JP3239670B2 - 積層圧電体 - Google Patents

積層圧電体

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JP3239670B2
JP3239670B2 JP03883095A JP3883095A JP3239670B2 JP 3239670 B2 JP3239670 B2 JP 3239670B2 JP 03883095 A JP03883095 A JP 03883095A JP 3883095 A JP3883095 A JP 3883095A JP 3239670 B2 JP3239670 B2 JP 3239670B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピエゾ効果によって伸
縮する積層圧電体に関し、特に精密位置決め機構、デジ
タル記録再生ヘッド、精密光学機器、管内検査装置およ
び精密弁などの精密アクチュエータに用いて好適な積層
圧電体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の積層圧電体の側面に設けた電極に
関する工夫としては、導電樹脂や導電性硝子を素子の側
面に塗布または焼き付けて電極を形成するものがあっ
た。例えば、特公平6−66484、特開平5−110
155、実公平5−6676および実公平5−3412
2に、これに類する技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらに開
示された従来技術では、素子の側面に形成された電極が
素子の伸縮変形に追随はするものの、応力を発生して力
学的に素子の自由な伸縮を阻害するという不都合があっ
た。また、素子と側面の電極の間に応力が生じるため、
長時間作動していると、素子内部に積層された内部電極
と側面の電極との間に割れが生じて、導通不良を起こす
可能性があった。さらに、半田付けなど点接触に近い手
段で素子側面の電極とリード線が接続してある積層圧電
体では、その接続部分の半田が発熱で溶けてしまった
り、長期間のうちには熱応力や疲労などで破断したりし
て、リード線との接続部で導通不良を起こす可能性もあ
った。したがって、従来技術の積層圧電体には、力学的
な損失と同時に、導通不良の可能性を内包しているとい
う不都合が伴っていた。
【0004】そこで、本発明は、素子の側面に形成され
た電極が伸縮動作を阻害せず、かつ同電極の導通不良を
防止することができる積層圧電体を提供することを解決
すべき課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1構成は、厚
み方向に積層された複数の圧電板と、該圧電板の間に交
互に挿置された第1内部電極および第2内部電極と、該
第1内部電極に導通し該圧電板の一側面を覆う第1外部
電極と、該第2内部電極に導通し該圧電板の他の一側面
を覆う第2外部電極と、該圧電板の積層方向に沿うほぼ
全長にわたり該第1外部電極および該第2電極にそれぞ
れ当接する二つの当接電極と、各該外部電極とで各該当
接電極を挟持する絶縁性の付勢手段とを有することを特
徴とする積層圧電体である。
【0006】本発明の第2構成は、上記第1構成におい
て更に、前記当接電極が、導電性板である積層圧電体で
ある。本発明の第3構成は、上記第2構成において更
に、前記導電性板が、弾性材で形成された波板である積
層圧電体である。本発明の第4構成は、上記第2構成に
おいて更に、前記導電性板は、該当接電極が前記外部電
極に当接する前記圧電板の側面に隣接する該圧電板の側
面に延伸する電源接続部分を有する積層圧電体である。
【0007】本発明の第5構成は、上記第2構成におい
て更に、前記導電性板が、前記圧電板の前記積層方向の
一端から突出した電極ピンをもつ積層圧電体である。本
発明の第6構成は、上記第1構成において更に、前記付
勢手段が、前記当接電極を外周から覆う樹脂製のケース
である積層圧電体である。本発明の第7構成は、上記第
6構成において更に、前記ケースが、熱収縮性チューブ
で形成される積層圧電体である。
【0008】本発明の第8構成は、上記第1構成におい
て更に、前記付勢手段が、前記当接電極を外周から覆う
ゴム製のチューブである積層圧電体である。本発明の第
9構成は、上記第1構成において更に、前記当接電極
が、導電性のメッシュ材である積層圧電体である。
【0009】
【発明の作用および効果】
【0010】
【作用】本発明の第1構成では、各内部電極と導通する
それぞれの外部電極が圧電板の側面を覆い、各外部電極
にはそのほぼ全長にわたって当接電極が付勢手段により
押圧当接して導通する。したがって、外部電極には機械
強度が要求されないので、極めて薄く延性に富む導電性
の膜または層で形成することが可能になる。また、外部
電極と当接電極との間の摩擦剪断力がある程度以上にな
ると、両者の接触部の間に滑りが生じるなどして摩擦剪
断力を軽減する。その結果、外部電極および当接電極に
よって積層圧電体の伸縮運動が阻害されることは無くな
る。
【0011】同時に、延性に富んだ外部電極は、内部電
極との間に応力を生じないので、割れが発生して導通不
良を起こすことがない。また、外部電極と当接電極との
間に過大な摩擦剪断力が発生することが無いので、外部
電極等に割れを生じて導通不良を起こすこともない。さ
らに、外部電極にほぼ全長にわたって当接電極が当接し
ているので、外部電極の一部に電流が集中して局所的に
過熱することは避けられる。その結果、電源との接合部
に半田が溶けるなどの原因による不具合が生じることも
ない。
【0012】以上のように本発明の第1構成によれば、
電極によって伸縮運動が阻害されることがないので効率
がよく、かつ導通不良などの不具合を起こしにくい極め
て信頼性の高い積層圧電体を提供することができる。本
発明の第2構成では、当接電極が導電性板であるから、
製造が容易でコストも安い上に、積層された圧電板の全
長にわたって外部電極との導通が容易に得られるという
利点がある。
【0013】本発明の第3構成では、当接電極が弾性を
持った導電性の波板であるから、波板自身のバネ弾性で
外部電極と確実に当接し、外部電極との導通がより確実
なものになるという利点がある。さらに、波板の当接電
極は、積層された圧電板の伸縮に追随して容易に伸縮す
ることができ、滑りなしでも過大な応力を生じないの
で、外部電極が摩耗する恐れがないという長所も有す
る。
【0014】本発明の第4構成では、電源接続部分が外
部電極とは別の側面にあるので、電源接続部分の存在に
よって外部電極の形状を制約することがないという長所
を有する。さらに、積層圧電体を装備する装置への組付
けにあたり、外部電極を傷つける恐れなくチャックで積
層圧電体を挟持することができ、組付けの自動化が容易
になるという利点もある。
【0015】本発明の第5構成では、当接電極である導
電性板から連続した電極ピンが突出するので、リード線
の溶接、鑞付け、または半田付けなどの工数を必要とし
ない。すなわち、積層圧電体を所定位置に組付けるだけ
で、自動的に電極ピンがソケットに嵌合して導通する装
置設計が可能になる。したがって、工数低減および取扱
いの簡便化が実現されるという利点がある。
【0016】本発明の第6構成では、絶縁性の高い樹脂
製のケースを付勢手段として採用するので、各種電極お
よび積層された圧電板からなる本体部分を、電気的にも
機械的にも強固に保護することが可能になる。本発明の
第7構成では、付勢手段を熱収縮性チューブで形成する
ので、当接電極を外部電極に当接させた上で熱収縮性チ
ューブを被せて加熱することにより、極めて容易に当接
電極を外部電極に当接させて挟持することができるとい
う利点がある。
【0017】本発明の第8構成は、付勢手段としてゴム
製のチューブを使用するので、長期間使用しても当接電
極と外部電極との間の当接部に緩みや遊びを生じること
が無く、両者の間の確実な導通を期すことができるとい
う利点がある。また、ゴムの伸縮性により積層圧電体の
伸縮運動が自由であって、付勢手段により伸縮が阻害さ
れることがないという利点も有する。
【0018】本発明の第9構成では、導電性のメッシュ
材を当接電極に採用するので、当接電極は外部電極のほ
ぼ全面にわたって無数の接触点をもって当接し、両者の
導通は極めて良好かつ確実なものになる。併せて、積層
圧電体の伸縮方向に対し斜めにメッシュ材の織り目を設
ければ、メッシュ材自体が伸縮自在となり、積層圧電体
の伸縮を妨げない。また、メッシュ材と外部電極との間
に摩擦や摩耗を生じることがなく、極めて有利である。
【0019】
【実施例】以下、本発明の8つの実施例を図1〜図10
に基づき説明する。 (実施例1) (実施例1の構成と製造方法)本発明の実施例1として
の積層圧電体の概略構成は、図1(a)および図1
(b)に示すように、積層体2、積層圧電体の側方外周
面を形成する熱収縮性チューブ41、および積層体2の
互いに対向する2側面に当接する波板3からなる。この
積層体2は、複数個の積層ブロック1を積層し、その両
端に絶縁性のダミーブロック9を接続した素子である。
【0020】積層体2を構成する積層ブロック1には、
図2に示すように、厚み方向に積層された複数の圧電板
10と、圧電板10の間に交互に挿置された第1内部電
極11および第2内部電極12とが積層されている。そ
して、積層ブロック1の互いに対向する側面には、第1
内部電極11に導通し圧電板10の一側面を覆う第1外
部電極21と、第2内部電極12に導通し圧電板10の
他の一側面を覆う第2外部電極22とが設けられてい
る。
【0021】このような積層ブロック1は、次のように
して製造することができる。まず、両内部電極11,1
2は、焼結前の圧電セラミックス材料の短冊状の薄板の
両面に印刷塗布された、バインダ材入りの7:3の銀−
パラジウムのペーストから形成される。この電極材料を
塗布されたセラミックスの薄板は、つづら折り状に交互
に複数回折り曲げられて互いに積層され、直方体のブロ
ックを形成する。
【0022】次に、上記直方体ブロックのセラミックス
を焼結すると、複数積層された圧電板10が形成され、
同時に熱で電極材料中のバインダ材が蒸発して銀パラジ
ウム合金からなる内部電極11,12が交互に形成され
る。最後に、内部電極11,12の一部が露出している
圧電板10の両側面、すなわち上記ブロックの互いに対
向する二側面に、金−ニッケル−クロムの合金層が蒸着
により形成されて、外部電極21,22を構成する。外
部電極21,22はそれぞれ内部電極11,12に導通
しているので、外部電極21,22に電圧を印加すれば
上記ブロックは圧電伸縮素子として機能し、積層ブロッ
ク1として完成する。
【0023】ちなみに、積層ブロック1の外形寸法は、
縦5mm×横5mm×厚み2mmであり、一つの積層ブ
ロック1内には90層の圧電板10が積層されている。
積層体2は、再び図1に示すように、外部電極11,1
2の形成された側面を同一面上に並べて、圧電板10の
積層方向に積層ブロック1が複数個積層され、両端にそ
れぞれ絶縁性のダミーブロック9が取り付けられたもの
である。各ブロック間は、接着剤の薄い層により強固に
接合されている。なお、ダミーブロック9は、積層体2
の両端部での短絡を防ぐとともに、機械強度の高い当接
部材としても機能する。
【0024】積層体2の対向する両側面に形成された2
1,22には、弾性材で形成された導電性の二つの波板
3が、圧電板10の積層方向のほぼ全長にわたって当接
している。波板3の材料は導電性およびバネ弾性に優れ
た銅合金であり、波板3の当接面には金合金がメッキさ
れていて、酸化を防止すると同時に当接部の導通性を良
くしている。波板3の波は積層体2の積層方向に波うっ
ており、その波長(ピッチ)は積層ブロック1の積層方
向の厚みとほぼ同一に合わせてある。したがって、各積
層ブロック1の厚み方向の中央部付近で、外部電極2
1,22と当接電極としての波板3とが当接して導通し
ている。
【0025】それぞれの波板3には、その側方の辺縁部
から突出した電源接続部分31が、一体に設けられてい
る。電源接続部分31は、積層体2の縁に沿って屈曲
し、外部電極21,22の形成された側面に隣接する積
層体2の側面に延伸している。そして、電源接続部分3
1は上記隣接側面上で矩形の電極を形成し、ここで被覆
電線(リード線)5と接続されている。
【0026】より詳しくは、被覆電線5の先端部にむき
身になった電線51が露出しており、電線51は導電性
の接続金具50にカシメで強固に固定保持されている。
そして、接続金具50が電源接続部分31の矩形電極に
スポット溶接により固定されているので、二本の被覆電
線5は、それぞれの外部電極21,22に確実に導通し
ている。なお、上記カシメ部には、溶接やロウ付けなど
の接合手段を併用してもよい。
【0027】以上のように構成された積層体2およびそ
の外部電極21,22に当接する当接電極としての波板
3は、その外周側面を付勢手段としての熱収縮性チュー
ブ41で被覆されている。チューブ41は、絶縁性の材
質なので、積層体2および波板3を周囲から絶縁して電
気的にも保護する働きがある。それと同時に、チューブ
41は、各波板3を各外部電極21,22との間に挟持
して、各波板3を各外部電極21,22に押圧付勢する
作用を有する。
【0028】この熱収縮性チューブ41は、その名の通
り熱収縮性樹脂でできている。したがって、被覆電線5
と接続された波板3の一対を積層体2の両外部電極2
1,22にそれぞれ対面させ、所定位置を保ったまま熱
収縮性チューブ41を被せて熱風を吹きつけるなどして
加熱すれば、同チューブ41は収縮して被覆電線5およ
び波板3を積層体2に対して固定保持する。同時に、同
チューブ41は収縮力により各波板3を各外部電極2
1,22に押圧付勢する。この際、波板3は、弾性変形
して内部応力を生じ、運用中に上記チューブ41が多少
緩んでも、スプリングバックして外部電極21,22に
当接し続ける。
【0029】(実施例1の作用および効果)本実施例の
積層圧電体は、前述の如く構成されているので、次のよ
うな作用を有する。先ず、二本の被覆電線5に図示しな
い駆動電源から電圧が印加されると、同電圧は電源接続
部分31を介して二枚の波板3に伝導される。次に、各
波板3からは、積層ブロック1毎の当接部分を接点とし
て、それぞれ第1外部電極21および第2外部電極22
に電圧が伝わる。そして、図2に示すように、第1外部
電極21からは第1内部電極11へ、第2外部電極22
からは第2内部電極12へ電圧が伝導され、積層された
各圧電板10の両面に電位差が生じる。その結果、電界
による圧電効果で各圧電板10はその厚みを伸長または
短縮し、積層体2は微小なストロークを調整しうる圧電
アクチュエータとして作用する。
【0030】本発明の積層圧電体が作動するにあたり、
前述の構成は以下のような効果を発揮する。ここでは、
再び図1を参照して説明する。第1に、積層体2の側面
に形成された電極が、積層圧電体の伸縮動作を力学的に
阻害することがなく、駆動効率が良いという利点があ
る。すなわち、積層体2の側面に形成された外部電極2
1,22は延性に富んだ膜または薄い層なので、積層体
2の伸縮を阻害するほどの反力を生じない。
【0031】また、外部電極21,22に当接する波板
3はバネ弾性を持って積層体2の伸縮に追随し、その伸
縮運動を妨げない。したがって、外部電極21,22を
磨滅することもない。しかし、万一、伸縮運動を妨げる
ような摩擦剪断力が外部電極21,22と波板3との間
の当接部に発生しそうになると、当接部に滑りが生じて
応力を消去するので、波板3が積層体2の伸縮を妨げる
ことはない。
【0032】第2に、外部電極21,22と波板3との
間で導通不良が起きることは、ほとんどあり得ないとい
う利点がある。すなわち、前述のように外部電極21,
22は延性に優れた材料で形成されているので、積層体
2の伸縮によって発生する内部応力は低く、かつ、繰り
返し変位にも良く耐えて、割れ等の発生による導通不良
が生じることはない。同時に、外部電極21,22を形
成する材料は、酸化にも強いので、酸化皮膜や錆の発生
による導通不良を起こす心配がない。
【0033】また、熱収縮性チューブ41に押圧付勢さ
れた波板3のバネ弾性力により、各積層ブロック1毎に
外部電極21,22と波板3とは押圧力をもって当接す
るので、両者の間には良好な導通が確保される。同様の
理由で、経年変化等により熱収縮性チューブ41が緩ん
だ場合にも、外部電極21,22と波板3とは押圧力を
もって当接し、導通不良を起こすことはない。
【0034】さらに、外部電極21,22のほぼ全長に
わたって当接電極としての波板3が当接しているので、
外部電極21,22に局所的な発熱を起こして同電極が
溶ける等の不具合を起こす可能性が無く、この点でも導
通不良は起こりえない。第3に、駆動電源との接続部付
近で、発熱による導通不良等の不具合を生じることがな
いという利点がある。
【0035】すなわち、被覆電線5は十分な広さや幅を
もった電源接続部分31を介して波板3に接続されてい
るので、波板3に電流の集中が起こらず、集中的な発熱
が起こることはない。加えて、被覆電線5は先端の裸電
線51で接合金具50にカシメられて固定されており、
接合金具50は電源接続部分31に溶接されているの
で、万一異常な高温に遭遇しても、半田が溶けて脱落す
る等の不具合を生じる可能性がない。
【0036】本発明の積層圧電体は、以上の効果を運用
時に発揮するほか、製造にあたって発揮される効果も有
する。すなわち、付勢手段として熱収縮性チューブ41
を使用するので、積層体2に対して外部電極21,22
および被覆電線5を固定保持する組み立て工程が極めて
容易になるという利点がある。本実施例の積層圧電体は
以上に列挙した利点を有するので、本発明によれば、製
造容易にして高効率かつ高信頼性の積層圧電体を提供す
ることができる。
【0037】(実施例1の変形態様)実施例1の変形態
様としては、様々なものが考えられるが、例えば次の二
つが挙げられる。第1は、波板3の波のピッチが、積層
ブロック1の厚みより短かい変形態様である。この波板
によれば、各積層ブロック1の外部電極21,22との
間に一か所以上(もしくは複数)の当接部が確保でき
る。その結果、導通がより確実になると同時に、積層圧
電体2に対する波板の位置合わせが楽になる。また、万
一、外部電極21,22に割れが発生した場合にも、複
数箇所で当接導通しているので、導通不良を起こす内部
電極の数を減らして機能低下を最小限に止めることがで
きるという効果もある。
【0038】第2は、波板3の波うつ方向を、積層圧電
体2の積層方向に対し直交した方向とした波板である。
複数本の当接部が積層方向に伸び、各積層ブロック1の
外部電極21,22に複数箇所の波板との当接部ができ
て、導通がより確実になるという長所がある。また、万
一、外部電極21,22に割れが発生した場合にも、割
れは伸縮方向に対して直交して生じるので、導通不良を
起こすことがなくなるという効果もある。
【0039】(実施例2)本実施例の積層圧電体は、図
3に示すように、電源接続部分31に連続し、積層体2
の一端から突出した一対の電極ピン32を有することを
特徴とする。電源接続部分31は、実施例1と同様に波
板3から連続して積層体2の隣接する側面に設けられて
おり、積層体2から突出する電極ピン3は、この電源接
続部分31に連続して一体に形成されている。
【0040】電極ピン32は、図4(a)〜(c)に示
すようにして製造される。すなわち先ず、図4(a)に
示すように、電極ピン32を形成する部材が、波板3お
よび電源接続部分31に連続して板金材から打ち抜かれ
る。しかる後、同部材は丸め加工されて、図4(a)お
よび図4(c)に示す形状の電極ピン32を形成する。
【0041】電極ピン32の先端部は、斜めに切り落と
した形状をしており、積層圧電体が装備される装置に設
けられたソケット(図示せず)に挿入される際、ガイド
として作用する。電極ピン32の丸められて互いに突き
合わされた辺縁部の間には、適当な間隙gが空けられて
おり、電極ピン32が上記ソケットに挿入される際に弾
性変形してソケット孔に嵌合する。そして、電極ピン3
2がソケットに挿入された後は、上記弾性変形によるス
プリングバック力によってソケット内部の電極に押圧力
をもって当接し、確実な導通を得ることができる。
【0042】本実施例の積層圧電体は、実施例1のもつ
効果に加え、次のような効果を有する。第1に、積層圧
電体が装備される装置に組付ける作業の自動化が容易に
なる。すなわち、再び図3に示すように、自動組み立て
装置のチャックCを、積層体2側面の電源接続部分31
の付近に当接させて積層圧電体をつかみ、図示しないソ
ケットに挿入することが可能になる。その際、チャック
Cがつかむ電源接続部分31は、波板3とは別の面にあ
るので、チャックCにより波板3がつぶされる心配がな
いので、チャックCの設計および運用が簡便である。
【0043】第2に、カシメ部分も溶接部分もないの
で、製造工数も部品点数も少なくて済み、積層圧電体を
より安価に提供することが可能になる。第3に、リード
線が積層圧電体に直接には接続されていないので、積層
圧電体の交換が極めて容易になる。すなわち、なんらか
の理由で積層圧電体を交換する場合、装着された積層圧
電体をソケットから引き抜き、別の積層圧電体をソケッ
トに挿入するだけで交換でき、交換作業のワンタッチ化
が可能になる。
【0044】以上のように、本実施例の積層圧電体によ
れば、実施例1の持つ効果に加え、組付け作業および交
換作業が極めて簡便になり、その自動化が容易になると
いう利点がある。 (実施例3)本実施例は、実施例2の変形態様とも言う
べき積層圧電体であって、積層体2の一端から突出した
電極ピン32が、当接電極としての波板3から同一側面
上に延伸する板金材によって形成されていることを特徴
とする。
【0045】すなわち、図5(a)および図5(b)に
示すように、波板3の図中下端には、実施例2で言及し
たチャックにつかまれるべき張出部3cが、ダミーブロ
ック9の側面に接して設けられている。そして、さらに
下には、積層体2の図中下端から突出する電極ピン32
が、波板3から連続して一体に形成されている。電極ピ
ン32は、実施例2と同様に、斜めに切り落とした形状
の先端部およびギャップgが形成されているほか、新た
に全体の形状が先細のテーパー形状をしており、ソケッ
トへの挿入がより容易にされている。電極ピン32にテ
ーパー形状を取り入れても、積層圧電体は常に積層方向
に押圧力を掛けて使われるのが通常であるので、電極ピ
ン32のバネ弾性力によって積層圧電体が自然にソケッ
トから脱落する恐れはない。
【0046】本実施例の積層圧電体は、前述の実施例2
の効果に加えて、波板3から直接連続して電極ピン32
が形成されているので、材料費および加工費がより低減
されてコストダウンが可能になるという効果も有する。 (実施例4)本実施例の積層圧電体は、図6(a)に示
すように、当接電極として一対の導電性の平板33を用
い、また、平板33を外部電極21,22との間に挟持
する付勢手段にシリコンゴム製のチューブ43を用いた
点で、前述の各実施例と異なっている。平板33は、銅
合金を材料とし外部電極21,22と当接する側面に金
メッキを施した、比較的柔軟な薄板である。そして、平
板33の端部3aは、積層体2がソケットBに当接する
一端でめくれ上がっている。
【0047】積層体2からめくれ上がった平板33の端
部3aは、積層圧電体をソケットBに装着するにあた
り、ソケットBから突出した一対の電極板Pを、それぞ
れ外部電極21,22と平板33との間に導入するガイ
ドの役割を果たす。電極板Pは、挫屈しない程度の剛性
とバネ弾性を持った導電性の板で、外部電極21,22
および平板33を傷めないよう丸みを持った先端を有す
る。電極板Bの幅は、平板33とほぼ同一に設定されて
おり、平板33および外部電極21,22と当接する表
面には、金合金のメッキが施されて導電性と耐蝕性が満
足されている。
【0048】したがって、積層圧電体をソケットBに装
着すると、図6(a)から図6(b)へ示す状態へ移行
し、一対の電極板Pは、積層体2と平板33との間に当
接挟持される。その際、チューブ43がそのゴム弾性力
により平板33を外周面から締めつけるので、平板33
は押圧力をもって電極板Pに当接し、また、平板33が
柔軟に変形することにより、極めて良好な導通が確保さ
れる。
【0049】また、ソケットB上では、図6(b)の紙
面に対し積層圧電体の左右方向の位置は、一対の電極板
Pによって固定される。一方、紙面に対して垂直な前後
方向の位置は、ソケットB上に設けられた図示しない一
対の突起がダミーブロック9の前後の側面に当接してこ
れを固定する。逆に、積層圧電体をソケットBから抜き
さると、図6(b)から図6(a)へ示す状態へ移行し
て、積層圧電体は元の状態に戻る。したがって、本実施
例の積層圧電体は、着脱自在であって、極めて都合がよ
い。
【0050】以上詳述したように、本実施例の積層圧電
体は、前述の各実施例の長所を持つ上に、より安価に積
層圧電体を製造できるという利点と、電極ピンが挫屈を
起こす恐れなしにソケットに着脱できるという利点とを
併せ持つ。 (実施例4の変形態様)本実施例の積層圧電体について
も、幾つかの変形態様があるが、そのうち代表的なもの
をここに記す。
【0051】第1の変形態様は、一対の平板33を積層
体2の一端面をなすダミーブロック9の表面に沿って、
内側に互いに対向して折り込んだ積層圧電体である。一
対の平板33の折り込み部に対向して、ソケットBにも
積層圧電体との当接面上に一対の電極が設けられてお
り、積層圧電体に掛かる圧縮荷重を利用して良好な導通
が得られる。別案として、逆に一対の平板33の端部3
aは、互いに背向して左右両側に張り出しており、その
バネ弾性によりソケットBの積層体2との当接部の両翼
に設けられた電極と当接して導通を得るという構成も成
り立つ。本変形態様によれば、ソケットBの構成がより
簡単かつ堅牢になるという利点がある。
【0052】第2の変形態様は、平板33はソケットB
に対向する端部3aに至るまで平らな平板で形成され、
ゴムチューブ43の端部は、ソケットBから突出した電
極板Pの長さの分だけ積層体2の一端から離れている積
層圧電体である。ここで、平板33の端部3aは、ダミ
ーブロック9の側面に接着等で固定されている。上記積
層圧電体が嵌合するソケットBは、積層圧電体との当接
面から突出した一対の電極板P有する。電極板Pの互い
に対向する内側面は、付け根部で平板33の形成する積
層圧電体の両側面より僅かに広い間隔を隔てて設けら
れ、電極板Pの中間部は積層圧電体の両側面より幾らか
狭い間隔を隔てて設けられている。そして、電極板Pの
先端部は、互いに外側に開いて積層圧電体の挿入を容易
にしている。
【0053】その結果、積層圧電体がソケットBに挿入
されると、電極板Pはバネ弾性力により押圧力をもって
積層圧電体の両側面に露出した平板33の外周面に当接
し、両者の間に良好な導通が得られる。したがって、本
変形態様によれば、実施例4に勝って安価で堅牢かつシ
ンプルな積層圧電体を提供することができる。また、平
板33が変形しないで済むので、極めて頻繁な着脱の繰
り返しにもよく耐え得るという利点もある。
【0054】なお、前述の実施例4およびその変形態様
の積層圧電体において、平板33の代わりに波板を用い
ることも可能である。 (実施例5)本実施例の積層圧電体は、図7(a)およ
び図7(b)に示すように、当接電極としての波板3の
一端部が、波板3の当接部分を覆う熱収縮性チューブ4
1の外周面上に折り返されてリード線接続部3bを形成
していることを特徴とする。接続部3bには、リード線
5先端の裸導線51が接合される溶接部6があり、リー
ド線5と波板3との間には良好な導通が確保される。そ
して、ダミーブロック9から接続部3bを越えてリード
線5の一部に至るまでの部分が、もう一つの熱収縮性チ
ューブ41で覆われ、周囲の環境から隔離されるととも
に良好に絶縁されている。
【0055】本実施例の積層圧電体では、実施例1の効
果に加えて、積層圧電体の中間部分からリード線5を引
き出せるので、積層圧電体の両端に当接する部分の装置
設計が容易になるという利点がある。また、リード線5
と接続部3bの接合部は溶接であるので、半田付けのよ
うに熱で溶けて導通不良を起こす心配がないという利点
もある。さらに、溶接部6がある程度の広がりを持って
いるので、電流の集中による局部的な異常発熱を起こし
にくいという利点もある。
【0056】(実施例6)本実施例の積層圧電体は、図
8に示すように、当接電極としての一対の平板33と、
平板33を外部電極21,22に押圧付勢するシリコン
ゴム製のチューブ43とを有することを特徴とする。平
板33は、外部電極21,22の全長に渡って設けられ
た良導体の板で、その一端には、リード線5先端の裸導
線51が溶接されている。ゴムチューブ43は、平板3
3およびこれに溶接されたリード線5の一部を覆い、積
層体2の両端のダミーブロック9にまで掛かって、電極
部分を周囲から絶縁するとともに、錆の発生も防いでい
る。
【0057】本実施例によれば、積層圧電体自体が極め
て安価に製造できるばかりでなく、ソケットなどの電気
的接合部分を装置側に設ける必要が無いので、積層圧電
体を装備した装置全体としてコストダウンが図れるとい
う利点がある。 (実施例7)本実施例の積層圧電体は、図9に示すよう
に、実施例6の平板33に代えて導電性のメッシュ材3
4を当接電極に用いた点に特徴がある。
【0058】メッシュ材34の目は、積層体2の伸縮方
向に対して斜行しているので、メッシュ材34は積層体
2の伸縮運動を妨げること無くこれに追随でき、駆動効
率が良い。また、同様の理由で、メッシュ材34と外部
電極21,22との間に摩擦が生じないので、外部電極
21,22が摩耗することがない。さらに、メッシュ材
34と外部電極21,22との間の接触点が多く、かつ
メッシュ材34を構成する繊維が微視的にバネ弾性をも
って外部電極21,22に当接しているので、両者の間
の導通性は極めて良好である。
【0059】したがって、本実施例によれば、実施例6
が持つ利点に加えて、駆動効率および導通性の向上とい
う効果が発揮される。 (実施例8)本実施例の積層圧電体は、図10に示すよ
うに、当接電極としてリード線5先端の裸導線51を用
いた点に特徴がある。すなわち、積層体2両端のダミー
ブロック9に跨がるのに足りるだけリード線5の被覆が
剥がされ、裸導線51が外部電極21,22の全長にわ
たって当接している。これらをゴムチューブ43が被覆
絶縁し、裸導線51を外部電極21,22に押圧付勢し
ている点は、前述の実施例6および実施例7と同様であ
る。
【0060】本実施例の積層圧電体によれば、他の実施
例に比べ、リード線5と当接電極との間の接合部が無い
ので、接合部における断線・剥離等の導通不良や、電解
腐食・劣化などの不具合が起きえないという利点があ
る。それに加えて、構成要素が最もシンプルで信頼性が
高く、極めて安価に積層圧電体を提供することができる
という利点をも有する。
【0061】(実施例8の変形態様)本実施例の変形態
様として、当接電極である裸導線51が複数の細い導線
にほぐされ、外部電極21,22の各々のほぼ全面にわ
たって張り巡らされた積層圧電体の構成が可能である。
本変形態様では、より確実な導通が得られると同時に、
局所的な発熱を防ぐことができるという利点が、新たに
生じる。
【0062】また、裸導線51が細かく屈曲した形状に
形成された変形態様も可能である。本変形態様では、積
層体2の伸縮運動に屈曲した裸電線51が追随して伸縮
するので、裸導線51と外部電極21,22との間で摩
擦が生じることがない。したがって、摩耗による裸電線
51の断線や外部電極21,22の損耗が起こらないの
で、より高い信頼性と、より長い運用寿命とが得られる
という利点がある。
【0063】(その他の変形態様)以上の各実施例およ
びその変形態様としての積層圧電体において、当接電極
と付勢手段との間に介在するスペーサを設けた構成も可
能である。スペーサが、付勢手段を外周側へ突出させる
ので、付勢手段がより大きな力で当接電極を外部電極に
押圧付勢することができ、外部電極と当接電極の間でよ
りよい導通が得られるという効果がある。
【0064】例えば、断面が半月状のシリコンゴムで形
成されてたスペーサが、当接電極の長さに渡って当接電
極と付勢手段との間に介在すると、当接電極と外部電極
との間の接触不良が防止される。すなわち、当接電極と
外部電極との間に多少の凸凹等による隙間ができても、
スペーサのゴム弾性力を介して均等かつ強力に当接電極
が押圧付勢されるので、上記隙間は潰されて電気的な接
触が保たれる。したがって、当接電極と外部電極との間
の導通がより確実なものとなる。
【0065】あるいは、銅製の棒または銅パイプなどの
良導体で形成されたスペーサが、当接電極の長さに渡っ
て当接電極と付勢手段との間に介在すると、仮に当接電
極の一部に亀裂が入るなどしても導通不良は回避され
る。すなわち、良導体のスペーサが当接電極の外側面に
当接しているので、スペーサをバイパスにして当接電極
に流れるべき電流が流れるので、当接電極自体の導通不
良による不具合を回避することが可能になる。
【0066】このように、スペーサを当接電極と付勢手
段との間に有する構成の積層圧電体は、より確実な導通
を得ることができ、有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1としての積層圧電体の構成
を示す組図 (a)一部断面正面図 (b)一部断面側面図
【図2】 積層ブロックの垂直断面図
【図3】 実施例2の構成と組付け方法を示す一部断面
正面図
【図4】 実施例2の電極ピンの製造方法と形状を示す
組図 (a)丸め加工前の打ち抜き板を示す平面図 (b)丸め加工後の電極ピン形状を示す正面図 (c)丸め加工後の電極ピン形状を示す下面図
【図5】 実施例3の構成をしめす組図 (a)一部断面正面図 (b)一部断面側面図
【図6】 実施例4の構成と組付け方法を示す一部断面
正面図 (a)組付け前の状態を示す正断面図 (b)組付け後の状態を示す正断面図
【図7】 実施例5としての積層圧電体の構成を示す組
図 (a)一部断面正面図 (b)一部断面側面図
【図8】 実施例6としての積層圧電体の構成を示す一
部断面側面図
【図9】 実施例7としての積層圧電体の構成を示す一
部断面側面図
【図10】実施例8としての積層圧電体の構成を示す一
部断面側面図
【符号の説明】
1:積層ブロック 10:圧電板 11:第1内部電極 1
2:第2内部電極 2:積層体 21:第1外部電極 2
2:第2外部電極 3:波板(当接電極) 31:電源接続部分 3
2:電極ピン 33:平板(当接電極) 34:メッシュ材(当接電
極) 40:ケース(付勢手段) 41,42:熱収縮性チュ
ーブ(付勢手段) 43:ゴム製のチューブ(付勢手段) 5:被覆電線(リード線) 9:ダミーブロック

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚み方向に積層された複数の圧電板と、 該圧電板の間に交互に挿置された第1内部電極および第
    2内部電極と、 該第1内部電極に導通し該圧電板の一側面を覆う第1外
    部電極と、 該第2内部電極に導通し該圧電板の他の一側面を覆う第
    2外部電極と、 該圧電板の積層方向に沿うほぼ全長にわたり該第1外部
    電極および該第2外部電極にそれぞれ当接する二つの当
    接電極としての導電性板と、 各該外部電極とで各該導電性板を挟持する絶縁性の付勢
    手段と、を有する積層圧電体において、 各前記導電性板は、波状に形成されたバネ弾性板材から
    なり、前記積層圧電体の伸縮方向にバネ弾性で伸縮可能
    な波板であることを特徴とする、 積層圧電体。
  2. 【請求項2】厚み方向に積層された複数の圧電板と、 該圧電板の間に交互に挿置された第1内部電極および第
    2内部電極と、 該第1内部電極に導通し該圧電板の一側面を覆う第1外
    部電極と、 該第2内部電極に導通し該圧電板の他の一側面を覆う第
    2外部電極と、 該圧電板の積層方向に沿うほぼ全長にわたり該第1外部
    電極および該第2外部電極にそれぞれ当接する二つの当
    接電極としての導電性板と、 各該外部電極とで各該導電性板を挟持する絶縁性の付勢
    手段と、を有する積層圧電体において、 前記導電性板は、積層された前記圧電板がもつ複数の
    側面のうち、それぞれ各該導電性板が各前記外部電極に
    当接する側面に隣接する他の側面に延伸する電源接続部
    分をもつ、 積層圧電体。
  3. 【請求項3】厚み方向に積層された複数の圧電板と、 該圧電板の間に交互に挿置された第1内部電極および第
    2内部電極と、 該第1内部電極に導通し該圧電板の一側面を覆う第1外
    部電極と、 該第2内部電極に導通し該圧電板の他の一側面を覆う第
    2外部電極と、 該圧電板の積層方向に沿うほぼ全長にわたり該第1外部
    電極および該第2外部電極にそれぞれ当接する二つの当
    接電極としての導電性板と、 各該外部電極とで各該導電性板を挟持する絶縁性の付勢
    手段と、 を有する積層圧電体において、 前記導電性板は、前記圧電板の前記積層方向の一端から
    突出した電極ピンをもつことを特徴とする、 積層圧電体。
  4. 【請求項4】厚み方向に積層された複数の圧電板と、 該圧電板の間に交互に挿置された第1内部電極および第
    2内部電極と、 該第1内部電極に導通し該圧電板の一側面を覆う第1外
    部電極と、 該第2内部電極に導通し該圧電板の他の一側面を覆う第
    2外部電極と、 該圧電板の積層方向に沿うほぼ全長にわたり該第1外部
    電極および該第2外部電極にそれぞれ当接する二つの当
    接電極と、 各該外部電極とで各該当接電極を挟持する絶縁性の付勢
    手段と、 を有する積層圧電体において、 前記当接電極は、導電性のメッシュ材であることを特徴
    とする、 積層圧電体。
  5. 【請求項5】前記付勢手段は、前記当接電極を外周から
    覆う樹脂製ケース、熱収縮性チューブおよびゴム製チュ
    ーブのうちいずれかである、 請求項1ないし請求項4のうち一つに記載の 積層圧電
    体。
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