JP3885863B2 - シートホルダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置で用いられるシートを収容するシートホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置としては、例えば、感光体上に形成されたトナー像を転写装置でシート(用紙)に転写し、その後定着装置で定着させるようにしたものが知られている。
【0003】
このような画像形成装置では、例えば装置本体の給紙部に複数の給紙トレイを具備させ、これら給紙トレイにサイズの異なる用紙等を収容させておくことにより、任意のサイズの用紙を用いてプリントできるようになっている。そして、これら給紙トレイでは、収容される用紙のサイズの情報を装置本体の制御装置に向けて伝達する手段が設けられており、原稿のサイズや操作者が指定した縮拡率等の情報に応じて、任意のサイズの用紙を給紙部から送り出すことができるようになっている。
【0004】
また、上述したような給紙トレイからの給紙に加えて、手差しトレイを配置しておき、給紙トレイに収容できないはがき、OHPシート、その他の不定形の用紙等を供給できるようになっている。そして、このような手差しトレイにおいても、用紙の側端部を規制するサイドガイドの位置によって載置される用紙のサイズの情報を得ることができるようにしたものが知られている(例えば特開平8−328429号公報参照)。
【0005】
ところで、この種の画像形成装置にあっては、通常、生産性を確保するという観点から、シートとして最も使用頻度が高い普通紙に対する画像形成プロセスを標準とし、これに基づいて転写装置や定着装置におけるシートの搬送速度等を設定するようになっている。
【0006】
従って、例えばはがき等の厚紙、OHPシート、コート紙等のシートを使用する場合には、転写装置でのシートへのトナー像の転写には問題を生じないが、定着装置ではこれらの熱容量が普通紙よりも大きいために定着熱量が不足し、トナー像を構成するトナーが加熱溶融されないまま特殊シート上に残留して定着不良となってしまうおそれがある。
【0007】
よって、熱容量が大きいシートを使用する場合には、定着熱量を増大させてトナーを十分に加熱する必要があり、従来より、定着装置におけるシートの搬送速度(定着速度)を低下させて加熱時間を確保するという手法が用いられている。
そして、従来は、このような熱容量が大きいシートを使用する際、操作者にシートの種類を入力あるいは指定させ、これに基づいて画像形成プロセスを変更するようにしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような態様にあっては、操作者がシートの種類の入力や指定を忘れたりミスしたりするおそれがあり、その場合、定着不良の発生を防止することができなくなってしまうという技術的課題がみられた。
【0009】
ここで、特開平11−227953号公報には、シートをシート収納マガジンに収納し、このシート収納マガジンに光を選択的に反射する識別部材を貼り付けると共に、装置本体側には光センサを設けることで、収容されるシートの種類を識別するようにした技術が提案されている。
【0010】
しかしながら、このような技術においては、光センサを新たに設けなければならない分、装置構成が複雑化したりコストが増加してしまうという技術的課題がみられた。
【0011】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、簡易な構成で、セットされたシートの種類に関する情報を得ることのできるシートホルダを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の一態様は、図1に示すように、シートSが直接載置可能なセットトレイと、このセットトレイに載置されたシートSの送出方向に直交する方向のサイズが検知可能な検知手段とを具備した画像形成装置に設けられるシートホルダ1に関するものである。
【0013】
そして、本発明の一態様は、セットトレイに着脱自在に設けられ、内部にシートSを収容すると共に当該シートSを送出するための開口部1aを有するハウジングと、このハウジングと別体に設けられると共にハウジング内部に収容されるシートSの種類に応じてシート送出方向Dに直交する方向の長さWを可変する可変手段2とを備え、可変手段2は、シートホルダ1のシート送出方向Dに直交する方向の長さを、定型サイズ原稿のシート搬送方向に直交する方向長さとは異なるように可変設定し、検知手段にてこの可変設定された長さを検知することを特徴とするものである。
【0014】
このような技術的手段において、本発明に係るシートホルダ1が装着されるセットトレイとしては、当該シートホルダ1のシート送出方向Dに直交する方向の長さWを検知できる機構を有しているものであれば、通常の給紙トレイや手差しトレイ等適宜選定して差し支えない。
【0015】
また、シートホルダ1のシート送出方向Dに直交する方向の長さWは、定型サイズ原稿と誤検知されるのを防止するという観点から、定型サイズ原稿のシート搬送方向に直交する方向長さとは異なるように設定されるものである。
ここで、シートSの種類とは、例えば、シートSの大きさ(サイズ)、厚さ、コート層の有無、紙質等を含むものである。
【0016】
また、本発明の他の態様は、内部にシートSを収容すると共に当該シートSを送出するための開口部1aを有し、画像形成装置のセットトレイに着脱自在に設けられるシートホルダ1であって、収容されるシートSの種類に応じてシート送出方向Dに直交する方向の長さを異ならせると共に、前記開口部1aが、シートS一枚以上且つ二枚未満の厚さに対応する開口形状を有していることを特徴とするものである。
そして、本態様の代表的態様は、内部にシートSを収容すると共に当該シートSを送出するための開口部1aを有し、画像形成装置のセットトレイに着脱自在に設けられるシートホルダ1であって、収容されるシートSの種類に応じてシート送出方向Dに直交する方向の長さを可変する可変手段2を備えると共に、前記開口部1aが、シートS一枚以上且つ二枚未満の厚さに対応する開口形状を有していることを特徴とするものである。
更に、前記開口部1aは、シートSの重送やシートホルダ1の脱着時に当該シートホルダ1からシートSがはみ出すという事態を有効に防止するという観点から、上述した態様が有効である。
【0017】
更に、本発明の他の態様は、内部にシートSを収容すると共に当該シートSを送出するための開口部1aを有し、画像形成装置のセットトレイに着脱自在に設けられるシートホルダ1であって、収容されるシートSの種類に応じてシート送出方向Dに直交する方向の長さを異ならせると共に、前記開口部1aの下部側には、シートSとの間の摩擦係数がシートS同士の摩擦係数よりも高い高摩擦部材を設けたことを特徴とするものである。
そこで、本態様の代表的態様は、内部にシートSを収容すると共に当該シートSを送出するための開口部1aを有し、画像形成装置のセットトレイに着脱自在に設けられるシートホルダ1であって、収容されるシートSの種類に応じてシート送出方向Dに直交する方向の長さを可変する可変手段2を備えると共に、前記開口部1aの下部側には、シートSとの間の摩擦係数がシートS同士の摩擦係数よりも高い高摩擦部材を設けたことを特徴とするものである。
このような態様についても、上述した態様と同様に、シートSの重送やシートホルダ1の脱着時に当該シートホルダ1からシートSがはみ出すという事態を有効に防止することができる。
【0018】
また、脱着中に埃や湿気等がシートホルダ1内に侵入するのを防止するという観点からすれば、前記セットトレイへの装着時にのみ前記開口部1aを開口させる開口手段を備えることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図2は、本発明に係るシートホルダが用いられる画像形成装置(カラー画像形成装置)の実施の一形態を示す。
同図において、符号11は矢印方向に回転する感光体ドラム、12は感光体ドラム11を予め帯電するコロトロン等の帯電器、13はレーザ走査装置などの画像書込装置(ROS)であり、各色成分毎に生成されたレーザ駆動信号により変調されたレーザビームによって感光体ドラム11の表面を照射している。このROS13は、図示しないホスト装置から入力された画像出力指示に従って、画像処理部(IPS)15から入力されたデジタル画像を感光体ドラム11上に静電潜像として書き込む。また、14はY,M,C,Kの各色に対応した現像器が搭載されたロータリー型現像装置であり、感光体ドラム11に形成された静電潜像を現像して各色成分トナー像を形成するようになっている。また、符号16は感光体ドラム11上の残留トナーを除去するドラムクリーナ、17は感光体ドラム11の表面に当接されるように配置された中間転写ベルトであり、複数のロールに張架されて矢印方向へ回動するようになっている。更に、中間転写ベルト17の感光体ドラム11に対向する部位(一次転写位置)には転写ロール18が配設されており、この転写ロール18にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加することで、感光体ドラム11上のトナー像が中間転写ベルト17に静電吸引されるようになっている。
更にまた、シートとしての用紙Pの搬送経路に面した中間転写ベルト17の二次転写位置には二次転写ロールおよび対向ロールからなる二次転写装置19が配設され、搬送された用紙Pに対して静電画像を転写している。その後、未定着画像が転写された用紙Pは、定着装置20にて熱定着される。
また、符号50は制御部であり、画像形成時における各種制御の他、用紙Pの供給、搬送等を制御している。
【0020】
次に、本実施の形態における用紙搬送系について説明する。用紙搬送系は、用紙Pを積載するシート積載部である用紙トレイ31〜34、装置の外から用紙を供給する手差しトレイ35を有している。更に、各用紙トレイ31〜34の上部には、積載された用紙Pに接触して上面から取り上げる引込ロール36を有し、更にその下流側には、用紙を1枚ずつ捌く供給ロールおよび捌きロールからなる用紙捌き部37、その下流側には用紙Pを一旦停止させた後にタイミングをもって再送するテイクアウェイロール38を有している。このテイクアウェイロール38は、より下段の用紙トレイ32〜34から用紙Pが供給される場合には、その用紙を単純に用紙経路に搬送するための搬送ロールとしての機能をも有する。
また、手差しトレイ35の上部にも、積載された用紙Pに接触して上面から取り上げるナジャーロール48が設けられ、その下流側にはテイクアウェイロール38が具備されている。
【0021】
このテイクアウェイロール38の下流側にあたる用紙経路40には、画像形成のタイミングに合わせて二次転写装置19へと用紙を搬送するためのレジストレーションロール(レジストロール)39を有し、このレジストロール39で位置決め停止させられた後に、用紙Pに未定着画像を転写させている。更に、その下流側には搬送ベルト41を有し、この搬送ベルト41にて用紙Pが定着装置20へと搬送される。
特に、本実施の形態では、両面モード選択時に、定着装置20で片面定着済みの用紙を反転させて再度二次転写位置へ戻すための用紙戻し搬送機構が設けられている。この用紙戻し搬送機構は、定着装置20からの用紙排出経路43に対して下方側に分岐する用紙分岐経路44を設け、この用紙分岐経路44には更に下方側へ向かって用紙反転経路45を延設すると共に、この用紙反転経路45から二次転写位置手前の用紙経路40へ戻る用紙戻し経路46を連通接続したものである。
そして、用紙分岐経路44、用紙反転経路45及び用紙戻し経路46には適宜数の搬送ロール47が設けられており、特に、用紙反転経路45に設けられる搬送ロール47は適宜タイミングで正逆回転するようになっている。
更に、用紙排出経路43と用紙分岐経路44との間、用紙分岐経路44、用紙反転経路45及び用紙戻し経路46との間には、それぞれ用紙の切換ゲート(図示せず)が設けられており、選択されたモードに応じて用紙経路を適宜切換え選択するようになっている。
【0022】
また、手差しトレイ35は、図3に示すように、手差しトレイ35に対してサイドガイド61を配置し、このサイドガイド61に対応させて、トレイの裏面にガイドレール62とセンサ保持フレーム63とを配置する構成を有している。手差しトレイ35においては、一方の側部に固定側ガイド部材64を配置し、他方にはサイドガイド61をガイド溝65に沿わせて移動可能に設けている。そして、手差しトレイ35にセットした用紙P(図示せず)の一方の側面を固定側ガイド部材64に当接させて、用紙Pの他方の側にサイドガイド61のガイド板66を押圧し、用紙Pの搬送方向に直交する方向(幅方向)の位置決めを行うようにする。尚、ナジャーロール48は、固定側ガイド部材64側に配設されるようになっている。
【0023】
前記サイドガイド61に対応させて配置するセンサ保持フレーム63には、図3,4に示すように、トレイ底板67に設けられたガイド溝65を介してサイドガイド61から挿入ピン68を突出させて設けており、前記挿入ピン68をセンサ保持フレーム63に設けた挿入孔69に挿入して取り付けている。そして、前記サイドガイド61を手差しトレイ35の幅方向に移動させる動作に追従させて、センサ保持フレーム63を移動させ、前記センサ保持フレーム63の内部の固定位置に設けた抵抗部材70に対してスライド部材71を摺動させ、抵抗部材70における抵抗値の情報を用いて、用紙サイズの検知を行わせるようにしている。前記抵抗部材70に対して摺動可能に設けるスライド部材71は、上部にピン部材72を突出させて配置し、前記ピン部材72をガイドレール62に押圧して摺動させるようにする。
【0024】
前記スライド部材71をガイドレール62に押圧するために、図4、図5に示すように、揺動アーム73を配置し、前記揺動アーム73を支軸74を介して揺動可能に設け、スプリング75により揺動アーム73を支軸74を介して時計方向に付勢する。また、前記揺動アーム73の先端部には長孔76を配置し、前記長孔76に対してスライド部材71のピン部材72を挿入して、スライド部材71を用紙搬送方向の下流部側に向けて付勢する手段を構成している。従って、前記スプリング75により付勢される揺動アーム73を介して、スライド部材71に対する支持手段を構成することにより、スライド部材71のピン部材72には、常時ガイドレール62に押圧する作用が加えられるので、サイドガイド61の移動に追従させて、スライド部材71を位置決めする動作を正確に行うことができる。
【0025】
この手差しトレイ35に例えば大サイズの用紙Pをセットした状態では、図3に示すように、サイドガイド61が固定側ガイド部材64から大きく離間した位置に停止される。そして、スライド部材71が抵抗部材70の端部に近接した位置にあるために、前記スライド部材71から出力される抵抗値が非常に小さい値となる。一方、小サイズの用紙を手差しトレイ35にセットした場合には、サイドガイド61は固定側ガイド部材64に近接した位置にまで移動されて、用紙Pの位置決めを行うので、抵抗部材70から得られる抵抗値は非常に大きな値となる。このように構成することにより、抵抗値の大きさで用紙Pの大きさが決定できることとなる。
【0026】
また、本実施の形態に係る画像形成装置では、上述した手差しトレイ35に対し、直接用紙Pを載置できる他、用紙Pが収容された用紙ホルダ(シートホルダ)を載置できるようになっている。
本実施の形態において、用紙ホルダ80は、図6(a)(b)に示すように、内部に用紙P(図示せず)が収容されるハウジング81を備えている。
また、ハウジング81側面には、用紙Pを送出するための送出用開口部81aが形成されると共に、この送出用開口部81a近傍のハウジング81上面には、前記ナジャーロール48とハウジング81内の用紙Pとを当接させるための取出用開口部81bが形成されている。ここで、前記送出用開口部81aの下部側には、ゴム系材料からなる高摩擦部材82が設けられ、この送出用開口部81aは、はがき一枚以上二枚未満の厚さに対応する開口高さに設定されている。
そして、前記ハウジング81の底部には、略中心部を揺動軸とし前記送出用開口部81aに向かって伸びるリフター83が設けられている。このリフター83は、後述する手差しトレイ35に設けられたリフト機構91(図8参照)により揺動せしめられるようになっている。
【0027】
更に、前記ハウジング81には、送出される用紙Pの送出方向に直交する方向(以下単に幅方向という)の用紙ホルダ80の長さを可変するスライド機構84が設けられている。
このスライド機構84は、前記ハウジング81の上面に配設されるスライド板85と、ハウジング81に対しスライド板85が幅方向に移動自在となるように係合する留め具86とを備えている。また、スライド板85の移動方向の一端部側(図中右側)には断面三角状の切欠部87、88、89が形成され、一方、ハウジング81上面の前記一端部側との対向部には、これら切欠部87〜89と係合してスライド板85を掛止させるクリック90が設けられている。
【0028】
このようにすることで、本実施の形態では、図7(a)〜(c)に示すように、用紙ホルダ80の幅方向の長さを、W1、W2、W3の三段階に可変できるようになっている。
【0029】
また、前記スライド板85の略中央部には、略長方形形状の表示窓85aが開けられている。本実施の形態では、ハウジング81内に収容される用紙Pの種類に応じて用紙ホルダ80の幅方向長さを異ならせるようにするのであるが、その際、前記表示窓85aには、その幅方向長さに対応する用紙Pの種類が表示されるようになっており、セットミスを防止することが可能である。
本実施の形態に係る画像形成装置では、例えばインクジェットプリンタ用のコート層が表面に設けられたはがきなど、画像形成プロセスを普通紙の画像形成プロセスとは異なるプロセスを採用する必要がある用紙Pを用紙ホルダ80に収容するようになっている。
【0030】
更に、上述した用紙ホルダ80の幅方向長さW1、W2、W3は、図8に示すように、手差しトレイ35に載置される定型サイズの原稿(A3、A4、A5、B4、B5)の幅方向長さとは異なる大きさに設定されるようになっている。
尚、同図において、符号91は用紙ホルダ80のリフター83に対応して設けられるリフト機構であり、92は用紙Pあるいは用紙ホルダ80の載置を検知する検知センサである。
【0031】
また、図9には制御部50のブロック図を示す。
同図において、操作パネル93からの入力信号、手差しトレイ35からのサイズ信号が入力インターフェース51を介してCPU52に取り込まれ、次にCPU52は、ROM53内に予め格納されている制御プログラムを実行してRAM54との間で適宜データ処理を行った後、出力インターフェース55を介して感光体ドラム11、ROS13、ロータリー型現像装置14、中間転写ベルト17、転写ロール18、二次転写装置19等に制御信号を送出するようになっている。
【0032】
本実施の形態に係る画像形成装置では、図10に示すように、手差しトレイ35が使用されない場合すなわち用紙トレイ31〜34より用紙Pが搬送される場合であって、手差しトレイ35に用紙ホルダ80が装着されていない場合すなわち前記手差しトレイ35からのサイズ信号が前記幅方向長さがW1、W2、W3とは異なった値である場合には、通常画像形成モードすなわち普通紙に対して最適に設定された画像形成プロセスが実行される。
一方、手差しトレイ35に用紙ホルダ80が装着されている場合すなわち前記手差しトレイ35からのサイズ信号が前記幅方向長さがW1、W2、W3のいずれかの値である場合には、特殊画像形成モードすなわちW1〜W3に対応する用紙の種類に対して夫々最適に設定された画像形成プロセスが実行される。
【0033】
これを具体的に説明すると、例えば、用紙Pとしてインクジェットプリンタ用のはがきが用いられる場合には、定着熱量を確保するために、定着装置20の定着速度を低下させると共に、搬送ベルト41の搬送速度も低下させるようにする。
また、はがきが用紙ホルダ80に収容されているために、用紙ホルダ80の厚み分だけ用紙Pの幅方向のレジがずれてしまうこととなるが、その分だけROS13による感光体ドラム11への画像書込位置をずらし、像ずれを防止するようにする。
【0034】
更に、例えば、用紙Pとしてその搬送方向長さが二次転写位置と定着装置20との間の距離よりも長いものが用いられる場合には、用紙Pの先端が定着装置20に突入した時点で、当該用紙Pの後端がまだ二次転写位置を抜けきっていないため、定着装置20の定着速度及び搬送ベルト41の搬送速度だけを低下させると、用紙Pが大きなループを形成してしまい、当該用紙P上の未定着トナーが周辺部材にこすられてスマッジを生じたり、定着時に用紙Pにしわを生じたりするおそれがある。そこで、このような場合には、上述したものの他、感光体ドラム11の回転速度や中間転写ベルト17の回転速度も低下させ、これに伴ってロータリー型現像装置14の切り替えタイミングも変更する。
更にまた、用紙Pの種類によって転写バイアスを調整する必要があるときには、二次転写装置19による転写バイアスを調整するようにする。
これらの設定は、用紙Pの種類すなわち用紙ホルダ80の幅方向長さW1、W2、W3に対応して予め設定され、ROM53内に格納されるようになっている。
【0035】
本実施の形態では、用紙ホルダ80の装着及びその内部に収容される用紙Pの種類を自動検知し、検知された用紙の種類に応じて画像形成プロセスを最適に制御するようにしたので、定着不良等を生じることなく、良好な画像を得ることができる。
【0036】
また、用紙ホルダ80内に収容される用紙Pの種類に対応させて、用紙ホルダ80の幅方向長さを異ならせるようにすることで、従前より用いられているサイドガイド61で用紙Pの種類を検知できるようにしたので、装置構成を複雑にすることなく、簡易に構成することができる。
【0037】
尚、本実施の形態では、手差しトレイ35からのサイズ信号に基づいて手差しトレイ35に用紙Pが載置されているか用紙ホルダ80が載置されているかを自動的に判断するようにしていたが、これに限られるものではなく、例えば図11に示すように、操作パネル93(図9参照)で用紙ホルダ使用モードを指定した場合に、上述した特殊画像形成モードを実行させるようにしてもよい。
【0038】
また、図12に示すように、用紙ホルダ80の送出用開口部81aに、上方向に向けて付勢される移動自在なスライド蓋94を設け、装着時にこのスライド蓋94を下方向に移動させて開口させると共に、脱着時には付勢力によりこのスライド蓋94を上方向に移動させて閉口させるようにすれば、埃や湿気等の侵入を防止することが可能となる。
【0039】
更に、図12に示すように、用紙ホルダ80の底面下側に用紙送出方向に沿ってレール95を設けると共に、図8に示す手差しトレイ35の対応する部位に当該レール95が係合する溝96を設けるようにすれば、常に手差しトレイ35の同一位置に用紙ホルダ80を装着することができる。
【0040】
更にまた、本実施の形態では、スライド板85を用いて、用紙ホルダ80の幅方向長さを用紙Pの種類に応じて異ならせるようにしていたが、これに限られるものではなく、例えば、図13(a)〜(c)に示すように、ハウジング81の幅方向長さ自体を異ならせるようにしてもよい。但し、この場合は、内部に収容される用紙Pに合わせて、仕切部材97を設けることが必要となる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、シートホルダのシート送出方向に直交する方向の長さを、シートホルダ内に収容されるシートの種類に応じて異ならせるようにしたので、簡易な構成で、セットされたシートの種類に関する情報を得ることができる。
【0042】
また、操作者が直接シートに触れにくくなるため、画像形成前のシートの汚れを抑えることができる。
特に、本発明のうち、ハウジングと別体に長さが可変な可変手段を設け、検知手段によって可変手段の可変設定された長さを検知するようにした態様によれば、シートの種類に応じてその都度ハウジングを交換する必要がなく、シートの種類に応じて可変手段の長さを可変設定すればよいので、セットされたシートの種類に関する情報をより簡単に得ることができる。
更に、本発明のうち、開口部がシート一枚以上且つ二枚未満の厚さに対応する開口形状を有している態様や、開口部の下部側にシートSとの間の摩擦係数がシートS同士の摩擦係数よりも高い高摩擦部材を設けた態様によれば、シートの重送やシートホルダの脱着時に当該シートホルダからシートがはみ出すという事態を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシートホルダの概要を説明する説明図である。
【図2】 本発明に係るシートホルダが用いられる画像形成装置の実施の一形態の概要を示す概略構成図である。
【図3】 手差しトレイとサイズ検知装置の構成を示す説明図である。
【図4】 サイドガイドとサイズ検知装置の構成を示す側面図である。
【図5】 サイズ検知装置の構成を示す平面図である。
【図6】 (a)は用紙ホルダの構成を示す平面図、(b)はその側面図である。
【図7】 (a)〜(c)はスライド板の位置と用紙ホルダの幅方向長さとの関係を示した模式図である。
【図8】 手差しトレイと用紙ホルダの幅方向長さとの関係を示した模式図である。
【図9】 制御部のブロック図である。
【図10】 制御部の制御例を示すフローチャートである。
【図11】 制御部の別の制御例を示すフローチャートである。
【図12】 (a)は用紙ホルダの別の構成例を示す平面図、(b)はその側面図である。
【図13】 (a)〜(c)は用紙ホルダの更に別の構成例を示す模式図である。
【符号の説明】
1…シートホルダ,1a…開口部,2…可変手段,D…シート送出方向,W…シート送出方向に直交する方向の長さ,S…シート,35…手差しトレイ,50…制御部,61…サイドガイド,64…固定側ガイド部材,70…抵抗部材,80…用紙ホルダ,81…ハウジング,81a…送出用開口部,82…高摩擦部材,84…スライド機構,85…スライド板,85a…表示窓,87〜89…切欠部,90…クリック,95…レール,96…溝,97…仕切部材
Claims (6)
- シートが直接載置可能なセットトレイと、このセットトレイに載置されたシートの送出方向に直交する方向のサイズが検知可能な検知手段とを具備した画像形成装置に設けられるシートホルダであって、
セットトレイに着脱自在に設けられ、内部にシートを収容すると共に当該シートを送出するための開口部を有するハウジングと、
このハウジングと別体に設けられると共にハウジング内部に収容されるシートの種類に応じてシート送出方向に直交する方向の長さを可変する可変手段とを備え、
可変手段は、シートホルダのシート送出方向に直交する方向の長さを、定型サイズ原稿のシート搬送方向に直交する方向長さとは異なるように可変設定し、検知手段にてこの可変設定された長さを検知することを特徴とするシートホルダ。 - 内部にシートを収容すると共に当該シートを送出するための開口部を有し、画像形成装置のセットトレイに着脱自在に設けられるシートホルダであって、
収容されるシートの種類に応じてシート送出方向に直交する方向の長さを異ならせると共に、
前記開口部が、シート一枚以上且つ二枚未満の厚さに対応する開口形状を有していることを特徴とするシートホルダ。 - 内部にシートを収容すると共に当該シートを送出するための開口部を有し、画像形成装置のセットトレイに着脱自在に設けられるシートホルダであって、
収容されるシートの種類に応じてシート送出方向に直交する方向の長さを可変する可変手段を備えると共に、
前記開口部が、シート一枚以上且つ二枚未満の厚さに対応する開口形状を有していることを特徴とするシートホルダ。 - 内部にシートを収容すると共に当該シートを送出するための開口部を有し、画像形成装置のセットトレイに着脱自在に設けられるシートホルダであって、
収容されるシートの種類に応じてシート送出方向に直交する方向の長さを異ならせると共に、
前記開口部の下部側には、シートとの間の摩擦係数がシート同士の摩擦係数よりも高い高摩擦部材を設けたことを特徴とするシートホルダ。 - 内部にシートを収容すると共に当該シートを送出するための開口部を有し、画像形成装置のセットトレイに着脱自在に設けられるシートホルダであって、
収容されるシートの種類に応じてシート送出方向に直交する方向の長さを可変する可変手段を備えると共に、
前記開口部の下部側には、シートとの間の摩擦係数がシート同士の摩擦係数よりも高い高摩擦部材を設けたことを特徴とするシートホルダ。 - 請求項1乃至5いずれかに記載のシートホルダにおいて、
前記セットトレイへの装着時にのみ前記開口部を開口させる開口手段を備えることを特徴とするシートホルダ。
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