eに減少し、大幅な曲げ応力の低減が
図ることが可能となる。
【0099】また、突起部13fの突出の断面形状は、
コンタクト材の加工精度が向上すれば力のかかるスパン
距離をより小さくするため、円弧状やV字形状であって
もかまわない。
【0100】このように、電極端子4にかかる荷重の真
下の部分で、コンタクト材13と挿入部材1・7とが接
触するようにコンタクト材13に突起部13fを設けた
ことにより、接続時に挿入部材1・7にかかる上下方向
の力が同一線上に近付くことになり、過大な曲げ応力の
発生を防ぐことが可能となる。そのため、高荷重のコネ
クターであっても安定した接続を得ることが可能とな
る。
【0101】図19のように挿入部材1・7側であるヒ
ーターホルダー7の裏面側に、上記コンタクト材13の
突起部13fと同じ作用をする突起部7aを具備させる
ようにしてもよい。この突起部7aは、コンタクト材1
3の電気的接続部13eと電極端子4とが接続される領
域の真下に設ける。
【0102】該突起部7aの形状はコンタクト材13と
挿入部材1・7の挿入時の嵌合公差による接続部のずれ
を考慮し、矩形状としてある。
【0103】このような挿入部材1・7をコネクター1
1のコンタクト材13に嵌合してネジ16を締め付けた
状態において、コンタクト材4の反力F′,F″はヒー
ターホルダー2の裏面の突起部7aとコンタクト材13
の接触している部分にかかる。
【0104】よって図10・図12のようにコンタクト
材13側に突起部13fを設けたものと同様に、過大な
曲げ応力の発生を防ぎ、安定した接続を得ることが可能
となる。また、突起部7aの突出の断面形状は、円弧状
やV字形状であってもかまわない。更に、コンタクト材
13とホルダー7の両方に突起部13f・7aを設けて
もよい。
【0105】上記構造とすることにより、コンタクト材
と挿入部材の荷重のかかる接触部分は、コンタクト材を
電極に押しつける方向に荷重電極との接続部と、その荷
重のかかる力線上に設けられた裏面側の凸形状部の2ヶ
所となる。そのため、曲げ応力の発生を防ぐことが可能
となる。更に、挿入部材にかかる荷重領域が接続部近傍
に集中し、安定した接続を得ることが可能となる。
【0106】即ち、挿入部材の裏面部、或いは挿入部材
の裏面部を受けるコンタクト材に、電極部にかかる荷重
の力線が中心となるような突起部を設け、挿入部材の裏
面とコンタクト材との接続がこの突起部で行なわれるよ
うな接続構造とすることにより、接続時に挿入部材にか
かる曲げ応力を低減でき、高い接続荷重をかけることが
可能となり、高温環境下でのクリープによる接続不良を
解決することが可能となる。そのため大電流の通電が可
能となり、大出力のヒーターに給電でき、画像形成装置
における定着スピードの高速化、定着サイズの大型化が
可能となる。
【0107】
【発明の効果】以上のように本発明のコネクターに依れ
ば、挿入部材の挿入はコンタクト材が解放状態にあるこ
とで低い挿入力で挿入でき、挿入部材側の電極端子を挿
入時にコンタクト材との強い摺擦で削りとったり、電極
端子表面を荒らすことがない。そして挿入部材の挿入後
にコンタクト材をネジとナットの締め込みにより大きく
変位させて挿入部材の電極端子に圧接触させることがで
き、高い荷重値をコンタクト材から得られる。そのた
め、高い接続安定性を得ることが可能となる。
【0108】また挿入部材の裏面部を受けるコンタクト
材、或いは挿入部材の裏面部にかかる荷重の力線が中心
となるような突起部を設け、挿入部材の裏面とコンタク
ト材との接続がこの突起部で行なわれるようなコネクタ
ーまたは接続構造とすることにより、コンタクト材と挿
入部材の荷重のかかる接触部分は、コンタクト材を電極
に押しつける方向に荷重電極との接触部と、その荷重の
かかる力線上に設けられた裏面側の凸形状部の2ケ所と
なり、接続時に挿入部材にかかる曲げ応力を低減でき、
高い接続荷重をかけることが可能となる。
【0109】このため、より高温環境下での使用が可能
となり、より大電流を加熱ヒーターに安定して供給する
ことが可能となり、画像定着装置としての加熱装置にあ
っては定着スピードの高速化、定着サイズの大型化等が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例としての、給電コネクターを装着し
たヒーターの一部切欠き・途中部省略の摸式的平面図と
通電回路図
【図2】 給電コネクターを両端部に装着したヒーター
両端部の斜視図
【図3】 給電コネクターの分解平面図
【図4】 (a)はハウジングボディの平面図、(b)
は背面図、(c)・(d)はそれぞれ左側面図と右側面
【図5】 (a)はコンタクト材の平面図、(b)は正
面図、(c)は左側面図
【図6】 (a)はカバーハウジングの外面図、(b)
は右側面図、(c)は内面図、(d)は平面図
【図7】 コンタクト材の締め付け前の状態(解放状態
時)を示した摸式図
【図8】 同状態時の六角ナット収納部の摸式的横断面
【図9】 図7の状態において挿入部材を挿入した状態
を示した摸式図
【図10】 ネジを締めてコンタクト材と挿入部材とを
接続した状態を示した摸式図
【図11】 同状態時の六角ナット収納部の摸式的横断
面図
【図12】 同状態時のコンタクト材収納部の摸式的縦
断面図
【図13】 六角ナットがカバーハウジング側の突起部
で保持されている状態を示した摸式図
【図14】 保持突起部がない場合の六角ナットの回転
や後退移動を説明する摸式図
【図15】 ナットを4角形ナットにした給電コネクタ
ーの分解平面図
【図16】 4角形ナットを収納させた状態のナット収
納部の摸式的縦断平面図
【図17】 カバーハウジング側にナット保持突起部を
具備させた例のナット収納部の摸式的縦断平面図
【図18】 他の例のナット収納部の摸式的縦断平面図
【図19】 挿入部材であるヒーターのヒータホルダー
端部側裏面に突起部を具備させて挿入部材にかかる曲げ
応力を低減化した例を示した摸式図
【図20】 挿入部材に作用する曲げ応力の説明図
【図21】 フィルム加熱方式加熱装置の要部の横断面
模型図
【図22】 従来例としての、両端部に給電コネクター
を嵌着したヒーターの一部切欠き、途中部省略の摸式的
平面図と通電回路図
【図23】 給電コネクターを嵌着させたヒーター両端
部の斜視図
【図24】 その一方の給電コネクター部分の摸式的縦
断側面図
【符号の説明】
1 ヒーター 7 ヒーターホルダー 11 コネクター 12 ハウジングボディ 13 コンタクト材 13e 挿入部材側の電極端子4との電気的接続部 13f コンタクト材に具備させた突起部 14・14A 六角ナットまたは4角形ナット 15 カバーハウジング 15a・15a′ ナット保持用の突起部 16 ネジ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−249270(JP,A) 特開 平4−355071(JP,A) 実開 平6−9069(JP,U) 実開 平1−127177(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 4/38 G03G 15/20 101

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクターの導電性材料からなるコンタ
    クト材が、コネクターに挿入され接続される挿入部材の
    コネクターに挿入された部分の少なくとも電極面とそれ
    と接する側面またその側面と接する裏面を連続体で囲む
    構造をもち、コネクターの該コンタクト材に挿入部材を
    挿入後締め込み手段によりコンタクト材が締め込まれる
    ことでコンタクト材と挿入部材とが接続される構造をも
    つコネクターであり、接続時に挿入部材の裏面部を受け
    るコンタクト材の面に突出した領域を設け、この突出し
    た領域が挿入部材の電極面と接続をおこなうコンタクト
    材の電気的接続部と対向している構造となっていること
    を特徴とするコネクター。
  2. 【請求項2】 コンタクト材の締め込み手段がネジとナ
    ットである請求項1に記載のコネクター。
  3. 【請求項3】 コネクターの導電性材料からなるコンタ
    クト材が、コネクターに挿入され接続される挿入部材の
    コネクターに挿入された部分の少なくとも電極面とそれ
    と接する側面またその側面と接する裏面を連続体で囲む
    構造をもち、コネクターの該コンタクト材に挿入部材を
    挿入後締め込み手段によりコンタクト材が締め込まれる
    ことでコンタクト材と挿入部材とが接続される接続構造
    であり、挿入部材の裏面に突出した領域を設け、この突
    出した領域がコンタクト材の電気的接続部と挿入部材の
    電極面とが接続される領域の鉛直下に設けられており、
    挿入部材は少なくとも電極部と裏面に設けられた上記突
    出部でコンタクト材と接続されることを特徴とする接続
    構造。
  4. 【請求項4】 コンタクト材の締め込み手段がネジとナ
    ットである請求項3に記載の接続構造。
JP07001094A 1994-03-14 1994-03-14 コネクターおよび接続構造 Expired - Fee Related JP3245785B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07001094A JP3245785B2 (ja) 1994-03-14 1994-03-14 コネクターおよび接続構造
EP95103589A EP0672968A3 (en) 1994-03-14 1995-03-13 Image heating device and connection therefor.
KR1019950005237A KR100259891B1 (ko) 1994-03-14 1995-03-14 화상 가열 장치
CN95103099.XA CN1066270C (zh) 1994-03-14 1995-03-14 图象加热设备及其连接器
US08/997,988 US6023047A (en) 1994-03-14 1997-12-24 Image heating apparatus and connector with contact member covering heater

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07001094A JP3245785B2 (ja) 1994-03-14 1994-03-14 コネクターおよび接続構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07254444A JPH07254444A (ja) 1995-10-03
JP3245785B2 true JP3245785B2 (ja) 2002-01-15

Family

ID=13419212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07001094A Expired - Fee Related JP3245785B2 (ja) 1994-03-14 1994-03-14 コネクターおよび接続構造

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6023047A (ja)
EP (1) EP0672968A3 (ja)
JP (1) JP3245785B2 (ja)
KR (1) KR100259891B1 (ja)
CN (1) CN1066270C (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7235761B1 (en) * 2006-02-17 2007-06-26 Lexmark International, Inc. Heating apparatus with mechanical attachment
CN107526275A (zh) * 2016-06-20 2017-12-29 东芝泰格有限公司 加热器、加热装置
JP7040263B2 (ja) * 2018-04-26 2022-03-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
EP3599512A1 (en) * 2018-07-25 2020-01-29 Ricoh Company, Ltd. Heater, heating device, fixing device, and image forming apparatus
JP7214458B2 (ja) * 2018-12-12 2023-01-30 キヤノン株式会社 像加熱装置、画像形成装置及びコネクタ

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2288235A (en) * 1940-09-14 1942-06-30 Int Resistance Co Adjustable band resistor
US2773967A (en) * 1954-09-08 1956-12-11 Joseph J Cerny Electrical resistor and the like
US3105136A (en) * 1960-02-02 1963-09-24 Ashenfard Samuel Heat exchange system and heating element therefor
US4531047A (en) * 1982-07-28 1985-07-23 Casso-Solar Corporation Clip-mounted quartz tube electric heater
JPS6047932A (ja) * 1983-08-25 1985-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 温度センサ
EP0295901B1 (en) * 1987-06-16 1995-12-20 Canon Kabushiki Kaisha An image fixing apparatus
JP2909908B2 (ja) * 1988-08-29 1999-06-23 キヤノン株式会社 定着器
US5262834A (en) * 1988-12-06 1993-11-16 Canon Kabushiki Kaisha Image fixing apparatus
JP2542080B2 (ja) * 1989-06-23 1996-10-09 キヤノン株式会社 熱ロ―ラ定着装置
US5148226A (en) * 1990-06-11 1992-09-15 Canon Kabushiki Kaisha Heating apparatus using endless film
US5210579A (en) * 1990-11-30 1993-05-11 Canon Kabushiki Kaisha Image fixing apparatus having a parting resin layer for reducing frictional resistance of the film through which the image is heated
US5376773A (en) * 1991-12-26 1994-12-27 Canon Kabushiki Kaisha Heater having heat generating resistors
US5288973A (en) * 1991-12-28 1994-02-22 Rohm Co., Ltd. Heater for sheet material
JPH05341672A (ja) * 1992-06-05 1993-12-24 Hitachi Koki Co Ltd 熱定着装置
US5404214A (en) * 1992-07-31 1995-04-04 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus comprising a grounded film
JP2899180B2 (ja) * 1992-09-01 1999-06-02 キヤノン株式会社 像加熱装置及び像加熱用ヒーター
JP3275408B2 (ja) * 1992-12-02 2002-04-15 キヤノン株式会社 加熱体及び像加熱装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN1066270C (zh) 2001-05-23
EP0672968A2 (en) 1995-09-20
US6023047A (en) 2000-02-08
KR100259891B1 (ko) 2000-06-15
CN1115430A (zh) 1996-01-24
EP0672968A3 (en) 1996-07-10
JPH07254444A (ja) 1995-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9423757B2 (en) Connector for heater, fixing apparatus and image forming apparatus
JP3752578B2 (ja) 流体制御器用加熱装置
JP2920103B2 (ja) サーマルプロテクタ
JP2002015839A (ja) 加熱体、加熱装置および画像形成装置
US5288973A (en) Heater for sheet material
US10884364B2 (en) Image heating apparatus and image forming apparatus having an intermediate member fixed to a terminal and fixed to an electrode at regions shifted from each other
JP3245785B2 (ja) コネクターおよび接続構造
KR970006298B1 (ko) 화상 가열 장치 및 가열기
JP2982327B2 (ja) 複写機の定着用ヒータ装置
JPH07254445A (ja) コネクター
JPH09319240A (ja) コネクタ、加熱装置及び定着装置
JP2891109B2 (ja) 加熱装置
JP2004079527A (ja) 面状ヒータ用電源供給端子及び該面状ヒータ用電源供給端子を備えた面状ヒータ
KR200303819Y1 (ko) 차량용 냉각수의 예열장치
JPH10302868A (ja) 電気コネクタ
JP2909908B2 (ja) 定着器
JPH089878Y2 (ja) バイメタル支持装置
JP3102068B2 (ja) セラミクスヒータ
JPH0756461A (ja) 温度検出体
JP2000162905A (ja) 定着用加熱体
JPH0643787A (ja) 画像形成機用定着装置の温度検出器
JP2001194942A (ja) 画像形成装置
JPH07282956A (ja) 加熱ヒータ
JPH05182745A (ja) 加熱ヒータ
JP2000305410A (ja) 温度検知装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091102

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees