JP2001022212A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001022212A
JP2001022212A JP11190642A JP19064299A JP2001022212A JP 2001022212 A JP2001022212 A JP 2001022212A JP 11190642 A JP11190642 A JP 11190642A JP 19064299 A JP19064299 A JP 19064299A JP 2001022212 A JP2001022212 A JP 2001022212A
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heating element
contact
electrode member
resistance heating
fixing roller
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JP11190642A
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Jun Yura
純 由良
Yasuhiko Taguchi
泰彦 田口
Takashi Fujita
貴史 藤田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抵抗発熱体と電極部材との導通の確保を確実
に且つ安定して図ることができると共に、昇温速度がコ
スト低減の優れた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 回転駆動する加熱定着ローラを用いる定
着装置を備えた画像形成装置において、前記加熱定着ロ
ーラはその周面に電気絶縁層と抵抗発熱体とを積層し、
この加熱定着ローラの端部には抵抗発熱体と電気的に接
続されると共に、抵抗発熱体への通電を行う電極部材を
有し、この電極部材は抵抗発熱体と3箇所以上の接点で
接触している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、プリンタ
ー、FAX等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境規制や省エネ規制の高まりか
ら複写機等の画像形成装置の未使用時には待機時の設定
温度を低下させたり、定着ヒータへの通電を遮断(OF
F)し消費電力の低減を図ることが行われている。ま
た、立上がりが速い定着装置の開発が望まれており、こ
のような立上がりが速く省エネ型の定着装置において
は、使用時に定着ローラの表面温度が、定着動作開始時
に即座に設定温度まで立上げる(昇温する)必要がある
ため、定着ローラの内面若しくは外面に抵抗発熱体を有
する直接加熱式の加熱定着ローラを使用する定着装置が
多く提案されている。このような加熱定着ローラは芯金
(Al又はFe)に電気絶縁層と抵抗発熱体とを積層し
たもので、電極部材を通じて抵抗発熱体に給電を行い加
熱定着ローラの発熱を行っている。
【0003】このような直接加熱方式による定着ローラ
の場合には、従来のハロゲンランプ方式と比較して10〜
20%以上の立上がり時間の短縮により熱効率を大きく向
上させることが知られている。更に、この直接加熱方式
によるとハロゲンランプによる電源ON時の突入電流が
発生しないことも大きな利点となっている。
【0004】また、この種の定着装置として(1)特開
平10−104987号公報には定着ローラ内面の抵抗発熱体に
対する電極部材の取付け手段として、定着ローラの内面
に係止部を設けると共に、導電剤とマトリックス成分と
の混合物から成るペースト(接着剤)を用いて互いを接
合するものが開示されている。また、(2)実開平6-82
653号公報の場合には金属板製の枠体をネジで締め付け
弾性変形させることにより抵抗発熱体への給電を行うも
のがそれぞれ開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した直
接加熱式の定着ローラの場合では、回転する定着ローラ
の抵抗発熱体側に給電用の給電手段を設ける必要があ
る。ところが、このような抵抗発熱体の端部に直接給電
ブラシを当接させて給電する方式では、給電ブラシによ
って抵抗発熱体を傷付けたり接着層を破壊してしまう恐
れがある。また、定着ローラの回転による振動によりジ
ャンピングが生じた際には安定した給電が困難であり、
ノイズ発生の原因になるという不具合がある。そこで、
このような不具合を解決する手段として、抵抗発熱体に
直接給電ブラシを当接させずに、抵抗発熱体の両端部に
当接するように導電性の良好な環状形(円盤状)の電極
部材を設け、その電極部材に対して給電を行う構成が採
用されている。但し、この場合には電極部材と抵抗発熱
体との電気的接続を確実にしなければ、抵抗発熱体と電
極部材との間で接触不良が生じ、放電等が起きてしまう
恐れがある。
【0006】すなわち、図12に示すように昇温時間の短
縮のために定着ローラ33を薄肉状とした場合には加圧力
によっては、この定着ローラ33が楕円状に弾性変形して
しまう恐れが有る。この場合、従来の電極部材は定着ロ
ーラの変形に対応できる形状ではないため、この電極部
材と抵抗発熱体との接触が不安定となると共に、その部
分で放電による焼き付きが発生する(図で、c,d
点)。そして、一度放電による焼付きが発生すればその
部分が接触不良となりさらに別の場所で放電が発生する
こととなり電気絶縁層が熱により劣化しリークが発生す
る原因ともなる。つまり、抵抗発熱体と電極部材との接
触圧が小さすぎると接触不良により放電が生じてしま
い、反対に抵抗発熱体に対して電極部材を大きな荷重で
押し当てすぎると抵抗発熱体の裏側に積層されている電
気絶縁層が熱や圧力によって劣化しリークするという問
題がある。また、これを解決すべく電極部材と抵抗発熱
体との接触を面接触にしようとしても、接触圧が低下し
線接触又は点接触となってしまい、良好な接触が得られ
ないため同様の接触不良による放電が発生する恐れがあ
る。
【0007】また、一般的に定着ローラは通常180℃前
後に加温されるため、その内部は200℃前後の高温とな
る。このような高温環境下においては定着ローラに使用
されている鉄や銅等の金属表面に酸化膜が形成されるた
め、これによって抵抗値の低下が生じ接触不良の原因と
なるという問題もある。
【0008】また、従来技術の(1)の場合には、前述
したように電極部材の取付けを導電剤とマトリックス成
分との混合物からなるペースト(接着剤)を用いて接合
している。このため、厚紙の通紙などにより加圧力が大
きくなったり熱負荷の繰り返しによりペーストが劣化し
てくると電極部材の固定強度が低下してしまい、これに
よって接触不良が起きやすくなるという問題がある。ま
た、(2)の場合には金属板製の枠体をネジで締め付け
ることによって電極部材を弾性変形させて抵抗発熱体に
対する固定を行うものであるが、ネジの締め付けにより
接触圧が過大となり電気絶縁層に対して余分な負荷が生
じるという問題がある。
【0009】そこで、この発明の目的は、前記のような
従来の画像形成装置のもつ問題を解決し、定着ローラを
加熱するための抵抗発熱体に対する電極部材との導通の
確保を確実に且つ安定して図ることができると共に、昇
温速度及び安全性の優れた画像形成装置を提供するもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、回
転駆動する加熱定着ローラを用いる定着装置を備えた画
像形成装置において、前記加熱定着ローラはその周面に
電気絶縁層と抵抗発熱体とを積層し、この加熱定着ロー
ラの端部には抵抗発熱体と電気的に接続されると共に、
抵抗発熱体への通電を行う電極部材を有し、この電極部
材は抵抗発熱体と3箇所以上の接点で接触していること
を特徴とするものである。請求項2に記載の発明は、請
求項1に記載の発明において抵抗発熱体と電極部材との
接点の数は3以上の奇数であることを特徴とするもので
ある。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において電極部材の接点部は、弾性体によ
って抵抗発熱体に押圧されて接触していることを特徴と
するものである。請求項4に記載の発明は、請求項1か
ら3に記載の発明において電極部材の接点部は、抵抗発
熱体と接触する箇所に突起を有する形状であることを特
徴とするものである。請求項5に記載の発明は、請求項
1から4に記載の発明において電極部材の接点部には、
抵抗発熱体と接触する箇所の少なくとも表面に金、銀、
白金又はこれらの合金が形成されていることを特徴とす
るものである。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項1から5
に記載の発明において電極部材の接点部は、金、銀、白
金、銅又はこれらの合金による接点部材が弾性体に固定
されていることを特徴とするものである。請求項7に記
載の発明は、請求項1から6に記載の発明において抵抗
発熱体の、少なくとも電極部材の接点部と接する箇所は
その表面に金、銀、白金又はこれらの合金によりメッキ
若しくはクラッドされていることを特徴とするものであ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。図1はこの発明の第1
実施形態である画像形成装置の概略断面図を示してい
る。すなわち、図1に示すように画像形成装置1の内部
には、矢印方向に回転する感光体2とこの感光体2の周
囲に設けられた帯電手段3、クリーニング装置4、現像
スリーブ5を有する現像器6及び転写手段7がそれぞれ
配置されている。感光体2は回転駆動している際、帯電
手段3によってその表面が一様に帯電される。一方、レ
ーザ光学系8によって原稿データが読み取られ、その読
取りデータに基づいて感光体2上に静電潜像が形成され
る。この静電潜像は転写手段7によって搬送された用紙
Pに転写され現像器6を通過するとき現像剤(トナー)
によって可視像化される。また、装置1の下側には矢印
a方向に着脱可能な給紙カセット9が設けられている。
給紙カセット9の中板10上には用紙Pが載置され、この
用紙Pの上面はスプリング(図示せず)による付勢力に
より給紙ローラ11側に押し付けられている。12は用紙P
の重送を防止するための分離パットである。
【0014】給紙ローラ11は制御部(図示せず)による
制御信号に基づいて回転し、給紙カセット8内の用紙P
(最上紙)が給紙され、この給紙ローラ11によって給送
された用紙Pは、レジストローラ13によって感光体2上
の画像(静電潜像)と同期するように搬送される。そし
て、この用紙は定着装置14まで搬送され定着された後、
排紙ローラ15によって画像面を下側に排紙口16から排紙
トレイ17上に排出される。この排紙トレイ17を構成する
カバー22は回動部18を中心に開放可能である。20は排紙
ストッパで、この排紙ストッパ20は排紙される用紙サイ
ズに対応するため、矢印b方向に可動できる。24は手差
し給紙用の給紙トレイで、この給紙トレイ24はピン25に
より回動可能に取り付けられている。更に、外装部26の
上部前面側にはオペレーションパネル27(操作パネル)
が設けられ、ケース28内には電源板29やプリント板30
(エンジンドライブボード)、コントローラボード31等
の電装、制御装置がそれぞれ収納されている。
【0015】図2に示すように、定着装置14は定着ロー
ラ33と、この定着ローラ33と圧接回転するシリコンゴム
等の弾性材からなる加圧ローラ34とを備え、定着ローラ
33は一対の支持フレーム35,35に設けられた断熱ブッシ
ュ36及び軸受37により保持されながら駆動ギヤ38より回
転駆動されるようになっている。また、加圧ローラ34は
加圧ばね(図示せず)によって、定着ローラ33側に圧接
することにより転写紙上のトナー像を定着している。
【0016】図3に示すように、定着ローラ33は主にA
l又はFe等の肉厚が0.3〜2.0mmの薄肉ローラからなる
芯金40が使用され、この芯金40の内面には、電気絶縁層
41と抵抗発熱体42とが積層されている。電気絶縁層41に
はマイカシート、ポリイミドフィルム等が使用され、抵
抗発熱体42には鉄クロム等のSUS系箔(厚さ、20〜80
μm)が使用されている。また、芯金40の表面には離型
性及び耐熱性とを有するテフロンからなるオフセット防
止用の離型層43が塗布され、芯金40、電気絶縁層41、抵
抗発熱体42は各層間で耐熱性の接着層によって結合され
ている。尚、抵抗発熱体42は打ち抜き成形或いは、エッ
チングによって図4,5に例示するようなパターン形状
に形成されている。
【0017】そして、図2及び図6に詳示するように定
着ローラ33の両内端部からは、その外側から一対の電極
固定部材45がそれぞれ嵌入されている。この電極固定部
材45の鍔部は吸湿防止を図るべく定着ローラ33の端縁部
に押圧固定されている。電極部材48の軸方向及び周方向
の位置決めは電極固定部材45の外周面に設けられた鍔部
を定着ローラ33と嵌合することにより行っている。電極
固定部材45の円筒平面部46のほぼ中央部には通孔47が形
成されている。そして、この電極固定部材45により発熱
抵抗体42の両端部に通電を行うための電極部材48が保持
されている。後述するように、これら電極固定部材45と
電極部材48とは密着した状態で一体的に接合されてい
る。電極固定部材45には例えばPPS等の耐熱性樹脂材
のような電気絶縁性の材料が使用される。
【0018】55は受電部材で、この受電部材55の軸部56
は電極固定部材45及び電極部材48の通孔47,53をそれぞ
れ貫通し、カシメや溶接又はネジ止めによって固定され
ており、この受電部材55によって電極固定部材45と電極
部材58とが接合固定されている。この軸部56の先端部
は、電極部材48の通孔53を螺入する状態で設けても良
い。また、受電部材55の一端側(図で右側)には絶縁ブ
ラケット60(図2)に支持されると共に、板ばね61によ
る弾力によって一定荷重が付与された給電ブラシ62が押
し当てられている。そして、この給電ブラシ62が受電部
材55に対して摺動することにより、この給電ブラシ62か
ら受電部材55、電極部材48を介して抵抗発熱体42に対す
る給電を行うことができる。
【0019】さらに、定着ローラ33の上面部に当接する
位置には温度検出用のサーミスタ等の温度センサ66が設
けられている。この温度センサ66から出力される信号経
路は、入力回路67、CPU68、ドライバ69から構成され
る回路網に接続されている。具体的には、温度センサ66
によって定着ローラ33の表面温度が検出され、その検出
信号は入力回路67を介してCPU68に伝達される。そし
て、このCPU68によってドライバ69を介して抵抗発熱
体42に対する通電制御が行われる。実際には、交流電源
から供給される印加電圧が給電ブラシ62から受電部材5
5、電極部材48を通じて発熱抵抗層42に通電され、この
発熱抵抗体層42の発熱により定着ローラ33が所定の温度
まで加熱される。そして、再び定着ローラ33の温度が温
度センサ66により検出され、この検出温度が入力回路67
を介してCPU68に入力され、定着ローラ33の温度を所
定の設定温度(180℃前後)に保持する温度制御が行わ
れる。
【0020】図6及び図7に詳示するように、電極部材
48は基体部である平面部49と、外側に向けて屈曲した弾
性変形自在な複数の腕部51,51(図では、5個)とを有
している。また、電極部材48の平面部49のほぼ中央部に
は通孔53が形成され、腕部51の先端部50には抵抗発熱体
42に対する接点部となる球状突起52が設けられている。
この電極部材48は薄肉(厚さ、0.1〜0.6mm程度)のリン
青銅やベリリウム銅或はチタン銅等の比較的抵抗が小さ
く弾性に富んだ金属板をプレス加工することにより製作
されている。このように、電極部材48の接点部を球状突
起52とすることで抵抗発熱体42と電極部材48との接触面
積を小さく且つ接触圧を大きくし、互いの接触抵抗を小
さくすることで安定した接触を得ることができるうえ、
放電による不具合を防止している。また、この球状突起
52を設けることにより、電極部材48の腕部51によって押
し当てられた接点部での当接角度がばらついても常に良
好な接触状態を得ることができる。
【0021】ここで、球状突起52は腕部51の先端部を絞
り加工することにより成形しても(図8参照)、この腕
部51の先端部50に球状突起と同様の機能となる「別部
材」をカシメや溶接等により固定しても良い(図9参
照)。ここで、接点部が絞り加工により成形されている
場合は、抵抗性と耐酸化性の観点から、この接点部には
金、銀、白金又はこれらの合金のメッキ加工を施すこと
が好ましい。この場合、使用される別部材は銀パラジウ
ムや銀銅などの銀合金や金、白金の合金を用い、この合
金を使用しリベットとして固定しても良い。このよう
に、これらの金属を表面に形成することにより表面抵抗
を下げ、抵抗発熱体との導通を安定させることができ
る。特に、電極部材48をリン青銅やベリリウム銅やチタ
ン銅などの比較的抵抗が小さく弾性に富んだ金属板で構
成した場合には、定着ローラ33の変形に対しても容易に
電極部材48が対応し、この電極部材48の接点部と抵抗発
熱体42との接点部における接触圧が大きく変動する恐れ
がない。これによって、常に適正な荷重(弾力)により
電極部材48を抵抗発熱体42に押圧させることができるた
め、抵抗発熱体42の下面に積層されている電気絶縁層41
(図2)に対して余分な負荷をかけることがなくなる。
【0022】図10は接点部に別部材を使用する別例を示
している。この例では、接点部として機能するリベット
70(別部材)を使用し、このリベット70を腕部の先端部
に固定するものである。そして、図10に示すようにこの
リベット70の頭部70aは金、銀、白金、銅又はそれらの
合金による多層構造となっており、これによって抵抗発
熱体42と接触する接触部の抵抗をより小さく軟くできる
ため、耐酸化性、耐アーク性に優れた構成とすることが
できる。
【0023】図11は抵抗発熱体の別例を示すもので、こ
の実施形態では電極部材48(図2)の接点部と接触する
抵抗発熱体42aの両端部(図11中の斜線部)には金メッ
キによる加工処理が施されている。すなわち通常、抵抗
発熱体にはステンレス等の比較的抵抗の大きな材料が使
われるため、接点部での接触抵抗が大きくなると共に、
ステンレスは高温環境下では酸化膜を形成するため接触
抵抗が悪化することがある。このため、抵抗発熱体の表
面には耐酸化性に優れた材料を形成することが有効であ
ることから、抵抗発熱体の少なくとも電極部材と接触す
る接点部と接する箇所にはその表面に金、銀、白金又は
そのいずれかの合金がクラッド若しくはメッキを施すこ
とが好ましく、ここでは高温での耐酸化性を図るために
メッキは金メッキとしている。
【0024】尚、本実施形態では接点部として機能する
腕部51が5箇所設けられているが、特に5箇所と限定す
るものではなく電極部材48を弾性体とし、接点部を少な
くとも3箇所以上とすることが必要である。これによっ
て、それぞれの箇所(接点部)で確実に接触させ、接点
部での放電や焼き付きが起こらない構造とすることがで
きる。また、前述したように電極部材48の複数の腕部51
は外側に屈曲され、これにより定着ローラ33の内径寸法
よりも外側に広がった形状に製作されているため、この
電極部材48を定着ローラ内部に挿入した際には、腕部51
が外側に広がろうとする力(弾性)により電極部材48と
抵抗発熱体42との電気的接続が確実且つ安定して得るこ
とができる。電極部材48と抵抗発熱体42との接点を3以
上の奇数としている。奇数であれば、定着ローラ3が加
圧により弾性変形しながら回転しても対向する2つの接
点が同時に接触が悪くなることがない。このため電極部
材の接点数を最小限にすることができる。
【0025】
【発明の効果】この発明は、前記のような目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、回転駆動する加熱
定着ローラを用いる定着装置を備えた画像形成装置にお
いて、前記加熱定着ローラはその周面に電気絶縁層と抵
抗発熱体とを積層し、この加熱定着ローラの端部には抵
抗発熱体と電気的に接続されると共に、抵抗発熱体への
通電を行う電極部材を有し、この電極部材は抵抗発熱体
と3箇所以上の接点で接触しているので、面同士の接触
と異なり、各接点が所定の接触圧により確実に接触する
ことができるうえ、回転による電極部材と抵抗発熱体と
の接触圧の変動の位相をずらすことが可能となり、より
安定した導通を得ることができるという効果がある。ま
た、面同士の接触を得ようとした場合には厳しい面精
度、寸法精度が必要となるが、3箇所以上の接点で確実
に接触させるということで厳しい面精度、寸法精度が不
必要になりコスト低減が図れるという効果がある。
【0026】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において抵抗発熱体と電極部材との接点の数は3
以上の奇数であるので、全ての接点において接触圧の変
動の位相をずらすことができるため、電極部材と抵抗発
熱体との導通の確保を確実に且つ安定して図ることがで
きるという効果がある。
【0027】請求項3に記載の発明は、電極部材の接点
部は、弾性体によって抵抗発熱体に押圧されて接触して
いるので、加圧によって定着ローラが変形した際にも、
接点部と抵抗発熱体との接触圧が大きく変動することが
なくなり、これによって電極部材と抵抗発熱体との導通
の確保を確実に且つ安定して図ることができるという効
果がある。また、接点部が弾性的に変動できる形状であ
るので、定着ローラの芯金と電極部材との間で厳しい寸
法精度が不必要になることによって、コスト低減を図る
ことができるという効果がある。
【0028】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、電極部材の接点部が、抵抗発熱体と接
触する箇所に突起を有する形状であるので、抵抗発熱体
と電極部材との接触点がより小さな面積として、確実な
接触圧を得ることができるうえ、接点部と抵抗発熱体と
の接触角がばらついても常に良好な接触状態を得ること
ができるという効果がある。
【0029】請求項5に記載の発明は、請求項1から4
に記載の発明において電極部材の接点部には、抵抗発熱
体と接触する箇所の少なくとも表面に金、銀、白金又は
これらの合金が形成されているので、電極部材の接点部
の表面に金、銀、白金又はこれらの合金が形成されてい
るので、接触抵抗の低減をより図ることができると共
に、耐酸化性、耐アーク性を向上することができ、抵抗
発熱体との良好な導通を常に確保することができるとい
う効果がある。
【0030】請求項6に記載の発明は、請求項1から5
に記載の発明において電極部材の接点部は、金、銀、白
金、銅又はこれらの合金による接点部材が弾性体に固定
されているので、電極部材に、弾性体に金、銀、白金又
はそのいずれかの合金の別部材である接点部材を固定す
ることで、接点部での接触抵抗の低減を図ることができ
ると共に、耐酸化性、耐アーク性を向上することがで
き、抵抗発熱体との良好な導通を常に確保することがで
きるという効果がある。また、電極部材全体をこれらの
合金で製作することによりコスト低減が図れるうえ、こ
の電極部材を弾性体で保持することでより安定した接触
状態を得ることができる。また、接点部材はリベット形
状であるため加工性が良く、接触抵抗の低減をより図る
ことができると共に、抵抗発熱体との良好な導通を常に
確保することができるという効果がある。
【0031】請求項7に記載の発明は、請求項1から6
に記載の発明において抵抗発熱体の、少なくとも電極部
材の接点部と接する箇所はその表面に金、銀、白金又は
これらの合金によりメッキ若しくはクラッドによる処理
が施されているので、抵抗発熱体と電極部材との接点部
での接触抵抗の低減をより図ることができると共に、抵
抗発熱体と電極部材との導通の確保を確実に且つ安定し
て図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像形成装置を示す概略縦断面図で
ある。
【図2】同定着装置を示す構成図である。
【図3】定着ローラの構成を示す拡大断面図である。
【図4】抵抗発熱体の第1例を示す平面図である。
【図5】抵抗発熱体の第2例を示す平面図である。
【図6】定着ローラの要部を示す拡大断面図である。
【図7】電極部材の斜視図である。
【図8】電極部材の接点部の第1例を示す断面図であ
る。
【図9】電極部材の接点部の第2例を示す断面図であ
る。
【図10】電極部材の接点部の第3例を示す断面図であ
る。
【図11】抵抗発熱体の第3例を示す平面図である。
【図12】圧力による定着ローラの変形例を示す模式図
である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 感光体 3 帯電手段 4 クリーニング装置 5 現像スリーブ 6 現像器 7 転写手段 8 レーザ光学系 9 給紙カセット 14 定着装置 30 プリント板 31 コントローラボード 33 定着ローラ 34 加圧ローラ 40 芯金 41 電気絶縁層 42,42a 抵抗発熱体 43 離型層 45 電極固定部材 48,48a 電極部材 51 腕部 52 球状突起 55 受電部材 56 軸部 62 給電ブラシ 66 温度センサ 67 入力回路 68 CPU 69 ドライバ 70 リベット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 貴史 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H033 AA42 BB19 BB22

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動する加熱定着ローラを用いる定
    着装置を備えた画像形成装置において、前記加熱定着ロ
    ーラはその周面に電気絶縁層と抵抗発熱体とを積層し、
    この加熱定着ローラの端部には抵抗発熱体と電気的に接
    続されると共に、抵抗発熱体への通電を行う電極部材を
    有し、この電極部材は抵抗発熱体と3箇所以上の接点で
    接触していることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 抵抗発熱体と電極部材との接点の数は3
    以上の奇数であることを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 電極部材の接点部は、弾性体によって抵
    抗発熱体に押圧されて接触していることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 電極部材の接点部は、抵抗発熱体と接触
    する箇所に突起を有する形状であることを特徴とする請
    求項1から3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 電極部材の接点部には、抵抗発熱体と接
    触する箇所の少なくとも表面に金、銀、白金又はこれら
    の合金が形成されていることを特徴とする請求項1から
    4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 電極部材の接点部は、金、銀、白金、銅
    又はこれらの合金による接点部材が弾性体に固定されて
    いることを特徴とする請求項1から5に記載の画像形成
    装置。
  7. 【請求項7】 抵抗発熱体の、少なくとも電極部材の接
    点部と接する箇所はその表面に金、銀、白金又はこれら
    の合金によりメッキ若しくはクラッドされていることを
    特徴とする請求項1から6に記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010286503A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Murata Machinery Ltd 定着装置
JP2014044224A (ja) * 2012-08-24 2014-03-13 Konica Minolta Inc 定着装置及び画像形成装置

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