JP3241141U - 載置台 - Google Patents

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淳 二場
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Abstract

【課題】簡易な構造でありながら、種々の構造の脚部を介して重量物を安定的に載置する載置台を提供する。【解決手段】載置台1は、天井部20、及び天井部20の周端縁から下方に垂設され、下端が水平に揃った側面部200を備えた本体2と、側面部200で囲まれた内空間に上下方向に延設された格子状のリブ構造3とを備える。天井部20は、平面視で一方側から他方側に向けて順に傾斜面部21、重量物の脚部を載置する載置面部22及び載置面部23を備える。傾斜面部21は、一方側と他方側との中間位置に向けて前記一方側から斜め上方に延設されている。載置面部22は、中間位置と他方側の載置面部23との間に設けられ、周囲に対して凹状に形成されている。載置面部23は、水平に形成されている。【選択図】図1

Description

この考案は、例えば冷蔵庫のような重量物の底部の四角と床面との間に配置する載置台に関する。
従来、底部の四隅にキャスタが取り付けられた冷蔵庫が設置された床面の掃除を行い易くするための載置台が提案されている(例えば特許文献1)。特許文献1に記載の載置台は、底部の四隅のキャスタのうち奥側の左右二隅のキャスタを載置する縦断面略台形状の載置部と、載置部の手前側に連接して設けられ、キャスタの上り傾斜面を有するキャスタ移動部とを備えたものである。また、載置台は、載置部とキャスタ移動部とを着脱自在にする係合部を有し、冷蔵庫を設置した後は、キャスタ移動部を取り外すことで、冷蔵庫の底部がかさ上げされて床面の掃除が行い易くなると共に冷蔵庫の下方の設置面を広く露呈して十分な清掃ができるようにしている。
実用新案登録第3205499号
特許文献1に記載の従来の載置台は、四隅のキャスタのうち奥側の左右2箇所のキャスタを載置するだけで、手前側の左右2個のキャスタに対しては、図10に示されているように別形状の載置台を用意する必要がある。また、従来の載置部は、上面のキャスタ保持部の前後方向の寸法がキャスタの径に比して大き過ぎ、載置時のキャスタの位置安定性に欠ける問題がある。さらに、載置部とキャスタ移動部とを着脱自在にする係合部を要するため、構造が複雑となり、また、冷蔵庫設置時におけるキャスタ移動部の取り外し作業や、取り外したキャスタ移動部の保管作業も必要となる。特に設置場所が2面の壁で囲まれたコーナーなどの場合、壁で囲まれた側のキャスタ移動部の取り外し作業は極めて困難となる。
本考案は、冷蔵庫等の重量物を、種々の構造を有する脚部を介して載置可能にする簡易な構造を備えた載置台を提供することを目的とする。
この考案に係る載置台は、天井部及び前記天井部の周端縁から下方に垂設され、下端が水平に揃った側面部を備えた本体と、前記側面部で囲まれた内空間に上下方向に延設された格子状のリブ構造とを備え、前記天井部は、平面視で一方側から他方側に向けて順に傾斜面部、重量物の脚部を載置する第1の載置面部及び第2の載置面部を備え、前記傾斜面部は、前記一方側と前記他方側との中間位置に向けて前記一方側から斜め上方に延設されており、前記第1の載置面部は、前記中央位置と前記他方側の前記第2の載置面部との間に設けられ、周囲に対して凹状に形成されており、前記第2の載置面部は、水平に形成されたものである。
本考案によれば、第1、第2載置面部の一方に重量物の脚部が載置可能とされる。脚部に車輪を有する場合、傾斜面部を上って第1載置面部に落とし込む構造を有する。車輪を有しない場合、重量物の該当する側を持ち上げて、脚部を第2の載置面部上に下すことができる構造を有する。従って、簡易な構造でありながら、重量物を、種々の構造を有する脚部を介して載置可能にする。また、載置台を介して重量物の底部と床面との隙間を大きくして、床面の清掃を容易かつ適切にする。
また、前記側面部は、前記第1、第2の載置面部の高さより高い壁部を有する。この構成によれば、載置状態にある脚部が第1、第2の載置面部から外れることが抑制される。
また、前記本体は、長方形の横断面を有するものである。この構成によれば、可及的に小サイズに構成でき、清掃時などでも邪魔になりにくい。
また、前記第1の載置面部には、前記一方側から前記他方側に向かう方向に対して直交する方向に延びる複数条の溝を有するものである。この構成によれば、奥行き方向への脚部の移動に抵抗を与えることになり、脚部が載置面から外れにくくなる。
また、前記第2の載置面部は、上面に格子状の溝が形成されたものである。この構成によれば、軽量かつ剛性を伴う構造が得られる。
また、前記リブ構造は、断面ハニカム形状である。この構成によれば、剛性が確保される。
また、前記本体の下端に装着される高摩擦材の底板を備えたものである。この構成によれば、載置台の床面上での不測の移動が規制される。
また、前記底板は、上面に、前記リブ構造と嵌合する嵌合形状が分散して形成されたもので、前記装着状態で前記リブ構造と嵌合するものである。この構成によれば、載置台の本体と底板との装着が維持される。
この考案によれば、簡易な構造でありながら、種々の構造の脚部を介して重量物を安定的に載置することができる。
本考案に係る載置台の平面図である。 図1の載置台の外観図で、(A)は右側面図、(B)は底面図、(C)は底板を取り外した状態の右側面図である。 図1に示す載置台を下方から見上げた斜視図である。 図1の載置台の外観図で、(A)は上方から見た斜視図、(B)は重量物を設置する際の、1個の載置台の配置状態を示す俯瞰図である。 底板の図面で、(A)は平面図、(B)は底面図、(C)は右側面図、(D)は斜視図である。 載置台の使用状態を示す図で、(A)は重量物の脚部が載置台の載置面に載置された状態の図、(B)は重量物の底部が床面からかさ上げされて隙間が広くなり、掃除具が入り込み易くなった状態を示す図である。
図1は、本考案に係る載置台の平面図である。図2は、図1の載置台の外観図で、(A)は右側面図、(B)は底面図、(C)は底板を省略した状態の右側面図である。図4は、図1の載置台の外観図で、(A)は上方から見た斜視図、(B)は重量物を設置する際の、1個の載置台の配置状態を示す俯瞰図である。
載置台1は、所定形状の天井部20、及び天井部20の周端縁から下方に垂設され、下端が水平に揃った側面部200を備えた本体2と、側面部200で囲まれた内空間に上下方向に延設された格子状のリブ構造3(図3参照)とを備える。本体2とリブ構造3とは同一材料(硬質の樹脂、例えばポリプロピレン)であり、例えば一体成型されている。本体2は、本実施形態では横断面(平面視で)長方形を有する。天井部20には、平面視で例えば長辺方向の一方側(図1の下方)から他方側(図1の上方)、(以下奥行き方向という)に向けて順に、傾斜面部21、載置面部22及び載置面部23が形成されている。
傾斜面部21は、手前側から奥行き方向の略中間位置の間に形成されており、奥行き方向に上る傾斜(あるいは手前方向に下る傾斜)を有する平面で形成されている。傾斜面部21の手前側の始端は、本体2の下端と同一高さでもよく、あるいはある程度の高さ位置に設定されてもよい。傾斜面部21の奥行き側の所定寸法分には、好ましくは水平面部211が形成されている。
載置台1は、本実施形態では重量物、例えば冷蔵庫を載置して、冷蔵庫の底面を床面から所定寸法分だけかさ上げするものである。載置面部22,23は、冷蔵庫の底部四角の脚部を載置するためのもので、それによって冷蔵庫を載置し、かさ上げする。冷蔵庫8の脚部81としては、車輪(キャスタ)付きもあれば、ダイヤル型の高さ調整機能付きのもの、また短尺で柱状の脚だけのものが一般的である。載置面部22は、車輪付きの脚部の載置用であり、載置面部23は、それ以外の脚部の載置用である。天井部20の端縁の側面部200であって載置面部22,23の周囲と接する部位には、載置面部22,23より高い壁部201が形成されており、載置状態にある脚部81のずれ移動を規制している。
本体2の寸法は、本実施形態では奥行き150mm、幅100mm、高さ26.5mmである。また、本実施形態では傾斜面部21は、奥行き方向の略半分(中間位置)の寸法を有し、載置面部22は、載置面部23に比して奥行き方向の寸法比が略2対3と小さい。なお、中間位置は略半分の位置に限定されない。また、傾斜面部21、載置面部22,23の各寸法、寸法比は前記数値に限定されず、重量物の脚部81の種類、サイズに応じて適宜設計可能である。
載置面部22は、水平面部211の奥側に続いて設けられている。載置面部22は、幅方向の寸法が本体2より多少小さく、左右側には載置面部23の一部が回り込む形で形成されている。載置面部22は、水平面部211及び後述する載置面部23の上面よりも低い凹形成に形成されている。載置面部22の凹形状の面上には、本実施形態では、左右方向に延設された複数条の溝221が形成されている。なお、溝221の断面形状は、矩形でも円弧(例えば半円)でもよい。載置面部22は、冷蔵庫8の脚部81に車輪が取り付けられている構造の場合に、傾斜面部21に沿って押し上げられる車輪を嵌める「車輪落とし」として機能する。また、複数条の溝221を形成することで高摩擦材として機能させるようにしている。これらによって、冷蔵庫8の脚部81の車輪を凹形状の部位に落とし込むことで、脚部81が載置面部22から外れにくく、かつ安定姿勢で載置することができる。
載置面部23は、載置面部22と壁部201との間の高さとなる載置表面231を有する。載置表面231は、高摩擦性を得るべく凸凹上に、例えば所定ピッチで縦横に区分けされた格子状の溝232が形成されている。格子状の溝232の横断形状は、矩形やV字状、円弧でもよい。また、格子状の形状は、4角形に限定されず、3角形、またそれ以上であってもよく、また円形でもよい。さらに、高摩擦性能が確保できれば、格子状以外でもよい。
図3は、図1に示す載置台1を下方から見上げた斜視図である。図3に示すように、本体2の天井部20と側面部200とで囲まれる内空間には、本実施形態では、軽量化及び剛性等を考慮して上下方向に一体で延設された格子状(筒体)のリブ構造3が形成され、このリブ構造3は、本実施形態では6角形のハニカム構造を採用しているが、断面形状は他の多角形や円形が採用可能である。
図5は、底板の図面で、(A)は平面図、(B)は底面図、(C)は右側面図、(D)は斜視図である。底板4は、弾性を有するシート状で、高摩擦材である、例えばエラストマーで製造されている。高摩擦材であれば他の樹脂でもよい。また表面加工、表面塗装等によって、床面と接する下面側が高い摩擦係数を発揮し、床面との位置ずれが抑制できるようにされたものでもよい。
底板4は、本体2の裏面に装着可能な構造を有している。底板4は、本体2の裏面の段差部24で切り欠かれた部分に装着される。すなわち、底板4には、格子状のリブ構造3の内壁と同一の形状の嵌合形状42が表面に分散して複数突設され、本体2の裏面と対向させて(すなわち位置合わせした状態で)張り合わせたときに、嵌合形状42が本体2のリブ構造3に嵌合するようにされている。本実施形態では、図5(A),(D)から分かるように、ほぼ均等に分散して形成されている。なお、傾斜面部21と対向する位置の嵌合形状42は、傾斜面部21の傾斜に沿って斜めに横断された切欠部421が形成されている。また、その他の個所には、高さの低い嵌合形状41が、必要に応じて位置ずれ防止用として形成されている。
続いて、載置面部22,23上に、冷蔵庫8の底部四角の脚部81を載置する作業手順の一例について、図4(B)の概要図を参照しつつ簡単に説明する。説明は、共通する作業部分、次いで脚部81が車輪の場合と、車輪のない脚部(図6(A),(B)参照)の場合とに分けて行う。
共通する作業部分は、図4(B)に例示する。冷蔵庫8を壁面を背にして配置する場合、図4(B)に示すように、まず、壁面に当接するように緩衝具7を床面に置く。緩衝具7は、所定サイズ、例えば高さ10mm、幅50mm、奥行き20mmの硬質性の樹脂等で、壁面と載置台1との離間距離を確保する。
次に、緩衝具7に当接させて、床面に載置台1を配置する。なお、図4(B)の配置を、冷蔵庫8の奥行き側の左右の脚部81間の距離に合わせて左右に配置する。
次に、脚部81が車輪の場合、奥行き側の左右の脚部81を壁面の左右の載置台1に位置合わせして、冷蔵庫8を壁面方向に押し込む。この作業により、奥行き側の脚部81が各傾斜面部21を転動しつつ登って載置面部22に落ち込む。次いで、冷蔵庫8の手前側を持ち上げて、手前側の脚部81(図4(B)では見えていない。)の下に載置台1を配置する。手前側の載置台1は、奥行き側に傾斜面部21が来るように配置する。そして、持ち上げた手前側を下すことで、手前側の脚部81がそれぞれ手前側の載置台1の載置面部22上に落ち込む。奥行き側と手前側とで傾斜面部21を向き合うようにすることで、落ち込んだ両側の脚部81が外れにくくなる。また、緩衝具7を介在させることで、冷蔵庫8の手前側を持ち上げた際に、冷蔵庫8の奥行き側上部が壁面に接触することが防がれる。
続いて、脚部81が車輪でない場合には、載置台1を脚部81に対応した位置に配置した後、冷蔵庫8を持ち上げて、各載置台1の載置面部23上に下す。あるいは奥行き側を載せた後に、手前側を載せる手順でもよい。この場合でも、緩衝具7を用いることで壁面との不測の接触が可及的に防止できる。なお、脚部81が車輪も脚もない構造の場合、底部四角の部位を脚部として扱えばよい。図6(A),(B)は、脚部81が脚から構成された場合を示すものであり、いずれも脚部81が載置面部23上に搭載されている。
また、図6(B)は、載置台1の使用状態を示す図で、冷蔵庫8の底部が床面からかさ上げされて隙間が広くなり、掃除具9が入り込み易くなった状態を示す図である。掃除具9は、床拭き掃除用で、一般的には、長尺のハンドル部と、先端グリップを介して取り付けられた薄型のヘッド部とで構成され、そのヘッド部に掃除用のシート材が交換可能に取り付けられているものである。冷蔵庫8の底部と床面との隙間を所望の寸法に広げるようにしたので、清掃作業を容易かつ適切に行うことが可能となる。
(その他の形態)
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。本考案の範囲は、上述の実施形態ではなく、実用新案登録請求の範囲によって示される。さらに、本考案の範囲には、実用新案登録請求の範囲と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
1 載置台
2 本体
20 天井部
21 傾斜面部
22 載置面部(第1の載置面部)
221 溝
23 載置面部(第2の載置面部)
231 載置表面
232 溝
24 段差部
200 側面部
201 壁部
3 格子状のリブ構造
4 底板

Claims (8)

  1. 天井部及び前記天井部の周端縁から下方に垂設され、下端が水平に揃った側面部を備えた本体と、
    前記側面部で囲まれた内空間に上下方向に延設された格子状のリブ構造とを備え、
    前記天井部は、平面視で一方側から他方側に向けて順に傾斜面部、重量物の脚部を載置する第1の載置面部及び第2の載置面部を備え、
    前記傾斜面部は、前記一方側と前記他方側との中間位置に向けて前記一方側から斜め上方に延設されており、
    前記第1の載置面部は、前記中央位置と前記他方側の前記第2の載置面部との間に設けられ、周囲に対して凹状に形成されており、
    前記第2の載置面部は、水平に形成された載置台。
  2. 前記側面部は、前記第1、第2の載置面部の周囲に壁部を有する請求項1に記載の載置台。
  3. 前記本体は、長方形の横断面を有する請求項1に記載の載置台。
  4. 前記第1の載置面部には、前記一方側から前記他方側に向かう方向に対して直交する方向に延びる複数条の溝を有する請求項1に記載の載置台。
  5. 前記第2の載置面部は、上面に格子状の溝が形成された請求項1に記載の載置台。
  6. 前記リブ構造は、断面ハニカム形状である請求項1に記載の載置台。
  7. 前記本体の下端に装着される高摩擦材の底板を備えた請求項1~6のいずれかに記載の載置台。
  8. 前記底板は、上面に、前記リブ構造と嵌合する嵌合形状が分散して形成されたもので、前記装着状態で前記リブ構造と嵌合する請求項7に記載の載置台。
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