JP3232459B2 - 自動原稿搬送装置 - Google Patents

自動原稿搬送装置

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JP3232459B2
JP3232459B2 JP2000241366A JP2000241366A JP3232459B2 JP 3232459 B2 JP3232459 B2 JP 3232459B2 JP 2000241366 A JP2000241366 A JP 2000241366A JP 2000241366 A JP2000241366 A JP 2000241366A JP 3232459 B2 JP3232459 B2 JP 3232459B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電複写機或いは画像
読取機の如き画像処理機に適用される自動原稿搬送装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】静電複写機或いは画像読取機の如き自動
原稿搬送装置においては、ハウジングの上面にガラス製
でよい透明板が配設されており、複写すべき原稿或いは
読み取るべき原稿は透明板上の所要位置に位置付けられ
ることが必要である。原稿処理操作の自動化のために、
近時においては、複写すべき或いは読み取るべき原稿を
透明板上の所要位置に搬入し、そして更に透明板上から
搬出するための、種々の形態の自動原稿搬送装置が提案
され、実用に供されている。自動原稿搬送装置の典型例
を開示している先行文献としては、例えば特開昭61−
229744号公報及び特開昭63−295334号公
報を挙げることができる。
【0003】自動原稿搬送装置の典型例においては、透
明板の片縁に沿って延びる主枠体旋回軸線を中心として
閉位置と開位置との間を旋回自在に、画像処理機のハウ
ジングに主枠体が装着されている。主枠体は通常下面が
開放された略箱形状であり、閉位置にせしめられると透
明板を覆い、開位置にせしめられると透明板を露呈せし
める。原稿を手動で透明板上に載置する場合には、主枠
体を開閉操作することが必要である。主枠体には原稿載
置手段及び原稿受け手段が配設されている。また、主枠
体内には原稿載置手段から透明板上に至る原稿搬入路、
及び透明板上から原稿受け手段に至る原稿搬出路が規定
されている。そして、原稿搬入路、透明板上及び原稿搬
出路を通して原稿を搬送する原稿搬送手段が配設されて
いる。この原稿搬送手段は、原稿搬入路を通して原稿を
搬送するための原稿搬入手段、透明板上に沿って原稿を
搬送するための搬送ベルト機構、及び原稿搬出路を通し
て原稿を搬送するための原稿搬出手段を含んでいる。主
枠体が閉位置にせしめられると、搬送ベルト機構は透明
板に対向して位置する。
【0004】主枠体の片端部には、上記主枠体旋回軸線
に対して実質上垂直に延びるのが好都合である開閉枠体
旋回軸線を中心として旋回自在に開閉枠体が配設されて
いる。主枠体の片端部には第一の搬入路規定手段が配設
され、開閉枠体には第二の搬入路規定手段が配設され、
第一の搬入路規定手段と第二の搬入路規定手段との協働
によって上記原稿搬入路が規定される。この原稿搬入路
は開閉枠体を閉位置から開位置に旋回せしめることによ
って開放される。原稿搬入路を通して原稿を搬送するた
めの上記原稿搬入手段は、主枠体に装着された搬入ロー
ラと同様に主枠体に装着された押圧部材とを含んでい
る。押圧部材は旋回自在に装着されており、電磁ソレノ
イドでよい押圧部材位置付け手段によって、搬入ローラ
に近接乃至接触する作用位置と搬入ローラから離隔する
被作用位置とに選択的に位置付けられる。原稿搬入手段
は、更に、主枠体に装着された供給ローラと開閉枠体に
装着された分離ローラとを含んでいる。供給ローラは原
稿搬送方向に回転駆動されるが、分離ローラはトルクリ
ミッタを介して原稿搬送方向に対して反対方向に回転駆
動され、二枚以上の原稿が同時に供給されるのを防止す
る。開閉枠体には、分離ローラの上流側にて供給ローラ
に近接して位置し、同時に多数枚の原稿が供給ローラと
分離ローラとの間に搬入されるのを防止する制限部材も
配設されている。原稿搬入路には、更に、原稿搬入路を
通して搬入される原稿の寸法を検出するために複数個の
原稿検出器も配設されている。かかる原稿検出器の各々
は、通常、原稿搬入路に向けて光を投射する発光素子と
この発光素子から投射され原稿によって反射される光を
受光する受光素子とを含む反射型光学的検出器から構成
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】而して、従来の自動原
稿搬送装置には次の通りの解決すべき問題がある。主枠
体が閉位置に位置せしめられている時に透明板に対向し
て位置する搬送ベルト機構における無端ベルトは、透明
板上に位置せしめられた原稿を直接的にカバーし、原稿
及びその周囲に投射される原稿照射光の反射手段として
も機能するものであり、従って繰り返し使用することに
よって汚染された場合には、新しいものに交換する必要
がある。然るに、主枠体を開位置にせしめても、搬送ベ
ルト機構は主枠体に覆われたままであり、無端搬送ベル
トの下方走行部(透明板に対向して位置し、原稿を搬送
する作用走行部)のみしか露呈されない等に起因して、
無端ベルトの交換操作は相当煩雑である。
【0006】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その技術的課題は、搬送ベルト機構における無端
ベルトの交換を充分容易に遂行することができるよう
に、自動原稿搬送装置を改良することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を達成す
るために、本発明においては、主枠体旋回軸線に近接し
てこれと平行に延びる分離旋回軸線を中心として旋回自
在に旋回枠体を主枠体に装着し、この旋回枠体を連結手
段によって解除自在に主枠体に連結し、そしてかかる旋
回枠体に搬送ベルト機構を装着し、連結手段によって旋
回枠体を主枠体に連結した状態で主枠体を閉位置にせし
めると、搬送ベルト機構が透明板に対向して位置し、主
枠体を開位置にせしめ且つ連結手段による主枠体と旋回
枠体との連結を解除すると、搬送ベルト機構が装着され
た旋回枠体を分離旋回軸線を中心として旋回せしめて主
枠体から分離せしめられた分離位置に位置せしめること
ができ、旋回枠体を分離位置に位置せしめると主枠体に
対して旋回枠体が分離位置を越えて更に旋回することが
阻止され、旋回枠体及び旋回枠体に装着された搬送ベル
ト機構は透明板から上方に離隔した状態に維持される
うになす。
【0008】即ち、本発明によれば、上記技術的課題を
達成する自動原稿搬送装置として、上面に透明板が配設
されているハウジングを具備する画像処理機に適用され
る自動原稿搬送装置であって、該透明板の片縁に沿って
延びる主枠体旋回軸線を中心として該透明板を覆う閉位
置と該透明板を露呈せしめる開位置との間を旋回自在に
装着された主枠体と、該主枠体に装着され且つ該主枠体
が該閉位置にせしめられると該透明板に対向して位置す
る搬送ベルト機構とを具備するところの自動原稿搬送装
置において、該主枠体旋回軸線に近接してこれと平行に
延びる分離旋回軸線を中心として旋回自在に該主枠体に
装着された旋回枠体と、該旋回枠体を該主枠体に解除自
在に連結する連結手段とが配設されており、該搬送ベル
ト機構は該旋回枠体に装着されており、該連結手段によ
って該旋回枠体を該主枠体に連結した状態で該主枠体を
該閉位置にせしめると、該搬送ベルト機構が該透明板に
対向して位置し、該主枠体を該開位置にせしめ且つ該連
結手段による該主枠体と該旋回枠体との連結を解除する
と、該搬送ベルト機構が装着された該旋回枠体を該分離
旋回軸線を中心として旋回せしめて該主枠体から分離
しめられた分離位置に位置せしめることができ、該旋回
枠体を該分離位置に位置せしめると該主枠体に対して該
旋回枠体が該分離位置を越えて更に旋回することが阻止
され、該旋回枠体及び該旋回枠体に装着された該搬送ベ
ルト機構は該透明板から上方に離隔した状態に維持され
、ことを特徴とする自動原稿搬送装置が提供される。
【0009】本発明に従って構成された自動原稿搬送装
置においては、主枠体を開位置にせしめ、連結手段によ
る主枠体と旋回枠体との連結を解除し、分離旋回軸線を
中心として旋回枠体を旋回せしめると、旋回枠体及びこ
れに装着された搬送ベルト機構が主枠体から分離されて
搬送ベルト機構が露呈されると共に、透明板から上方に
離隔した状態に維持され、かくして搬送ベルト機構の無
端ベルトの交換作業を充分容易に遂行することができ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明に従って構成された自動原稿搬
送装置の好適実施例を図示している添付図面を参照し
て、更に詳細に説明する。
【0011】図1及び図2を参照して説明すると、図示
の実施例においては、全体を番号2で示す自動原稿搬送
装置は静電複写機4に適用されている。静電複写機4は
略直方体形状のハウジング6を有し、このハウジング6
の上面にはガラス製でよい透明板8(図2)が配設され
ている。複写すべき原稿はこの透明板8上の所要位置に
位置付けられることが必要である。静電複写機4自体は
周知の形態のものでよく、それ故に静電複写機4自体の
構成についての説明は省略する。
【0012】本発明に従って構成された自動原稿搬送装
置2は主枠体10を具備している。この主枠体10は、
透明板8の後縁に沿って延びる主枠体旋回軸線を中心と
して、図1に実線で示す閉位置と図1に2点鎖線で示す
開位置との間を旋回自在に、静電複写機4のハウジング
6上に装着されている(主枠体10の装着様式について
は後に更に言及する)。主枠体10は略箱形状である枠
部材12を含んでおり、適宜の合成樹脂から成形するこ
とができる枠部材12の下面は、図2から理解される通
り開放されている。主枠体10の片端部(図2において
左端部)は上方に膨出せしめられており(かかる片端部
内には後述する通り原稿搬入路が形成されている)、同
様に主枠体10の他端部(図2において右端部)も上方
に膨出せしめられている(かかる他端部内には後述する
通り原稿排出路が形成されている)。図1に明確に図示
されている通り、主枠体10の上記片端部において枠部
材12には幅方向(図2において紙面に垂直な方向)に
離隔して配設された直立前壁部14と直立後壁部16と
が形成されている。そして、かかる前壁部14と後壁部
16との間には、図2において右方に延出する原稿載置
手段18が配設されている。この原稿載置手段18は載
置部材20と補助載置部材22とを含んでいる。載置部
材20は略矩形状であり、前壁部14と後壁部16との
間に装着された先端部から図2において右方に延びてい
る。載置部材20の上面には相互に接近及び離隔する方
向に移動自在である一対の幅規制部材24が配設されて
いる。載置部材20の前端縁及び後端縁には断面L字形
状の案内レール部26が一体に形成されており、略矩形
状の補助載置部材22はかかる案内レール26間に挿入
することによって図2において左右方向に移動自在に載
置部材20に組み合わされている。載置部材20及び補
助載置部材22の幅方向中央部には図2において左右方
向に延びる溝28が形成されている。原稿載置手段18
の下方に位置する、枠部材12の中央主部上面は実質上
平坦であり、主枠体10の上記膨出他端部から排出され
る原稿を受け入れる原稿受け手段30を構成する。枠部
材12の平坦な中央主部上面上には幅方向に延びる突条
32が形成されている。この突条32は原稿受け手段3
0に排出される原稿の先端縁が当接せしめられ得る原稿
ストッパを構成する。枠部材12の中央主部前縁には前
方に突出した把持片34が形成されている。図1に実線
で示す閉位置と図1に2点鎖線で示す開位置との間で主
枠体10を開閉旋回動せしめる際には、把持片34を片
手で把持することができる。
【0013】図1及び図2と共に図3及び図4を参照し
て説明すると、主枠体10の上記片端部において、枠部
材12の直立前壁部14と直立後壁部16との間には、
開閉枠体36が配設されている。開閉枠体36は図1及
び図2と共に図3に示す閉位置と図4に示す開位置との
間を、図3及び図4において紙面に垂直に延びる開閉枠
体旋回軸線を中心として旋回自在に装着されている(開
閉枠体36の装着については後に更に詳述する)。
【0014】図5及び図6を参照することによって理解
される通り、枠部材12の直立前壁部14は、直立前側
板38とこの直立前側板38の前面を覆う前カバー40
とを有し、同様に枠部材12の直立後壁部16は、直立
後側板42とこの直立後側板42の後面を覆う後カバー
44とを有する。図3及び図4を参照して説明を続ける
と、直立前側板38と直立後側板42との間には案内板
46及び48が装着されている。枠部材12には案内板
48の下部の外側(左側)に位置する端壁部材50が装
着されており、この端壁部材50の内側には案内板52
が装着されている。案内板52の主部は上記案内板48
の下半部に対向して上下方向に延びている。案内板4
6、48及び52は、開閉枠体36における後述する第
二の搬入路規定手段と協働する第一の搬入路規定手段を
構成する。直立前側板38と直立後側板42との間に
は、案内板46に関連せしめて、搬入ローラ54及び供
給ローラ56が回転自在に装着されている。搬入ローラ
54及び供給ローラ56の上端部は、案内板46の形成
されている開口を通って上方に突出している。直立前側
板38と直立後側板42との間には実質上水平に延びる
回転軸58も装着されており、この回転軸58には一対
のストッパ部材60が固定されている。ストッパ部材6
0は幅方向において上記搬入ローラ54の両側に配置さ
れている。回転軸58には電磁ソレノイドでよい位置付
け手段(図示していない)が連結されており、かかる位
置付け手段の作用によってストッパ部材60は図3及び
図4に実線で示す作用位置と図3及び図4に2点鎖線で
示す非作用位置とに選択的に位置付けられる。ストッパ
部材60が作用位置に位置付けられると、搬入ローラ5
4と供給ローラ56との間にてストッパ部材60の先端
部が案内板46に形成されている開口を通って上方に突
出する。ストッパ部材60が非作用位置に位置付けられ
ると、ストッパ部材60の先端部は案内板46の下方に
引っ込められる。また、案内板48に関連せしめて直立
前側板38と直立後側板42との間には、搬送ローラ6
2が回転自在に装着されていると共に原稿検出器64が
配設されている。搬送ローラ62は案内板48に形成さ
れている開口を通って図3及び図4において左方に突出
している。原稿検出器64は発光素子と受光素子とを含
む反射型光学的検出器から構成されており、案内板48
の幅方向中央部に形成されている開口を介して、案内板
48に沿って搬送される原稿を検出する。更に、案内板
52に関連せしめて、押圧ローラ66並びに複数個の原
稿検出器70、72、74、76及び78(図1にはそ
のうちの1個のみを図示している)が配設されている。
発光素子と受光素子とを具備する反射型光学的検出器か
ら構成されている原稿検出器70、72、74、76、
及び78については、後に図10を参照して更に言及す
る。押圧ローラ66はばね鋼から形成された装着部材8
0を介して装着されており、装着部材80の弾性偏倚作
用によって、案内板52に形成されている開口を通して
上記搬送ローラ62に押圧せしめられている。案内板4
6に関連して配設されている搬入ローラ54及び供給ロ
ーラ56は、無端ベルト82を含む伝動手段を介して電
動モータでよい回転駆動源84に駆動連結されており、
図3及び図4において反時計方向に回転駆動せしめられ
る(回転駆動源84及び無端ベルト82については図5
及び図6を参照されたい)。
【0015】図3及び図4と共に図5及び図6を参照し
て説明すると、上記直立前壁38と直立後壁42との片
端(図3及び図4において右端)上部間には、実質上水
平に延びる支持軸86が回転自在に装着されている。そ
して、この支持軸86の幅方向中間部には、断面形状が
略L字状である押圧部材88が固定されている。支持軸
86の後端部には、電磁ソレノイドから構成されている
押圧部材位置付け手段90が連結されている(支持軸8
6と押圧部材位置付け手段90との連結様式については
後に更に上述する)。押圧部材位置付け手段90を構成
する電磁ソレノイドが除勢されている時には、押圧部材
88は図3に実線で示す非作用位置に位置せしめられて
おり、搬入ローラ54から上方に離隔せしめられてい
る。電磁ソレノイドが付勢されると、押圧部材88は支
持軸86を中心として旋回せしめられて図3に2点鎖線
で示す作用位置に位置せしめられ、その自由端部が搬入
ローラ54に近接乃至接触せしめられる。
【0016】図3乃至図6を参照して説明を続けると、
枠部材12の直立前壁部14と直立後壁部16との間に
配設されている開閉枠体36は、主部材92とカバー部
材94とを含んでいる。図6に明確に図示する通り、主
部材92は幅方向に延在する案内板96とかかる案内板
96の両側に固定された前壁板98及び後壁板100と
を含んでいる。そして、前直立壁98及び後直立壁10
0が上記支持軸86に旋回自在に装着されている。かく
して、主部材92は図3に示す閉位置と図4に示す開位
置との間を、支持軸86の中心軸線を旋回中心軸線とし
て旋回せしめられ得る。案内板96の一端即ち搬送方向
上流端部の、幅方向中央部には切欠102が形成されて
おり、支持軸86に固定された上記押圧部材88はこの
切欠102を通って下方に延出せしめられている。図3
乃至図4に示す如く、案内板96にはマイクロスイッチ
から構成されている原稿検出器103が装着されてお
り、この原稿検出器103の検出アームも上記切欠10
2を通って下方に突出せしめられている(図6及び図7
においては原稿検出器103の図示を省略している)。
カバー部材94は上面壁104及びこの上面壁104の
両端縁から延びる両端壁106及び107を有する。カ
バー部材94の上面壁104には幅方向両側部から下方
に延びる装着用垂下柱(図示していない)が形成されて
おり、主部材92の案内板92を通してその下側から止
めねじ(図示していない)を上記垂下柱に螺合せしめる
ことによって、主部材92にカバー部材94がー着脱自
在に装着されている。
【0017】開閉枠体36における主部材92の案内板
96は、主枠体10における上記第一の搬入路規定手段
(案内板46、48及び52)と協働する第二の搬入路
規定手段を構成する。即ち、開閉枠体36が図3に示す
閉位置に位置付けられると、主部材92の案内板96は
枠部材10における上記案内板46に対向して位置し、
両者間に原稿搬入路108の上流部を規定する。原稿搬
入路108の下流部は、主枠体10における上記案内板
48と案内板52との間に規定される。図6及び図7を
参照して説明を続けると、開閉枠体36における主部材
92の案内板96の、上記供給ローラ56に対向する部
位には開口110が形成されている。そして、かかる開
口110の下流側において、案内板96上には装着ブラ
ケット112が固定されている。この装着ブラケット1
12は幅方向に間隔をおいて上方に延びる一対の装着片
114を有し、かかる装着片114間に実質上水平に延
びる短軸116が回転自在に装着されている。この短軸
116には支持ブラケット118が装着されている。支
持ブラケット118は平坦な上面壁120とこの上面壁
120の幅方向両側から垂下する両側壁122を有し、
両側壁122の片端部が上記短軸116に装着されてい
る。かくして、支持ブラケット118は、短軸116の
中心軸線を旋回中心軸線として、図6に示す作用位置と
図7に示す開放位置との間を旋回自在である。支持ブラ
ケット118が図7に示す開放位置にせしめられると、
支持ブラケット118の両側壁122の端縁が案内板9
6の上面に当接し、支持ブラケット118が前方から見
て反時計方向に開放位置を越えて旋回することが阻止さ
れる。両側壁122の他端部には実質上水平に延びる分
離ローラ支持軸124が回転自在に装着されている。そ
して、この支持軸124には、伝動トルクを所定値に制
限するトルクリミッタ126を介して分離ローラ128
が装着されている。分離ローラ128は適宜の合成ゴム
から形成されているのが好都合である。案内板96の上
流端部には、上記切欠102に隣接してその下流側にお
いて上方に突出する突出片130が形成されている。そ
して、この突出片130にはねじ軸132が挿通せしめ
られている。このねじ軸132の基端部(突出片130
よりも上流側に位置する部分)にはナット134が螺着
されており、かかるナット134によってねじ軸132
の下流側への移動が制限されている。ねじ軸132の先
端部には弾性偏倚手段を構成する引張コイルばね部材1
36の一端が分離自在に接続され、ばね部材136の他
端は支持ブラケット118に分離自在に接続される。支
持ブラケット118を図3、図5及び図6に示す作用位
置にせしめて、ねじ軸132と支持ブラケット118と
の間にばね部材136を張設すると、ばね部材136は
支持ブラケット118を図3において時計方向に弾性的
に偏倚し、かくして分離ローラ128が上記供給ローラ
56に弾性的に押圧される。
【0018】図6及び図7を参照して説明を続けると、
案内板96に形成されている上記開口110の後方にお
いて案内板96上には装着ブラケット138が固定され
ており、この装着ブラケット138と主部材92の上記
後壁板110との間には被駆動軸140が回転自在に装
着されている。支持ブラケット118が図6に示す作用
位置に位置せしめられると、支持軸124は継手手段1
42を介して被駆動軸140に分離自在に接続される。
図示の継手手段142はそれ自体は周知のピン継手から
構成されており、被駆動軸140の出力端部に固定され
た接続ピン144、支持軸124の入力端部に固定され
た接続ピン146、被駆動軸140の出力端部に軸線方
向に移動自在に装着された接続スリーブ148、及び接
続スリーブ148と上記装着ブラケット138との間に
介在せしめられた圧縮コイルばね部材150を含んでい
る。ばね部材150は接続スリーブ148を内側方向に
弾性的に強制する。接続スリーブ148にはその内側端
から軸線方向に延びる一対のスリット152が形成され
ており、かかるスリット152の閉端が接続ピン144
に当接せしめられることによって接続スリーブ148の
内側への移動が制限される。支持軸124の入力端部は
接続スリーブ148内に挿入され(この際には接続スリ
ーブ148がばね部材150の弾性偏倚作用に抗して外
側に幾分移動せしめられる)、支持軸124の入力端に
固定された接続ピン146も接続スリーブ148のスリ
ット152に受入れられ、かくして接続ピン144、接
続スリーブ148及び接続ピン146を介して被駆動軸
140が支持軸124に接続される。被駆動軸140は
伝動歯車(図示していない)を介して、上記供給ローラ
56が固定されている支持軸(図示していない)に連結
されており(従って上記回転駆動源84に連結されてお
り)、図3において反時計方向に回転駆動される。そし
て、被駆動軸140のかかる回転がトルクリミッタ12
6を介して分離ローラ128に伝達され、分離ローラ1
28が図3において反時計方向に回転される。
【0019】図6及び図7を参照して説明すると、開閉
枠体36における主部材92の案内板96には、上記開
口110の上流側縁から上方に突出する突出片154も
形成されている。そして、この突出片154には制限部
材156が装着されている。制限部材156はステンレ
ス鋼の如き剛性金属板158と合成ゴム板160とから
構成されている。金属板158は略鉛直に延びる装着部
162とこの装着部162の下端から下流に向かって下
方に傾斜して延びる支持部164とを有する。合成ゴム
板160は金属板158の支持部164の片面即ち下面
に貼着されている。上記突出片154には幅方向に間隔
をおいて2個のねじ孔166が形成されている。金属板
158の装着部162には、上記ねじ孔166に対応せ
しめて2個の孔168が形成されている。かかる孔16
8は上下方向に幾分細長く延びている。孔168を通し
てねじ孔166に止めねじ170を螺着することによっ
て、制限部材156が位置調整自在に突出片154に固
定される。制限部材156は案内板96に形成されてい
る開口110を通って下方に延び、図3に示す如く、そ
の先端縁は上記供給ローラ56に近接して位置せしめら
れる。後に更に言及する如く、搬送すべき原稿は制限部
材156と供給ローラ56との間に搬入されるが、かか
る原稿は金属板158には接触することなく、合成ゴム
板160にのみ接触せしめられるようになすことが望ま
れる。原稿が金属板158の先端縁或いは角部等に接触
すると、金属の切断の際に生成されるバリ或いは鋭い角
部等の存在に起因して原稿が損傷せしめられる虞が少な
くない。また、多数枚(例えば3枚以上)の原稿が同時
に供給ローラ56と分離ローラ128との間に搬入され
るのを防止するために制限部材156が配設されるが、
制限部材156がかかる所期の機能を充分確実に遂行す
るためには、制限部材156の先端縁が供給ローラ56
に対して充分精密に所要位置に位置付けられることに加
えて、原稿が制限部材156に衝突しても制限部材15
6の先端縁が容易に移動せしめられることなく所要位置
に充分安定して維持されることが望まれる。かかる要件
を充足するためには、制限部材156を金属板158と
合成ゴム板160との積層構造から構成することに加え
て、金属板158の支持部164の下面に配設した合成
ゴム板160の先端縁を金属板158の先端縁と実質上
整合或いはこれより幾分かだけ後方に位置せしめること
が重要である。図3を参照することによって明確に理解
される通り、制限部材156と供給ローラ56との間に
搬入される原稿は合成ゴム板160にのみ接触し、金属
板158に原稿が接触することは充分確実に回避され
る。加えて、原稿が合成ゴム板160に比較的強く衝突
しても、合成ゴム板160は剛性金属板158によって
支持されている故に、合成ゴム板160の先端縁は変位
せしめられることなく所要位置に充分確実に維持され
る。合成ゴム板160はJIS−A硬度が60乃至80
程度の適宜の合成ゴム材料、例えば東洋ゴム工業株式会
社から商品名「S−7116」として販売されている合
成ゴム材料、から形成することができる。合成ゴム板1
60の厚さは1mm乃至3mm程度でよい。
【0020】上述した分離ローラ128及び制限部材1
56に関しては次の事実が注目されるべきである。即
ち、当業者には周知の如く、長時間に渡って繰り返し使
用すると、合成ゴムから形成された分離ローラ128が
摩損され、従ってこれを新しいものに交換することが必
要になる。同様に、制限部材156の合成ゴム板160
も長時間に渡って繰り返し使用すると摩損され、従って
新しいものに交換することが必要になる。本発明に従っ
て構成された自動原稿搬送装置の図示の実施例において
は、従来の自動原稿搬送装置と比べて著しく容易に分離
ローラ128及び制限部材156の交換操作を遂行する
ことができる。最初に、開閉枠体36のカバー部材94
を主部材92から離脱せしめる(この際には、開閉枠体
36を図4に示す開位置にせしめ、カバー部材94の上
記垂下柱に主部材92の案内板96を通して螺合せしめ
られている上記止めねじを離脱せしめてカバー部材94
を離脱せしめ、そしてカバー部材94が離脱された開閉
枠体36を図3に示す閉位置に戻す)。かくすると、図
3と共に図5及び図6を参照することによって容易に理
解される如く、分離ローラ128が装着されている支持
ブラケット118が露呈されると共に、支持軸124と
被駆動軸140との接続部、即ち継手手段142、及び
支持ブラケット118とばね部材136との接続部(そ
してまたばね部材136とねじ軸132との接続部)が
露呈される。次いで、支持ブラケット118とばね部材
136との接続(或いはこれに代えてばね部材136と
ねじ軸132との接続)を解除する。そしてまた継手手
段142を操作して分離ローラ128が装着されている
支持軸124を被駆動軸140から分離する。しかる後
に支持ブラケット118を図7に示す開放位置に旋回せ
しめる。かくすると、分離ローラ128及びこれが装着
されている支持軸124等が露呈され、従って充分容易
に分離ローラ128の交換操作を遂行することができ
る。また、突出片154に対する制限部材156の装着
部も露呈され、従って充分容易に制限部材156の交換
操作を遂行することができる。かかる交換操作の際に
は、案内板96に形成されている開口110を通して制
限部材156の先端縁及びこれが近接する供給ローラ5
6を目視することができ、従って制限部材156を所要
位置に充分精密に且つ容易に位置付けることができる。
【0021】次に、上述した押圧部材88と押圧部材位
置付け手段90との連結様式について、図6と共に図8
及び図9を参照して説明する。押圧部材88が固定され
ている上記支持軸86の後端部は直立後側板42を越え
て後方に突出せしめられている。支持軸86のかかる後
端部には連結具172が固定されている。連結具172
は下方に延びる垂下部174を有し、この垂下部174
には後方に延出するピンから構成された被当接片176
が固定されている。直立後側板42の後方にも直立支持
壁178が配設されており、この支持壁178の後面に
押圧部材位置付け手段90を構成する電磁ソレノイドが
装着されている。押圧部材位置付け手段90を構成する
電磁ソレノイドの出力端部には、支持壁178に形成さ
れている細長いスリット180を通って内側に突出する
ピン182が固定されている。支持壁178にはスリッ
ト180の上方を実質上水平に内側に延びる短軸184
が固定されており、この短軸184には作動部材186
が旋回自在に装着されている。この作動部材186は一
対の装着部188及び190(かかる装着部188及び
190に形成されている開口を通って短軸184が延在
している)を有し、一方の装着部188は下方に突出せ
しめられていて、その突出端部に上記ピン182が回転
自在に連結されている。作動部材186には、更に、一
対の装着部188及び190間から上方に突出する一対
の当接片、即ち第一の当接片192及び第二の当接片1
94の形成されている。図9から明確に理解される通
り、第一の当接片192と第二の当接片194とは相互
に略30度程度である角度をなして延出している。支持
壁178には内側に突出せしめられた突出片196も形
成されており、この突出片196と作動部材186の装
着部190との間には引張コイルばね部材198が張設
されている。電磁ソレノイドが除勢されている時には、
ばね部材198の弾性偏倚作用によって作動部材186
は図9に実線で示す角度位置に位置せしめられ、かかる
状態においては作動部材186の第二の当接片194が
被当接片176に作用し、かくして押圧部材88は搬入
ローラ54から上方に離隔された被作用位置(図3に実
線で示す位置)に位置せしめられる。電磁ソレノイドが
付勢されてその出力端部が引っ込められると、ばね部材
198の弾性偏倚作用に抗して作動部材186が図9に
2点鎖線で示す角度位置に位置付けられ、かかる状態に
おいては作動部材186の第一の当接片192が被当接
片176に作用し、かくして押圧部材88はその自由端
部が搬入ローラ54に近接乃至接触する作用位置(図3
に2点鎖線で示す位置)に位置せしめられる。
【0022】図9と共に図3及び図4を参照して説明を
続けると、原稿搬入路108において原稿ジャム(閉
塞)が発生した場合には、開閉枠体36を図3に示す閉
位置から図4に示す開位置に旋回せしめ、かくして原稿
搬入路108を開放する。而して、本発明に従って構成
された図示の原稿自動搬送装置2においては、開閉枠体
36を閉位置から開位置に旋回せしめる際には、カバー
部材94の端壁107の下端が押圧部材88に当接し、
開閉枠体36の旋回に付随せしめて、被作用位置にある
押圧部材88を図3及び図4において時計方向に図4に
示す後退位置まで旋回せしめる。この際に、作動部材1
86の第一の当接片192が被当接片176に干渉して
押圧部材88の旋回が阻害されないことが重要である。
そのために、押圧部材位置付け手段90を構成する電磁
ソレノイドが除勢され、作動部材186が図9に実線で
示す角度位置に位置せしめられ、押圧部材88が図3に
実線で示す被作用位置に位置せしめられている状態にお
いて、被当接片176は作動部材186の第一の当接片
192によって阻止されることなく図9において時計方
向に旋回し得るように構成されている。上述した通りに
して押圧部材88が図4に示す後退位置に旋回せしめら
れると、押圧部材88は搬入ローラ54から充分に離隔
せしめられ、従って押圧部材88に当接せしめて原稿を
損傷せしめる等の虞なくして、ジャムした原稿を充分容
易に原稿搬入路108から除去することができる。
【0023】図10は原稿搬入路108の下流部に配設
されている上述した原稿検出器70、72、74、76
及び78の配列を図示している。かかる図10と共に図
3を参照して説明すると、上記案内板52には幅方向
(図10において上下方向)に整列せしめて5個の円形
開口200、202、204、206及び208が形成
されている。そして、かかる円形開口200、202、
204、206及び208の各々に対応せしめて上記原
稿検出器70、72、74、76及び78が配設されて
いる。原稿検出器70、72、74、76及び78の各
々は発光素子と受光素子とを具備する反射型光学的検出
器から構成されており、図10においては便宜上発光素
子を白抜き角で示し受光素子を黒塗り角で示している。
図10から明確に理解される通り、原稿検出器70、7
2、74、76及び78は幅方向に実質上整列せしめて
配列されている。原稿検出器70、72、74、76及
び78の各々においては、受光素子と発光素子は、原稿
搬送方向ではなくて、幅方向に並列せしめられている。
加えて、相互に近接する原稿検出器においては、受光素
子と発光素子とが相互に逆方向に配列されている。例え
ば、原稿検出器72においては受光素子を幅方向内側に
発光素子を幅方向外側にして並列せしめているが、これ
に隣接する原稿検出器74においては発光素子を幅方向
内側に受光素子を幅方向外側にして並列せしめている。
原稿検出器70、72、74、76及び78の各々にお
いては、夫々、発光素子が開口200、202、20
4、206及び208を通して原稿搬入路108に投光
し、原稿搬入路108を通る原稿によって反射される反
射光を開口200、202、204、206及び208
を通して受光素子が受光することによって原稿を検出す
る。図示の原稿自動搬送装置2においては原稿はその幅
方向中心を原稿搬入路108の幅方向中心に合致せしめ
て搬送される(所謂センター基準搬送)が、図10には
原稿搬送路108を通して搬送され得る、日本及び諸外
国における種々の規格乃至定型寸法の原稿も2点鎖線で
図示されている。原稿搬入路108を通る原稿を、5個
の原稿検出器70、72、74、76及び78のうちの
幾つが原稿を検出するかに応じて、原稿の幅方向寸法が
6通りに判別される。加えて、原稿検出器70が原稿の
先端を検出した時点から原稿の後端が原稿検出器70を
通過する(従って原稿検出器70が原稿を検出しなくな
る)までの時間を計測することによって、原稿の搬送方
向長さが検出される。原稿の幅方向における5通りの判
別と原稿搬送方向長さの検出によって、図10に図示さ
れている20通りの原稿寸法が判別される。
【0024】上述した原稿検出器70、72、74、7
6及び78に関しては、次の事実が注目されるべきであ
る。即ち、原稿搬入路108の幅方向寸法は搬送すべき
原稿の最大幅方向寸法によって規定され、通常は相当大
きく設定される故に、幅方向においては複数個の原稿検
出器70、72、74、76及び78を配設するための
充分な空間が残留する。他方、原稿搬送方向寸法は、装
置全体のコンパクト化等の見地から可能な限り小さくす
ることが望まれる。然るに、本発明に従って構成された
図示の原稿自動搬送装置においては、複数個の原稿検出
器70、72、74、76及び78は幅方向に整列せし
めて配列されていると共に、原稿検出器70、72、7
4、76及び78の各々においては、発光素子と受光素
子とが幅方向に並列されている。従って、原稿検出器7
0、72、74、76及び78を配設するための搬送方
向必要長さは、最小寸法である単一発光素子の搬送方向
寸法(或いは単一受光素子の搬送方向寸法)に低減され
る。一方、隣接する2個の原稿検出器、例えば原稿検出
器72及び74、が幅方向に著しく近接して位置する場
合、両者の受光素子と発光素子との幅方向並列順序が同
一である場合には、原稿による光の幾分化の乱反射等に
起因して、片方の発光素子から投光され原稿によって反
射された反射光が他方の受光素子にも受光され、かくし
て誤検出が生成される虞がある。しかしながら、近接す
る2個の原稿検出器、例えば原稿検出器72及び74に
おいて図10に示す如く発光素子と受光素子との並列順
序を相互に逆にせしめると、片方の原稿検出器の発光素
子と他方の原稿検出器の受光素子とが幅方向に充分に離
隔せしめられ、上述した誤検出の発生を確実に回避する
ことができる。
【0025】図6と共に図11及び図12を参照して説
明すると、枠部材12の直立後側板42には円形開口2
10が形成されている。この開口210は上記支持軸8
8に対して、従って開閉枠体36の旋回軸線に対して、
幾分下方且つ下流側に変位せしめて形成されている。開
口210には合成樹脂或いは合成ゴムから形成されてい
るのが好都合であるリング211が装着されている。開
口210、更に詳しくはそこに装着されているリング2
11には、例えば塩化ビニルチューブでよい柔軟なチュ
ーブ212が挿通せしめられている。このチューブ21
2内には多数の電線が収容されている。電線の各々は、
直立後側板42の内側においては上述した原稿検出器6
4、70、72、74、76、78及び103(図3及
び図10)の如き電気的素子に接続されており、直立後
側板42の外側(後側)においては制御回路及び電源回
路(図示していない)等に接続されている。図6に明確
に示す如く、上記チューブ212は開口210から、開
閉枠体36における主部材92の後壁板100の下方乃
至上流側を通って主部材92の案内板96上を延在せし
められている。一方、案内板96の上面には固着ブラケ
ット214が固定されている。この固着ブラケット21
4は上方に突出せしめられている突出部を有し、かかる
突出部には孔216が形成されている。チューブ212
は結束具218によって固着ブラケット214の孔21
6に固着されている。結束具218はチューブ212内
を延在している多数の電線とチューブ212を結束し
て、結束部位においてチューブ212と電線との相対的
移動を阻止し、そしてまたチューブ212及び電線を固
着ブラケット214に結束して、結束部位においてチュ
ーブ212及び電線が固着ブラケット214に対して相
対的に移動するのを阻止する。結束具218としては、
北川工業株式会社から商品名「SKバインダー」として
販売されている結束具を好都合に使用することができ
る。多数の電線を収容しているチューブ212は直立後
側板42に形成されている開口210から外方(後方)
にも延びており、開口210から所定長さ(例えば4乃
至6cm程度の部位において、結束具220によって結
束されている。かかる結束具220は上記結束具218
と同一のものでよく、チューブ212内を延在している
多数の電線とチューブ212を結束して、結束部位にお
いてチューブ212と電線との相対的移動を阻止する。
結束具220には引張コイルばね部材222の一端が接
続されており、ばね部材222の他端は上記直立支持壁
178に接続されている。ばね部材222はチューブ2
12及びその内を延在している電線を後方に、従って開
口210から遠ざかる方向に弾性的に偏倚する。
【0026】開閉枠体36が図11(及び図3)に示す
閉位置と図12(及び図4)に示す開位置との間を旋回
動せしめられる際には、開閉枠体36の旋回軸線(支持
軸86の中心軸線)と開口210とが変位せしめられて
いる故に、開閉枠体36の旋回動に応じて、開閉枠体3
6に対するチューブ212の固着部位(即ち結束具21
8による結束部位)と開口210との距離が変化する。
開閉枠体36が図11に示す閉位置にある時には上記距
離は比較的短く、開閉枠体36が図12に示す開位置に
ある時には上記距離は比較的長い。開閉枠体36が図1
1に示す閉位置にあり、上記距離が比較的短い場合に
は、チューブ212はばね部材222の弾性的引張作用
によって開口210の外側に弾性的に引き出されてい
る。開閉枠体36が図12に示す開位置に旋回せしめら
れて上記距離が比較的長くなると、これに応じてばね部
材222が弾性的に伸長せしめられ、チューブ212が
開口210の内側に所要長さ引き込まれる。開閉枠体3
6の開閉による上記距離の変動に応じて、チューブ21
2及びその内を延在する電線が上記の通りに適宜開口2
10から引き出され或いは引き込まれる故に、開口21
0近傍にてチューブ212及び電線に過剰の弛みが生成
されることが確実に防止され、従って直立後側板42と
開閉枠体36の後壁板100との間等にチューブ212
及び電線が挟み込まれてしまう等の自体が発生すること
が確実に防止される。また、開閉枠体36の旋回動の際
にチューブ212及び電線に過剰の引張力が生成される
ことも確実に回避され、チューブ212及び電線の破損
等が確実に回避される。
【0027】図示の実施例においては、開口210の内
側における結束具218による結束部位を開閉枠体36
の所定部位に固着し、開口210の外側における結束具
220による結束部位をばね部材222によって開口2
10から遠ざかる方向に弾性的に偏倚せしているが、こ
れとは逆に、開口210の外側における結束具220に
よる結束部位を適宜の固着ブラケットを介して直立後側
板42に固着し、開口210の内側における結束具21
8による結束部位を適宜のばね部材によって内方に、即
ち開口210から遠ざかる方向に弾性的偏倚することも
できる。この場合にも、開閉枠体36の旋回動に伴う、
開口210の外側における直立後側板42に対するチュ
ーブ212及び電線の固着部位と開口210との距離の
変動に応じて、チューブ212及び電線が開口210か
ら適宜引き出され或いは引き込まれ、かくして開口21
0の近傍においてチューブ212及び電線に過剰の弛み
が生成されることが確実に防止され、またチューブ21
2及び電線に過剰の引張力が生成されることが確実に防
止される。
【0028】図1及び図2と共に図13を参照して説明
すると、静電複写機4のハウジング6の上面後縁部には
搬送方向(図2において左右方向、図13において紙面
に垂直な方向)に間隔をおいて一対の装着機構224
(図13にその一方のみを図示している)が配設されて
いる。一方、原稿自動搬送装置2の主枠体10における
上述した枠部材12の後部には、搬送方向に間隔をおい
て一対の基板226(図13にその一方のみを図示して
いる)が配設されており、かかる基板226の各々が支
持軸228を介して装着機構224の各々に旋回自在に
装着されている。かくして、原稿自動搬送装置2の主枠
体10が図1及び図2に示す閉位置と図13に示す開位
置との間を支持軸228の中心軸線を旋回軸線として旋
回自在に装着されている。支持軸226、従って主枠体
10の旋回軸線は、透明板8の後縁に沿って実質上水平
に延びている。装着機構224自体は周知の形態のもの
でよく、従ってその構成につての詳細な説明は省略す
る。
【0029】下面が開放された略箱形状である枠部材1
2内には旋回枠体230が装着されている。この旋回枠
体230は幅方向(上記支持軸228に対して垂直な方
向)に所定間隔をおいて配設されている一対の支持手
段、即ち前支持手段232と後支持手段234とを有す
る。前支持手段232は第一の支持部材236及び第二
の支持部材238から構成されている(図13と共に図
14及び図15も参照されたい)。第一の支持部材23
6は搬送方向に細長く延在せしめられており、その主部
の断面形状は略L字形状である。第二の支持部材238
は第一の支持部材236に続いて搬送方向に延びる帯板
形状である(第一の支持部材236と第二の支持部材2
38との相互関係については後に更に言及する)。後支
持手段234は搬送方向に細長く延びる部材から構成さ
れており、その断面形状は後面が開放されたチャンネル
形状である。前支持手段232と後支持手段234との
間には両者間を延在する複数本の連結部材(図示してい
ない)が連結されている。後支持手段234には搬送方
向に間隔をおいて一対の装着ブラケット240(図13
にその一方のみを図示している)が固定されており、か
かる一対の装着ブラケット240が支持軸242を介し
て枠部材12の上記一対の基板226に旋回自在に装着
されている。かくして、旋回枠体230は図13に2点
鎖線で示す連結位置と図13に実線で示す分離位置との
間を支持軸242の中心軸線を旋回軸線として旋回自在
に装着されている。旋回枠体230を上記分離位置にせ
しめられると、枠部材12の基板226に形成されてい
る当接片(図示していない)に後支持手段234が当接
することによって、開位置に位置せしめられている枠部
材12に対して旋回枠体230が図13において反時計
方向に上記分離位置を越えて旋回することが阻止され
従って旋回枠体230(及びこれに装着された、後述す
る搬送ベルト機構266)は図13に図示する状態、即
ち透明板8から上方に離隔して実質上水平に延在する状
態、に維持される。図14に明確に図示する通り、枠部
材12の前縁部には搬送方向に間隔をおいて一対の連結
部材244(その一方のみを図14に図示している)が
固定されている。旋回枠体230が上記連結位置に位置
せしめられると、旋回枠体230における第一支持手段
232における第一支持部材236に連結部材244が
隣接して位置する。連結部材244を通して第一支持部
材236に複数本の止めねじ246(図14にそのうち
の一本のみを図示している)を螺合せしめることによっ
て、旋回枠体230が枠部材12に対して上記連結位置
に解除自在に連結される。旋回枠体230を枠部材12
に解除自在に連結する連結手段を構成する止めねじ24
6を容易に操作することができるように、止めねじ24
6の各々に対応せしめて枠部材12の前壁には開口24
8が形成されている。
【0030】図13と共に図15を参照して説明する
と、前支持手段232における第一の支持部材236に
一端部(図15において左端部)には、搬送方向(図1
5において左右方向)に間隔をおいて前方に突出する2
本のピン248及び250が固定されている。一方、前
支持手段232における第二の支持部材238には搬送
方向に間隔をおいて2個のスリット252及び254が
形成されている。スリット252は略L字形状に延在し
ており、横方向に延びる案内部256と上下方向に延び
る係止部258とを有する。スリット254は横方向に
細長く延びる略長方形状である。第二の支持部材238
には、更に、前方に突出するフック形状部260と前方
に突出する把持突起262も形成されている。図15に
図示する如く、第一の支持部材236の前側に第二の支
持部材を位置せしめて、第一の支持部材236のピン2
48及び250を夫々第二の支持部材238のスリット
252及び254内に挿入せしめることによって、第一
の支持部材236に第二の支持部材238が組み合わさ
れる。第一の支持部材236のピン250と第二の支持
部材238のフック形状部260との間には引張コイル
ばね部材から構成されている弾性偏倚手段264が張設
されている。この弾性偏倚手段264は第二の支持部材
238を図15において左方に弾性的に偏倚し、これに
よって後述する搬送ベルト機構の無端ベルトを緊張状態
に維持する(この時には第一の支持部材236のピン2
48は第二の支持部材238のスリット252における
案内部256内に位置せしめられている)。一方、第二
の支持部材238の把持突起262を把持して、弾性偏
倚手段264の偏倚作用に抗して第二の支持部材238
を図15において右方に強制的に移動せしめて、図15
に2点鎖線で示す如く第一の支持部材236のピン24
8を第二の支持部材238のスリット252における係
止部258内に位置せしめると、スリット252の係止
部258にピン248が係止されることによって第二の
支持部材238は図15に2点鎖線で示す非緊張位置に
解除自在に一時的に係止される(従って、スリット25
2の係止部258とピン248は第二の支持部材238
を上記非緊張位置に解除自在に係止する係止手段を構成
する)。
【0031】図2及び図13を参照して説明を続ける
と、上記旋回枠体230にはベルト搬送機構266が装
着される。この搬送ベルト機構266は、搬送方向(従
って旋回枠体230の旋回軸線方向)に間隔をおいて配
設された一対のベルトローラ、即ち被駆動ベルトローラ
268及び従動ベルトローラ270と、かかる被駆動ベ
ルトローラ268及び従動ベルトローラ270に巻き掛
けられた無端ベルト272を含んでいる。被駆動ベルト
ローラ268は前支持手段232の第一の支持部材23
6と後支持手段234との間に回転自在に装着されてい
る。従動ベルトローラ270は前支持手段232の第二
の支持部材236と後支持手段234との間に回転自在
に装着されている。従動ベルトローラ270の後端は後
支持手段234に回転自在に装着されると共に、搬送方
向に移動自在に装着され且つ適宜のばね部材(図示して
いない)によって図12及び図15において左方に弾性
的に偏倚されている。従って、従動ベルトローラ270
はその前端と共に後端も図2及び図15において左方に
弾性的に偏倚され、かくして無端ベルト272が所要緊
張状態に維持される。図13に図示する如く、旋回枠体
230の後支持手段234には支持ブラケット274が
固定されており、この支持ブラケット274には電動モ
ータでよい回転駆動源276が装着されている。回転駆
動源276の出力軸は伝動ベルト278を含む伝動列を
介して被駆動ベルトローラ268に駆動連結されてい
る。従って、回転駆動源276によって搬送ベルト機構
は所要方向に回転駆動せしめられる。図2に示す如く、
搬送ベルト機構266は周知の形態でよい複数個の押圧
ローラ280も含んでいる。図2に示す如く、主枠体1
0の枠部材12に旋回枠体230が連結され、且つ主枠
体10が閉位置に位置せしめられると、搬送ベルト機構
264は静電複写機4のハウジング6の上面に配設され
ている透明板8に対向して位置せしめられる。そして、
無端ベルト272の作用走行部即ち下側走行部は押圧ロ
ーラ280の作用によって透明板8上に押圧せしめられ
る。回転駆動源276によって無端ベルト272が回転
駆動されると、透明板8の上面に沿って原稿を搬送する
ことができる。
【0032】而して、搬送ベルト機構266における無
端ベルト272は透明板8上に位置せしめられる原稿を
直接的に覆い、所謂原稿カバーとしても機能する。従っ
て、無端ベルト272の汚染は静電複写機2によって生
成される複写物の品質に直接的に悪影響を及ぼす。それ
故に、必要に応じて無端搬送ベルト272を新しいもの
に交換しなければならない。かかる交換の際には、最初
に、主枠体10を図13に示す開位置にせしめる。次い
で、連結手段を構成する止めねじ246(図14)を操
作して枠部材12から旋回枠体230を分離せしめ、旋
回枠体230を図13に2点鎖線で示す連結位置から図
13に実線で示す分離位置に旋回せしめる。かくする
と、上面部が枠部材12に覆われていた搬送ベルト機構
266が露呈される。しかる後に、旋回枠体230の前
支持手段232における第二の支持部材238を図15
に2点鎖線で示す非緊張位置に一時的に係止せしめて、
無端ベルト272の前部を非緊張状態にせしめる。かく
すると、古い無端ベルト272を被駆動ベルトローラ2
68及び従動ベルトローラ270から充分容易に取り出
し、これに代えて新しい無端ベルト272を被駆動ベル
トローラ268及び従動ベルトローラ270に充分容易
に巻き掛けることができる。次いで、前支持手段232
における第二の支持部材238を非緊張位置における係
止から解除し、無端ベルト272を緊張状態にせしめ
る。しかる後に、旋回枠体230を図13に2点鎖線で
示す連結位置に旋回せしめ、連結手段(止めねじ24
6)によって枠部材12に連結する。
【0033】図2を参照して説明すると、主枠体10に
おける枠部材12の、図2において右端部内には原稿搬
出路282が形成されている。この原稿搬出路282は
案内板284と案内板286との間に規定されている。
この原稿搬出路282に関連せしめて、被駆動搬出ロー
ラ288及び290が配設されている。また、被駆動搬
出ローラ288と協働する押圧ローラ292、及び原稿
搬出路282に突出する検出アームを有するマイクロス
イッチから構成された原稿検出器294も配設されてい
る。図示の原稿自動搬送装置2における原稿搬出路28
2に関連する構成自体は周知の形態であるので、これに
ついての詳細な説明は省略する。
【0034】主として図2を参照して、図示の原稿自動
搬送装置2の作用を要約して説明すると、次の通りであ
る。原稿自動搬送装置2を使用して複写すべき原稿を搬
送する場合には、原稿自動搬送装置2を図2に示す状
態、即ち主枠体10を閉位置に位置せしめた状態にせし
める。そして、複写すべき原稿を複写すべき面を上方に
向けて且つ上方から下方に向けて頁順を揃えて、積層状
態で原稿載置手段18上に載置し、そして図2及び図3
に実線で示す作用位置にあるストッパ部材60に積層状
態の原稿の前縁が当接するまで原稿を原稿搬入路108
の上流端部に挿入する。かくすると、原稿検出器103
が原稿を検出する。しかる後に、静電複写機2に配設さ
れている複写開始ボタンを押圧する。かくすると、スト
ッパ部材60が図2及び図3に2点鎖線で示す非作用位
置に引っ込められると共に、押圧部材88が図2及び図
3に実線で示す非作用位置から図2及び図3に2点鎖線
で示す作用位置に位置付けられる。同時に或いはその直
後に、搬入ローラ54、供給ローラ56及び分離ローラ
128が回転駆動せしめられる(搬入ローラ54、供給
ローラ56及び分離ローラ128は図5及び図6に図示
する共通回転駆動源84によって回転駆動せしめられ
る)。搬入ローラ54と押圧部材88の協働により、積
層状態における複数枚の原稿の内の最下位から1枚乃至
数枚の原稿が搬入され、供給ローラ56と制限部材15
6の協働により供給ローラ56と分離ローラ128との
間に搬入される原稿が最下位から2枚以下に制限され
る。そして、供給ローラ56と分離ローラ128との協
働により最下位の1枚のみの原稿が原稿搬入路108の
上流部を通して搬送される。かかる原稿を原稿検出器6
4が検出すると、搬入ローラ54、供給ローラ56及び
分離ローラ128の駆動が停止される。同時に、押圧部
材88が図2及び図3に実線で示す非作用位置に戻され
る。この時点において、原稿の前縁は搬送ローラ62と
押圧ローラ66とのニップ部位に位置せしめられてい
る。次いで、若干の時間経過後に、搬入ローラ54、供
給ローラ56及び分離ローラ128の駆動が再開される
と共に、搬送ローラ62、搬送ベルト機構266、並び
に搬出ローラ288及び290が回転駆動される(搬送
ローラ62、搬送ベルト機構266並びに搬出ローラ2
88及び290は図13に図示する共通回転駆動源27
6によって回転駆動される)。かくして、原稿搬入路1
08に搬入された上記原稿の搬送が再開される。原稿の
後縁が原稿検出器70を通過して原稿検出器70が原稿
を検出しなくなると、搬入ローラ54、供給ローラ56
及び分離ローラ128の回転駆動が停止される。原稿の
後縁が原稿検出器70を通過した時点から所定時間経過
後に、搬送ローラ62、搬送ベルト機構266並びに搬
出ローラ288及び290の回転駆動が停止される。こ
の時点において、原稿は静電複写機2の透明板8上に搬
入されている。次いで、搬送ベルト機構266(搬送ロ
ーラ62並びに搬出ローラ288及び290も)が逆方
向に所要時間だけ回転駆動せしめられ、これによって透
明板8上の原稿が図2において左方向に幾分搬送せしめ
られ、かくして透明板8上の所要位置に位置付けられ
る。しかる後に、かかる原稿に関して静電複写機2にお
いて所要複写工程が遂行される。そして、複写工程が終
了すると、搬送ベルト機構266並びに排出ローラ28
8及び290(搬送ローラ62も)が回転駆動され、透
明板8上から原稿搬出路282を通して原稿が搬送され
る。原稿の後縁が原稿検出器294を通過し、それまで
原稿を検出していた原稿検出器294が原稿を検出しな
くなった時点から若干の時間経過後に、搬送ベルト機構
266並びに搬出ローラ288及び290(搬送ローラ
62も)の回転駆動が停止される。この時点において
は、原稿は原稿搬出路282を通して原稿受け手段30
上に排出されている。しかる後に、原稿載置手段18上
の最上位の原稿まで上記搬送手順が繰り返し遂行され
る。最上位の原稿が原稿搬入路108を通して搬送さ
れ、原稿検出器103が原稿を検出しなくなると、スト
ッパ部材60が図2及び図3に実線で示す非作用位置に
戻される。
【0035】
【発明の効果】本発明に従って構成された自動原稿搬送
装置においては、搬送ベルト機構に使用されている無端
ベルトの交換操作を著しく容易に遂行することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された自動原稿搬送装置の
好適実施例が静電複写機に装備されている状態を示す斜
面図。
【図2】図1の自動原稿搬送装置を示す断面図。
【図3】図1の自動原稿搬送装置の一部を示す部分断面
図。
【図4】図1の自動原稿搬送装置の一部を、開閉枠体が
開位置にせしめた状態で示す、図3と同様の部分断面
図。
【図5】図1の自動原稿搬送装置の一部を、一部を切欠
いて示す部分斜面図。
【図6】図1の自動原稿搬送装置の一部を、開閉枠体の
カバー等を除去した状態で示す、図5を同様の部分斜面
図。
【図7】図1の自動原稿搬送装置の一部を、開閉枠体の
カバーと除去し且つ分離ローラ支持ブラケットを非作用
位置にせしめた状態で示す部分分解斜面図。
【図8】図1の自動原稿搬送装置における押圧部材とそ
の位置付け手段との連結様式を示す部分平面図。
【図9】図1の自動原稿搬送装置における押圧部材とそ
の位置付け手段との連結様式を示す簡略側面図。
【図10】図1の自動原稿搬送装置における幅方向に整
合配列された複数個の原稿検出器を、種々の寸法の原稿
と共に示す簡略図。
【図11】図1の自動原稿搬送装置における開閉枠体の
後端部を主枠体の後側板と共に示す部分斜面図。
【図12】図1の自動原稿搬送装置における開閉枠体の
後端部を主枠体の後側板と共に、開閉枠体を開位置にせ
しめた状態で示す、図11と同様の部分斜面図。
【図13】図1の自動原稿搬送装置における旋回枠体及
びこれに装着された搬送ベルト機構を示す断面図。
【図14】図1の自動原稿搬送装置における主枠体と旋
回枠体との連結様式を示す部分断面図。
【図15】図1の自動原稿搬送装置における搬送ベルト
機構における前支持手段の一部を示す部分正面図。
【符号の説明】
2:自動原稿搬送装置 4:静電複写機 6:静電複写機のハウジング 8:透明板 10:主枠体 12:枠部材 18:原稿載置手段 30:原稿受け手段 36:開閉枠体 46:案内板(第一の搬入路規定手段) 48:案内体(第一の搬入路規定手段) 52:案内板(第一の搬入路規定手段) 54:搬入ローラ 56:供給ローラ 70:原稿検出器(反射型光学的検出器) 72:原稿検出器(反射型光学的検出器) 74:原稿検出器(反射型光学的検出器) 76:原稿検出器(反射型光学的検出器) 78:原稿検出器(反射型光学的検出器) 84:回転駆動源 88:押圧部材 90:押圧部材位置付け手段 92:主部材 94:カバー部材 96:案内板(第二の搬入路規定手段) 108:原稿搬入路 118:分離ローラ支持ブラケット 124:分離ローラ支持軸 128:分離ローラ 132:被駆動軸 142:継手手段 156:制限部材 158:剛性金属板 160:合成ゴム板 176:被当接片 186:作動部材 192:第一の当接片 194:第二の当接片 230:旋回枠体 232:前支持手段 234:後支持手段 236:第一の支持部材 238:第二の支持部材 248:ピン(係止手段) 252:スリット(係止手段) 264:弾性偏倚手段 266:搬送ベルト機構 268:被駆動ベルトローラ 270:従動ベルトローラ 272:無端ベルト 276:回転駆動源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−105837(JP,A) 特開 昭62−21139(JP,A) 特開 平3−167563(JP,A) 実開 昭58−57851(JP,U) 実開 昭59−98448(JP,U) 実開 昭56−10632(JP,U) 実開 昭60−74149(JP,U) 実開 平2−88952(JP,U) 実開 平4−135536(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 107 G03B 27/58 - 27/64 B65H 5/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に透明板が配設されているハウジン
    グを具備する画像処理機に適用される自動原稿搬送装置
    であって、該透明板の片縁に沿って延びる主枠体旋回軸
    線を中心として該透明板を覆う閉位置と該透明板を露呈
    せしめる開位置との間を旋回自在に装着された主枠体
    と、該主枠体に装着され且つ該主枠体が該閉位置にせし
    められると該透明板に対向して位置する搬送ベルト機構
    とを具備するところの自動原稿搬送装置において、 該主枠体旋回軸線に近接してこれと平行に延びる分離旋
    回軸線を中心として旋回自在に該主枠体に装着された旋
    回枠体と、該旋回枠体を該主枠体に解除自在に連結する
    連結手段とが配設されており、該搬送ベルト機構は該旋
    回枠体に装着されており、該連結手段によって該旋回枠
    体を該主枠体に連結した状態で該主枠体を該閉位置にせ
    しめると、該搬送ベルト機構が該透明板に対向して位置
    し、該主枠体を該開位置にせしめ且つ該連結手段による
    該主枠体と該旋回枠体との連結を解除すると、該搬送ベ
    ルト機構が装着された該旋回枠体を該分離旋回軸線を中
    心として旋回せしめて該主枠体から分離せしめられた分
    離位置に位置せしめることができ、該旋回枠体を該分離
    位置に位置せしめると該主枠体に対して該旋回枠体が該
    分離位置を越えて更に旋回することが阻止され、該旋回
    枠体及び該旋回枠体に装着された該搬送ベルト機構は該
    透明板から上方に離隔した状態に維持される、ことを特
    徴とする自動原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】 該主枠体は下面が開放された略箱形状で
    あり、該旋回枠体は該主枠体旋回軸線方向に対して垂直
    な方向に間隔をおいて配設され且つ該主枠体旋回軸線方
    向に延在する一対の支持手段から構成され、該搬送ベル
    ト機構は該一対の支持手段間に該主枠体軸線方向に間隔
    をおいて装着された一対のベルトローラと該一対のベル
    トローラに巻き掛けられた無端ベルトを含み、該主枠体
    に該旋回枠体が連結されている時には該搬送ベルト機構
    は該主枠体に覆われているが、該分離旋回軸線を中心と
    して該旋回枠体を旋回せしめて該主枠体から分離せしめ
    ると該搬送ベルト機構の少なくとも大部分が露呈され
    る、請求項1記載の自動原稿搬送装置。
  3. 【請求項3】 該旋回枠体の該一対の支持手段の、少な
    くとも該分離旋回軸線から離隔した方は、第一の支持部
    材と該分離旋回軸線の方向に移動自在に該第一の支持部
    材に連結された第二の支持部材と、該第二の支持部材を
    該第一の支持部材から離隔する方向に弾性的に偏倚する
    弾性偏倚手段とを含み、該搬送ベルト機構の該一対のベ
    ルトローラの一方は該第一の支持部材に他方は該第二の
    支持部材に装着されている、請求項2記載の自動原稿搬
    送装置。
  4. 【請求項4】 該弾性偏倚手段の弾性偏倚作用に抗して
    該第二の支持部材を該第一の支持部材に向けて移動せし
    めた位置に解除自在に係止する係止手段が配設されてい
    る、請求項3記載の自動原稿搬送装置。
  5. 【請求項5】 該旋回枠体には該搬送ベルト機構に駆動
    連結された回転駆動源も装着されている、請求項1から
    4までのいずれかに記載の自動原稿搬送装置。
  6. 【請求項6】 該主枠体旋回軸線及び該分離旋回軸線は
    該透明板の後縁に沿ってその近傍を延び、該連結手段は
    該旋回枠体の前縁部を該主枠体の前縁部に解除自在に連
    結する、請求項1から5までのいずれかに記載の自動原
    稿搬送装置。
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