JP3233947U - フェイスシールド用可撓性シート及びフェイスシールド形成キット - Google Patents

フェイスシールド用可撓性シート及びフェイスシールド形成キット Download PDF

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督史 原田
督史 原田
仁人 森
仁人 森
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Abstract

【課題】使い捨て可能な程度まで安価で快適に装着できるフェイスシールドを提供する。【解決手段】表面に曇り止め処理がされた一枚の可撓性シート1を人の鼻と目を覆う状態となる主部2の左右両端部を顔の側に押し込むようにして湾曲させることでフェイスシールドが形成され、左右両端の紐取り付け部3に耳掛け紐が取り付けられる。可撓性シート1の主部2から延びる四つの湾曲保持片部41〜44の先端の被支持部40が保持片係止部45〜48の切り込みに差し込まれて係止されることで主部2の湾曲が保持される。主部2から上下に延設された上下のスペーサー部51、52は、第一、第二の折り込み線511、512、521、522で順次折り曲げられ、接触部513、523が顔面に接触することで主部2が顔面に対して適度に離間する状態となる。【選択図】図1

Description

この出願の考案は、他の人から発せられた飛沫が目や鼻に達するのを防止するフェイスシールドに関する。
新型コロナウイルスの大流行を背景として、感染症予防に対する社会の関心が非常に高くなってきている。ウイルスが飛沫感染の形で広がるため、感染症予防の一環として、人の口から発せられる飛沫を遮断するフェイスシールドが使用されることも多くなってきている。
感染予防を目的として従来使用されているフェイスシールドは、ゴーグルと同様にヘッドバンドを備えたもので、透明な可撓性シートを湾曲させた状態でゴム製のヘッドバンドを取り付けた構造のものとなっている。
尚、フェイスシールドは、フェイスガードと呼ばれることもあるが、この出願では、フェイスガードと呼ばれるものを含めてフェイスシールドの名称で総称する。
実用新案登録第3228021号公報 実用新案登録第3228753号公報
考案者は、フェイスシールドの機能として、他の人から発せられた飛沫が鼻や目に到達するのを防止することを主たる機能として考慮した。口への到達を防止すべく口元も覆う(顔全体を覆う)ようにしても良いが、口元を広く覆ってしまうと、飲食ができない。かといって、マスクと同様に、飲食時に外してしまうと、他の人から発せられた飛沫を受けてしまう。したがって、飲食ができるようにしつつも、鼻や目はきちんと覆う必要がある。以下、この明細書において、他の人の口から発せられた飛沫が鼻や目に到達しないようにすることを飛沫遮断とする。
このような感染予防対策としてのフェイスシールドは、不織布マスクのように使い捨てであると、衛生上の観点から好ましい。例えば、飲食店等において使い捨てのフェイスシールドを用意しておき、飲食時に顧客に使用してもらい、使用後に廃棄する構成が考えられる。
このようにすると、飲食時に他の人からの飛沫を受けてしまうことが効果的に防止できる上、使い捨てであるので、お店側の手間もなく、顧客にとっても抵抗なく使用可能である。顧客が使用するたびにお店の側が消毒液で拭き取りメンテナンスを行うことで使い捨てでないようにすることも可能であるが、面倒であり手間がかかるという点でコスト(人件費)が発生する。また、たとえ消毒済みであっても他の人が使用したフェイスシールドを装着することには、顧客の側にとって心理的な抵抗がある場合が多い。
したがって、使い捨てのフェイスシールドを飲食店のテーブル等に用意しておき、顧客に自由に使ってもらって使用後に廃棄する構成が好適であるが、使い捨てにできる程度に低コスト化されたフェイスシールドは、今のところ販売されていない。
この出願において開示された考案の目的の一つは、上記課題を解決することにあり、使い捨て可能な程度まで低コスト化されたフェイスシールドを提供することを目的としている。
また、上記のように飲食店のテーブル等に用意しておいて自由に使ってもらう態様を想定すると、相当数のフェイスシールドをかさばることなく用意することができるようにしておく必要がある。この出願において開示された考案の別の目的は、この課題を解決することにあり、相当数をかさばることなく用意することができるようにすることを目的としている。
また、上述した従来のフェイスシールドは、ヘッドバンドを使用するものであるため、場合によっては使用しづらい、又は使用できないことがある。例えば、髪型がポニーテールの人の場合にはそのままでは装着できないので、ポニーテールをいったん解くといった手間がかかる。また、ヘアスタイルが乱れてしまうためにヘッドバンドが装着できない場合もある。
開示された考案のさらに別の目的は、この課題を解決することにあり、髪型によらずに快適に使用できるフェイスシールドが提供されるようにすることを目的としている。
上記課題を解決するため、この明細書において、フェイスシールド用可撓性シートの考案が開示される。開示された考案に係るフェイスシールド用可撓性シートは、一枚の透明なフェイスシールド用可撓性シートである。このフェイスシールド用可撓性シートは、人の鼻及び目を覆う状態となる主部と、主部の左右両側に設けられ、耳に掛ける紐を取り付ける紐取り付け部とを有しており、主部から延長された部位として、顔の側に折り曲げることで主部から顔の側に突出した状態となるスペーサー部が設けられている。スペーサー部は、顔の側に折り曲げられた状態では、人の上顎の下端又はそれより高い位置で顔面に接触するよう設けられた部位であり、スペーサー部が顔面に接触することで主部が顔面に接触しないようにする部位である。
また、このフェイスシールド用可撓性シートにおいて、スペーサー部は、上下又は左右に二つ設けられ得る。
また、このフェイスシールド用可撓性シートは、スペーサー部が上下に二つ設けられており、そのうちの下側のスペーサー部は、鼻の周囲において顔面に接触する部位であって、鼻の先端が入り込む開口を有しているという構成を持ち得る。
また、このフェイスシールド用可撓性シートは、スペーサー部が、主部に近い側の第一の折り曲げ線と主部から遠い側の第二の折り曲げ線の二つの折り曲げ線に沿って折り曲げることで主部が顔面に接触しないよう機能する部位であり、第二の折り曲げ線から先端側の部位が顔面に接触する接触部であるという構成を持ち得る。
また、このフェイスシールド用可撓性シートにおいて、スペーサー部は、接触部から折り曲げられることで主部に達する脚部を有し得る。
また、このフェイスシールド用可撓性シートにおいて、主部には、脚部の先端を係止するスペーサー係止部が設けられ得る。
また、このフェイスシールド用可撓性シートにおいて、接触部には、当該接触部が顔面に沿って湾曲するのを容易にするための開口が設けられ得る。
また、上記課題を解決するため、この明細書において開示された別の考案に係るフェイスシールド用可撓性シートは、一枚の透明なフェイスシールド用可撓性シートであって、人の鼻及び目を覆う状態となる主部と、主部の左右両側に設けられ、耳に掛ける紐を取り付ける紐取り付け部とを有しており、主部から延びる部位として長尺な湾曲保持片部が形成されており、主部には、湾曲保持片部の先端が係止される保持片係止部が設けられており、保持片係止部は、湾曲保持片部が係止された際に主部が湾曲した状態を保持する位置に形成された部位であるという構成を有する。
また、このフェイスシールド用可撓性シートにおいて、保持片係止部及び湾曲保持片部は、主部が異なる二以上の曲率において湾曲状態を保持することができるよう形成され得る。
また、このフェイスシールド用可撓性シートにおいて、湾曲形成片及び形成片係止部は、主部の中央に対して左右に設けられ得る。
また、上記課題を解決するため、この明細書において開示されたフェイスシールド形成キットの考案は、上記いずれかの構成を有し、折り曲げられていないフラットな状態のフェイスシールド用可撓性シートと、フェイスシールド用可撓性シートを収納した個装袋とを備えたフェイスシールド形成キットであり、個装袋には、フェイスシールド用可撓性シートを折り曲げてフェイスシールドを形成する方法の説明が印刷された紙片が入れられているか、当該方法の説明が個装袋に印刷されている。
このフェイスシールド形成キットは、個装袋に二つの耳掛け紐が入れられているか、又はフェイスシールド用可撓性シートの各紐取り付け部に耳掛け紐が取り付けられているという構成を持ち得る。
以下に説明する通り、開示された考案に係るフェイスシールド用可撓性シートによれば、折り曲げて両側の紐取り付け部に耳掛け紐を取り付けるだけでフェイスシールドが形成されるので、フェイスシールドを非常に安価に提供することができる。このため、使い捨てとすることができ、飲食店等の各種施設において顧客に対して提供して飛沫遮断策、感染症予防策とする際に大きな威力を発揮する。また、施設への来場促進やイメージ向上にも大きく貢献できる。
また、スペーサー部を有する構成では、装着時に主部が顔面から適度に離間し、飛沫遮断を快適に且つ効果的に行うことができる。
また、スペーサー部が上下又は左右に二つ設けられている構成では、主部の状態が安定するという効果がある。
また、下側のスペーサー部が鼻の先端が入り込む開口を有している構成では、鼻の周囲においてスペーサー部を顔面に当接させることができ、鼻を係止部として利用できるので、主部の状態がより安定化するという効果が得られる。
また、スペーサー部が主部に達する脚部を有している構成では、スペーサー部の状態がより安定化するので、主部と顔面の離間状態がより安定して保持されるという効果が得られる。
また、脚部の先端が主部に係止される構成では、スペーサー部の状態がさらに安定化するので、主部と顔面の離間状態がさらに安定して保持されるという効果が得られる。
また、スペーサー部の接触部に開口が設けられている構成では、接触部が顔面に沿って湾曲するのが容易になったり、接触部のべたつきを防止して装着感を向上させたりする効果が得られる。
また、主部が湾曲した状態を保持する湾曲保持片部が設けられていて、湾曲保持片部が主部の保持片係止部に係止される構成では、耳掛け紐の張力によらずに主部の湾曲状態が保持されるので、快適に長時間使用できるフェイスシールドが提供される。
また、保持片係止部及び湾曲保持片部が、主部が異なる二以上の曲率において湾曲状態を保持することができるようになっている構成では、顔のサイズや顔面の形状に応じて主部の曲率を調整することができ、フェイスシールドの機能をより適した状態で得ることができる。
また、湾曲形成片及び前記形成片係止部が、主部の中央に対して左右又は上下に設けられている構成では、主部の湾曲の左右又は上下のバランスが良くなるので、この点でフェイスシールドの機能が向上する。
また、両面に曇り止め処理がされており、両面のどちら側の面が顔の側になるように折り曲げて形成しても使用可能である構成では、表裏の別を考慮することなくフェイスシールドの形成が可能であるので、使用時の煩雑さがないという効果が得られる。
また、個装袋に二つの耳掛け紐が入れられているか、又はフェイスシールド用可撓性シートの各紐取り付け部に耳掛け紐が取り付けられているフェイスシールド形成キットによれば、購入者において取り付け紐を用意する必要がなく、利便性が高いという効果が得られる。
実施形態のフェイスシールド用可撓性シートの平面概略図である。 実施形態の可撓性シートによるフェイスシールドの形成方法について示した斜視概略図である。 実施形態の可撓性シートによるフェイスシールドの形成方法について示した斜視概略図である。 実施形態の可撓性シートによるフェイスシールドの形成方法について示した斜視概略図である。 装着状態の実施形態のフェイスシールドの断面概略図である。
次に、この出願の考案を実施するための形態(実施形態)について説明する。
図1は、実施形態のフェイスシールド用可撓性シートの平面概略図である。実施形態のフェイスシールド用可撓性シート(以下、可撓性シートと略称する。)1は、以下に説明するように折り曲げて左右に耳掛け紐(図1中不図示)を取り付けるだけでフェイスシールドが形成されるシートである。図1には、折り曲げる前のフラットな状態の可撓性シート1が示されている。
実施形態の可撓性シートは透明な樹脂製で、例えばPE(ポリエチレン)製又はPET(ポリエチレンテレフタレート)製である。厚さは、例えば0.2mm〜1mm程度である。可撓性シート1の一方の面は、全体に曇り止め処理がされた面となっている。曇り止め処理は、曇り止め剤をコーティングすることにより行われ、例えばスプレー法やディップ法により行われる。曇り止め剤としては、例えばアルコール系曇り止め剤や界面活性剤等を使用することができる。
1枚ものであるため、可撓性シート1は、打ち抜き加工により製作され得る。例えば、図1に示すフラットな状態の可撓性シート1より少し幅広の帯状の可撓性のシート材を送りながら、図1の可撓性シート1の輪郭の形状となっている打ち抜き刃で順次打ち抜き加工をすることで簡単に製作することができる。
図1に示すように、可撓性シート1は、上下対称の形状であり、またほぼ左右対称の形状となっている。可撓性シート1は、フェイスシールドとして主たる機能を果たす主部2を有している。主部2は、図1に示すように、横に長い卵形ないしは横長のほぼ楕円形の部位となっている。
主部2の左右の端部には、紐取り付け部3が形成されている。紐取り付け部3は、この例では、主部2の端部から突出する部位であり、小さな紐通し穴30を有する部位である。
このような主部2の横方向中央から上下に延びる部位として、湾曲保持片部41〜44及びスペーサー部51,52とが設けられている。
湾曲保持片部41〜44は、装着時に両耳に負荷を掛けずに主部2が湾曲した状態を保持することができるようにするための部位である。図1に示すように、湾曲保持片部41〜44は、上下左右に設けられた部位であり、細長い帯状の部位となっている。以下、上側の左右の湾曲保持片部41,42を上側湾曲保持片部と呼び、下側の左右の湾曲保持片部43,44を下側湾曲保持片部と呼ぶ。
主部2の横方向中央の位置から上側に向けて、上側延長部61が延びている。上側延長部61の幅は、主部2の幅の1/5〜1/6程度の幅の部位である。上側湾曲保持片部41,42は、上側延長部61から左右に細長く延びた部位である。各上側湾曲保持片部41,42の長さは、先端の位置が主部2の両側端部よりも少し中央より位置となる長さである。
下側の湾曲保持片部43,44も、同様の形状の部位である。主部2の幅方向中央から下方に下側延長部62が延びており、そこから左右に下側湾曲保持片部43,44が延びている。各下側湾曲保持片部43,44は、先端が主部2の両側端部よりも少し中央よりの位置となる長さを有している。
このような上下左右の湾曲保持片部41〜44を係止する部位として、主部2には、保持片係止部45〜48が形成されている。上下左右の湾曲保持片部41〜44に対応して、保持片係止部45〜48も四隅即ち上下左右に設けられている。
この実施形態では、各保持片係止部45〜48は切り込みであり、各湾曲保持片部41〜44の先端の被係止部40が差し込まれることで各湾曲保持片部41〜44を係止する部位となっている。
図1に示すように、各上側湾曲保持片部41,42の先端の被係止部40には、上側に突出した突起部が形成されている。後述するように、この突起部は、各被係止部40が各上側保持片係止部45,46の切り込みに差し込まれた際、切り込みに引っ掛かった状態となる。これにより各上側湾曲保持片部41,42が係止される。
また、各下側湾曲保持片部43,44の先端の被係止部40には下側に突出した突起部が形成されており、各下側保持片係止部47,48の切り込みに差し込まれて引っ掛かる。これにより、各下側湾曲保持片部43,44が各下側保持片係止部47,48に係止される。
そして、図1に示すように、この実施形態では、保持片係止部45〜48としての切り欠きは主部2の四隅にそれぞれ二つ設けられている。即ち、一つの湾曲保持片部41〜48に対して二つの保持片係止部45〜48を設けている。この点は、主部2が異なる曲率において湾曲状態を保持することができるようにするためである。
主部2は、左右両端部が顔面の側に押し込まれることで湾曲される。図1に示すように、主部2がフラットな状態において、各湾曲保持片41〜44の根元の部分からの距離は、主部2の各隅に設けられた二つの保持片係止部45〜48について異なるものとなっている。例えば、左上の二つの保持片係止部45を例に説明すると、隅に近い方の切り欠きは、隅から遠い方の切り欠きに比べ、左側の湾曲保持片部41の根元からの距離に短い。この距離の違いが、主部2の湾曲の曲率の違いを生み出すようになっている。即ち、フラットな状態において距離の長い切り欠きについては、主部2をより湾曲させなければ(曲率半径を小さくしなければ)湾曲保持片部41の先端40を係止させることができない。このため、どちらの切り込みに係止させるかによって、湾曲の曲率が選定できる。図1から解るように、この構造は他の三隅における各二つの保持片係止部46〜48においても同様である。以下、説明の都合上、主部2がフラットな状態において各湾曲保持片部41〜44の根元までの距離が短い各保持片係止部45〜48を第一の保持片係止部と呼び、距離が長い各保持片係止部45〜48を第二の保持片係止部と呼ぶ。
一方、スペーサー部51,52は、主部2が人の顔面に対して適度な離間距離を保持するようにするための部位である。実施形態のように、1枚の可撓性シート1に対して耳掛け紐7を取り付けてフェイスシールドとする構成としては、縁日の屋台で売られているお面のようなものとすることが考えられる。しかしながら、お面のようなフェイスシールドであると、主部2のかなりの領域が顔面に接触した状態となり、接触していない領域でも顔面に非常に接近した状態となるため、かなりの圧迫感や息苦しさを感じることになる。したがって、長い時間装着することは難しい。
上記の点を考慮し、実施形態の可撓性シートは、スペーサー部51,52を有している。図1に示すように、スペーサー部51,52は、上下に二カ所設けられている。具体的には、上側延長部61からさらに上側に延長した部位として上側スペーサー部51が形成されており、下側延長部62からさらに下側に延長した部位として下側スペーサー部52が形成されている。
まず、上側スペーサー部51について説明すると、上側スペーサー部51は、第一第二の二つの折り曲げ線511,512で折り曲げることでスペーサーとして機能する部位である。第一の折り曲げ線511は主部2に近い位置の折り曲げ線であり、第二の折り曲げ線512は第一の折り曲げ線511より主部2から遠い位置の折り曲げ線である。この例では、第一の折り曲げ線511は、上側延長部61と上側スペーサー部51との間の境界である。
尚、「折り曲げ線」は、折り紙と同様に、折り曲げることが予定されている仮想線という程度の意味であり、線状の部位が形成されている訳ではない。但し、折曲げがし易いように線状に厚さを薄くした加工をすることもあり得る。例えば、可撓性シート1の材料として熱可塑性樹脂を採用し、ヒートプレス法により溝を形成する場合があり得る。
上側スペーサー部51において、第一の折り曲げ線511と第二の折り曲げ線512との間の部位は、上側延長部61とともに顔面に対する離間距離を確保するための部位である。したがって、主部2が顔面に対して適度な離間距離となるよう適宜寸法が選定される。そして、第二の折り曲げ線512から先端側の部位が顔面に接触する接触部513となっている。この実施形態では、接触部513から折り曲げられて主部2に達する脚部514を有している。脚部514は、接触部513から折り曲げ線を介して左右に延びる一対の部位である。
主部2には、一対の脚部514の先端を係止する一対の上側スペーサー係止部53が設けられている。各上側スペーサー係止部53は切り込みとなっており、脚部514の先端が差し込まれて折り曲げられることで上側スペーサー部51が係止される部位である。尚、この例では脚部514は先端側に先細りのテーパー状となっているが、帯状(一定幅)の部位であっても良い。但し、テーパー状であると、上側スペーサー係止部53の切り込みを小さくしつつ、脚部514としての強度を高めることができる。
また、図1に示すように、接触部513には、大きな開口515が形成されている。この開口515には、幾つかの目的がある。一つは、この部分(接触部513)の剛性を弱めることで、顔面に沿って湾曲し易くする目的である。顔面に沿って湾曲していないと、装着時に安定が悪くなり、ぐらついた感じになる。これを避けるためにである。もう一つは、接触箇所の面積を小さくして装着感を良くする目的である。接触箇所の面積が大きくなると、べたついた感じになり易く、特に汗ばんだりしたときに装着感が悪くなり易い。これを避けるために開口515を設けて接触箇所の面積を小さくしている。
このような構造は、下側スペーサー部52についても同様である。下側延長部62との境界線である第一の折り曲げ線521と主部2に対してそれより遠い側の第二の折り曲げ線522とで折り曲げられることでスペーサーとして機能する部位となっている。そして、第二の折り曲げ線522から先端側が接触部523であり、そこから左右に脚部524が延びている。主部2には、切り込みである下側スペーサー係止部54が左右に設けられており、各脚部524の先端が各切り込みに差し込まれて折り曲げられることで下側スペーサー部52が下側スペーサー係止部54に係止される。
下側スペーサー部52の接触部523にも同様に開口525が設けられているが、この開口525は、さらに別の追加的な意義を有している。即ち、下側スペーサー部52は、接触部523の開口525に鼻先が入り込む状態となることが予定されており、鼻の周囲において接触部523が顔面に接触することが予定されている。つまり、鼻を避けた状態で下側スペーサー部52が顔面に接触して主部2の離間距離を確保することができるようになっている。
尚、この実施形態の可撓性シート1は、一方の面にのみ曇り止め処理がされており、曇り止め処理された面を顔面の側にする必要がある。このため、表裏の別が判るよう、目印が設けられている。目印は、図1の例では、左側の上下の湾曲保持片部41,43に設けられた突起11,12となっている。
次に、このような実施形態の可撓性シートの使用方法について説明する。以下の説明は、可撓性シートによるフェイスシールドの形成方法についての説明である。図2〜図4は、実施形態の可撓性シートによるフェイスシールドの形成方法について示した斜視概略図である。
図2において、紙面上、右上側が顔面の側である。図2(1)に示すように、顔面の側から見て突起11,12が右側になるようにして可撓性シート1を手で持つ。そして、図2(1)中に太矢印で示すように、まず、主部2と上側延長部61との境界線611の部分で少し折り曲げ、上側延長部61から上側の部分を斜めの角度にする。折り曲げの向きは、顔面の側である。下側についても同様に、境界線621で同じ側に少し折り曲げ、下側延長部62から下側の部分を斜めの角度とする。これにより、図2(2)に示すような状態となる。
次に、主部2を湾曲させ、上下左右の湾曲保持片部41〜44の係止を行う。即ち、図2(2)に太矢印で示すように、主部2の左右両端部を顔面の側に押し込んで湾曲させ、この状態を保持するために上下左右の湾曲保持片部41〜44の係止を行う。
より具体的には、図2(2)中に細矢印で示すように、左側の上側湾曲保持片部41の先端の被係止部40を顔面の側とは反対側に戻すようにしながら、左側のいずれかの上側保持片部係止部45の切り込みに差し込んで係止する。他の湾曲保持片部42〜44の先端の被係止部40についても、図2(2)に細矢印で示すように、顔面の側とは反対側に戻すようにしながら各被係止部40を各保持片係止部45〜48の切り込みに差し込んで係止する。これにより、図3(1)に示すような状態となる。この状態は、主部2の湾曲(撓み)が四つの湾曲保持片41〜44により保持された状態であり、手を離しても湾曲状態が保持される。
次に、上下の各スペーサー部51,52の形成を行う。まず、図3(1)に太矢印で示すように、上側スペーサー部51において第一の折り曲げ線511で折り曲げ(折り下げ)を行い、上側スペーサー部51を全体に水平な姿勢とする。下側スペーサー部52においても同様に第一折り曲げ線521で折り曲げ(折り上げ)、下側スペーサー部52を全体に水平な姿勢とする。この結果、図3(2)に示す状態となる。
次に、図3(2)中に太矢印で示すように、上側スペーサー部51において、第二の折り曲げ線512で折り曲げ(折り下げ)を行い、第二の折り曲げ線512から先端側の部位を垂直な姿勢とする。下側スペーサー部52においても同様に第二の折り曲げ線522で折り曲げ(折り上げ)を行い、第二の折り曲げ線522から先端側の部位を垂直な姿勢とする。これにより、図4(1)の状態となる。
次に、各脚部514,524の係止を行う。即ち、図4(1)中に細矢印で示すように、上側スペーサー部51の各脚部514を直角に折り曲げて主部2に向け、先端を上側スペーサー係止部53の切り込みに差し込んで係止する。この際、差し込みにより抜け出た脚部514の先端を折り曲げ、抜け止めとする。下側スペーサー部52の各脚部524も同様に直角に折り曲げ、先端を下側スペーサー係止部54の切り込みに差し込む。そして、抜け出た先端を折り曲げて抜け止めとする。これにより、図4(2)の状態となる。
これで、可撓性シート1の折り曲げは終了であり、後は、耳掛け紐7を取り付ければ、フェイスシールドの完成である。耳掛け紐7は、適度な弾性を有するものであることが好ましく、例えば適度な周長の輪ゴム(例えばシリコンゴム製の輪ゴム又は家庭用の輪ゴム)を使用することができる。図4(2)に示すように、主部2の両側端部の紐取り付け部3の紐通し穴に耳掛け紐7を通し、通した先端側を手前側に戻して輪に入れ込むことで取り付けることができる。
図5は、装着状態の実施形態のフェイスシールドの断面概略図である。実施形態のフェイスシールドを顔に装着する場合、紐取り付け部3に取り付けた耳掛け紐7を耳に掛けて装着する。したがって、マスクと同様の装着の仕方となる。この際、図5に示すように、下側スペーサー部52の開口525に鼻先が入り込むようにする。
また、装着時の状態に合わせ、主部2の曲率を適宜調整する。即ち、各湾曲保持片部41〜44の先端の被係止部40が各第一の保持片係止部45〜48に係止されている場合に、主部2の曲率が大き過ぎて(湾曲が小さすぎて)主部2が顔面から離れすぎているようであれば、各湾曲保持片部41〜44の先端の被係止部40を各第二の保持片係止部45〜48に差し替える。また、各湾曲保持片部41〜44の先端の被係止部40が各第二の保持片係止部45〜48に係止されている場合に、主部2の曲率が小さ過ぎて(湾曲が大きすぎて)主部2の側端部が顔面に当たっているようであれば、各湾曲保持片部41〜44の先端の被係止部40を各第一の保持片係止部45〜48に差し替える。
上述した方法において、下側湾曲保持片部43,44の係止を先に行い、上側湾曲保持片部41,42の係止を後に行っても良い。また、下側スペーサー部52の折り曲げと係止を先に行い、上側スペーサー部51の折り曲げと係止を後に行っても良い。
また、上下のスペーサー部51,52の折り曲げと係止を先に行い、その後に上下左右の湾曲保持片部41〜44の係止を行っても良い。但し、最初に上下左右の湾曲保持片部41〜44の係止を行って主部2の湾曲状態を保持させてから各脚部514,524の差し込みを行った方が、作業がし易い場合もある。
このような実施形態の可撓性シート1によれば、上記のように折り曲げて両側に耳掛け紐7を取り付けるだけでフェイスシールドが形成されるので、フェイスシールドを非常に安価に提供することができる。上記のような可撓性シート1は、樹脂製のシートの打ち抜き加工のみで簡単に製作することができ、製作コストも非常に安価にできる。
実施形態の可撓性シート1によれば、このように安価にフェイスシールドを形成できるので、フェイスシールドを使い捨てとすることも可能である。例えば、飲食店やカラオケ店、アミューズメント施設、コンサート会場等の各種施設において顧客に対して提供して飛沫遮断策とすることができ、感染症予防に大きな威力を発揮する。フェイスシールドを顧客サービスとして無料で提供することは、飲食店等の各種施設において顧客に安心して来場してもらえることになり、施設への来場促進につながる。また、感染症予防を徹底して行っているというイメージを顧客に与えることになり、施設のイメージ向上に大きく貢献することができる。
顧客に対する提供の仕方としては、両側に耳掛け紐7を取り付けた状態で可撓性シート1を一枚ずつ顧客に渡し、顧客が上記のように折り曲げてフェイスシールドを形成して装着することがあり得る。この際、折り曲げ方法を印刷した紙片を一緒に提供する場合もあり得る。または、飲食店等では、可撓性シート1を多数重ねてテーブル上等に用意しておき、またその付近に耳掛け紐7を容器に入れて多数用意しておく方法もあり得る。この場合は、顧客は自由に可撓性シート1と耳掛け紐7を取って上記のようにフェイスシールドを形成して装着する。この場合も、折り曲げ方法を印刷した紙片を一緒に顧客に提供しても良く、折り曲げ方法を印刷した紙片を卓上スタンドに入れたり、又はテーブルや壁に貼り付けしたりして顧客に参照してもらうようにしても良い。メニューがタブレットPCで提供される場合、折り曲げ方法を表示した画面がタブレットPCに表示されるようにする場合もある。これらの各形態は、場所としての施設の考案の実施形態であったり、施設への来場促進方法の考案の実施形態として把握され得る。
尚、実施形態の可撓性シート1は、両側に耳掛け紐7を取り付けた状態で透明な袋に入れ(個装された状態で)、フェイスシールド形成キットという商品として販売される場合もあり得る。二つの耳掛け紐7が可撓性シート1とともに個装袋に同封されるだけで、取り付けは購入者が行う場合もあり得る。これらの場合も、折り曲げ方法を説明した紙片が一緒に個装袋に入れられる。もしくは、折り曲げ方法が個装袋に印刷される。商品としては、耳掛け紐7がない場合もあり、可撓性シート1のみが商品として個装されて販売される場合もある。この場合、個装袋の中に入れた紙片又は個装袋には、耳掛け紐7は輪ゴム等を別途用意して取り付けて欲しい旨が印刷される。
さらに、商品の形態としては、完成品としてのフェイスシールドの場合もあり得る。即ち、両側に耳掛け紐7を取り付け、上述したように折り曲げてフェイスシールドを形成した状態で商品として販売する場合もあり得る。この場合には、購入者において耳掛け紐7を取り付けたり折り込んだりする必要がなく、すぐに使用できるというメリットがある。但し、輸送の際に形が崩れないようにする必要があり、適宜クッション材を使用して梱包する必要がある。安価な商品にそのように梱包コストをかけることは得策ではなく、上記のように折り込む前のフラットな状態の商品、即ちフェイスシールド用可撓性シート1又はフェイスシールド形成キットとして販売される方が梱包費用が殆どかからず好適である。
実施形態の可撓性シート1によれば、スペーサー部51,52を有しているので、装着時に主部2が顔面から適度に離間し、飛沫遮断を快適に且つ効果的に行うことができる。尚、スペーサー部については、上顎の下端から上の部分において顔面に当たるように設けられていれば良く、上述した位置でなくとも良い。上顎の下端よりも下側の位置、つまり下顎の部分に当たる位置にスペーサー部が設けられていると、口を開けたり閉じたりする際(下顎を上下動させる際)、スペーサー部が擦れることになるので、装着感が悪く鬱陶しい感じになる。したがって、上顎の下端よりも上側の位置において顔面に当たるようスペーサー部が設けられることが望ましい。
上記実施形態では、上下に二つスペーサー部51,52が設けられているが、主部2が顔面に対して適度に離間するという目的のためには、一つのみのスペーサー部であっても良い。但し、二つ設けられていると、主部2の状態が安定するのでより好適である。尚、スペーサー部は、上下に二つではなく左右に二つ設けられていても良い。この場合には、左右の頬の部分にスペーサー部が当たるか、おでこにおいて左右にスペーサー部が当たる構造が採用され得る。
また、スペーサー部51,52が開口515,525を有しているので、顔面に沿って湾曲し易くてフィット感のあるフェイスシールドになったり、べたつき感なく快適に装着できるフェイスシールドになったりする効果が得られる。特に、下側スペーサー部52の接触部523に設けられた開口525は、鼻の周囲において下側スペーサー部52が当たる構造となるので、装着状態がより安定化する。即ち、何らかの拍子で左右方向にずれるような力が主部2に加わった場合でも、下側スペーサー部52に鼻に係止された状態であるので、ずれにくくなる。
尚、図4(2)及び図5から解るように、下側スペーサー部52の開口525に挿通させた鼻に対しては、下側で遮蔽をしているものの、左右及び上側が開放された状態となっている。これは、飛沫の吸い込みを防止ししつつ、息苦しさを防止する意義がある。また、左右及び上側が開放されているために、飲食時に匂いや香りを嗅ぎにくくなる問題も生じない。
尚、この考案において、脚部は必須ではなく、無い場合もあり得る。但し、脚部がない場合には、スペーサー部は、片持ちのような構造となり、安定性が低下する。即ち、脚部を有する構成は、スペーサー部を安定化させ、主部2の顔面からの離間状態をより安定化させる意義がある。
また、上述したように、実施形態の可撓性シート1によれば、湾曲保持片部41〜44が設けられているので、主部2の湾曲状態が保持されて安定化する。もし湾曲保持片部41〜44が設けられていないと、耳掛け紐7の張力によって主部2の湾曲状態を保持することになるので、耳に引っ張り力が加わることになり、耳が痛くなったり、長時間の装着が難しくなったりする問題が生じる。実施形態の可撓性シート1では、そのような問題はなく、快適に使用することができる。
また、保持片係止部45〜48が二つ設けられていて、主部2が異なる状態で湾曲した状態において湾曲形成片41〜44を係止できるようになっている点は、顔の大きさや顔面の形状に応じて主部2の湾曲状態を調整できるようにした意義を有する。上記実施形態では、一つの湾曲保持片部41〜44に対して二つの保持片係止部45〜48が設けられていたが、三つ又はそれ以上の保持片係止部が設けられていて細かく調整できるようになっていると、より好適である。
尚、湾曲保持片部41〜44が左右に設けられている点は、主部2の湾曲状態の左右のバランスを良くする(均等にする)効果がある。また、湾曲保持片部41〜44が上下に設けられている点は、主部2の湾曲状態の上下のバランスを良くする(均等にする)効果がある。
図5に示すように、実施形態の可撓性シートは、装着時に口は覆わない構造となっている。この点は、飲食時の利便性を考慮したものであり、フェイスシールドを装着しつつも自由に飲食が行えるようにするためである。但し、口を多少覆う構造とし、斜め下方から飲食物を口に運ぶようにしてもらう構成もあり得る。例えば、スペーサー部が左右に設けられている構成において、主部2を下側に多少延長し、口の正面側が覆われる構造とする。主部2の下端が、閉じた口の下唇の位置と顎の下端の位置との間の高さに位置する程度に主部2を下側に延長する構成が採用され得る。
実施形態の可撓性シート1が全体に上下対称であることは、上下を逆にしても装着が可能であり、装着の際の煩雑さがないというメリットをもたらす。
尚、上記実施形態では可撓性シート1の一方の面にのみ曇り止め加工がされていたが、両面に曇り止め加工をしても良い。このようにすると、基本的に表裏の別がないということになるので、面を逆にしても使用でき、装着の際の煩雑さがないというメリットが得られる。また、目印の突起11,12が不要となるので、左右対称にでき、左右を逆にして装着が可能であるというメリットも得られる。
尚、各係止部45〜48,53,54は、切り込みであり被係止部が差し込まれることで係止される構成であったが、他の構成もあり得る。例えば、小さな穴を有する突起部を係止部とし、被係止部が穴に引っ掛かるフック状の部位である構成もあり得る。また、接着な粘着によって係止する構成もあり得る。この場合には、接着材又は粘着剤が塗布された箇所には剥離テープが設けられ、使用時に剥がして接着又は粘着を行う構成とされる。
1 可撓性シート
2 主部
3 紐取り付け部
41〜44 湾曲保持片部
45〜48 保持片係止部
51 上側スペーサー部
513 接触部
514 脚部
515 開口
52 下側スペーサー部
523 接触部
524 脚部
525 開口
53 上側スペーサー係止部
54 下側スペーサー係止部
61 上側延長部
62 下側延長部
7 耳掛け紐

Claims (15)

  1. 一枚の透明なフェイスシールド用可撓性シートであって、
    人の鼻及び目を覆う状態となる主部と、
    主部の左右両側に設けられ、耳に掛ける紐を取り付ける紐取り付け部と
    を有しており、
    主部から延長された部位として、顔の側に折り曲げることで主部から顔の側に突出した状態となるスペーサー部が設けられており、
    スペーサー部は、顔の側に折り曲げられた状態では、人の上顎の下端又はそれより高い位置で顔面に接触するよう設けられた部位であり、スペーサー部が顔面に接触することで主部が顔面に接触しないようにする部位であることを特徴とするフェイスシールド用可撓性シート。
  2. 前記スペーサー部は、上下又は左右に二つ設けられていることを特徴とする請求項1記載のフェイスシールド用可撓性シート。
  3. 前記スペーサー部は、上下に二つ設けられており、そのうちの下側のスペーサー部は、鼻の周囲において顔面に接触する部位であって、鼻の先端が入り込む開口を有していることを特徴とする請求項1記載のフェイスシールド用可撓性シート。
  4. 前記スペーサー部は、前記主部に近い側の第一の折り曲げ線と主部から遠い側の第二の折り曲げ線の二つの折り曲げ線に沿って折り曲げることで前記主部が顔面に接触しないよう機能する部位であり、第二の折り曲げ線から先端側の部位が顔面に接触する接触部であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のフェイスシールド用可撓性シート。
  5. 前記スペーサー部は、前記接触部から折り曲げられることで主部に達する脚部を有していることを特徴とする請求項4記載のフェイスシールド用可撓性シート。
  6. 前記主部には、前記脚部の先端を係止するスペーサー係止部が設けられていることを特徴とする請求項5記載のフェイスシールド用可撓性シート。
  7. 前記接触部には、当該接触部が顔面に沿って湾曲するのを容易にするための開口が設けられていることを特徴とする請求項4乃至6いずれかに記載のフェイスシールド用可撓性シート。
  8. 一枚の透明なフェイスシールド用可撓性シートであって、
    人の鼻及び目を覆う状態となる主部と、
    主部の左右両側に設けられ、耳に掛ける紐を取り付ける紐取り付け部と
    を有しており、
    主部から延びる部位として長尺な湾曲保持片部が形成されており、
    主部には、湾曲保持片部の先端が係止される保持片係止部が設けられており、
    保持片係止部は、湾曲保持片部が係止された際に主部が湾曲した状態を保持する位置に形成された部位であることを特徴とするフェイスシールド用可撓性シート。
  9. 前記保持片係止部及び前記湾曲保持片部は、前記主部が異なる二以上の曲率において湾曲状態を保持することができるよう形成されていることを特徴とする請求項8記載のフェイスシールド用可撓性シート。
  10. 前記湾曲保持片及び前記保持片係止部は、主部の中央に対して左右に設けられていることを特徴とする請求項8又は9記載のフェイスシールド用可撓性シート。
  11. 前記主部から延びる部位として長尺な湾曲保持片が形成されており、
    前記主部には、湾曲保持片の先端が係止される保持片係止部が設けられており、
    保持片係止部は、湾曲保持片部が係止された際に前記主部が湾曲した状態を保持する位置に形成された部位であることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載のフェイスシールド用可撓性シート。
  12. 前記保持片係止部及び前記湾曲保持片部は、前記主部が異なる二以上の曲率において湾曲状態を保持することができるよう形成されていることを特徴とする請求項11記載のフェイスシールド用可撓性シート。
  13. 前記湾曲保持片及び前記保持片係止部は、主部の中央に対して左右に設けられていることを特徴とする請求項11又は12記載のフェイスシールド用可撓性シート。
  14. 折り曲げられていないフラットな状態の請求項1乃至15いずれかに記載のフェイスシールド用可撓性シートと、フェイスシールド用可撓性シートを収納した個装袋とを備えたフェイスシールド形成キットであって、個装袋には、フェイスシールド用可撓性シートを折り曲げてフェイスシールドを形成する方法の説明が印刷された紙片が入れられているか、当該方法の説明が個装袋に印刷されていることを特徴とするフェイスシールド形成キット。
  15. 前記個装袋に二つの耳掛け紐が入れられているか、又は前記フェイスシールド用可撓性シートの各紐取り付け部に耳掛け紐が取り付けられていることを特徴とする請求項14記載のフェイスシールド形成キット。
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