JP3234675U - 飲食用マスク - Google Patents

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一憲 長嶋
香苗 五十嵐
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株式会社エムズ
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Abstract

【課題】操作性が良く、顔の表情が良く見え、簡易な構造で飲食し易い飲食用マスクを提供する。
【解決手段】飲食用マスク1は、頭部に装着される装着部3と、装着部3に設けられ、装着時に額の前方に張り出し、両側部5aと前端部5bを具備したバイザー部5と、バイザー部5の両側部5aのそれぞれに下方に垂下するように止着され、口部及び鼻部の前方で、それぞれ下方に垂下する部分が一体化するように連結されると共に、目の前方に開口領域10cを有するシールド部10と、を有し、前記シールド部が止着される前記バイザー部は、前記装着部から前方への張り出し長さLが8cm以上であり、その横幅W1が15cm〜25cmであることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本考案は、マスクに関し、詳細には、装着したままで飲食することが可能な飲食用マスクに関する。
最近のコロナ禍において、マスクの需要が高まっており、マスクには、ループを耳に掛けて鼻から口部の周辺を不織布等の覆い部(シールドとも称する)で覆う通常タイプ、特許文献1に開示されているようなフェイスシールドタイプ、更には、口部の前側のみを覆うマウスシールドタイプ等が知られている。また、感染を効果的に予防する方法として、各自治体では、マスクを着けたままで飲食する、いわゆるマスク飲食を推奨している。マスク飲食は、口に飲食物を運ぶ際に、片方の耳からループを外して口に飲食物を運び、飲食した後、再びループを耳に掛けて鼻から口の周辺部分を覆い部で覆うといった操作が行なわれる。
上記したようなマスク飲食は、飲食物を口に運ぶ都度、ループを耳から外し、口に運んだ後は、再びループを耳に掛ける必要があるため、操作が煩わしいという問題がある。また、フェイスシールドタイプやマウスシールドタイプは飲食操作がし難く、マウスシールドタイプでは、飛散防止効果が十分ないという問題がある。そこで、特許文献2には、鼻部の前方に、鼻や耳に掛けて保持されるフレームを配設し、このフレームに左右開きとなるシールドを開閉可能にした飲食用のマスクが開示されている。
実用新案登録第3230250号 実用新案登録第3232306号
上記したように、一般的な耳に掛けるタイプのマスクでは、いずれかの部位を顔表面に接触させた状態でシールド部分を保持しているため、飲食物を口に運ぶ都度、片方のループを外す必要があり、飲食がし難く、かつ、眼鏡と併用すると操作性や取扱性が悪いという問題がある。また、上記した特許文献2に開示されている飲食用マスクは、飲食する際にシールドを開閉させるため、操作性が悪く、構造も複雑でコストが高くなってしまう。特に、飲食店では、来店者に配布することが考えられるが、このような使用形態では、特許文献2に開示された飲食用マスクは、使い勝手が良くない。
本考案は、上記した問題に基づいてなされたものであり、操作性が良く、顔の表情が良く見え、簡易な構造で飲食し易い飲食用マスクを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本考案に係る飲食用マスクは、頭部に装着される装着部と、前記装着部に設けられ、装着時に額の前方に張り出し、両側部と前端部を具備したバイザー部と、前記バイザー部の両側部のそれぞれに下方に垂下するように止着され、口部及び鼻部の前方で、前記それぞれ下方に垂下する部分が一体化するように連結されると共に、目の前方に開口領域を有するシールド部と、を有し、前記シールド部が止着される前記バイザー部は、前記装着部から前方への張り出し長さLが8cm以上であり、その横幅W1が15cm〜25cmであることを特徴とする。
上記した飲食用マスクは、装着部を頭部に装着すると、前方に張り出したバイザー部の両側部に止着されたシールド部が口部の前方を覆うようになる。バイザー部が前方に8cm以上張り出しており、かつ、その横幅が15cm〜25cm確保されていることで、シールド部と顔の表面と間には、隙間が形成され、この隙間を介して飲食物を口に運ぶことができる。すなわち、シールド部分を開閉することなく、飲食することができ操作性が低下するようなこともない。また、口の前方を覆うシールド部は、バイザー部の前端部から下方となる目の前方に開口領域を有することから、飲食する際に顔の表情が隠れることはない。そして、上記したタイプの飲食用マスクは、バイザー部を有する装着部と、バイザー部の両側部に垂下するように止着されるシールド部のみで構成されるので、構造が簡易であり、コストが高騰するようなこともない。
本考案によれば、操作性が良く、顔の表情が良く見え、簡易な構造で飲食し易い飲食用マスクが得られる。
本考案に係る飲食用マスクの一実施形態を示す斜視図。 図1に示す飲食用マスクの分解図であり、(a)はシールド部の平面図、(b)は装着部及びバイザー部を示す平面図。
以下、本考案に係る飲食用マスクについて添付図面を参照しながら説明する。
図1及び図2は、本考案に係る飲食用マスクの一実施形態を示す図であり、図1は、装着した状態を示す斜視図、図2(a)はシールド部の平面図、図2(b)は装着部及びバイザー部を示す平面図である。
本実施形態に係る飲食用マスク1は、頭部Pに装着される装着部3と、装着部3に設けられ、装着時に額の前方に張り出すバイザー部5と、を有している。前記装着部3は、頭部に対して被るように装着されるものであれば良く、本実施形態では、頭部Pに巻回され(耳の上で巻回される)、長さ調節可能なベルトとして構成されている。
前記装着部3をベルトで構成する場合、その幅Wについては、3cm〜15cm程度であれば良い(ベルトを紙製で構成する場合、装着した際に切れないように幅広にするのが好ましい)。また、長さ調整の手法に関しては、図2(b)に示すように、例えば、一方の端部表面に、断続的に長手方向に沿って面ファスナ部材4aを取着し、他端側に面ファスナ部材4aに止着される止着部材4bを設けておくことで、装着者の頭部の大きさ(額回りの長さ)に応じて最適な長さにして装着することが可能である。
前記前方に張り出すバイザー部5は、装着部3の略中央領域に設けられており、両側部5aと前端部5bとを具備した略矩形形状に形成されている。このバイザー部5は、以下のシールド部10を止着した際、その前方への突出によって、装着者の顔の表面との間で所定の隙間(飲食物を口に運べる隙間)を確保するように機能する。このバイザー部5の形状については、止着したシールド部10が顔の表面との間で所定の隙間を確保できるものであれば、半円形状にする等、適宜変形することが可能である。すなわち、止着されるシールド部10が一定量、前方に突出した状態で顔の前面を覆う長さが確保できれば(両側部5aによって確保)、その形状は適宜変形することが可能である。また、前端部5bについても、その下側に開口領域が形成できれば、その縁の形状についても適宜、変形することが可能である。
具体的に、前方への張り出し長さLは、8cm以上確保されていることが好ましい。ただし、あまり長くし過ぎると、隙間が広く空き過ぎてしまい、飛散防止効果が低下すると共に、取扱い性も低下するので、12cm以下にすることが好ましい。また、バイザー部5の横幅W1は、装着した際、バイザー部の下方で、装着者の目の周りが十分に露出して表情が分かりやすいように、15cm〜25cm程度確保されていれば良い。
前記バイザー部5の両側部5aのそれぞれには、下方に垂下するようにシールド部10が止着されている。このシールド部10は、下方に垂下する垂下部10aと、装着した際、顔の口部及び鼻部の前方で、それぞれ下方に垂下した部分(垂下部10a)を一体化するように連結する覆い部10bを備えている。また、シールド部10は、装着した際に、目の前方が開口するように開口部(開口領域)10cが形成された形状となっている。
シールド部10は、顔の大きさが異なる全ての装着者に適合すると共に、正面視した際、顎のラインまで垂下しているのが好ましい。このため、覆い部10bの高さHは、10cm〜20cm確保されていれば良く、その全体幅W2は、30cm〜50cm確保されていれば良い。この場合、シールド部10は、垂下部10aをバイザー部5の両側部5aに止着すると、覆い部10bが湾曲状になることから、正面視した際の全体幅W2´は、15cm〜25cm程度となる。
前記シールド部10の開口部10cの高さH1は、装着した際、装着者の目の周りが十分に露出して表情が分かりやすいように、2cm〜6cm程度確保されていれば良い。すなわち、前記バイザー部5の前端5bは、装着時には、図1に示すように、多少、中央部分が上方に湾曲して撓むことから、開口部10cを形成するための高さH1は、2cm〜6cm程度確保されていれば、装着時において、装着者の目の周辺の前方が、15cm〜25cm程度の横幅で、10cm程度以上の高さが確保された開口領域が生じ、これにより、飛散防止効果が得られつつ、顔の表情を把握することが可能となる。
前記バイザー部5の両側部5aと、シールド部10の垂下部10aとの止着方法は、特に限定されることはないが、図に示す構成では、両側部5aを屈曲し、この部分に接着することで止着するようにしている。或いは、クリップなどで行なうことも可能であり、それ以外にも、いずれか一方に係止部(引掛け部)を形成し、他方にハトメ、孔などを形成して掛け止めして連結(止着)したり、更には、両部材に切れ込み等を形成して、止着するようにしても良い。このように、分解した状態で顧客に手渡しし、その場で組み立てて使用することも可能である。
前記装着部3及びバイザー部5は、紙材、又は、プラスチック材で構成することが可能であり、飲食店など、使い捨てで配布するような使用形態では、コストを考慮して紙材で形成することが好ましい。また、前記シールド部10は、透明材料(PETなどの樹脂材)や紙材で構成することが可能である。特に、透明材料にすることで、装着した際の顔の表情を分かり易くすることができる。
上記した飲食用マスク1によれば、装着部3を頭部Pに装着すると、前方に張り出したバイザー部5の両側部に止着されたシールド部10の覆い部10bが口部の前方を覆うようになる。バイザー部5が前方に張り出していることで、シールド部10と顔の表面と間には隙間が形成され、この隙間を介して飲食物を口に運ぶことができる。すなわち、従来技術のようにシールド部分を開閉したり、ループを耳から外すような操作をすることなく、そのまま飲食することができ、操作性が低下するようなこともない。また、口の前方を覆うシールド部10は、バイザー部5の前端部5bから下方となる目の前方に開口部10cを有することから、飲食する際に顔の表情が隠れることはなく、声も聞き取り易くなる。そして、上記したタイプの飲食用マスク1は、バイザー部5を有する装着部3と、バイザー部5の両側部に垂下するように止着されるシールド部10のみで構成されるので、構造が簡易であり、コストが高騰することはなく、飲食店など、使い捨て用として配布することが可能である。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案は上記した実施形態に限定されることはなく、種々変更することが可能である。
例えば、装着部3はベルト状に構成したが、キャップ形態にしても良い。また、バイザー部5の大きさ、開口部10cの大きさ等、適宜変形することが可能である。
1 飲食用マスク
3 装着部
5 バイザー部
5a 両側部
5b 前端部
10 シールド部
10a 垂下部
10b 覆い部
10c 開口部(開口領域)

Claims (4)

  1. 頭部に装着される装着部と、
    前記装着部に設けられ、装着時に額の前方に張り出し、両側部と前端部を具備したバイザー部と、
    前記バイザー部の両側部のそれぞれに下方に垂下するように止着され、口部及び鼻部の前方で、前記それぞれ下方に垂下する部分が一体化するように連結されると共に、目の前方に開口領域を有するシールド部と、
    を有し、
    前記シールド部が止着される前記バイザー部は、前記装着部から前方への張り出し長さLが8cm以上であり、その横幅W1が15cm〜25cmであることを特徴とする飲食用マスク。
  2. 前記装着部は、頭部に巻回され、長さ調節可能なベルトであることを特徴とする請求項1に記載の飲食用マスク。
  3. 前記シールド部は、透明であることを特徴とする請求項1又は2に記載の飲食用マスク。
  4. 前記装着部及びバイザー部は、紙であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の飲食用マスク。
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