JP3243439B2 - タイヤ加硫機の金型締付機構 - Google Patents
タイヤ加硫機の金型締付機構Info
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Description
型締付機構に関し、特に油圧以外の汎用的な圧力媒体を
使用すると共にその圧力を利用して金型締付構造を簡素
化することにより、品質の良い加硫済タイヤ製品を歩留
り良く製造できると共に、より安価なタイヤ加硫機の実
現に寄与しうるタイヤ加硫機の金型締付機構に関する。
グリーンタイヤを上下方向に開閉可能な一対の金型内に
装填し、同時にブラダをグリーンタイヤの内側に装入し
て密着させた後、このブラダ内に加圧加熱媒体を吹き込
むことによって、このブラダを介して間接的に、グリー
ンタイヤの表面に金型を押しつけて必要な外形形状を付
与すると同時に、加熱してゴムに変質させることにより
行われている。そして、タイヤ加硫機を構造的に見る
と、一般に、一対の金型のうち下金型は、加硫機のベー
ス上に載置された下側プラテンの上に固定され、上金型
は、加硫機のフレームに設けられた金型開閉用シリンダ
の下端の昇降部材に、上側プラテン支持部材及び上側プ
ラテンを介して固定されている。また、上側プラテン及
び下側プラテンの内部には熱媒体が挿通されており、そ
れぞれ上金型及び下金型を加熱している。また、加硫時
には、一対の金型が離れないように一定期間保持するた
めの金型締付シリンダが、一般には、金型開閉用シリン
ダと同様に加硫機のフレームに設けられ、又は一対の金
型に直接設けられ、さらには加硫機とは別個独立に設け
られれいる。そして、この場合の金型締付シリンダに
は、一般に油圧シリンダが用いられている。
イム(10分〜1時間程度)のほとんどが上下金型を締
め付けたまま加熱する加硫時間で占められており、加硫
前後におけるタイヤ加硫機の付帯機器の作動時間が1〜
2分以下である点に着目して、かかる付帯機器の稼働効
率を高めてタイヤの生産性を向上させるべく、いわゆる
マルチ式のタイヤ加硫システムが提案されている。さら
に、そのマルチ式タイヤ加硫システムの実現を促進すべ
く、金型締付の操作だけを加硫機本体とは独立して行え
る機構いわゆるセルフロック機構についても提案されて
いる。例えば、特開平5−200754号公報に記載の
セルフロック機構(図3参照)が知られている。
の側部の成形用金型42を取付けた上円板、43は、タ
イヤ40の他の側部の成形用金型44を取付けた下円
板、45は、タイヤ40のトレッド部の成形用分割金型
46を取付けた分割セグメントである。また、分割セグ
メント45とさらにその外側に設けられるアウターリン
グ47とは、それぞれの傾斜面で互いに摺動自在に嵌合
するように装着されている。さらに、各分割セグメント
45の上部及び下部には、上円板41及び下円板43と
係合する突起部45a,45bが設けられており、タイ
ヤ加硫時に各タイヤ成形用金型に加わる外向きの力を分
割セグメント45の突起部45a,45bで受けるよう
にしたものである。即ち、加硫時にブラダ48内に高圧
が作用するときは、中心機構49を介してアウターリン
グ47が降下されるが、このときいわゆるくさび作用に
より分割セグメント45が径内方向にいわば増し締めさ
れ、分割セグメント45及びその突起部45a,45b
を介してそれぞれ金型46,42,44に対してプレロ
ードをかけた状態となる。
金型締付シリンダとして油圧シリンダを使用する方式に
は問題がある。即ち、油圧シリンダによる金型締付では
油漏れの発生を避けられないため、グリーンタイヤに油
が付着し易く、一旦付着すると、加硫済タイヤの見栄え
が悪くなり、製品価値がなくなってしまうという欠点が
ある。また、圧力媒体である油圧源を確保するための機
器を別途必要とすることは言うまでもない。
方式にも問題がある。即ち、分割金型をその周方向外側
から傾斜面を利用したくさび作用によって増し締めする
という効果を一般的なセルフロック機構として応用し得
ても、タイヤ加硫用金型の加硫時におけるセルフロック
機構としては十分な効果は得られない。なぜならば、加
硫終了後には金型を円滑に開放する必要があるが、あま
りに強力な増し締めを行おうとして上記のくさび作用を
強化しすぎると、金型開放時にアウターリング47が分
割セグメント45から簡単には抜けなくなってしまうと
いう事情があり、そのため、くさび作用は一定限度でし
か強化できないからである。従って、径方向及び周方向
にわたって金型46,42,44にすき間が生じ、加硫
中のタイヤがそのすき間からはみ出すおそれがあり、不
良タイヤを生じ易くなる。また、高圧負荷状態でアウタ
ーリング47と分割セグメント45の各傾斜面同士が摺
動するため、その摺動面が非常に摩耗し易く、しかも分
割セグメント45の配設精度を保ことの困難性もあって
摩耗箇所が必ずしも均一でないため、定期的にその摩耗
箇所を点検すると共に該当の分割セグメント45を交換
する必要が生じる等、メンテナンスが煩雑であり、その
コストも相当なものである。
問題点に鑑みなされたものであり、本発明のうち、請求
項1記載の発明は、金型締付シリンダとしての圧力媒体
として油圧以外の汎用的かつ経済的なものを使用すると
共にその圧力を利用した金型締付構造を簡素化すること
により、品質の良い加硫済製品を歩留り良く製造できる
と共に、より安価なタイヤ加硫機の実現に寄与するよう
なタイヤ加硫機の金型締付機構を提供することを目的と
する。また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の目的に加えて、マルチ式加硫システムの実用化の促
進に寄与しうるようなタイヤ加硫機の金型締付機構を提
供することを目的とする。
に、請求項1記載の発明は、上下方向に開閉可能であ
り、内部にグリーンタイヤを装填する一対の金型と、前
記グリーンタイヤの内側に装入され、加圧加熱媒体が吹
き込まれるブラダと、前記ブラダの直径より大きな空間
部を有する円板形状のシリンダケースとピストンとで形
成され、前記一対の金型を締め付ける締付手段とを備え
たタイヤ加硫機の金型締付機構であって、前記シリンダ
ケースに圧入される圧力媒体が、前記ブラダに吹き込ま
れる加圧加熱媒体と同一のものになっていることを特徴
とするタイヤ加硫機の金型締付機構である。
媒体を使用するので、従来では必要であった油圧源を確
保するための機器,配管類を省略することができる。さ
らに、加圧媒体としてスチーム等の加熱媒体を使用する
ので、プラテンの加熱も効果的に行えるという相乗効果
も得られる。また、締付手段のシリンダケースとピスト
ンは、ブラダの直径より大きな空間部を有する円板形状
にしているので、容易に金型締付シリンダを構成するこ
とができ、別途新規の締付シリンダを装備する必要はな
い。また、この金型締付機構によれば、従来のように、
油付着による不良タイヤ製品の発生のおそれはなくな
り、歩留りも向上させることができる。さらに、従っ
て、上述のように金型締付シリンダの構造が簡単である
ことと相まって、タイヤ加硫機の製作コストの低減化を
図ることができる。
載の発明の金型締付機構に、前記締付手段による反力を
受けるために、前記金型回りに複数本のタイロッドが設
けられ、マルチ式タイヤ加硫システムに対応可能となっ
ているタイヤ加硫機の金型締付機構である。
働効率を高めてタイヤの生産性を向上させるマルチ式の
タイヤ加硫システムの実現を促進する。
を参照しつつ説明する。図1は、金型締付機構を有する
タイヤ加硫機を模式的に示す正面図であり、図2は、金
型締付機構を示す要部拡大断面図である。即ち、タイヤ
加硫機は、図1に示すように、フロア面に固定されたベ
ースフレーム1を有している。ベースフレーム1の中心
部には、円柱形状のタイロッド3が立設されており、タ
イロッド3は、ベースフレーム1の上方に位置するトッ
プスライド5の中心部に移動自在に嵌挿されるようにな
っている。
を貫いて固定された基底部3aと、ベースフレーム1か
ら立ち上げられた中間部3bと、最上部に位置する頭部
3cとを有しており、頭部3cと中間部3bとの間に
は、頭部3c及び中間部3bの径よりも小さな径に設定
された周溝部3dが形成されている。そして、周溝部3
dには、一対のハーフブロック4・4が取り付けられる
ようになっており、ハーフブロック4・4は、金型締付
時にタイロッド3の頭部3cの下面及びトップスライド
5の上面に当接することによって、トップスライド5と
ベースフレーム1とをタイロッド3を介して固定させる
ようになっている。
3が中心位置となるように左右対象に配置された一対の
加硫成形部39が設けられている。これらの加硫成形部
39には、金型締付機構8が取り付けられている。8A
は、金型締付手段であり、8Bは、金型高さ調整手段で
あり、締付手段8Aの下端は、上金型16の上面に当接
している。
テン(ピストン)15をさらにその上側から支持するキ
ャップ状の上側プラテン支持部材(シリンダケース)2
2とが所定の空間部23を確保して配置される。上側プ
ラテン15の外周縁部に下向きに形成されたフランジ部
22aの内周面22bは、下側プラテン15の外周面1
5bにシールパッキン26を介して摺動可能に嵌挿され
ている。そして、空間部23には、図示しない流体供給
手段により作動流体が通路31から圧入されるようにな
っており、かかる構成により金型締付手段としての機能
を発揮するようになっている。即ち、締付手段8Aは、
空間部23に作動流体が圧入されたときに、ピストンで
ある上側プラテン15をベースフレーム1方向に付勢
し、上金型16及び下金型17間に所定の締付力を発生
させる。なお、締付時の反力(締付によりトップスライ
ド5とベースフレーム1間が開こうとする力)はタイロ
ッド3で受けるようになっている。一方、作動流体が排
出されたときに、ピストンたる上側プラテン15がシリ
ンダケース内である空間部23内に引き込まれるように
なっている。なお、空間部23に圧入される作動流体、
即ち圧力媒体としては、ブラダ21内に供給されるスチ
ーム又は不活性ガスと同一のものを使用するが、空間部
23の直径はタイヤ加硫中のブラダ21の直径よりも大
きいため、加硫成形時に金型16・17が開くことはな
い。
8Bを介してトップスライド5に支持されている。金型
高さ調整手段は、ロッド部材の外周面に雄ねじ部9aが
形成された調整スクリュウ9と、トップスライド5に回
転自在に密嵌されたナット部材13とを有している。ナ
ット部材13の内周面には、上記の雄ねじ部9aに螺合
される雌ねじ部13aが形成されている。一方、ナット
部材13の外周面には、突設ギヤ部13bが取付固定さ
れており、ナット部材13を上下方向に固定させるよう
になっている。また、突設ギヤ部13bは、トップスラ
イド5に回転自在に軸支されたピニオン14と噛合され
ている。
リュウ9との螺合により、調整スクリュウ9を有する締
付機構8をトップスライド5に対して上下方向に固定さ
せるようになっていると共に、ピニオン14が図示しな
い回転駆動手段により回転したときに、回転量に応じた
移動量でロッド部材9を上下方向に移動させるようにな
っている。上記の締付機構8に設けられた上側プラテン
15の下面には上金型16が設けられており、上金型1
6は、加硫成形時に上側プラテン15の加熱源により加
熱されるようになっている。上金型16の下方には、下
金型17が配置されており、この下金型17と上金型1
6との型締時に形成されるキャビティーにグリーンタイ
ヤ7が装填されるようになっている。また下金型17
は、上側プラテン15と同様に加熱源を内蔵した下側プ
ラテン18を介してベースフレーム1に固設されてお
り、下金型17の中心部には、中心機構19が貫設され
ている。中心機構19の中間部を構成するサポートリン
グ19a,19bは、ブラダ21を支持しており、この
ブラダ21は、キャビティーに装填されたグリーンタイ
ヤ7の内面を外方向に付勢するようになっている。
を介して保持するトップスライド5は、図示しないフレ
ーム昇降シリンダにより支持されていると共に、タイロ
ッド3の軸芯に平行に立設されたフレームガイドレール
30に移動自在に係合されている。そして、トップスラ
イド5は、フレーム昇降シリンダによりフレームガイド
レール30に沿って上昇し、タイロッド3から抜き出さ
れて図示二点鎖線で示す最高位置に到達可能になってい
る一方、フレーム昇降シリンダによりフレームガイドレ
ール30に沿って下降し、タイロッド3を嵌挿して図示
実線で示す最低位置に到達可能になっている。
ついて説明する。加硫成形前のグリーンタイヤ7が加硫
成形部39の上金型16と下金型17との間に搬送さ
れ、下金型17に載置されると、トップスライド5が下
限位置まで下降されることになる。そして、ハーフブロ
ック4・4同士が当接するように移動されることによっ
て、ハーフブロック4・4がタイロッド3の周溝部3d
に嵌合されることになる。これにより、トップスライド
5は、ハーフブロック4・4,周溝部3d及び頭部3c
とからなるロック機構によりタイロッド3に固定される
ことによって、タイロッド3を介してベースフレーム1
と固定されることになる。
の空間部23にスチーム等の流体が圧入され、ピストン
たる上側プラテン15が押し出されることによって、図
1に示すように、上金型16が下金型17方向に押し下
げられることになる。上金型16の押し下げにより上金
型16と下金型17とが所定の締付力で型締されると、
上型16及び下型17が加熱されると共に、キャビティ
ーに装填されたグリーンタイヤ7の内面がブラダ21に
より押圧されることによって、グリーンタイヤ7が加硫
成形されることになる。
硫成形する場合、グリーンタイヤ7の仕様に対応した上
金型16及び下金型17に交換されることになる。そし
て、金型16・17の交換により金型高さが変化する
と、ピニオン14が回転されることによって、締付機構
8の上下方向の位置が金型高さの変化に応じて調整され
ることになる。
9の雄ねじ部9aに螺合されており、調整スクリュウ9
は、回転しないように固定されている。従って、ナット
部材13が回転すると、ナット部材13の回転に伴って
調整スクリュウ9が上下方向に移動することから、締付
機構8を金型高さの変化に対応するように調整できるこ
とになる。
加硫成形部に搬送され、上述と同様の動作により所定の
締付力で型締された加硫成形部39においてグリーンタ
イヤ7が加硫成形されることになる。
き説明する。なお、第1の実施形態と同一の部材には同
一の符号を付して、その説明を省略する。特徴的なとこ
ろは、締付手段8A及び金型高さ調整手段8Bの中央部
の構成にある。即ち、上側プラテン15の中央部には円
筒シリンダ状のガイド部32が上側プラテン支持部材2
2を貫いて設けられる一方、そのガイド部32の外周面
32aに沿って上下動可能な空間33,34がそれぞれ
上側プラテン支持部材22及び調整スクリュウ9を貫い
て形成されている。38はシールパッキンである。円板
状の上側プラテン15とさらにその上側から支持する円
板状の上側プラテン支持部材22とが所定の空間部23
を確保して配置される。上側プラテン15と上側プラテ
ン支持部材22はいずれも、その周縁にはフランジ部1
5a,22aが形成されており、フランジ部の形成開始
周縁での各立ち上がり面、即ち、フランジ部15a,2
2aの各周側面15b,22bは、短筒状のシリンダ2
4の内周面24bにシールパッキン26,27を介して
摺動可能に嵌挿されている。また、フランジ部15a,
22aは、コイルスプリング30を挟持してボルト28
とナット29で締結されており、従って、上側プラテン
15が上側プラテン支持部材22から離れようとすると
き、これらを引き戻す力が作用するようにされている。
23にスチームや不活性ガス等の圧力媒体が供給された
ときに、ピストンである上側プラテン15を上側プラテ
ン支持部材22に沿って円滑に作動させてベースフレー
ム1方向に付勢し、上金型16及び下金型17間に所定
の締付力を確実に発生させる。なお、締付時の反力(締
付によりトップスライド5とベースフレーム1間が開こ
うとする力)は、金型回りに配置された複数本のタイロ
ッド3で受けるようになっている。一方、圧力媒体が通
路31から排出されたときに、コイルスプリング30に
よってピストンたる上側プラテン15が戻るようになっ
ている。この場合も、ガイド部32のガイド作用により
上側プラテン15は円滑に復帰作動する。このような構
成により、本実施形態のようにピストンである上側プラ
テンの厚みが比較的薄く、かつL/Dが小さいという特
殊なシリンダ構造をしていても、上側プラテン15と上
側プラテン支持部材22の平行度を保てる構造としてピ
ストンの円滑作動の持続を保証し、所定の金型締付を一
層確実なものにすることができる。
いずれにおいても、金型締付機構8は、従来における別
途備え付けの油圧シリンダを不要とする構造である。即
ち、圧力媒体として油圧以外の汎用的なもの,基本的に
はブラダ21への供給媒体と同一のものを使用すると共
に、シリンダ構造としては上側プラテン15をピストン
とし、上側プラテン支持部材22をシリンダケースとす
る簡単なものである。即ち、まず構造面でいえば、プラ
テン及ぶプラテン支持部材は、元々ほぼ同じ大きさの円
板形状をしているので、例えばプラテンを縮径し且つ外
周面にシールパッキン用の溝加工を施すと共に、プラテ
ン支持部材の外周縁に短管を取り付けてフランジ部を形
成し、このフランジ部の内周面がプラテンの外周面とシ
ールパッキンを介して摺動面を形成するように装着する
ことで、さらにプラテン等の中央にガイド部23を付加
して形成することで容易に金型締付シリンダを構成する
ことができ、別途新規の締付シリンダを装備する必要は
ない。また、この金型締付機構によれば、従来のよう
に、油付着による不良タイヤ製品の発生のおそれはなく
なり、歩留りも向上させることができる。さらに、圧力
源としては、ブラダ内へ供給される加圧媒体を使用する
ので、従来では必要であった油圧源を確保するための機
器,配管類を省略することができ、メンテナンスが容易
となる。そして、加圧媒体としてスチーム等の加熱媒体
を使用するので、プラテンの加熱も効果的に行えるとい
う相乗効果も得られる。従って、上述のように金型締付
シリンダの構造が簡単であることと相まって、タイヤ加
硫機の製作コストの低減化を図ることができる。
締付手段8Aに一体的に形成すると共に、その調整手段
8Bをネジ送り方式による簡単な構造ものとしたので、
タイヤの種類によって金型高さが変更しても、上記の上
側プラテン15及び上側プラテン支持部材22で構成さ
れる締付シリンダによる金型締付機能は確実に維持する
ことができ、さらにこのような性能を発揮しうるタイヤ
加硫機も経済的なものとなる。
作用を応用した分割セグメントによるセルフロック方式
の金型締付機構で問題とされていた金型への締付け力の
制限を考慮する必要はないので、金型16・17を堅固
に締付けることができ、加硫中に金型16・17のすき
間からタイヤがはみ出すおそれはなく、不良タイヤの発
生を回避し、歩留りを良くすることができる。また、割
セグメントの摩耗度の点検,磨耗した分割セグメントの
交換等の煩雑なメンテナンスが不要となる。従って、そ
の分コストの節約ができ、タイヤ加硫機の製作コストの
低減化に寄与できることはもちろん、マルチ加硫システ
ムの実用化の促進に寄与しうるようなタイヤ加硫機の金
型締付機構を提供することができる。
構は、図示の構成に係るタイヤ加硫機に好適ではある
が、枠形フレーム方式をはじめコラムロック方式やドー
ムロック方式等の各種のタイヤ加硫機に適用することが
可能である。また、実施形態では、シリンダ構造とし
て、上側プラテンをピストンとし、上側プラテン支持部
材をシリンダケースとするものを示したが、下側プラテ
ンをピストンとするシリンダ構造を採用し得ることはも
ちろんである。
項1記載の発明は、金型締付シリンダとしての圧力媒体
として油圧以外の汎用的かつ経済的なブラダ用加圧加熱
媒体を使用すると共に、その圧力を利用してブラダの直
径より大きな空間部を有する円板状のピストンとシリン
ダケースによる締付手段により金型締付構造を簡素化し
たので、品質の良い加硫済製品を歩留り良く製造できる
と共に、より安価なタイヤ加硫機の実現に寄与すること
が可能になった。
加硫システムの実用化の促進に寄与しうるようなタイヤ
加硫機の金型締付機構を提供することが可能となった。
るタイヤ加硫機を模式的に示す正面説明図である。
す要部拡大断面図である。
断面説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 上下方向に開閉可能であり、内部にグリ
ーンタイヤを装填する一対の金型と、前記グリーンタイ
ヤの内側に装入され、圧加熱媒体が吹き込まれるブラダ
と、前記ブラダの直径より大きな空間部を有する円板形
状のシリンダケースとピストンとで形成され、前記一対
の金型を締め付ける締付手段とを備えたタイヤ加硫機の
金型締付機構であって、前記シリンダケースに圧入され
る圧力媒体が、前記ブラダに吹き込まれる加圧加熱媒体
と同一のものになっていることを特徴とするタイヤ加硫
機の金型締付機構。 - 【請求項2】 前記締付手段による反力を受けるため
に、前記金型回りに複数本のタイロッドが設けられ、マ
ルチ式タイヤ加硫システムに対応可能となっている請求
項1記載の金型締付機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33527297A JP3243439B2 (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | タイヤ加硫機の金型締付機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33527297A JP3243439B2 (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | タイヤ加硫機の金型締付機構 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35315995A Division JP3058249B2 (ja) | 1995-12-29 | 1995-12-29 | タイヤ加硫機の金型締付機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10138250A JPH10138250A (ja) | 1998-05-26 |
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ID=18286668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP33527297A Expired - Fee Related JP3243439B2 (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | タイヤ加硫機の金型締付機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3243439B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4146039B2 (ja) * | 1999-07-14 | 2008-09-03 | 三菱重工業株式会社 | 免震ゴム製造用の加硫型締め装置 |
-
1997
- 1997-12-05 JP JP33527297A patent/JP3243439B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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