JP3236961B2 - スイッチ基板及びスイッチ基板の製造方法 - Google Patents

スイッチ基板及びスイッチ基板の製造方法

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JP3236961B2
JP3236961B2 JP32393598A JP32393598A JP3236961B2 JP 3236961 B2 JP3236961 B2 JP 3236961B2 JP 32393598 A JP32393598 A JP 32393598A JP 32393598 A JP32393598 A JP 32393598A JP 3236961 B2 JP3236961 B2 JP 3236961B2
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島田  勉
泰俊 加来
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板(スイッチ基
板)及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は従来のフイルムを用いたスイッ
チ基板の一例を示す要部斜視図である。同図に示すよう
にこのスイッチ基板80は、フイルム81上に略リング
形状の接続パターン83を形成するとともに、該接続パ
ターン83の中央に円形の接点パターン85を形成し、
接続パターン83から引出パターン84を引き出し、接
点パターン85から接続パターン83の切欠き部分83
aを通して引出パターン86を引き出し、引出パターン
86の下記する接点板89の外周辺89aが載置される
部分に絶縁パターン87をオーバーコートして構成され
ている。
【0003】そしてこのスイッチ基板80上に、ドーム
形状の弾性金属板製の接点板89を、その外周辺89a
が接続パターン83上に載置されるように取り付けれ
ば、スイッチ機構が構成される。そしてこのスイッチ基
板80を図示しない硬質基板上に載置した状態で接点板
89を押圧すればその中央部分が下降して接点パターン
85に当接し、両引出パターン84,86間をオンす
る。該押圧を解除すれば接点板89は元の位置に自動復
帰し、オフする。
【0004】図14は従来のフイルムを用いた他のスイ
ッチ基板の一例を示す図であり、同図(a)は要部斜視
図、同図(b)は使用時の要部側断面図(同図(a)の
E−E断面図)である。
【0005】同図に示すようにこのスイッチ基板90
は、フイルム91上に略リング形状の接続パターン93
を形成するとともに、該接続パターン93の中央にペー
スト材からなるスルーホール部Sを設けた接点パターン
95を形成し、接続パターン93から引出パターン94
を引き出し、接点パターン95からはスルーホール部S
を介してその裏面側に引出パターン96を引き出して構
成されている。
【0006】そして接点板99の外周辺99a全周を接
続パターン93上に載置すれば前記従来例と同様にスイ
ッチ機構が構成され、両引出パターン94,96間のオ
ンオフができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図13に
示す従来例にあっては、接続パターン83の表面高さ
と、引出パターン86の上に形成される絶縁パターン8
7の表面高さとは、絶縁パターン87の厚み分だけ異な
っており、このためその上に載置する接点板89にガタ
が生じて接触不良を起こす原因になるという問題点があ
った。
【0008】接点板89の大きさが大きい場合はそれほ
ど問題とならないが、例えばその外径が3.5mm、これ
を押圧したときの厚み方向のストロークが0.2mm程度
に小さくなると、前記絶縁パターン87の厚み(例えば
60μm)が無視できない寸法になる。
【0009】一方前記図14に示す従来例にあっては、
ペースト材からなるスルーホール部Sを設けているの
で、上下パターンを接続するためのペースト材がフイル
ム91の上下に突出してしまう。このためスイッチ基板
90を図14(b)に示すように硬質基材100上に載
置したとき、スルーホール部Sの高さと接続パターン9
3の高さが異なってしまい接点板99を押圧した際に所
望のストロークが取れなくなってしまうという問題点が
あった。この場合も接点板99の外径やストロークが小
さくなればなるほど問題となる。
【0010】またこのスイッチ基板90の場合、スルー
ホール部Sを設ける必要があるが、スルーホール部Sを
形成するためにはフイルム91の両面にパターンを形成
しなければならず、またスルーホール部Sを別工程で形
成しなければならず、その製造が煩雑であった。
【0011】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
ありその目的は、各種パターンを設けた基板の該各種パ
ターンの表面高さを同一にしたり、又は所望の異なる高
さにすることができる基板(スイッチ基板)及びその製
造方法を提供することにある。
【0012】また本発明の他の目的は、スルーホール部
を用いずに接続パターンと接点パターンの両引出パター
ンをそれぞれ別の基板面に容易に引き出すことができる
スイッチ基板を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明にかかるスイッチ基板の製造方法は、接点板の
外周辺を載置するように形成された接続パターンと、接
続パターンの中央に設けられて接点板が押圧された際に
当接するスルーホール部を設けた接点パターンと、接点
パターンからスルーホール部を介して裏面側に引き出さ
れる引出パターンとをフイルム上に形成してなるフレキ
シブル基板を用意し、前記接続パターンと接点パターン
とを設けた面を金型面に当接し、且つ前記スルーホール
部を前記引出パターンを設けた側の面側に設けた金型の
突起部によって塞いだ状態で引出パターンを設けた側の
面側に溶融したモールド樹脂を充填することで該モール
ド樹脂の熱と圧力によってフレキシブル基板を構成する
フイルムを軟化してその表面を前記金型面に押し付ける
ようにフイルムを変形し、その後モールド樹脂を固化す
ることによって該フイルムの形状をそのまま固定し、前
記金型面に当接した位置に各種パターンの表面をそれぞ
れ位置せしめた状態に保持したことを特徴とする。また
本発明にかかるスイッチ基板は、接点板の外周辺を載置
するように接続パターンを形成し且つ該接続パターンの
内部に貫通孔を設けてなる第一基板と、前記接点板が押
圧された際に当接する接点パターンを形成してなる第二
基板とを具備し、少なくとも前記第二基板をフレキシブ
ル基板で構成し、前記第二基板の上に第一基板を載置し
て第二基板の接点パターンを第一基板の貫通孔から露出
せしめ、さらに前記接続パターンの表面と接点パターン
の表面の高さがそれぞれ所望の高さになるように第二基
板の前記第一基板の貫通孔から露出している部分を変形
させた状態で該第二基板の裏面側にモールド樹脂を取り
付けたことを特徴とする。
【0014】
参考例
図1は本発明の参考例にかかるスイッチ基板10−1を
示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は同図
(a)のA−A断面図である。同図に示すようにこのス
イッチ基板10−1は、接続パターン23−1や接点パ
ターン25−1等を形成したフレキシブル基板20−1
の下面にモールド樹脂板30−1を固定して構成されて
いる。以下各構成部品について説明する。
【0015】フレキシブル基板20−1は、可撓性を有
する熱可塑性の合成樹脂フイルム(例えばポリエチレン
テレフタレートフイルム)21−1の上面に、略C字状
であって下記する接点板40の外周辺41が当接する径
の接続パターン23−1と、接続パターン23−1から
引き出される引出パターン24−1と、接続パターン2
3−1の中央に設けられる円形の接点パターン25−1
と、該接点パターン25−1から接続パターン23−1
の一部に設けた切欠き部分23aを通して外部に引き出
される引出パターン26−1と、引出パターン26−1
の下記する接点板40の外周辺41が当接する部分に引
出パターン26−1を覆うように形成される絶縁パター
ン27−1とを、形成して構成されている。
【0016】絶縁パターン27−1以外の各パターンは
同一印刷工程によって一度にスクリーン印刷され、絶縁
パターン27−1はその上にスクリーン印刷によって形
成される(各パターンはエッチングなどの他の方法によ
って形成しても良い)。従ってこの状態のままでは絶縁
パターン27−1は他のパターンに比べてその表面高さ
が高くなるが、本参考例においてはフレキシブル基板2
0−1の下面に各パターンの高さ調整用にもなるモール
ド樹脂板30−1を固定しているので図1(b)に示す
ように、各パターン23−1,24−1,25−1,2
6−1,27−1の表面が同一面となっている。
【0017】つまりモールド樹脂板30−1はフレキシ
ブル基板20−1の下面に面接触して固定されている
が、該モールド樹脂板30−1の表面に各パターンの表
面高さに応じた凹凸を設けることで各パターン23−
1,24−1,25−1,26−1,27−1の表面が
同一面となるように構成しているのである。
【0018】従って図1(a)に示すように円形ドーム
形状の弾性金属板からなる接点板40をその外周辺41
が接続パターン23−1に当接するように取り付けてス
イッチ機構を構成した際、該接続パターン23−1と絶
縁パターン27−1とは同一面となっているので、取り
付けた接点板40にガタが生じることはなく、接触不良
を生じる恐れはない。
【0019】図2は前記スイッチ基板10−1を製造す
る方法を示す図である。即ちまず図2(a)に示すよう
にフイルム21−1上に各パターン23−1,24−
1,25−1,26−1,27−1を印刷する。
【0020】次に図2(b)に示すようにフレキシブル
基板20−1の各パターン23−1,24−1,25−
1,26−1,27−1を形成した面が第一金型50の
金型面51に触れるように該フレキシブル基板20−1
を第一,第二金型50,55で挟持する。第二金型55
側には前記モールド樹脂板30−1となる形状の凹部5
7とピンゲート59が設けられている。
【0021】そしてピンゲート59から凹部57内に高
温高圧の溶融したモールド樹脂を圧入すると、該溶融モ
ールド樹脂は凹部57内に満たされ、フレキシブル基板
20−1を金型面51に押し付ける。このときフレキシ
ブル基板20を構成するフイルム21−1は可撓製のあ
る熱可塑性フイルムなので、前記溶融モールド樹脂の熱
によって軟化された上でその圧力によってフレキシブル
基板20−1の表面側の全面が金型面51と同一面とな
るように変形されて押し付けられ、そのままの状態で溶
融モールド樹脂を冷却固化し、第一,第二金型50,5
5を取り外せば、図1(b)に示すような各パターン2
3−1,24−1,25−1,26−1,27−1の表
面が同一面となったスイッチ基板10−1が完成する。
【0022】なお溶融モールド樹脂の熱と圧力は、フイ
ルムが軟化して変形する程度の熱と圧力にすれば良く、
該熱と圧力はフイルムの材質・厚みなど、種々の条件に
応じて選択する。なおフレキシブル基板20−1とモー
ルド樹脂板30−1間の固定は、図示しない部分におい
て所望の固定方法で両者を固定しても良いし、両者を接
着しても良い。両者を接着する場合は、例えば溶融モー
ルド樹脂に接着剤を混合しておいたり、フレキシブル基
板20−1の下面に接着剤を塗布しておく。機械的固定
手段としては、フレキシブル基板20−1下面のモール
ド樹脂板30−1の一部をフレキシブル基板20−1の
上面側に至るように配置してフレキシブル基板20−1
を挟持して固定する方法や、フレキシブル基板20−1
に貫通孔を設け、モールド樹脂板30−1に設けた突起
(該貫通孔の内径より大きい外径のもの)を該貫通孔に
貫通するように成形することで固定する方法などが考え
られる。
【0023】〔実施形態〕 図3は本発明の実施形態にかかるスイッチ機構10−2
を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は同
図(a)のB−B断面図である。同図に示すようにこの
スイッチ基板10−2の場合もフレキシブル基板20−
2の下面にモールド樹脂板30−2を取り付けて構成さ
れている。
【0024】この実施形態において前記参考例と相違す
る点は、フレキシブル基板20−2に設けたスイッチパ
ターンの構造のみである。
【0025】即ちこの実施形態においては可撓性を有す
る熱可塑性の合成樹脂フイルム21−2の上面に、リン
グ形状の接続パターン23−2及び引出パターン24−
2を印刷形成し、一方中央に形成したペースト材からな
るスルーホール部Sを具備する接点パターン25−2に
よって該接点パターン25−2をフイルム21−2の裏
面に形成した引出パターン26−2に接続して構成され
ている。
【0026】そしてスルーホール部Sを設けたために接
点パターン25−2には前述のように突出部分が形成さ
れるが、突出部分の上面と接続パターン23−2及び引
出パターン24−2の表面とが同一面となるように、フ
イルム21−2を変形させた状態でフレキシブル基板2
0−2の裏面側にモールド樹脂板30−2を取り付けて
いる。言い替えれば、モールド樹脂板30−2の表面に
各パターンの表面高さに応じた凹凸を設けることで各パ
ターン23−2,24−2,25−2の表面が同一面と
なるように構成している。
【0027】この実施形態の場合、接点パターン25−
2のペースト材からなるスルーホール部Sによる突出部
分の表面が接続パターン23−2の面と同一面となって
いるので、載置した接点板40を押圧した際に所望のス
トロークを確実に取ることができる。
【0028】図4は前記スイッチ基板10−2を製造す
る方法を示す図である。即ちまず図(a)に示すよう
にフレキシブル基板20−2に各パターン23−2,2
5−2等を形成し、スルーホール部Sも形成する。
【0029】次に図4(b)に示すようにフレキシブル
基板20−2の各パターン23−2,25−2等を形成
した面が第一金型50−2の金型面51−2に触れるよ
うに該フレキシブル基板20−2を第一,第二金型50
−2,55−2で挟持し、第二金型55−2側に設けた
ピンゲート59−2からその凹部57−2内に高温高圧
の溶融したモールド樹脂を圧入することで、該溶融モー
ルド樹脂を凹部57−2内に満たし、フレキシブル基板
20−2を金型面51−2に押し付けてフレキシブル基
板20−2の表面側の全面が金型面51−2と同一面と
なるように変形してそのままの状態で溶融モールド樹脂
を冷却固化し、第一,第二金型50−2,55−2を取
り外せば、図3(b)に示すようなスイッチ基板10−
2が完成する。なお第二金型55−2には、スルーホー
ル部S中央の孔から溶融モールド樹脂がフレキシブル基
板20−2と金型面51−2との間に浸入しないように
これを塞ぐために、突起部56−2が設けられている。
フレキシブル基板20−2とモールド樹脂板30−2間
の固定は、前記参考例と同様である。
【0030】〔参考例〕 図5は本発明の他の参考例にかかるスイッチ基板10−
3を示す斜視図であり、図6はその分解斜視図である。
両図に示すようにこのスイッチ基板10−3の場合は、
第一,第二フレキシブル基板20−3,20′−3を重
ね合わせるだけで構成されている。
【0031】即ちこの参考例においては、第一フレキシ
ブル基板20−3に円形の貫通孔61を設け、その周囲
にリング状の接続パターン23−3と引出パターン24
−3とを印刷形成し、一方第二フレキシブル基板20′
−3には円形の接点パターン25−3と引出パターン2
6−3を印刷形成し、両者を重ね合わせることで貫通孔
61に接点パターン25−3を露出し、これによってス
イッチ基板10−3を構成している。
【0032】そしてこのスイッチ基板10−3の上に接
点板40を載せてその外周辺41を接続パターン23−
3に当接させれば、スイッチ機構が完成する。
【0033】そして接点板40を指や図示しない押圧部
材によって押圧すれば、接点板40の中央が接点パター
ン25−3に当接し、接続パターン23−3と接点パタ
ーン25−3間がオンする。
【0034】このようにスイッチ基板10−3を構成す
れば、スルーホール部を設けなくても引出パターン26
−3を引出パターン24−3とは別の基板面に引き出す
ことができる。しかもスルーホール部を形成する工程が
不要なので、その作成は容易である。この参考例におい
ては接続パターン23−3と接点パターン25−3とが
同一面とはならない。同一面とするためには以下の実施
形態のようにすれば良い。
【0035】なおこの参考例の場合は、第一,第二フレ
キシブル基板20−3,20′−3を何れも変形させる
必要はないので、第一,第二フレキシブル基板20−
3,20′−3の何れか一方または両者とも、硬質基板
で構成しても良い。
【0036】またこの参考例では、第一,第二フレキシ
ブル基板20−3,20′−3を別々の基板としたが、
1枚のフレキシブル基板を折り曲げて二重に重ね合わせ
ることでスイッチ基板10−3を構成しても良い。
【0037】〔他の実施形態〕 図7は本発明の他の実施形態にかかるスイッチ基板10
−4を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)
は同図(a)のC−C断面図である。同図に示すスイッ
チ基板10−4は、上記参考例のスイッチ基板10−3
と同一構造の第一,第二フレキシブル基板20−4,2
0′−4の下面にモールド樹脂板30−4を取り付けて
構成されている。
【0038】そしてこの実施形態の場合は、前記実施形
態と同様に、接続パターン23−4や引出パターン24
−4と接点パターン25−4とを同一平面状にするた
め、第一,第二フレキシブル基板20−4,20′−4
を変形している。従ってこの実施形態の場合も前記実施
形態と同様に、その上に接点板40を取り付けた場合、
その押圧ストロークは接点板40の高さ分取ることがで
きる。
【0039】即ちこの実施形態においては図8にその製
造方法を示すように、可撓性を有する熱可塑性の合成樹
脂フイルムからなる第一,第二フレキシブル基板20−
4,20′−4(前記参考例の第一,第二フレキシブル
基板20−3,20′−3と同じもの)を重ね合わせた
ものを第一フレキシブル基板20−4側が第一金型50
−4の金型面51−4に触れるように第一,第二フレキ
シブル基板20−4,20′−4を第一,第二金型50
−4,55−4で挟持し、第二金型55−4側に設けた
ピンゲート59−4からその凹部57−4内に高温高圧
の溶融したモールド樹脂を圧入することで、該溶融モー
ルド樹脂を凹部57−4内に満たし、第一,第二フレキ
シブル基板20−4,20′−4を金型面51−4に押
し付けて第一フレキシブル基板20−4の表面全体と第
二フレキシブル基板20′−4の貫通孔61に露出する
部分を金型面51−4と同一面となるように変形してそ
のままの状態で溶融モールド樹脂を冷却固化し、第一,
第二金型50−4,55−4を取り外せば、図7(b)
に示すようなスイッチ基板10−4が完成する。
【0040】第一,第二フレキシブル基板20−4,2
0′−4とモールド樹脂板30−4間の固定は、接着に
よったり、図示しない部分において第一,第二フレキシ
ブル基板20−4,20′−4とモールド樹脂板30−
4間を機械的に固定したりすることで行なう(例えば第
一,第二フレキシブル基板20−4,20′−4の下側
のモールド樹脂板30−4の一部を第一,第二フレキシ
ブル基板20−4,20′−4の上面側にも設けて第
一,第二フレキシブル基板20−4,20′−4を挟持
して固定したり、第一,第二フレキシブル基板20−
4,20′−4に貫通孔を設け、モールド樹脂板30−
4に設けた該貫通孔の内径より大きい外径の突起をこれ
ら貫通孔に貫通するように成形させて固定するなど)。
【0041】なおこの実施形態の場合、主として変形さ
せるのは下側の第二フレキシブル基板20′−4なの
で、上側の第一フレキシブル基板20−4は硬質基板で
構成しても良い。
【0042】〔参考例〕 図9は本発明の他の参考例にかかるスイッチ基板10−
5を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は
同図(a)のD−D断面図である。同図に示すスイッチ
基板10−5において、前記図1に示す参考例にかかる
スイッチ基板10−1と相違する点は、接点パターン2
5−5の面を、接続パターン23−5や引出パターン2
4−5や絶縁パターン27−5や引出パターン26−5
の面よりも少し低く位置せしめた点のみである。
【0043】これは図10にその製造方法を示すよう
に、第一金型50−5の金型面51−5の接点パターン
25−5が対向する部分に突起部53−5を設けること
によって形成される。即ちこの第一金型50−5と第二
金型55−5の間にフレキシブル基板20−5を挟持し
て溶融モールド樹脂を圧入すれば、フレキシブル基板2
0−5が押し上げられてその上面が金型面51−5と略
同一形状となり、図9に示すスイッチ基板10−5が形
成されるのである。
【0044】このスイッチ基板10−5の場合、絶縁パ
ターン27−5の面が接続パターン23−5の面と同一
面なのでその上に載置する接点板40にガタが生じない
と同時に、その押圧ストロークを図1に示す参考例の場
合よりも大きく取ることができる。
【0045】このようにフレキシブル基板に形成した各
種パターンの位置は、必ずしも同一面とする必要はな
く、必要に応じて変更することができ、そのためには金
型面を変更するだけで良い。
【0046】〔参考例〕 図11は本発明の他の参考例にかかるスイッチ基板10
−6の要部斜視図であり、同図(a)は表面側から見た
図、同図(b)は裏面側から見た図である。この参考例
図1に示す参考例にかかるスイッチ基板の1応用例で
あり、表面に図1に示す接続パターン23−1と接点パ
ターン25−1の組を5組設けたフレキシブル基板20
−6の下面にモールド樹脂板30−6を取り付けて構成
されている。
【0047】図12はモールド樹脂板30−6を取り付
ける前のフレキシブル基板20−6を示す斜視図であ
る。同図に示すようにこのフレキシブル基板20−6
は、熱可塑性の合成樹脂フイルム21−6の上面に前記
図1と同様の5組の接続パターン23−6,25−6を
印刷形成し、各接続パターン23−6は連結して引出パ
ターン24−6から引き出し、接点パターン25−6か
らはそれぞれ引出パターン26−6を引き出し、各引出
パターン26−6の図示しない接点板の外周辺が当接す
る部分に絶縁パターン27−6を印刷し、さらに各接続
パターン23−6の周囲には複数個の貫通する小孔70
を形成し、また5組の接続パターン23−6など全体の
周囲を囲む部分にも複数個の貫通孔71を形成して構成
されている。
【0048】そしてこのフレキシブル基板20−6を、
接続パターン23−6等の各種パターンを設けた面を図
示しない第一金型の面に当接するように第一,第二金型
で挟持し、第二金型に設けた凹部内に溶融モールド樹脂
を充填して各種パターンを設けた面を第一金型の金型面
に圧接させて第一実施形態と同様に各種パターンの面が
同一面となるようにフイルムを変形させ、モールド樹脂
の冷却固化後に第一,第二金型を取り外すことで図11
に示すスイッチ基板10−6を得る。第二金型に設けた
凹部がモールド樹脂板30−6を形成する。またモール
ド樹脂板30−6と一体に、フレキシブル基板20−6
に設けた各小孔70を介してその上面側に小突起73を
突出させ、また貫通孔71を介してその上面側にリング
形状の基板押え部75を形成している。各小突起73は
その外径を小孔70の内径よりも大きくしてフレキシブ
ル基板20−6をモールド樹脂板30−6に固定すると
ともに各接続パターン23−6上に接点板を取り付ける
際の接点板の外周辺の位置決めの役割をする。なおこの
スイッチ基板10−6の上には図示しないキートップが
載置され、各スイッチ接点をオンオフする。
【0049】なおこの参考例には、図1に示す参考例
かかるスイッチ基板の構造のみでなく、他の参考例や実
施形態にかかるスイッチ基板の構造も適用できることは
言うまでもない。
【0050】本発明は上記各実施形態に限定されるもの
ではなく、各種の変形が可能であることは言うまでもな
い。例えばスイッチ基板を構成する各部材の材質は必要
に応じて各種の変更が可能である。
【0051】また上記各実施形態ではスイッチ基板に形
成した各種パターンをそれぞれ所定の高さにするように
構成したが、本発明を適用するのは必ずしもスイッチ基
板に限定されるものではなく、他の各種基板に適用して
も良い。即ち要は各種パターンをフイルム上に形成して
なるフレキシブル基板を具備し、前記各種パターンの表
面の高さがそれぞれ所望の高さになるようにフイルムを
変形させた状態でフレキシブル基板の裏面側にモールド
樹脂を取り付けるものであれば、どのような構造のもの
にも適用できる。またその製造方法は、各種パターンを
熱可塑性のフイルム上に形成してなるフレキシブル基板
を用意し、該各種パターンを設けた面を金型面に当接し
た状態でその裏面側に溶融したモールド樹脂を充填する
ことで該モールド樹脂の熱と圧力によってフレキシブル
基板を構成するフイルムを軟化してその表面を前記金型
面に押し付けるようにフイルムを変形し、その後モール
ド樹脂を固化することによって該フイルムの形状をその
まま固定し、前記金型面に当接した位置に各種パターン
の表面をそれぞれ位置せしめた状態に保持するものであ
れば良い。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば以下のような優れた効果を有する。 各種パターンを設けた基板の該各種パターンの高さを
同一にしたり、又は所望の異なる高さにすることができ
る。
【0053】従って本発明をスイッチ基板に適用した
場合は、接続パターン上に接点板を載置した場合に接点
パターンから引き出した引出パターン上の絶縁パターン
の部分でガタが生じることを防止できて接続不良を防止
でき、また接点板と接点パターンとの間隔が必要な寸法
取れるので押圧ストロークを所望のストロークとするこ
とが容易に行なえる。
【0054】2枚の基板にそれぞれ接続パターンと接
点パターンを設け、両基板を重ねることで1つのスイッ
チ基板を構成した場合は、スルーホール部を用いずに接
続パターンと接点パターンの両引出パターンをそれぞれ
別の基板面に容易に引き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例にかかるスイッチ基板10−1
を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は同
図(a)のA−A断面図である。
【図2】スイッチ基板10−1を製造する方法を示す図
である。
【図3】本発明の実施形態にかかるスイッチ機構10−
2を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は
同図(a)のB−B断面図である。
【図4】スイッチ基板10−2を製造する方法を示す図
である。
【図5】本発明の他の参考例にかかるスイッチ基板10
−3を示す斜視図である。
【図6】スイッチ基板10−3の分解斜視図である。
【図7】本発明の他の実施形態にかかるスイッチ基板1
0−4を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図
(b)は同図(a)のC−C断面図である。
【図8】スイッチ基板10−4の製造方法を示す図であ
る。
【図9】本発明の他の参考例にかかるスイッチ基板10
−5を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)
は同図(a)のD−D断面図である。
【図10】スイッチ基板10−5の製造方法を示す図で
ある。
【図11】本発明の他の参考例にかかるスイッチ基板1
0−6の要部斜視図であり、同図(a)は表面側から見
た図、同図(b)は裏面側から見た図である。
【図12】フレキシブル基板20−6を示す斜視図であ
る。
【図13】従来のスイッチ基板を示す図である。
【図14】従来のスイッチ基板を示す図である。
【符号の説明】
10−1 スイッチ基板 20−1 フレキシブル基板 21−1 フイルム 23−1 接続パターン(各種パターン) 24−1 引出パターン(各種パターン) 25−1 接点パターン(各種パターン) 26−1 引出パターン(各種パターン) 27−1 絶縁パターン(各種パターン) 30−1 モールド樹脂板(モールド樹脂) 40 接点板 41 外周辺 50 第一金型 51 金型面 55 第二金型 57 凹部 10−2 スイッチ基板 20−2 フレキシブル基板 21−2 フイルム 23−2 接続パターン(各種パターン) 24−2 引出パターン(各種パターン) 25−2 接点パターン(各種パターン) S スルーホール部 26−2 引出パターン(各種パターン) 30−2 モールド樹脂板(モールド樹脂)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H05K 3/22 H05K 3/22 B (56)参考文献 特開 昭57−38511(JP,A) 特開 平6−342613(JP,A) 特開 平1−94691(JP,A) 特開 平5−325709(JP,A) 特開 昭58−106716(JP,A) 特開 昭64−50497(JP,A) 特開 平3−190182(JP,A) 実開 平6−62433(JP,U) 実開 平1−80980(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 1/02 H01H 13/48 H05K 3/00 H05K 3/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接点板の外周辺を載置するように形成さ
    れた接続パターンと、接続パターンの中央に設けられて
    接点板が押圧された際に当接するスルーホール部を設け
    た接点パターンと、接点パターンからスルーホール部を
    介して裏面側に引き出される引出パターンとをフイルム
    上に形成してなるフレキシブル基板を用意し、 前記接続パターンと接点パターンとを設けた面を金型面
    に当接し、且つ前記スルーホール部を前記引出パターン
    を設けた側の面側に設けた金型の突起部によって塞いだ
    状態で引出パターンを設けた側の面側に溶融したモール
    ド樹脂を充填することで該モールド樹脂の熱と圧力によ
    ってフレキシブル基板を構成するフイルムを軟化してそ
    の表面を前記金型面に押し付けるようにフイルムを変形
    し、その後モールド樹脂を固化することによって該フイ
    ルムの形状をそのまま固定し、前記金型面に当接した位
    置に各種パターンの表面をそれぞれ位置せしめた状態に
    保持したことを特徴とするスイッチ基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 接点板の外周辺を載置するように接続パ
    ターンを形成し且つ該接続パターンの内部に貫通孔を設
    けてなる第一基板と、 前記接点板が押圧された際に当接する接点パターンを形
    成してなる第二基板とを具備し、 少なくとも前記第二基板をフレキシブル基板で構成し、
    前記第二基板の上に第一基板を載置して第二基板の接点
    パターンを第一基板の貫通孔から露出せしめ、さらに前
    記接続パターンの表面と接点パターンの表面の高さがそ
    れぞれ所望の高さになるように第二基板の前記第一基板
    の貫通孔から露出している部分を変形させた状態で該第
    二基板の裏面側にモールド樹脂を取り付けたことを特徴
    とするスイッチ基板。
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