JP3243912B2 - 水酸化アルミニウムの連続製造方法 - Google Patents

水酸化アルミニウムの連続製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水酸化アルミニウムの連
続製造方法に関する。更に詳細には、アルミニウムアル
コキシドを水で加水分解して水酸化アルミニウムを製造
する方法において、工業的に生産性高く、粗大凝集粒子
のない水酸化アルミニウムを連続的に製造する方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】金属アルコキシドの加水分解反応は、 (1)常温で容易に加水分解して水酸化物を生成する。 (2)不純物陰イオンが生成物に混入する恐れがない。 等の利点から、セラミック前駆体としてのゾル、ゲル、
微粒子を合成する技術として注目されており多くの研究
が発表されている〔例えばアメリカン セラミック ソ
サエティ ブリテン(Amer.Ceram.Soc.Bull.)54巻、
第286頁(1975年)、或いは日本セラミックス協
会学術論文誌 99巻(10) 1036−1046
(1991)〕。
【0003】このうち、シリコンアルコキシドやチタン
アルコキシドを原料とした場合には加水分解反応により
粗大粒子のない、粒子径の揃った単分散球状粒子が得ら
れ易いが〔例えばジャーナル オブ コロイド アンド
インターフェイス サイエンス(J.Colloid Interfac
e Sci.,)26 62(1968)、或いはジャーナルオ
ブ ザ アメリカン セラミック ソサエティ(J.Am.C
eramic.Soc.,)65C199(1982)〕、アルミニ
ウムアルコキシドを原料とした場合には加水分解反応速
度が速いためにコロイド状ゲルやゲル状沈澱が生成し易
く、粗大粒子のない粒子径の揃った単分散球状粒子は得
難いとされている。
【0004】水酸化アルミニウムを仮焼して得られる酸
化アルミニウムは、焼結用原料、各種充填剤として広く
用いられている材料であるが、高機能化、ファイン化の
為には粒径分布がシャープで容易に分散し得る酸化アル
ミニウムが要望されている。アルミニウムアルコキシド
の加水分解による水酸化アルミニウムの合成において
も、特定の加水分解条件下に単分散微粒子を得ようとの
発明や研究がある〔特開昭62−158116、或いは
ジャーナル オブ ザ アメリカン セラミック ソサ
エティ(J.Am.Ceramic.Soc.,)74 2263(199
1)〕。
【0005】これらはいずれもアルミニウムアルコキシ
ドを形成しているアルコール以外の溶剤を添加した低濃
度下での加水分解反応を利用しており、粗大凝集粒子を
含まない単分散粒子が得られるものの、工業的には生産
性が悪く、又溶剤として使用したアルコールをアルミニ
ウムアルコキシドの合成に再利用する場合、精製を必要
とする等の問題を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アル
ミニウムアルコキシドを水で加水分解して水酸化アルミ
ニウムを製造する方法において、工業的に生産性高く、
粗大凝集粒子のない微粒の水酸化アルミニウムを連続的
に製造する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明はアルミ
ニウムアルコキシドを水で加水分解して水酸化アルミニ
ウムを製造する方法に於いて、アルミニウムアルコキシ
ドと水を、3000sec -1 を越える速度勾配を生じる
高剪断条件で行われる高速回転剪断攪拌下に連続供給
し、加水分解することを特徴とする水酸化アルミニウム
の連続製造方法を提供することにある。
【0008】更に本発明はアルミニウムアルコキシドと
して、ジケトン,ケトエステル,ジエステル,カルボン
酸,ジオール,ケトアルコール,アルデヒド,アミノ
酸,酢酸多価アルコール、アミン及びポリエーテルのう
ちから選ばれた少なくとも1種の化合物でアルミニウム
アルコキシドを化学修飾してなるアルミニウムアルコキ
シドの誘導体、或いは該誘導体とアルミニウムアルコキ
シドの混合物を用いることを特徴とする前記の水酸化ア
ルミニウムの連続製造方法を提供することにある。
【0009】以下本発明方法を更に詳細に説明する。本
発明における最大の特徴は、アルミニウムアルコキシド
と水を高速回転剪断攪拌下に連続式で反応させることに
ある。
【0010】本発明における高速回転剪断攪拌とは、ホ
モミクサー、ホモジナイザー等で総称される攪拌機、即
ち高速回転する特殊形状のタービン又はローターとその
外周部に、回転部から2mm以下のクリアランスを隔て
て設置されたステーター又はスクリーンから構成されて
おり、周速約1m/秒〜約40m/秒で高速回転するタ
ービン(ローター)とステーター(スクリーン)の間で
生じる剪断力、圧力変動、キャビテーション、衝突力、
ポテンシャルコア等の機械的エネルギーによる攪拌であ
る。
【0011】このような高速回転剪断攪拌機としては、
T.Kホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)、クレ
アミックス(エム・テクニック株式会社製)、ポリトロ
ンホモジナイザー、メガトロンホモジナイザー(KIN
EMATICA)、スープラトン(月島機械株式会社
製)等の機種が挙げられる。
【0012】これらの高速回転剪断攪拌機の条件につい
ては高速回転するタービン(ローター)の周速をx m
/秒、タービン(ローター)とステーター(スクリー
ン)のクリアランスを y mmとすると x/y×1
3 sec-1でその速度勾配を表すことができる。本
発明に於いては通常3000sec-1を越える、好まし
くは5000sec -1を越える、より好ましくは800
0sec-1を越える速度勾配を生じる高速回転剪断攪拌
条件が必要である。速度勾配が3000sec-1未満で
あると、アルミニウムアルコキシドと水の二液の混合及
び生成した水酸化アルミニウム粒子の機械的分散効果が
不十分であり、粗大凝集粒子の発生が起こりやすくな
る。
【0013】アルミニウムアルコキシドと水の加水分解
反応、及びそれに引き続く水酸化アルミニウム析出反応
は、その反応速度が速いために水酸化アルミニウムゲル
が瞬時に析出する。そのためアルミニウムアルコキシド
と水の混合、及び加水分解反応を通常のパドル型や、ス
クリュー型に代表される低速・中速回転型撹拌機による
撹拌条件下で行う場合には、数十μの粗大凝集粒子の発
生が避けられないのに対し、高速回転剪断撹拌下にアル
ミニウムアルコキシドと水の混合、及び加水分解反応を
行う場合には二液の均一混合が速やかに行われるため、
アルミニウムアルコキシド/水の局所的不均一に基づく
粗大粒子の発生が低減され、微粒の水酸化アルミニウム
が得られる。
【0014】更に、アルミニウムアルコキシドとして、
アルミニウムアルコキシドを化学修飾して得たアルミニ
ウムアルコキシド誘導体、或いは該誘導体とアルミニウ
ムアルコキシドとの混合物を用い、これと水を高速回転
剪断撹拌下で瞬時に混合し、且つ、生成した水酸化アル
ミニウム粒子の機械的分散を同時に行う場合には、原料
としてアルミニウムアルコキシドを単独で使用する場合
より、粗大凝集粒子の発生無く、より微粒の水酸化アル
ミニウムを得る事ができる。これはアルミニウムアルコ
キシドを化学修飾することにより水による加水分解反応
速度の遅延効果が高速回転剪断撹拌効果と相まって、ア
ルミニウムアルコキシド/水のより一層の均一混合、攪
拌が可能なためと推測される。
【0015】本発明において、高速回転剪断攪拌下のア
ルミニウムアルコキシド、及び/又はその誘導体と水の
滞留時間は約5秒〜約5分、好ましくは約10秒〜約2
分である。該攪拌帯域での滞留時間が約5秒未満である
と攪拌域で反応が完結しない為に攪拌域から排出された
後に粒子間の重合、凝集が進み、再凝集を起こしたり、
分散効果が不充分な場合がある。該攪拌帯域での滞留時
間が約5分を越えると分散効果の向上は見られず、むし
ろ生産性の低下を生じる場合がある。
【0016】本発明における連続式反応装置としてはタ
ンク連続型、パイプライン連続型等いずれも適用可能で
ある。タンク連続型とは、アルミニウムアルコキシド、
及び/又はその誘導体と水を、高速回転剪断攪拌機を備
えたタンクの中に連続的に供給し、供給した液量と同量
液を連続的に排出しながら水酸化アルミニウム粒子の生
成を行う方法である。パイプライン連続式では、ライン
に組み込んだ高速回転剪断攪拌機にアルミニウムアルコ
キシド、及び/又はその誘導体と水を連続的に供給する
方法である。これら連続式反応によればバッチ式反応に
比べ、極めて生産性高く且つ、粒子析出条件の均一化が
図られる為に、粒径分布の均一な粗大凝集粒のない水酸
化アルミニウムが得られる。
【0017】本発明に於いては、供給するアルミニウム
アルコキシド、及び/又はその誘導体と水のモル比を
〔水/Al〕を約1.5〜約6とすることが好ましく、
さらに好ましくは約1.5〜約5である。加水分解反応
の完結度、得られる水酸化アルミニウムの結晶形等の諸
物性はアルミニウムアルコキシド、及び/又はその誘導
体と水のモル比、及び化学修飾剤の種類・添加量に依存
するが、生成した水酸化アルミニウムの物性を均一化す
る為には、反応を上記モル比範囲で行うことが好まし
い。アルミニウムアルコキシド、及び/又はその誘導体
を水で加水分解する際、モル比が約1.5未満である
と、加水分解反応が不完全となり、生成した水酸化アル
ミニウム中に未反応のアルコキシ基が多く残存し、アル
コキシドから水酸化アルミニウムを得る際のアルコール
原単位が悪化する。一方、モル比が約6.0を越える場
合は加水分解反応は完結するものの、加水分解反応後の
生成スラリーの溶媒(アルコール/水)中の水濃度が高
くなり、スラリ−から溶媒を蒸発させて水酸化アルミニ
ウム粉末を得る際に、水酸化アルミニウムの凝集が強く
なり易い。
【0018】本発明においてアルミニウムアルコキシ
ド、及び/又はその誘導体は、該アルコキシド形成用ア
ルコール(ROH)の溶液として用いることが好まし
い。アルミニウムアルコキシド、及び/又はその誘導体
は常温で固体又は粘調液体であり、取扱い上溶液として
用いることが好ましい。又、溶媒としては回収アルコー
ルをアルミニウムアルコキシドの合成に再利用する場
合、分留、精製の必要のない該アルコキシド形成用アル
コールを用いることが好ましい。アルコキシド形成用ア
ルコールの種類は炭素数が通常1〜8個、好ましくは2
〜4個の1価アルコールであり、より具体的にはエチル
アルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルア
ルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアル
コール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
【0019】アルミニウムアルコキシドとしては、前記
したアルコールに相当するアルコキシ基からなる化合物
が使用される。より具体的にはアルミニウムエトキサイ
ド、アルミニウムn−プロポキサイド、アルミニウムイ
ソプロポキシド、アルミニウムn−ブトキシド、アルミ
ニウムsec−ブトキシド、アルミニウムt−ブトキシ
ド等が挙げられる。
【0020】本発明に於いてアルミニウムアルコキシド
誘導体を形成する化学修飾剤としては、例えばジケト
ン、ケトエステル、ジエステル、カルボン酸、ジオー
ル、ケトアルコール、アルデヒド、アミノ酸、酢酸多価
アルコール、アミン及びポリエーテルから選ばれた少な
くとも1種の化合物が用いられる。具体的には、ジアセ
チル、アセチルべンゾイル、ベンジル、アセチルアセト
ン、ベンゾイルアセトン、ジベンゾイルメタン、トリフ
ルオルアセチルアセトン、ヘキサフルオルアセチルアセ
トン、ジピバロイルメタン、ピバロイルトリフルオルア
セトン、ピバロイルトリフルオルアセトン等のジケトン
化合物、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル等のケト
エステル化合物、マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチ
ル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジ
ブチル、フタル酸ジオクチル、アジピン酸ジオクチル、
アジピン酸イソデシル、シュウ酸ジメチル、シュウ酸ジ
メチル等のジエステル化合物、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,3
ブタンジオール、1,4ブタンジオール、1,5ペンタ
ンジオール、1,6ヘキサンジオール、ヘキシレングリ
コール、ヘプタンジオール、オクタンジオール、ノナン
ジオール、デカンジオール、ピナコール、ジエチレング
リコール等のジオール化合物、アセトール、アセトイ
ン、アセトエチルアルコール、ジアセトンアルコール、
フェナシルアルコール、ベンゾイン等のケトアルコール
化合物、サリチルアルデヒド等のアルデヒド化合物、ギ
酸、酢酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カ
プリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、
ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシ
ル酸、パルチミン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、
シュウ酸、クエン酸、フマル酸、イミノジ酪酸、オクチ
ル酸、オレイン酸等のカルボン酸化合物、グリシン等の
アミノ酸化合物、ジエチレングリコールモノエチルエー
テルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエー
テルアセテート等の酢酸多価アルコール化合物、エチレ
ンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレントリ
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、
エチレンジアミンテトラ酢酸等のアミン化合物、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチ
ルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、
ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレン
グリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコー
ルジメチルエーテル、エチルセロソルブ、ドデカンジオ
ールジメチルエーテル、デカンジオールジメチルエーテ
ル、ヘキサンジオールジメチルエーテル、ヘキサンジオ
ールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールブチルメチルエーテル等のポ
リエーテル化合物が用いられる。
【0021】化学修飾剤によるアルミニウムアルコキシ
ドの化学修飾の方法としては、例えばアルミニウムアル
コキシドと該アルコキシド形成用アルコールの混合液
に、化学修飾剤と該アルコールの混合液を、常温〜溶媒
の沸点以下の温度で混合し、例えば1時間程度熟成する
のが好ましい。
【0022】化学修飾剤の添加量としては、アルミニウ
ムアルコキシド/化学修飾剤のモル比として通常1/3
より大きいことが必要であり、好ましくは1〜30であ
る。理論的にはアルミニウムアルコキシド/化学修飾剤
のモル比が1/3の時、加水分解反応が完全に阻害され
るために、モル比が1/3より大きい事が必要である。
【0023】アルミニウムアルコキシド、及び/又はそ
の誘導体を含む溶液の濃度としてはそれぞれの化合物の
溶解度等により一概に限定できないが、通常約30〜約
90重量%として使用される。濃度が約30重量%未満
であると、得られる水酸化アルミニウムスラリーの濃度
が薄く、スラリーから水酸化アルミニウムを得る為のア
ルコール蒸発の負荷が大きくなる。濃度が約90重量%
を越えると、溶解度の低いアルコキシドについては析出
を起こしやすくなる。また加水分解時及び加水分解後に
得られる水酸化アルミニウムのスラリー濃度が高くなる
為に再凝集を起こしやすくなる。
【0024】一方、加水分解に用いる水については、そ
の濃度は特に限定はされない。またアルコキシド形成用
アルコールの溶液として用いることもできる。
【0025】反応温度は特に限定されないが、通常、常
温〜溶媒の沸点以下の範囲で行われる。
【0026】反応圧力は液圧0.1kgG/cm2 以上で行う
ことが好ましい。0.1kgG/cm2 未満では、高速回転剪
断攪拌下で気泡をかみ込みやすく、機械的エネルギーの
損失が大きくなる場合がある。
【0027】又、加水分解反応に際しては析出粒子の分
散を高め、凝集を防止する目的で酸、塩基等の表面電荷
調節剤、分散剤、乳化剤等の界面活性剤を添加すること
もできる。具体的には塩酸、硝酸、酢酸等の酸やアンモ
ニア、トリエチルアミン等の塩基又は界面活性剤として
はソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエー
ト、ソルビタンモノラウレート、トリオレイン、ポリオ
キシエチレンフェニルエーテル等のノニオン系界面活性
剤、アルキルジフェニルジスルホン酸ナトリウム、ジア
ルキルスルホ琥珀酸エステルナトリウム塩等のアニオン
系界面活性剤及びN−アルキルトリメチレンジアミンオ
レエート等のカチオン系界面活性剤等が挙げられる。
【0028】本発明によって得られた水酸化アルミニウ
ム(本明細書に於いて水酸化アルミニウムとは、アルミ
ニウムアルコキシドの加水分解により得られた水酸化ア
ルミニウム単味のみならず、化学修飾剤が結合した水酸
化アルミニウムや未反応基を含む水酸化アルミニウム等
を総称したものである)は加水分解後のスラリーから蒸
発、乾燥、ろ過等の固液分離操作により粉体として回収
され、各種樹脂や紙の充填剤等に使用される。またその
水酸化アルミニウムを約700℃〜約1100℃で焼成
することによりγ、δ、θ型の遷移アルミナが得られ、
PETフイルム、エポキシ等の各種樹脂の充填剤やイン
クジェットプリンター等の紙のコート用フィラー、触媒
担体や単結晶用原料として好適に使用される。更にこの
水酸化アルミニウムを約1100℃〜約1400℃で焼
成する場合には研磨剤や焼結用原料として好適なα−ア
ルミナが得られる。本発明方法に於いて、アルミニウム
アルコキシドを高濃度条件下で連続的に加水分解反応を
行う場合でも、何故、微粒で粗大凝集粒子の少ない水酸
化アルミニウムが得られるのか、その理由は詳らかでは
ないが、一度生成した凝集粒を高速回転剪断下で処理し
ても、凝集粒が崩壊することはないことより、反応雰囲
気が高速回転剪断下にあるため、高濃度のアルミニウム
アルコキシドと水により瞬時に起こる加水分解反応生成
物がこれを核として凝集・成長するまもなく瞬時に分散
され溶液中で、安定化されるためであろうと推察され
る。
【0029】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、アルミニ
ウムアルコキシド、及び/又は該誘導体と水の加水分解
反応を特定の攪拌条件下で連続的に行うことにより、通
常、平均粒子径(累積50%径)が約7μm以下、好ま
しくは約5μm以下で、かつ得られる粒子の累積90%
のものが約15μm以下、好ましくは約10μm以下で
ある粗大凝集粒の無い水酸化アルミニウムを生産性高く
得るもので、その産業上の価値は頗る大である。
【0030】
【実施例】以下、本発明方法を実施例により更に詳細に
説明する。尚、実施例に於いて結晶形及び粒径D50(累
積50%径)とD90(累積90%径)の測定は以下の方
法でおこなった。 結晶形;粉末X線回折装置(ガイガーフレックスRAD
シリーズ、理学電機工業株式会社製)により測定した。 粒 度;マイクロトラックMKII 粒度分析計(SPA
モデル7997−20 日機装株式会社製)により測
定した。
【0031】実施例1 耐圧2kg/cm2 (使用圧0.2kg/cm2 )、内
容量35ccの反応器に高速回転剪断攪拌機、クレアミ
ックスCLM−L2.5S〔エム・テクニック株式会社
製(使用ローターの最長径29mm、最短径11mm、
クリアランス0.3mm)〕を設置し、速度勾配は33
400sec-1〜88000sec-1の条件で、アルミ
ニウムイソプロポキシド濃度75重量%のイソプロピル
アルコールとの混合液と、水濃度が30重量%のイソプ
ロピルアルコールとの混合液とを、水/アルミニウムイ
ソプロポキシドのモル比が2.0の一定条件で攪拌帯域
の滞留時間が15秒で連続的に供給し40〜70℃の温
度で加水分解して、水酸化アルミニウムを得た。得られ
た水酸化アルミニウムの結晶形はアモルファスであり、
粒子径D50は3.1μ、D90は5.3μであった。
【0032】比較例1 内容量2リットルのセパラブルフラスコに該フラスコ内
壁とのクリアランスが約5mmなるように調整された攪
拌羽根(最長径145mm、最短径10mm)を有する
攪拌機を設置し、該フラスコ内に実施例1と同じモル
比、濃度のアルミニウムイソプロポキシドと水を供給
し、100rpm(速度勾配約10sec-1〜約150
sec-1)で攪拌機を回転しながら温度40〜70℃に
調整しつつ60分加水分解し、水酸化アルミニウムを得
た。得られた水酸化アルミニウムの結晶形はアモルファ
スであり、粒子径D50は9.9μ、D90は21.6
μであった。
【0033】実施例2〜実施例4 実施例1に於いて、水/アルミニウムイソプロポキシド
のモル比を2.7に代え、且つ攪拌帯域の滞留時間を1
5秒(実施例2)、30秒(実施例3)、1分(実施例
4)の代えた他は同じ条件で加水分解し水酸化アルミニ
ウムを得た。得られた水酸化アルミニウムの結晶形はア
モルファスであり、実施例2のD50は2.6μ、D90は
4.8μ、実施例3のD50は2.7μ、D90は4.8
μ、実施例4のD50は2.8μ、D90は5.0μであっ
た。
【0034】実施例5〜実施例7 実施例4に於いて、アルミニウムイソプロポキシド濃度
75重量%のイソプロピルアルコール混合液に代え、ア
ルミニウムイソプロポキシド濃度75重量%のイソプロ
ピルアルコール混合液に、アセト酢酸エチルとイソプロ
ピルアルコールとの混合液を混合、調整し、該混合液が
アルミニウムイソプロポキシド/アセト酢酸エチルのモ
ル比が、5(実施例5)、10(実施例6)、20(実
施例7)で、且つアセト酢酸エチルで化学修飾されたア
ルミニウムイソプロポキシドと、化学修飾されていない
アルミニウムイソプロポキシドよりなるアルミニウムイ
ソプロポキシド濃度60重量%のイソプロピルアルコー
ル混合液に代えた他は同じ条件(水/アルミニウムイソ
プロポキシドのモル比を2.7、攪拌帯域の滞留時間は
1分)で加水分解し水酸化アルミニウムを得た。得られ
た水酸化アルミニウムの結晶形は全てアモルファスであ
り、実施例5のD50は1.0μ、D90は2.8μ、実施
例6のD50は1.4μ、D90は3.0μ、実施例7のD
50は2.2μ、D90は3.9μであった。
【0035】比較例2〜比較例3 比較例1に於いて、水/アルミニウムイソプロポキシド
のモル比を1.5に代え、且つアルミニウムイソプロポ
キシドとアセト酢酸エチルのモル比が5(比較例2)、
10(比較例3)で且つアセト酢酸エチルで化学修飾さ
れたアルミニウムイソプロポキシドと、化学修飾されて
いないアルミニウムイソプロポキシドよりなるアルミニ
ウムイソプロポキシド濃度60重量%のイソプロピルア
ルコール混合液に代えた他は同じ条件で加水分解し水酸
化アルミニウムを得た。得られた水酸化アルミニウムの
結晶形は全てアモルファスであり、比較例2のD50は
8.6μ、D90は17.8μ、比較例3のD50は9.2
μ、D90は20.5μであった。
【0036】実施例8 実施例4に於いて、アルミニウムイソプロポキシド濃度
が30重量%のイソプロピルアルコールとの混合液に代
えた他は同じ条件で加水分解し水酸化アルミニウムを得
た。得られた水酸化アルミニウムの結晶形は全てアモル
ファスであり、D50は3.6μ、D90は7.0μであっ
た。
【0037】実施例9〜実施例10 実施例4に於いて、速度勾配を9600sec-1〜25
300sec-1(実施例9)、19200sec-1〜5
0600sec-1(実施例10)に代えた他は同じ条件
で加水分解し水酸化アルミニウムを得た。得られた水酸
化アルミニウムの結晶形はアモルファスであり、実施例
9のD50は4.6μ、D90は8.1μ、実施例10のD
50は3.7μ、D90は6.7μであった。
【0038】実施例11 実施例4の方法に於いて、水/アルミニウムイソプロポ
キシドのモル比を3.0に代えた他は同じ条件で加水分
解し水酸化アルミニウムを得た。得られた水酸化アルミ
ニウムの結晶形は擬ベーマイトであり、D50は3.1
μ、D90は5.5μであった。
【0039】実施例12 実施例4の方法に於いて水/アルミニウムイソプロポキ
シドのモル比を4.0に代え、且つ撹拌帯域の滞留時間
を2分に代えた他は同じ条件で加水分解し水酸化アルミ
ニウムを得た。得られた水酸化アルミニウムの結晶形は
擬ベーマイトであり、D50は2.4μ、D90は4.2μ
であった。
【0040】実施例13 実施例4に於いて、アルミニウムイソプロポキシド濃度
75重量%のイソプロピルアルコールとの混合液と水濃
度30重量%のイソプロピルアルコールとの混合液を、
アルミニウムsec−ブトキシド濃度75重量%のse
c−ブチルアルコールとの混合液と水濃度30重量%の
sec−ブチルアルコールとの混合液に代え、且つ水/
アルミニウムsec−ブトキシドのモル比を2.5に代
えた他は同じ条件で加水分解し水酸化アルミニウムを得
た。得られた水酸化アルミニウムの結晶形はアモルファ
スであり、D50は2.5μ、D90は4.5μであった。
【0041】実施例14 実施例13に於いて、水/アルミニウムsec−ブトキ
シドのモル比を3.0に代えた他は同じ条件で加水分解
し水酸化アルミニウムを得た。得られた水酸化アルミニ
ウムの結晶形は擬ベーマイトであり、D50は2.8μ、
D90は4.9μであった。
【0042】実施例15 実施例5に於いて、攪拌機として高速回転剪断攪拌機、
クレアミックスCLM−0.8S〔エム・テクニック株
式会社製(使用ローターの最長径29mm、最短径11
mm、クリアランス0.2mm)〕を設置し、速度勾配
を43200sec-1〜114000sec-1に代え、
水/アルミニウムイソプロポキシドのモル比を3.5に
代えた他は同じ条件で加水分解し水酸化アルミニウムを
得た。得られた水酸化アルミニウムの結晶形はアモルフ
ァスであり、D50は0.57μ、D90は1.33μであ
った。
【0043】実施例16 実施例5に於いて、アルミニウムアルコキシドとしてア
ルミニウムイソプロポキシド濃度75重量%のイソプロ
ピルアルコール混合液と、トリエタノールアミンとイソ
プロピルアルコールとの混合液とを混合調整し、アルミ
ニウムイソプロポキシド/トリエタノールアミンのモル
比が5で、且つトリエタノールアミンで化学修飾された
アルミニウムイソプロポキシドと、化学修飾されていな
いアルミニウムイソプロポキシドよりなるアルミニウム
イソプロポキシド濃度60重量%のイソプロピルアルコ
ール混合液を用い、速度勾配を43200sec-1〜1
14000sec-1に代えた他は同じ条件で加水分解し
水酸化アルミニウムを得た。得られた水酸化アルミニウ
ムの結晶形はアモルファスであり、D50は0.83μ、
D90は3.51μであった。
【0044】実施例17 実施例5に於いて、アルミニウムアルコキシドとしてア
ルミニウムイソプロポキシド濃度75重量%のイソプロ
ピルアルコール混合液と、アセト酢酸メチルとイソプロ
ピルアルコールとの混合液とを混合調整し、アルミニウ
ムイソプロポキシド/アセト酢酸メチルのモル比が5
で、且つアセト酢酸メチルで化学修飾されたアルミニウ
ムイソプロポキシドと、化学修飾されていないアルミニ
ウムイソプロポキシドよりなるアルミニウムイソプロポ
キシド濃度60重量%のイソプロピルアルコール混合液
を用い、速度勾配を43200sec-1〜114000
sec-1に代えた他は同じ条件で加水分解し水酸化アル
ミニウムを得た。得られた水酸化アルミニウムの結晶形
はアモルファスであり、D50は0.70μ、D90は1.
60μであった。
【0045】実施例18 実施例5に於いて、アルミニウムアルコキシドとしてア
ルミニウムイソプロポキシド濃度75重量%のイソプロ
ピルアルコール混合液と、へキシレングリコールとイソ
プロピルアルコールとの混合液とを混合調整し、アルミ
ニウムイソプロポキシド/へキシレングリコールのモル
比が5で、且つへキシレングリコールで化学修飾された
アルミニウムイソプロポキシドと、化学修飾されていな
いアルミニウムイソプロポキシドよりなるアルミニウム
イソプロポキシド濃度60重量%のイソプロピルアルコ
ール混合液を用い、速度勾配を43200sec-1〜1
14000sec-1に代えた他は同じ条件で加水分解し
水酸化アルミニウムを得た。得られた水酸化アルミニウ
ムの結晶形はアモルファスであり、D50は2.47μ、
D90は4.22μであった。
【0046】実施例19 実施例5に於いて、アルミニウムアルコキシドとしてア
ルミニウムイソプロポキシド濃度75重量%のイソプロ
ピルアルコール混合液と、フタル酸ジブチルとイソプロ
ピルアルコールとの混合液とを混合調整し、アルミニウ
ムイソプロポキシド/フタル酸ジブチルのモル比が5
で、且つフタル酸ジブチルで化学修飾されたアルミニウ
ムイソプロポキシドと、化学修飾されていないアルミニ
ウムイソプロポキシドよりなるアルミニウムイソプロポ
キシド濃度60重量%のイソプロピルアルコール混合液
を用い、速度勾配を43200sec-1〜114000
sec-1に代えた他は同じ条件で加水分解し水酸化アル
ミニウムを得た。得られた水酸化アルミニウムの結晶形
はアモルファスであり、D50は2.20μ、D90は3.
64μであった。
【0047】実施例20 実施例5に於いて、アルミニウムアルコキシドとしてア
ルミニウムイソプロポキシド濃度75重量%のイソプロ
ピルアルコール混合液と、ラウリン酸とイソプロピルア
ルコールとの混合液とを混合調整し、アルミニウムイソ
プロポキシド/ラウリン酸のモル比が5で、且つラウリ
ン酸で化学修飾されたアルミニウムイソプロポキシド
と、化学修飾されていないアルミニウムイソプロポキシ
ドよりなるアルミニウムイソプロポキシド濃度60重量
%のイソプロピルアルコール混合液を用い、速度勾配を
43200sec-1〜114000sec-1に代えた他
は同じ条件で加水分解し水酸化アルミニウムを得た。得
られた水酸化アルミニウムの結晶形はアモルファスであ
り、D50は2.09μ、D90は3.54μであった。
【0048】実施例21 実施例5に於いて、アルミニウムアルコキシドとしてア
ルミニウムイソプロポキシド濃度75重量%のイソプロ
ピルアルコール混合液と、エチレンジアミンとイソプロ
ピルアルコールとの混合液とを混合調整し、アルミニウ
ムイソプロポキシド/エチレンジアミンのモル比が5
で、且つエチレンジアミンで化学修飾されたアルミニウ
ムイソプロポキシドと、化学修飾されていないアルミニ
ウムイソプロポキシドよりなるアルミニウムイソプロポ
キシド濃度60重量%のイソプロピルアルコール混合液
を用い、速度勾配を43200sec-1〜114000
sec-1に代えた他は同じ条件で加水分解し水酸化アル
ミニウムを得た。得られた水酸化アルミニウムの結晶形
はアモルファスであり、D50は1.86μ、D90は3.
97μであった。
【0049】実施例22 実施例5に於いて、アルミニウムアルコキシドとしてア
ルミニウムイソプロポキシド濃度75重量%のイソプロ
ピルアルコール混合液と、ジエチレングリコールとイソ
プロピルアルコールとの混合液とを混合調整し、アルミ
ニウムイソプロポキシド/ジエチレングリコールのモル
比が5で、且つジエチレングリコールで化学修飾された
アルミニウムイソプロポキシドと、化学修飾されていな
いアルミニウムイソプロポキシドよりなるアルミニウム
イソプロポキシド濃度60重量%のイソプロピルアルコ
ール混合液を用い、速度勾配を43200sec-1〜1
14000sec-1に代えた他は同じ条件で加水分解し
水酸化アルミニウムを得た。得られた水酸化アルミニウ
ムの結晶形はアモルファスであり、D50は2.27μ、
D90は4.22μであった。
【0050】実施例23 実施例5に於いて、アルミニウムアルコキシドとしてア
ルミニウムイソプロポキシド濃度75重量%のイソプロ
ピルアルコール混合液と、オクチル酸とイソプロピルア
ルコールとの混合液とを混合調整し、アルミニウムイソ
プロポキシド/オクチル酸のモル比が5で、且つオクチ
ル酸で化学修飾されたアルミニウムイソプロポキシド
と、化学修飾されていないアルミニウムイソプロポキシ
ドよりなるアルミニウムイソプロポキシド濃度60重量
%のイソプロピルアルコール混合液を用い、速度勾配を
43200sec-1〜114000sec-1に代えた他
は同じ条件で加水分解し水酸化アルミニウムを得た。得
られた水酸化アルミニウムの結晶形はアモルファスであ
り、D50は2.08μ、D90は3.73μであった。
【0051】実施例24 実施例5に於いて、アルミニウムアルコキシドとしてア
ルミニウムイソプロポキシド濃度75重量%のイソプロ
ピルアルコール混合液と、オレイン酸とイソプロピルア
ルコールとの混合液とを混合調整し、アルミニウムイソ
プロポキシド/オレイン酸のモル比が5で、且つオレイ
ン酸で化学修飾されたアルミニウムイソプロポキシド
と、化学修飾されていないアルミニウムイソプロポキシ
ドよりなるアルミニウムイソプロポキシド濃度60重量
%のイソプロピルアルコール混合液を用い、速度勾配を
43200sec-1〜114000sec-1に代えた他
は同じ条件で加水分解し水酸化アルミニウムを得た。得
られた水酸化アルミニウムの結晶形はアモルファスであ
り、D50は2.16μ、D90は4.19μであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−275917(JP,A) 特開 昭54−26999(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01F 7/36

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウムアルコキシドを水で加水分解
    して水酸化アルミニウムを製造する方法に於いて、アル
    ミニウムアルコキシドと水を、3000sec -1 を越え
    る速度勾配を生じる高剪断条件で行われる高速回転剪断
    攪拌下に連続供給し、加水分解することを特徴とする水
    酸化アルミニウムの連続製造方法。
  2. 【請求項2】高速回転剪断攪拌下での滞留時間が5秒〜
    5分であることを特徴とする請求項1記載の水酸化アル
    ミニウムの連続製造方法。
  3. 【請求項3】アルミニウムアルコキシドとして、ジケト
    ン,ケトエステル,ジエステル,カルボン酸,ジオー
    ル,ケトアルコール,アルデヒド,アミノ酸,酢酸多価
    アルコール、アミン及びポリエーテルのうちから選ばれ
    た少なくとも1種の化合物でアルミニウムアルコキシド
    を化学修飾してなるアルミニウムアルコキシドの誘導
    体、或いは該誘導体とアルミニウムアルコキシドの混合
    物を用いることを特徴とする請求項1記載の水酸化アル
    ミニウムの連続製造方法。
  4. 【請求項4】加水分解時のアルミニウムアルコキシドと
    水のモル比が1.5〜6.0であることを特徴とする請
    求項1記載の水酸化アルミニウムの連続製造方法。
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