JP3245776B2 - 法面保護方法 - Google Patents
法面保護方法Info
- Publication number
- JP3245776B2 JP3245776B2 JP25874799A JP25874799A JP3245776B2 JP 3245776 B2 JP3245776 B2 JP 3245776B2 JP 25874799 A JP25874799 A JP 25874799A JP 25874799 A JP25874799 A JP 25874799A JP 3245776 B2 JP3245776 B2 JP 3245776B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- support plate
- slope
- trees
- support
- support member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、法面保護方法に関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の法面保護方法では、例えば図6に
示すように、あらかじめ樹木5を伐採し、表土及び地盤
を掘削する(掘削部6参照)ことにより法面を成形(切
土法面7参照)した後に、支持部材2を打設し、支圧板
1を設置していた。
示すように、あらかじめ樹木5を伐採し、表土及び地盤
を掘削する(掘削部6参照)ことにより法面を成形(切
土法面7参照)した後に、支持部材2を打設し、支圧板
1を設置していた。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】前記した従来の法面
保護方法にあっては、次のような問題点がある。 <イ>支圧板等を設置後に法面を緑化する場合は、別
途、人工的な緑化作業が必要となる。 <ロ>支圧板または法枠の設置にあたって障害とならな
い樹木までも伐採し、支圧板等を設置する場所以外の表
土及び地盤を掘削するため、労力及び工事費に無駄が生
じる。 <ハ>伐採した樹木及び掘削土砂の処理、運搬、廃棄作
業が必要である。 <ニ>既存樹木を伐採することにより表土の結合力が弱
くなり、また、表土掘削によって基礎地盤が風化しやす
くなるため、法面の表層崩壊が生じやすくなる。 <ホ>既存樹木を伐採することにより、既存の生態系に
影響を与える。
保護方法にあっては、次のような問題点がある。 <イ>支圧板等を設置後に法面を緑化する場合は、別
途、人工的な緑化作業が必要となる。 <ロ>支圧板または法枠の設置にあたって障害とならな
い樹木までも伐採し、支圧板等を設置する場所以外の表
土及び地盤を掘削するため、労力及び工事費に無駄が生
じる。 <ハ>伐採した樹木及び掘削土砂の処理、運搬、廃棄作
業が必要である。 <ニ>既存樹木を伐採することにより表土の結合力が弱
くなり、また、表土掘削によって基礎地盤が風化しやす
くなるため、法面の表層崩壊が生じやすくなる。 <ホ>既存樹木を伐採することにより、既存の生態系に
影響を与える。
【0004】
【本発明の目的】本発明は上記したような従来の問題を
解決するためになされたもので、既存樹木を残し、掘削
土砂量が少ない、法面保護方法を提供することを目的と
する。
解決するためになされたもので、既存樹木を残し、掘削
土砂量が少ない、法面保護方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】法面に支圧板1を配置し
て法面を保護する方法であって、既存樹木を残した法面
に支持部材2を打設し、この支持部材周囲の支圧板設置
予定位置の表面土砂のみを除去し、その跡地に支圧板1
を設置し、支持部材2によって支圧板1を法面に固定し
て行う、既存樹木を残す法面保護方法である。
て法面を保護する方法であって、既存樹木を残した法面
に支持部材2を打設し、この支持部材周囲の支圧板設置
予定位置の表面土砂のみを除去し、その跡地に支圧板1
を設置し、支持部材2によって支圧板1を法面に固定し
て行う、既存樹木を残す法面保護方法である。
【0006】
【本発明の実施の態様】以下図面を参照しながら本発明
の実施の態様について説明する。
の実施の態様について説明する。
【0007】<イ>全体の構成 本発明は、支圧板の設置に障害となる樹木のみを伐採
し、支持部材を打設した後に支圧板を設置する法面保護
方法である。
し、支持部材を打設した後に支圧板を設置する法面保護
方法である。
【0008】<ロ>支圧板 支圧板1とは、法面表層の部分崩壊を防ぐために支持部
材2と組み合わせて使用される厚みのある板をいう。支
圧板1は、支持部材2として緊結部材を使用する場合に
は、緊結部材の引張り力を地盤に伝達する役割をする。
支圧板の平面形状としては、図3〜5に示すように、十
字型、四角型、円型などの形状が考えられる。また、支
圧板の材質はコンクリート、モルタル、金属製などがあ
る。支圧板の作成方法としては、工場などで製作する方
法、支圧板設置予定位置に型枠を組みコンクリート等を
流し込む方法、工場などで製作した型枠を設置後にコン
クリート等を流し込む方法などがある。
材2と組み合わせて使用される厚みのある板をいう。支
圧板1は、支持部材2として緊結部材を使用する場合に
は、緊結部材の引張り力を地盤に伝達する役割をする。
支圧板の平面形状としては、図3〜5に示すように、十
字型、四角型、円型などの形状が考えられる。また、支
圧板の材質はコンクリート、モルタル、金属製などがあ
る。支圧板の作成方法としては、工場などで製作する方
法、支圧板設置予定位置に型枠を組みコンクリート等を
流し込む方法、工場などで製作した型枠を設置後にコン
クリート等を流し込む方法などがある。
【0009】<ハ>支持部材 支持部材2は、支圧板を支持するために地盤に打ち込ま
れるものをいう。支持部材2としては、ロックボルト、
鉄筋、PC鋼より線などが使用される。支持部材2とし
て緊結部材を使用する場合は、グラウンドアンカー、ロ
ックアンカーなどが使用される。
れるものをいう。支持部材2としては、ロックボルト、
鉄筋、PC鋼より線などが使用される。支持部材2とし
て緊結部材を使用する場合は、グラウンドアンカー、ロ
ックアンカーなどが使用される。
【0010】以下図面を参照しながら本発明の施工方法
について説明する。
について説明する。
【0011】<イ>支圧板設置に障害となる樹木のみの
伐採 支圧板設置位置の樹木は伐採する。また、支圧板設置に
あたり障害となる樹木も必要最小限の範囲で伐採する。
これによって、支圧板設置に障害とならない樹木は残
る。
伐採 支圧板設置位置の樹木は伐採する。また、支圧板設置に
あたり障害となる樹木も必要最小限の範囲で伐採する。
これによって、支圧板設置に障害とならない樹木は残
る。
【0012】<ロ>支持部材の打設 支持部材2は、支持部材挿入用の孔を掘削した後に支持
部材を挿入する方法、または、支持部材2の先端に掘削
用ビットを取り付けて掘削し、掘削後そのまま支持部材
2を設置する方法によって打設する。また、地盤と支持
部材の密着を高めるために、掘削孔にセメントミルク、
モルタルなどを流し込むこもできる。
部材を挿入する方法、または、支持部材2の先端に掘削
用ビットを取り付けて掘削し、掘削後そのまま支持部材
2を設置する方法によって打設する。また、地盤と支持
部材の密着を高めるために、掘削孔にセメントミルク、
モルタルなどを流し込むこもできる。
【0013】<ハ>支圧板設置位置の表土のみの除去 支圧板設置位置の表土は、支圧板設置後の沈下などの原
因になるため、図2に示すように、支圧板底部の形状に
合わせて必要最小限の範囲で除去する(表土掘削部3参
照)。表土掘削後の地面に凹凸がある場合は、支圧板を
地面に密着させるために地面を成形する。ただし、図3
に示すように支圧板1の型枠の底部を可撓性材料11で
構成し、型枠設置後にモルタル等を流し込んで地面に密
着させる場合は、前記のように地面を成形する必要がな
い。
因になるため、図2に示すように、支圧板底部の形状に
合わせて必要最小限の範囲で除去する(表土掘削部3参
照)。表土掘削後の地面に凹凸がある場合は、支圧板を
地面に密着させるために地面を成形する。ただし、図3
に示すように支圧板1の型枠の底部を可撓性材料11で
構成し、型枠設置後にモルタル等を流し込んで地面に密
着させる場合は、前記のように地面を成形する必要がな
い。
【0014】<ニ>支圧板の設置 前記した支圧板1は、図2に示すように支持部材2打設
後に表土掘削部3へ設置する。
後に表土掘削部3へ設置する。
【0015】<ホ>その他の実施例 前記した支圧板1の一種として、金網型枠を設置し、鉄
筋を組み入れ、モルタルまたはコンクリートを直接吹付
けて作成する現場打設法枠なども使用できる。
筋を組み入れ、モルタルまたはコンクリートを直接吹付
けて作成する現場打設法枠なども使用できる。
【0016】
【本発明の効果】本発明の法面保護方法は以上説明した
ようになるから次のような効果を得ることができる。 <イ>支圧板設置に障害となる樹木以外は伐採しない。
そのため、支圧板設置後に法面保護や周辺環境に適応さ
せるための緑化作業をする必要がない。 <ロ>支圧板設置位置に障害となる既存樹木のみを伐採
する。そのため、樹木を伐採する労力、伐採した樹木の
処理、運搬、廃棄作業が低減される。 <ハ>支圧板設置位置の土砂のみを除去する。そのた
め、土砂を除去する労力、除去した土砂の処理、運搬、
廃棄作業が低減される。 <ニ>既存樹木を残し、表土を掘削する量が少ない。そ
のため、法面表層地盤の既存の結合力を弱めるおそれが
少ない。 <ホ>既存の樹木を残すため、既存の生態系に与える影
響が小さい。
ようになるから次のような効果を得ることができる。 <イ>支圧板設置に障害となる樹木以外は伐採しない。
そのため、支圧板設置後に法面保護や周辺環境に適応さ
せるための緑化作業をする必要がない。 <ロ>支圧板設置位置に障害となる既存樹木のみを伐採
する。そのため、樹木を伐採する労力、伐採した樹木の
処理、運搬、廃棄作業が低減される。 <ハ>支圧板設置位置の土砂のみを除去する。そのた
め、土砂を除去する労力、除去した土砂の処理、運搬、
廃棄作業が低減される。 <ニ>既存樹木を残し、表土を掘削する量が少ない。そ
のため、法面表層地盤の既存の結合力を弱めるおそれが
少ない。 <ホ>既存の樹木を残すため、既存の生態系に与える影
響が小さい。
【図1】本発明の法面保護方法の実施例の斜視図
【図2】法面保護方法の施工方法の説明図
【図3】十字型支圧板の斜視図
【図4】四角型支圧板の斜視図
【図5】円型支圧板の斜視図
【図6】従来技術の説明図
Claims (1)
- 【請求項1】法面に支圧板を配置して法面を保護する方
法であって、既存樹木を残した法面に支持部材を打設
し、この支持部材周囲の支圧板設置予定位置の表面土砂
のみを除去し、その跡地に支圧板を設置し、支持部材に
よって支圧板を法面に固定して行う、既存樹木を残す法
面保護方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25874799A JP3245776B2 (ja) | 1999-09-13 | 1999-09-13 | 法面保護方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25874799A JP3245776B2 (ja) | 1999-09-13 | 1999-09-13 | 法面保護方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001081786A JP2001081786A (ja) | 2001-03-27 |
JP3245776B2 true JP3245776B2 (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=17324531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25874799A Expired - Lifetime JP3245776B2 (ja) | 1999-09-13 | 1999-09-13 | 法面保護方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3245776B2 (ja) |
-
1999
- 1999-09-13 JP JP25874799A patent/JP3245776B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001081786A (ja) | 2001-03-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100910576B1 (ko) | 매입 앵커 및 이를 이용한 지하외벽의 합성옹벽 시공방법 | |
JP2576932B2 (ja) | 自立山留壁の構築法 | |
JP3893056B2 (ja) | 地下構造物の構築方法 | |
JP5480744B2 (ja) | 構造物用基礎およびその構築方法 | |
JP3245776B2 (ja) | 法面保護方法 | |
KR101587062B1 (ko) | 강재합성 지중토류벽 가시설 및 이의 시공방법 | |
JP3486771B2 (ja) | 防護柵・標識等のプレキャスト基礎ブロック | |
JPH0747899B2 (ja) | 自立電柱及びその建柱工法 | |
JPH0517955A (ja) | 直接基礎の施工法及び直接基礎用型枠パネル | |
JP3334094B2 (ja) | 斜面安定工法 | |
US20100101179A1 (en) | Structural reinforcement system for concrete structures | |
JP3245260B2 (ja) | 基礎構造およびその施工方法 | |
JP2000192454A (ja) | 場所打ちコンクリ―ト杭の余盛り部の撤去方法およびその撤去装置 | |
JP3249636B2 (ja) | 基礎構造およびその施工方法 | |
JP2001055739A (ja) | 法面補強用アンカー棒の掘込受圧板の施工法 | |
JP2555838B2 (ja) | 自立パネル山留め工法 | |
JP2881001B1 (ja) | 切土地山の土留壁工法 | |
JP2000248553A (ja) | 法面の修景緑化工法 | |
JPH06108461A (ja) | コンクリート杭及び該コンクリート杭と基礎スラブの接合方法 | |
JP3787536B2 (ja) | 基礎構築工法 | |
JP2022091053A (ja) | 土留め擁壁の補強体および補強体の設置工法 | |
JP3105706B2 (ja) | 既設基礎を利用したパイルドラフト基礎の施工法 | |
JPH08226126A (ja) | 土留擁壁の構築方法及び土留擁壁構築材 | |
JPH0260809B2 (ja) | ||
JP3245262B2 (ja) | 地中梁の施工方法 |