JP3937038B2 - タイヤ加硫機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用タイヤを加硫するためのタイヤ加硫機、特には周方向複数に分割されたセグメントモールドを拡開、閉合させるモールド開閉機構を備えるタイヤ加硫機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンテナを用いたタイヤ加硫機のセグメントモールドの開閉機構として、例えば特公平6−26817号公報に見られるコンテナ構造のように、下プラテンの上面に取付けられた下モールドと、昇降自在な上プラテンの下面に取けられた上モールドと、周方向複数に分割されて前記上下モールド間に配設されたセグメントモールドと、前記各セグメントモールドをそれぞれ一つずつ取付支持してかつ径方向にスライド可能に設けられた複数のセグメントと、前記各セグメントの外側方において回転可能に設けられた回転保持リングとを備え、この回転保持リングと前記セグメントとをレバーによりリンク式に連結し、回転保持リングの回転により前記各セグメントを径方向にスライドさせて、前記各セグメントモールドを相互に分離させるように拡開(拡径)、あるいは各モールドを相互に接合させるように閉合(縮径)させるようにしたコンテナ構造が知られている。
【0003】
しかしながら、このコンテナ構造の場合、前記回転保持リングと各セグメントとをリンクレバー式に連結する構造であるため、長期の運転により変形を起こし易く、各セグメントモールドの径方向の移動が不安定になり、加硫時の精度を保持し難いという問題があった。また、レバーの強度を上げても、ピン等の連結部位に相当な負荷がかかり、長期にわたって機械精度を維持するのが難しく、耐久性に問題があった。
【0004】
また、前記セグメントモールドを取り付けた複数のセグメントをコーン形状とし、該セグメントと前記回転保持リングとを、同一円錐面あるいはテーパ面によりスライド可能に係合し、前記回転保持リングを上プラテンに取り付けておいて、上プラテンの昇降作用で上モールドと共に回転保持リングを上下動させ、これと同時に、前記円錐面あるいはテーパ面によって、各セグメントの径方向(水平方向)の移動に変換して、セグメントモールドを拡開、閉合させる形式のコンテナ、いわゆるピレリ式コンテナを備えたタイヤ加硫機も知られている。
【0005】
しかしながら、この構造の場合、前記円錐面等のいわゆるコーン形状の加工が容易でなく、加工コストが高くつく上、真円度を出し難くかつ維持し難い。また、コーン形状を利用して上下方向の力を径方向の力に変換して移動させるため、きわめて大きな力を必要とし、モールドの合わせ部の精度を保持し難く、バリが発生し易くなる等の問題があった。
【0006】
さらに、従来の加硫機では、モールドやコンテナの段替性から機構が複雑で加硫機全体が大型で重厚長大となり、設置スペース(特に高さ方向)も大となり、モジュール生産には向かない。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなしたものであり、従来のタイヤ加硫機におけるモールド開閉機構の欠点を解消し、コスト安価に製作でき、しかも強度及び精度維持性の高いモールド開閉機構を備えるタイヤ加硫機を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する本発明は、下プラテンの上面に取付けられた下モールドと、昇降自在な上プラテンの下面に取けられた上モールドと、周方向複数に分割されて前記上下モールド間に配設されるセグメントモールドと、前記各セグメントモールドをそれぞれ一つずつ取付支持してかつ径方向にスライド可能に設けられた複数のセグメントと、前記各セグメントの外側方にあって前記セグメントが係合連結される回転保持リングとを備え、該回転保持リングの回転により前記各セグメントを径方向にスライドさせて、各セグメントモールドを拡開、閉合させるタイヤ加硫機であって、前記回転保持リングは、その内周における周方向の所要間隔毎に、内方に向かって突出すると共にその内側面がリング内周面に対し周方向において傾斜した傾斜カムが設けられ、該傾斜カムの内側面にその傾斜に沿って周方向の係合溝が形成されてなり、また、前記各セグメントは、前記傾斜カムの前記係合溝に対し摺動可能に係合する係合ブロックと、該係合ブロックとピン連結された径方向にスライド可能なスライドブロックとからなり、該スライドブロックの内側面に前記セグメントモールドが取付支持されており、前記回転保持リングの回転により、前記係合ブロックが前記傾斜カムのカム作用で径方向に変位し、前記スライドブロックが径方向にスライドするように設けられてなることを特徴とする。
【0009】
この加硫機において、モールドを開閉する際、上下モールドについては、上プラテンに取付られた上モールドの上下動により開閉する。そしてこれに対応し、前記回転保持リングを回転させることにより、各セグメントの係合ブロックが前記回転保持リング内周の傾斜カムによるカム作用で変位し、これに伴って、前記係合ブロックにピン連結されているスライドブロックが径方向にスライドし、このスライドブロックに取着されているセグメントモールドが拡開、閉合する。
【0010】
この際、カム作用を利用して拡開、閉合させるものであるため、各セグメントの係合ブロックおよびスライドブロックに無理な力がかからず、長期の使用によっても摩耗や変形によるガタ付きも生じ難く、耐久性に優れる。また、構造的に精度を出し易く、長期にわたって機械精度を良好に維持でき、加硫時のバリの発生も少なくなる。
【0011】
前記のタイヤ加硫機において、前記傾斜カムの係合溝が内方で広幅の断面略T字形をなしており、係合ブロックは前記係合溝に対応した断面略T字形の係合部を有し、該係合部が前記係合溝に抜脱不能に係合して周方向に摺動可能に設けられてなるものが特に好ましい。これにより、前記回転保持リングの回転に伴うカム作用による前記係合ブロックの変位、さらにはこれに連結されたスライドブロックのスライド作用の安定性がよく、以て、セグメントモールドを容易に拡縮でき、モールドの開閉作業を容易に行える。
【0012】
また、前記傾斜カムの内側面が、回転保持リングの軸心に対し偏心した円弧状の曲面で周方向に傾斜しており、この内側面に形成された断面略T字形の係合溝の底面、および該係合溝に係合する係合ブロックの係合部の端面も、前記内側面に対応した曲面形状をなしているものがよい。これにより、前記のカム作用がさらにスムーズに行われる。
【0013】
また、前記各セグメントのスライドブロックが、それぞれガイド手段により径方向にスライド移動可能に支持されてなるものが、径方向のスライド移動がスムーズに正確に行われることになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
【0015】
図1は、本発明の1実施例のタイヤ加硫機を示す縦断面図、図2は同上の平面図、図3および図4は外側の回転保持リングと係合連結した各セグメントの拡縮状態を示す略示平面図である。
【0016】
図において、1はこの加硫機のベースプレート、2はベースプレート1の中央開口部を上下に貫通して設けられた中央支持機構3におけるセンター軸であり、該センター軸2は、シリンダー装置4により上下動可能に設けられるとともに、その上端部には加硫対象の未加硫のタイヤT1を保持するクランプ手段2aが設けられている。また、図示を省略しているが、モールド内にセットされる未加硫のタイヤT1に対し蒸気等の加熱加圧流体を導入して内圧をかけるブラダーが設けられる。
【0017】
5は前記ベースプレート1上に断熱板を介して設けられた下プラテンであり、前記中央支持機構3を中心とする円盤状をなしており、この下プラテン5の上面には前記タイヤT1の一方のサイドウォール部を成形する下モールド6が取付られている。
【0018】
7は後述するように昇降およびスイング自在に設けられた上プラテンであって、この上プラテン7の下面に、前記タイヤT1の他方のサイドウォール部を成形する上モールド8が取付けられている。図の場合、前記上プラテン7の外周縁は周方向所要間隔に凹部7aを形成した凹凸形状をなしている。
【0019】
9は、主支柱10に対し上側接続金具11と下側の軸受部材12とにより回転可能に支持した回転支柱であり、該回転支柱の下端部に回転駆動アーム13を介してシリンダー装置14が連結され、該シリンダー装置14の作動により所要の角度回転できるようになっている。この回転支柱9には、その両サイドに設けた断面T形のリニアガイド等のガイド手段15を介して上下にスライド可能にスイングアーム16が取付られている。このスイングアーム16は、シリンダー装置17の作動により回転支柱9に沿って昇降できるように設けられている。
【0020】
そして、前記スイングアーム16の端部下面に、前記の上プラテン7が断熱板を介して取付固定されており、前記スイングアーム16の昇降作用によって、該上プラテン7が上モールド8と共に加硫時の型締め位置(下降位置)と、図1の鎖線で示す型開き位置(上昇位置)との間で昇降できるように構成されている。また、前記スイングアーム16は、前記上プラテン7および上モールド8の上昇位置において、前記シリンダー装置14の作動による回転支柱9の回転により、下プラテン5および下モールド6との上下対応位置と外側方の位置との間でスイングするように設けられている。すなわち、未加硫の前記タイヤT1をセットする際は、前記スイングアーム16を外側方に回転位置させておけるようになっている。
【0021】
18は前記上モールド8と下モールド6との間で配設されて前記タイヤT1のトレッド部を成形する割形のセグメントモールドであって、周方向複数(図の例では7個)に分割されている。20はセグメントモールド18と同数の周方向複数に分割形成されたコンテナのセグメントであって、それぞれ内周面側に前記セグメントモールド18を一つずつ取付支持して、後述のように径方向のガイド手段19により径方向にのみ移動可能に設けられている。
【0022】
30は前記セグメント20の外方に配された回転保持リングであり、加硫時の内圧を保持するように設けられており、その内周に前記セグメント20が係合連結され、該回転保持リング30の回転により径方向に移動変位でき、前記各セグメントモールド18を拡開、閉合させることができるようになっている。
【0023】
本発明の具体的手段として、前記回転保持リング30は、図3および図4に示すように、筒状のリング本体31の内周における周方向の所要間隔毎に、特に前記セグメントモールド18の分割間隔に対応する等間隔毎に、内方に向かって突出すると共にその内側面がリング内周面に対し周方向において一方側に傾斜した傾斜カム32が設けられている。この傾斜カム32の内側面32aにはその傾斜に沿って周方向の係合溝33が形成されている。この係合溝33は、内方で広幅のいわゆるアリ溝状、特に好ましくは図6に拡大して示すように断面略T字形のアリ溝状をなしている。前記傾斜カム32は、前記リング本体31に対して外側からのネジ止め手段34により固着されている。従って、この傾斜カム32は、摩耗損傷した場合には取り替えることができる。また、加硫するタイヤの種類やセグメントモールド18の形状等に応じて、これに対応した傾斜や高さ等を持つカムに取り替えることができる。
【0024】
また、前記各セグメント20は、図5および図6に拡大して示すように、前記傾斜カム32の前記係合溝33に対して摺動可能に係合する平面略三角状の係合ブロック21と、該係合ブロック21と回転保持リング30の軸心と平行方向の連結ピン22により回動可能に連結されたスライドブロック23とからなる。前記スライドブロック23は、円環状の部材を周方向複数に分割した割円形をなし、前記ベースプレート1上に設けられたリニアガイド等の径方向のガイド手段19により径方向にのみスライド移動できるように設けられており、このスライドブロック23の内側面に前記セグメントモールド18が取付固定されている。そして、このスライドブロック23の外面側の周方向略中央部に前記係合ブロック21がピン連結されている。また、前記係合ブロック21は、前記係合溝33に対応した断面略T字形をなす係合部24を有し、該係合部24が前記係合溝33に抜脱不能に係合して周方向に摺動可能に設けられている。
【0025】
前記傾斜カム32の内側面32aは、直線状の傾斜面よりなるものであってもよいが、実施上は、図示例のように、回転保持リング30の軸心に対し偏心した円弧状の曲面で周方向に傾斜し、この内側面32aに沿って形成された断面略T字形の係合溝33の底面、および該係合溝33に係合する係合ブロック21の係合部24の端面も、前記内側面32aに対応した曲面形状をなしているものが好ましい。
【0026】
このような構成により、前記回転保持リング30の回転に伴い、前記傾斜カム32の内側面32aに対し摺動する前記係合ブロック21がカム作用で径方向に変位し、これに連結された前記スライドブロック23が径方向にスムーズにスライド移動するようになっている。
【0027】
さらに、前記回転保持リング30を回転駆動させるための手段として、図示する実施例の場合は、次のように構成されている。
【0028】
前記回転保持リング30は、モールドと同一の軸心をなすようにベースプレート1上に配置されて、該ベースプレート1に固定した外リング35により回転可能に係合保持されている。そして、この回転保持リング30のリング本体31の外周一部に連結部材36をネジ止め手段により取着され、該連結部材36にシリンダー装置37が連結されて、該シリンダー装置37の作動により、図2の実線と鎖線の間で所要の角度回転できるように構成されている。図2の場合は、回転保持リング30の相対向する両側位置に、前記連結部材36,36およびシリンダー装置37,37が配置されており、両シリンダー装置37,37の進退作用により、重量物の回転保持リング30を容易に回転駆動できるように設けられている。
【0029】
38は、前記回転保持リング30の上端面にネジ等のより固着されたドーナツ形円盤状をなすブリーチロックリングであって、その内周縁は周方向所要間隔毎に前記上プラテン7の外周縁の凹部7aに対応する凸部38aを有する凹凸形状をなしており、上プラテン7の昇降時には前記凹部7aが前記凸部38aと対応して、該上プラテン7が前記ブリーチロックリング38内を通過でき、かつ加硫時には前記回転保持リング30とともにブリーチロックリング38を回転させることにより、前記凸部38aが前記上プラテン7の外周縁の凹部7a以外の凸部分の上に係合しロックできるように設けられている。
【0030】
上記の構成よりなるタイヤ加硫機によるタイヤの加硫について説明する。
【0031】
まず、上モールド8および上プラテン7を支持するスイングアーム16を、上昇位置で外側方に回動位置させた状態において、中央支持機構3の部分に未加硫のタイヤT1をクランプ手段2aで保持してセットする。そして、前記スイングアーム16の回動により上プラテン7および上モールド8を、下プラテン5および下モールド6との上下対応位置に戻して、シリンダー装置17の作動によるスイングアーム16の降下作用により型締め位置に降下させ、所定の型締め圧力を負荷させる。
【0032】
一方、各セグメント20およびセグメントモールド18は、前記上モールド8の降下作用までは、各セグメント20の係合ブロック21が回転保持リング30の内周の傾斜カム32の係合溝33に係合して、該傾斜カム32の突出高さの低位側に位置しており、該係合ブロック21に連結されたスライドブロック23、および該ブロックに取着されたセグメントモールド18は、図3のように外方に拡開した状態にある。
【0033】
そして、前記上モールド8の降下作用と同時に、前記回転保持リング30をシリンダー装置37の作動により図3の矢印A1方向に所要の角度回転させる。この回転保持リング30の回転により、各セグメント20の係合ブロック21が前記傾斜カム32の内側面32aに対し摺動して、突出高さの低位側から高位側へ移行することにより、このカム作用で径方向内方へ変位する。これに伴って、前記各係合ブロック21に連結されている各スライドブロック23が径方向内方にスライド移動し、これに取着されている各セグメントモールド18が相互に環状に接合される(図4の状態)。このセグメントモールド18は、前記上モールド8の降下により、該上モールド8と下モールド6の間に挟着され、モールド全体が型閉め状態に保持される。
【0034】
こうして、従来と同様にタイヤを加硫成形した後、モールドを型開きする場合は、図4の状態から、前記回転保持リング30を前記とは反対方向(図4の矢印A2の方向)に回転させて、各セグメント20の係合ブロック21を、前記傾斜カム32のカム作用でその突出高さの高位側から低位側へ、つまり径方向外方へ変位させ、これに伴って、係合ブロック21に連結されているスライドブロック23およびセグメントモールド18を径方向外方へスライド移動させ、図3の拡開状態にする。また、上モールド8および上プラテン7は、前記回転保持リング30を回転させた後、スイングアーム16とともに上昇させる。このような作用を繰り返してしてタイヤを加硫する。
【0035】
このように、回転保持リング30の回転により、その内周の傾斜カム32によるカム作用を利用して、各セグメントモールド18を容易にかつ正確に拡開、閉合できる。特に、前記係合ブロック21と前記スライドブロック23とがピン連結されているため、傾斜カム32に沿って係合ブロック21の角度が変化しても、スライドブロック23は、角度変化を生じることなく径方向にスライド移動できる。そのため、カム作用を利用してスライドさせること、大きな型締め力を必要としないことと等とも相俟って、セグメント20の係合ブロック21およびスライドブロック23の連結部分に無理な力がかからず、長期の使用によっても摩耗や変形によるガタ付きも生じ難く、耐久性に優れることになる。また、カムを利用することで構造が簡潔になり、構造的に加工精度を出し易く、長期にわたって機械精度を良好に維持でき、加硫時のバリの発生を抑えることができる。
【0036】
【発明の効果】
上記したように本発明のタイヤ加硫機によれば、従来のタイヤ加硫機とは異なり、カムを利用してセグメントモールドを拡開、閉合できるようにしたことにより、モールド開閉を容易に精度よく行え、型締め力が従来よりも小さくてすみ、強度及び精度維持性に優れ、しかも構造が簡単でコスト安価に製作できる。また構造的に、高さ方向の省スペースを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例のタイヤ加硫機を示す縦断面図である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】回転保持リングに係合連結した各セグメントの拡開状態を示す主要部材の平面図である。
【図4】同上の各セグメントの閉合状態を示す主要部材の平面図である。
【図5】回転保持リングとセグメントの係合状態を示す一部の拡大平面図である。
【図6】同上の断面図である。
【符号の説明】
T1 未加硫のタイヤ
1 ベースプレート
2 センター軸
3 中央支持機構
2a クランプ手段
4 シリンダー装置
5 下プラテン
6 下モールド
7 上プラテン
7a 凹部
8 上モールド
9 回転支柱
10 主支柱
11 上側接続金具と
12 軸受部材
13 回転駆動アーム
14 シリンダー装置
15 ガイド手段
16 スイングアーム
17 シリンダー装置
18 セグメントモールド
19 ガイド手段
21 係合ブロック
22 連結ピン
23 スライドブロック
24 係合部
30 回転保持リング
31 リング本体
32 傾斜カム
32a 内側面
33 係合溝
34 ネジ止め手段
35 外リング
36 連結部材
37 シリンダー装置
38 ブリーチロックリング

Claims (4)

  1. 下プラテンの上面に取付けられた下モールドと、昇降自在な上プラテンの下面に取けられた上モールドと、周方向複数に分割されて前記上下モールド間に配設されるセグメントモールドと、前記各セグメントモールドをそれぞれ一つずつ取付支持してかつ径方向にスライド可能に設けられた複数のセグメントと、前記各セグメントの外側方にあって前記セグメントが係合連結される回転保持リングとを備え、該回転保持リングの回転により前記各セグメントを径方向にスライドさせて、各セグメントモールドを拡開、閉合させるタイヤ加硫機であって、
    前記回転保持リングは、その内周における周方向の所要間隔毎に、内方に向かって突出すると共にその内側面がリング内周面に対し周方向において傾斜した傾斜カムが設けられ、該傾斜カムの内側面にその傾斜に沿って周方向の係合溝が形成されてなり、
    また、前記各セグメントは、前記傾斜カムの前記係合溝に対し摺動可能に係合する係合ブロックと、該係合ブロックとピン連結された径方向にスライド可能なスライドブロックとからなり、該スライドブロックの内側面に前記セグメントモールドが取付支持されており、
    前記回転保持リングの回転により、前記係合ブロックが前記傾斜カムのカム作用で径方向に変位し、前記スライドブロックが径方向にスライドするように設けられてなることを特徴とするタイヤ加硫機。
  2. 前記傾斜カムの係合溝が内方で広幅の断面略T字形をなしており、係合ブロックは前記係合溝に対応した断面略T字形の係合部を有し、該係合部が前記係合溝に抜脱不能に係合して周方向に摺動可能に設けられてなる請求項1に記載のタイヤ加硫機。
  3. 前記傾斜カムの内側面が、回転保持リングの軸心に対し偏心した円弧状の曲面で周方向に傾斜しており、この内側面に形成された断面略T字形の係合溝の底面、および該係合溝に係合する係合ブロックの係合部の端面も、前記内側面に対応した曲面形状をなしている請求項1または2に記載のタイヤ加硫機。
  4. 前記各セグメントのスライドブロックが、それぞれガイド手段により径方向にスライド移動可能に支持されてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載のタイヤ加硫機。
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