JP3235277B2 - トランジスタの製造方法 - Google Patents

トランジスタの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、しきい値電圧の異なる
トランジスタを同一基板に形成するトランジスタの製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】MOSトランジスタのしきい値電圧(V
th)は、通常、0.5V〜0.8Vに設定されている。
そしてMOSトランジスタは、現在よりもさらに低電圧
化する傾向にある。したがって、低電圧化を実現するた
めに、MOSトランジスタのしきい値電圧を低減する必
要が生じている。
【0003】そこで、しきい値電圧の異なるトランジス
タを形成するには、チャネル形成のためのイオン注入
を、それぞれのトランジスタごとにイオン注入マスクを
形成した後に行っていた。その方法を図5に示す製造工
程図により説明する。
【0004】図5の(1)に示すように、半導体基板7
1には、トランジスタ形成領域72,73を区分する素
子分離領域74が形成されている。まずイオン注入法に
よって、両方のトランジスタ形成領域72の半導体基板
71に導電型不純物91を導入する。その際のドーズ量
は、通常濃度のチャネル領域を形成する場合に合わせ
る。
【0005】次いで図5の(2)に示すように、塗布技
術とリソグラフィー技術とによって、通常濃度のチャネ
ル領域を形成するトランジスタ形成領域72を覆う状態
に、上記半導体基板71上にイオン注入マスク75を形
成する。続いてイオン注入法によって、低濃度のチャネ
ル領域を形成するトランジスタ形成領域73の半導体基
板71に表面濃度を下げる導電型不純物92を導入す
る。その後上記イオン注入マスク75を除去する。この
ようにして、トランジスタ形成領域72は通常濃度のチ
ャネル領域になり、トランジスタ形成領域73は低濃度
のチャネル領域になる。
【0006】図示はしないが、その後のアニール処理に
よって、導電型不純物を導入した領域を活性化して、チ
ャネル領域を形成する。そして、通常のLDD拡散層の
形成、ゲート絶縁膜の形成、ゲート電極の形成、ソース
・ドレイン領域の形成等のプロセスを行って、所望のし
きい値電圧を有するトランジスタを形成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、低濃度
のトランジスタ形成領域を形成するために、ホトリソグ
ラフィー工程を行って、通常濃度のトランジスタ形成領
域を覆うイオン注入マスクを形成してから低濃度のトラ
ンジスタ形成領域を形成するためのイオン注入を行って
いたので、マスクを使用するホトリソグラフィー工程が
必要になる。このため、製造コストが高くなる。
【0008】本発明は、低コストでしきい値電圧の異な
るトランジスタを形成するトランジスタの製造方法を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたしきい値電圧の異なるトランジス
タを形成するトランジスタの製造方法である。すなわ
ち、第1導電型のソース・ドレイン領域の少なくともチ
ャネル領域側に形成した第2導電型のポケット拡散層を
有する第1のトランジスタとポケット拡散層を有しない
第2のトランジスタとを同一半導体基板に形成するトラ
ンジスタの製造方法において、第1の工程で、半導体基
板上の第1,第2のトランジスタ形成領域のそれぞれ
に、第1,第2のゲート電極を形成した後、第2のゲー
ト電極の両側より所定幅を置いた領域上を開口した状態
にマスクパターンを形成する。その後第2の工程で、斜
めイオン注入法によって、第1のゲート電極をイオン注
入マスクにして、第1のトランジスタ形成領域にポケッ
ト拡散層を形成する不純物を導入する。その際、マスク
パターンと第2のゲート電極とによって、第2のゲート
電極の両側より所定領域内の半導体基板に不純物が導入
されるのを防ぐ。
【0010】また、第1の工程と第2の工程との間、ま
たは前記第2の工程を行った後に、上記マスクパターン
と第1のゲート電極と第2のゲート電極とをイオン注入
マスクにしたイオン注入法によって、第1,第2のゲー
ト電極の両側における半導体基板のそれぞれに第1,第
2のLDD拡散層を形成する不純物を導入する。
【0011】
【作用】上記トランジスタの製造方法では、第2のゲー
ト電極の両側より所定幅を置いた領域上を開口した状態
にマスクパターンを形成する。その後第2の工程で、斜
めイオン注入法によって、第1のゲート電極をイオン注
入マスクにして、第1のトランジスタ形成領域にポケッ
ト拡散層を形成する不純物を導入する。その際、マスク
パターンと第2のゲート電極とによって、第2のゲート
電極の両側より所定領域内の半導体基板に不純物が導入
されるのを防ぐ。したがって、第1のトランジスタ形成
領域にはポケット拡散層が形成されるが、第2のトラン
ジスタ形成領域にはポケット拡散層が形成されない。
【0012】また、第1,第2のLDD拡散層用の不純
物を半導体基板に導入する第3の工程では、当該不純物
が各第1,第2のゲート電極側の半導体基板に導入され
れば良い。そこで、その不純物を導入するためのイオン
注入マスクとしてポケット拡散層用の不純物を導入する
ために形成したマスクパターンを使用することにより、
新たにイオン注入マスクを形成する必要がなくなる。す
なわち、イオン注入マスクを兼用することが可能になる
ので、イオン注入マスクを形成するためのホトリソグラ
フィー工程が削減される。
【0013】
【実施例】本発明の第1の実施例として、通常のしきい
値電圧(例えば0.5V〜0.8V程度のしきい値電
圧)を有するNチャネルトランジスタと低いしきい値電
圧(例えば0.0V〜0.3V程度のしきい値電圧)を
有するNチャネルトランジスタとを同一半導体基板に形
成する方法を、図1の製造工程図により説明する。
【0014】図1の(1)に示すように、半導体基板1
1には、第1のトランジスタ形成領域12と第2のトラ
ンジスタ形成領域13とを分離する素子分離領域14が
形成されている。またイオン注入法によって、各第1,
第2のトランジスタ形成領域12,13の半導体基板1
1の上層には、連続した状態に第1導電型(例えばP
型)のウェル領域15(以下Pウェル領域15と記す)
が形成されている。上記イオン注入法では、例えば、打
ち込みエネルギーを数百keVに設定し、ドーズ量を1
T個/cm2 〜100T個/cm2 に設定して、例えば
ホウ素(B+ )をイオン注入する。
【0015】さらに、形成しようとするNチャネルトラ
ンジスタのしきい値電圧(Vth)が0.0V〜0.3V
程度になるような表面濃度にするために、イオン注入法
によって、例えばホウ素(B+ )をイオン注入して、当
該表面濃度を調節する。このときのイオン注入条件とし
ては、例えば、打ち込みエネルギーを数百keVに設定
し、ドーズ量を0.1T個/cm2 〜1T個/cm2
設定する。
【0016】そして第1の工程では、通常のゲート絶縁
膜とゲート電極とを形成するプロセスによって、上記半
導体基板11の第1のトランジスタ形成領域12上に、
第1のゲート絶縁膜21を介して第1のゲート電極22
を形成する。それとともに、当該半導体基板11の第2
のトランジスタ形成領域13上に、第2のゲート絶縁膜
31を介して第2のゲート電極32を形成する。
【0017】続いて、例えばホトリソグラフィー技術に
よって、半導体基板11上にレジストを塗布してレジス
ト膜(図示せず)を形成した後、そのレジスト膜をパタ
ーニングして、第2のゲート電極32の両側より所定幅
bを置いた領域上を開口した状態に第2のトランジスタ
形成領域13にマスクパターン16を形成する。
【0018】図1の(2)に示すように、上記マスクパ
ターン16(斜線で示す領域)は、第2のゲート電極3
2の両側におけるアクティブ領域上の一部分が、当該第
2のゲート電極32の両側より所定幅bだけ開口される
状態に形成される。さらに第1のトランジスタ形成領域
12上は開口される状態に形成される。
【0019】次いで図1の(3)に示すように、第2の
工程を行う。この工程では、斜めイオン注入法によっ
て、第1のゲート電極32をイオン注入マスクにして、
第1のトランジスタ形成領域13にポケット拡散層を形
成する不純物(例えばホウ素)41を導入する。その
際、マスクパターン16と第2のゲート電極42とによ
って、第2のトランジスタ形成領域14における第2の
ゲート電極42の両側およびゲート電極22の下方の所
定領域s内に不純物41が導入されるのを防ぐ。
【0020】すなわち、上記斜めイオン注入法では、イ
オン注入角度をθ、イオン注入マスクの高さをhとすれ
ば、tanθ>b/hになるように設定する。通常は、
θを45°〜60°程度に設定する。なおθの値を60
°よりも大きな値に設定しても差し支えない。またイオ
ン注入条件としては、例えば、打ち込みエネルギーを数
十keVに設定し、ドーズ量を10個/Tcm2 〜10
0T個/cm2 に設定して、例えばホウ素(B+ )をイ
オン注入する。
【0021】このようにイオン注入角度θを設定すれ
ば、半導体基板11を回転させながら斜めイオン注入し
た場合に、第1のトランジスタ形成領域12では、第1
のゲート電極22の両側における半導体基板11ととも
に当該第1のゲート電極22の側方下方における半導体
基板11にも不純物41が導入される。
【0022】一方、第2のトランジスタ形成領域13で
は、図1の(4)に示すように、例えば図面上、矢印ア
方向より不純物(41)がイオン注入された場合には、
マスクパターン16(斜線で示す領域)の一方側16a
によって斜めイオン注入される不純物(41)が遮られ
るので、第2のゲート電極32の一方側における開口領
域S1の半導体基板11には、当該不純物(41)は導
入されない。また第2のゲート電極32の他方側では、
当該第2のゲート電極32が不純物(41)を遮るの
で、当該第2のゲート電極32より所定領域s1(破線
の斜線で示す領域)内の領域における半導体基板11に
は不純物(41)が導入されない。しかし第2のゲート
電極32の他方側における開口領域S2の上記所定領域
s1を除く半導体基板11には不純物(41)が導入さ
れる。
【0023】また例えば図面上、矢印イ方向より不純物
(41)がイオン注入された場合には、マスクパターン
16の他方側16bによって斜めイオン注入される不純
物(41)が遮られるので、第2のゲート電極32の他
方側における開口領域S2の半導体基板11には、当該
不純物(41)は導入されない。また第2のゲート電極
32の一方側では、当該第2のゲート電極32が不純物
(41)を遮るので、当該第2のゲート電極32より所
定領域s2内の領域における半導体基板11には不純物
(41)が導入されない。しかしその所定領域s2内
(破線の斜線で示す領域)の領域を除く第2のゲート電
極32の他方側における開口領域S1の半導体基板11
には不純物(41)が導入される。
【0024】さらに例えば図面上、矢印ウ方向より不純
物(41)がイオン注入された場合には、マスクパター
ン16と第2のゲート電極32とによって斜めイオン注
入される不純物(41)が遮られるので、第2のゲート
電極32の下方の半導体基板11には、当該不純物(4
1)は導入されない。
【0025】またさらに例えば図面上、矢印エ方向より
不純物(41)がイオン注入された場合には、第2のゲ
ート電極32の下方における半導体基板に不純物(4
1)が導入されるが、その導入された領域は、通常LD
D拡散層形成され、トランジスタのチャネル領域になら
ないので、しきい値電圧には影響を及ぼさない。
【0026】上記各イオン注入では、不純物41にホウ
素を用いたが、その他のものを用いることも可能であ
り、その一例としては、二フッ化ホウ素(BF2 + )を
用いることができる。
【0027】上記説明では、半導体基板11を回転しな
がらイオン注入を行ったが、例えば第1,第2のゲート
電極22,32の形成方向が同一方向である場合には、
半導体基板11を回転しないで、一方向よりイオン注入
した後、半導体基板11を180°回転して再度イオン
注入してもよい。
【0028】上記トランジスタの製造方法では、第1の
トランジスタ形成領域12にポケット拡散層を形成する
ための斜めイオン注入法を行った際に、第2のトランジ
スタ形成領域13では、マスクパターン16と第2のゲ
ート電極32とによって、第2のゲート電極32の両側
より所定領域s内の半導体基板11に不純物41が導入
されるのを防いでいる。したがって、第2のトランジス
タ形成領域13にはポケット拡散層は形成されない。
【0029】さらに第2の実施例として、上記図1で説
明した前記第1の工程と前記第2の工程との間、または
前記第2の工程を行った後に、第3の工程として、LD
D拡散層を形成するための不純物を導入する方法を、図
2により説明する。なお図では、上記図1で説明したと
同様の構成部品には同一の符号を付す。
【0030】図2に示すように、上記第1の実施例で形
成したマスクパターン16と第1のゲート電極22と第
2のゲート電極32とをイオン注入マスクにしたイオン
注入法によって、当該第1のゲート電極22の両側にお
ける第1のトランジスタ形成領域12の半導体基板11
に第1のLDD拡散層を形成する不純物42を導入す
る。それとともに、当該第2のゲート電極32の両側に
おける第2のトランジスタ形成領域13の当該半導体基
板11に第2のLDD拡散層を形成する不純物42を導
入する。
【0031】上記イオン注入条件としては、例えば、打
ち込みエネルギーを数十keVに設定し、ドーズ量を1
0T個/cm2 〜100T個/cm2 に設定して、例え
ばヒ素(As+ )またはリン(P+ )をイオン注入す
る。
【0032】上記第2の実施例では、第1,第2のLD
D拡散層用の不純物42を半導体基板11に導入する第
3の工程では、当該不純物42が各第1,第2のゲート
電極22,32側の半導体基板11に導入されれば良
い。そこで、その不純物42を導入する際のイオン注入
マスクとしてポケット拡散層用の不純物41を導入する
ために形成したマスクパターン16を使用することによ
り、新たにイオン注入マスクを形成する必要がなくな
る。すなわち、ポケット拡散層を形成する際に用いたも
のとLDD拡散層を形成する際に用いたものとを兼用す
ることが可能になるので、イオン注入マスクを形成する
ためのホトリソグラフィー工程が削減される。
【0033】その後、アッシャー処理またはウェットエ
ッチング等によって、上記マスクパターン16を除去す
る。そして図3の(1)に示すように、通常のサイドウ
ォール形成方法によって、第1のゲート電極22の両側
に、第1のサイドウォール23を形成するとともに、第
2のゲート電極32の両側に、第2のサイドウォール3
3を形成する。
【0034】次いで例えば化学的気相成長法によって、
各第1,第2のトランジスタ形成領域12,13の少な
くとも半導体基板11上に絶縁膜17を形成する。さら
にホトリソグラフィー技術によって、ソース・ドレイン
領域を形成するためのイオン注入マスク(図示せず)を
形成した後、イオン注入法によって、各第1,第2のゲ
ート電極22,32の両側における半導体基板11の所
定の領域に第1,第2のソース・ドレイン領域を形成す
る不純物43を導入する。その後、アッシャー処理また
はウェットエッチング等によって上記イオン注入マスク
(図示せず)を除去する。
【0035】続いて図3の(2)に示すように、活性化
アニールの処理を行って、上記第1のゲート電極22の
両側に、第1のLDD拡散層24,25を介して第1の
ソース・ドレイン領域26,27を形成する。さらに各
第1のソース・ドレイン領域26,27の下部側を覆う
状態にポケット拡散層28,29を形成する。このポケ
ット拡散層28,29は、少なくとも第1のチャネル領
域30側に形成されていればよい。
【0036】同時に、上記第2のゲート電極32の両側
に、第2のLDD拡散層34,35を介して第2のソー
ス・ドレイン領域36,37を形成する。このとき第2
のソース・ドレイン領域36,37の下部側の一部分に
は上記ポケット拡散層28,29を形成するために打ち
込んだ不純物(図示せず)が拡散してなる拡散層38,
39が形成される。上記の如くに、第1,第2のトラン
ジスタ1,2が形成される。
【0037】なお、通常、ポケット拡散層が形成されて
いるトランジスタでは、ポケット拡散層の幅だけチャネ
ル長が短くなる。このため、ショートチャネル効果によ
ってしきい値電圧は低下するが、ポケット拡散層に部分
のしきい値電圧が高くなるので、実効的なしきい値電圧
の低下は抑えられる。
【0038】上記第1のトランジスタ1では、ポケット
拡散層28,29の部分のしきい値電圧を高く設定する
ことにより、第2のトランジスタ2のしきい値電圧より
も高いしきい値電圧を得ることが可能になる。例えばポ
ケット拡散層28,29の部分のしきい値電圧Vth2≧
1Vに設定すると、第1のトランジスタ1のしきい値電
圧は0.5V〜0.8Vになる。
【0039】一方上記第2のトランジスタ2では、上記
拡散層37,38がチャネル領域39に形成されていな
いので、ポケット拡散層は形成されないことになる。し
たがって、上記拡散層37,38はしきい値電圧に影響
を与えないので、しきい値電圧は、当初に設定したしき
い値電圧であるVth2になる。すなわち、0.0V〜
0.3Vになる。
【0040】その後、図4に示すように、通常の化学的
気相成長法によって、第1,第2のトランジスタ1,2
を覆う状態に、層間絶縁膜51を形成する。次いでホト
リソグラフィー技術とエッチングとによって、各第1,
第2のソース・ドレイン領域26,27,36,37上
の層間絶縁膜51にコンタクトホール52,53,5
4,55を形成する。
【0041】続いて通常の例えばプラグ形成技術によっ
て、各コンタクトホール52〜55の内部にプラグ56
〜59を形成する。さらに通常の配線形成技術によっ
て、各プラグ56〜59に接続する配線60〜63を形
成する。図示はしないが、同様にして、各第1,第2の
ゲート電極22,32に接続する配線も形成される。
【0042】上記説明では、Nチャネルトランジスタを
形成する場合を説明したが、Pチャネルトランジスタを
形成する場合も、構成部品や不純物の導電型を変えるこ
とにより、上記同様に形成することが可能である。
【0043】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
第2のゲート電極の両側より所定幅を置いた領域上を開
口した状態にマスクパターンを形成した後、斜めイオン
注入法によって、第1のトランジスタ形成領域にポケッ
ト拡散層を形成する不純物を導入する。その際、マスク
パターンと第2のゲート電極とによって、第2のゲート
電極の両側より所定領域内の半導体基板に不純物が導入
されるのを防いだので、第1のトランジスタ形成領域に
はポケット拡散層が形成されるが、第2のトランジスタ
形成領域にはポケット拡散層が形成されない。したがっ
て、ポケット拡散層に有無によって、しきい値電圧の異
なるトランジスタを形成することができる。
【0044】また、ポケット拡散層を形成するための不
純物を導入するのに用いるマスクパターンをLDD拡散
層用の不純物を導入するためのイオン注入マスクとした
ので、新たにLDD拡散層用の不純物を導入するための
イオン注入マスクを形成する必要がない。すなわち、イ
オン注入マスクを兼用することが可能になるので、イオ
ン注入マスクを形成するためのホトリソグラフィー工程
が削減できる。このため、製造コストの低減を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の製造工程図である。
【図2】LDD拡散層を形成する不純物の導入方法の説
明図である。
【図3】ソース・ドレイン領域の形成工程図である。
【図4】配線の形成工程図である。
【図5】従来例の製造工程図である。
【符号の説明】
1 第1のトランジスタ 2 第2のトラ
ンジスタ 11 半導体基板 12 第1のト
ランジスタ形成領域 13 第2のトランジスタ形成領域 16 マスクパ
ターン 21 第1のゲート絶縁膜 22 第1のゲ
ート電極 24 第1のLDD拡散層 25 第1のL
DD拡散層 26 第1のソース・ドレイン領域 27 第1のソ
ース・ドレイン領域 28 ポケット拡散層 29 ポケット
拡散層 30 第1のチャネル領域 31 第2のゲ
ート絶縁膜 32 第2のゲート電極 34 第2のL
DD拡散層 35 第2のLDD拡散層 b 所定幅 s 所定領域
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/088 H01L 21/8234 H01L 29/78 H01L 21/336 H01L 21/265

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型のソース・ドレイン領域の少
    なくともチャネル領域側に形成した第2導電型のポケッ
    ト拡散層を有する第1のトランジスタとポケット拡散層
    を有しない第2のトランジスタとを同一半導体基板に形
    成するトランジスタの製造方法において、 半導体基板上の第1のトランジスタ形成領域に、第1の
    ゲート絶縁膜を介して第1のゲート電極を形成するとと
    もに、当該半導体基板上の第2のトランジスタ形成領域
    に、第2のゲート絶縁膜を介して第2のゲート電極を形
    成した後、第2のゲート電極の両側より所定幅を置いた
    領域を開口した状態にマスクパターンを形成する第1の
    工程と、 斜めイオン注入法によって、前記第1のゲート電極をイ
    オン注入マスクにして、前記第1のトランジスタ形成領
    域の半導体基板にポケット拡散層を形成する不純物を導
    入するとともに、その際に前記第2のゲート電極の両側
    より所定領域内の半導体基板に不純物が導入されるのを
    前記マスクパターンと前記第2のゲート電極とで防ぐ第
    2の工程とを行うことを特徴とするトランジスタの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトランジスタの製造方法
    において、 前記第1の工程と前記第2の工程との間、または前記第
    2の工程を行った後に、前記マスクパターンと前記第1
    のゲート電極と前記第2のゲート電極とをイオン注入マ
    スクにしたイオン注入法によって、当該第1のゲート電
    極の両側における前記第1のトランジスタ形成領域の半
    導体基板に第1のLDD拡散層を形成する不純物を導入
    するとともに、当該第2のゲート電極の両側における前
    記第2のトランジスタ形成領域の半導体基板に第2のL
    DD拡散層を形成する不純物を導入する第3の工程を行
    うことを特徴とするトランジスタの製造方法。
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