JP4129564B2 - 弱く凝集したナノスカラー粒子の製造方法 - Google Patents
弱く凝集したナノスカラー粒子の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4129564B2 JP4129564B2 JP53298396A JP53298396A JP4129564B2 JP 4129564 B2 JP4129564 B2 JP 4129564B2 JP 53298396 A JP53298396 A JP 53298396A JP 53298396 A JP53298396 A JP 53298396A JP 4129564 B2 JP4129564 B2 JP 4129564B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nano
- oxide
- hydrated
- oxides
- particles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J2/00—Processes or devices for granulating materials, e.g. fertilisers in general; Rendering particulate materials free flowing in general, e.g. making them hydrophobic
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B82—NANOTECHNOLOGY
- B82Y—SPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
- B82Y30/00—Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01G—COMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
- C01G1/00—Methods of preparing compounds of metals not covered by subclasses C01B, C01C, C01D, or C01F, in general
- C01G1/02—Oxides
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01G—COMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
- C01G23/00—Compounds of titanium
- C01G23/04—Oxides; Hydroxides
- C01G23/047—Titanium dioxide
- C01G23/053—Producing by wet processes, e.g. hydrolysing titanium salts
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01G—COMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
- C01G25/00—Compounds of zirconium
- C01G25/02—Oxides
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B35/00—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
- C04B35/622—Forming processes; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
- C04B35/626—Preparing or treating the powders individually or as batches ; preparing or treating macroscopic reinforcing agents for ceramic products, e.g. fibres; mechanical aspects section B
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01P—INDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
- C01P2004/00—Particle morphology
- C01P2004/60—Particles characterised by their size
- C01P2004/64—Nanometer sized, i.e. from 1-100 nanometer
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10T428/29—Coated or structually defined flake, particle, cell, strand, strand portion, rod, filament, macroscopic fiber or mass thereof
- Y10T428/2982—Particulate matter [e.g., sphere, flake, etc.]
- Y10T428/2991—Coated
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Nanotechnology (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Environmental & Geological Engineering (AREA)
- Composite Materials (AREA)
- Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Geology (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
Description
1次粒子径100nm未満の粉末(ナノサイズ粉末)の製造方法は、これら粉末が、これら粉末を使用して、例えばセラミックス又は複合体等の全く新しい材料の開発を可能にする潜在的有用性を有しているため、近年大きな関心を集めている。すでに入手可能であるサブミクロン粉末(粒子径0.1〜1μm)の場合のように、ナノサイズ粉末への質に関して高い要求があるが、該要求は、材料及び用途により異なる。セラミック粉末のために重要な基準は、例えば:
− 高い化学的純度
− 相安定性
− 粉末密度
− 結晶化度
− 粒子径分布及び粒子形態
− 比表面積
− 凝集状態
である。
最後の点は、特に粉末冶金工程及び製造工程においてナノサイズ粉末を用いるために、極めて重要である。一般に、粉末粒子は、できるだけ高い密度を有する及び/又は結晶構造を有するべきである。必然的に存在する凝集体は、工程中にその一次粒子径に再び細かくなり得るような性質を有すべきである。ナノサイズ粒子の有用性は、これら必要条件を満足する場合にのみ、最適に用いることができる。これは、弱い凝集が必要とされることを意味する。従って、ナノサイズ粒子間の凝集状態を調整し得る粒子が必要となる。これは、合成中に直接又は後続のプロセスにおいて行われ得る。
ナノサイズ(セラミック)粉末の物理的及び化学的製造方法は、文献に記述されている。物理的方法は、3つのカテゴリー、即ち、真空、ガス相及び凝縮相合成法に分けられる。しかしながら、その実用化は、低い材料転化率のために、少量の粉末の製造に限られている。
化学反応を含む方法、例えば、水熱合成法、沈殿反応法、火炎加水分解法、プラズマ合成法、ゾル−ゲル法又はエマルジョン法が、粉末合成において益々重要となってきている。
水熱合成法においては、無機塩が、(溶媒の臨界データを越える)高圧且つ高温下での沈殿反応により、対応する酸化物、水和した酸化物又は水酸化物に転化される。最適の反応パラメーター(pH、出発化合物の種類及び濃度、圧力、温度)を設定することにより、約20nmの結晶子サイズを得ることが可能である。しかしながら、この方法における欠点は、粉砕できない凝集粒子が形成されることである。これら凝集粒子は、粒子表面上に存在する金属−OH基が、粉末の乾燥及び仮焼中に縮合反応をおこす結果として形成される。凝集体の形成は、一般的には不可逆的であるため、この技術の可能性は、現在のところ、制限された範囲においてしか用いることができない。
火炎加水分解法は、エアロジルを製造する標準方法である。この方法によれば、高い粉末収率が得られ、種々の材料に適用できる。この方法では、SiCl4、TiCl4又はZrCl4のような揮発性化合物を、水素/酸素火炎中にて反応させ、非常に微細な酸化物粒子を得る。火炎加水分解法により、5〜50nmの粒子径の酸化物粉末が製造できるが、この方法の該反応の欠点は、粒径が小さくなるにつれて粒子間の付着が著しく増加するので、高度の粒子凝集が生ずることである。これら粉末のその1次粒子径への再分散は、可能であるとしても、一般にはごくわずかな範囲でのみ可能であるに過ぎない。
プラズマ合成法によれば、酸化物の粉末でけでなく、窒化物及び炭化物を製造することも可能である。この方法においては、例えば、金属粉末又は適した金属化合物を高周波誘導結合プラズマ中において気化し、アンモニアと反応させて窒化物を製造するか又はメタンと反応させて炭化物を製造する。この方法は、高純度で、極めて微細な球状の粉末を製造することを可能とし、また反応パラメーターを最適に調節すると、凝集してはいるが、粒子間にわずかな固体のブリッジを有するだけで、約5nmの径を有する粒子が得られる。しかしながら、この方法は、装置の点で高い経費を伴うことと結びつく技術的に非常に複雑な方法である。
さらに他の方法は、ゾル−ゲル法である。この方法においては、反応性金属アルコキシドのような適した出発化合物を加水分解し、溶媒中で縮合させ、ゾル(可溶性オリゴマー若しくはポリマー又はコロイダルサスペンジョン)を形成させる。引き続く反応により、熱的後処理により結晶性粉末に転化できるゲル(固体)を形成する。特定のパラメータを調整することにより、50nmよりはるかに小さい粒子径を有するゲルを製造できるように反応を制御することができる。この方法の欠点は、熱的後処理により結晶性生成物に転化しなければならない無定形物質が形成されることである。粒子表面上のOH基の高い密度のため、縮合反応によって加工中に1次粒子径まで粉末を分割することを不可能とする粒子間のネック(凝集=強い凝集粒子)が形成される。
非常に微細なセラミック粉末の沈殿のための比較的新しい方法は、エマルジョン技術である。この方法においては、非常に微細な液滴の形状の水相を水と混和しない液体中に分散させる。液滴のサイズ及びエマルジョンの安定性の両方が種々因子に依存しており、これら因子は、粉末合成のために研究され始めたばかりである。
エマルジョン技術を用いた粉末の合成のために必要な条件は、分散された水相が沈殿又は縮合反応のような適当な化学的反応により固相に転化され得るということである。エマルジョンの形成において、表面活性物質(乳化剤)が、重要な役割を果たす。即ち、この物質の助けにより、塩溶液は、炭化水素中で乳化されて非常に微細な液滴を形成し得る。このようにして乳化された水滴は、肉眼で見える溶液と同じ性質を有する超顕微鏡的小型反応器とみなされる。金属水酸化物又は酸化物は、pHを増すことにより沈殿される。これは、例えば、エマルジョン中にアンモニアガスを通過させることにより、又は、分散媒に溶解できる有機塩基を添加することにより、達成される。液相を固相に転化するためには、共沸蒸留により水を除去する。形成した粒子は、その結果緻密化される。粒子の凝集は、反応性表面を保護する乳化剤の存在により大部分防止される。
エマルジョンにより高品質のナノサイズ粉末を製造できるが、体積収率は、このようなエマルジョン法においてしばしば低いので、このような方法は、工業的な粉末製造に利用されない。エマルジョン法における低い体積収率の決定的な理由は、エマルジョンが、常に2相系を含むが、前駆物質は、一相を通じてのみ導入されるということである。
上記したように、極めて微細な粉末製造のための種々の異なる合成法がある。しかしながら、解決されていない問題は、凝集、特にナノサイズ粒子(径1〜100nm)の緻密化及び/又は結晶化の制御である。
従って、本発明の目的は、ナノサイズの、高い粒子密度及び/又は結晶性構造を有する弱く凝集した粉末を提供することである。
本発明によれば、上記目的は、
(a)ナノサイズ粒子の前駆物質から、当該ナノサイズ粒子に対して溶解能のない、又は低い溶解能しか有さない溶媒中であって、少なくとも1種の表面ブロッキング物質の存在下にて、アモルファス又は部分的に結晶質のナノサイズ粒子を含有するサスペンジョンを製造する、又は、
(b)アモルファス又は部分的に結晶質のナノサイズ粒子を含有するすでに形成された粉末を(a)に挙げた溶媒中に、(a)に挙げた1又は2以上の表面ブロッキング物質の存在下に懸濁させる、又は、
(c)アモルファス又は部分的に結晶質のナノサイズ粒子を含有するゾルを(a)に挙げた溶媒中に(a)に挙げた1又は2以上の表面ブロッキング物質の存在下に懸濁させる;及び
かくして得られたサスペンジョンをナノサイズ粒子の緻密化及び/又は結晶化に導く条件に供することを特徴とする、
弱く凝集し、緻密化された及び/又は結晶化されたナノサイズ粒子の製造方法であって、
(1)当該ナノサイズ粒子が、酸化物又は水和した酸化物であり、
(2)当該表面ブロッキング物質が、非イオン界面活性剤であり、
(3)当該緻密化及び/又は結晶化に導く条件が、150〜350℃の高温及び10〜100barの高圧で行う条件である、
ことを特徴とする、ナノサイズ粒子の製造方法により達成される。
ナノサイズ粒子は、酸化物又は水和した酸化物粒子である。
ガラス又はセラミックの製造に適した(水和した)酸化物が好ましい。特に、Mg、Ca、Sr、Ba、Al、Si、Sn、Pb、Bi、Ti、Zr、V、Mn、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Fe、Co、Ru、Cu、Zn、Ce及びYのような典型及び遷移金属の(水和した)酸化物から選ばれる。特に好ましいのは、Ba、Al、Ti、Zr、Fe、Y、Sc、Ru、Zn及びPbの(水和した)酸化物である。
これら元素の酸化物の好ましい例としては、Al2O3、Fe2O3、ZrO2、TiO2、Y2O3、Y2O3/ZrO2、Pb(ZrTi)O3(PZT)、BaTiO3、BaRuO3、ZuO及びSc2O3/ZrO2が挙げられる。
上記の選択肢(a)において、表面ブロッキング物質の存在下に、pHを変化させることにより及び/又は水を加えることにより、(水和した)酸化物として沈殿できる少なくとも1種の元素を含有する溶液若しくはゾルから、少なくとも1種の(水和した)酸化物が沈殿する。
(水和した)酸化物として沈殿できる単独又は複数の元素を含有する溶液又はゾルは、水性又は非水性(有機性)のいずれであってもよい。非水溶媒として好ましいものは、水と容易に混和できるもの、例えば、メタノール、エタノール、n−及びi−プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール及びグリセロールのような一価及び多価アルコール、アセトン及びブタノンのようなケトン、酢酸エチルのようなエステル、ジメチルホルムアミド及びジメチルアセトアミドのようなアミド並びにジメチルスルホキシドのようなスルホキシドが挙げられる。上記選択肢において使用する特に好ましい有機溶媒は、脂肪族アルコール、特に炭素原子数1〜3のものである。
出発溶液として水溶液を使用する場合は、該溶液は、pHを変化させることにより(水和した)酸化物として沈殿し得る少なくとも1種の元素を溶解した形態で含有する。非水溶液も、pHを変化させることなく(例えば、水を加えるだけで)、沈殿できる溶解された元素を含有する。
水性出発溶液中には、(水和した)酸化物として沈殿できる元素が、加水分解性塩の形態で存在することが好ましく、非水溶液中には、加水分解性有機化合物として存在することが好ましい。全ての場合に、濃度の上限は、使用される溶媒中での各々の化合物の溶解度により定まる。濃度の下限は、経済的な理由から(使用する加水分解性化合物を基準として)10重量%以上である。
塩溶液を使用する場合は、容易に除去又は熱により分解できる対イオンを有する塩が好ましい。従って、特に適した塩は、硝酸塩又はカルボン酸の塩(例えば、ギ酸塩、酢酸塩及びプロピオン酸塩)並びにアンモニウム塩である。
このような単純な塩の溶液以外に、例えば、短鎖アルコール(例えばC1〜C3アルコール)に溶解した金属アルコキシドに水を加えて加水分解することにより得られる水溶性ゾルを用いることも可能である。しかしながら、水ガラスのような市販のゾルを使用することもできる。これらゾルは、上記の選択肢(c)の出発原料としても利用できる。選択肢(a)〜(c)において記載されたサスペンジョンを調製するのに適した溶媒は、一般的に、形成されるべき或いはすでに存在している粒子を溶解しない又は無視できる程度しか溶解しない全ての溶媒である。この特性は、もちろん、関連する粒子の性質に依存する。一般に、使用できる溶媒の好ましい例は、水、アルコール類、グリコール類、アミン類、アミド類、必要であれば置換、特にハロゲン化(好ましくは塩素化)されていてもよい脂肪族、脂環式及び芳香族炭化水素及びこれら溶媒の適当な混合物である。もちろん、特に上記選択肢(a)において、ナノサイズ粒子のin situでの生成後、その溶媒を緻密化及び/又は結晶化のために適した溶媒により、完全に又は部分的に置き換える(例えば、気化及び新たな溶媒の添加により)ことも可能である。これは、以下に詳述するように、特にサスペンジョンが溶媒の臨界データ以下の高温と必要ならば高圧条件下におかれた場合に有利になる。
表面ブロッキング物質として使用できるのは、粒子の表面と化学結合を形成し又は強い相互作用に寄与できる化合物であるが、本発明では、特に、表面ブロッキング物質として非イオン界面活性剤を使用することを必須とする。
なお、化学的に結合した表面ブロッカーのその他の参考例としては、(ポリ)カルボン酸類、ポリアミン類、特にジアミン類、β−ジケトン類及びβ−カルボニルカルボン酸類のようなβ−ジカルボニル化合物並びにアミノ酸類のような慣用されている錯化剤が挙げられる。さらに他の表面ブロッキング物質の例としては、(好ましくは8〜30、特に好ましくは8〜15の炭素原子を有する)長鎖アルコール及びセルロース誘導体も挙げられる。非イオン界面活性剤が、必要であれば他の表面ブロッキング物質との組み合わせが、本発明の表面ブロッキング物質として、特に選択肢(a)においては好ましい。
本発明に使用できる非イオン界面活性剤の具体例としては、脂肪酸のソルビタンエステル(例えば、商標「スパン(Span)▲R▼」として市販)、これらソルビタンエステルのポリエチレンオキサイド誘導体(例えば、商標「ツイーン▲R▼(Tween)」として市販)、脂肪酸ポリグリコールエステル(例えば、「エマルソゲン(Emulsogen)▲R▼」シリーズ)並びに「ブリジ(Brij)▲R▼」、「アルラセル▲R▼(Arlacel)▲R▼」、「エミュラン(Emulan)▲R▼」及び「マーロヴェット(Marlovet)▲R▼」等の商標名で市販の界面活性剤が例示できる。しかし、このリストは、本発明に使用できる非イオン界面活性剤のほんの抜粋に過ぎない。
しかしながら、本発明方法において2種以上の表面ブロッキング物質、例えば、少なくとも2種の非イオン界面活性剤の混合物を使用することもできる。さらに、例えば、1種又は2種以上の非イオン界面活性剤と少なくとも1種の比較的長鎖の脂肪族アルコール(好ましくは、炭素数8〜15、例えば、オクタノール、デカノール、ウンデカノール、ドデカノール、トリデカノール及びペンタデカノール)の少なくとも1種との混合物を使用することもできる。2種の非イオン界面活性剤又は界面活性剤の1種と比較的長鎖の脂肪族アルコールの1種の混合物を使用するのが特に好ましい。界面活性剤の混合物を使用する場合は、特にその疎水性部分が同一又は類似の構造的特徴を有している表面活性剤の組合せ、例えば、疎水性部分がいずれもオレイン酸単位に由来するツイーン▲R▼80/エマルソゲン▲R▼OGの組合せを使用するのが有利であることが見出されている。
本発明方法に使用する表面ブロッキング物質の全濃度は、これから形成される又は既に存在する固体を基準として、2〜30重量%、特に2〜20重量%及び特に好ましくは5〜10重量%である。
本発明において使用する表面ブロッキング物質は、沈殿中に形成する粒子の表面を改質し、不動態化する。特定の理論と結びつけられることは望まないが、表面ブロッキング物質が粒子表面と相互に作用し、従って、表面の熱力学的安定が生じると仮定される。相互作用の自由反応エンタルピーが、粒子の成長の結果として起こる自由表面エンタルピーの減少を補う。このことにより、抑制されない粒子の成長が抑えられ、非常に均一な粒子径分布を有する粒子が得られる。さらに、この表面改質は、凝集に対する球状のバリアーを形成することにより粒子を安定化させる。また、これは、炉中での単離された粒子の仮焼中に有利な効果を与える。これは、使用する表面ブロッキング物質は、400℃を超える温度においてのみ完全に分解し、これら温度において、H2Oの除去による粒子表面の失活が既に実質的に進行しているので、この失活により、粒子の凝集を防ぐこと又は少なくとも最小限にすることができるからである。溶媒の臨界データ未満の高温及び高圧で、サスペンジョン中にて粒子の結晶化及び/又は緻密化を直接行う場合には、粒子の周りの表面改質層が完全に保持されるので、凝集体を含まない結晶性粒子が、得られることが見出された。
本発明方法の選択肢(a)において、特に水和した酸化物の場合に必要とされるであろうpHの変化、又は、沈殿に必要なpHの設定は、原則としてそれぞれの溶媒に溶解できる塩基性又は酸性化合物を用いることにより達成できる。必要であれば、形成した粒子の熱処理により再び容易に除去できる化合物を用いることが好ましい。
pHを増加させるのに適当な化合物は、従って、例えば、アンモニア(溶液若しくは気体として)又はアミン若しくは第四級アンモニウム塩のような有機塩基であり、一方、pHを低下させるのに適した化合物は、特にHNO3及び短鎖カルボン酸(好ましくは炭素原子数1〜3を有する、例えばギ酸、酢酸又はプロピオン酸)である。
塩溶液又はゾルからのナノサイズ粒子の製造において、pHを変化させる特に好ましい方法は、酸性又は塩基性(有機又は無機)イオン交換樹脂を使用することである。この場合、pHの変化は、イオン交換樹脂により、塩溶液中に存在する沈殿されるべき元素の対イオンをH+又はOH-でそれぞれ置き換えることにより、達成される。この方法の長所は、沈殿後に、ナノサイズ粒子を含有するサスペンジョン中に、除去すべき無関係な塩が存在しないことである。実際問題として、このような交換は、例えば、適当な表面ブロッキング物質をも併せて溶解している、沈殿されるべき塩の溶液(又はゾル)を、カラム中の溶液の滞留時間を交換及び/又は沈殿が本質的に完了するような時間として、イオン交換カラム中を通すことにより行われる。他の手法として、ほぼ化学量論量のイオン交換樹脂と共に適当な塩溶液(又はゾル)を攪拌し、交換完了後、該樹脂を除去することも可能である。本発明によれば、全ての市販のイオン交換樹脂を使用することができるが、有機樹脂が好ましい。
実際の沈殿反応は、とりわけ沈殿がpHの変更によるか又は水の添加によるかに依存して、種々の方法により行うことができる。
しかしながら、沈殿には2つの態様が特に好ましい。第一の態様では、少なくとも1種の酸性又は塩基性物質及び/又は水を、例えば、(水和した)酸化物として沈殿できる単数又は複数の元素と(溶解又は乳化した)単数又は複数の表面ブロッキング物質とを含有する溶液又はゾルに添加する。
特に好ましい第二の態様においては、(水和した)酸化物として沈殿し得る元素又は複数の元素を含有する溶液又はゾルを、沈殿のために適当なpHを有し、少なくとも1種の表面ブロッキング物質を含有する水溶液に添加(例えば、滴下)する。
ナノサイズ粒子のサスペンジョンを上記選択肢(a)〜(c)の1種により調製した後、本発明によれば、該サスペンジョンをナノサイズ粒子の緻密化及び/又は結晶化を導く条件に置く。
この目的のために、サスペンジョンは(好ましくは複数時間、例えば、1〜24時間)高温、また必要ならば高圧にさらされることが好ましい。この処理は、存在する溶媒の臨界データ未満にて行うことが特に好ましい。もちろん、高温は、表面ブロッキング物質及び溶媒を分解しない、又はわずかしか分解しないことを保証しなければならない。
ここで、高温とは、特に約150〜350℃の温度であり、高圧とは、約10〜100barの圧力をいう。たとえば、ナノサイズ粒子を含有し、選択肢(a)〜(c)のようにして調製されたサスペンジョンは、好ましくは他の前処理をすることなく、圧力容器に収容され、適当な圧力と適当な温度にて処理される。それぞれの粒子の緻密化又は結晶化に必要なパラメータ(圧力、温度、処理時間)は、適当な試験によって容易に決定できる。
緻密化された又は結晶化された粒子は、液相又は溶媒を除去することにより(例えば、濾過及び/又は蒸留)、本発明方法により製造されたサスペンジョンから単離することができる。粒子は、続いて乾燥され(好ましくは高温状態で)、必要であれば仮焼される。
本発明により得られた緻密化された及び/又は結晶化された粒子を乾燥又は仮焼の前に当分野において慣用的な他の処理に供してもよい。例えば、表面ブロッキング物質を、粒子表面から除去しても良く、或いは必要であれば、表面改質物質と置き換えてもよい。
表面ブロッキング物質を除去するためには、粒子を例えば洗浄、表面改質物質を破壊する目的の化学反応及び/又は透析に供することができる。
ナノサイズ粒子の表面改質(例えば、カルボン酸、アミンなどを使用する)は、既に文献中に詳述されており、ここでさらに説明する必要はない。
本発明の方法は、ナノ結晶性で、弱く凝集し、緻密化した及び/又は結晶化した粒子(サイズは、一般的に5〜20nm)を得ることを可能にする。
本発明により得られるナノサイズ粉末は、慣用されている方法によりさらに加工することができる。例えば、その後の焼結を伴う押型成形又は他の成形法((圧力)鋳込成形、押出成形、スクリーン印刷、テープ成形等)により、成形体又は層状のものに変えたり、又は、好ましくはキャスティングにより好ましくは
の厚さを有するシートに加工することができる。本発明により製造された粉末は、その小さな粒子径及びその良分散性により非常に高い焼結活性を有している。
以下の実施例により、本発明を説明するが、その範囲を制限するものではない。
実施例1
Y(NO3)3・4H2O 12.4gと酸化ジルコニウムn−プロポキシド255gの混合物をエタノール64mlに溶解した。得られた溶液を攪拌しながらエマルソゲン▲R▼OG及びツイーン▲R▼80をそれぞれ2.1g含有するアンモニア水溶液(pH=12)320ml中に滴下した。添加終了後、形成されたサスペンションを攪拌オートクレーブ中において250℃、70barにて3時間後処理した。続いて、溶媒を蒸留した。これによりナノ結晶性無凝集粒子(Y 8mol%により安定化され、平均サイズ7nmの立方晶ZrO2)が得られた。
参考例2
H2O 200ml中Al(NO3)325gの溶液を攪拌しながら80℃にてツイーン▲R▼80及びオクタノールをそれぞれ0.21g含有するアンモニア水溶液中に滴下した。添加完了後、形成されたサスペンションを80℃にて24時間熟成させた。続いて、溶媒を蒸留し、得られた粉末を1050℃にて5分間焼成した。かくして粒径40〜60nmであるナノ結晶性再分散性、α−Al2O3を得た。
実施例3
ジルコニウムn−プロポキシドのプロパノール70%溶液(フルカ(Fluka))55gをエタノール400mlに溶解し、その後HNO3(65重量%)11mlと水12.5mlの混合物を滴下した。溶媒を50℃、200mbarにて除去した。Y(NO3)32gを溶解する水237mlを添加することにより、Zr塩10重量%を含有するゾルを得た。Y塩の濃度は、Zrとして約5mol%であった。
かくして得られたゾルをエマルソゲン▲R▼OG及びツイーン▲R▼80それぞれ0.5gと混合した。アンモニアガスをゾル中に通過させることによりpHを高めることにより、固体が沈殿した。続いてサスペンションを3時間、250℃、70barにおける水熱後処理に供した。溶媒を蒸発させると、粒径5〜10nmのナノ結晶性、再分散性5−Y−ZrO2を得た。
実施例4
ジルコニウムn−プロポキシドのプロパノール70%溶液(フルカ)150g及びSc(NO3)3・6H2O 7.3gをエタノール400gに溶解した。該溶液をエマルソゲン▲R▼OG及びツイーン▲R▼80をそれぞれ5g有する溶液(pH=12)500mlに攪拌しながら滴下した。滴下終了後、かくして得られたサスペンションを高圧、高温(250℃、65bar、3h)にて、攪拌オートクレーブ中において処理した。溶媒を蒸発させると、粒径5〜10nmの立方晶再分散性8−Sc−ZrO2を得た。
Claims (15)
- (a)ナノサイズ粒子の前駆物質から、当該ナノサイズ粒子に対して溶解能のない、又は低い溶解能しか有さない溶媒中であって、少なくとも1種の表面ブロッキング物質の存在下にて、アモルファス又は部分的に結晶質のナノサイズ粒子を含有するサスペンジョンを製造する、又は、
(b)アモルファス又は部分的に結晶質のナノサイズ粒子を含有するすでに形成された粉末を(a)に挙げた溶媒中に、(a)に挙げた1又は2以上の表面ブロッキング物質の存在下に懸濁させる、又は、
(c)アモルファス又は部分的に結晶質のナノサイズ粒子を含有するゾルを(a)に挙げた溶媒中に(a)に挙げた1又は2以上の表面ブロッキング物質の存在下に懸濁させる;及び
かくして得られたサスペンジョンをナノサイズ粒子の緻密化及び/又は結晶化に導く条件に供することを特徴とする、
弱く凝集し、緻密化された及び/又は結晶化されたナノサイズ粒子の製造方法であって、
(1)当該ナノサイズ粒子が、酸化物又は水和した酸化物であり、
(2)当該表面ブロッキング物質が、非イオン界面活性剤であり、
(3)当該緻密化及び/又は結晶化に導く条件が、150〜350℃の高温及び10〜100barの高圧で行う条件である、
ことを特徴とする、ナノサイズ粒子の製造方法。 - 酸化物又は水和した酸化物粒子が、ガラス及び/又はセラミックの製造に適した元素の酸化物又は水和した酸化物であることを特徴とする請求項1記載の方法。
- ガラス及び/又はセラミックの製造に適した元素が、典型金属及び遷移金属から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項2記載の方法。
- 選択肢(a)において、表面ブロッキング物質の存在下に、pHを変化させることにより及び/又は水を加えることにより、酸化物又は水和した酸化物として沈殿できる少なくとも1種の元素を含有する溶液又はゾルから、ナノサイズの酸化物又は水和した酸化物を含有するサスペンジョンを製造することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- 酸化物又は水和した酸化物として沈殿できる元素を含有する溶液が、水溶液及び/又は水と混和できる有機溶媒であることを特徴とする請求項4記載の方法。
- 酸化物又は水和した酸化物を沈殿できる元素が、水溶液の場合は、加水分解性塩として存在し、有機溶液の場合は、加水分解性有機金属化合物として存在することを特徴とする請求項5記載の方法。
- 加水分解性塩が、硝酸塩、カルボン酸塩又はアンモニウム塩であることを特徴とする請求項6記載の方法。
- アンモニア、有機アミン及び/又は第4級アンモニウム塩又はHNO3及び/又は炭素数1〜3のカルボン酸により又は酸性若しくは塩基性イオン交換体により、酸化物又は水和した酸化物の沈殿に必要なpHを調整することを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の方法。
- 酸化物又は水和した酸化物の沈殿を
(a)少なくとも1種の酸性若しくは塩基性物質及び/又は水を酸化物又は水和した酸化物として沈殿できる単数又は複数の元素及び単数又は複数の表面ブロッキング物質を含有する溶液又はゾルに添加する;又は
(b)酸化物又は水和した酸化物として沈殿できる単数又は複数の元素を含有する溶液又はゾルを沈殿に適したpHを有し単数又は複数の表面ブロッキング物質を含有する水溶液に添加する
のいずれかにより行うことを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載の方法。 - 粒子を溶解しない又はわずかにしか溶解しない溶媒が、水、アルコール類、グリコール類、アミン類、脂肪族、脂環式及び芳香族無置換又は置換炭化水素類並びにこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
- 表面ブロッキング物質が、さらに、セルロース誘導体、炭素数8〜15のアルコール類、カルボン酸類、アミン類、アミノ酸類、β−ジカルボニル化合物類、ポリビニルアルコール類及びこれらの混合物から選択される少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
- 非イオン界面活性剤が、脂肪酸のソルビタンエステル類、これらソルビタンエステルのポリエチレンオキサイド誘導体、脂肪酸ポリグリコールエステル類から選択されることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
- 温度及び圧力の条件が、使用する溶媒の臨界データ未満であるように選択されることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
- 工程の最後に表面ブロッキング物質の除去を行うことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
- 表面ブロッキング物質の除去に、洗浄、化学反応及び/又は透析が含まれることを特徴とする請求項14に記載の方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19515820A DE19515820A1 (de) | 1995-04-29 | 1995-04-29 | Verfahren zur Herstellung schwach agglomerierter nanoskaliger Teilchen |
DE19515820.2 | 1995-04-29 | ||
PCT/EP1996/001756 WO1996034829A1 (de) | 1995-04-29 | 1996-04-26 | Verfahren zur herstellung schwach agglomerierter nanoskaliger teilchen |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11504311A JPH11504311A (ja) | 1999-04-20 |
JP4129564B2 true JP4129564B2 (ja) | 2008-08-06 |
Family
ID=7760706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53298396A Expired - Lifetime JP4129564B2 (ja) | 1995-04-29 | 1996-04-26 | 弱く凝集したナノスカラー粒子の製造方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5935275A (ja) |
EP (1) | EP0823885B1 (ja) |
JP (1) | JP4129564B2 (ja) |
DE (2) | DE19515820A1 (ja) |
WO (1) | WO1996034829A1 (ja) |
Families Citing this family (55)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19720269A1 (de) * | 1997-05-14 | 1998-11-19 | Inst Neue Mat Gemein Gmbh | Nanokomposit für thermische Isolierzwecke |
US6919070B1 (en) * | 1997-10-17 | 2005-07-19 | Zakrytoe Aktsionernoe Obschestvo “OSTIM” | Stomatic composition |
DE19845291A1 (de) † | 1998-10-01 | 2000-04-13 | Fraunhofer Ges Forschung | Verfahren zur Abscheidung von Titanoxid-Schichten unter Verwendung von löslichen Pulvern |
US7311754B2 (en) * | 1998-10-26 | 2007-12-25 | University Of Utah Research Foundation | Molecular decomposition processes for the synthesis of nanosize metallic powders |
JP2002528369A (ja) * | 1998-10-26 | 2002-09-03 | ユニバーシティ オブ ユタ | ナノサイズのセラミックおよび金属粉末合成のための分子分解方法 |
US6803027B1 (en) * | 1998-10-26 | 2004-10-12 | University Of Utah Research Foundation | Molecular decomposition process for the synthesis of nanosize ceramic and metallic powders |
DE19922492A1 (de) | 1999-05-14 | 2000-11-16 | Fraunhofer Ges Forschung | Verfahren zur Herstellugn von Aluminiumoxiden und daraus hergestellten Produkten |
DE19923625A1 (de) * | 1999-05-22 | 2000-11-23 | Henkel Kgaa | Redispergierbare Metalloxide und -hydroxide mit Teilchengrößen im Nanometerbereich |
DE19930335A1 (de) * | 1999-07-02 | 2001-01-18 | Henkel Kgaa | Kompositmaterialien aus Calciumverbindungen und Proteinkomponenten |
FR2799392A1 (fr) * | 1999-10-06 | 2001-04-13 | Tedeco | Nouveau procede de preparation de dispersions stables de nanoparticules d'oxydes metalliques, et de fabrications de fibres revetues par ces oxydes, et fibres et articles ainsi obtenus |
US6730156B1 (en) | 1999-10-28 | 2004-05-04 | 3M Innovative Properties Company | Clustered particle dental fillers |
EP1586294B2 (en) * | 1999-10-28 | 2016-02-17 | 3M Innovative Properties Company | Nano-sized silica particles in a dry powder form |
US6376590B2 (en) | 1999-10-28 | 2002-04-23 | 3M Innovative Properties Company | Zirconia sol, process of making and composite material |
US6387981B1 (en) | 1999-10-28 | 2002-05-14 | 3M Innovative Properties Company | Radiopaque dental materials with nano-sized particles |
US6572693B1 (en) | 1999-10-28 | 2003-06-03 | 3M Innovative Properties Company | Aesthetic dental materials |
EP1136119A1 (de) * | 2000-03-18 | 2001-09-26 | Degussa Aktiengesellschaft | Redispergiebares Granulat |
US6752979B1 (en) * | 2000-11-21 | 2004-06-22 | Very Small Particle Company Pty Ltd | Production of metal oxide particles with nano-sized grains |
DE10063090A1 (de) * | 2000-12-18 | 2002-06-20 | Henkel Kgaa | Nanoskaliges ZnO in Hygiene-Produkten |
DE10063092A1 (de) * | 2000-12-18 | 2002-06-20 | Henkel Kgaa | Nanoskalige Materialien in Hygiene-Produkten |
US6719821B2 (en) * | 2001-02-12 | 2004-04-13 | Nanoproducts Corporation | Precursors of engineered powders |
KR100442775B1 (ko) * | 2001-10-30 | 2004-08-04 | 한국과학기술원 | 구, 막대, 별모양을 포함한 다양한 형태의 무기 나노결정의 화학적 합성방법 |
AU2003209430B2 (en) * | 2002-01-31 | 2008-09-11 | 3M Innovative Properties Company | Dental pastes, dental articles, and methods |
JP3711953B2 (ja) * | 2002-03-15 | 2005-11-02 | 株式会社デンソー | ガスセンサ用センシング膜の製造方法 |
US7244498B2 (en) * | 2002-06-12 | 2007-07-17 | Tda Research, Inc. | Nanoparticles modified with multiple organic acids |
DE602004017124D1 (de) * | 2003-01-08 | 2008-11-27 | Johnson & Johnson Gmbh | Ein applikator und eine wachsdispersion enthaltende produkte |
DE10332776B4 (de) * | 2003-07-17 | 2009-04-09 | Sasol Germany Gmbh | Verfahren zur Herstellung von Aluminiumtrihydraten mit hohem Porenvolumen |
DE10332775A1 (de) * | 2003-07-17 | 2005-02-17 | Sasol Germany Gmbh | Verfahren zur Herstellung böhmitischer Tonerden mit hoher a-Umwandlungstemperatur |
DE10338929A1 (de) * | 2003-08-21 | 2005-03-24 | Sachtleben Chemie Gmbh | Verfahren zur Herstellung von gecoateten, feinpartikulären anorganischen Festkörpern und deren Verwendung |
WO2005062785A2 (en) * | 2003-12-17 | 2005-07-14 | The University Of North Carolina At Chapel Hill | Solution-phase synthesis of metal oxide nanostructures |
JP3925932B2 (ja) * | 2004-01-08 | 2007-06-06 | 株式会社 東北テクノアーチ | 有機修飾金属酸化物ナノ粒子の製造法 |
DE102004048230A1 (de) * | 2004-10-04 | 2006-04-06 | Institut für Neue Materialien Gemeinnützige GmbH | Verfahren zur Herstellung von Nanopartikeln mit maßgeschneiderter Oberflächenchemie und entsprechenden Kolloiden |
US7241437B2 (en) * | 2004-12-30 | 2007-07-10 | 3M Innovative Properties Company | Zirconia particles |
JP3925936B2 (ja) * | 2005-01-17 | 2007-06-06 | 株式会社 東北テクノアーチ | 金属酸化物ナノ粒子の回収又は収集法 |
JP2008533525A (ja) * | 2005-03-11 | 2008-08-21 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | ジルコニア粒子を有する調光フィルム |
US20060204745A1 (en) * | 2005-03-14 | 2006-09-14 | Jones Clint L | Light management films with zirconia particles |
DE102005039579B4 (de) | 2005-08-19 | 2022-06-30 | Magforce Ag | Verfahren zur Einschleusung von therapeutischen Substanzen in Zellen |
DE102006009793A1 (de) * | 2005-10-31 | 2007-09-06 | Sus Tech Gmbh & Co. Kg | Verwendung von schwer wasserlöslichen Calciumsalzen und/oder deren Kompositen |
EP1976801A2 (en) * | 2005-12-19 | 2008-10-08 | National Center for Scientific Research Demokritos | Modified nanostructured titania materials and methods of manufacture |
DE102006009799A1 (de) * | 2006-03-01 | 2007-09-06 | Henkel Kgaa | Vorwiegend plättchenförmige schwer wasserlösliche Calciumsalze und/oder deren Kompositmaterialien, umfassend diese |
JP2008031029A (ja) * | 2006-06-28 | 2008-02-14 | Seiko Epson Corp | 粉体状の複合金属酸化物の製造方法およびアモルファス複合金属酸化物 |
KR100830871B1 (ko) * | 2006-10-11 | 2008-05-21 | 삼성전기주식회사 | 비분산성 금속 나노입자의 표면개질방법 및 이에 의해표면개질된 잉크젯용 금속 나노입자 |
WO2008083275A2 (en) | 2006-12-28 | 2008-07-10 | 3M Innovative Properties Company | Dental filler and methods |
EP2491962A1 (de) | 2007-01-21 | 2012-08-29 | Hemoteq AG | Medizinprodukt zur Behandlung von Verschlüssen von Körperdurchgängen und zur Prävention drohender Wiederverschlüsse |
US9192697B2 (en) | 2007-07-03 | 2015-11-24 | Hemoteq Ag | Balloon catheter for treating stenosis of body passages and for preventing threatening restenosis |
EP2093192A1 (en) | 2008-02-25 | 2009-08-26 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Preparation of nanoparticles from metal salts |
JP5037393B2 (ja) * | 2008-03-12 | 2012-09-26 | 富士フイルム株式会社 | 金属酸化物微粒子分散液及び成形体 |
US20100068405A1 (en) * | 2008-09-15 | 2010-03-18 | Shinde Sachin R | Method of forming metallic carbide based wear resistant coating on a combustion turbine component |
RU2472708C2 (ru) * | 2008-10-15 | 2013-01-20 | Зм Инновейтив Пропертиз Компани | Наполнители и композитные материалы с наночастицами диоксида циркония и кремнезема |
ES2550634T3 (es) | 2009-07-10 | 2015-11-11 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Uso de nanocristales para un balón de suministro de fármaco |
US10080821B2 (en) | 2009-07-17 | 2018-09-25 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Nucleation of drug delivery balloons to provide improved crystal size and density |
US8889211B2 (en) | 2010-09-02 | 2014-11-18 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Coating process for drug delivery balloons using heat-induced rewrap memory |
WO2013022458A1 (en) | 2011-08-05 | 2013-02-14 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Methods of converting amorphous drug substance into crystalline form |
ES2807209T3 (es) | 2011-08-10 | 2021-02-22 | Magforce Ag | Método para fabricar nanopartículas magnéticas aglomerantes recubiertas con alcoxisilano |
WO2013028208A1 (en) | 2011-08-25 | 2013-02-28 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Medical device with crystalline drug coating |
JP2016010753A (ja) * | 2014-06-27 | 2016-01-21 | 国立大学法人室蘭工業大学 | 粉体の製造方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2168834B (en) * | 1984-11-13 | 1989-10-04 | John Patrick Thompson | Improvements in or relating to the display of designs on vessels |
AU5071285A (en) * | 1984-12-13 | 1986-06-19 | South African Inventions Development Corp. | Production of complex metal hydroxide powders |
US4778671A (en) * | 1986-07-14 | 1988-10-18 | Corning Glass Works | Preparation of unagglomerated metal oxide particles with uniform particle size |
DE4212633A1 (de) * | 1992-04-15 | 1993-10-21 | Inst Neue Mat Gemein Gmbh | Verfahren zur Herstellung oberflächenmodifizierter nanoskaliger keramischer Pulver |
-
1995
- 1995-04-29 DE DE19515820A patent/DE19515820A1/de not_active Withdrawn
-
1996
- 1996-04-26 WO PCT/EP1996/001756 patent/WO1996034829A1/de active IP Right Grant
- 1996-04-26 EP EP96914135A patent/EP0823885B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1996-04-26 DE DE59608679T patent/DE59608679D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1996-04-26 JP JP53298396A patent/JP4129564B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1996-04-26 US US08/945,411 patent/US5935275A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5935275A (en) | 1999-08-10 |
EP0823885B1 (de) | 2002-01-30 |
DE19515820A1 (de) | 1996-10-31 |
JPH11504311A (ja) | 1999-04-20 |
DE59608679D1 (de) | 2002-03-14 |
WO1996034829A1 (de) | 1996-11-07 |
EP0823885A1 (de) | 1998-02-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4129564B2 (ja) | 弱く凝集したナノスカラー粒子の製造方法 | |
KR100691908B1 (ko) | 금속산화물 표면에 금속산화물 초미립자를 코팅하는 방법및 이로부터 제조된 코팅체 | |
Yang et al. | Hydrothermal synthesis of nanosized titania powders: influence of tetraalkyl ammonium hydroxides on particle characteristics | |
US6841497B1 (en) | Method of producing aluminum oxides and products obtained on the basis thereof | |
DE3885301T2 (de) | Kontinuierliche verfahren zur herstellung von feinen keramischen teilchen. | |
EP0655984B1 (en) | Preparation of nanophase solid state materials | |
US4649037A (en) | Spray-dried inorganic oxides from non-aqueous gels or solutions | |
KR101127384B1 (ko) | 높은 열안정성을 가지는 나노-구조 입자 | |
US4713233A (en) | Spray-dried inorganic oxides from non-aqueous gels or solutions | |
KR101158985B1 (ko) | 페로브스카이트 화합물 분체의 제조 방법 | |
US6811758B1 (en) | Precipitation process | |
WO2005097704A1 (en) | Production of barium titanate compounds | |
JP2008044833A (ja) | ナノサイズないしマイクロサイズの粒子を製造するための水熱法 | |
JP4963820B2 (ja) | Zr−O系粒子を分散質とするゾルの製造方法 | |
US20070031323A1 (en) | Method for preparing perovskite oxide nanopowder | |
US5876682A (en) | Nanostructured ceramic nitride powders and a method of making the same | |
US20050014850A1 (en) | Method for making fine and ultrafine spherical particles of zirconium titanate and other mixed metal oxide systems | |
JPS63310706A (ja) | 金属酸化物および金属硫化物の粒子 | |
JP2735157B2 (ja) | 凝集を抑制した超微細粉末の製造方法 | |
JP2007223881A (ja) | 結晶質ハフニアゾルおよびその製造方法 | |
WO2001010781A1 (en) | METHOD FOR MANUFACTURING BaTiO3 BASED POWDERS | |
JPH04238814A (ja) | 二価の陽イオンのチタン酸塩の製造方法 | |
JP3043297B2 (ja) | 酸化チタン微粒子の製造方法 | |
Banerjee | Novel Synthesis Route to Make Nanocrystalline Lead Zirconate Titanate Powder | |
JPH03504712A (ja) | セラミック粉末及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A72 | Notification of change in name of applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A721 Effective date: 20050920 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070220 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20070330 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20070521 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070817 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071030 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080108 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080408 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080502 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110530 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110530 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110530 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110530 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120530 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130530 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |