JP3243446B2 - 水性ネイルエナメル - Google Patents
水性ネイルエナメルInfo
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- nail enamel
- aqueous nail
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- resin
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Description
飾したりするのに用いられる水性ネイルエナメルに関す
るものである。
も称される)には、早期に乾燥させる必要があるので造
膜性が要求され、装飾性を高めるために光沢が良好であ
ることが必要であり、使用した者が日常生活を営むので
密着性、耐水白化性及び化粧持ちが良好であることが必
要であり、さらに塗り直し時のムラの発生を防止する等
のため除去する際に、容易に除去できることが必要であ
る。
メルとして、例えばニトロセルロースやアルキッド樹脂
類等の樹脂、フタル酸エステルやアジピン酸エステル等
の可塑剤、酢酸エステルや低級アルコールやトルエン等
の有機溶剤及び有機顔料等の色剤より構成された、いわ
ゆる溶剤系のものが従来用いられている。しかし、これ
らのネイルエナメルに含まれる有機溶剤が原因で、繰り
返し使用することにより爪の光沢がなくなってしまった
り、爪が黄ばんだり、爪が割れてしまったりすることが
ある。また、溶剤系のネイルエナメルは引火性を有して
いて危険であり、しかも人体への悪影響という欠点もあ
る。
は水分散性の水性ネイルエナメルが提案されている。例
えば、特開昭48−35047号公報、特開昭56−1
31513号公報、特開昭57−56410号公報、特
開平2−221214号公報、特開平4−103512
号公報、特開平4−103513号公報、特開平4−1
03514号公報、特開平4−297408号公報、特
開平5−163118号公報、特開平6−298624
号公報、特開平7−69833号公報等に、水性ネイル
エナメルが開示されている。
水性ネイルエナメルは、造膜性、光沢及び除去性が劣っ
ているものが多く、また、造膜性、光沢及び除去性が比
較的優れているものでも密着性、耐水白化性及び化粧持
ちが劣っており、実用上の総合的な性能として不十分な
ものであるという問題がある。
のであり、造膜性、光沢、密着性、耐水白化性、化粧持
ち及び除去性に優れた水性ネイルエナメルを提供するこ
とをその目的とするものである。
ためになされた発明は、重量平均分子量が50000以
上80000以下であり、ガラス転移温度が50℃以上
80℃以下であって、疎水性モノマーとアクリル酸とを
共重合させることにより得られるアクリル系樹脂を主成
分とするエマルジョンよりなり、該エマルジョンの分散
質の平均粒子直径が30ナノメーター以上200ナノメ
ーター以下であり、該アクリル酸の全モノマーに占める
量が0.01重量%以上3重量%以下である水性ネイル
エナメル、である(請求項1)。
て、アクリル酸の全モノマーに占める量が0.01重量
%以上3重量%以下となるように疎水性モノマーとアク
リル酸とを共重合させて得られるアクリル系樹脂を用い
ているので、後に詳説するように、造膜性、光沢、密着
性、耐水白化性、化粧持ち及び除去性を向上させること
ができる。 同時に、このようなアクリル系樹脂を用い
ることで、水性エナメルの安定性を維持しつつ塗膜の耐
水性を更に高めることができる。
ル中の固形分を10重量%以上60重量%以下とするの
が好ましい(請求項2)。 こうすることにより、水性
ネイルエナメルの良好な塗布性、造膜性等を維持しつつ
適度な厚みの塗膜を得ることができる。
ルエナメルの貯蔵安定性を維持しつつ造膜性を更に高め
るには、全樹脂成分100重量部に対して0.5重量部
以上50重量部以下の造膜助剤を添加するのが好ましい
(請求項3)。
は、アクリル系樹脂を主成分とするエマルジョンが用い
られている。エマルジョンは乳化重合法により調製され
てもいいし、溶液重合法により重合された後に転相乳化
されて調製されてもよい。特に、乳化重合法を用いるこ
とが、重合が簡便であるため好ましい。乳化重合法を用
いる場合、水、乳化剤等の存在下で重合性組成物を滴下
するモノマー滴下法、重合性組成物を水、乳化剤の存在
下で乳化し、それを滴下しながら重合を行うプレエマル
ジョン法、水、乳化剤及び重合性組成物の存在下で重合
を行う一浴重合法等が採用できる。
50000以上80000以下とされている。ここで、
重量平均分子量は、溶媒としてテトラヒドロフランを使
用し、標準物質としてポリスチレンを使用した濾過クロ
マトグラフィーによって測定される。アクリル系樹脂の
重量平均分子量が50000未満であると、水性ネイル
エナメルの密着性、耐水白化性、化粧持ち等が低下して
しまう。逆に、重量平均分子量が80000を越える
と、水性ネイルエナメルの除去性が低下してしまう。こ
の観点から、アクリル系樹脂の重量平均分子量は、60
000以上75000以下が好ましい。
0℃以上80℃以下とされている。アクリル系樹脂のガ
ラス転移温度が50℃未満であると、水性ネイルエナメ
ルの耐水白化性が低下してしまう。逆に、ガラス転移温
度が80℃を越えると、水性ネイルエナメルの造膜性及
び光沢が低下してしまう。
樹脂を共重合する場合のガラス転移点Tgは、トボルス
キの計算式から導出される下記式によって算出される。 Tg=1/(W1/Tg1 + W2/Tg2+ ・・・) この式中、Tg1、Tg2、・・・は各モノマー単体で重
合体を形成した場合のその重合体のガラス転移温度
(K)を表し、W1、W2、・・・は、各モノマーの重量
分率を表す。
ノメーター以上200ナノメーター以下が好ましく、8
0ナノメーター以上150ナノメーター以下が特に好ま
しい。平均粒子直径が上記範囲未満であると、水性ネイ
ルエナメルの粘度が高すぎて爪に塗る際の筆さばきが困
難となり、また粘度を適切値まで下げるために水を多量
に添加すれば固形分が例えば10重量%以下となって、
膜厚を稼げなくなってしまうことがある。逆に、平均粒
子直径が上記範囲を超えると、水性ネイルエナメルの造
膜性及び光沢が低下してしまうことがある。
水性モノマーと親水性モノマーとを共重合させると、水
性ネイルエナメルの安定性を維持しつつ塗膜の耐水性を
高めることができる。共重合させる場合、全モノマーに
しめる疎水性モノマーの量は、87重量%以上99.5
重量%以下が好ましく、88重量%以上99重量%以下
が特に好ましい。また、全モノマーにしめる親水性モノ
マーの量は、0.01重量%以上3重量%以下が好まし
く、0.1重量%以上2重量%以下が特に好ましい。疎
水性モノマーの使用比率が低下して親水性モノマーの使
用比率が上昇すると、得られる塗膜の耐水性が低下して
しまうことがある。逆に、疎水性モノマーの使用比率が
上昇して親水性モノマーの使用比率が低下すると、水性
ネイルエナメルの安定性が低下してしまうことがある。
ばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プ
ロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アク
リル酸シクロヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プ
ロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、
メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸2−エチル
ヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステア
リル等の(メタ)アクリル酸の炭素数1以上24以下の
アルキル又はシクロアルキルエステル;ヒドロキシエチ
ルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒ
ドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメ
タクリレート等の(メタ)アクリル酸の炭素数2以上8
以下のヒドロキシアルキルエステル;スチレン、ビニル
トルエン、α−メチルスチレン、N−ビニルピロリド
ン、ビニルピリジン等の芳香族不飽和モノマー;グリシ
ジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等のエポ
キシ基含有の(メタ)アクリル酸エステル;アクリル酸
1−メチル2−ピロリドン、アクリル酸1−エチル2−
ピロリドン、メタクリル酸1−メチル2−ピロリドン、
メタクリル酸1−エチル2−ピロリドン等の(メタ)ア
クリル酸のピロール環含有の炭素数1以上24以下のア
ルキルエステル;アクリル酸1−メチル2−オキサゾリ
ドン、アクリル酸1−エチル2−オキサゾリドン、メタ
クリル酸1−メチル2−オキサゾリドン、メタクリル酸
1−エチル2−オキサゾリドン等の(メタ)アクリル酸
のオキサゾール環含有の炭素数1以上24以下のアルキ
ルエステル;等が挙げられ、これらが単独で又は2種以
上組み合わされて用いられる。
ばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、クロトン
酸、ポリオキシエチレン鎖を有する(メタ)アクリレー
ト、アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、
N−ブトキシメチルアクリルアミド等が挙げられ、これ
らが単独で又は2種以上組み合わされて用いられる。
は、アニオン性乳化剤、非イオン性乳化剤等の、通常の
乳化重合に用いられる種々の乳化剤が使用可能である。
1種類の乳化剤を単独で用いてもいいし、2種以上の乳
化剤を併用してもよい。また、これら乳化剤に重合性官
能基を導入した反応性乳化剤を用いることもできる。乳
化剤の使用量は、全樹脂成分100重量部に対して0.
5重量部以上10重量部以下が好ましく、1重量部以上
8重量部以下が特に好ましい。使用量が上記範囲未満で
あると、重合安定性が悪化してしまうことがある。逆
に、使用量が上記範囲を超えると、得られる水性ネイル
エナメルの耐水性が低下してしまうことがある。
えばドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル
硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、アルキル
ジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、ポリオキ
シエチレンノニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシ
エチレンノニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ジア
ルキルスルホコハク酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリ
ウム等のナトリウム塩が挙げられ、また、これらと同等
のカリウム塩、アンモニウム塩等も用いることができ
る。
ールアルキレンオキサイド付加物、アルキルフェノール
アルキレンオキサイド付加物、脂肪酸アルキレンオキサ
イド付加物、高級アルキルアミンアルキレンオキサイド
付加物、脂肪酸アミドアルキレンオキサイド付加物、ソ
ルビトール又はソルビタンの脂肪酸エステル等が挙げら
れる。
カル重合開始剤が用いられる。ラジカル重合開始剤は
熱、還元性物質等によってラジカル分解してモノマーへ
付加重合を起こすものであり、水溶性又は油溶性の過硫
酸塩、過酸化物、アゾ化合物等を使用することができ
る。
例えば過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アン
モニウム、過酸化水素、t−ブチルハイドロパーオキサ
イド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、2,2−ア
ゾビスイソブチロニトリル、2,2−アゾビス(2−ジ
アミノプロパン)ハイドロクロライド等が挙げられる。
る場合は、これらラジカル重合開始剤と組み合わせて、
例えば重亜硫酸ナトリウム、塩化第一鉄、アスコルビン
酸塩、ロンガリット等の還元剤を使用すればよい。
ように、アクリル系樹脂の重量平均分子量を50000
以上80000以下としているが、重量平均分子量をこ
の範囲内に調節するために連鎖移動剤が用いられてもよ
い。用いられる連鎖移動剤としては、例えばオクチルメ
ルカプタン、ドデシルメルカプタン、チオグリコール酸
オクチル、メルカプトプロピオン酸オクチル等のメルカ
プタン類;ジメチルキサントゲンジスルフィド、ジエチ
ルキサントゲンジスルフィド等のキサントゲンジスルフ
ィド類;四塩化炭素、臭化エチレン等のハロゲン化炭化
水素類等が挙げられる。
樹脂分散液は、特に中和剤を使用しなくとも安定な分散
性を示すが、必要に応じ、例えばアンモニア、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、アミン類等のpH調整剤を
適量使用してもよい。
イルエナメルに添加される造膜助剤、可塑剤、顔料、増
粘剤、消泡剤、防腐剤等が適宜配合される。また、用途
によっては、キレート剤、分散剤、染料、香料、油分、
保湿剤、紫外線吸収剤等が添加されてもよい。
た場合の常温での造膜性を向上させるため、造膜助剤を
添加するのが好ましい。造膜助剤の使用量は、全樹脂成
分100重量部に対して0.5重量部以上50重量部以
下が好ましく、1重量部以上30重量部以下が特に好ま
しい。造膜助剤の使用量が上記範囲未満であると、造膜
性が十分ではなくなってしまうことがある。逆に、使用
量が上記範囲を超えると、水性ネイルエナメルの貯蔵安
定性が低下してしまうことがある。
ルセルソルブアセテート等のセルソルブアセテート類、
ジメチルカルビトール等のカルビトール類、エチルセル
ソルブアセテート等のセルソルブアセテート類、ヘキサ
ノール等のアルコール類等が挙げられ、これらが単独で
又は2種以上組み合わされて用いられる。
するが、これら実施例の開示に基づいて本発明が限定的
に解釈されるべきでないことは勿論である。
の調製] [実施例1]まず、第1段階として脱イオン水16重量
部、アニオン性乳化剤としてのポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル硫酸ナトリウム(エチレンオキサイ
ド付加モル数:30)0.75重量部、メタクリル酸メ
チル42重量部、アクリル酸ブチル7重量部、アクリル
酸1重量部及び連鎖移動剤としてのチオグリコール酸オ
クチル0.3重量部を攪拌機を用いて混合し、均一なプ
レエマルジョンを得た。
器、滴下ろ斗及び温度計を備えた容量2リットルの4つ
口フラスコに、脱イオン水33重量部及び前述のポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム
0.008重量部を仕込んで、窒素ガス気流下に80℃
まで加熱した。ここへラジカル重合開始剤としての過硫
酸カリウム0.1重量部を添加し、第1段階で得たプレ
エマルジョンを3時間かけて滴下した。この時の重合温
度は、68℃以上72℃以下の範囲に維持された。滴下
終了後も上記温度範囲を2時間維持し、重合を完了させ
た。その後室温まで冷却して、200メッシュの濾布に
て濾過した。得られた樹脂エマルジョンの固形分は50
重量%であり、分散質の平均粒子直径は120ナノメー
ターであり、樹脂の重量平均分子量は70000であっ
た。
た樹脂エマルジョン100重量部に、表1に示すように
水33重量部、造膜助剤としてのブチルセルソルブ7.
5重量部、赤色顔料(R−226)1重量部、増粘剤と
してのベントナイト0.3重量部、pH6から7に調整
するための25%アンモニア水少量、防腐剤としてのメ
チルパラベン0.05重量部及びシリコーン系消泡剤
(信越化学工業株式会社製の「KM72F」)0.05
重量部を配合し、実施例1の水性ネイルエナメルを調整
した。
をメタクリル酸メチル30重量部、アクリル酸2−エチ
ルヘキシル9重量部、スチレン10重量部、アクリル酸
1重量部とした他は実施例1と同様にして、樹脂エマル
ジョンを得た。この樹脂エマルジョンの固形分は50重
量%であり、分散質の平均粒子直径は100ナノメータ
ーであり、樹脂の重量平均分子量は65000であっ
た。この樹脂エマルジョンに表1に示される配合処方を
施し、実施例2の水性ネイルエナメルを得た。
コール酸オクチルの配合量を0.5重量部とした他は実
施例1と同様にして、樹脂エマルジョンを得た。この樹
脂エマルジョンの固形分は50重量%であり、分散質の
平均粒子直径は120ナノメーターであり、樹脂の重量
平均分子量は40000であった。この樹脂エマルジョ
ンに表1に示される配合処方を施し、比較例1の水性ネ
イルエナメルを得た。
コール酸オクチルの配合量を0.2重量部とした他は実
施例1と同様にして、樹脂エマルジョンを得た。この樹
脂エマルジョンの固形分は50重量%であり、分散質の
平均粒子直径は120ナノメーターであり、樹脂の重量
平均分子量は110000であった。この樹脂エマルジ
ョンに表1に示される配合処方を施し、比較例2の水性
ネイルエナメルを得た。
をメタクリル酸メチル36重量部、アクリル酸ブチル1
3重量部、アクリル酸1重量部とした他は実施例1と同
様にして、樹脂エマルジョンを得た。この樹脂エマルジ
ョンの固形分は50重量%であり、分散質の平均粒子直
径は120ナノメーターであり、樹脂の重量平均分子量
は70000であった。この樹脂エマルジョンに表1に
示される配合処方を施し、比較例3の水性ネイルエナメ
ルを得た。
をメタクリル酸メチル36重量部、アクリル酸ブチル1
3重量部、アクリル酸1重量部とし、チオグリコール酸
オクチルの配合量を0.5重量部とした他は実施例1と
同様にして、樹脂エマルジョンを得た。この樹脂エマル
ジョンの固形分は50重量%であり、分散質の平均粒子
直径は120ナノメーターであり、樹脂の重量平均分子
量は40000であった。この樹脂エマルジョンに表1
に示される配合処方を施し、比較例4の水性ネイルエナ
メルを得た。
をメタクリル酸メチル36重量部、アクリル酸ブチル1
3重量部、アクリル酸1重量部とし、チオグリコール酸
オクチルの配合量を0.2重量部とした他は実施例1と
同様にして、樹脂エマルジョンを得た。この樹脂エマル
ジョンの固形分は50重量%であり、分散質の平均粒子
直径は120ナノメーターであり、樹脂の重量平均分子
量は110000であった。この樹脂エマルジョンに表
1に示される配合処方を施し、比較例5の水性ネイルエ
ナメルを得た。
をメタクリル酸メチル46重量部、アクリル酸ブチル3
重量部、アクリル酸1重量部とした他は実施例1と同様
にして、樹脂エマルジョンを得た。この樹脂エマルジョ
ンの固形分は50重量%であり、分散質の平均粒子直径
は120ナノメーターであり、樹脂の重量平均分子量は
70000であった。この樹脂エマルジョンに表1に示
される配合処方を施し、比較例6の水性ネイルエナメル
を得た。
をメタクリル酸メチル46重量部、アクリル酸ブチル3
重量部、アクリル酸1重量部とし、チオグリコール酸オ
クチルの配合量を0.5重量部とした他は実施例1と同
様にして、樹脂エマルジョンを得た。この樹脂エマルジ
ョンの固形分は50重量%であり、分散質の平均粒子直
径は120ナノメーターであり、樹脂の重量平均分子量
は40000であった。この樹脂エマルジョンに表1に
示される配合処方を施し、比較例7の水性ネイルエナメ
ルを得た。
をメタクリル酸メチル46重量部、アクリル酸ブチル3
重量部、アクリル酸1重量部とし、チオグリコール酸オ
クチルの配合量を0.2重量部とした他は実施例1と同
様にして、樹脂エマルジョンを得た。この樹脂エマルジ
ョンの固形分は50重量%であり、分散質の平均粒子直
径は120ナノメーターであり、樹脂の重量平均分子量
は110000であった。この樹脂エマルジョンに表1
に示される配合処方を施し、比較例8の水性ネイルエナ
メルを得た。
メルの評価]各実施例及び各比較例の水性ネイルエナメ
ルを、下記の評価に供した。
条件下で、各水性ネイルエナメルをガラス板上にアプリ
ケータで膜厚約20μmとなるように塗布した。塗布か
ら1分経過後から1分おきに、指先で軽く塗膜に触れて
みて、塗膜に指紋がつくか否かを目視で判定した。3分
以内に指紋がつかなくなったものを○、3分をこえて6
分以内に指紋がつかなくなったものを△、6分立っても
指紋がつくものを×とした。これらの評価結果が、下記
の表2及び表3に示されている。
件下で、各水性ネイルエナメルをガラス板上にアプリケ
ータで膜厚約20μmとなるように塗布した。これを1
5分間放置して乾燥させ、塗膜の光沢を目視で判定し
た。光沢の良好なものを○、光沢がやや劣るものを△、
光沢が劣るものを×とした。これらの評価結果が、下記
の表2及び表3に示されている。
条件下で、各水性ネイルエナメルを爪に塗布した。そし
て、15分間乾燥させた後硬度Hの鉛筆で塗膜を擦り、
塗膜の剥離の程度を目視で判定した。剥離が見られない
ものを○、剥離がやや見られるものを△、激しい剥離が
見られるものを×とした。これらの評価結果が、下記の
表2及び表3に示されている。
Hの条件下で、各水性ネイルエナメルをガラス板上にア
プリケータで膜厚約20μmとなるように塗布した。こ
れを15分間放置して乾燥させ、45℃の水につけて1
5分間放置した後、塗膜の白化の程度を目視で判定し
た。白化が見られないものを○、白化がやや見られるも
のを△、前面に白化が見られて不透明化したものを×と
した。これらの評価結果が、下記の表2及び表3に示さ
れている。
名の女性の爪に塗布してもらった。そして、2日間通常
の生活をしてもらい、その後の爪の常態を目視で観察し
て化粧持ちを評価した。化粧持ちの良好なものを○、化
粧持ちがやや劣るものを△、化粧持ちが劣るものを×と
した。これらの評価結果が、下記の表2及び表3に示さ
れている。
布し、15分間乾燥させた。そして、70%アセトン水
溶液を含浸させたガーゼで塗膜を5回軽く拭き取り、そ
の際の抵抗感を評価した。抵抗感が少ないものを○、抵
抗感がやや多いものを△、抵抗感が多いものを×とし
た。これらの評価結果が、下記の表2及び表3に示され
ている。
50000以上80000以下でありガラス転移温度が
50℃以上80℃以下であるアクリル系樹脂を分散質と
した実施例1及び2の水性ネイルエナメルは、造膜性、
光沢、密着性、耐水白化性、化粧持ち及び除去性の全て
において優れている。これに対して、各比較例の水性ネ
イルエナメルは、いずれかの評価項目において劣ってい
る。この評価結果より、本発明の水性ネイルエナメルの
優位性が証明された。
造膜性、光沢、密着性、耐水白化性、化粧持ち及び除去
性の全てにおいて優る水性ネイルエナメルを提供するこ
とができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 重量平均分子量が50000以上800
00以下であり、ガラス転移温度が50℃以上80℃以
下であって、疎水性モノマーとアクリル酸とを共重合さ
せることにより得られるアクリル系樹脂を主成分とする
エマルジョンよりなり、該エマルジョンの分散質の平均
粒子直径が30ナノメーター以上200ナノメーター以
下であり、該アクリル酸の全モノマーに占める量が0.
01重量%以上3重量%以下である水性ネイルエナメ
ル。 - 【請求項2】 固形分が10重量%以上60重量%以下
含有された請求項1に記載の水性ネイルエナメル。 - 【請求項3】 全樹脂成分100重量部に対して0.5
重量部以上50重量部以下の造膜助剤が添加された請求
項1又は2に記載の水性ネイルエナメル。
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JPH11269041A (ja) | 1999-10-05 |
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