JPH08226126A - 土留擁壁の構築方法及び土留擁壁構築材 - Google Patents
土留擁壁の構築方法及び土留擁壁構築材Info
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- JPH08226126A JPH08226126A JP3376595A JP3376595A JPH08226126A JP H08226126 A JPH08226126 A JP H08226126A JP 3376595 A JP3376595 A JP 3376595A JP 3376595 A JP3376595 A JP 3376595A JP H08226126 A JPH08226126 A JP H08226126A
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Abstract
法と構築材を得る。 【構成】 親杭1の山側に錘12付の支持梁11を取り
付けて擁壁の耐力を支持梁11及び錘12の重力により
発生するモーメントと地山5と支持梁11及び錘12間
に作用する粘着力及び摩擦力で得る。
Description
ロックに代る新規な土留擁壁の構築方法とこの構築に用
いられる擁壁構築材に関するものである。
すようなL型プレキャスト擁壁ブロック31(以下「L
型ブロック」という)を用いる方法が知られている。こ
のL型ブロック31を用いて土留擁壁を構築する場合に
は、地山30側の傾斜地30aを少なくともL型ブロッ
ク31の底版31a部分が占める面積は一旦切り崩して
この土砂をどかし、ここに図9に示すようにL型ブロッ
ク31を置き、その後L型ブロック31の底版31a上
に埋め戻し土32を入れて埋め戻しを行い、この埋め戻
し土32の重力により耐力をつけている。
欠点がある。 a.図8からも明らかなように、L型ブロック31を置
くためには、L型ブロック31の底版31aの奥行き分
地山30側の土を一旦どかし、図9に示すように再びこ
の底版31a上(L型ブロック31の後方)に土を埋め
戻すため、移動土量が多くなり、工事に多大の労力と時
間がかかる。 b.地山30側を一旦掘削して埋め戻すため、この埋め
戻した場所の土は安定性に欠ける。 c.L型ブロック31の場合、埋め戻し土の重量及びL
型R・C構造体の重量を支持する地耐力が必要である
が、この地耐力が不足するとL型構造体が沈下してしま
う。このため土質によって構築不可能になる例が非常に
多く、底盤の下部の土質を改良したり、杭打を行ったり
して地耐力の不足を補っている。 d.現場の状況からL型ブロックを用いられない場合も
ある。 本発明の目的は、地耐力に影響されずに耐力の大きい土
留擁壁の構築が可能な方法及びその構築材を提案するこ
とである。
土留擁壁の構築方法及びその構築材の構成は次のとおり
である。 1.擁壁に対して地山側に作用するモーメントを付加し
てその耐力を確保する土留擁壁の構築方法。 2.前記1において、擁壁構築用の親杭の上部から地山
側に向けて支持梁を延長し、この支持梁の先端に錘を取
り付けて地山側に作用するモーメントを付加すると共
に、このモーメントと支持梁及び錘に作用する地山との
粘着力及び摩擦力により耐力を確保する土留擁壁の構築
方法。 3.親杭用根入れを掘削すると共に、地山側を崩さず
に、この地山側に支持梁用溝及び錘用溝を掘削する、前
記根入れ内に親杭を立ててコンクリートにより親杭を固
定する、前記支持梁用溝内にブラケットを位置させてこ
のブラケットを親杭の上部に連結する、前記錘用溝内に
アンカーを位置させてこのアンカーをブラケットに連結
する、前記支持梁用溝及び錘用溝内にコンクリートを流
し込んで支持梁と錘を構築する、前記親杭間に擁壁を構
築する、ことを特徴とする土留擁壁の構築方法。 4.前記1又は2又は3において、錘を独立して構築す
る土留擁壁の構築方法。 5.前記1又は2又は3において、錘全体又は錘複数個
を連結する土留擁壁の構築方法。 6.前記1又は2又は3又は4又は5において、親杭間
にPC版又はRC版を配置して擁壁を構築する土留擁壁
の構築方法。 7.前記1又は2又は3又は4又は5において、親杭間
に現場打ちで擁壁を構築する土留擁壁の構築方法。 8.前記1又は2又は3又は4又は5又は6又は7にお
いて、親杭を根入れ付のコンクリートブロックを用いて
立てるようにして成る土留擁壁の構築方法。 9.PC版又はRC版挿入用の溝を両サイドに形成して
成るH型鋼から成る親杭と、前記親杭の上部に対してボ
ルト止めすることができると共に、地山側に延長した後
端にアンカー連結部を形成して成るブラケットと、前記
ブラケットのアンカー連結部に対する連結手段により取
り付けられるアンカーと、前記親杭間に挿入されるPC
版と、から成る土留擁壁構築材。
ボルト止めし、このブラケットにアンカーをボルト止め
してから溝内にコンクリートを流し込んで所謂支持梁と
錘を構築し、更に親杭間にPC版又はRC版又は現場打
ちで擁壁を構築する。このようにして構築された擁壁の
場合、その耐力は、基本的には支持梁と錘の作用により
発生するモーメント及び地山と支持梁及び錘との間に作
用する粘着力及び摩擦力並びに親杭の根入れ部分の強度
により決まる。
図2は本発明の実施に使用される擁壁構築材の組み立て
図であって、1はH型鋼から成る親杭、2は前記親杭1
の上部から後方(山側)にボルト2aを用いて水平に連
結されたブラケット、3はブラケット2を支持するため
に、ボルト3a及び3bにより親杭1とブラケット2間
に斜めに入れられたブラケット支持梁、4はブラケット
2の先端にボルト2bにより連結されたアンカーであ
る。
て、あらかじめ所定の場所に親杭1を立てるための根入
れ6aを形成した根入れブロック6を埋設し、背後の地
山5は必要以上に崩さないように注意しながら前記ブラ
ケット2及びブラケット支持梁3が入る支持梁用溝7、
及びアンカー4が入る錘用溝8を掘削する。そして、根
入れ6aに親杭1を立てると共に、溝7、8内にブラケ
ット2及びブラケット支持梁3及びアンカー4を位置さ
せる(図4)。この際、実施例は、あらかじめ図1及び
図2に示すように組み立てた親杭1、ブラケット2、ブ
ラケット支持梁3、アンカー4をクレーンを用いてセッ
トしているが、現場で親杭1及びブラケット2、ブラケ
ット支持梁3、アンカー4を組み立てるようにしてもよ
いし、あらかじめブラケット2及びブラケット支持梁
3、アンカー4を組み立てたものを親杭1に連結するよ
うにしてもよい。
間に水抜き9a付のPC版9を入れて擁壁をつくり、更
に溝掘りした支持梁用溝7、錘用溝8の部分にコンクリ
ートを流し込んで固化させ、これにより支持梁11と錘
12を構築する。なお、実施例は、錘用溝8を横方向に
連続させて錘12を一体化しているが、この錘12はア
ンカーごとに夫々独立させてもよい。
態の断面図である。
持梁11と錘12の重力が親杭1にモーメントとして作
用し、更に地山5と支持梁11及び錘12間に作用する
粘着力及び摩擦力が反力として作用するため、擁壁は十
分な耐力を有し、土圧により倒壊しない。
ロックを置くために地山を崩してしまう従来工法に比較
して、地山の地盤強度がそのまま残る。 b.地山側は、溝掘りを行うだけのため、L型ブロック
を置くために一旦地山の地盤を切り崩し、再び埋め戻す
従来工法に比較して、労力と作業時間の短縮を図ること
が出来る。 c.地山を崩してしまう従来工法の場合、埋め戻し箇所
において不等沈下が発生していたが、本発明の場合は地
山を崩さないため、不等沈下の心配がない。 d.親杭及びブラケット、アンカー等は工場において生
産し、必要に応じてあらかじめ組み立てておくこともで
きるので、工期の短縮と工事費の大幅な削減が可能であ
る。 e.従来のL型ブロックの場合、大きな重量を有し、移
動にはクレーン等を用いなければならないことから、工
事には細心の注意が必要であり、また危険も多かった
が、本発明の場合は工事の危険性はL型ブロックの場合
に比較して殆どない。
図。
Claims (9)
- 【請求項1】 擁壁に対して地山側に作用するモーメン
トを付加してその耐力を確保する土留擁壁の構築方法。 - 【請求項2】 請求項1において、擁壁構築用の親杭の
上部から地山側に向けて支持梁を延長し、この支持梁の
先端に錘を取り付けて地山側に作用するモーメントを付
加すると共に、このモーメントと支持梁及び錘に作用す
る地山との摩擦力により耐力を確保する土留擁壁の構築
方法。 - 【請求項3】 親杭用根入れを掘削すると共に、地山側
を崩さずに、この地山側に支持梁用溝及び錘用溝を掘削
する、 前記根入れ内に親杭を立ててコンクリートにより親杭を
固定する、 前記支持梁用溝内にブラケットを位置させてこのブラケ
ットを親杭の上部に連結する、 前記錘用溝内にアンカーを位置させてこのアンカーをブ
ラケットに連結する、 前記支持梁用溝及び錘用溝内にコンクリートを流し込ん
で支持梁と錘を構築する、 前記親杭間に擁壁を構築する、 ことを特徴とする土留擁壁の構築方法。 - 【請求項4】 請求項1又は2又は3において、錘を独
立して構築する土留擁壁の構築方法。 - 【請求項5】 請求項1又は2又は3において、錘全体
又は錘複数個を連結する土留擁壁の構築方法。 - 【請求項6】 請求項1又は2又は3又は4又は5にお
いて、親杭間にPC版又はRC版を配置して擁壁を構築
する土留擁壁の構築方法。 - 【請求項7】 請求項1又は2又は3又は4又は5にお
いて、親杭間に現場打ちで擁壁を構築する土留擁壁の構
築方法。 - 【請求項8】 請求項1又は2又は3又は4又は5又は
6又は7において、親杭を根入れ付のコンクリートブロ
ックを用いて立てるようにして成る土留擁壁の構築方
法。 - 【請求項9】 PC版又はRC版挿入用の溝を両サイド
に形成して成るH型鋼から成る親杭と、 前記親杭の上部に対してボルト止めすることができると
共に、地山側に延長した後端にアンカー連結部を形成し
て成るブラケットと、 前記ブラケットのアンカー連結部に対する連結手段によ
り取り付けられるアンカーと、 前記親杭間に挿入されるPC版と、 から成る土留擁壁構築材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3376595A JP2824217B2 (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | 土留擁壁の構築方法及び土留擁壁構築材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP3376595A JP2824217B2 (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | 土留擁壁の構築方法及び土留擁壁構築材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08226126A true JPH08226126A (ja) | 1996-09-03 |
JP2824217B2 JP2824217B2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=12395542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3376595A Expired - Lifetime JP2824217B2 (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | 土留擁壁の構築方法及び土留擁壁構築材 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2824217B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4812324B2 (ja) * | 2005-04-11 | 2011-11-09 | 有限会社カヌカデザイン | 擁壁及びその施工方法 |
JP5259510B2 (ja) * | 2009-07-09 | 2013-08-07 | 有限会社カヌカデザイン | 擁壁及びその施工方法 |
JP5503822B2 (ja) * | 2010-05-06 | 2014-05-28 | 有限会社カヌカデザイン | 擁壁及びその施工方法 |
-
1995
- 1995-02-22 JP JP3376595A patent/JP2824217B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JP2824217B2 (ja) | 1998-11-11 |
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