JP3722378B2 - 画像記録装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、たとえばプリンタ・複写機・ファクシミリ・印刷機など、用紙に画像を記録する画像記録装置に関する。
【0002】
従来、この種の画像記録装置、たとえば複写機の中には、図15に示すように、給紙装置1内にセットしたロール紙Pから用紙Sを繰り出し、カッタ部2を通して装置本体3内の記録部Rへと送りこみ、その記録部Rにより用紙S上に画像を記録するとともに、その用紙Sが所定長さになったところで該用紙Sをカッタ部2でカットするものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、そのように繰り出した用紙Sをカット部2でカットする間、その用紙Sの送りを止める必要がある。ところが、カッタ部2から記録部Rまでの距離が短いと、カッタ部2でカットする前に用紙Sの先端が記録部Rの感光体4に到達してしまう。このため、カッタ部2でカットするとき用紙Sの搬送を止めると、記録部Rでの画像記録に悪影響が生ずることとなる。
【0004】
そこで、この発明の目的は、ロール紙から繰り出した用紙をカッタ部を通してから記録部へと送り込み、その記録部で該用紙に記録を行うとともに、カッタ部で該用紙を所定長さにカットする画像記録装置において、用紙をカットする間その用紙送りを止めることによって画像記録に悪影響を与えることを防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのため、この発明は、たとえば以下の図示実施例に示すとおり、ロール紙Pから繰り出した用紙Sをカッタ部18を通してから記録部Rへと送り込み、その記録部Rで該用紙Sに記録を行うとともに、前記カッタ部18で該用紙Sを所定長さにカットする画像記録装置において、
前記カッタ部18を通して用紙Sを搬送するフィードローラ19と、
前記記録部Rにむけて用紙Sを搬送し、前記フィードローラ19と同じ線速で回転する搬送ローラ22と、
その搬送ローラ22と前記フィードローラ19の間に設け、そのフィードローラ19より遅い線速で回転するとともに、用紙Sの先端が搬送ローラ22に達したとき、その搬送ローラ22と同じ線速で連れ回りする中継ローラ21と
を設けるとともに、
前記フィードローラ19と前記中継ローラ21の間に用紙Sにたわみfを形成する用紙たわみ部55を設け
てなる、画像記録装置。
【0006】
請求項2に記載のものは、たとえば以下の図示実施例に示すとおり、請求項1に記載の画像記録装置において、前記用紙たわみ部55に、用紙Sをたわみ可能に支持する用紙支持部材54を備えてなる、ことを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載のものは、たとえば以下の図示実施例に示すとおり、請求項2に記載の画像記録装置において、前記用紙たわみ部55における用紙Sのたわみfにより押されて変形可能な弾性部材で、前記用紙支持部材54を形成してなる、ことを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載のものは、たとえば以下の図示実施例に示すとおり、請求項2に記載の画像記録装置において、用紙Sをたわみなく案内する閉じ位置とたわませながら案内する開き位置とに前記用紙支持部材54を回動可能に設けるとともに、前記用紙たわみ部55における用紙Sのたわみfにより押されて前記開き位置に回動可能に前記用紙支持部材54を前記閉じ位置へと付勢するねじりコイルばね82のような付勢部材を設けてなる、ことを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載のものは、たとえば以下の図示実施例に示すとおり、請求項2に記載の画像記録装置において、用紙Sをたわみなく案内する閉じ位置とたわませながら案内する開き位置とに前記用紙支持部材54を回動可能に設けるとともに、その用紙支持部材54を移動するソレノイド85と、搬送用紙Sを検知してそのソレノイド85を作動するセンサ90とを設けてなる、ことを特徴とする。
【0010】
請求項6に記載のものは、たとえば以下の図示実施例に示すとおり、請求項2に記載の画像記録装置において、用紙Sをたわみなく案内する閉じ位置とたわませながら案内する開き位置とに前記用紙支持部材54を回動可能に設けるとともに、その用紙支持部材54を移動するソレノイド85と、用紙送り用ステップモータのパルス数を計数して前記ソレノイド85を作動する制御手段とを設けてなる、ことを特徴とする。
【0011】
【作用】
そして、ロール紙Pから繰り出した用紙Sをカッタ部18を通して記録部Rへと送り込むとともに、用紙たわみ部55でフィードローラ19と中継ローラ21の線速の差により該用紙Sにたわみfを形成する。しかして、その用紙Sが所定長さになったところでその繰り出し方向後端側での搬送を止める一方、その先端側では搬送を続ける。すると、既に形成した用紙Sのたわみ量が次第に小さくなるが、そのたわみfがなくなる前に、素速くカッタ部18でカットする。
【0012】
請求項2ないし6に記載のものでは、用紙Sをたわみなく真っ直に搬送するとき用紙支持部材54を閉じ位置とし、その用紙Sをたわませながら搬送するとき用紙支持部材54を開き位置にしてそのたわんだ用紙Sを該用紙支持部材54で支持する。
【0013】
【実施例】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施例について説明する。
図1は、この発明の一実施例である複写機の概略構成図である。
【0014】
図中符号10は、その複写機の装置本体である。装置本体10の下側には、給紙装置20を備える。そして、装置本体10では、その給紙装置20により下方から送り込んだ用紙上に記録部Rで画像を記録する。すなわち、図中矢印イ方向に駆動するベルト状の感光体11の表面を帯電器12で一様に帯電し、その表面に光書込み器13で光書込みを行って静電潜像を形成し、その潜像を現像器14で現像して感光体11の表面に可視像を形成し、この可視像を前記用紙に転写器16で転写する。そして、その用紙上の転写画像を定着して後、該用紙を外部へと排出する。
【0015】
ところで、上述した給紙装置20は、図2に示すように、装置本体10に対して出し入れ自在に取り付けた給紙カセット15を備える。給紙カセット15は、上方を開口した箱状をなし、その内部の出し入れ方向A奥側にロール紙収納凹部15aを形成し、手前側に給紙口15bを上向きに開けた搬送通路15cを形成する。そして、この給紙カセット15内に、ロール紙収納凹部15aから給紙口15bに向けて、図1に示すように、順次ピックアップローラ17、カッタ部18、フィードローラ19、中継ローラ21、レジストローラ22を設ける。それらローラ17・19・21・22は、それぞれ図2に示した両側板部15f・15gで回転自在に支持する。また、その両側板部15f・15gの外面に、それぞれ出し入れ方向Aにガイドレール14を取り付け、手前側の前板部15dの外面に把手15eを設けてなる。
【0016】
そして、ピックアップローラ17には、図3に示すように、その上に加圧コロ24を配置する。加圧コロ24は、水平軸25を中心に回動自在に支持したアーム26で保持する。そして、アーム26を、水平軸25に巻き付けたねじりコイルバネ27で付勢して加圧コロ24をピックアップローラ17に押し当ててなる。フィードローラ19には、その上から加圧コロ28を、そのコロ軸28aの両端をL状板ばね29・29で付勢して押し当ててなる。中継ローラ21には、その下から加圧コロ30を、そのコロ軸30aの両端をL状板ばね31・31で付勢して押し当ててなる。レジストローラ22には、その横から加圧コロ32を、そのコロ軸32aの両端をL状板ばね33・33で付勢して押し当ててなる。
【0017】
また、ピックアップローラ17は、一側の側板部15fの外側で、そのローラ軸17aの一端に電磁クラッチ35およびそのクラッチギヤ36を設ける。フィードローラ19は、そのローラ軸19aの一端に電磁クラッチ37およびそのクラッチギヤ38を設ける。そして、クラッチギヤ36・38と、側板部15fに取り付けた給紙モータ40のモータギヤ41間に、エンドレスのタイミングベルト42を掛け渡す。
【0018】
中継ローラ21には、そのローラ軸21aの一端に、中継ギヤ43を図示省略するワンウェイクラッチを介して取り付ける。中継ギヤ43は、側板部15fで支持したアイドラギヤ44と同軸の伝達ギヤ45と噛み合う。レジストローラ22は、中継ローラ21の場合と同様に、そのローラ軸22aの一端に、ワンウェイクラッチを介してレジストギヤ46を取り付ける。レジストギヤ46は、アイドラギヤ47と同軸の伝達ギヤ48と噛み合わす。そして、アイドラギヤ47とアイドラギヤ44とクラッチギヤ38間に、エンドレスのタイミングベルト49を掛け渡す。しかして、タイミングベルト42・49を介して給紙モータ40の駆動力を各ローラ17・19・21・22へと伝達可能とする。そうして、この給紙装置20では、上記アイドラギヤ44として大歯車を用い、その大歯車44を介して回転伝達される中継ローラ21の線速(用紙送り速度)を、その前後のフィードローラ19およびレジストローラ22の線速より遅くなるように調節する。たとえばフィードローラ19およびレジストローラ22の線速を180mm/secとし、中継ローラ21の線速を85mm/secとする。
【0019】
また、前記カッタ部18は、その長さ方向に用紙挿入口18aを有し、その片側に専用のカッタモータ50を取り付けてなる。さらに、給紙カセット15内には、該カッタ部18とピックアップローラ17間に、たとえば光反射型のロール紙切れ検知センサ51を設置する。レジストローラ22の近くには、カットした用紙の通過を検知するレジストセンサ52を設置してなる。
【0020】
ところで、上述した給紙装置20は、図1に示すように、カッタ部18と中継ローラ21間に、ほぼ水平な固定の上ガイド板53を備え、その上ガイド板53の下側に用紙支持部材54を備える。用紙支持部材54は、たとえばマイラのような薄板状の弾性部材で形成し、その一端を加圧コロ30の近くのガイド板56に固定して他端側を下方にたわみ可能に設ける。しかして、給紙装置20では、線速に差のある前後のフィードローラ19と中継ローラ21の間に構成する用紙たわみ部55を設けてなる。
【0021】
なお、給紙カセット15には、図2に示すように、側板部15fの出し入れ方向A奥側に、信号線等を接続した板状のPCB57を取り付け、そのPCB57上に凸コネクタ58を取り付けてなる。
【0022】
他方、装置本体10には、給紙カセット15を出し入れ可能に収納するカセット収納部10aをあけ、そのカセット収納部10aの奥側に該凸コネクタ58に対応して凹コネクタ59を取り付けてなる。そして、カセット収納部10aの両内側部に、それぞれ長手のステー60を出し入れ方向Aに取り付け、両ステー60にそれぞれスライドレール61を摺動自在に取り付けてなる。しかして、そのスライドレール61に給紙カセット15の前記ガイドレール14を取り付け、そのガイドレール14を介して給紙カセット15を出し入れ自在に装置本体10に取り付ける。
【0023】
しかして、上述した画像記録装置において、ロール紙を使用して記録を行うとき、まず、図2に示すように、給紙カセット15を把手15eをもってカセット収納部10aから引き出し、図1に示すように、ロール紙収納凹部15aにロール紙Pを入れてセットする。そして、図3で示すアーム26をねじりコイルバネ27に抗して持ち上げて加圧コロ24をピックアップローラ17から離す。しかして、ロール紙Pから用紙Sを引き出してピックアップローラ17・加圧コロ24間を通しカッタ部18の用紙挿入口18aに入れる。しかる後、給紙カセット15をカセット収納部10a内へ押し込む。そして、凸コネクタ58を凹コネクタ59に係合して給紙カセット20を装置本体10に電気的に接続する。
【0024】
しかる後、給紙モータ40を駆動して中継ローラ21およびレジストローラ22を回転し、また、電磁クラッチ35・37をオンしてピックアップローラ17およびフィードローラ19を回転して矢印C方向に用紙Sを繰り出す。繰り出した用紙Sは、図1に示すように、中継ローラ21と加圧コロ30間に到達したとき、フィードローラ19との線速の差によりループ状のたわみfを形成する。すると、その用紙Sのたわみfに押されて用紙支持部材54がたわみ、鎖線で示す閉じ位置から実線で示す開き位置へ移動する。
【0025】
そして、用紙Sを所定の長さまで送ったときカッタ部18でカットするが、その長さが、先端がレジストローラ22と加圧コロ32間まで到達しない比較的短い場合には、まず、用紙Sをその長さまで送ったところで、給紙モータ40の駆動を停止して用紙Sの送りを止める。しかる後、カッタモータ50を駆動してカッタ部18の歯を初期待機位置から移動し、その歯で用紙Pをカットする。カット後、カッタモータ50を逆駆動してその歯を初期待機位置に戻すとともに、電磁クラッチ35をオフにしてピックアップローラ17への回転伝達を遮断してから、給紙モータ40を再駆動してカット用紙Sを搬送方向Bに送る。そして、そのカット用紙Sがレジストローラ22と加圧コロ32間に達したとき、中継ローラ21を、前記ワンウェイクラッチによりレジストローラ22と同じ線速で連れ回りして用紙Sを記録部Rへと送り込む。しかして、カット用紙Sを搬送してたわみfが小さくなるに従って用紙支持部材54がその弾性で閉じ位置に戻る。
【0026】
また、用紙のカット長さが、レジストローラ22と加圧コロ32間にまで先端が到達する比較的長い場合には、まず、上記のように用紙Sをその長さまで送ったところで、今度は、電磁クラッチ35・37をオフにしてピックアップローラ17およびフィードローラ19への回転伝達を遮断して用紙Sの繰り出し方向C後端側での用紙送りを止める一方、中継ローラ21およびレジストローラ22を同じ線速で回転して用紙Sの繰り出し方向C先端側では用紙送りを続ける。すると、既に形成した用紙Sのたわみ量が次第に小さくなるが、そのたわみfがなくなる前に、素速く(約1.16secの速さ)カッタモータ50を駆動してカッタ部18の歯で用紙Sをカットする。カット後は、上記したと同様に、カッタ部18の歯を初期待機位置に戻すとともに、電磁クラッチ37をオンしてこの長めのカット用紙Sを搬送方向Bに搬送して記録部Rへと送り込む。
【0027】
なお、上記の画像記録装置では、セットしたロール紙Pの先端をきれいに整えるため、ロール紙Pをセットしたとき、ロール紙Pから用紙Sを150mmの長さほど一旦繰り出してカット部18で予め、カットしておく。しかる後に、はじめてロール紙Pから用紙Sを繰り出して記録を開始する。
【0028】
ところで、上述した図示実施例では、給紙カセット15をカセット収納部10a内に押し込んで装置本体10に取り付けたとき、凸コネクタ58を凹コネクタ59に係合して給紙カセット15を装置本体10に電気的に接続した。しかし、この発明では、たとえば図4に示すように、給紙カセット15側のPCB57に取り付けたコネクタ63と、それに対応した装置本体10側のコネクタ64とを、可撓性を有する接続コード65で接続する構成にしてもよい。これにより、図示のごとく、給紙カセット15を引き出した状態のままでも、たとえばジャム発生等のトラブル表示を可能にする。
【0029】
また、この発明は、給紙装置を上下に多段に備える他の画像記録装置にも適用することができる。その場合、たとえば図5に示すように、各段の給紙装置20の給紙カセット15に縦断通路66を設け、その縦断通路66を形成する片側のガイド板67の上端に、マイラのような弾性ガイド部材68を取り付ける構成とする。そして、ロール紙Pから繰り出した用紙Sを、中継ローラ21と加圧コロ30間を通してから弾性ガイド部材68で搬送方向Bへとスムーズに案内する。
【0030】
さらに、この発明では、以下に示す他の実施例のように、用紙をカットした後にカット部18の歯を初期待機位置に戻す前に、ロール紙P側の用紙を手前に引き戻す構成とするとよい。図6に、この他の実施例である複写機の給紙装置20の駆動機構を示し、上記図3に示した給紙装置20の各部と対応する部分には同一の符号を付して示す。
【0031】
この給紙装置20では、ピックアップローラ17には、そのローラ軸17aの一端にピックアップギヤ70を固定する。フィードローラ19は、ワンウェイクラッチを介してローラ軸19aに取り付ける。ローラ軸19aの一端には、フィードギヤ71を固定するとともに、その外側に電磁クラッチ72およびそのクラッチギヤ73を設ける。そして、ピックアップギヤ70とフィードギヤ71間に、タイミングベルト74を掛け渡す。また、クラッチギヤ73と、正逆駆動可能な給紙モータ40のモータギヤ41間に、タイミングベルト75を掛け渡す。クラッチギヤ73とクラッチギヤ44・47間に、タイミングベルト49を掛け渡してなる。
【0032】
しかして、上述した複写機において、ロール紙Pから用紙Sを繰り出し、所定長さにカットする場合、給紙モータ40を駆動して中継ローラ21およびレジストローラ22を回転し、電磁クラッチ72をオンしてピックアップローラ17およびフィードローラ19を回転して矢印C方向に用紙Sを繰り出す。繰り出した用紙Sは、中継ローラ21と加圧コロ30間に到達すると、前記のように、中継ローラ21とフィードローラ19との線速の差によりループ状のたわみfを形成する。
【0033】
そして、たとえば用紙Sのカット長さが比較的長い場合、用紙Sをその長さまで送ったとき、電磁クラッチ72をオフにしてピックアップローラ17およびフィードローラ19への回転伝達を遮断して用紙Sの繰り出し方向C後端側での用紙送りを止める一方、その先端側では用紙送りを続ける。すると、既に形成した用紙Sのたわみ量が次第に小さくなるが、そのたわみfがなくなる前に素速くカッタ部18の歯で用紙Sをカットする。
【0034】
カット後は、カッタモータ50の駆動を停止する一方、電磁クラッチ72をオンしてローラ19・21・22でカット用紙Sを搬送方向Bに搬送して記録部Rへと送り込む。そして、レジストセンサ52がオフして用紙Sの後端を検知したとき、給紙モータ40の駆動をいったん停止する。しかる後、給紙モータ40を逆駆動し、電磁クラッチ72をオンしてローラ17・19・21・22を逆回転し、ピックアップローラ17によりロール紙P側の用紙を僅かに(たとえば約5mm)手前に引き戻す。そして、カッタモータ50を逆駆動してカッタ部18の歯を初期待機位置へ戻す。したがって、そのときに、該歯で用紙の先端を引っ掛けて傷を付ける等のトラブルの発生を防止する。
【0035】
ところでまた、上述した図示実施例において、用紙支持部材54を、弾性部材で形成し、用紙Sのたわみfにより押して撓ませることによって閉じ位置と開き位置とに移動させた。しかし、この発明では、たとえば次の図示実施例のごとく、用紙支持部材54を回動可能に設けてその閉じ位置と開き位置とに移動させる構成とすることもできる。
【0036】
この実施例では、図7に示すように、用紙支持部材54を、ガイド板部54aと、その両端の取付板部54b・54cとで形成する。一方、給紙カセット15には、一側の側板部15fに軸孔79を設け、他側の側板部15gに短軸80を設ける。そして、短軸80を取付板部54cの孔54dに入れ、側板部15fの外側からばね保持部材81の軸81aを軸孔79を通して取付板部54bの孔54eに入れ、用紙支持部材54を、給紙カセット15の出し入れ方向A手前側に回動可能に取り付ける。しかして、軸81aにねじりコイルばね82を取り付け、図8に示すように、その一端を用紙支持部材54に当てる一方、他端を縦断通路66のガイド板67に当てて用紙支持部材54を常時矢印D方向に付勢し、そのガイド板部54aのフィードローラ19側を固定ガイド板83の掛止め凹部83aに押し当てて図示閉じ位置で保持してなる。
【0037】
そうして、記録時、フィードローラ19を回転して繰り出した用紙Sを、用紙支持部材54で案内して矢印C方向に真っ直に搬送する。そして、その搬送用紙Sが中継ローラ21と加圧コロ30間に到達したとき、フィードローラ19との線速の差により、図9に示すように、比較的大きなループ状のたわみfを形成する。すると、その搬送用紙Sのたわみfに押されて用紙支持部材54がねじりコイルばね82に抗して図示開き位置へと回動する。
【0038】
そして、該用紙Sが所定長さになったときその繰り出し方向C後端側での搬送を止める一方、その先端側では用紙送りを続け、用紙Sのたわみfがなくなる前に、カッタ部18で用紙Sをカットする。しかして、カット用紙Sを搬送してたわみfが小さくなるに従って、ねじりコイルばね82の付勢力で用紙支持部材54を回動して元の閉じ位置へ戻す。
【0039】
さてまた、図7〜図9で示した実施例では、用紙支持部材54を、用紙のたわみfに押されて開き位置へ回動する構成とした。しかし、この発明では、次の図示実施例のごとく、ソレノイドを用いて用紙支持部材54を強制的に開き位置へ回動する構成としてもよい。
【0040】
この実施例では、上記図7に示した構成に加え、図10に示すように、さらにソレノイド85および回動レバー86を備える。そして、用紙支持部材54には、孔54eの下側で取付板部54bに孔54fを設ける。給紙カセット15には、軸孔79の下側で側板部15fに長孔87を設け、その長孔87の下側で外向きにレバー支持軸88を設ける。回動レバー86は、細長で薄い板材をコ状に曲げて、その短い一端の先に切欠き凹部86aを設け、長い他端の先に外向きに細軸86bを設け、その両端の折り曲げ側にそれぞれ孔86c・86cを設けてなる。そして、細軸86bを長孔87に挿入する一方、孔86c・86cにレバー支持軸88を通してその先端をEリング89で止め、回動レバー86をレバー支持軸88を中心として回動自在に側板部15fに取り付ける。しかして、切欠き凹部86aに、ソレノイド85の作動杆85aに設けるピン85bを係合し、ソレノイド85をねじ91・91で側板部15fに固定する。そうして、常時は、ねじりコイルばね82で用紙支持部材54を付勢し、図11に示すように、そのガイド板部54aの図中左側縁を固定ガイド板83の掛止め凹部83aに押し当てて図示閉じ位置で保持してなる。
【0041】
さらに、この図示実施例では、図12に示すように、給紙カセット15内の中継ローラ21の下方でセンサ90をねじ止めしてなる。センサ90は、軸90bを中心として回転自在に検知レバー90aを設け、その検知レバー90aを付勢部材(図示省略)で常時矢示方向に回動付勢し、先端を搬送用紙Sと直交する検知位置に立てて保持してなる。なお、中継ローラ21は、検知レバー90aが先端位置にあるときその先端が当らないようにローラ部21bを一部削除した形状とする。
【0042】
そして、記録時、前記ロール紙Pから繰り出した搬送用紙Sが、中継ローラ21と加圧コロ30間に到達すると、その搬送用紙Sの先端で検知レバー90aを、図13中矢示するように回動してセンサ90をオンし、ガイド板67に当てて止める。しかして、センサ90で搬送用紙Sを検知し、その検知信号に基づきソレノイド85を作動する。そして、図14に示すように、作動杆85aを吸引して回動レバー86をレバー支持軸88を中心として図中矢印E方向に回動し、その回動にともない細軸86bで用紙支持部材54をねじりコイルばね82に抗して図示開き位置へ回動する。一方、搬送用紙Sは、中継ローラ21とフィードローラ19との線速の差により、比較的大きなループ状のたわみfを形成する。
【0043】
そして、搬送用紙Sが所定長さになったときその繰り出し方向C後端側での搬送を止める一方、先端側では用紙送りを続け、用紙Sのたわみfがなくなる前に、カッタ部18で用紙Sをカットする。しかして、カット用紙Sを搬送して記録部Rへと送り込む。そして、カット用紙Sのたわみfが小さくなるに従ってねじりコイルばね82の付勢力で用紙支持部材54を回動し、元の閉じ位置へ戻す。しかして、カット用紙Sが検知レバー90aの先端を通過したとき、その検知レバー90aを前記付勢部材の付勢力で回動して元の検知位置へ戻し、センサ90をオフし、それに基づきソレノイド85をオフする。すると、用紙支持部材54は、ねじりコイルばね82の付勢力により回動して元の閉じ位置に戻る。
【0044】
ところで、上述した図示実施例では、センサ90で搬送用紙Sを検知してソレノイド85を作動する構成とした。しかし、この発明では、たとえば次の実施例のごとく、そのようなセンサ90を用いないで、ソレノイド85を所定タイミングで作動させる構成とすることもできる。
【0045】
この実施例では、図示省略するが、用紙送り用モータとしてステップモータを備えるとともに、そのステップモータのパルス数を計数してソレノイド85を作動する制御手段を備える。そして、用紙Sの繰り出しを開始してから、その先端が図1中符号mで示すカット位置から符号nで示す中継ローラ位置までのステップモータのパルス数を計数し、それが所定パルス数に達したとき、ソレノイド85を作動して用紙支持部材54を閉じ位置から開き位置へ回動させる。
【0046】
【発明の効果】
したがって、この発明によれば、ロール紙から繰り出した用紙を記録部へと送り込むとき、用紙たわみ部でフィードローラと中継ローラの線速の差により該用紙にたわみを形成することから、その用紙が所定長さになってカットするときその用紙の後端側での搬送を止めても、その先端側では用紙のたわみ量だけ搬送を続けることができ、これにより、用紙をカットするために用紙搬送を止めることによって画像記録に悪影響を与えることを防止することができる。
【0047】
請求項2に記載のものでは、その用紙たわみ部に、用紙をたわみ可能に支持する用紙支持部材を備え、これにより、その用紙をたわんだ状態でも的確に支持することを可能とする。
【0048】
請求項3に記載のものでは、用紙のたわみにより押されて変形可能な弾性部材で用紙支持部材を形成する簡単な構成により、搬送用紙をたわみなく案内する閉じ位置とたわみながら案内する開き位置とに移動させることができる。
【0049】
請求項4に記載のものでは、その閉じ位置と開き位置とに用紙支持部材を回動可能に設ける構成とし、これにより、用紙支持部材を任意の角度に回動することができ、その回動角度に応じて用紙たわみ部での用紙のたわみ量を大きくすることができる。
【0050】
請求項5に記載のものでは、その閉じ位置と開き位置とに用紙支持部材をソレノイドで強制的に移動する構成とすることから、搬送用紙の腰の強さや用紙支持部材の弾性力の大きさ等に影響されることなく、用紙支持部材を的確に回動させることができる。
【0051】
請求項6に記載のものでは、用紙送り用ステップモータのパルス数を制御手段で計数してソレノイドを作動させる簡単な構成とし、これにより、コストダウンを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である複写機の概略構成図である。
【図2】その複写機の給紙カセットを引き出した状態において示す斜視図である。
【図3】その複写機の給紙装置の駆動機構を示す斜視図である。
【図4】この発明の他の実施例である複写機において、給紙カセットを引き出した状態で示す斜視図である。
【図5】この発明のさらなる他の実施例である複写機において、その給紙装置の一部を拡大して示す部分縦断面図である。
【図6】この発明のまた別の実施例である複写機において、その給紙装置の駆動機構の斜視図である。
【図7】用紙支持部材を回動可能としたこの発明の他の実施例である複写機において、その給紙カセットを示す分解斜視図である。
【図8】その用紙支持部材を閉じ位置とした給紙カセットの部分縦断面図である。
【図9】開き位置としたその給紙カセットの部分縦断面図である。
【図10】用紙支持部材をソレノイドで回動可能としたこの発明の他の実施例である複写機において、給紙カセットを示す分解斜視図である。
【図11】その用紙支持部材を閉じ位置とした状態を示す状態説明図である。
【図12】そのときセンサの検知レバーを検知位置に保持した状態を示す状態説明図である。
【図13】そのセンサをオンして搬送用紙を検知した状態を示す状態説明図である。
【図14】用紙支持部材を図11の閉じ位置から開き位置とした状態を示す状態説明図である。
【図15】従来の複写機の概略構成図である。
【符号の説明】
18 カッタ部
19 フィードローラ(搬送ローラ)
21 中継ローラ(搬送ローラ)
54 用紙支持部材
55 用紙たわみ部
82 ねじりコイルばね(付勢部材)
85 ソレノイド
90 センサ
f 用紙のたわみ
P ロール紙
R 記録部
S 用紙
Claims (6)
- ロール紙から繰り出した用紙をカッタ部を通してから記録部へと送り込み、その記録部で該用紙に記録を行うとともに、前記カッタ部で該用紙を所定長さにカットする画像記録装置において、
前記カッタ部を通して用紙を搬送するフィードローラと、
前記記録部にむけて用紙を搬送し、前記フィードローラと同じ線速で回転する搬送ローラと、
その搬送ローラと前記フィードローラの間に設け、そのフィードローラより遅い線速で回転するとともに、用紙の先端が搬送ローラに達したとき、その搬送ローラと同じ線速で連れ回りする中継ローラと
を設けるとともに、
前記フィードローラと前記中継ローラの間に用紙にたわみを形成する用紙たわみ部を設け
てなる、画像記録装置。 - 前記用紙たわみ部に、用紙をたわみ可能に支持する用紙支持部材を備えてなる、請求項1に記載の画像記録装置。
- 前記用紙たわみ部における用紙のたわみにより押されて変形可能な弾性部材で、前記用紙支持部材を形成してなる、請求項2に記載の画像記録装置。
- 用紙をたわみなく案内する閉じ位置とたわませながら案内する開き位置とに前記用紙支持部材を回動可能に設けるとともに、前記用紙たわみ部における用紙のたわみにより押されて前記開き位置に回動可能に前記用紙支持部材を前記閉じ位置へと付勢する付勢部材を設けてなる、請求項2に記載の画像記録装置。
- 用紙をたわみなく案内する閉じ位置とたわませながら案内する開き位置とに前記用紙支持部材を回動可能に設けるとともに、その用紙支持部材を移動するソレノイドと、搬送用紙を検知してそのソレノイドを作動するセンサとを設けてなる、請求項2に記載の画像記録装置。
- 用紙をたわみなく案内する閉じ位置とたわませながら案内する開き位置とに前記用紙支持部材を回動可能に設けるとともに、その用紙支持部材を移動するソレノイドと、用紙送り用ステップモータのパルス数を計数して前記ソレノイドを作動する制御手段とを設けてなる、請求項2に記載の画像記録装置。
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JP21495193 | 1993-08-06 | ||
JP34345193A JP3722378B2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-12-16 | 画像記録装置 |
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ID=26520606
Family Applications (1)
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-
1993
- 1993-12-16 JP JP34345193A patent/JP3722378B2/ja not_active Expired - Lifetime
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