JP3228490U - マスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具を備えたキット - Google Patents
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Abstract
【課題】マスク併用型フェイスシールドとマスク紐用掛止具とを、廉価な1枚のプラスチックシートから簡単に取得することができるマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具を備えたキットを提供する。【解決手段】鼻および口を覆うマスクと併用して、マスクの上から顔面を覆うマスク併用型フェイスシールド10と、頭部の後ろ側に配されて、紐掛け具本体50にマスクの耳掛け紐を掛止する耳掛け紐掛止溝51が形成されたマスク紐用掛止具52とを、1枚の透明で湾曲自在なプラスチックシートSに取り外し可能に配設した。【選択図】図1
Description
本考案は、マスクとともに顔面を保護するマスク併用型フェイスシールドと、マスクの紐を頭部の後ろ側で掛止するマスク紐用掛止具とを、1枚のプラスチックシートに配したマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キットに関する。
例えば、医療現場では、鼻や口を覆うマスクと、マスク併用型フェイスシールド(以下、フェイスシールドという場合がある)との併用が行われている。
フェイスシールドは、例えば、特許文献1のように、縦長で矩形状の湾曲自在なプラスチックシート製のシールド本体と、シールド本体の上辺部に連結されて、シールド本体を頭部に取り付ける締結ベルトとを備えている。
使用時には、まず、マスクの左右一対の耳掛け紐を対応する耳に引っ掛けて、マスク本体により鼻や口を覆う。その後、締結ベルトを頭部に巻き付け、マスクの上からフェイスシールドのシールド本体により顔面を覆っていた。
フェイスシールドは、例えば、特許文献1のように、縦長で矩形状の湾曲自在なプラスチックシート製のシールド本体と、シールド本体の上辺部に連結されて、シールド本体を頭部に取り付ける締結ベルトとを備えている。
使用時には、まず、マスクの左右一対の耳掛け紐を対応する耳に引っ掛けて、マスク本体により鼻や口を覆う。その後、締結ベルトを頭部に巻き付け、マスクの上からフェイスシールドのシールド本体により顔面を覆っていた。
ところで、マスク使用時には、ゴム紐などからなる耳掛け紐により、耳の裏側が常に前方へ引っ張られて、マスクを長時間装着していると、耳の裏側に痛みが発生することがあった。
従来、これを解消するものとして、例えば、特許文献2に記載されたマスク紐用掛止具が知られている。これは、横長なプラスチック板からなる紐掛け具本体を有し、その長さ方向の両端部に、マスクの耳掛け紐を掛止する耳掛け紐掛止溝をそれぞれ形成したものである。
マスク紐用掛止具の使用時には、まずマスク紐用掛止具を後頭部に配置し、その後、マスクの左右一対の耳掛け紐をそれぞれ耳の後方へ引っ張って、各紐の先端部を、対応する耳掛け紐掛止溝にそれぞれ掛止する。これにより、マスクを長時間装着しても、耳の裏側に痛みが生じない。
従来、これを解消するものとして、例えば、特許文献2に記載されたマスク紐用掛止具が知られている。これは、横長なプラスチック板からなる紐掛け具本体を有し、その長さ方向の両端部に、マスクの耳掛け紐を掛止する耳掛け紐掛止溝をそれぞれ形成したものである。
マスク紐用掛止具の使用時には、まずマスク紐用掛止具を後頭部に配置し、その後、マスクの左右一対の耳掛け紐をそれぞれ耳の後方へ引っ張って、各紐の先端部を、対応する耳掛け紐掛止溝にそれぞれ掛止する。これにより、マスクを長時間装着しても、耳の裏側に痛みが生じない。
しかしながら、フェイスシールドとマスク紐用掛止具とは、別々に販売されており、それぞれ価格も高価であった。
本考案は、このような従来の問題点に艦がみなされたもので、マスク併用型フェイスシールドとマスク紐用掛止具とを、廉価な1枚のプラスチックシートから簡単に取得することができるマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キットを提供することを目的としている。
請求項1に記載の本考案は、1枚の透明で湾曲自在なプラスチックシートに、鼻および口を覆うマスクと併用して、該マスクの上から顔面を覆うマスク併用型フェイスシールドと、頭部の後ろ側に配されて、紐掛け具本体に前記マスクの左右一対の耳掛け紐を各々掛止する耳掛け紐掛止溝が形成されたマスク紐用掛止具とが、それぞれ取り外し可能に取り付けられたことを特徴とするマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キットである。
ここでいう「プラスチックシートに、マスク併用型フェイスシールドとマスク紐用掛止具とが取り外し可能」とは、例えば、プラスチックシートに形成されたミシン目や複数のスリットなどを介して、プラスチックシートからマスク併用型フェイスシールドとマスク紐用掛止具とを取り外せることを意味する。その他、プラスチックシートにプリントされたマスク併用型フェイスシールドとマスク紐用掛止具との輪郭に沿って、ハサミやカッタを使用して切り取ることでもよい。
マスクの種類およびマスクのサイズは限定されない。また、マスクの耳掛け紐の素材も限定されない。
プラスチックシートの素材としては、透明性な各種のプラスチックを採用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、アクリルなどでもよい。
プラスチックシートのサイズは、マスク併用型フェイスシールドとマスク紐用掛止具キットとが、少なくとも1つずつ形成できれば任意である。
プラスチックシートの厚さは、湾曲自在であれば任意である。例えば、0.2mm〜0.5mmでもよい。
マスク併用型フェイスシールドの形状およびサイズは、使用者の顔面を覆うことが可能であれば任意である。
マスク紐用掛止具の形状および耳掛け紐掛止溝の形成数も任意である。使用時に、マスク紐用掛止具が配されるのは、例えば、使用者の後頭部などの頭の後ろ側である。
プラスチックシートの素材としては、透明性な各種のプラスチックを採用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、アクリルなどでもよい。
プラスチックシートのサイズは、マスク併用型フェイスシールドとマスク紐用掛止具キットとが、少なくとも1つずつ形成できれば任意である。
プラスチックシートの厚さは、湾曲自在であれば任意である。例えば、0.2mm〜0.5mmでもよい。
マスク併用型フェイスシールドの形状およびサイズは、使用者の顔面を覆うことが可能であれば任意である。
マスク紐用掛止具の形状および耳掛け紐掛止溝の形成数も任意である。使用時に、マスク紐用掛止具が配されるのは、例えば、使用者の後頭部などの頭の後ろ側である。
請求項2に記載の本考案は、前記マスク併用型フェイスシールドは、前記透明で湾曲自在なプラスチックシートからなるシールド本体を有し、該シールド本体の横方向の両端部には、前記マスクの耳掛け紐が挿通される縦長な紐通しスリットがそれぞれ形成されたことを特徴とする請求項1に記載のマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キットである。
ここでいう“横方向”とは、マスク併用型フェイスシールドを顔面に装着した使用状態における、「左右方向(幅方向)」をいう(マスクの“横方向”も同じ)。
ここでいう“縦方向”とは、マスク併用型フェイスシールドを顔面に装着した使用状態における、「上下方向(高さ方向)」をいう(マスクの“縦方向”も同じ)。
ここでいう“縦方向”とは、マスク併用型フェイスシールドを顔面に装着した使用状態における、「上下方向(高さ方向)」をいう(マスクの“縦方向”も同じ)。
紐通しスリットの(縦方向の)長さは任意であるものの、特に8cm〜12cmが好ましい。この範囲であれば、一般的な成人男性用のマスク本体の縦方向の長さと略同じになる。そのため、子供や女性用の小型マスクから成人男性用マスクまで、対応する耳掛け紐をそれぞれの紐通しスリットに円滑に挿通することができる。
各紐通しスリットの形成位置は、シールド本体の横方向の両端部であれば任意である。例えば、シールド本体の横方向の両端から各数cmだけ離間した位置に、各紐通しスリットを形成してもよい。
各紐通しスリットの形成位置は、シールド本体の横方向の両端部であれば任意である。例えば、シールド本体の横方向の両端から各数cmだけ離間した位置に、各紐通しスリットを形成してもよい。
請求項3に記載の本考案は、前記シールド本体の横方向の両端部には、顔面の左右側の部分を覆う左右一対のサイドカバー部が配され、前記各紐通しスリットは、対応するサイドカバー部の基端部のうち、縦方向の両端部を除く部分にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項2に記載のマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キットである。
請求項4に記載の本考案は、前記シールド本体のうち、前記各紐通しスリットの形成部には、正面からの該紐通しスリットへの飛沫の侵入を防止する縦長なスリットカバーが配されたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キットである。
請求項5に記載の本考案は、前記シールド本体の鼻および口との対峙部分には、通気孔が形成されたことを特徴とする請求項2〜請求項4のうち、何れか1項に記載のマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キットである。
通気孔の形状は任意である。例えば、円、楕円でもよい。その他、直線状、円弧状又は任意形状のスリットでもよい。
通気孔のサイズ、形成数も任意である。例えば、夏季の暑さ対策として、シールド本体の鼻および口との対峙部分に、大口径な通気孔(直径5cm〜15cm)を形成してもよい。
通気孔の形状は任意である。例えば、円、楕円でもよい。その他、直線状、円弧状又は任意形状のスリットでもよい。
通気孔のサイズ、形成数も任意である。例えば、夏季の暑さ対策として、シールド本体の鼻および口との対峙部分に、大口径な通気孔(直径5cm〜15cm)を形成してもよい。
請求項6に記載の本考案は、前記シールド本体の鼻および口との対峙部分には、スリット状の前記通気孔を配することで、鼻の形状に合わせて変形可能な鼻口カバー部が設けられたことを特徴とする請求項5に記載のマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キットである。
ここでいう「鼻の形状に合わせて変形可能」とは、使用者(装着者)の顔面から突出した立体的な鼻の形状(例え鼻の高さや幅など)に沿って、鼻口カバー部が変形することを意味する。
“鼻口カバー部”とは、シールド本体のうち、使用者の鼻、口と対峙する領域に配されて、かつ所定のスリット状の通気孔が所定数形成されることで、鼻の立体的な形状に倣って変形できる構造を有した部分をいう。
“鼻口カバー部”とは、シールド本体のうち、使用者の鼻、口と対峙する領域に配されて、かつ所定のスリット状の通気孔が所定数形成されることで、鼻の立体的な形状に倣って変形できる構造を有した部分をいう。
請求項7に記載の本考案は、前記鼻口カバー部は、複数の前記スリット状の通気孔を同心円上に離間配置したものである請求項6に記載のマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キットである。
ここでいう同心円上に配される”円”の数は、複数であれば任意である。
それぞれの“円”を構成する円弧状のスリットの数は任意である。例えば、2本でも3本以上でもよい。
ここでいう同心円上に配される”円”の数は、複数であれば任意である。
それぞれの“円”を構成する円弧状のスリットの数は任意である。例えば、2本でも3本以上でもよい。
請求項8に記載の本考案は、前記紐掛け具本体の長さ方向の両端部を除く部分には、該紐掛け具本体の変形性を高める環状枠部が設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項7のうち、何れか1項に記載のマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キットである。
請求項9に記載の本考案は、前記耳掛け紐掛止溝は、前記紐掛け具本体の長さ方向の両端部に、それぞれ1つずつ又は所定ピッチで複数ずつ形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項8のうち、何れか1項に記載のマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キットである。
請求項10に記載の本考案は、前記プラスチックシートには、広告を含む表示物が印刷されたことを特徴とする請求項1〜請求項9のうち、何れか1項に記載のマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キットである。
ここでいう“表示物”とは、例えば、広告を含む文字、数字、記号などを意味する。
プラスチックシート上の表示物が印刷される位置は任意である。白黒でもカラーでもよい。
ここでいう“表示物”とは、例えば、広告を含む文字、数字、記号などを意味する。
プラスチックシート上の表示物が印刷される位置は任意である。白黒でもカラーでもよい。
請求項1に記載の考案によれば、例えば、マスクとマスク併用型フェイスシールドとを使用する際には、まず1枚のプラスチックシートからマスク併用型フェイスシールドと、耳掛け紐掛止溝が形成されたマスク紐用掛止具とをそれぞれ取り外す。これにより、マスク併用型フェイスシールドとマスク紐用掛止具とを、廉価な1枚のプラスチックシートから簡単に得ることができる。
その後は、マスクを鼻や口にあてがった状態で、左右一対の耳掛け紐を、耳に掛けるのではなく、使用者の頭部の後ろ側まで引っ張って、マスク紐用掛止具の耳掛け紐掛止溝にそれぞれ掛止するとともに、このマスクの上からマスク併用型フェイスシールドにより顔面を覆う。これにより、マスクを長時間使用しても、耳の裏側に痛みが生じない。
なお、マスク併用型フェイスシールドのみ、マスク紐用掛止具キットのみで使用することも可能である。
なお、マスク併用型フェイスシールドのみ、マスク紐用掛止具キットのみで使用することも可能である。
以下、この考案の実施例を具体的に説明する。
図1および図2に示すように、本考案の実施例1に係るマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キットAは、鼻および口を覆うマスク11と併用して、マスク11の上から顔面を覆うマスク併用型フェイスシールド10と、頭部の後ろ側に配されて、紐掛け具本体50にマスク11の耳掛け紐13を掛止する耳掛け紐掛止溝51が複数形成されたマスク紐用掛止具52とを、1枚の透明で湾曲自在なプラスチックシートSに取り外し(抜き取り)可能に配設したものである。
これらのマスク併用型フェイスシールド10およびマスク紐用掛止具52は、それぞれの輪郭に配されたミシン目Mを介して、プラスチックシートSに抜き取り可能に形成されている。
これらのマスク併用型フェイスシールド10およびマスク紐用掛止具52は、それぞれの輪郭に配されたミシン目Mを介して、プラスチックシートSに抜き取り可能に形成されている。
以下、マスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キットAについて、具体的に説明する。
プラスチックシートSは、厚さ0.25mm、縦260mm、横260mmのポリエチレンテレフタレート製の肉薄シートである。
マスク併用型フェイスシールド(以下、フェイスシールド)10は、鼻および口を覆うマスク11と併用して、マスク11の上から顔面を覆うものである。
プラスチックシートSは、厚さ0.25mm、縦260mm、横260mmのポリエチレンテレフタレート製の肉薄シートである。
マスク併用型フェイスシールド(以下、フェイスシールド)10は、鼻および口を覆うマスク11と併用して、マスク11の上から顔面を覆うものである。
マスク11は、一般的な成人男性用の衛生マスクで、縦9.5cm、横17.5cmの横長で矩形状の不織布からなるマスク本体12と、マスク本体12の横方向(幅方向)の両端部12aに、それぞれの長さ方向の両端部13aが連結された左右一対のゴム製の耳掛け紐13とを有している。
図1および図2に示すように、フェイスシールド10は、略台形状のシールド本体14を有している。シールド本体14は、縦20cm、上辺20cm、下辺18cm、厚さ0.25mmのサイズを有する、ポリエチレンテレフタレート製のものである。なお、シールド本体14の横方向の中間位置には、後述する鼻口カバー部15を除いて縦長な折り目aが形成されている。
フェイスシールド10の使用直前には、この折り目aを中心にして、あらかじめシールド本体14を若干その横方向の中間位置で内折りしておく。これにより、フェイスシールド10およびマスク11の併用時に、鼻口カバー部15の各円弧状スリット15aが開口し易くなって、マスク着用時の呼吸がし易くなる。
このシールド本体14は、上辺と下辺とがなだらかな円弧状を有し、かつ四隅がそれぞれR面取りされている。
このシールド本体14は、上辺と下辺とがなだらかな円弧状を有し、かつ四隅がそれぞれR面取りされている。
また、シールド本体14の横方向の両端(左右の辺)のうち、その上端部を除く部分には、シールド本体14を延長して、顔面の左右側の部分を覆う縦10.5cm、幅1.4cmの左右一対のサイドカバー部16が配設されている。各サイドカバー部16の基端の上,下端部には、それぞれ縦方向に延びる短尺な折り目bが形成されている。
各サイドカバー部16の基端部には、その縦方向の両端部を除いて、マスク11の耳掛け紐13が挿通される縦長な紐通しスリット17がそれぞれ形成されている。各紐通しスリット17の長さは7cmである。
このシールド本体14のうち、各紐通しスリット17の形成部には、正面からの紐通しスリット17への飛沫の侵入を防止する、幅3mmの縦長なスリットカバー18がそれぞれ切欠形成されている。
このシールド本体14のうち、各紐通しスリット17の形成部には、正面からの紐通しスリット17への飛沫の侵入を防止する、幅3mmの縦長なスリットカバー18がそれぞれ切欠形成されている。
また、シールド本体14のうち、使用者の鼻および口との対峙部分(中央下部)には、複数の円弧状スリット(通気孔)15aを配することで、鼻の形状に合わせて変形自在な直径9cmの鼻口カバー部15が設けられている(図1を参照)。なお、夏季の暑さ対策として、シールド本体14の鼻および口との対峙部分に、直径12cm〜13cmの大口径な通気孔を形成してもよい(図示せず)。
この鼻口カバー部15は、同心円で配された大小5つの円上に、各4本の長尺な円弧状スリット15aを90°ピッチで配したことで形成される。各隣接する円弧状スリット15aの間には、複数の連結板片15bがそれぞれ形成されている。
この鼻口カバー部15は、同心円で配された大小5つの円上に、各4本の長尺な円弧状スリット15aを90°ピッチで配したことで形成される。各隣接する円弧状スリット15aの間には、複数の連結板片15bがそれぞれ形成されている。
すなわち、大小5つの同心円上には、左上、右上、左下および右下という斜め45°で、それぞれ4つずつ連結板片15bが配されている。
このように、各円上にそれぞれ4つの連結板片15bを斜め45°の90°ピッチで配したため、鼻口カバー部15を使用者の縦長な鼻に押し当てたとき、この鼻口カバー部15が鼻の形状に従順に変形し易くなっている。
このように、各円上にそれぞれ4つの連結板片15bを斜め45°の90°ピッチで配したため、鼻口カバー部15を使用者の縦長な鼻に押し当てたとき、この鼻口カバー部15が鼻の形状に従順に変形し易くなっている。
しかも、このマスク11の併用時には、鼻口カバー部15が鼻の形状に倣うため、使用者の口周辺の左,右側部と下部とにあっては、同心円状に配された各紐通しスリット17がそれぞれ大きく開口することとなる。その結果、マスク11の併用時の呼吸がさらに容易となる。
また、5つの“円”の直径方向の間隔は、内方へ行くほど徐々に狭くなるようにしたため、やわらかな鼻先部分に対しても、鼻口カバー部15の変形はスムーズになる。
また、5つの“円”の直径方向の間隔は、内方へ行くほど徐々に狭くなるようにしたため、やわらかな鼻先部分に対しても、鼻口カバー部15の変形はスムーズになる。
図1および図3に示すように、マスク紐用掛止具52は、マスク本体12に配された左右一対の耳掛け紐13を、使用者の後頭部で掛止するポリエチレンテレフタレート製の薄肉なシート片である。マスク紐用掛止具52のサイズは、長さ約178mm、幅35mm、厚さ0.25mmである。
マスク紐用掛止具52は、横長で湾曲自在なシート状の紐掛け具本体50を有している。この紐掛け具本体50の長さ方向の両端部には、この紐掛け具本体50の長さ方向へ所定ピッチで3つずつ形成された耳掛け紐掛止溝51がそれぞれ形成されている。各耳掛け紐掛止溝51は、各“くの字”に屈曲されている。
また、紐掛け具本体50の長さ方向の両端部を除く部分には、横長な長孔50aを形成することで紐掛け具本体50の変形性を高める環状枠部53が形成されている。
マスク紐用掛止具52は、横長で湾曲自在なシート状の紐掛け具本体50を有している。この紐掛け具本体50の長さ方向の両端部には、この紐掛け具本体50の長さ方向へ所定ピッチで3つずつ形成された耳掛け紐掛止溝51がそれぞれ形成されている。各耳掛け紐掛止溝51は、各“くの字”に屈曲されている。
また、紐掛け具本体50の長さ方向の両端部を除く部分には、横長な長孔50aを形成することで紐掛け具本体50の変形性を高める環状枠部53が形成されている。
次に、図1〜図3を参照して、本考案の実施例1に係るマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キットAの使用方法を説明する。
マスク11とフェイスシールド10とを併用する際には、まず1枚のプラスチックシートSからフェイスシールド10と、耳掛け紐掛止溝51が形成されたマスク紐用掛止具52とを、それぞれミシン目Mに沿って取り外す。これにより、フェイスシールド10とマスク紐用掛止具52とを、廉価な1枚のプラスチックシートSから簡単に得ることができる。
マスク11とフェイスシールド10とを併用する際には、まず1枚のプラスチックシートSからフェイスシールド10と、耳掛け紐掛止溝51が形成されたマスク紐用掛止具52とを、それぞれミシン目Mに沿って取り外す。これにより、フェイスシールド10とマスク紐用掛止具52とを、廉価な1枚のプラスチックシートSから簡単に得ることができる。
その後、マスク11をフェイスシールド10に掛止してから、マスク11を鼻や口にあてがった状態で、左右一対の耳掛け紐13を、耳に掛けるのではなく、使用者の頭部の後ろ側まで引っ張って、マスク紐用掛止具52の長さ方向の両端部に3つずつ配された耳掛け紐掛止溝51の何れかにそれぞれ掛止する。これにより、マスク11を長時間使用しても、耳の裏側に痛みが生じない。
ここで、図1および図2を参照して、マスク11をフェイスシールド10に掛止する方法を具体的に説明する。
フェイスシールド10の使用時(マスク11併用時)には、まずシールド本体14の内側にマスク本体12を配置して、各サイドカバー部16の基端部に配された左右一対の縦長な紐通しスリット17に、対応する耳掛け紐13をそれぞれ挿通する。これにより、各耳掛け紐13を介して、マスク11とフェイスシールド10とが一体化する。
フェイスシールド10の使用時(マスク11併用時)には、まずシールド本体14の内側にマスク本体12を配置して、各サイドカバー部16の基端部に配された左右一対の縦長な紐通しスリット17に、対応する耳掛け紐13をそれぞれ挿通する。これにより、各耳掛け紐13を介して、マスク11とフェイスシールド10とが一体化する。
ところで、マスク併用時、左右の耳掛け紐13は、各々の耳を通過して後方(耳の方向)へ扇状に引っ張られ、マスク紐用掛止具52にそれぞれ掛止される。
これにより、マスク本体12の横方向の両端部12aは、各耳掛け紐13のテンションの作用によって外方へ円弧状に湾曲されることなく、通常の(単独での)マスク装着時と同様に、縦方向に引き萎められる(縮められる)。
これは、各紐通しスリット17を縦長とした構成を採用したためであり、この作用効果は、成人男性用の一般サイズのマスク11の場合でも、女性や子供用の小型サイズのマスク11(図示せず)の場合でも同じである。
これにより、マスク本体12の横方向の両端部12aは、各耳掛け紐13のテンションの作用によって外方へ円弧状に湾曲されることなく、通常の(単独での)マスク装着時と同様に、縦方向に引き萎められる(縮められる)。
これは、各紐通しスリット17を縦長とした構成を採用したためであり、この作用効果は、成人男性用の一般サイズのマスク11の場合でも、女性や子供用の小型サイズのマスク11(図示せず)の場合でも同じである。
そのため、マスク11が一体的に掛止されるフェイスシールド10でありながら、マスク11サイズに拘わりなく、マスク本体12の横方向の両端部12aと顔面とのあいだに、マスク本体12の横方向の両端部が、外方へ円弧状に湾曲されることを原因とした“隙間”がそれぞれ現出しにくくなる。その結果、この隙間Gからのウイルス等の侵入を防止することができる。
また、この使用時には、左右一対のサイドカバー部16の基端部に形成された縦長な各紐通しスリット17に、対応する耳掛け紐13をそれぞれ挿通している。そのため、各耳掛け紐13を引っ張りながら、各サイドカバー部16の内曲げを伴って左右の耳に引っ掛けるというマスク11の装着動作を行うだけで、自動的に、各サイドカバー部16によって顔面の左,右側部を覆うことができる。
さらには、シールド本体14のうち、各紐通しスリット17の形成部に、縦長なスリットカバー18をそれぞれ切欠形成したため、正面からの紐通しスリット17への飛沫の侵入を防止することができる。
また、シールド本体14の鼻および口との対峙部分に円弧状スリット15aを形成したため、フェイスシールド10の使用時(マスク11との併用時)の息苦しさを低減することができる。
また、シールド本体14の鼻および口との対峙部分に円弧状スリット15aを形成したため、フェイスシールド10の使用時(マスク11との併用時)の息苦しさを低減することができる。
さらに、このシールド本体14の鼻および口との対峙部分に、円弧状スリット15aを配して鼻口カバー部15を形成したため、使用時、マスク11を介して鼻に押し当てられた鼻口カバー部15が、この鼻の形状に合わせて変形する。
これにより、左右の耳掛け紐13を連結部材として、マスク11とフェイスシールド10とを一体化するマスク併用型フェイスシールド10の課題であった、マスク11を介しての鼻へのシールド本体14の押し付け圧を緩和することができる。
これにより、左右の耳掛け紐13を連結部材として、マスク11とフェイスシールド10とを一体化するマスク併用型フェイスシールド10の課題であった、マスク11を介しての鼻へのシールド本体14の押し付け圧を緩和することができる。
さらにまた、ここでは複数の円弧状スリット15aを同心円上に配して鼻口カバー部15を形成したため、使用時に、鼻先を鼻口カバー部15の中心部分に配した状態でマスク11付きのフェイスシールド10を顔面に装着するだけで、この鼻先の対峙部分を中心にして、鼻口カバー部15が略円錐状に変形する。
その結果、鼻の形状に合わせた鼻口カバー部15の変形がスムーズとなり、かつ各スリット状の通気孔15aも鼻や口の周りに所定ピッチで配されて通気性がさらに高まるため、マスク11およびフェイスシールド10を装着した状態での呼吸がより以上に容易となる。
また、紐掛け具本体50の長さ方向の両端部を除く部分には、横長な環状枠部53が形成されているため、マスク使用時に押し当てられた後頭部の形状に合わせて、紐掛け具本体50が変形し易くなる。その結果、マスク紐用掛止具50の着用感が良好となる。
また、紐掛け具本体50の長さ方向の両端部を除く部分には、横長な環状枠部53が形成されているため、マスク使用時に押し当てられた後頭部の形状に合わせて、紐掛け具本体50が変形し易くなる。その結果、マスク紐用掛止具50の着用感が良好となる。
この考案のマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キットは、例えば、患者の体液などの飛沫から顔面を保護するマスク併用型フェイスシールおよびマスクの耳掛け紐の掛止具として有用な技術である。
A マスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キット
10 マスク併用型フェイスシールド
11 マスク
13 耳掛け紐
14 シールド本体
15 鼻口カバー部
15a 円弧状スリット(通気孔)
16 サイドカバー部
17 紐通しスリット
18 スリットカバー
50 紐掛け具本体
51 耳掛け紐掛止溝
52 マスク紐用掛止具
53 環状枠部
S プラスチックシート
10 マスク併用型フェイスシールド
11 マスク
13 耳掛け紐
14 シールド本体
15 鼻口カバー部
15a 円弧状スリット(通気孔)
16 サイドカバー部
17 紐通しスリット
18 スリットカバー
50 紐掛け具本体
51 耳掛け紐掛止溝
52 マスク紐用掛止具
53 環状枠部
S プラスチックシート
Claims (10)
- 1枚の透明で湾曲自在なプラスチックシートに、
鼻および口を覆うマスクと併用して、該マスクの上から顔面を覆うマスク併用型フェイスシールドと、
頭部の後ろ側に配されて、紐掛け具本体に前記マスクの左右一対の耳掛け紐を各々掛止する耳掛け紐掛止溝が形成されたマスク紐用掛止具とが、それぞれ取り外し可能に取り付けられたことを特徴とするマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キット。 - 前記マスク併用型フェイスシールドは、
前記透明で湾曲自在なプラスチックシートからなるシールド本体を有し、
該シールド本体の横方向の両端部には、前記マスクの耳掛け紐が挿通される縦長な紐通しスリットがそれぞれ形成されたことを特徴とする請求項1に記載のマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キット。 - 前記シールド本体の横方向の両端部には、顔面の左右側の部分を覆う左右一対のサイドカバー部が配され、
前記各紐通しスリットは、対応するサイドカバー部の基端部のうち、縦方向の両端部を除く部分にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項2に記載のマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キット。 - 前記シールド本体のうち、前記各紐通しスリットの形成部には、正面からの該紐通しスリットへの飛沫の侵入を防止する縦長なスリットカバーが配されたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キット。
- 前記シールド本体の鼻および口との対峙部分には、通気孔が形成されたことを特徴とする請求項2〜請求項4のうち、何れか1項に記載のマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キット。
- 前記シールド本体の鼻および口との対峙部分には、スリット状の前記通気孔を配することで、鼻の形状に合わせて変形可能な鼻口カバー部が設けられたことを特徴とする請求項5に記載のマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キット。
- 前記鼻口カバー部は、複数の前記スリット状の通気孔を同心円上に離間配置したものである請求項6に記載のマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キット。
- 前記紐掛け具本体の長さ方向の両端部を除く部分には、該紐掛け具本体の変形性を高める環状枠部が設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項7のうち、何れか1項に記載のマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キット。
- 前記耳掛け紐掛止溝は、前記紐掛け具本体の長さ方向の両端部に、それぞれ1つずつ又は所定ピッチで複数ずつ形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項8のうち、何れか1項に記載のマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キット。
- 前記プラスチックシートには、広告を含む表示物が印刷されたことを特徴とする請求項1〜請求項9のうち、何れか1項に記載のマスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具キット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020002344U JP3228490U (ja) | 2020-06-17 | 2020-06-17 | マスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具を備えたキット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020002344U JP3228490U (ja) | 2020-06-17 | 2020-06-17 | マスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具を備えたキット |
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Family Applications (1)
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JP2020002344U Active JP3228490U (ja) | 2020-06-17 | 2020-06-17 | マスク併用型フェイスシールドおよびマスク紐用掛止具を備えたキット |
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JP (1) | JP3228490U (ja) |
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2020
- 2020-06-17 JP JP2020002344U patent/JP3228490U/ja active Active
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