JP3245262B2 - 地中梁の施工方法 - Google Patents

地中梁の施工方法

Info

Publication number
JP3245262B2
JP3245262B2 JP13759593A JP13759593A JP3245262B2 JP 3245262 B2 JP3245262 B2 JP 3245262B2 JP 13759593 A JP13759593 A JP 13759593A JP 13759593 A JP13759593 A JP 13759593A JP 3245262 B2 JP3245262 B2 JP 3245262B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
underground beam
formwork
concrete
underground
cutting groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP13759593A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06346463A (ja
Inventor
孝夫 高本
Original Assignee
高伸建設株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 高伸建設株式会社 filed Critical 高伸建設株式会社
Priority to JP13759593A priority Critical patent/JP3245262B2/ja
Publication of JPH06346463A publication Critical patent/JPH06346463A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3245262B2 publication Critical patent/JP3245262B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Foundations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中梁の施工方法に関
する。さらに詳しくは、建家の基礎として構築され独立
基礎の間に配設される地中梁の施工方法において、その
根切り溝周りの工事の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地中梁の施工方法としては、例え
ば、図10〜図17に示すものが知られている。
【0003】この従来の地中梁の施工方法は、次のよう
な工程が採られる。即ち、まず、図10に示すように、
地盤に根切り溝1を堀溝する。続いて、図11に示すよ
うに、根切り溝1の底部に砕石2を敷設し転圧してその
上に捨コンクリート3を打設する。さらに、図12に示
すように、根切り溝1の上に後続の各種作業に作業員の
通路として供する作業足場4を架設し、後述の鉄筋5の
配筋作業,型枠6の建込み作業のための余堀りの間隔S
の確保によって大きく開口している根切り溝1への作業
員の転落等を防止する。その後、捨コンクリート3に墨
出しを行ってから、図13に示すように捨コンクリート
3の上に鉄筋5を配筋し、図14に示すように鉄筋5の
両側に型枠6を建込み、図15に示すように型枠6の内
部にコンクリート7を打設する。そして、コンクリート
7が硬化した後には、図16に示すように型枠6を解体
除去し、図17に示すように作業足場を4を取り払って
地中梁(コンクリート7)の周囲を埋戻す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の地中梁の
施工方法では、建家全体でかなりの総距離となる根切り
溝1の底部の全面に砕石2,捨コンクリート3を施工す
ることと、根切り溝1の上方に架設された作業足場4が
鉄筋5の配筋作業,型枠6の建込み作業の邪魔になり作
業効率が低下することとから、施工コストが嵩み施工期
間が長くなるという問題点を有している。
【0005】本発明は、このような問題点を考慮してな
されたもので、根切り溝の割栗石,捨コンクリートの施
工と作業足場の架設とを不要にした地中梁の施工方法を
提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明に係る地中梁の施工方法は、次のような手段
を採用する。
【0007】即ち、請求項1では、構築しようとする地
中梁の形状,大きさに略合致するように地盤に根切り溝
を堀溝し、根切り溝の底部に採石や捨てコンクリートの
施工をせずに埋殺しとなる有底上部開放形の捨型枠を根
切り溝の外部で組立てて根切り溝の上方から落込んで据
え付ける建込みを行い、その後直ちに捨型枠の周囲を埋
戻して、捨型枠の内部に鉄筋を配筋してコンクリートを
打設する。
【0008】また、請求項2では、請求項1の地中梁の
施工方法において、捨型枠の周囲を埋戻した後、捨型枠
の上方に鉄筋を組立て,吊降ろし可能なジャッキ付きの
スタンドを配置し、捨型枠の上方で組立てた鉄筋を捨型
枠の内部に落込み配筋することを特徴とする。
【0009】
【作用】前述の手段によると、請求項1では、構築しよ
うとする地中梁に合わせて小さく開口された根切り溝を
堀溝し、型枠を捨型枠とすることにより根切り溝の不要
部分を捨型枠の建込み後に直ちに埋戻してしまうため、
作業足場を必要とするような根切り溝の大きな開口が形
成,継続されなくなる。さらに、捨型枠が有底形である
ため、底板により割栗石,捨コンクリートを代替えする
ことができる。このため、根切り溝の割栗石,捨コンク
リートの施工と作業足場の架設とを不要にした地中梁の
施工方法を提供するという課題が解決されることにな
る。
【0010】また、請求項2では、前述の請求項1の作
用において、小さく開口されている根切り溝(捨型枠)
に対して、組立てられた鉄筋が上方から落込まれる。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る地中梁の施工方法の実施
例を図1〜図9に基いて説明する。
【0012】この実施例は、まず、前述の従来例と同様
に、地盤に地中梁を構築するための比較的浅い地中梁用
の根切り溝1を堀溝する(図2参照)。この根切り溝1
は、独立基礎を構築するための比較的深い独立基礎用の
根切り溝1’と連通している。
【0013】この堀溝された地中梁用の根切り溝1は、
構築しようとする地中梁の形状,大きさに略合致してい
る。即ち、図4に示すように、地中梁用の根切り溝1の
側壁と地中梁用の捨型枠8との余掘りの間隔Sが短くな
っている(図示面してないが、独立基礎用の根切り溝
1’の側壁と独立基礎用の捨型枠との余掘り間隔も同様
である)。従って、地中梁用の根切り溝1,独立基礎用
の根切り溝1’の余掘り量が少なくなる。
【0014】続いて、地中梁用の根切り溝1の底部には
砕石2,捨コンクリート3の施工を行わず(独立基礎用
の根切り溝1’の底部には砕石2,捨コンクリート3が
施工される)、また墨出しを行うことなく(簡単な中心
点出し等を行うことはあり得る)、地中梁用の根切り溝
1の外部で組立てユニット化された有底上部開放形の地
中梁用の捨型枠8をクレーン等で吊下げて(図3参
照)、地中梁用の根切り溝1の上方から落込んで据え付
ける(図4参照)。
【0015】このとき、独立基礎用の根切り溝1’の外
部で組立てユニット化された独立基礎用の捨型枠4もク
レーン等で吊下げて、独立基礎用の根切り溝1’の上方
から落込んで据え付ける。なお、地中梁用の捨型枠8,
独立基礎用の捨型枠の据え付けが終了した後には、両者
をボルト締め,溶接等により連結固定する。
【0016】このような地中梁用の捨型枠8の建込みで
は、地中梁用の根切り溝1の内部での面倒,複雑な作業
が伴わないため、前記間隔Sが短くても何ら支障は生じ
ない。また、地中梁用の捨型枠8底板8’を備えた有底
形に形成されており、地中梁用の根切り溝1に砕石2,
捨コンクリート3により整地を施工しなくても何ら支障
は生じない。従って、砕石2,捨コンクリート3の施工
に伴う施工コストを削減し施工期間を短縮することがで
きる。また、落込み据え付け工法であるため、周囲に障
害物等があっても確実に施工することができる。
【0017】地中梁用の捨型枠8の建込みの後には、直
ちに地中梁用の捨型枠8の周囲を地中梁用の根切り溝1
を堀溝した削土9により埋戻す(図5参照)。
【0018】この埋戻しは、地中梁用の根切り溝1の開
口状態が無用に継続されて作業員が転落等するのを防止
することができ、工事の安全性の向上に寄与する。従っ
て、従来のような作業足場4を架設する必要がない。地
中梁用の根切り溝1の側壁と地中梁用の捨型枠8の側壁
とを削土9で押圧して、地中梁用の根切り溝1の内部で
の地中梁用の捨型枠8の安定化に寄与する。
【0019】地中梁用の捨型枠8の周囲の埋戻しの後に
は、地中梁用の捨型枠8の外部で組立てユニット化され
た格子骨形の鉄筋5をクレーン等で吊下げて(図6参
照)、地中梁用の捨型枠8の上方から落込んで地中梁用
の捨型枠8の内部に配筋する(図7参照)。即ち、従来
のような作業足場4がないため、このような落込みが可
能となる。
【0020】このような鉄筋5の配筋では、地中梁用の
捨型枠8の内部での面倒,複雑な作業が伴わなず、周囲
に障害物等があっても確実に施工することができる。な
お、図9に示すように、地中梁用の捨型枠8の上縁に跨
ぐように設置された門形のスタンド10にジャッキ11
を装備して鉄筋5を組立てた後に吊降ろすようにする
と、作業が簡単かつ正確になる。
【0021】鉄筋5の配筋の後には、地中梁用の捨型枠
8の内部へコンクリート7を打設することになる(図8
参照)。
【0022】このような工事は、独立基礎用の根切り溝
1’,捨型枠においても同時的に進行させることができ
る。特に、小規模の場合には、独立基礎用の捨型枠,地
中梁用の捨型枠8を独立基礎用の根切り溝1’,地中梁
用の根切り溝1の外部で連結固定した後に、独立基礎用
の根切り溝1’,地中梁用の根切り溝1の内部に建込む
ことも可能である。さらに、鉄筋5を独立基礎用の捨型
枠,地中梁用の捨型枠8の内部の双方で連続するように
組立てユニット化された格子骨形とすることも可能であ
る。
【0023】また、コンクリート7の打設では、独立基
礎用の捨型枠,地中梁用の捨型枠8に連続して打設し
て、独立基礎,地中梁を一体化することが行われている
が、土間にもコンクリート7を連続的に打設して、独立
基礎,地中梁,土間を一体化することも可能である。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明に係る地中梁の施工
方法は、請求項1,2共通として、作業足場を必要とす
るような根切り溝の大きな開口が形成,継続されず、捨
型枠が有底形で底板により割栗石,捨コンクリートを代
替えすることができるため、根切り溝の割栗石,捨コン
クリートの施工と作業足場の架設とを不要にすることが
できる効果が生ずる。また、この効果により、施工コス
トが低減され施工期間が短縮される効果がある。
【0025】さらに、請求項2共通のみとして、捨型枠
の上方で鉄筋を組立て吊降ろして配筋することができる
ため、配筋作業を簡単,正確に行うことができる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地中梁の施工方法の実施例を示す
完成状態の断面図である。
【図2】図1に至る最初の工程を示す断面図である。
【図3】図2に続く工程を示す断面図である。
【図4】図3に続く工程を示す断面図である。
【図5】図4に続く工程を示す断面図である。
【図6】図5に続く工程を示す断面図である。
【図7】図6に続く工程を示す断面図である。
【図8】図7に続く工程を示す断面図である。
【図9】図6の工程をの変形例を示す斜視図である。
【図10】従来例を示すもので、最初の工程を示す断面
図である。
【図11】図10に続く工程を示す断面図である。
【図12】図11に続く工程を示す断面図である。
【図13】図12に続く工程を示す断面図である。
【図14】図13に続く工程を示す断面図である。
【図15】図14に続く工程を示す断面図である。
【図16】図15に続く工程を示す断面図である。
【図17】図16に続く工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 根切り溝 2 砕石 3 捨コンクリート 4 作業足場 5 鉄筋 7 コンクリート 8 捨型枠 9 削土
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 27/00 - 27/01

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構築しようとする地中梁の形状,大きさに
    略合致するように地盤に根切り溝を堀溝し、根切り溝の
    底部に採石や捨てコンクリートの施工をせずに埋殺しと
    なる有底上部開放形の捨型枠を根切り溝の外部で組立て
    て根切り溝の上方から落込んで据え付ける建込みを行
    い、その後直ちに捨型枠の周囲を埋戻して、捨型枠の内
    部に鉄筋を配筋してコンクリートを打設する地中梁の施
    工方法。
  2. 【請求項2】請求項1の地中梁の施工方法において、捨
    型枠の周囲を埋戻した後、捨型枠の上方に鉄筋を組立
    て,吊降ろし可能なジャッキ付きのスタンドを配置し、
    捨型枠の上方で組立てた鉄筋を捨型枠の内部に落込み配
    筋することを特徴とする地中梁の施工方法。
JP13759593A 1993-06-08 1993-06-08 地中梁の施工方法 Expired - Lifetime JP3245262B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13759593A JP3245262B2 (ja) 1993-06-08 1993-06-08 地中梁の施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13759593A JP3245262B2 (ja) 1993-06-08 1993-06-08 地中梁の施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06346463A JPH06346463A (ja) 1994-12-20
JP3245262B2 true JP3245262B2 (ja) 2002-01-07

Family

ID=15202379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13759593A Expired - Lifetime JP3245262B2 (ja) 1993-06-08 1993-06-08 地中梁の施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3245262B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005083184A1 (ja) * 2004-03-01 2005-09-09 Jfe Civil Engineering & Construction Corp. 打設材打設方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06346463A (ja) 1994-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6543176B2 (ja) 躯体構築方法
KR100289256B1 (ko) 토피가 얕은 지역의 터널구축방법
JP3893056B2 (ja) 地下構造物の構築方法
JP3245262B2 (ja) 地中梁の施工方法
JP4226954B2 (ja) アンダーピニング方法および高架橋
JP3760304B2 (ja) 建物の基礎施工方法
JP3166007B2 (ja) 地下構造物及びその建設方法
JP3245260B2 (ja) 基礎構造およびその施工方法
JP2000096584A (ja) 鋼製土留め擁壁
JP3249636B2 (ja) 基礎構造およびその施工方法
JP2804422B2 (ja) 基礎の施工方法
JPH06346466A (ja) 基礎の施工方法
JP7204228B2 (ja) 地中梁の施工方法
JP2915746B2 (ja) 基礎用型枠
JPH08226126A (ja) 土留擁壁の構築方法及び土留擁壁構築材
JP2004285613A (ja) 建物基礎の構築方法
JP2620035B2 (ja) ガソリンスタンドの事務所棟の建築方法及び構造
JP3079421B2 (ja) L形擁壁の施工方法及びこれに使用される既成壁面要素体
JPH048572B2 (ja)
JP2949623B1 (ja) トンネルの構築方法
JP2829717B2 (ja) 重量物体の据付基礎の構築方法
JP2001336164A (ja) 地下構造物構築用作業構台とその構築方法
JPS6024249B2 (ja) 地下室の築造方法
JPH0497021A (ja) 地下構造物の構築方法
JP2002302960A (ja) コンクリート基礎の構築方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071026

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101026

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101026

Year of fee payment: 9

R154 Certificate of patent or utility model (reissue)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R154

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101026

Year of fee payment: 9

R154 Certificate of patent or utility model (reissue)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R154

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111026

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121026

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131026

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term