JP2001194942A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001194942A
JP2001194942A JP2000003531A JP2000003531A JP2001194942A JP 2001194942 A JP2001194942 A JP 2001194942A JP 2000003531 A JP2000003531 A JP 2000003531A JP 2000003531 A JP2000003531 A JP 2000003531A JP 2001194942 A JP2001194942 A JP 2001194942A
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resistance heating
resistance
heating layer
electrode member
fixing roller
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JP2000003531A
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English (en)
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Jun Yura
純 由良
Takashi Fujita
貴史 藤田
Hirokazu Ikegami
廣和 池上
Atsushi Nakato
淳 中藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抵抗発熱層と電極部材との導通の確保を確実
に且つ安定して得ることができると共に、安全性及び耐
久性が優れた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 回転駆動する加熱定着ローラを用いる定
着装置を備えた画像形成装置において、前記加熱定着ロ
ーラはその周面に電気絶縁層と抵抗発熱層とを積層し、
この加熱定着ローラの両端部には抵抗発熱層と導通する
電極部材が設けられ、この電極部材と当接する抵抗発熱
層の当接部は他の部分よりも抵抗値が低い低抵抗部とし
て形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、プリンタ
ー、FAX等の加熱型の定着ローラを備えた画像形成装
置に係り、特に抵抗発熱層に抵抗値が低い低抵抗部を設
けることにより通電を安定して行うことのできる画像形
成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境規制や省エネ規制の高まりか
ら複写機等の画像形成装置の未使用時には待機時の設定
温度を低下させたり、定着ヒータへの通電を遮断(OF
F)し消費電力の低減を図ることが行われている。ま
た、立上りが速い定着装置の開発が望まれており、この
ような立上がりが速く省エネ型の定着装置においては、
使用時に定着ローラの表面温度が、定着動作開始時に即
座に設定温度まで昇温する必要があるため、定着ローラ
の内面若しくは外面に抵抗発熱層を有する直接加熱式の
加熱型の定着ローラを使用する定着装置を備えた画像形
成装置が多く提案されている。このような加熱定着ロー
ラは芯金(Al又はFe)に電気絶縁層と抵抗発熱層と
を積層したもので、このような加熱型の定着装置の場合
には、従来のハロゲンランプ方式と比較して10〜30%以
上熱効率を大きく向上させることが知られている。
【0003】また、この種の定着装置として(1)特開
平10−104987号公報には定着ローラの内面に設ける抵抗
発熱層に対する電極部材の取付け手段として、定着ロー
ラの内面に係止部を設けると共に、導電剤とマトリック
ス成分との混合物から成るペースト(接着剤)を用いて
定着ローラ内部に電極部材を接合するものが開示されて
いる。また、(2)実開平6−82653号公報には金属板製
の電極部材に相当する枠体をネジで締付け弾性変形させ
ることにより、この枠体を抵抗発熱層に当接させ、抵抗
発熱層への給電を行うものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した直
接加熱型の定着ローラの場合、回転する定着ローラの抵
抗発熱層側に給電用の給電ブラシを設ける必要がある。
ところが、このような抵抗発熱層の端部に直接給電ブラ
シを当接させて給電する方式では、給電ブラシによって
抵抗発熱層を傷付けたり接着層を破壊してしまう恐れが
ある。そこで、このような不具合を解決する手段とし
て、抵抗発熱体に直接給電ブラシを当接させずに、抵抗
発熱体の両端部に当接するように導電性の良好な環状形
(円盤状)の電極部材を設け、その電極部材に対して給
電を行う構成が採用されている。但し、この場合には電
極部材と抵抗発熱体との電気的接続を確実にしなけれ
ば、抵抗発熱層と電極部材との間で接触不良が生じ、放
電やリーク等が起きてしまう恐れがある。また、電極部
材との接点部において、発熱が起こると接点部の温度が
高くなり、抵抗値の温度依存性により抵抗が大きくな
る。また高温時に酸化膜の形成などにより表面抵抗が大
きくなるため、接触抵抗が大きくなってしまうという問
題がある。また、通常抵抗発熱層には比較的固有抵抗の
大きいものが用いられるため、抵抗発熱層と電極部材と
の接触抵抗も大きくなりやすい。
【0005】これ以外に対策の一環として、立上り時間
の短縮を図るべく定着ローラを薄肉とした場合には、定
着ローラの弾性変形が起こりやすくなるため、この変形
により抵抗発熱層と電極部材との接触が不安定となり、
やはり放電等の問題を生じる原因となる。また、抵抗発
熱層に使用するSUS系箔は固有抵抗が高く極端に薄い
箔でなくても必要十分な抵抗値を得ることができるが、
固有抵抗が高いと表面に酸化膜を形成するため電極との
接触抵抗がどうしても大きくなってしまう。このため、
抵抗発熱層と電極との接触抵抗が不安定になるとアーク
放電が起き、熱により電気絶縁層が破壊されてリークし
てしまう。電極を大きな荷重で抵抗発熱層に当接するこ
とで接触抵抗を下げることはできるが、あまり大きな荷
重をかけると芯金が変形したり、荷重により抵抗発熱層
の裏側の電気絶縁層に余分な負荷が生じるという問題が
ある。
【0006】また、前記従来公報(1)の場合には、前
述したように電極部材の取付け手段として、定着ローラ
の内面に係止部を設け、導電剤とマトリックス成分との
混合物からなるペースト(接着剤)を用いているが、例
えば「厚手の用紙」の通紙等を連続して行った場合に
は、加圧力の増大による負荷が大きくなったり熱負荷の
繰り返しにより接着剤であるペーストが劣化するため、
電極部材の固定強度が低下してしまい、この結果、抵抗
発熱層と電極部材との接触不良による放電が生じるとい
う問題がある。また、従来公報(2)の場合には、金属
板製の枠体をネジで締付けることによって電極部材を弾
性変形させて抵抗発熱体に対する固定を行うものである
が、ネジの締付けによっては抵抗発熱層に対する接触圧
が過大となり電気絶縁層に対して余分な負荷が生じてし
まうという問題がある。
【0007】そこで、この発明の目的は、前記のような
従来の画像形成装置のもつ問題を解決し、抵抗発熱層に
対する電極部材との導通(通電)の確保を確実に且つ安
定して得ることができると共に、安全性及び耐久性が優
れた画像形成装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、本発明は回転駆動する加熱定
着ローラを用いる定着装置を備えた画像形成装置におい
て、前記加熱定着ローラはその周面に電気絶縁層と抵抗
発熱層とを積層し、この加熱定着ローラの両端部には抵
抗発熱層と導通する電極部材が設けられ、この電極部材
と当接する抵抗発熱層の当接部は他の部分よりも抵抗値
が低い低抵抗部であることを特徴とするものである。ま
た、本発明によると低抵抗部は抵抗発熱層の上面に金属
膜を形成したり、電極部材に金属板を固定する手段によ
り電極部材との接点間での発熱量を抑えることにより、
安定した通電を行うことが可能となり、これにより安全
性及び耐久性を向上させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。図1はこの発明の第1
実施形態である画像形成装置の概略断面図を示してい
る。すなわち、図1に示すように画像形成装置1の内部
には、矢印方向に回転する感光体2とこの感光体2の周
囲に設けられた帯電手段3、クリーニング装置4、現像
スリーブ5を有する現像器6及び転写手段7がそれぞれ
配置されている。感光体2は回転駆動している際、帯電
手段3によってその表面が一様に帯電される。一方、レ
ーザ光学系8によって原稿データが読み取られ、その読
取りデ−タに基づいて感光体2上に静電潜像が形成され
る。この静電潜像は転写手段7によって搬送された用紙
Pに転写され現像器6を通過するとき現像剤(トナー)
によって可視像化される。また、装置1の下側には矢印
a方向に着脱可能な給紙カセット9が設けられている。
給紙カセット9の中板10上には用紙Pが載置され、この
用紙Pの上面はスプリング(図示せず)による付勢力に
より給紙ローラ11側に押し付けられている。12は用紙P
の重送を防止するための分離パットである。
【0010】給紙ローラ11は制御部(図示せず)による
制御信号に基いて回転し、給紙カセット9内の用紙P
(最上紙)が給紙され、この給紙ローラ11によって給送
された用紙Pは、レジストローラ13によって感光体2上
の画像(静電潜像)と同期するように搬送される。そし
て、この用紙は定着装置14まで搬送され定着された後、
排紙ローラ15によって画像面を下側に排紙口16から排紙
トレイ17上に排出される。この排紙トレイ17を構成する
カバー22は回動部18を中心に開放可能である。20は排紙
ストッパで、この排紙ストッパ20は排紙される用紙サイ
ズに対応するため、矢印b方向に可動できる。24は手差
し給紙用の給紙トレイで、この給紙トレイ24はピン25に
より回動可能に取り付けられている。更に、外装部26の
上部前面側にはオペレーションパネル27(操作パネル)
が設けられ、ケース28内には電源板29やプリント板30
(エンジンドライブボード)、コントローラボード31等
の電装、制御装置がそれぞれ収納されている。
【0011】図2に示すように、定着装置14は定着ロー
ラ33と、この定着ローラ33と圧接回転するシリコンゴム
等の弾性材からなる加圧ローラ34とを備え、定着ローラ
33は一対の支持フレーム35,35に設けられた断熱ブッシ
ュ36及び軸受37により保持され駆動ギヤ38より回転駆動
されるようになっている。また、加圧ローラ34は加圧ば
ね(図示せず)によって、定着ローラ33側に圧接するこ
とにより転写紙上のトナー像を定着している。また、図
3に示すように、定着ローラ33は主にAl又はFe等の
肉厚が0.3〜2.0mmの薄肉ローラからなる芯金40が使用さ
れ、この芯金40の内面には、電気絶縁層41と抵抗発熱層
42とが積層されている。電気絶縁層41にはマイカシー
ト、ポリイミドフィルム等が使用され、抵抗発熱層42に
は鉄クロム等のステンレス系箔(厚さ、20〜80μm)が
使用されている。また、芯金40の表面には離型性及び耐
熱性とを有するテフロンからなるオフセット防止用の離
型層43が塗布され、芯金40、電気絶縁層41、抵抗発熱層
42は各層間で耐熱性の接着層によって結合されている。
【0012】そして、図2及び図4に詳示するように定
着ローラ33の両内端部からは、その外側から一対の電極
固定部材45がそれぞれ嵌入されている。この電極固定部
材45には、例えばPPSやフェノール樹脂等の耐熱性の
電気絶縁材料が使用されている。電極固定部材45の軸方
向及び周方向の位置決めは電極固定部材45の外周面に設
けられた鍔部を定着ローラ33と嵌合することにより行っ
ている。電極固定部材45の円筒平面部46のほぼ中央部に
は通孔47が形成されている。そして、この電極固定部材
45により抵抗発熱層42の両端部に通電を行うための電極
部材48が保持されている。この電極部材48には例えば厚
さt=0.1〜0.6mmのリン青銅やベリリウム銅等の固有抵抗
が比較的小さくばね性に富んだ金属板をプレス加工する
ことにより製作されている。すなわち、図5に詳示する
ように電極部材48は基体部である平面部49から外側に向
けて屈曲した弾性変形自在な複数の腕部51,51とを有す
ると共に、これら腕部51の先端部には抵抗発熱体42に対
する接点部となる球状突起52が設けられている。そし
て、このように構成した電極部材48を電極固定部材45と
一緒に定着ローラ33の内部に挿入した際には、腕部51は
その弾力により外側に広がろうとする。このため、電極
部材48と抵抗発熱層42との電気的接続を確実且つ安定し
て得ることができる。
【0013】また、55は受電部材で、この受電部材55の
軸部56は電極固定部材45及び電極部材48の通孔47,53を
それぞれ貫通し、カシメや溶接又はネジ止めによって固
定されており、この受電部材55によって電極固定部材45
と電極部材58とが密着した状態で一体的に接合固定され
ている。また、受電部材55の一端面(図の右側)には絶
縁ブラケット60に支持されると共に、板ばね61による弾
力によって一定の荷重が付与された給電ブラシ62が押し
当てられている。後述するように、この給電ブラシ62が
受電部材55に対して摺動することにより抵抗発熱層42へ
の通電が行われる。
【0014】さらに、定着ローラ33の上面部に当接する
位置には温度検出用のサーミスタ等の温度センサ66が設
けられている。この温度センサ66から出力される信号経
路は、入力回路67、CPU68、ドライバ69から構成され
る回路網に接続されている。具体的には、温度センサ66
によって定着ローラ33の表面温度が検出され、その検出
信号は入力回路67を介してCPU68に伝達される。そし
て、このCPU68によってドライバ69を介して抵抗発熱
体42に対する通電制御が行われる。実際には、交流電源
から供給される印加電圧が給電ブラシ62から受電部材5
5、電極部材48を通じて抵抗発熱層42に通電され、この
抵抗発熱層42の発熱により定着ローラ33が所定の温度ま
で加熱される。そして、再び定着ローラ33の温度が温度
センサ66により検出され、この検出温度が入力回路67を
介してCPU68に入力され、定着ローラ33の温度を所定
の設定温度(180℃前後)に保持する温度制御が行われ
る。
【0015】ここで、本発明の特徴は抵抗発熱層42に当
接する電極部材48との接点部における接触抵抗値を減少
させ電位差を小さくすることにより、アーク放電等によ
るリークの防止を図ることにある。このため、第1実施
形態である図6(a),(b)に示すように抵抗発熱層42
a,bは打ち抜き成形或はエッチングによって例示する
ようなパターン形状に成形されるもので、電極部材48が
当接するこれら抵抗発熱体42a,bの接点部はSUS系
箔のパターンの幅を太くした低抵抗部として構成してい
る。すなわち、上述のように電極部材48と接触する抵抗
発熱層42a,bの当接部は他の部分よりも抵抗値が低い
低抵抗部となるため、これにより電極部材48との接点間
での電位差を小さくすることができ、電極部材48と抵抗
発熱層42a,bとの良好な導通状態を確保することが可
能となる。
【0016】図7は本発明の第2実施形態を示してい
る。この第2実施形態では、電気絶縁層41の上面にメッ
キや印刷、塗装等の手段により薄肉状の抵抗発熱層42a
を形成している。また、このように全体が薄肉状の抵抗
発熱層42aのうち電極部材48と接する位置(X点)の抵
抗発熱層42aの肉厚(t)を他の部分よりも厚くするこ
とにより、この部分を抵抗値が低い低抵抗部として形成
している。これによって、抵抗発熱層42a全体の抵抗値
を低下させることなく電極部材48と抵抗発熱層42aとの
接触抵抗を下げることが可能となり、安定した通電を行
うことができる。
【0017】図8(a),(b)は本発明の第3実施形態を
示している。この第3実施形態においても、第2実施形
態と同様に抵抗発熱層42bは電気絶縁層41上にメッキや
印刷、塗装等の手段により薄肉状の抵抗発熱層42bを形
成したものであり、さらにこの抵抗発熱層42bと電極部
材48との接する両端部の上面部分に、例えば銀等抵抗値
の低い金属膜71を積層することにより、この部分を抵抗
値が低い低抵抗部としている。この金属膜71の積層もメ
ッキや印刷や、塗装等の手段により行う。ここで、抵抗
発熱層42bの材質は、例えば薄い金属層、金属や炭素な
どの導電性粒子を分散させたペースト等が好ましい抵抗
発熱層として採用できる。このように、電極部材48と接
する抵抗発熱層42bにおける両端部の表面抵抗を低下さ
せることにより、抵抗発熱層42b全体の抵抗値を低下さ
せることなく電極部材48との接触抵抗を下げ安定した通
電を行うことができる。尚、抵抗発熱層42bがSUS系
等の金属箔の場合は、金属箔の両端にメッキや印刷によ
り金属膜を形成し、その後芯金40の周面に電気絶縁層41
と共に積層することにより構成する。
【0018】図9(a),(b)は本発明の第4実施形態を
示している。すなわち、この第4実施形態では抵抗発熱
層42cとしてのSUS系箔(厚さt=20〜80μm)の両
端部に、黄銅等の金属板73(厚さt=50μm〜500μm)
を溶接により固定することにより、この部分を抵抗値が
低い低抵抗部としている。ここで、SUS系箔に対して
部分的なメッキ処理を行う場合には、メッキを施さない
部分をマスキングする必要があり加工コストが上がって
しまうが、溶接であれば比較的容易に金属板73を固定す
ることができる。また、予めこの金属板73の表面に銀メ
ッキ等の表面処理を施すことにより、さらに安定した通
電を行うことができる。
【0019】図10(a)〜(c)は本発明の第5実施形態を
示している。すなわち、図10(a)に示すようにこの第5
実施形態では抵抗発熱層42dであるSUS系箔の両端部
に、舌片状の金属板73(厚さ50μm〜500μm)を溶接に
より固定して、この部分を抵抗値が低い低抵抗部として
いる。この金属板73は抵抗発熱層42dの長手方向(図
で、右側)に向けてその一端が固定されるもので、材質
としては例えば黄銅等が使用される。そして、図10
(b),(c)に示すようにこの金属板73が固定された抵抗
発熱層42dを芯金40の内面に電気絶縁層41と共に、積層
した後に金属板73の一端を周方向に向けて折り曲げ、こ
の折り曲げ部73aを挟むように電極部材48を挿入してい
る。そして、この折り曲げ部73aを電極固定部材45に対
して導通板75を介してネジ76により固定している。従っ
て、電極固定部材45はネジ76と受電部材55とが導通板75
により導通されており、これにより抵抗発熱層42dと金
属板73と受電部材55との安定した導通が得られるため、
電極部のアーク放電によるリークを防ぐことができる。
さらに、本実施例では金属板73がネジ76により抵抗発熱
層42dに固定されているため、電極部材48と抵抗発熱体
42dとの接触抵抗(接触圧)が、定着ローラ33の変形や
振動に無関係となり、これにより電極部材48と抵抗発熱
体42dとの導通の確保を確実に且つ安定して図ることが
できると共に、安全性及び耐久性をより向上させること
ができる。
【0020】図11(a)〜(d)は本発明の第6実施形態を
示している。すなわち、図11(a)に示すようにこの第6
実施形態では前記第5実施形態で示した舌片状の金属板
73を抵抗発熱層42dの幅方向(図で、下側)に向けて溶
接によりその一端を固定し、この部分を抵抗値が低い低
抵抗部としたものである。そして、図11(b),(c)に示
すように、この金属板73が固定された抵抗発熱層42dを
芯金40の内面に電気絶縁層41と共に、積層した後に金属
板73の一端を周方向に向けて折り曲げ、この折り曲げ部
73bを挟むように電極部材48を挿入している。そして、
図11(d)に示すように電極固定部材45に対して導通板75
をネジ76により締付することにより、固定部材77をたわ
ませた状態で金属板73を固定する構造としている。この
ため、受電部材55と導通板75とは固定部材77及びネジ76
とにより導通することとなり、これにより金属板73を介
して抵抗発熱層42dと受電部材55との安定した導通が得
られる。さらに、この第6実施形態においても前記第5
実施例と同様に低抵抗部としての金属板73がネジ76によ
り抵抗発熱層42dに固定されているため、電極部材48と
抵抗発熱体42dとの接触抵抗(接触圧)が、定着ローラ
33の変形や振動に無関係となり、これにより電極部材48
と抵抗発熱体42dとの導通の確保を確実に且つ安定して
図ることができると共に、安全性及び耐久性をより向上
させることができる。
【0021】
【発明の効果】この発明は、前記のような目的を達成す
るために、本発明は回転駆動する加熱定着ローラを用い
る定着装置を備えた画像形成装置において、前記加熱定
着ローラはその周面に電気絶縁層と抵抗発熱層とを積層
し、この加熱定着ローラの両端部には抵抗発熱体と導通
する電極部材を設け、この電極部材が接触する抵抗発熱
層の当接部は他の部分よりも抵抗値が低い低抵抗部であ
るので、接点間での電位差を小さくすることができるた
め、バランスよく電流を流すことができるうえ接点間で
の発熱量を抑え、安定した通電を行うことができると共
に、アーク放電等によるリークが防止されることから、
安全性が高く耐久性に優れた高寿命の定着装置を備えた
画像形成装置を実現することができるという効果があ
る。
【0022】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て低抵抗部は抵抗発熱層の上面に形成された金属膜であ
るので、抵抗発熱層の両端に、抵抗発熱層よりも固有抵
抗の小さな金属をメッキや印刷などにより低抵抗部を積
層していることにより、抵抗発熱層全体の抵抗値を低下
させることなく、接点間での表面抵抗(接触抵抗)のみ
を低下させることができ、これにより安定した通電を行
うことができると共に、アーク放電等によるリークが防
止されることから、安全性が高く耐久性に優れた高寿命
の定着装置を備えた画像形成装置を実現することができ
るという効果がある。
【0023】請求項3に記載の発明は、請求項1におい
て低抵抗部は抵抗発熱層に固定された金属板であるの
で、メッキ処理或は印刷手段よりも安価に且つ確実に接
点間での表面抵抗を低下させることができると共に、安
全性が高く耐久性に優れた高寿命の定着装置を備えた画
像形成装置を実現することができるという効果がある。
【0024】請求項4に記載の発明は、請求項3におい
て低抵抗部としての金属板は電極部材と固定されている
ので、電極部材と抵抗発熱層との接触抵抗が、定着ロー
ラの変形や振動に無関係となり、これにより電極部材と
抵抗発熱体との導通の確保を確実に且つ安定して図るこ
とができると共に、安全性及び耐久性が向上するという
効果がある。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像形成装置を示す概略縦断面図で
ある。
【図2】同定着装置を示す構成図である。
【図3】定着ローラの全体構成を示す縦断面図である。
【図4】同定着ローラの要部を示す拡大断面図である。
【図5】電極部材の全体構成を示す斜視図である。
【図6】(a)は第1実施形態の抵抗発熱層の第1例を、
(b)は第2例をそれぞれ示す平面図である。
【図7】同第2実施形態を示す拡大断面図である。
【図8】(a)は第3実施形態の平面図を、(b)は縦断面
図をそれぞれ示す図である。
【図9】(a)は第4実施形態の平面図を、(b)は縦断面
図をそれぞれ示す図である。
【図10】(a)は第5実施形態における抵抗発熱層の平
面図を、(b)は縦断面図を、(c)は横断面図をそれぞれ
示す図である。
【図11】(a)は第6実施形態における抵抗発熱層の平
面図を、(b)は縦断面図を、(c)は横断面図を、(d)は
締結部の拡大図をそれぞれ示す図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 感光体 3 帯電手段 4 クリーニング装置 6 現像器 7 転写手段 8 レーザ光学系 14 定着装置 30 プリント板 31 コントローラボード 33 定着ローラ 34 加圧ローラ 40 芯金 41 電気絶縁層 42,42a,42b,42c,42d 抵抗発熱層 43 離型層 45 電極固定部材 48,48a 電極部材 51 腕部 52 球状突起 55 受電部材 56 軸部 62 給電ブラシ 66 温度センサ 67 入力回路 68 CPU 69 ドライバ 73 金属板 73a,73b 折り曲げ部 75 導通板 76 ネジ 77 固定部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池上 廣和 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 中藤 淳 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H033 AA42 BB19 BB22 BB36 3K058 AA11 AA45 BA18 CE17 DA04 GA06 3K092 PP08 PP18 QA02 QB02 QB45 QC02 QC22 QC70 RF03 VV40

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動する加熱定着ローラを用いる定
    着装置を備えた画像形成装置において、前記加熱定着ロ
    ーラはその周面に電気絶縁層と抵抗発熱層とを積層し、
    この加熱定着ローラの両端部には抵抗発熱層と導通する
    電極部材が設けられ、この電極部材と当接する抵抗発熱
    層の当接部は他の部分よりも抵抗値が低い低抵抗部であ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記低抵抗部は抵抗発熱層の上面に形成
    された金属膜であることを特徴とする請求項1に記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記低抵抗部は抵抗発熱層に固定された
    金属板であることを特徴とする請求項1に記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記金属板は電極部材に固定されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
JP2000003531A 2000-01-12 2000-01-12 画像形成装置 Pending JP2001194942A (ja)

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WO2017159144A1 (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 日本特殊陶業株式会社 セラミックヒータ

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JPWO2017159144A1 (ja) * 2016-03-16 2018-03-22 日本特殊陶業株式会社 セラミックヒータ
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