JPH0475976B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はオフイスオートメイシヨン（以下OA
と称す。）機器等を設置するオフイスフロアの二
重床構造に使用される床板に関するものである。

従来の技術 オフコンやパソコン等のOA化が進み、コンピ
ユータの関連機器も小型軽量化が著しく、また
OA機器を設置する部屋も一般的な事務室、銀
行、郵便局、官公庁の窓口等にも使用されるよう
になり、それに伴い要求される二重床の仕様も多
様化されつつある。それと共に、短期間での施工
工事が必要であり、それに答えるもののひとつと
して、支持脚一体型の床板が使用され始めてき
た。

そして、最近、一部で使用され始めた支持脚一
体型の床板は、成形素材のままで使用すると床板
相互の高さのくい違いや、基礎床面の不揃いによ
るガタを生じ、二重床全体の平坦度や水平度を確
保することが困難であり、従つて床板を機械加工
することにより、所定寸法精度に仕上げたり、支
持脚にて高さを調節するためのネジ等の機構を必
要とする等の問題点があつた。

この問題点に対処するために、隅部の支持脚の
長さに対して他の支持脚の長さを若干短くしたも
のが実開昭60−6044号として提案されている。

また、上面に複数の小孔を有する床板が実開昭
59−128839号として、中空状の支持脚を設けたも
のが実開昭49−34517号として、床板側面に導電
ケーブル引き出し溝を有するものが実開昭57−
181841号として、そして支持脚底部に硬質ゴムを
有する脚座を設けたものが特開昭58−160471号と
してそれぞれ提案されている。

発明が解決しようとする課題 本発明は、支持脚を中空にして軽量化と床板本
体の連結とを同時に可能とすることにより、オフ
イスフロアの二重床の性能を向上させることを目
的とするものである。

課題を解決するための手段 本発明のオフイスフロア用床板は、二重床構造
に使用される床板において、上面に複数の孔を有
すると共に上方が開放した中空状の複数の支持脚
が一体に成形され、前記支持脚を隅部の支持脚の
長さに対して他の支持脚の長さを若干短くしてな
る床板本体と、隣接する前記床板本体の前記支持
脚の中空部に嵌合する複数の突起を設けた連結具
とからなることを特徴とするものである。また、
前記複数の支持脚は、少なくとも隅部と中心部と
に設けることができ床板本体上面の複数個の孔を
複数本の交差するリブにより構成してもよい。そ
して床板本体の側辺部に、直線部の長さにより大
きい長さの複数個の凹形部を設けることができ床
板の１辺の大きさは200〜350m／ｍ角、支持脚長
さが10〜120m／ｍとされ、複数の支持脚は支持
脚本体と、この支持脚本体の底部に付設される緩
衝キヤツプとから構成することができる。

作 用 床板本体の側辺部より内部にある支持脚の長さ
が隅部の支持脚長さより短いので、通常は側辺部
より内部の支持脚は浮いた状態になつている。床
板に荷重がかかると床板本体が変形することによ
り、側辺部より内部の支持脚が基礎床面と接し荷
重をうけ、また床板施工時には、支持脚中空部に
連結具を挿入して隣接する床板本体を連結した
り、あるいは支持脚本体に緩衝キヤツプを付けて
基礎床面に設置し、床板相互の高さのくい違いや
ガタ、移動によるズレ等を防止する。

実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。

実施例 １： 第１図ａは本発明の実施例１の支持脚一体成形
の床板本体裏面斜視図、ｂはａの上面図である。
１１は外周枠リブであり、同リブ１１の内側に複
数本の縦及び横の内リブ１２を交差させてある。
床板本体は外周枠リブ１１及び内リブ１２または
内リブ１２同志が交差する適宜な場所の裏面に中
空状の支持脚１３が複数本設置され、さらに外周
枠リブ１１と内リブ１２によつて複数の孔１４が
形成され、隅部以外の支持脚長さは隅部の支持脚
の長さより若干短くしてある。床板本体は、大き
さを200〜350mm角とし、高さを10〜120m／ｍと
した比較的小型で軽量化したものであり、一体的
に成形される。

実施例 ２： 第２図ａは本発明の実施例２の１辺が約
300m／ｍの正方形の床板の下面図、ｂはａの側
面図、ｃは床板隣接面と支持脚の拡大断面図であ
る。床板本体１の上面は複数の長孔を有するグリ
ル形状をなし、裏面隅部、中心部及び側辺部の複
数の支持脚本体２ａ，２ｂと一体に成形されてい
る。床板本体１の側辺部には深さ約5m／ｍの凹
みを有する凹形部３が設けてあり、前記凹形部３
以外の側辺部側面は重直面に対して約５度の勾配
を有する床板相互の隣接面４が形成されている。
支持脚本体２ａ，２ｂ…は成形時に鋳抜きされて
上方が開放した円錐台形状の中空部７を有し、ま
た成形時に床板を金型より離型するために、前記
支持脚本体２ａ，２ｂ…底面に突き当てられる押
しピン跡８は底面より深さ0.5m／ｍの凹形に形
成されている。床板裏面隅部の４本の支持脚本体
２ａの長さは50m／ｍで他の支持脚本体２ｂの長
さは48.5m／ｍで1.5m／ｍだけ長さが短くしてあ
り、施工時には前記支持脚本体２ａ，２ｂには緩
衝キヤツプ９を付設し、支持脚本体２ａ，２ｂと
緩衝キヤツプ９とによつて支持脚を構成して基礎
床面に設置される。また支持脚本体２ａ，２ｂの
上部が開放された円錐台形状の中空部７に連結具
１０に設けた複数の突起のそれぞれを挿入して床
板本体１同志の固定、保持を行なう。

発明の効果 本発明は次のような効果をあげることができ
る。

(1) 隅部の支持脚長さに対して他の支持脚長さが
短いので、無負荷の状態では他の支持脚は浮い
た状態にあり、前記他の支持脚は荷重がかかつ
た時に床板本体の変形により基礎床面と接する
ので、床板施工時に、基礎床面と接触面積が可
及的に小さくなり、基礎床面との馴染みがよ
い。

(2) 支持脚は中空部によつて軽量化が図られると
同時に連結具を挿入して隣接する床板本体どう
しを確実に連結できる。

(3) 支持脚は支持脚本体に緩衝キヤツプを付設し
て基礎床面に設置し、緩衝キヤツプの高さを変
化させることにより床板相互の高さのくい違い
を防止し、二重床全体の平坦度、水平度が確保
できる。

(4) 床板本体と支持脚とが一体に成形してあるの
で、二重床の施工が容易で工事期間が短縮でき
る。

(5) 床板上面に複数の交差するリブによつて形成
されたグリル状の孔があるので、床板を取りは
ずすことなく、床板上方より配線等の保守、点
検、確認が容易にできる。

(6) 床板上面に複数の孔があり、支持脚も中空で
あるので、床板の強度、剛性を損うことなく重
量軽減ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは本発明の実施例１の支持脚一体型の
床板本体の裏面斜視図、ｂは上面図、第２図ａは
本発明の実施例２の床板本体の下面図、ｂはａの
側面図、ｃは床板隣接面と支持脚の拡大断面図で
ある。 １……床板本体、２……支持脚、３……凹形状
部、４……隣接面、７……支持脚中空部、８……
押しピン跡、９……緩衝キヤツプ、１０……連結
具、１１……外周枠リブ、１２……内リブ、１３
……支持脚、１４……複数の孔。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 二重床構造に使用される床板において、上面
   に複数の孔を有すると共に上方が開放した中空状
   の複数の支持脚が一体に成形され、前記支持脚を
   隅部の支持脚の長さに対して他の支持脚の長さを
   若干短かくしてなる床板本体と、隣接する前記床
   板本体の前記支持脚の中空部に嵌合する複数の突
   起を設けた連結具とからなることを特徴とするオ
   フイスフロア用床板。 ２ 前記複数の支持脚が、少なくとも隅部と中心
   部とに設けられている特許請求の範囲第１項記載
   のオフイスフロア用床板。 ３ 床板本体上面の複数個の孔が、複数本の交差
   するリブにより構成されている特許請求の範囲第
   １項または特許請求の範囲第２項記載のオフイス
   フロア用床板。 ４ 床板本体の側辺部に、直線部の長さより大き
   い長さの複数個の凹形部を有する特許請求の範囲
   第１項乃至特許請求の範囲第３項のいずれかに記
   載のオフイスフロア用床板。 ５ 床板の１辺の大きさが200〜350m／ｍ角、支
   持脚長さが10〜120m／ｍである特許請求の範囲
   第１項乃至特許請求の範囲第４項のいずれかに記
   載のオフイスフロア用床板。 ６ 複数の支持脚が支持脚本体と、この支持脚本
   体の底部に付設される緩衝キヤツプとからなる特
   許請求の範囲第１項乃至特許請求の範囲第５項の
   いずれかに記載のオフイスフロア用床板。